JP2006082421A - 光学素子の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂の型成形にて光学素子を得る光学素子の製造技術において、気泡の混入に起因する欠陥のない光学素子を歩留まり良く製造する。
【解決手段】 樹脂成形装置10の成形型部20において、胴型21、ガラス型22、胴型23およびガラス型24にて構成されるキャビティ28の鉛直方向の最下部に樹脂注入路25のゲート25aを設けるとともに、キャビティ28の最上部に空気排出口26を設け、キャビティ28の底部から注入される紫外線硬化型樹脂60が徐々に上昇して最終充填位置である空気排出口26に至るようにして、キャビティ28に充填される紫外線硬化型樹脂60への空気の巻き込みに起因する気泡等の欠陥発生を防止し、気泡等の欠陥のない光学素子を高歩留りで製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子の製造技術に関し、特に、エネルギー硬化型樹脂の成形工程等に適用して有効な技術に関する。
近年、ガラス等に比較して耐衝撃性に優れ量産が可能であることから、樹脂成形によるプラスチック光学素子の製造技術が広範に普及してきている。
たとえば、従来のプラスチック光学素子の製造方法には、熱可塑性樹脂を用い、射出成形により素子を製造する方法や、エネルギー硬化型の樹脂を用い、注型法により製造する方法等があり、具体例の1つとして、紫外線を透過する成形型によりキャビティを形成し、そのキャビティ内に紫外線硬化性樹脂を注入した後、成形型を透過させて紫外線を照射する事で紫外線硬化型樹脂を重合硬化させ、所望のプラスチック光学素子を成形するという製造方法がある。
一般的な樹脂注入方法として、特許文献1があるが、樹脂注入口がキャビティの上方部にあるため、注入時に空気を巻き込み易く、歩留まりが悪くなる懸念がある。気泡の巻き込みを防止するためには、型内を流れ落ちる樹脂の速度を小さくして空気の逃げる時間を長くすることが考えられるが、型の上部から注入する方法では、一旦、注入口から離れた樹脂が型内を流れ落ちる速度は、自重で決まり、制御できない。
すなわち、たとえば、図25Aのような凹レンズ用の成形型500のキャビティに、その上部に設けられたノズル501から樹脂502を注入する場合、図25Bのように広がりながら樹脂502は自重で下降して成形型500の底部に到達し、この時、中央部に気泡503を巻き込み、樹脂502の粘度が高い場合は、図25Cのように気泡503は底部に止まり、さらに図25Dのように充填が完了する時点でも、気泡503は型(キャビティ)内に残ったままとなり、この気泡503の部分が成形品の欠陥となる。
また、図26のように、注入中の樹脂502と成形型500の壁面に着目すると、樹脂502の壁面に接する部分は、降下中に壁面との摩擦により、中央部側よりも降下が遅れ、この結果、樹脂502と壁面との間には断面が楔状の空間が形成され、この空間の空気が気泡503となって壁面との間に残存し、成形品の表面欠陥となる。
また、樹脂502の最終充填位置となる部位が、樹脂充填方向と垂直な面を有するプラスチック光学素子(たとえば、キャビティの断面が矩形の場合)においては、図27Aに示されるように、キャビティの上壁面と樹脂502の液面がほぼ平行になるため、最終充填位置の液面高さにおいて、図27B、図27Cのように、逃げ場を失った空気が気泡503となって残る場合があり、この気泡503は、成形品の表面欠陥となる。
これらの現象は、樹脂の粘度が高いほうが顕著に発生する。
特許文献2では、モールド型への樹脂の注入時に巻き込んだゴミや気泡を、注入後、モールド型を回転させることで周縁部に移動させる方法が開示されている。しかし、この特許文献2の方法では、モールド型を回転させる装置および工程が別途必要となり、コスト高となる。また、工程が増えるため、生産性が劣るという技術的課題がある。
特公平5−36211号公報 特開平10−24433号公報
本発明の目的は、エネルギー硬化型樹脂の型成形にて目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造技術において、気泡の混入に起因する欠陥のない光学素子を歩留まり良く製造することにある。
本発明の他の目的は、エネルギー硬化型樹脂の型成形にて目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造技術において、低コストにて、かつ高い生産性にて気泡の混入に起因する欠陥のない光学素子を歩留まり良く製造することにある。
本発明の第1の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を注入する光学素子の製造方法を提供する。
本発明の第2の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
前記キャビティに設けられた排気口から前記キャビティ内を吸引することで、前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティ内に流入させる光学素子の製造方法を提供する。
本発明の第3の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
