JP2003306265A - シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム - Google Patents

シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム

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JP2003306265A
JP2003306265A JP2002112116A JP2002112116A JP2003306265A JP 2003306265 A JP2003306265 A JP 2003306265A JP 2002112116 A JP2002112116 A JP 2002112116A JP 2002112116 A JP2002112116 A JP 2002112116A JP 2003306265 A JP2003306265 A JP 2003306265A
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image forming
degeneration
sheet
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JP2002112116A
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English (en)
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Kiyoshi Okamoto
清志 岡本
Kiyoshi Watanabe
潔 渡邊
Hiroyuki Sekine
広之 関根
Yoshiyuki Nakajima
中島  慶幸
Yuichi Yamamoto
祐一 山本
Yuji Yamanaka
祐二 山中
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作異常を検出した駆動系に対応するシステ
ムにおいて、システム全体の生産性低下を抑え、後処理
モードが変更されていることを、遠隔管理オペレータや
サービスマンが即座に把握できると共に、サービスコス
トを削減可能とするシート処理装置及び該装置を具備す
る画像形成装置並びに制御システムの提供。 【解決手段】 出力シートの搬送手段、整合手段、整合
束のステープラ、該ステープラの移動手段、束搬出手
段、整合束を積載するスタック手段、複数の駆動手段、
複数の動作異常検出手段、複数の電流設定手段、これら
を制御する制御手段を有し、各駆動手段の標準電流値、
許容最大電流値、標準速度値、最小速度値、トータルの
電流値等を設定する機能を備え、各駆動手段の速度ダウ
ンの優先順位を設定し、シート1枚毎に影響する駆動手
段よりも1束毎に影響する駆動手段の方を高く設定し、
速度設定に応じて電流設定値を下げることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体等のシー
トの仕分け、綴じ、積載などを行う、シート処理装置及
び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置より排シートされる
画像形成済みのシートに、仕分け、綴じ、積載、などの
後処理を施すシート処理装置が知られている。
【0003】これらのシート処理装置において、システ
ム構成上シート処理装置が複数の異なる処理能力を持っ
た画像形成装置に接続される事例が多い。
【0004】シート処理装置としては、画像形成装置と
組み合わせて、複数のパターンのプリンテリングシステ
ムを構築するが、処理速度の最も速い画像形成装置、ま
たは将来装着されるかもしれない、より処理速度の速い
画像形成装置に合わせてモータや、モータドライバ、モ
ータの駆動電流値を設定している。それ故、プリンテリ
ングシステムとしては、処理能力の低い画像形成装置と
組み合わせた場合、シート処理装置の方が処理速度が高
くなることになる。その場合、シート処理装置が最大処
理能力で動作することはなく、シート処理装置は必要以
上に処理能力を使用しないよう、エネルギーの節約や静
音のために、組み合わされる画像形成装置の処理能力に
合わせて、駆動電流値やモータ回転速度を落として画像
形成装置の処理能力に合わせた動作を行うように構成さ
れるのが通例である。
【0005】また、画像形成装置及び、それに接続され
るシート処理装置で使用されているステッピングモータ
に関しては、特開平7−264893のように、負荷の
変動に応じて電流値を増やし、モータのトルクをアップ
させる方法が知られている。
【0006】また、ソレノイドに関しても特開平9−1
90916のように、負荷の変動に応じて電流値を増や
し、モータのトルクをアップさせる方法が知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、負荷を計
測する装置が負荷を計測し、負荷変動に応じて電流を上
昇させようとした場合、駆動系の許容できる最大値を超
えてしまうと、目標値まで電流上昇できず、システムと
しての生産性が低下してしまうという問題があった。
【0008】本発明は、上述の点に着目して成されたも
ので、動作異常を検出した駆動系に対応するシステムに
おいて、システムのトータル電流値が最大に達し、異常
を検知された駆動系の電流アップができなかった場合、
1枚処理に対する駆動よりも1束処理に対する駆動の電
流値を優先的に低下させ、低下分を異常と検知された駆
動系に電流を配分するようにし、システム全体の生産性
低下を抑え、且つ後処理モードが変更されてシステムが
稼動していることを、遠隔管理オペレータやサービスマ
ンが即座に把握できると同時に、システムが回復する可
能性があった場合に、サービスマンの手配を不要とし、
サービスコストを削減可能とするシート処理装置及び該
装置を具備する画像形成装置並びに制御システムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0010】(1)画像形成装置の出力シートを受けと
り搬送する搬送手段と、出力シートを整合する整合手段
と、該整合手段で整合した前記出力シートの整合束にス
テープルするステープラと、該ステープラを所定の位置
に移動させる移動手段と、前記整合束を排出する束搬出
手段と、前記整合束を積載する昇降可能なスタック手段
と、を有するシート処理装置であって、複数の駆動手段
と、該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常
検出手段と、各駆動手段に対応して流れる電流を設定す
る複数の電流設定手段と、前記複数の駆動手段、動作異
常検出手段、電流設定手段を制御する制御手段を有し、
該制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電流
値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手
段にかかるトータルの電流値等を設定する機能を備え、
且つ各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、該優
先順位は速度を低下させた場合、シート1枚毎に影響す
る駆動手段よりも1束毎に影響する駆動手段の方を高く
設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異
常を起こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位
の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範
囲で低下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を
下げるシート処理装置。
【0011】(2)前項(1)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置。
【0012】(3)画像形成装置の出力シートを受けと
り搬送する搬送工程と、出力シートを整合する整合工程
と、該整合工程で整合した前記出力シートの整合束にス
テープルするステープラと、該ステープラを所定の位置
に移動させる移動工程と、前記整合束を排出する束搬出
工程と、前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程
と、を有するシート処理装置を具備する画像形成装置の
制御システムであって、複数の駆動手段と、該複数の駆
動手段の各々に対応した複数の動作異常検出手段と、各
駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流設
定手段と、前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電
流設定手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、
各駆動手段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度
値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるト
ータル電流値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段
の速度ダウンの優先順位を設定し、該優先順位は速度を
低下させた場合、シート1枚毎に影響する駆動手段より
も1束毎に影響する駆動手段の方を高く設定し、a.動
作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出された
場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内で動作
異常した駆動手段の電流値を高く設定し、b.動作異常
検出手段により駆動手段の動作異常が検出され、且つ動
作異常した駆動手段の電流値を増加させると、トータル
電流値を超えてしまう場合、前記許容最大電流値、トー
タル電流値以内で動作異常した駆動手段の電流値を高く
設定し、優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値よ
り低くならない範囲で低下させると共に、速度設定に応
じて電流設定値を下げるシート処理装置を具備する画像
形成装置の制御システム。
【0013】(4)複数の画像形成装置が接続可能なネ
ットワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成
装置からなる画像形成装置群からデータを収集する少な
くとも1つからなるデバイス管理装置と、複数のデバイ
ス管理装置群に蓄積された情報をネットワークから収集
することが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システ
ム上で動作するシート処理装置を具備する画像形成装置
であって、シート処理装置は、画像形成装置の出力シー
トを受けとり搬送する搬送手段と、出力シートを整合す
る整合手段と、該整合手段で整合した前記出力シートの
整合束にステープルするステープラと、該ステープラを
所定の位置に移動させる移動手段と、前記整合束を排出
する束搬出手段と、前記整合束を積載する昇降可能なス
タック手段とを有し、複数の駆動手段と、該複数の駆動
手段の各々に対応した複数の動作異常検出手段と、各駆
動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流設定
手段と、前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流
設定手段等を制御する制御手段を有し、該制御手段は、
各駆動手段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度
値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるト
ータル電流値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段
の速度ダウンの優先順位を設定し、該優先順位は速度を
低下させた場合、シート1枚毎に影響する駆動手段より
も1束毎に影響する駆動手段の方を高く設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、前記許
容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異常を起
こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位の高い
駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低
下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を下げる
シート処理装置を具備する画像形成装置。
【0014】(5)前項(4)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置において、シート処理装置の制御
手段はユーザモードで縮退情報を選択自在であって、前
記縮退情報を縮退モードとして認識し、前記縮退情報を
前記デバイス管理装置へ送出する画像形成装置縮退情報
送出手段を備えるシート処理装置を具備する画像形成装
置。
【0015】(6)前項(4)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置において、前記デバイス管理装置
は、前記画像形成装置の縮退情報を収集して保持する縮
退情報収集保持手段と、ネットワークを介してデータを
送出するデータ送出手段と、該データ送出手段によって
画像形成装置から収集した前記縮退情報を前記ホスト装
置へ送出する縮退情報送出手段を備えるシート処理装置
を具備する画像形成装置。
【0016】(7)複数の画像形成装置が接続可能なネ
ットワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成
装置からなる画像形成装置群からデータを収集する少な
くとも1つからなるデバイス管理装置と、複数のデバイ
ス管理装置群に蓄積された情報をネットワークから収集
することが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システ
ム上で動作するシート処理装置を具備する画像形成装置
の制御システムであって、シート処理装置は、画像形成
装置の出力シートを受けとり搬送する搬送工程と、出力
シートを整合する整合工程と、該整合工程で整合した前
記出力シートの整合束にステープルするステープラと、
該ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、前
記整合束を排出する束搬出工程と、前記整合束を積載す
る昇降可能なスタック工程とを有し、複数の駆動手段
と、該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常
検出手段と、各駆動手段に対応して流れる電流を設定す
る複数の電流設定手段と、前記複数の駆動手段、動作異
常検出手段、電流設定手段を制御する制御手段を有し、
該制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電流
値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手
段に流れるトータル電流値等を設定する機能を備え、且
つ各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、該優先
順位は速度を低下させた場合、シート1枚毎に影響する
駆動手段よりも1束毎に影響する駆動手段の方を高く設
定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異
常を起こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位
の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範