前記キャビティにおいて鉛直方向の上部に排気口を設けるとともに、前記キャビティの前記上部には前記排気口に向かって上り勾配となるテーパ部を形成し、前記キャビティに注入される前記エネルギー硬化型樹脂は、前記テーパ部に沿って上昇した後に前記排気口に至るように充填される光学素子の製造方法を提供する。
本発明の第4の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
多角形の輪郭形状を持つ前記キャビティの角部が鉛直方向の最下部に位置するように前記キャビティを配置し、最下部の前記角部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を注入する光学素子の製造方法を提供する。
本発明の第5の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
多角形の輪郭形状を持つ前記キャビティの角部が鉛直方向の最上部に位置するように前記キャビティを配置し、前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティに注入することによって排除される空気を最上部の前記角部に設けられた空気排出口から排出する光学素子の製造方法を提供する。
本発明の第6の観点は、エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造装置であって、
前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口と、前記注入口を通じて前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティ内に注入する樹脂供給機構と、を含む光学素子の製造装置を提供する。
本発明の第7の観点は、キャビティが設けられた成形型と、前記キャビティ内にエネルギー硬化型樹脂を供給する樹脂供給機構と、を含む光学素子の製造装置であって、
前記キャビティは、鉛直方向の上部に設けられた排気口と、前記排気口に向かって上り勾配となるテーパ部とを含み、前記樹脂供給機構から前記キャビティに注入される前記エネルギー硬化型樹脂は、前記テーパ部に沿って上昇した後に前記排気口に至るように充填される光学素子の製造装置を提供する。
上記した本発明の第1、第2および第4、第6の観点によれば、キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口からエネルギー硬化型樹脂をキャビティ内に注入することにより、注入中にキャビティ内を徐々に上昇するエネルギー硬化型樹脂の液面にてキャビティ内の空気を確実にキャビティ外部に排除でき、キャビティ内の空気がエネルギー硬化型樹脂に巻き込まれることに起因する気泡の発生が抑止され、当該気泡に起因する光学素子の欠陥が減少し、歩留りが向上する。
また、本発明の第3、第5および第7の観点によれば、キャビティの最上部に設けられた排気口に向かって傾斜した壁面に沿って上昇するエネルギー硬化型樹脂の液面によって、キャビティ内の空気が排気口から確実に排出され、エネルギー硬化型樹脂への空気の巻き込み等に起因する気泡の発生が抑止され、当該気泡に起因する光学素子の欠陥が減少し、歩留りが向上する。
また、気泡等の除去のための余分な装置や工程を必要としないので、低コスト化および生産性の向上を実現できる。
本発明によれば、エネルギー硬化型樹脂の型成形にて目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造技術において、気泡の混入に起因する欠陥のない光学素子を歩留まり良く製造することが可能になる。
また、エネルギー硬化型樹脂の型成形にて目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造技術において、低コストにて、かつ高い生産性にて気泡の混入に起因する欠陥のない光学素子を歩留まり良く製造することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の構成の一例を示すブロック図であり、図2は、その成形型部の断面図である。
図1に例示されるように、本実施の形態の樹脂成形装置10は、成形型部20、樹脂供給部30、および成形制御部40で構成されている。
成形型部20は、胴型21に保持されたガラス型22と、胴型23に保持されたガラス型24とが対向して配置され、ガラス型22およびガラス型24の対向面と、胴型21の内周壁面とで、目的の光学素子50の輪郭形状を呈するキャビティ28が形成される構造となっている。
本実施の形態の場合、ガラス型22およびガラス型24の対向面は、それぞれ凸面および凹面を呈しており、キャビティ28は、外周部が円形のメニスカスレンズからなる光学素子50の輪郭形状を呈している。
一方のガラス型24は、紫外線27aを透過する光学ガラス又は石英で構成されており、このガラス型24の外側には、当該ガラス型24を介して内部のキャビティ28に対して紫外線27aを照射する紫外線光源27が配置されている。