囲で低下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、シート処理装置の制御手段は、ユーザモードで縮
退情報を選択自在であって、前記縮退情報を前記デバイ
ス管理装置へ送出する画像形成装置縮退情報送出手段を
備え、前記デバイス管理装置は、前記画像形成装置の縮
退情報を収集して保持する縮退情報収集保持手段と、ネ
ットワークを介してデータを送出するデータ送出手段
と、該データ送出手段によって画像形成装置から収集し
た前記縮退情報を前記ホスト装置へ送出する縮退情報送
出手段を備えるシート処理装置を具備する画像形成装置
の制御システム。
【0017】(8)前項(4)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置において、シート処理装置の制御
手段はユーザモードで縮退情報を選択自在であって、前
記縮退情報を縮退モードとして認識し、前記縮退情報を
記憶保持する不揮発性の縮退情報記憶保持手段と、前記
縮退モードで駆動する為の駆動データを記憶保持する不
揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、画像形成動作
開始時及び電源の再投入時に、前記縮退モードに自動的
に移行するかどうかを選択する縮退自動モード選択手段
と、該縮退自動モード選択手段によって縮退自動モード
が選択されているかどうかを判断する縮退モード自動実
行判断手段と、画像形成動作開始時及び電源の再投入時
に、前記縮退情報記憶保持手段に記憶された縮退モード
を参照することにより、再び縮退に移行するかどうかを
判断する再縮退判断手段と、該再縮退判断手段を実施し
た結果に基づき、前記縮退駆動データ記憶保持手段に記
憶されている駆動データを動作駆動データとして設定す
る縮退駆動データ設定手段と、前記縮退情報を前記デバ
イス管理装置へ送出する画像形成装置縮退情報送出手段
と、を備えるシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0018】(9)前項(4)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置において、前記遠隔管理システム
上のホスト装置は前記デバイス管理装置からの縮退情報
を、オペレータに対して表示する縮退情報表示手段を備
えたシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0019】(10)前項(8)記載のシート処理装置
を具備する画像形成装置において、前記再縮退判断手段
により、シート処理装置が縮退モードに移行する必要が
ないと判断すれば、前記縮退情報記憶保持手段で記憶保
持された縮退情報をクリアし、前記縮退情報がクリアさ
れたことを前記デバイス管理装置へ通知するシート処理
装置を具備する画像形成装置。
【0020】(11)前項(7)記載のシート処理装置
を具備する画像形成装置の制御システムにおいて、縮退
情報を記憶保持する不揮発性の縮退情報記憶保持手段
と、前記縮退モードで駆動する為の駆動データを記憶保
持する不揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、画像
形成動作開始時及び電源の再投入時に、前記縮退モード
に自動的に移行するかどうかを選択する縮退自動モード
選択手段と、該縮退自動モード選択手段によって縮退自
動モードが選択されているかどうかを判断する縮退モー
ド自動実行判断手段と、画像形成動作開始時及び電源の
再投入時に、前記縮退情報記憶保持手段に記憶された縮
退モードを参照することにより、再び縮退に移行するか
どうかを判断する再縮退判断手段と、該再縮退判断手段
を実施した結果に基づき、前記縮退駆動データ記憶保持
手段に記憶されている駆動データを動作駆動データとし
て設定する縮退駆動データ設定手段と、前記縮退情報を
前記デバイス管理装置へ送出し、前記再縮退判断手段に
より、シート処理装置が縮退モードに移行する必要がな
いと判断すれば、前記縮退情報記憶保持手段で記憶保持
された縮退情報をクリアし、前記縮退情報がクリアされ
たことを前記デバイス管理装置へ通知するシート処理装
置を具備する画像形成装置の制御システム。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート処理装
置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システ
ムの実施の形態を説明する。
【0022】図1は、本発明に係るシート処理装置を具
備する画像形成装置の例としての複写機の要部構成を示
す縦断正面模式図、図2は、シート処理装置内のローレ
ットベルトの構成を示す概略説明図、(a)は平面模式
図、(b)は立面模式図、図3は、シート処理装置内の
シート搬送路を切り替えるフラッパの概略正面断面図、
図4は、シート処理装置内の処理トレイの幅整合装置の
概略平面断面図、図5は、シート処理装置内の処理トレ
イのステープルユニットの概略正面断面図(その1)、
図6は、シート処理装置内の処理トレイのステープルユ
ニットの概略正面断面図(その2)、図7は、読み取り
給送装置の操作部の概略正面説明図、図8(a)、
(b)、(c)は、操作部の表示例を示す説明図、図9
は、実施例1及び2における複写機制御部の要部構成を
示すブロック図、図10は、本発明に係るシート処理装
置における各駆動部が想定している性能を発揮できなか
った場合の影響範囲に対応する優先順位(ランク)の表
の一例を示す説明図、図11は、本発明に係るシート処
理装置における各駆動部について図10の表に基づいて
優先順位(ランク)付けした表の一例を示す説明図、図
12は、本発明に係るシート処理装置における各駆動部
について画像形成装置と接続され、システムAを構成す
る場合の各駆動部の夫々の設定値一覧表の例を示す説明
図、図13は、本発明に係るシート処理装置における各
駆動部について画像形成装置と接続され、システムBを
構成する場合の各駆動部の標準速度、標準電流値設定値
一覧表の例を示す説明図、図14は、本発明に係るシー
ト処理装置におけるソレノイドの駆動制御部の要部構成
を示すブロック図、図15は、本発明に係るシート処理
装置におけるステッピングモータの駆動制御部の要部構
成を示すブロック図、図16(a)、(b)は、本発明
に係るシート処理装置におけるシートを処理トレイに排
出する時の、シート、ローレットソレノイド、整合モー
タの動作のタイミングチャートを示す説明図、図17
は、本発明に係るシート処理装置におけるソレノイドの
異常を検知する処理を示すフローチャート、図18は、
本発明に係るシート処理装置におけるステッピングモー
タの異常を検知する処理を示すフローチャート、図19
は、本発明に係るシート処理装置におけるエンコーダに
よって検知する回転数によってステッピングモータの異
常を検知する処理を示すフローチャート、図20は、本
発明に係るシート処理装置の実施例1及び2における駆
動系の異常状態の発生を監視する処理を示すフローチャ
ート、図21本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行する
処理を示すフローチャート(異常処理Aの処理ルーチ
ン)、図22は、本発明に係るシート処理装置における
ランクBの駆動系において、異常処理を検知した時に実
行する処理を示すフローチャート(異常処理Bの処理ル
ーチン)、図23は、本発明に係るシート処理装置にお
けるランクCの駆動系において、異常処理を検知した時
に実行する処理を示すフローチャート(異常処理Cの処
理ルーチン)、図24は、本発明に係るシート処理装置
におけるランクAの駆動系において異常処理を検知した
時に実行される異常処理Aの処理ルーチンから実行され
る異常処理B1を示すフローチャート、図25は、本発
明に係るシート処理装置におけるランクAの駆動系にお
いて異常処理を検知した時に実行される異常処理Aの処
理ルーチンから実行される異常処理C1を示すフローチ
ャート、図26は、本発明に係るシート処理装置におけ
る各駆動部の異常状態を検知する異常検知処理を管理す
る異常処理管理の態様を示すフローチャート、図27
は、本発明に係るシート処理装置の実施例1におけるシ
ステム状態の表示を管理する表示管理の態様を示すフロ
ーチャート、図28は、実施例2におけるシステム状態
の表示を管理する表示管理の態様を示すフローチャー
ト、図29は、実施例2における縮退情報がクリアされ
たことを通知するシーケンスである縮退クリア通知フロ
ーチャート、図30は、実施例2及び3におけるネット
ワークシステムの構成例を示すブロック図、図31は、
実施例2及び3におけるデータの種類と情報の送り先の
一例を示す表、図32は、実施例2及び3におけるデバ
イス管理装置の構成例を示すブロック図、図33は、実
施例2及び3におけるデバイス管理装置のシーケンスを
示すフローチャートである。図34は、実施例2及び3
におけるデバイス管理装置とホスト間のE−Mailを
使用した場合の通信処理を示すフローチャート、図35
は、実施例2及び3におけるホストコンピュータの構成
例を示すブロック図、図36は、実施例2及び3におけ
るホストコンピュータの処理手順を示すフローチャー
ト、図37は、実施例2及び3におけるユーザモードに
よる縮退選択フローチャート、図38は、実施例3にお
ける複写機制御部の構成例を示すブロック図、図39
は、実施例3におけるシート処理装置の駆動部の異常状
態の発生を監視する処理を示すフローチャート、図40
は、実施例3におけるシート処理装置のシステム状態の
表示を管理する表示管理処理を示すフローチャート、図
41は、実施例3におけるシート処理装置の縮退状態の
解除をホストに通知する処理を示す縮退通知フローチャ
ートである。
【0023】以下、本発明に係るシート処理装置と、該
装置を具備する画像形成装置の例としての複写機及び制
御システムについて図面を参照して説明する。
【0024】(実施例1)図1において、本発明に係る
実施形態のシート処理装置103を本体に装備した複写
機本体102の概略正面断面図を示す。なお、シート処
理装置は、複写機の本体のみならず、ファクシミリ、プ
リンタ、及びこれらの複合機器等の画像形成装置の本体
にも装備することができるようになっている。
【0025】複写機本体102の上部には読み取り給送
装置101が装備されている。読み取り給送装置101
は、原稿トレイ67にセットされた原稿Pを原稿台ガラ
ス78上の原稿読み取り位置に搬送し、その後、原稿排
出位置まで搬送する自動原稿給送部51と、原稿読み取
り位置に搬送された原稿Pに光を照射するランプ79
と、原稿の画像を検出するCCDラインセンサ76と、
原稿Pからの光をCCDラインセンサ76に導く3枚の
反射ミラー72,73,74と、原稿の画像をCCDラ
インセンサ76上に結ぶレンズ75などから構成されて
いる。
【0026】複写機本体102の下部には、シートS
(S1、S2)を積載した複数のシート格納部53,5
4と、シートを供給するシート供給部55,56などが
装備されている。供給されたシートSは、シート搬送路
57を介してシート搬送路60へ搬送されるようになっ
ている。レーザースキャナ61は、前述したランプ7
9、CCDラインセンサ76、3枚の反射ミラー72,
73,74、レンズ75などの光学系52により読み取
られた画像情報に基づいてレーザー光を走査して画像形
成部(画像形成手段)62の感光ドラム66上に潜像
(トナー像)を形成するようになっている。
【0027】画像形成部62は、感光ドラム66上に形
成されたトナー画像をシートSに転写することもできる
ようになっている。画像形成部62によってトナー像が
転写されたシートSは、搬送ベルト63、シートS上の
トナー像を軟化溶融してシートSに定着させる定着ロー
ラ64を経て、搬送ローラ対65により、シート処理装
置103の搬送路へと搬送されるようになっている。
【0028】操作部301は、複写機本体102内の各
装置やシート処理装置103の動作設定や設定内容を確
認できるようになっている。また操作部301は、図7
に示すように、設定内容を確認するための表示部306
(例として図8のような表示)は、表示部306上に重
ねて配置され、画像形成動作の詳細設定やシート分類装
置の動作設定等を行うためのタッチパネルキーを備えて
いる。画像形成部数等の数値を設定するためのテンキー
303、画像形成動作を停止するためのストップキー3
05、初期設定に戻すためのリセットキー304、画像
形成動作を開始するためのスタートキー302を有して
いる。また、ユーザが個別の動作の詳細を設定するため
のユーザモードキー307を有している。
【0029】シート処理装置103は、複写機本体10
2から搬送されてきたシートSを入り口の搬送ローラ対
(シート搬送手段)1で受け入れるようになっている。
前記搬送ローラ対(シート搬送手段)1と搬送ローラ対
(シート搬送手段)2と搬送ローラ対(シート搬送手
段)3はステッピングモータで構成されている入り口搬
送モータ50によって駆動されて、シートSを搬送する
ようになっている。
【0030】シート検知センサ(シート検知手段)31
は、搬送されるシートSの通過を検知するようになって
いる。
【0031】図1において、搬送途上に配置された比較
的大径のバッファローラ(シート搬送手段)5は、ステ
ッピングモータで構成されているバッファモータ59を
駆動することによって回転し、その外側周囲に配された
各押し付けころ12,13,14によってシートSをロ
ール面に押圧して搬送するようになっている。
【0032】第1の切り替えフラッパ11はフラッパ1
ソレノイド34によって駆動され、ノンソートパス4と
ソートパス8とを選択的に切り替えるようになってい
る。第2の切り替えフラッパ10はフラッパ2ソレノイ
ド35によって駆動され、シートSを一時的に貯えるた
めのバッファパス23とソートパス8とを切り替えるよ
うになっている。
【0033】シート検知センサ33はノンソートパス4
内のシートを検知するようになっている。シート検知セ
ンサ32はソートパス8内のシートを検知するようにな
っている。
【0034】搬送ローラ対6はソートパス8の経路に設
けられている。第1の排出ローラ対7はソートパス8に
配設されて、シートSを処理トレイ130上に排出する
ようになっている。第2の排出ローラ対9はノンソート
パス4に配されシートSをサンプルトレイ85上に排出
するようになっている。前記搬送ローラ対6と第1の排
出ローラ対7、第2の排出ローラ対9はステッピングモ
ータで構成されている排シートモータ49によって駆動
される。前記第1の排出ローラ対7の下方側のローラに
はシート幅方向に所定間隔で複数のローレットベルト1
90が配置されており、ローレットソレノイド192に
よって駆動される。
【0035】次に、ローレットベルト190について図
2(a)、(b)を用いて説明する。
【0036】ローレットベルト190は、外周全面に滑
り止め用のローレット190aが設けられて所要の径に
形成されている。ローレットベルト190は、径方向に
変形可能な弾性を有し、通常はほぼ真円になっている。
ローレットベルト190は、第1排出ローラ対7間で処
理トレイ130側の排出ローラ7aに巻き掛けられて回
転可能に支持されている。ローレットベルト190の下
方内周面には、遊動回転する遊動ころ191が接触して
いる。遊動ころ191は幅整合装置140の幅整合操作
の動作を開始する前に、牽引用ローレットソレノイド1
92によって牽引されるようになっている。ローレット
ベルト190は、遊動ころ191によって下流側に引き
寄せられて図2(a)で示すように変形し、シートSの
突き当てを妨害しないようになっている。
【0037】図2(a)、(b)において、ローレット
ベルト190はローレットソレノイド192によって牽
引されていないとき、ローレットベルト190の下部
が、処理トレイ130の上面に近接した近接位置(突出
位置)にある。なおここでは、ローレットベルト190
と処理トレイ130との間は、図を明瞭にするため、広
げてあるが、実際はもっと狭くなっている。
【0038】また、図2(a)に示すように、ローレッ
トベルト190はローレットソレノイド192によって
牽引されると、処理トレイ130上のシートSに接触し
ない退避位置に変形するようになっている。
【0039】第1排出ローラ対7から排出されたシート
Sは、シートSの自重と、ローレットベルト190の回
転とによって、シートSの後端縁が下方側へ案内され
て、処理トレイ130上に落下する。
【0040】処理トレイ130に排出されたシートS
は、幅整合装置140により搬送直交方向に整合される
(幅整合される)。シートSの幅整合を行うときローレ
ットベルト190が負荷にならないように、ローレット
ソレノイド192により所定量だけローレットベルト1
90を、図2(a)に示すように図中右側に牽引して、
ローレットベルト190と処理トレイ130上に積載さ
れているシート束の上面が接触しない状態にするため、
処理トレイ130から退避させる。これによって、幅整
合装置140は、シートSの幅整合を確実に行うことが
できる。
【0041】処理トレイユニットは、シート束の排出方
向に対して下流側(図1左側)を上方にし、上流側(図
1右側)を下方にして、傾斜した状態に配置されてお
り、中間トレイ(以下、「処理トレイ」という)13
0、幅整合装置140、ステープルユニット80を有し
ている。
【0042】処理トレイ130は、シートSを一時的に
集積し、集積されたシートSを幅整合装置140によっ
てシートSの左右両側に対応する位置で、シート幅(シ
ート搬送方向と直交する方向)を整合する、ステープル
ユニット80によってステープル処理を行うために設け
られている。
【0043】次に、幅整合装置140について、図4を
用いて説明する。
【0044】図4において、幅整合装置140は、処理
トレイ130の両側に対向して配設された1対の第1、
第2整合部材141,142を備えている。第1、第2
整合部材141,142は、それぞれ、シートSの両側
を押圧して幅整合するための、処理トレイ130の上面
に対して垂直な整合面141a,142aと、シートS
裏面を支持するためのラック141b,142bとを有
している。各ラック141b,142bは、処理トレイ
130にシートSの幅方向に延びて形成された1対のガ
イド孔130b,130cを通して下面側に突出してい
る。
【0045】すなわち、処理トレイ130の上面側で各
整合面141a,142aは対向している。処理トレイ
130の下面側には、各ラック141b,142bがシ
ートの幅方向(シートの整合方向)に移動できるように
組み付けられている。
【0046】そして、ラック141b,142bには、
処理トレイ130の下部に設けられたピニオン143,
144が噛合している。ピニオン143,144は、駆
動モータM141,M142によって正逆回転するよう
になっている。ピニオン143,144が、駆動モータ
M141,M142によって正逆回転すると、第1、第
2の整合部材141,142は、それぞれに整合方向へ
移動することになる。第1、第2の整合部材141,1
42に対しては、それぞれのホームポジションを検知す
る整合HPセンサ145,146が配置されている。通
常、第1の整合部材141と第2の整合部材142は、
図4に示すように、互いに最も離れた位置のホームポジ
ションに待機している。
【0047】次に、ステープルユニット80について図
5、図6を用いて説明する。
【0048】ステープラ(綴じ手段)1010は、ホル
ダ1020を介して移動台1030上に固定されてい
る。移動台1030は、処理トレイ130上に積載され
るシートの後端縁に対して平行に固定された1組のスタ
ッド軸104を有し、各スタッド軸104には、それぞ
れに転動コロ106,107が回動自在に組み付けられ
ており、該各転動コロ106,107は、固定台108
に対して同様に平行状態で穿設形成された一連の穴状ガ
イドレール108a,108b,108c内に移動可能
に係合してある。各転動コロ106,107は、共に一
連の穴状ガイドレール108a,108b,108cの
穴幅よりも大径のフランジ106a,107aを有し、
一方、ステープラ101を保持する移動台1030の下
面側には、3ヵ所に支持コロ109が設けらており、前
記移動台1030は、一連の穴状ガイドレール108
a,108b,108cに沿って固定台108上を移動
する。
【0049】ここで、前記一連の穴状ガイドレール10
8a,108b,108cは、図6から明らかなよう
に、主ガイドレール穴部分108aと、該部分の左端部
側から分岐して平行する左端ガイドレール穴部分108
b及び右端部側から分岐して平行する右端ガイドレール
穴部分108cとからなる形状に形成されている。従っ
て、該各部のレール形状のために、ステープラ1010
が左方端部側に位置するときには、転動コロ106がレ
ール穴部分108bの左端部内に、転動コロ107がレ
ール穴部分108aの左端部内にそれぞれ移動されて、
右方側に所定角度だけ傾斜された状態の右傾姿勢に維持
され、また、中間部に位置するときには、各転動コロ1
06,107が共にレール穴部分108a内にあって非
傾斜状態の平行姿勢に維持され、さらに、右方端部側に
位置するときには、転動コロ107がレール穴部分10
8cの右端部内に、転動コロ106がレール穴部分10
8aの右端部内にそれぞれ移動されて、左方側に所定角
度だけ傾斜された状態の左傾姿勢に維持されることにな
り、これらの姿勢変更の作用は不図示の作動カムによっ
て行われる。
【0050】なお、ステープルユニット80には、ステ
ープラ1010のホームポジションを検知するステープ
ルHPセンサ111が設けられており、移動台1030
上に形成されているフラグを検知するこことでホームポ
ジション位置を検出する。通常の場合、ステープラ10
10は、左方端側のホームポジションで待機している。
【0051】前記移動台1030の一方の転動コロ10
6には、フランジの下方でピニオンギア106bが一体
に形成され、かつ上方にベルトプーリ106cが一体化
して設けられている。ピニオンギア106bは、台面上
のステープル移動モータM100の出力プーリとベルト
プーリ106cとの間に張架した駆動ベルトを介して連
繋されると共に、前記レール穴に添わせて固定台108
に固定したラックギア110に噛合させてあり、移動台
1030は、ステープル移動モータM100の正逆回転
に対応してステープラ1010と共にシート幅方向へ移
動可能である。
【0052】また、移動台1030の下面から下方へ伸
びるスタッド軸111には、ストッパ倒しコロ112が
設けられており、該ストッパ倒しコロ112は、前記処
理トレイ130の後端ストッパとステープラ1010と
の衝突・接触を避けるための役割りを担っている。
【0053】処理トレイ130の排出端側には、束排出
ローラ対83を構成する一方の排出ローラ、ここでは、
固定側としての下排出ローラ83bが配設されている。
【0054】上排出ローラ83aは揺動ガイド81に支
持され、この揺動ガイド81が閉じ位置に傾動したと
き、下排出ローラ83bに加圧される。そして、上排出
ローラ83a、下排出ローラ83bはステッピングモー
タで構成されている束排紙モータ87によって駆動され
ることで、処理トレイ130上のシートSをスタックト
レイ86上に束排出するようになっている。
【0055】揺動ガイド81は、ステッピングモータで
構成された揺動モータ82によって、ここでは図示しな
いカムの回転によって揺動するようになっている。ま
た、揺動ガイド81が閉じ位置、すなわち上排出ローラ
83aと下排出ローラ83bが当接している位置がホー
ムポジション(HP)となっており、揺動ガイド81が
HPに位置しているかどうかは不図示の揺動HPセンサ
によって検知するようになっている。同様に、揺動ガイ
ド81が開いている位置にいるかどうかは不図示の揺動
OPEN位置センサによって検知するようになってい
る。
【0056】束積載ガイド16は、スタックトレイ8
6、サンプルトレイ85上に積載されるシート束の後端
縁(束排出方向に対しての後端縁)を突き当てられて受
け止めるようになっており、シート処理装置103の外
装を兼ねている。
【0057】また、スタックトレイ86、はここでは図
示しなステッピングモータで構成されたスタックトレイ
モータ(図示略)によって上下方向にスタックトレイ8
6を移動させる。サンプルトレイ85は固定トレイであ
る。
【0058】以上説明したように、ユーザが、読み取り
給送装置101の自動原稿給送部51に原稿Pをセット
し、操作部301に所望の設定を行い、動作開始を指定
することで、複写機本体102は、画像形成動作を開始
する。複写機本体102は、読み取り給送装置101で
原稿Pの読み取りを行うと同時に、シートサイズに応じ
て選択されたシート格納部53、54、からシートSの
供給を開始し、シート搬送路を介して画像形成部62へ
シートSを搬送する。読み取り給送装置101で読み取
った画像情報に基づいて感光体ドラム66に形成された
トナー像は、供給されたシートSに転写される。そのト
ナー像は、シートSが定着ローラ対64を通過すると
き、シートS上に定着される。そして、シート処理装置
103は、トナー像が定着されたシートSに、シートS
の分類、ステープル等の製本処理を行った後、それらの
シートSを排出する。
【0059】次に、各駆動系の動作中における、各駆動
部材の異常状態(負荷重)の検知方法について説明す
る。
【0060】ステッピングモータで構成されている、入
り口搬送モータ50、バッファモータ59、排紙モータ
49、束排紙モータ87、スタックトレイモータ(図示
略)にはそれぞれ回転数を検知するための不図示のエン
コーダが配置されている。所定回転数で回転中に、所定
回転数以下に回転していることを検知することで、各モ
ータの異常状態を検知することができる。
【0061】また、同様にステッピングモータで構成さ
れている、整合モータM141、M142においては、
各整合位置からHPへ動作させる時、所定パルス移動さ
せても、整合部材141,142に形成されているHP
検知フラグ(図4中の141b′,142b′)が、各
整合HPセンサ145,146で検知できないことによ
って、各モータの異常状態を認識することができる。
【0062】同様に、ステッピングモータで構成されて
いる、ステープル移動モータM100においては、各ス
テープル位置からHPへ動作させる時、所定パルス移動
させても、移動台1030に形成されているHP検知フ
ラグ(図5中の112)をステープルHPセンサ111
で検知できないことによって、モータの異常状態を認識
することができる。
【0063】同様に、ステッピングモータで構成されて
いる、揺動モータ82においては、閉じ状態から開状態
へ動作をする時は、所定パルス移動させても、揺動OP
EN位置センサ(不図示)によって開状態を検知できな
いことによってモータの異常状態を検知する。開状態か
ら閉じ状態へ動作をする時は、所定パルス移動させて
も、揺動HPセンサ(不図示)で閉じ状態を検知できな
いことによって、モータの異常状態を認識することがで
きる。
【0064】また、ソレノイドで構成されている、ロー
レットソレノイド192、フラッパ1ソレノイド34、
フラッパ2ソレノイド35においては、各ソレノイドの
位置検知センサ(図2(a)の193、図3の36、3
7)によって、ソレノイド駆動開始後、所定時間内に、
各位置検知センサによって所定位置への移動完了が検知
できなかったことによって、ソレノイドの異常状態を認
識する。
【0065】図10は、各駆動系が想定している性能を
発揮できなかった場合の影響を及ぼす範囲についての優
先順位を示した図である。ここでは、優先順位(以下ラ
ンク)の高いものをA、低いものを順にB,C,Dとし
ている。Aは1枚毎のシートの搬送性能すなわち、シー
ト1枚毎の搬送速度に影響を及ぼす駆動系である。
【0066】Aランクの駆動系の性能が低下する時は、
シート毎の搬送時間及びシート毎の搬送間隔が延びるこ
とになる。Bは1枚毎のシートの処理性能に影響を及ぼ
す駆動系である。Bランクの駆動系の性能が低下する時
は、シート毎の搬送間隔が延びることになる。Cは1束
毎のシートの処理性能に影響を及ぼす駆動系である。C
ランクの駆動系の性能が低下する時は、束の最終シート
と次の束の先頭シートとの搬送間隔が延びることにな
る。Dは影響を及ぼすものが特に発生しない駆動系であ
る。
【0067】図11は図10のランクに基づいて、各駆
動系のランク付けを行った表である。
【0068】入り口搬送モータ50、バッファモータ5
9、排シートモータ49はシート1枚毎の搬送性能に影
響を及ぼすので、ランクAに設定している。
【0069】整合モータM141、M142、ローレッ
トソレノイド192は、シート1枚毎の生産性に影響を
及ぼすのでランクBに設定している。
【0070】整合モータM141、M142、束排紙モ
ータ87、ステープル移動モータM100、揺動モータ
82は、1束毎の生産性に影響を及ぼすのでランクCに
設定している。
【0071】スタックトレイモータ(図示略)は、特に
影響を及ぼすものがないのでランクDに設定している。
整合モータM141、M142、はランクBとランクC
両方に位置しているのは、シート1枚毎を移動させるの
に必要なトルクと、シート束を移動させるのに必要なト
ルクには大きな差があるため、通常移動させる対象がシ
ートか束かで、駆動速度、駆動電流を変えているからで
ある。
【0072】図12は、シート(後)処理装置103と
画像形成装置102が接続され、システムAを構成する
場合の各駆動部の標準速度、標準電流値、及び駆動系と
してトルクアップを行うことのできる最大電流値、駆動
系として速度アップできる最大速度、駆動系として速度
ダウンできる最低速度を一覧にしたものである。
【0073】例えば、ステープル移動(スライド)モー
タM100では、システム初期状態では、電流値35、
速度450で動作するように設定されている。しかし、
経時変化や環境の変化によって負荷が重くなり、異常を
検知した場合、電流値を所定量(例えば5づつ)上げて
いくことで、ステープル移動モータM100の速度性能
を維持することができる。電流値を50まで上げたとこ
ろで、ステープル移動モータM100の電流はこれ以
上、上げることはできなくなる。その場合、ステープル
移動モータM100の速度を所定量(例えば50づつ)
下げていくことで、ステープル移動モータM100の速
度性能は低下することになるが、動作可能な状態を維持
することができる。
【0074】図13は、システムAと同じ後処理装置1
03にシステムAとは異なる画像形成装置102が接続
され、システムAよりも生産能力の低いシステムBを構
成する場合の各駆動部の標準速度、及び標準電流値を一
覧にしたものである。後処理装置103の駆動系として
は、最大電流値、最大速度、最低速度はシステムA,B
に関係なく同じ値であるので、図12と同じである。
【0075】システムAの標準電流値の合計は365で
ある。また、システムBの標準電流値の合計は235で
ある。この場合、システムBはシステムとしての電流余
裕がシステムA に比べて365−235=130ある
ということになる。
【0076】次に駆動系の異常状態検知時の電流設定方
法について説明する。
【0077】図16(a)、(b)は、シートSを処理
トレイ130に排出する時の、整合処理を行うシートS
の後端と、その次のシートSの先端、ローレットソレノ
イド192、整合モータM141またはM142の動作
のタイミングチャートを示したものである。
【0078】図16(a)は、標準設定値で動作してい
る場合のタイミングチャートである。
【0079】ここでは、ローレットソレノイド192の
駆動時間はt0、整合モータM141またはM142の
駆動時間はt2である。
【0080】ここで、ランクAのモータ、例えばバッフ
ァモータ59の異常を検知したとする。このとき、シス
テムトータルとしての電流値に余裕があれば、バッファ
モータ59の駆動電流を所定量上げて対応できるが、シ
ステムトータルとしての電流値に余裕がない場合、バッ
ファモータ59の駆動電流を上げることができない。そ
こで、整合モータM141またはM142の駆動速度を
下げ、それに伴い整合モータM141またはM142の
駆動電流を下げる。
【0081】図16(b)では、整合モータM141、
またはM142の駆動速度と駆動電流を下げ、整合モー
タの駆動時間がt2からt3に延びることになるが、整
合モータM141、またはM142の駆動電流を下げた
分、バッファモータ59の駆動電流を上げることができ
る。ここでは整合モータM141、またはM142の駆
動電流を下げた場合について説明したが、各駆動系の異
常を検知した時、システムトータルとしての電流値に余