本実施の形態の場合、成形型部20において、キャビティ28を構成する胴型21の鉛直方向の下端面には、キャビティ28の最下部に開口するように樹脂注入路25が設けられている。樹脂注入路25は、弾性体からなる注入路固定部材25bを貫通して胴型21に挿抜自在に支持されている。そして、樹脂注入路25を注入路固定部材25bに貫通させることによって、樹脂注入路25の先端部はキャビティ28内に開口するゲート25aを構成し、樹脂注入路25を注入路固定部材25bから抜去する方向に後退させることでゲート25a(弾性体からなる注入路固定部材25bの貫通口)は閉じられる構成となっている。
また、胴型21および胴型23の最上部の合わせ面には、空気排出口26が形成されている。すなわち、この空気排出口26は、キャビティ28の鉛直方向の最上部(樹脂最終充填位置)に開口している。
樹脂供給部30は、たとえば粘度が4000cpsの紫外線硬化型樹脂60が貯留され、樹脂供給配管34を介して成形型部20の樹脂注入路25に接続されるシリンジ31と、シリンジ31内の紫外線硬化型樹脂60を与圧して樹脂供給配管34に押し出して樹脂注入路25に供給するための空気圧源32と、空気圧源32からシリンジ31へ作用する空気圧のON/OFFや圧力の大小を制御する空気圧制御弁33を備えている。
成形制御部40は、たとえばコンピュータからなるコントローラ41と、このコントローラ41に対して作業者がコマンドや情報の入力を行うための入力インターフェイス43と、コントローラ41から出力される情報を可視化して作業者に表示するためのディスプレイ42と、コントローラ41からの指令に基づいて成形型部20を制御する型駆動機構部44を備えている。
そして、コントローラ41は、内蔵するプログラムや作業者からのコマンドにより、型駆動機構部44を介して、紫外線光源27からの紫外線27aの出射のON/OFF制御、空気圧制御弁33の開度の制御によるシリンジ31からの紫外線硬化型樹脂60の吐出流量の制御、胴型21および胴型23等の機構部の駆動制御を行うことが可能となっている。
また、コントローラ41は、注入対象のキャビティ28の三次元形状の情報に基づいて、当該キャビティ28に注入される紫外線硬化型樹脂60の液面60aの面積の注入中の変化を算出し、樹脂供給部30を制御して自動的に注入流量を変化させる機能を備えることもできる。
以下、本実施の形態の作用の一例について説明する。
コントローラ41は、成形型部20の胴型21と胴型23を密着させることでキャビティ28を構成した後、空気圧制御弁33を制御して所定の空気圧をシリンジ31に作用させ、樹脂供給配管34から樹脂注入路25のゲート25aを経由して紫外線硬化型樹脂60をキャビティ28に注入する。この時のシリンジ31からの紫外線硬化型樹脂60の吐出圧力は、たとえば200kPaである。
この時、本実施の形態の場合には、図3Aおよび図3Bに例示されるように、樹脂注入路25がキャビティ28の最下部に設けられているため、シリンジ31から供給される紫外線硬化型樹脂60は、その液面60aがキャビティ28の内部を徐々に上昇するように注入され、紫外線硬化型樹脂60よりも比重の小さなキャビティ28内の空気は、下側から上昇する液面60aにて、徐々に最上部に設けられた空気排出口26に押し出される。このため、キャビティ28内の空気が紫外線硬化型樹脂60に混入して気泡を形成することがない。
そして、図4Aおよび図4Bのように、キャビティ28内を上昇する紫外線硬化型樹脂60の液面60aが、最上部(すなわち最終充填位置)にある空気排出口26に達した時点で、空気圧制御弁33を操作して注入を止める。
その後、樹脂注入路25を後退させる事で、弾性体である注入路固定部材25bに形成されていたゲート25aを閉じた後、凹面形状を有するガラス型24を透過して紫外線光源27から紫外線27aをキャビティ28内の紫外線硬化型樹脂60に照射し、当該紫外線硬化型樹脂60を重合硬化させ、硬化した成形品(光学素子50)をガラス型22およびガラス型24から剥離する事で、所望の形状を有するプラスチック製の光学素子50を得る。
このように成形した本実施の形態の光学素子50では、目視で気泡の混入は見られなかった。すなわち、本実施の形態の場合には、キャビティ28の最下部に開口する樹脂注入路25から注入される紫外線硬化型樹脂60の液面60aが徐々に上昇してキャビティ28内の空気を巻き込むことなく、最終充填位置に設けられた空気排出口26を通じて外部に排除するので、キャビティ28に注入される紫外線硬化型樹脂60に気泡が混入することがなくなる。
このため、キャビティ28内の紫外線硬化型樹脂60を硬化させて得られる光学素子50の表面や内部に成形時の気泡に起因する欠陥が形成されることがなくなり、成形工程における光学素子50の歩留りが確実に向上する。
また、紫外線硬化型樹脂60の気泡を排除する目的で成形型部20を回転させるための装置や工程を別途設ける必要がなくなり、光学素子50の製造工程におけるコストの低減や生産性の向上を実現できる。
本実施の形態では、紫外線硬化型樹脂60の吐出流量を樹脂供給部30のシリンジ31の吐出圧力によって決定しているが、最適な吐出流量・吐出圧力は、紫外線硬化型樹脂60の粘度、樹脂供給配管34や樹脂注入路25等の樹脂供給路の断面積や長さ、所望の光学素子50のレンズ形状等に対応したキャビティ28の形状等によって異なるため、本実施の形態の条件に限定されるものではない。
また、紫外線硬化型樹脂60を、シリンジ31を用いて、空気圧源32からの加圧力によりキャビティ28に注入しているが、空気排出口26に連通した図示しない減圧ポンプにより、空気排出口26からキャビティ28内を減圧する事で、樹脂注入路25から紫外線硬化型樹脂60を吸引してキャビティ28内に注入しても同様の効果が得られる。