裕がない場合、異常を検知した駆動系よりもランクの低
い駆動系順(D→C→B)に、駆動速度、駆動電流値を
下げるように制御する。
【0082】各駆動系の異常を検知した時、ランクの高
い順(A>B>C>D)に電流値をアップするように制
御する。具体的には、ランクAの駆動系において、異常
が検知された際に、システムとして、異常を検知した駆
動系の電流値をアップできない場合は、異常を検知した
駆動系の速度をダウンさせて対応することになる。
【0083】また、システムとして電流を上げられない
と判断した場合、ランクCの駆動系の中で速度を標準値
より下げることが可能な駆動系があれば、速度を標準値
より下げることが可能なランクCの駆動系の速度を標準
値より下げると共に、その速度に対応して電流値も下げ
て、前記ランクCの駆動系で下げた電流値分、ランクA
の駆動系の電流値をアップさせる。その場合、シート1
束毎の生産性に影響を及ぼすこととなり、シート1束毎
のシート間時間が延びることで動作を継続することにな
る。
【0084】また、ランクCの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、既に標準値
より電流値を下げている駆動系よりも、電流値が標準値
に近い、または等しい駆動系を優先して下げる前記ラン
クCの駆動系で下げた電流値分、ランクAの駆動系の電
流値をアップさせることで、ランクCの各駆動系を均一
的に下げていくことができる。
【0085】また、ランクCの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、生産性に影
響度の低い(駆動時間の短い)駆動系の速度を優先して
下げ、前記ランクCの駆動系で下げた電流値分、ランク
Aの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、ランク
Cの特定の駆動系を一義的に下げていくこととなるが、
生産性への影響を少なくすることができる。
【0086】同様に、ランクBの駆動系の中で速度を標
準値より下げることが可能な駆動系があれば、速度を標
準値より下げることが可能なランクBの駆動系の速度を
標準値より下げると共に、その速度に対応して電流値も
下げて、前記ランクBの駆動系で下げた電流値分、ラン
クAの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、シー
ト1枚毎の生産性に影響を及ぼすこととなり、シート1
枚毎の紙間時間が延びることで動作を継続することにな
る。
【0087】また、ランクBの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、既に標準値
より電流値を下げている駆動系よりも、電流値が標準値
に近い、または等しい駆動系を優先して下げ、前記ラン
クBの駆動系で下げた電流値分、ランクAの駆動系の電
流値をアップさせる。そうすることで、ランクBの各駆
動系を均一に下げていくことができる。
【0088】また、ランクBの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、生産性に影
響度の低い(駆動時間の短い)駆動系の速度を優先して
下げ、前記ランクBの駆動系で下げた電流値分、ランク
Aの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、ランク
Bの特定の駆動系を一義的に下げていくこととなるが、
生産性への影響を少なくすることができる。
【0089】また、入り口搬送モータ50、バッファモ
ータ59、排紙モータ49、束排紙モータ87、スタッ
クトレイモータ(図示略)にはそれぞれ回転数を検知す
るためのエンコーダが配置されている。これら各駆動系
においては、モータが自起動駆動中、加速駆動中、一定
速駆動中のどの状態で異常が発生したかどうか検知可能
である。
【0090】また、これらのシート搬送処理に係る駆動
系においては、シート搬送中に前記駆動系の異常状態の
検知を行うと、シートジャムが発生した場合、ジャムし
たシートSによって駆動系の異常状態が発生することに
なってしまう。本来検知したい経時変化や環境の変化に
よる異常状態と区別できなくなることを避けるため、シ
ート搬送処理に係る駆動系においては、その駆動部でシ
ートSを搬送中に駆動系の異常状態の検知を行わないよ
うにする。すなわち、その駆動系で駆動しているシート
搬送ローラに、シートSが噛んでいない場合に駆動系の
異常状態の監視を行うようにする。
【0091】図9は、複写機本体102の制御部の構成
を示すブロック図である。コントローラ回路部200
は、中央処理演算部(以下、CPU)1002、メモリ
1001、I/O制御部1003等を有している。CP
U1002は所定のプログラムに従って演算し、かつ複
写機本体102とシート処理装置103との全体を制御
するようになっている。メモリ1001はプログラムや
所定のデータを格納するRAMやROM1004、書換
え可能な不揮発性ROM、フラッシュROM、ICカー
ド、フロッピー(R)ディスク等を含み、プログラムや
データの読み書きを行うようになっている。I/O制御
部1003は入出力信号の伝送や制御を行うようになっ
ている。
【0092】I/O制御部1003には、操作部制御部
201、記録紙給紙制御部202、読み取り給紙装置制
御部203、画像形成制御部204、シート処理装置制
御部205が接続されている。
【0093】また、メモリ1001及びI/O制御部1
003は、CPU1002からの制御信号により制御さ
れる。さらに、コントローラ回路部200は、I/O制
御部1003を介して、操作部制御部201、記録紙給
紙制御部202、読み取り給紙装置制御部203、画像
形成制御部204、シート処理装置制御部205を動作
させるようになっている。
【0094】上記構成を有する複写機本体102は、ユ
ーザが読み取り給送装置101の自動原稿給送部51上
に原稿Pをセットし、操作部301で動作モードの設定
及び複写開始を指定すると、自動原稿給送部51が原稿
Pを1枚づつ原稿台ガラス78上の読み取り位置に給送
し、光学系52で原稿Pの読み取りを行うようになって
いる。
【0095】光学系52は、CCDラインセンサ76で
露光された原稿画像を光電変換し、画像信号として読み
取る。読み取られた画像信号に対し、操作部301から
のユーザ設定に応じて各種画像処理を施した後、画像信
号は感光体ドラム66を露光するための光信号に変換さ
れる。
【0096】そして、通常の電子写真プロセスの帯電、
露光、潜像、現像、転写、分離、定着工程を経てシート
S上に画像が形成される。画像が形成されたシートSは
搬送ベルト63及び搬送ローラ対65により、入り口の
搬送ローラ対1を介してシート処理装置103の搬送路
へと搬送される。シート処理装置103は、操作部30
1からの設定に応じて、コントローラ回路部200によ
り制御される。
【0097】コントローラ回路部200は、シート処理
装置制御部205によって、フラッパ1ソレノイド34
を駆動させ、第1の切り替えフラッパ11を作動させて
搬送経路を切り替える。サンプルトレイ85にシートS
を積載する場合、シートSは第2の排紙ローラ対9を経
由して排出される。スタックトレイ86にシートSを積
載する場合、シートSは搬送ローラ対6を経由して、第
1の排紙ローラ対7から排出され、処理トレイ130に
積載される。
【0098】また、操作部301でステープル動作が選
択されているとき、コントローラ回路部200は、シー
ト処理装置制御部205によって、ステープルユニット
80を作動させる。ステープルユニット80は処理トレ
イ130に積載したシート束にステープル処理を行う。
また、コントローラ回路部200はシート処理装置制御
部205によって、幅整合装置140を作動させる。幅
整合装置140は、積載されたシート束を整えると共
に、スタックトレイ86上に積載する束の仕分け方向を
制御する。
【0099】さらに、コントローラ回路部200は、シ
ート処理装置制御部205によって、揺動モータ82を
駆動させ、揺動ガイド81を閉じさせた後、束排紙ロー
ラ対(上排出ローラ83a、下排出ローラ83b)83
を駆動させる。束排紙ローラ対83a,83bは、処理
トレイ130内のシート束を、スタックトレイ86に排
出して積載する。
【0100】次に、シート処理装置制御部205に配置
され、各ソレノイド、各ステッピングモータを駆動する
ための駆動制御部について説明する。
【0101】ソレノイドの駆動制御部は、図14に示す
ように、コントローラ回路部200によって設定される
データをアナログデータに変換するD/Aコンバータ2
051と、ソレノイド2053に流す電流値を前記基準
電圧端子に供給されている電圧に従って制御すること
で、ソレノイド2053を駆動するソレノイドドライバ
2052と、ソレノイド2053によって構成されてい
る。
【0102】本実施例では、ローレットソレノイド19
2、フラッパ1ソレノイド34、フラッパ2ソレノイド
35を駆動するために、ソレノイドの駆動制御部が3つ
配置されている。
【0103】ステッピングモータ駆動制御部は、図15
に示すように、コントローラ回路部200によって設定
されるデータをアナログデータに変換するD/Aコンバ
ータ2055と、ステッピングモータ2057に流す電
流値を前記基準電圧端子に供給されている電圧に従って
制御すると共に、動作クロック端子に供給されたクロッ
クに応じたパルス電流を供給することでステッピングモ
ータ2057を駆動するステッピングモータドライバ2
056と、ステッピングモータ2057によって構成さ
れている。
【0104】本実施例では入り口搬送モータ50、バッ
ファモータ59、排シートモータ49、束排シートモー
タ85、スタックトレイモータ(図示略)、整合モータ
M141、M142、ステープル移動モータM100、
揺動モータ82を駆動するために、ステッピングモータ
駆動制御部が9つ配置されている。
【0105】図17,18,19,は各駆動部の異常状
態を検知する異常検知処理ルーチンであり、電源がON
されると実行される処理である図26の異常管理処理ル
ーチンによって管理されている。また図20,21,2
2,23,24,25は、各駆動部の異常状態を検知し
た時、その異常状態に対応した処理手順に関するフロー
チャートである。また、図27はシステム状態の表示を
管理する表示管理ルーチンであり、電源がONされると
実行される処理である。以上の処理プログラムは、メモ
リ1001内のROM2004に格納されて、CPU1
002によって実行されるようになっている。
【0106】図17は、ソレノイドの異常を検知する処
理ルーチンであり、ローレットソレノイド192、フラ
ッパ1ソレノイド34、フラッパ2ソレノイド35それ
ぞれに対して個別に異常検知を行っている。CPU10
02は、ソレノイドが駆動中かどうか判断する(ステッ
プS1701)。ステップS1701において、ソレノ
イドが駆動中でないと判断した場合、CPU1002は
再びステップS1701を実行する。ステップS170
1において、ソレノイドが駆動中であると判断した場
合、CPU1002は所定時間内に位置検知センサがO
Nするかどうか監視する(ステップS1702)。ステ
ップS1702において、位置検知センサがONとな
り、所定時間内にソレノイドの駆動を終了した場合、C
PU1002はステップS1701を実行する。ステッ
プS1702において、位置検知センサが所定時間内に
ONにならず、所定時間内にソレノイドの駆動を終了で
きなかった場合、CPU1002はステップS1703
を実行する。ステップS1703において、CPU10
02は異常を検知したソレノイドの異常状態をセットす
る。そして、ステップS1703において異常状態をセ
ットしたソレノイドの異常状態がクリアされるのを待つ
(ステップS1704)。ステップS1704において
異常状態がクリアされたと判断した場合、CPU100
2はステップS1701を実行する。
【0107】図18はステッピングモータの異常検知ル
ーチンであり、整合モータM141、M142、ステー
プル移動モータM100、揺動モータ82それぞれに対
して個別に異常検知を行っている。CPU1002は、
ステッピングモータが駆動中かどうか判断する(ステッ
プS1801)。ステップS1801において、ステッ
ピングモータが駆動中でないと判断した場合、CPU1
002は再びステップS1801を実行する。ステップ
S1801において、ステッピングモータが駆動中であ
ると判断した場合、CPU1002は所定時間内に位置
検知センサがONするかどうか監視する(ステップS1
802)。ステップS1802において、位置検知セン
サがONとなり、所定時間内にステッピングモータの駆
動を終了した場合、CPU1002はステップS180
1を実行する。ステップS1802において、位置検知
センサが所定時間内にONにならず、所定時間内にステ
ッピングモータの駆動を終了できなかった場合、CPU
1002はステップS1803を実行する。ステップS
1803において、CPU1002は異常を検知したス
テッピングモータの異常状態をセットする。そして、ス
テップS1803において異常状態をセットしたステッ
ピングモータの異常状態がクリアされるのを待つ(ステ
ップS1804)。ステップS1804において異常状
態がクリアされたと判断した場合、CPU1002はス
テップS1801を実行する。
【0108】図19は、エンコーダによって検知する回
転数によって、ステッピングモータの異常を検知するル
ーチンであり、入り口搬送モータ50、バッファモータ
59、排紙モータ49、束排紙モータ87、スタックト
レイモータ(図示略)それぞれに対して個別に異常検知
を行っている。CPU1002は、ステッピングモータ
の異常状態検知動作が禁止されているかどうか判断する
(ステップS1901)。ステップS1901におい
て、異常状態検知動作が禁止されていると判断した場
合、CPU1002は再びステップS1901を実行す
る。ステップS1901において、異常状態検知動作が
禁止されていないと判断した場合、CPU1002はス
テップS1902を実行する。CPU1002は、ステ
ッピングモータが駆動中かどうか判断する(ステップS
1902)。ステップS1902において、ステッピン
グモータが駆動中でないと判断した場合、CPU100
2は再びステップS1901を実行する。ステップS1
902において、ステッピングモータが駆動中であると
判断した場合、CPU1002は駆動設定回転数とエン
コーダから検知した回転数を比較し、エンコーダの回転
数が、駆動回転数より遅くなっているかどうか監視する
(ステップS1903)。ステップS1903におい
て、エンコーダの回転数が、駆動回転数より遅くなって
いないと判断した場合、CPU1002はステップS1
901を実行する。ステップS1903において、エン
コーダの回転数が、駆動回転数より遅くなっていると判
断した場合、CPU1002はステップS1904を実
行する。ステップS1904において、CPU1002
はステッピングモータが加速駆動中かどうか判断する。
ステップS1904において、加速駆動中であると判断
した場合、CPU1002は異常を検知したステッピン
グモータの異常状態を加速駆動中の異常にセットする
(ステップS1905)。ステップS1904におい
て、加速駆動中でないと判断した場合、CPU1002
はステッピングモータが自起動速度で駆動中かどうか判
断する(ステップS1907)。ステップS1907に
おいて、自起動速度で駆動中であると判断した場合、C
PU1002は異常を検知したステッピングモータの異
常状態を自起動速度で駆動中の異常にセットする(ステ
ップS1908)。ステップS1907において、自起
動速度で駆動中でないと判断した場合、CPU1002
は異常を検知したステッピングモータの異常状態を一定
速駆動中の異常にセットする(ステップS1909)。
そして、CPU1002は異常状態をセットしたステッ
ピングモータの異常状態がクリアされるのを待つ(ステ
ップS1906)。ステップS1906において異常状
態がクリアされたと判断した場合、CPU1002はス
テップS1901を実行する。
【0109】図26は、図17のソレノイドの異常を検
知する処理ルーチン、図18のステッピングモータの異
常検知ルーチン、図19の回転数によってステッピング
モータの異常を検知するルーチンを管理(コントロー
ル)する管理処理ルーチンである。
【0110】図26において、CPU1002は、ソレ
ノイドの異常を検知する処理ルーチンを起動する(ステ
ップS2601)。そして、CPU1002はシート搬
送に関係しないステッピングモータの異常検知ルーチン
を起動する(ステップS2602)。次に、CPU10
02はシート搬送に関係するステッピングモータの異常
検知ルーチンを起動する(ステップS2602)。CP
U1002はシート搬送に関係する各ステッピングモー
タそれぞれについて、シート搬送中かどうか判断する
(ステップS2604)。ステップS2604におい
て、シート搬送に関係するステッピングモータのなか
で、シート搬送中であるステッピングモータの異常処理
監視ルーチンの異常検知動作を禁止する(ステップS2
606)。ステップS2604において、シート搬送に
関係するステッピングモータの中で、シート搬送中でな
いステッピングモータの異常処理監視ルーチンの異常検
知動作を許可する(ステップS2605)。
【0111】図27は、システム状態の表示を管理する
表示管理ルーチンである。CPU1002は、システム
が停止状態であるかどうか判断する(ステップS270
1)。ステップS2701においてCPU1002は、
システムが停止状態であると判断した場合、システム停
止(図8(c)参照)を操作部301に表示する(ステ
ップS2702)。ステップS2701においてCPU
1002は、システムが停止状態でないと判断した場
合、CPU1002はシステムが処理能力を低下させて
運転中であるシステムダウン状態かどうか判断する(ス
テップS2703)。ステップS2703においてCP
U1002は、システムがダウン状態であると判断した
場合、システムダウン(図8(b)参照)を操作部30
1に表示する(ステップS2705)。ステップS27
03においてCPU1002は、システムがダウン状態
でないと判断した場合、正常状態(図8(a)参照)を
操作部301に表示する(ステップS2704)。
【0112】図20は、駆動系の異常状態の発生を監視
する処理ルーチンである。ここでは、図11に示すよう
に各駆動系をランク分けしている。そのランクごとに、
異常の発生を監視している。CPU1002は、ランク
Aの駆動系のなかで異常状態が発生しているかどうか判
断する(ステップS2001)。ステップS2001に
おいて、ランクAの駆動系のなかで異常状態が発生して
いると判断した場合、CPU1002は異常処理Aを実
行する(ステップS2002)。異常処理Aは具体的に
は、異常処理A処理ルーチン図21を実行する。ステッ
プS2001において、ランクAの駆動系のなかで異常
状態が発生していないと判断した場合、ランクBの駆動
系のなかで異常状態が発生しているかどうか判断する
(ステップS2003)。ステップS2003におい
て、ランクBの駆動系のなかで異常状態が発生している
と判断した場合、CPU1002は異常処理Bを実行す
る(ステップS2004)。異常処理Bは具体的には、
異常処理B処理ルーチン図22を実行する。ステップS
2003において、ランクBの駆動系のなかで異常状態
が発生していないと判断した場合、ランクCの駆動系の
なかで異常状態が発生しているかどうか判断する(ステ
ップS2005)。ステップS2005において、ラン
クCの駆動系のなかで異常状態が発生していると判断し
た場合、CPU1002は異常処理Cを実行する(ステ
ップS2006)。異常処理Cは具体的には、異常処理
C処理ルーチン図23を実行する。ステップS2005
において、ランクCの駆動系のなかで異常状態が発生し
ていないと判断した場合、CPU1002は再びステッ
プS2001を実行する。
【0113】図21は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動部の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている異常状態を検知した駆動部の動作電流値と
を比較して、現在設定されている異常状態を検知した駆
動部の動作電流値が、予め決められている最大設定可能
電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態を
検知した駆動部の電流アップが可能かどうかを判断する
(ステップS2101)。ステップS2101におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002はステップ
S2109を実行する。ステップS2101において、
異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが可能で
あると判断した場合、CPU1002は、予め決められ
ているシステムトータルの最大電流値と、現在設定され
ている各駆動部の動作電流値の合計とを比較して、現在
設定されている各駆動部の動作電流値の合計が予め決め
られているシステムトータルの最大電流値に達していな
いかどうか、すなわちシステムとして、対象となる駆動
部の電流アップが可能かどうかを判断する(ステップS
2102)。ステップS2102において、システムと
して駆動系の電流アップが可能であると判断した場合、
CPU1002は異常状態を検知した駆動部の電流値を
所定量アップさせる(ステップS2103)。そして、
異常状態を検知した駆動部の異常状態をクリアする(ス
テップS2104)。そしてCPU1002は、異常処
理Aの処理を終了する。また、ステップS2102にお
いて、システムとして駆動系の電流アップが可能でない
と判断した場合、CPU1002は異常処理C1を実行
する(ステップS2105)。異常処理C1は具体的に
は、異常処理C1処理ルーチン図25を実行する。異常
処理C1処理ルーチン終了後、CPU1002は、予め
決められているシステムトータルの最大電流値と、現在
設定されている各駆動系の動作電流値の合計とを比較し
て、現在設定されている各駆動部の動作電流値の合計が
予め決められているシステムトータルの最大電流値に達
していないかどうか、すなわち、システムとして、駆動
系の電流アップが可能かどうかを判断する(ステップS
2106)。ステップS2106において、システムと
して駆動系の電流アップが可能であると判断した場合、
ステップS2103を実行する。また、ステップS21
06において、システムとして駆動系の電流アップが可
能でないと判断した場合、CPU1002は異常処理B
1を実行する(ステップS2107)。異常処理B1は
具体的には、異常処理B1処理ルーチン図24を実行す
る。異常処理B1処理ルーチン終了後、CPU1002
は、予め決められているシステムトータルの最大電流値
と、現在設定されている各駆動部の動作電流値の合計と
を比較して、現在設定されている各駆動部の動作電流値
の合計が予め決められているシステムトータルの最大電
流値に達していないかどうか、すなわちシステムとし
て、駆動系の電流アップが可能かどうかを判断する(ス
テップS2108)。ステップS2108において、シ
ステムとして駆動系の電流アップが可能であると判断し
た場合、ステッ−プS2103を実行する。また、ステ
ップS2108において、システムとして駆動系の電流
アップが可能でないと判断した場合、CPU1002は
異常状態を検知した駆動部の現在設定されている駆動速
度と異常状態を検知した駆動部の最低駆動速度とを比較
し、異常状態を検知した駆動部の現在設定されている駆
動速度が予め決められている最低駆動速度よりも速いか
どうか、すなわち、異常状態を検知した駆動部の駆動速
度をダウンできるかどうか判断する(ステップS210
9)。ステップS2109において、異常状態を検知し
た駆動部の駆動速度をダウンできると判断した場合、C
PU1002は異常状態を検知した駆動部の現在設定さ
れている駆動速度を所定量低く(遅く)設定する(ステ
ップS2110)。そしてCPU1002は、異常状態
を検知した駆動部の異常状態をクリアする(ステップS
2111)。そしてCPU1002は、システムの状態
を処理能力低下(生産性低下)状態であるシステムダウ
ン状態に移行し(ステップS2112)、異常処理Aの
処理を終了する。また、ステップS2109において、
異常状態を検知した駆動部の駆動速度をダウンできない
と判断した場合、CPU1002はシステムの状態を処
理不能状態であるシステム停止状態に移行し(ステップ
S2113)、異常処理Aの処理を終了する。
【0114】図22は、ランクBの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動部の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている、異常状態を検知した駆動部の動作電流値
とを比較して、現在設定されている異常状態を検知した
駆動部の動作電流値が、予め決められている最大設定可
能電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態
を検知した駆動部の電流アップが可能かどうかを判断す
る(ステップS2201)。ステップS2201におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが可
能であると判断した場合、CPU1002はステップS
2202を実行する。また、ステップS2201におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002はステップ
S2216を実行する。ステップS2202においてC
PU1002は、予め決められているシステムトータル
の最大電流値と、現在設定されている各駆動部の動作電
流値の合計とを比較して、現在設定されている各駆動部
の動作電流値の合計が予め決められているシステムトー
タルの最大電流値に達していないかどうか、すなわち、
システムとして、駆動系の電流アップが可能かどうかを
判断する(ステップS2202)。ステップS2202
において、システムとして駆動系の電流アップが可能で
あると判断した場合、CPU1002は、異常状態を検
知した駆動部の電流値を所定量アップさせる(ステップ
S2203)。そしてCPU1002は、異常状態を検
知した駆動部の異常状態をクリアする(ステップS22
04)。
【0115】また、ステップS2202において、シス
テムとして駆動系の電流アップが可能でないと判断した
場合、CPU1002は異常処理C1を実行する(ステ
ップS2205)。異常処理C1は具体的には、異常処
理C1処理ルーチン図25を実行する。異常処理C1処
理ルーチ終了後、CPU1002は、予め決められてい
るシステムトータルの最大電流値と、現在設定されてい
る各駆動部の動作電流値の合計とを比較して、現在設定
されている各駆動部の動作電流値の合計が予め決められ
ているシステムトータルの最大電流値に達していないか
どうか、すなわち、システムとして、駆動系の電流アッ
プが可能かどうかを判断する(ステップS2206)。
ステップS2206において、システムとして駆動系の
電流アップが可能であると判断した場合、ステップS2
203を実行する。また、ステップS2206におい
て、システムとして駆動系の電流アップが不可能である
と判断した場合、CPU1002は、ランクBの異常状
態を検知した駆動部以外の駆動部において、現在設定さ
れている駆動速度と各駆動部の予め決められた各駆動部
ごとの最低駆動速度とを比較し、各駆動部の現在設定さ
れている駆動速度が予め決められている最低駆動速度よ
りも速いかどうか、すなわち、対象となる駆動部の駆動
速度をダウンできるかどうか判断する(ステップS22
11)。ステップS2211において駆動速度をダウン
できると判断した駆動部の中から、現在設定されている
駆動速度をダウンする駆動部を選択する(ステップS2
212)。ここでは、現在設定されている駆動速度が予
め決められている駆動速度の標準値に近いまたは等しい
速度のものを優先的に選択する。しかしながら、ランク
Bの駆動系において生産性に影響度の低い(駆動時間の
短い)駆動部を判断し、その結果に基づいて駆動部を選
択する方法もある。また、予めランクBの駆動系におい
て、生産性に影響度の低い詳細なランク付けを定義して
おくことによって、その詳細なランク付けに基づいて駆
動速度をダウンする駆動部を選択することも可能であ
る。そしてCPU1002は、ステップS2212で選
択した駆動部の現在設定されている駆動速度を所定量低
く(遅く)設定する(ステップS2213)。そしてC
PU1002は、ステップS2213で設定した駆動速
度に応じて、ステップS2212で選択した駆動部の動
作設定電流を現在の値よりも所定量ダウンさせて設定す
る(ステップS2214)。そしてCPU1002は、
システムの状態を処理能力低下(生産性低下)状態であ
るシステムダウン状態に移行し(ステップS221
5)、異常状態を検知した駆動部の電流値を所定量アッ
プさせる(ステップS2209)。
【0116】ステップS2216において、CPU10
02は異常状態を検知した駆動部の現在設定されている
駆動速度と異常状態を検知した駆動部の最低駆動速度と
を比較し、異常状態を検知した駆動部の現在設定されて
いる駆動速度が予め決められている最低駆動速度よりも
速いかどうか、すなわち、異常状態を検知した駆動部の
駆動速度をダウンできるかどうか判断する。ステップS
2216において、異常状態を検知した駆動部の駆動速
度をダウンできると判断した場合、CPU1002は異
常状態を検知した駆動部の現在設定されている駆動速度
を所定量低く(遅く)設定する(ステップS220
7)。そしてCPU1002は、システムの状態を処理
能力低下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態
に移行し(ステップS2208)、対象となる駆動部の
異常状態をクリアする(ステップS2204)。また、
ステップS2216において、異常状態を検知した駆動
部の駆動速度をダウンできないと判断した場合、CPU
1002はシステムの状態を処理不能状態であるシステ
ム停止状態に移行し(ステップS2210)、異常処理
Bの処理を終了する。
【0117】図23は、ランクCの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動部の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている、異常状態を検知した駆動部の動作電流値
とを比較して、現在設定されている異常状態を検知した
駆動部の動作電流値が、予め決められている最大設定可
能電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態
を検知した駆動部の電流アップが可能かどうかを判断す
る(ステップS2301)。ステップS2301におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが可
能であると判断した場合、CPU1002はステップS
2302を実行する。また、ステップS2301におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002はステップ
S2310を実行する。ステップS2302においてC
PU1002は、予め決められているシステムトータル
の最大電流値と、現在設定されている各駆動部の動作電
流値の合計とを比較して、現在設定されている各駆動部
の動作電流値の合計が予め決められているシステムトー
タルの最大電流値に達していないかどうか、すなわちシ
ステムとして、駆動系の電流アップが可能かどうかを判
断する。ステップS2302において、システムとして
駆動系の電流アップが可能であると判断した場合、CP
U1002は、異常状態を検知した駆動部の電流値を所
定量アップさせる(ステップS2303)。そしてCP
U1002は、異常状態を検知した駆動部の異常状態を
クリアする(ステップS2304)。
【0118】また、ステップS2302において、シス
テムとして駆動系の電流アップが可能でないと判断した
場合、CPU1002は、ランクCの異常状態を検知し
た駆動部以外の駆動部において、現在設定されている駆
動速度と各駆動部の予め決められた各駆動部ごとの最低
駆動速度とを比較し、駆動部の現在設定されている駆動
速度が予め決められている最低駆動速度よりも速いとか