但し、その際、空気排出口26と減圧ポンプを連通した部材も減圧されており、減圧ポンプを停止しても樹脂注入の停止のレスポンスが遅れるため、このレスポンスの遅れを見越して、紫外線硬化型樹脂60の液面60aが空気排出口26に達する前に減圧ポンプを停止するか、空気排出口26の近傍の連通部材にバルブ等の圧力遮断部材を設け、その部材によりキャビティ28内の減圧を停止する必要がある。
紫外線27aの照射は、凸面形状を有するガラス型22の側から行っても良い。更には、ガラス型22およびガラス型23の両面からでも良い。この場合、紫外線硬化型樹脂60に対する紫外線27aの照射エネルギーが高くなるため、より短時間で重合を完了させる事ができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、紫外線硬化型樹脂注入中におけるキャビティへの吐出流量を変化させる場合について説明する。装置構成は、上述の実施の形態1と同様のものを用いる。
図5に、本実施の形態2における樹脂供給部30での、空気圧源32からシリンジ31に作用させる吐出圧力と、紫外線硬化型樹脂60の吐出量(流量)の関係の一例を示す。
使用する紫外線硬化型樹脂60の粘度や、樹脂供給配管34、樹脂注入路25の断面積・長さ等により図5の線図の傾きは変わるが、両者は比例関係にあるため、吐出圧力を制御することは、吐出流量を制御することと等価である。
本実施の形態では、空気圧制御弁33を制御して吐出圧力を変化させる事で紫外線硬化型樹脂60の吐出量を変化させる。
図6は、紫外線硬化型樹脂60の注入中の吐出圧力(吐出流量)の制御プロファイル例を示す線図である。
この図6に例示されるように、キャビティ28に対する紫外線硬化型樹脂60の充填初期(時刻t0)の吐出圧力を100kPaとし、徐々に吐出圧力を上げてき300kPaまで上がった所(時刻t1)で一定とした。さらに、紫外線硬化型樹脂60の液面60aがレンズ(キャビティ28)の中心を通過した時点(時刻t2)で徐々に圧力を落とし、液面60aが空気排出口26に達した時点(時刻t3)で100kPaとなる様にした。
このように、本実施の形態2では、紫外線硬化型樹脂60をキャビティ28に注入する際に、注入流量を変化させつつ注入する事で、紫外線硬化型樹脂60の液面60aの上昇速度の最適化が図られ、より効果的に紫外線硬化型樹脂60に対する気泡の巻き込みを押える事ができる。
さらに、紫外線硬化型樹脂60の注入流量を、上昇する液面60aの面積が大きくなるほど多くすることで(時刻t0〜t2)、上昇速度の遅くなる部位での上昇速度を速めることができ、充填時間の短縮が図られる。逆に、面積が小さくなるほど少なくすることで(時刻t2〜t3)、より高粘度の紫外線硬化型樹脂60でも、紫外線硬化型樹脂60がキャビティ28を上昇する際に巻き込む気泡をなくす事ができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図であり、図8Aおよび図8Bは、この光学素子を成形するための樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。
この実施の形態3の場合、実施の形態1と同様の樹脂成形装置10を用いることができるが、成形型部20のキャビティの構成が異なる。
光学素子51は、凸レンズであり、凸面をなすレンズ面51aおよびレンズ面51bと、矩形の断面形状を有する外周面51cから構成されている。
この光学素子51を成形すべく、成形型部20は、凹面の成形面を有するガラス型22aおよびガラス型24aを備えている。また、光学素子51の矩形の外周面51cを構成するため、ガラス型22aを支持する胴型21aは、図8Bに例示されるように矩形の内周面を有している。
この場合、さらに、胴型21aは、底辺が、水平方向から角度θ1だけ傾斜しており、二つの対向するコーナ部21bおよびコーナ部21cの一方のコーナ部21bは鉛直方向の最下部に位置し、対向するコーナ部21cは、最上部に位置するようになっている。本実施の形態の場合、θ1の値は、たとえば10°、望ましくは、5°以上がよい。
そして、これにより、矩形断面を有するキャビティ28aの上辺21dは、最上部のコーナ部21c(空気排出口26)に向かって上り勾配をなすテーパとなる。また、最下部のコーナ部21bには樹脂注入路25が開口し、最上部のコーナ部21cには、空気排出口26が開口している。
そして、図9Aのように、最下部のコーナ部21bに設けられた樹脂注入路25から、たとえば、300kPaで一定の吐出圧力にて紫外線硬化型樹脂60を、キャビティ28a内に注入すると、紫外線硬化型樹脂60の液面60aの上昇とともに、キャビティ28a内の空気は、空気排出口26から排出される。
そして、液面60aが上辺21dに達すると、上辺21dは最上部の空気排出口26に向かって上り勾配となっているため、液面60aによって押し出される空気は、図9Bのように、最終充填位置である最上部の空気排出口26に向かって確実に排除され、液面60aと上辺21dとの間に空気が巻き込まれて気泡が形成されることが確実に防止される。