どうか、すなわち、駆動部の駆動速度をダウンできるか
どうか判断する(ステップS2311)。ステップS2
311においてCPU1002は、駆動速度をダウンで
きると判断した駆動部の中から、現在設定されている駆
動速度をダウンする駆動部を選択する(ステップS23
12)。ここでは、現在設定されている駆動速度が予め
決められている駆動速度の標準値に近いまたは等しい速
度のものを優先的に選択する。しかしながら、ランクC
の各駆動部において生産性に影響度の低い(駆動時間の
短い)駆動部を判断し、その結果に基づいて駆動部を選
択する方法もある。また、予めランクCの各駆動部にお
いて、生産性に影響度の低い詳細なランク付けを定義し
ておくことによって、その詳細なランク付けに基づいて
駆動速度をダウンする駆動部を選択することも可能であ
る。そしてCPU1002は、ステップS2312で選
択した駆動部の現在設定されている駆動速度を所定量低
く(遅く)設定する(ステップS2313)。そしてC
PU1002は、ステップS2313で設定した駆動速
度に応じて、ステップS2312で選択した駆動部の動
作設定電流を現在の値よりも所定量ダウンさせて設定す
る(ステップS2314)。そしてCPU1002は、
システムの状態を処理能力低下(生産性低下)状態であ
るシステムダウン状態に移行し(ステップS231
5)、異常状態を検知した駆動部の電流値を所定量アッ
プさせる(ステップS2309)。
【0119】ステップS2310において、CPU10
02は異常状態を検知した駆動部の現在設定されている
駆動速度と異常状態を検知した駆動部の最低駆動速度と
を比較し、異常状態を検知した駆動部の現在設定されて
いる駆動速度が予め決められている最低駆動速度よりも
速いとかどうか、すなわち、異常状態を検知した駆動部
の駆動速度をダウンできるかどうか判断する。ステップ
S2310において、異常状態を検知した駆動部の駆動
速度をダウンできると判断した場合、CPU1002は
異常状態を検知した駆動部の現在設定されている駆動速
度を所定量低く(遅く)設定する(ステップS230
7)。そしてCPU1002は、システムの状態を処理
能力低下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態
に移行し(ステップS2308)、ステップS2304
を実行する。また、ステップS2310において、異常
状態を検知した駆動部の駆動速度をダウンできないと判
断した場合、CPU1002はシステムの状態を処理不
能状態であるシステム停止状態に移行し(ステップS2
316)、異常処理Cの処理を終了する。
【0120】図24は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する異常処理A処理ルーチン
から実行される異常処理B1処理ルーチンである。
【0121】CPU1002は、ランクBの駆動系にお
いて、現在設定されている駆動速度と各駆動部の予め決
められた各駆動部ごとの最低駆動速度とを比較し、駆動
部の現在設定されている駆動速度が予め決められている
最低駆動速度よりも速いかどうか、すなわち、駆動部の
駆動速度をダウンできるかどうか判断する(ステップS
2401)。ステップS2401において駆動速度をダ
ウンできると判断した場合、CPU1002は、異常処
理B1ルーチンを終了し、異常処理A処理ルーチンに戻
る。
【0122】ステップS2401において駆動速度をダ
ウンできると判断した駆動部の中から、現在設定されて
いる駆動速度をダウンする駆動部を選択する(ステップ
S2402)。ここでは、現在設定されている駆動速度
が予め決められている駆動速度の標準値に近い速度のも
のを優先的に選択する。しかしながら、ランクBの各駆
動部において生産性に影響度の低い(駆動時間の短い)
駆動部を判断し、その結果に基づいて駆動部を選択する
方法もある。また、予めランクBの各駆動部において、
詳細なランク付けを定義しておくことによって、その詳
細なランク付けに基づいて駆動速度をダウンする駆動部
を選択することも可能である。そしてCPU1002
は、ステップS2402で選択した駆動部の現在設定さ
れている駆動速度を所定量低く(遅く)設定する(ステ
ップS2403)。そしてCPU1002は、ステップ
S2403で設定した駆動速度に応じて、ステップS2
402で選択した駆動部の動作設定電流を現在の値より
も所定量ダウンさせて設定する(ステップS240
4)。そしてCPU1002は、システムの状態を処理
能力低下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態
に移行する(ステップS2405)。そしてCPU10
02は異常処理B1ルーチンを終了し、異常処理A処理
ルーチンに戻る。
【0123】図25は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する異常処理A処理ルーチン
から実行される異常処理C1処理ルーチンである。
【0124】この異常処理C1処理ルーチンは、前記図
24を用いて説明した異常処理B1処理ルーチンと全く
同様の手順なので、説明は省略する。
【0125】(実施例2)実施例2について、実施例1
と重複する部分は説明を省略し、新規の部分について説
明をする。
【0126】コントローラ回路部200は、画像形成装
置内の異常(ジャム、エラー、アラーム、縮退状態、生
産性ダウン状態、システム停止状態)を検知するか、予
め設定されたデバイスのステータス変化を検知すると、
デバイス管理装置に対してイベントを通知する。
【0127】図28は、実施例2におけるシステム状態
の表示を管理する表示管理ルーチンである。
【0128】図28において、CPU1002(図9参
照)は、システムが停止状態であるかどうか判断する
(ステップS2801)。ステップS2801におい
て、CPU1002は、システムが停止状態であると判
断した場合、システム停止(図8(c)参照)を操作部
301(図7参照)に表示する(ステップS280
2)。そしてCPU1002は、システム停止状態であ
ることをデバイス管理装置に通知する(ステップS28
06)。
【0129】ステップS2801において、CPU10
02は、システムが停止状態でないと判断した場合、シ
ステムが処理能力を低下させて運転中のシステムダウン
状態かどうか判断する(ステップS2803)。
【0130】ステップS2803において、CPU10
02は、システムがダウン状態であると判断した場合、
システムダウン(図8(b)参照)を操作部301に表
示する(ステップS2805)。そしてCPU1002
は、システムがダウン状態及び縮退状態であることをデ
バイス管理装置に通知する(ステップS2807)。
【0131】ステップS2803においてCPU100
2は、システムがダウン状態でないと判断した場合、C
PU1002は現在の各駆動部の駆動電流値または駆動
速度が、各駆動部の個々に予め決められた標準速度と異
なるかどうか判断する(ステップS2808)。
【0132】ステップS2808において、CPU10
02は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動速度が
標準値と異なると判断した場合、CPU1002は縮退
状態であることをデバイス管理装置に通知する(ステッ
プS2810)。
【0133】また、ステップS2808において、CP
U1002は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動
速度が標準値と異ならないと判断した場合、正常状態
(図8(a)参照)を操作部301に表示する(ステッ
プS2804)。そしてCPU1002は、システムが
縮退状態でないことをデバイス管理装置に通知する(ス
テップS2809)。そして再びステップS2801を
実行する。
【0134】続いて、本発明に係る実施例2のネットワ
ークデバイス管理装置について、添付図面を参照して説
明する。
【0135】<ネットワークによる遠隔管理システム構
成>図30は、本実施例2における、画像形成装置やプ
リンタをネットワークに接続するためのネットワークボ
ード(NEB)A−030を、開放型アーキテクチャを
持つプリンタA031へつなげた場合のシステム構成図
である。
【0136】NEB、A−030はローカルエリアネッ
トワーク(LAN)A−000へ、同軸コネクタをもつ
Ethernet(R)インターフェース10Base
・2や、RJ45をもつ10Base−T、100Ba
se−TなどのLANインターフェースを介して接続さ
れている。
【0137】PC A−011などの複数のパーソナル
コンピュータ(PC)もまた、LAN、A−000に接
続されており、ネットワークオペレーティングシステム
の制御の下、PC A−011は、NEB A−030
と通信することができる。この状態で、PCの一つをネ
ットワーク管理部として指定することが可能である。
【0138】また、LAN A−000上には本実施例
2のシステムを行うためのデバイス管理用サーバ(P
C) A−010が接続されている。さらに、デバイス
管理用PCのデータベースを管理する不図示のデータベ
ース管理サーバが接続されている。データベース管理サ
ーバは、デバイス管理用サーバA−010に包含されて
いても良い。
【0139】デバイス管理用サーバ(PC)は、MIB
で定義された利用者独自のデータと、TCP/IP上の
階層で独自のプロトコルを使用することにより、デバイ
スのデータを収集している。
【0140】A−001は、複数のLANを接続するイ
ンターネットで、A−020は各LAN上に接続された
デバイス管理用サーバ(PC)からのデータを収集する
ホスト装置である。
【0141】<ネットワーク上でのデバイス管理プロト
コル>ネットワーク上でデバイスを管理するための方法
としては、これまでに幾つかの試みが為されており、I
SOは開放型システム間相互接続(Open Syst
em Interconnect:OSI)と呼ばれる
汎用基準フレームワークを提供した。ネットワーク管理
プロトコルのOSIモデルは、共通管理情報プロトコル
(Common Management Inform
ation Protocol:CMIP)と呼ばれ
る。CMIPはヨーロッパの共通ネットワーク管理プロ
トコルである。
【0142】また米国においては、より共通性の高いネ
ットワーク管理プロトコルとして、簡易ネットワーク管
理プロトコル(Simple Network Man
agement Protocol:SNMP)と呼ば
れるCMIPに関するプロトコルがある。
【0143】このSNMPネットワーク管理技術によれ
ば、ネットワーク管理システムには、少なくとも1つの
ネットワーク管理ステーション、各々がエージェントを
含む幾つかの管理対象ノード、および管理ステーション
やエージェントが管理情報を交換するために使用するネ
ットワーク管理プロトコルが含まれる。
【0144】また、エージェントは自分の状態に関する
データをデータベースの形式で保持している。このデー
タベースのことをMIB(Management In
formation Base)と呼ぶ。
【0145】MIBは木構造(ツリー構造)のデータ構
造をしており、RFC1155 Structure
and Identification of Man
agement Informatio for TC
P/IP-based Internetsで規定され
ている。
【0146】このMIB中にはプライベートMIBと呼
ばれるノードがあり、企業や団体が独自のMIBを定義
することが可能である。
【0147】<ユーザモードの縮退選択>ユーザモード
による縮退選択を、図37のユーザモードによる縮退選
択フローチャートに基づいて説明する。
【0148】画像形成装置および後処理装置の電源投入
後(ステップS3701)、図示しない画像形成装置の
ユーザモードボタンが押されたかどうかを確認する(ス
テップS3702)。ユーザモードが選択されると、後
処理装置に自動縮退モードを設定するかどうかの選択が
可能となる(ステップS3703)。自動縮退モードを
選択すると(ステップS3704)、画像形成装置内の
縮退情報記憶手段(バックアップメモリ)に自動縮退モ
ードであることが記憶される(ステップS3705)。
【0149】ステップS3704にて自動縮退モードが
設定されなければ、ユーザモード画面に戻る(ステップ
S3702)。
【0150】<縮退クリア通知シーケンスについて>縮
退情報がクリアされたことを通知するシーケンスについ
て、図29の縮退クリア通知フローチャートに基づいて
説明する。
【0151】画像形成装置及び後処理装置の電源がON
されると(ステップS2901)、モータ電流値とモー
タの設定速度のデフォルト値が後処理装置に対して設定
される(ステップS2902)。この後、初期化動作を
行い(ステップS2903)、異常がない状態と判断さ
れれば(ステップS2904)、前回縮退動作に入った
かどうか画像形成装置にバックアップされた情報を参照
する(ステップS2905)。この結果、縮退動作に入
っていた場合は、バックアップされていた縮退情報をク
リアする(ステップS2906)。その後、画像形成装
置は、縮退情報がクリアされたことをデバイス管理装置
に対して通知して(ステップS2907)、縮退通知シ
ーケンスを終了する(ステップS2908)。
【0152】<デバイス管理装置>図32は、デバイス
管理装置の構成例を示すブロック図である。
【0153】A−301は全体を制御するCPU、A−
302はCPUが動作するために必要なワーキングエリ
アであるRAM、A−303はCPUの動作を指示する
プログラムを記憶しているHard disk、A−3
04は各種コピーカウンター値やジャム、エラー、アラ
ーム情報などのステータス情報、部品カウンタ、及びM
IB情報を記憶しておくためのデータベースである。尚
A−303、A304は同一のHard diskとす
る。A−305はユーザがデバイス管理UI(図10,
11)を閲覧するためのディスプレイ、A−306はモ
デムとの通信を行なうためのシリアルポート、A−30
7はネットワーク(LAN)上で通信を行なうためのイ
ンターフェース(I/F)ボードである。
【0154】図33は、管理装置のシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【0155】デバイス管理装置は、通常、待機の状態
(ステップS3302)にある。画像形成装置からのイ
ベント待ちをしており、イベントを受信すると(ステッ
プS3303)、デバイスの有無を判断し(ステップS
3306)、有れば、そのイベントに対応するデータ
(たとえばジャムイベントなら、ジャムデータ)を画像
形成装置に要求する(ステップS3307)。画像形成
装置は、デバイス管理装置からのデータ要求に応じて、
データを送出する。
【0156】画像形成装置からのデータを取得すると、
デバイス管理装置はデータベース内のそのデータを蓄積
する。
【0157】なおエラーデータなどホストヘ緊急通知す
る必要のあるデータがあれば、ただちにホストに対して
送信する(ステップS3308)。
【0158】同様にしてデバイス管理装置は、ホストか
らのイベント待ち(ステップS3302)もしており、
カウンター値や部品カウンターの要求がある(ステップ
S3306)と、デバイス管理装置の管理データベース
から要求に応じたデータをホストヘ送信する(ステップ
S3309)。
【0159】また、デバイス管理装置はデバイスの定期
的監視を行っており、ある所定の時刻になると(ステッ
プS3304)、監視下にあるデバイスの各種カウンタ
ー値を収集する(ステップS3303)。デバイス管理
装置にて収集されたデータは、データベース内に図示し
ない所定のフォーマットで蓄積される。
【0160】<デバイス管理装置〜ホスト装置間のデー
タ通信シーケンス>デバイス管理装置とホスト装置のデ
ータ送受信には3つの方法がある。
【0161】E−mail、モデム、TCP/IPの3
方法があるが、基本的データ送受信シーケンスは同じな
ので、E−mailの場合で、図34に基づいて説明す
る。
【0162】まず送信(ここではデバイス管理装置、ホ
スト装置のどちらでもよい)のシーケンスを説明する。
【0163】送信側が発呼の条件を満たすと(ステップ
S3401)、転送すべきデータをE−mailに添付
し送信する(ステップS3402)。送信データに対し