なお、上述の例では、樹脂注入路25を最下端のコーナ部21bに設けた場合を例示したが、これに限らず、たとえば、図10Aおよび図10Bに示されるように、上辺21dの下端角部に樹脂注入路25−1を開口させて紫外線硬化型樹脂60をキャビティ28a内に注入するようにしてもよい。この場合も、最終充填位置が、キャビティ28aの上辺21dの最上部のコーナ部21cに設けられた空気排出口26となるため、紫外線硬化型樹脂60に対する空気の巻き込みを的確に防止できる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図であり、図12Aおよび図12Bは、この光学素子を成形するための樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。
この実施の形態4の場合、光学素子52は、図11に示されるように、凸レンズであり、凸面のレンズ面52aと、平面のレンズ面52bと、略矩形の外周面52cで構成されている。そして、本実施の形態の場合、光学素子52の外周面52cのうち、成形時に鉛直方向の上側となる上面には、成形時における気泡の巻き込み防止等の目的で、中央部に向かって上り勾配(水平方向となす角度θ2)となるテーパ面52dが形成されており、このテーパ面52dの出会う中央部には、平坦面52eが形成されている。このθ2の値は、たとえば12.5°である。このθ2の値は、たとえば、5°から20°の範囲で随意に設定することができる。
このように形状の光学素子52を紫外線硬化型樹脂60にて成形すべく、本実施の形態4では、図12Aおよび図12Bに例示される成形型部70を備えた樹脂成形装置10を用いる。なお、成形型部70以外の構成は、上述の実施の形態1と同様の装置構成を用いることができる。
本実施の形態4の成形型部70は、金属型保持板71に保持され、凹面からなる型面が形成された金属型72と、ガラス型保持板73に保持され、紫外線27aを透過させる光学ガラスや石英等からなるガラス型74を備え、これらの金属型72、ガラス型74および金属型保持板71にて、光学素子52の輪郭形状を呈するキャビティ77が構成されている。
金属型72を保持する金属型保持板71の内周面は、図12Bに例示されるように、光学素子52の外周面52cを構成する多角形となっている。なお、キャビティ77の輪郭で光学素子52の各部に対応する部位には、必要に応じて、光学素子52の符号を付して説明する。
そして、キャビティ77の底部には、樹脂注入路75(ゲート75a)が開口し、キャビティ77の最上部の、光学素子52における平坦面52eに対応する部位(すなわち、後述の紫外線硬化型樹脂60の最終充填位置)には空気排出口76が開口している。
以下、本実施の形態4の作用の一例について説明する。なお、図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、に、キャビティ77内における紫外線硬化型樹脂60の充填の推移を例示し、図16に、樹脂供給部30からの紫外線硬化型樹脂60の吐出圧(吐出流量)の制御プロファイルを示す。
まず、図13Aおよび図13Bに示されるように、樹脂供給部30を作動させて樹脂注入路75に紫外線硬化型樹脂60を圧送することで、紫外線硬化型樹脂60を樹脂注入路75を経てゲート75aからキャビティ77に注入を開始する。この時、吐出圧力は150kPaで注入を開始し(時刻t10)、紫外線硬化型樹脂60の液面60aがキャビティ77の空気排出口76が設けられた傾斜面の下端角部(光学素子52のテーパ面52dの下端角部に対応)に達した時点で(時刻t11)(図14A、図14Bの状態)、紫外線硬化型樹脂60の吐出圧力を下げて50kPaとし、最終充填位置にある空気排出口76に液面60aが達した時点で紫外線硬化型樹脂60の注入を止める(図15A、図15Bの状態)。
その後、ガラス型74を透過させて紫外線27aを、キャビティ77内の紫外線硬化型樹脂60に照射して重合硬化させ、硬化した成形品(光学素子52)を成形型部70から剥離する事で、所望の形状を有するプラスチック光学素子を得る。
この場合、キャビティ77の最上部の空気排出口76が開口する面にテーパ面52dの勾配を設けてあるため、キャビティ77内を上昇する紫外線硬化型樹脂60の最終充填位置が、常に空気排出口76の位置となるように不変であり、紫外線硬化型樹脂60の注入中におけるキャビティ77内の空気を完全に抜くことができる。
なお、光学素子52のテーパ面52dの勾配が大きいほど気泡巻き込み防止には有利であるが、レンズ等の光学素子52の外形寸法が大きくなる。一方、テーパ面52dの勾配が小さい(たとえばθ2が5°以下)と顕著な効果が見られない。従って、θ2の値は、上述のように5°から20°の範囲が望ましい。
さらに、上述のテーパ面52dの下端角部(キャビティ77の肩部)に液面60aが到達した以降は、紫外線硬化型樹脂60の吐出流量を減らし、液面60aの上昇速度を減少させたことにより、光学素子52が図11のような角型レンズの場合でも、キャビティ77内の空気を完全に抜くことができる。
(実施の形態5)
図17は、本発明の実施の形態5である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図であり、図18Aおよび図18Bは、この光学素子を成形するための樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。なお、後述の成形型部70以外の構成は、上述の実施の形態1に例示した構成と同様である。
この実施の形態5の場合、光学素子53は、図17に示されるように、三角プリズムを構成している。すなわち、光学素子53は、三つの光学面53a、光学面53b、光学面53cと、後述の成形時に下側となる底面53dおよび上側となる上面からなる。この上面は、所定の高さに吐出した突起平坦面53eと、この突起平坦面53eに向かって上り勾配となるテーパ面53fからなる。このテーパ面53fの水平方向に対する勾配(角度θ3)は、たとえば約13°である。
このような形状の光学素子53を成形するため、本実施の形態5の成形型部70は、図18A、図18Bに示されるように、金属型保持板71aに保持された金属型72aと、ガラス型保持板73に保持されたガラス型74でキャビティ77aを構成している。ガラス型74は紫外線27aを透過する光学ガラス又は石英製である。
キャビティ77aにおいて、金属型72aは、光学素子53の二つの光学面53a、光学面53bを構成し、ガラス型74は、光学面53cを構成する。また、金属型保持板71aは、底面53dと、上部の突起平坦面53eおよびテーパ面53fを構成している。
この場合、キャビティ77aの底部(底面53d)には樹脂注入路75のゲート75aが開口しており、キャビティ77aの最上部に位置する突起平坦面53eには、空気排出口76が開口している。すなわち、最も高い空気排出口76の位置が、常に、後述の紫外線硬化型樹脂60のキャビティ77aへの注入おける最終充填位置となる。
以下、本実施の形態5の作用について説明する。なお、図19A、図19B、図20A、図20B、図21A、図21B、に、キャビティ77a内における紫外線硬化型樹脂60の充填の推移を例示し、図22に、樹脂供給部30からの紫外線硬化型樹脂60の吐出圧(吐出流量)の制御プロファイルを示す。
樹脂供給部30を作動させ、樹脂注入路75から紫外線硬化型樹脂60を与圧してキャビティ77aに注入を開始する。
このとき、図22に例示されるように、吐出圧力は、紫外線硬化型樹脂60の液面60aが、キャビティ77aにおけるゲート75aの開口する底面(底面53d)の全面に広がるまでは吐出量を少なくするため150kPaで注入し(時刻t20〜時刻t21)(図19A、図19B)、その後、液面60aが、キャビティ77aの上部の勾配面(テーパ面53fに対応)の下端角部に達するまでは300kPaで注入し(時刻t21〜時刻t22)(図20A、図20B)、さらに、液面60aが空気排出口76に達するまでは100kPaで吐出し(時刻t22〜時刻t23)(図21A、図21B)、必要量を充填した所で注入を停止する(時刻t23)。
この注入中におけるキャビティ77aの空気は、紫外線硬化型樹脂60の液面60aの上昇によって空気排出口76から排出される。その後、ガラス型74を透過してキャビティ77a内の紫外線硬化型樹脂60に紫外線27aを照射し、紫外線硬化型樹脂60を重合硬化させ、成形品としてプリズムからなる光学素子53を得ることができる。
この場合、上述のように、空気排出口76の位置がキャビティ77aの最上部となる様に、勾配(テーパ面53f)を持たせてあるため、最終充填位置が常に空気排出口76の位置で不変であり、キャビティ77a内の空気を完全に排出できる。
この場合、テーパ面53fの勾配(θ3)が大きいほど有利であるが、光学素子53としてのプリズムの厚さ寸法が大きくなる。また、勾配が小さい(たとえば5°以下)と顕著な効果が見られない。従って、θ3の値は、5°から20°の範囲が望ましい。
また、空気を巻き込みやすい、光学素子53(プリズム)の底面53d(ゲート75aの開口面)に広がる間、及び空気排出口76を頂点とするテーパ面53fに沿った液面60aの上昇中における紫外線硬化型樹脂60の吐出流量を少なくしているが、それ以外の垂直な側面に沿って上昇する充填時(時刻t21〜t22)の吐出量を多くしているために、光学素子53の成形工程のサイクルタイムがあまり長くならない。
すなわち、注入中における紫外線硬化型樹脂60の注入流量を、たとえば図22のような制御プロファイルにて経時的に変化させるように宜制御することで、紫外線硬化型樹脂60への空気の巻き込みを抑止しつつ、成形工程のスループット、すなわち生産性を向上させることが可能になる。
図23に、キャビティ77aに対する紫外線硬化型樹脂60の注入中の注入流量の経時的な制御の変形例を示す。
すなわち、キャビティ77aに対する紫外線硬化型樹脂60の注入時の吐出圧力(吐出流量)を150kPaに設定して吐出注入を開始し(時刻t30)、紫外線硬化型樹脂60がゲート75aの開口するキャビティ77aの底面(底面53d)の全面に広がる時点(時刻t31)で300kPaになる様に徐々に圧力を上げ、その後、紫外線硬化型樹脂60の液面60aが、テーパ面53fの下端角部に達するまで(時刻t32)は300kPaで一定に保ち、さらに、液面60aが空気排出口76に達する時点(時刻t33)で100kPaになる様に徐々に圧力を下げ、必要量充填した所で注入を停止する。
この場合、紫外線硬化型樹脂60の注入中における吐出流量の平均値は、図22の制御プロファイルの場合よりも大きくなり、紫外線硬化型樹脂60のキャビティ77aに対する充填所要時間の短縮を実現でき、より生産性が向上する。