て応答待ちを行い(ステップS3403)、規定時間内
に応答メールがあるかどうか確認する(ステップS34
04)。応答があった場合、応答先のメールアドレスが
予め登録されたものと一致するかどうか確認し(ステッ
プS3405)、一致した場合、通信結果をデータベー
ス上に記録し(ステップS3406)、シーケンスを終
了する(ステップS3407)。
【0164】送信データに対する応答待ち(ステップS
3403)で規定時間内に応答が無かった場合(ステッ
プS3404)、再送要求を行う。再送回数が規定回数
内であれば(ステップS3408)、ステップS340
2にてデータを再送する。再送回数が規定回数を越えて
いた場合、管理者(送信側デバイス管理装置の場合ユー
ザ側の管理者、送信側がホストの場合オペレータにな
る。)へ警告メールを通知し(ステップS3409)、
通信結果(エラー)をデータベース上に記録して(ステ
ップS3406)、終了する(ステップS3407)。
【0165】続いて、受信のシーケンスを説明する。
【0166】受信側はデータの受信待ちを行い(ステッ
プS3411)、受信した場合(ステップS341
2)、データをデータベース上に記録し(ステップS3
413)、通信結果をデータベース上に記録して(ステ
ップS3414)、終了する(ステップS3415)。
【0167】<ホストコンピュータの制御>図35は、
ホストコンピュータの構成図である。A−801はCP
Uであり全体を制御している。A−802はCPUA−
801がデータ処理を行うために必要なプログラムやデ
ータを格納しておくRAMである。A−803は受信し
たデータを保存しておくためのHard diskであ
り、デバイス管理データは全てここに保存されている。
A−804はオペレータが指示を与えるためのキーボー
ドである。
【0168】A−805はホストコンビュータが情報を
出力するためのディスプレイ装置である。A−806は
モデムとデータ送受信するためのシリアルポートであ
る。
【0169】A−807はLANと接続されたネットワ
ークボード(LAN I/Fボード)で、A−808は
デバイス管理装置とE−mailによりデータのやりと
りをするメールサーバーである。
【0170】図36は、ホストコンピュータの処理を示
すフローチャートである。E−mailによるデータ送
受信の場合についてのみ説明する。
【0171】通常ホストコンピュータはデバイス管理装
置からのE−mailを待っている(ステップS360
2)。着信があればパスワードチェックを行い(ステッ
プS3603、ステップS3604)、カウンター値や
部品カウンターを受信する(ステップS3604)。正
しくメールが受信できた場合、デバイス管理装置にOK
メールを返信し(ステップS3605)、正しく受け取
れなかった場合、エラーメールを返信する(ステップS
3610)。暗号化されたメールの添付情報を復号化し
(ステップS3606)、ハードディスクにカウンター
値や部品カウンターを格納する(ステップS360
7)。この時デバイス側の診断結果が警告レベルに達し
ていれば(ステップS3608)、ディスプレイに警告
を表示し(ステップS3609)、オペレータに通知す
る。
【0172】(実施例3)実施例3について、実施例1
及び2と重複する部分は説明を省略し、新規の部分につ
いて説明をする。
【0173】本発明に係る実施例3のネットワークデバ
イス管理装置について、添付図面を参照して説明する。
【0174】<ネットワークによる遠隔管理システム構
成>図30は、本実施例2及び3における画像形成装置
やプリンタをネットワークに接続するためのネットワー
クボード(NEB)A−030を、開放型アーキテクチ
ャを持つプリンタA−031へつなげた場合を示すシス
テム構成図である。
【0175】以下前述の実施例2と同様であるので説明
は省略する。
【0176】図38は、実施例3における複写機制御部
の構成例を示すブロック図である。
【0177】実施例1,2と異なる部分は、ネットワー
クとつながる通信制御部206が付加され、コントロー
ラ回路部200内のI/O制御部1003とデータのや
り取りが出来るようになっている部分である。
【0178】図39は、実施例3におけるシート処理装
置の駆動部の異常状態の発生を監視する処理を示すフロ
ーチャートである。
【0179】図39において、実施例1,2と異なる部
分は、ステップが一つ付加されたことである。尚、各ス
テップの番号については、実施例1,2で用いたと同じ
番号を付し、ステップS2007を追加した。
【0180】即ち、異常処理A、B、Cを実行した後、
ステップS2007で変更された電流値または速度をバ
ックアップROM1005に格納した後、CPU100
2は再びステップS2001を実行する。
【0181】図40は、実施例3におけるシート処理装
置のシステム状態の表示を管理する表示管理処理を示す
フローチャートである。
【0182】図40において、実施例2(図28)と異
なる部分は、ステップが二つ付加されたことである。
尚、各ステップの番号については、実施例2で用いたと
同じ番号を付し、ステップS2811とS2812を追
加した。
【0183】即ち、ステップS2807で生産性のダウ
ン状態及び縮退状態であることをデバイス管理装置に通
知した後、また、ステップS2810で縮退状態である
ことをデバイス管理装置に通知した後、ステップS28
12で縮退状態であることをバックアップROM100
5に格納し、CPU1002は再びステップS2801
を実行する。一方ステップS2809で縮退状態でない
ことをデバイス管理装置に通知した後、ステップS28
11で縮退状態でないことをバックアップROM100
5に格納し、その後CPU1002は再びステップS2
801を実行する。
【0184】図41は、実施例3におけるシート処理装
置の縮退状態の解除をホストに通知する処理を示す縮退
通知フローチャートである。
【0185】<縮退通知シーケンスについて>縮退情報
がクリアされたことを通知するシーケンスについて、図
41の縮退通知フローチャートに基づいて説明する。
【0186】図41において、画像形成装置および後処
理装置の電源がONされ(ステップS4101)、画像
形成装置はバックアップメモリ内の縮退に関する情報を
参照して自動縮退モードかどうか判断し(ステップS4
102)、その結果、自動縮退モードに選択されていな
ければ、モータ電流値とモータの設定速度のデフォルト
値が後処理装置に対して設定される(ステップS410
3)。この後、初期化動作を行い(ステップS410
4)、異常状態がないかどうか判断し(ステップS41
05)、異常なしと判断されればステップS4106へ
進み、このステップS4106で前回縮退動作に入った
かどうか画像形成装置にバックアップされた情報を参照
する。この結果、縮退動作に入っていた場合は、バック
アップされていた縮退情報をクリアする(ステップS4
107)。その後、画像形成装置は、縮退情報がクリア
されたことをデバイス管理装置に対して通知し(ステッ
プS4108)、画像形成ジョブが終了する(ステップ
S4109)。
【0187】またステップS4102にて、画像形成装
置の自動縮退モードが選択されていれば、バックアップ
メモリ内を参照し、システムが縮退状態であったかどう
かを判断する(ステップS4110)。その結果、縮退
状態に入っていたならば、モータ電流値とモータ速度の
バックアップされていた値を後処理装置に対し設定し
(ステップS4111)、縮退情報をデバイス管理装置
へ通知する(ステップS4112)。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は動作異常
を検出した駆動部に対応するシステムにおいて、システ
ムのトータル電流値が最大に達し異常を検知された駆動
部の電流アップができなかった場合、1枚処理に関する
駆動よりも1束処理に関する駆動の電流値を優先的に低
下させ、低下分を異常と検知された駆動部に電流を配分
するようにしたので、システムのトータルの生産性低下
を抑えることが可能となる。
【0189】また、後処理モードが変更されてシステム
が稼動していることを、遠隔管理オペレータやサービス
マンが即座に把握することができると同時に、システム
が回復する可能性があった場合に、サービスマンを手配
しなくてよいので、サービスコストを削減することが可
能となる、等々の効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート処理装置を具備する画像
形成装置の例としての複写機の要部構成を示す縦断正面
模式図
【図2】 シート処理装置内のローレットベルトの構成
を示す概略説明図(a)平面模式図、(b)立面模式図
【図3】 シート処理装置内のシート搬送路を切り替え
るフラッパの概略正面断面図
【図4】 シート処理装置内の処理トレイの幅整合装置
の概略平面断面図
【図5】 シート処理装置内の処理トレイのステープル
ユニットの概略正面断面図(その1)
【図6】 シート処理装置内の処理トレイのステープル
ユニットの概略正面断面図(その2)
【図7】 読み取り給送装置の操作部の概略正面説明図
【図8】(a)、(b)、(c) 操作部の表示例を示
す説明図
【図9】 実施例1及び2における複写機制御部の要部
構成を示すブロック図
【図10】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部が想定している性能を発揮できなかった場合の影響
範囲に対応する優先順位(ランク)の表の一例を示す説
明図
【図11】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について図10の表に基づいて優先順位(ランク)
付けした表の一例を示す説明図
【図12】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について画像形成装置と接続され、システムAを構
成する場合の各駆動部の夫々の設定値一覧表の例を示す
説明図
【図13】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について画像形成装置と接続され、システムBを構
成する場合の各駆動部の標準速度、標準電流値設定値一
覧表の例を示す説明図
【図14】 本発明に係るシート処理装置におけるソレ
ノイドの駆動制御部の要部構成を示すブロック図
【図15】 本発明に係るシート処理装置におけるステ
ッピングモータの駆動制御部の要部構成を示すブロック
【図16】(a)、(b) 本発明に係るシート処理装
置におけるシートを処理トレイに排出する時のシートと
ローレットソレノイド、整合モータの動作のタイミング
チャートを示す説明図
【図17】 本発明に係るシート処理装置におけるソレ
ノイドの異常を検知する処理を示すフローチャート
【図18】 本発明に係るシート処理装置におけるステ
ッピングモータの異常を検知する処理を示すフローチャ
ート
【図19】 本発明に係るシート処理装置におけるエン
コーダによって検知する回転数によってステッピングモ
ータの異常を検知する処理を示すフローチャート
【図20】 本発明に係るシート処理装置の実施例1及
び2における駆動系の異常状態の発生を監視する処理を
示すフローチャート
【図21】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行する
処理を示すフローチャート(異常処理Aの処理ルーチ
ン)
【図22】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クBの駆動系において異常処理を検知した時に実行する
処理を示すフローチャート(異常処理Bの処理ルーチ
ン)
【図23】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クCの駆動系において異常処理を検知した時に実行する
処理を示すフローチャート(異常処理Cの処理ルーチ
ン)
【図24】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行され
る異常処理Aの処理ルーチンから実行される異常処理B
1を示すフローチャート
【図25】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行され
る異常処理Aの処理ルーチンから実行される異常処理C
1を示すフローチャート
【図26】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部の異常状態を検知する異常検知処理を管理する異常
処理管理の態様を示すフローチャート
【図27】 本発明に係るシート処理装置の実施例1に
おけるシステム状態の表示を管理する表示管理の態様を
示すフローチャート
【図28】 実施例2におけるシステム状態の表示を管
理する表示管理の態様を示すフローチャート
【図29】 実施例2における縮退情報がクリアされた
ことを通知するシーケンスである縮退クリア通知フロー
チャート
【図30】 実施例2及び3におけるネットワークシス
テムの構成例を示すブロック図
【図31】 実施例2及び3におけるデータの種類と情
報の送り先の一例を示す表
【図32】 実施例2及び3におけるデバイス管理装置
の構成例を示すブロック図
【図33】 実施例2及び3におけるデバイス管理装置
のシーケンスを示すフローチャート
【図34】 実施例2及び3におけるデバイス管理装置
とホスト間のE−Mailを使用した場合の通信処理を
示すフローチャート
【図35】 実施例2及び3におけるホストコンピュー
タの構成例を示すブロック図
【図36】 実施例2及び3におけるホストコンピュー
タの処理手順を示すフローチャート
【図37】 実施例2及び3におけるユーザモードによ
る縮退選択フローチャート
【図38】 実施例3における複写機制御部の構成例を
示すブロック図
【図39】 実施例3におけるシート処理装置の駆動部
の異常状態の発生を監視する処理を示すフローチャート
【図40】 実施例3におけるシート処理装置のシステ
ム状態の表示を管理する表示管理処理を示すフローチャ
ート
【図41】 実施例3におけるシート処理装置の縮退状
態の解除をホストに通知する処理を示す縮退通知フロー
チャート
【符号の説明】
P 原稿 S シート 1,2,3、6 搬送ローラ対(シート搬送手段) 5 バッファローラ(シート搬送手段) 7,9 排紙ローラ対(シート搬送手段) 16 束積載ガイド 31,32,33 シート検知センサ(シート検知手
段) 34 フラッパ1ソレノイド 35 フラッパ2ソレノイド 49 排紙モータ 50 入り口搬送モータ 51 自動原稿給送部 52 光学系 53、54 シート格納部 55、56 シート供給部 57,60 シート搬送路 59 バッファモータ 61 レーザースキャナ 62 画像形成部(画像形成手段) 63 搬送ベルト 64 定着ローラ対 65 搬送ローラ対 66 感光体ドラム 72,73,74 反射ミラー 75 レンズ 76 CCDラインセンサ 78 原稿台ガラス 79 ランプ 80 ステープルユニット 81 揺動ガイド 82 揺動モータ 83 束排紙ローラ対(束、シート搬送手段) 85 サンプルトレイ 86 スタックトレイ 87 束排紙モータ 101 読み取り給送装置 102 複写機本体(画像形成装置) 103 シート処理装置(後処理装置) 108 固定台 109 支持コロ 111 ステープルHPセンサ(ステープル位置検知セ
ンサ) 130 処理トレイ 140 幅整合装置 141,142 整合部材 145,146 整合HPセンサ(整合部材位置検知セ
ンサ) 190 ローレットベルト 192 ローレットソレノイド 200 コントローラ回路部(作動制御手段) 201 操作部制御部 202 記録紙給紙制御部 203 読み取り給紙装置制御部 204 画像形成制御部 205 シート処理装置制御部(作動制御手段) 206 通信制御部 301 操作部 1001 メモリ 1002 CPU 1003 I/O制御部 1004 ROM 1005 バックアップROM 1010 ステープラ M100 ステープル移動モータ(ステープルスライド
モータ) M141,M142 整合モータ