なお、上述の実施の形態5の説明では、樹脂注入路75をキャビティ77aの底部に設けた場合を例示したが、これに限らず、図24Aおよび図24Bに示されるように、空気排出口76の位置に、ニードル状の樹脂注入路75−1を設けてもよい。そして、樹脂注入路75−1と空気排出口76の隙間から空気が排出されるようにする。この場合でも、キャビティ77a(光学素子53)にテーパ面53fを設けたことによる空気の巻き込み防止効果が得られる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、エネルギー硬化型樹脂としては、紫外線硬化型樹脂に限らず、たとえば熱硬化型樹脂を用いてもよい。
本発明の実施の形態1である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の構成の一例を示すブロック図である。 その成形型部の断面図である。 本発明の実施の形態1である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す線図である。 本発明の実施の形態2である光学素子の製造方法を実施する樹脂成形装置の作用の一例を示す線図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である樹脂成形装置の成形型部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す線図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置にて製造される光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用例を示す線図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の作用の変形例を示す線図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態5である樹脂成形装置の成形型部の変形例を示す断面図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す断面図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。 本発明の参考技術である樹脂成形の作用を示す説明図である。
符号の説明
10 樹脂成形装置(光学素子の製造装置)
20 成形型部
21 胴型
21a 胴型
21b コーナ部
21c コーナ部
21d 上辺
22 ガラス型
22a ガラス型
23 胴型
24 ガラス型
24a ガラス型
25 樹脂注入路
25−1 樹脂注入路
25a ゲート
25b 注入路固定部材
26 空気排出口
27 紫外線光源
27a 紫外線
28 キャビティ
28a キャビティ
30 樹脂供給部
31 シリンジ
32 空気圧源
33 空気圧制御弁
34 樹脂供給配管
40 成形制御部
41 コントローラ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェイス
44 型駆動機構部
50 光学素子
51 光学素子
51a レンズ面
51b レンズ面
51c 外周面
52 光学素子
52a レンズ面
52b レンズ面
52c 外周面
52d テーパ面
52e 平坦面
53 光学素子
53a 光学面
53b 光学面
53c 光学面
53d 底面
53e 突起平坦面
53f テーパ面
60 紫外線硬化型樹脂
60a 液面
70 成形型部
71 金属型保持板
71a 金属型保持板
72 金属型
72a 金属型
73 ガラス型保持板
74 ガラス型
75 樹脂注入路
75−1 樹脂注入路
75a ゲート
76 空気排出口
77 キャビティ
77a キャビティ

Claims (19)

  1. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
    前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を注入することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の光学素子の製造方法において、前記注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を注入しつつ、前記キャビティの鉛直方向の上部に設けられた空気排出口から前記キャビティ内の空気を排出することを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
    前記キャビティに設けられた排気口から前記キャビティ内を吸引することで、前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティ内に流入させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  4. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
    前記キャビティにおいて鉛直方向の上部に排気口を設けるとともに、前記キャビティの前記上部には前記排気口に向かって上り勾配となるテーパ部を形成し、前記キャビティに注入される前記エネルギー硬化型樹脂は、前記テーパ部に沿って上昇した後に前記排気口に至るように充填されることを特徴とする光学素子の製造方法。
  5. 請求項4記載の光学素子の製造方法において、前記勾配は、水平方向に対して5°から20°の角度をなすことを特徴とする光学素子の製造方法。
  6. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
    多角形の輪郭形状を持つ前記キャビティの角部が鉛直方向の最下部に位置するように前記キャビティを配置し、最下部の前記角部に設けられた注入口から前記エネルギー硬化型樹脂を注入することを特徴とする光学素子の製造方法。
  7. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造方法であって、
    多角形の輪郭形状を持つ前記キャビティの角部が鉛直方向の最上部に位置するように前記キャビティを配置し、前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティに注入することによって排除される空気を最上部の前記角部に設けられた空気排出口から排出することを特徴とする光学素子の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法において、前記注入口から前記キャビティ内に注入または流入される前記エネルギー硬化型樹脂の流量を経時的に変化させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  9. 請求項8記載の光学素子の製造方法において、前記キャビティ内を上昇する前記エネルギー硬化型樹脂の液面の面積の増減に応じて前記流量を増減させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の光学素子の製造方法において、上昇する前記エネルギー硬化型樹脂の液面が前記キャビティにおける最終充填位置の近傍に到達する時点で前記流量を減少させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法において、前記エネルギー硬化型樹脂は、紫外線硬化型樹脂であり、前記キャビティに充填された前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して硬化させることを特徴とする光学素子の製造方法。
  12. エネルギー硬化型樹脂を成形型内に設けられたキャビティに充填して硬化させることにより目的の形状の光学素子を得る光学素子の製造装置であって、
    前記キャビティの鉛直方向の下部に設けられた注入口と、前記注入口を通じて前記エネルギー硬化型樹脂を前記キャビティ内に注入する樹脂供給機構と、を含むことを特徴とする光学素子の製造装置。
  13. 請求項12記載の光学素子の製造装置において、前記キャビティの鉛直方向の上部には空気排出口が設けられ、前記キャビティ内への前記エネルギー硬化型樹脂の流入によって排除される空気は、前記空気排出口を通じて排出されることを特徴とする光学素子の製造装置。
  14. キャビティが設けられた成形型と、前記キャビティ内にエネルギー硬化型樹脂を供給する樹脂供給機構と、を含む光学素子の製造装置であって、
    前記キャビティは、鉛直方向の上部に設けられた排気口と、前記排気口に向かって上り勾配となるテーパ部とを含み、前記樹脂供給機構から前記キャビティに注入される前記エネルギー硬化型樹脂は、前記テーパ部に沿って上昇した後に前記排気口に至るように充填されることを特徴とする光学素子の製造装置。
  15. 請求項14記載の光学素子の製造装置において、前記勾配は、水平方向に対して5°から20°の角度をなすことを特徴とする光学素子の製造装置。
  16. 請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の光学素子の製造装置において、前記樹脂供給機構は、前記注入口から前記キャビティ内に注入または流入される前記エネルギー硬化型樹脂の流量を経時的に変化させる機能を備えたことを特徴とする光学素子の製造装置。
  17. 請求項16記載の光学素子の製造装置において、前記樹脂供給機構は、前記キャビティ内を上昇する前記エネルギー硬化型樹脂の液面の面積の増減に応じて前記流量を増減させる機能を備えたことを特徴とする光学素子の製造装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の光学素子の製造装置において、前記樹脂供給機構は、上昇する前記エネルギー硬化型樹脂の液面が前記キャビティにおける最終充填位置の近傍に到達する時点で前記流量を減少させる機能を備えたことを特徴とする光学素子の製造装置。
  19. 請求項12から請求項18のいずれか1項に記載の光学素子の製造装置において、前記エネルギー硬化型樹脂は、紫外線硬化型樹脂であり、前記キャビティを構成する前記成形型の少なくとも一部は紫外線を透過する素材で構成され、前記キャビティに充填された前記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して硬化させることを特徴とする光学素子の製造装置。

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