フロントページの続き (72)発明者 関根 広之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中島 慶幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 祐一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山中 祐二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AB01 AC01 BA02 BA04 BD02 BH14 BJ04 CA02 CA21 CA31 3F108 GA01 GB01 HA02 HA36 HA39 HA43 5H580 AA04 BB10 FA14 FB05 HH02 JJ03 JJ20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の出力シートを受けとり搬
    送する搬送手段と、 出力シートを整合する整合手段と、 該整合手段で整合した前記出力シートの整合束にステー
    プルするステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 前記整合束を排出する束搬出手段と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック手段と、を有
    するシート処理装置であって、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段
    の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能
    な最小速度値、複数の駆動手段にかかるトータルの電流
    値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウ
    ンの優先順位を設定し、該優先順位は速度を低下させた
    場合、シート1枚毎に影響する駆動手段よりも1束毎に
    影響する駆動手段の方を高く設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
    させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異
    常を起こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位
    の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範
    囲で低下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を
    下げることを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート処理装置を具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置の出力シートを受けとり搬
    送する搬送工程と、出力シートを整合する整合工程と、 該整合工程で整合した前記出力シートの整合束にステー
    プルするステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 前記整合束を排出する束搬出工程と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程と、を有
    するシート処理装置を具備する画像形成装置の制御シス
    テムであって、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段
    の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能
    な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流値
    等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウン
    の優先順位を設定し、該優先順位は速度を低下させた場
    合、シート1枚毎に影響する駆動手段よりも1束毎に影
    響する駆動手段の方を高く設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内で動作異常し
    た駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位の高い駆動
    手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低下さ
    せると共に、速度設定に応じて電流設定値を下げること
    を特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置の
    制御システム。
  4. 【請求項4】 複数の画像形成装置が接続可能なネット
    ワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成装置
    からなる画像形成装置群からデータを収集する少なくと
    も1つからなるデバイス管理装置と、複数のデバイス管
    理装置群に蓄積された情報をネットワークから収集する
    ことが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上
    で動作するシート処理装置を具備する画像形成装置であ
    って、 シート処理装置は、画像形成装置の出力シートを受けと
    り搬送する搬送手段と、 出力シートを整合する整合手段と、 該整合手段で整合した前記出力シートの整合束にステー
    プルするステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 前記整合束を排出する束搬出手段と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック手段とを有
    し、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    等を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手
    段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可
    能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流
    値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウ
    ンの優先順位を設定し、該優先順位は速度を低下させた
    場合、シート1枚毎に影響する駆動手段よりも1束毎に
    影響する駆動手段の方を高く設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
    させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異
    常を起こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位
    の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範
    囲で低下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を
    下げることを特徴とするシート処理装置を具備する画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシート処理装置を具備す
    る画像形成装置において、シート処理装置の制御手段は
    ユーザモードで縮退情報を選択自在であって、前記縮退
    情報を縮退モードとして認識し、前記縮退情報を前記デ
    バイス管理装置へ送出する画像形成装置縮退情報送出手
    段を備えることを特徴とするシート処理装置を具備する
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のシート処理装置を具備す
    る画像形成装置において、前記デバイス管理装置は、前
    記画像形成装置の縮退情報を収集して保持する縮退情報
    収集保持手段と、ネットワークを介してデータを送出す
    るデータ送出手段と、該データ送出手段によって画像形
    成装置から収集した前記縮退情報を前記ホスト装置へ送
    出する縮退情報送出手段を備えることを特徴とするシー
    ト処理装置を具備する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の画像形成装置が接続可能なネット
    ワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成装置
    からなる画像形成装置群からデータを収集する少なくと
    も1つからなるデバイス管理装置と、複数のデバイス管
    理装置群に蓄積された情報をネットワークから収集する
    ことが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上
    で動作するシート処理装置を具備する画像形成装置の制
    御システムであって、 シート処理装置は、画像形成装置の出力シートを受けと
    り搬送する搬送工程と、 出力シートを整合する整合工程と、 該整合工程で整合した前記出力シートの整合束にステー
    プルするステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 前記整合束を排出する束搬出工程と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程とを有
    し、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段
    の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能
    な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流値
    等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウン
    の優先順位を設定し、該優先順位は速度を低下させた場
    合、シート1枚毎に影響する駆動手段よりも1束毎に影
    響する駆動手段の方を高く設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常を起こした駆動手段の電流値を増加
    させるとトータルの電流値を超えてしまう場合、 前記許容最大電流値、トータル電流値以内でこの動作異
    常を起こした駆動手段の電流値を高く設定し、優先順位
    の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くならない範
    囲で低下させると共に、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、シート処理装置の制御手段は、ユーザモードで縮
    退情報を選択自在であって、前記縮退情報を前記デバイ
    ス管理装置へ送出する画像形成装置縮退情報送出手段を
    備え、 前記デバイス管理装置は、前記画像形成装置の縮退情報
    を収集して保持する縮退情報収集保持手段と、ネットワ
    ークを介してデータを送出するデータ送出手段と、該デ
    ータ送出手段によって画像形成装置から収集した前記縮
    退情報を前記ホスト装置へ送出する縮退情報送出手段を
    備えることを特徴とするシート処理装置を具備する画像
    形成装置の制御システム。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のシート処理装置を具備す
    る画像形成装置において、シート処理装置の制御手段は
    ユーザモードで縮退情報を選択自在であって、前記縮退
    情報を縮退モードとして認識し、前記縮退情報を記憶保
    持する不揮発性の縮退情報記憶保持手段と、 前記縮退モードで駆動する為の駆動データを記憶保持す
    る不揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、 画像形成動作開始時及び電源の再投入時に、前記縮退モ
    ードに自動的に移行するかどうかを選択する縮退自動モ
    ード選択手段と、 該縮退自動モード選択手段によって縮退自動モードが選
    択されているかどうかを判断する縮退モード自動実行判
    断手段と、 画像形成動作開始時及び電源の再投入時に、前記縮退情
    報記憶保持手段に記憶された縮退モードを参照すること
    により、再び縮退に移行するかどうかを判断する再縮退
    判断手段と、 該再縮退判断手段を実施した結果に基づき、前記縮退駆
    動データ記憶保持手段に記憶されている駆動データを動
    作駆動データとして設定する縮退駆動データ設定手段
    と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出する画像形
    成装置縮退情報送出手段と、を備えることを特徴とする
    シート処理装置を具備する画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のシート処理装置を具備す
    る画像形成装置において、前記遠隔管理システム上のホ
    スト装置は前記デバイス管理装置からの縮退情報を、オ
    ペレータに対して表示する縮退情報表示手段を備えたこ
    とを特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のシート処理装置を具備
    する画像形成装置において、前記再縮退判断手段によ
    り、シート処理装置が縮退モードに移行する必要がない
    と判断すれば、前記縮退情報記憶保持手段で記憶保持さ
    れた縮退情報をクリアし、前記縮退情報がクリアされた
    ことを前記デバイス管理装置へ通知することを特徴とす
    るシート処理装置を具備する画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のシート処理装置を具備
    する画像形成装置の制御システムにおいて、縮退情報を
    記憶保持する不揮発性の縮退情報記憶保持手段と、 前記縮退モードで駆動する為の駆動データを記憶保持す
    る不揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、 画像形成動作開始時及び電源の再投入時に、前記縮退モ
    ードに自動的に移行するかどうかを選択する縮退自動モ
    ード選択手段と、 該縮退自動モード選択手段によって縮退自動モードが選
    択されているかどうかを判断する縮退モード自動実行判
    断手段と、 画像形成動作開始時及び電源の再投入時に、前記縮退情
    報記憶保持手段に記憶された縮退モードを参照すること
    により、再び縮退に移行するかどうかを判断する再縮退
    判断手段と、 該再縮退判断手段を実施した結果に基づき、前記縮退駆
    動データ記憶保持手段に記憶されている駆動データを動
    作駆動データとして設定する縮退駆動データ設定手段
    と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出し、 前記再縮退判断手段により、シート処理装置が縮退モー
    ドに移行する必要がないと判断すれば、前記縮退情報記
    憶保持手段で記憶保持された縮退情報をクリアし、前記
    縮退情報がクリアされたことを前記デバイス管理装置へ
    通知することを特徴とするシート処理装置を具備する画
    像形成装置の制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104300856A (zh) * 2011-01-30 2015-01-21 上海优爱宝机器人技术有限公司 步进电机的一体化控制驱动器

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