JP2023135269A - 立体造形方法 - Google Patents

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Hiroshi Sakai
雄一郎 津田
Yuichiro Tsuda
航平 江川
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Abstract

【課題】コア部の全体にコア材を充填することができる立体造形方法を提供する。【解決手段】立体造形物の外殻層であるシェル125を液相材料であるシェル材121を用いて先に造形し、次に造形済のシェル125に囲われた部分であるコア部126に液相材料であるコア材116を充填することによってコア部126をシェル材121からコア材116へ置換し、コア材116を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、コア部126の形状における重力方向最高部に位置するシェル125の部分に開口を設け、この開口からコア部126へコア材116を充填する。【選択図】図2

Description

本発明は、3Dプリンティングなどの付加製造技術を用いて立体造形物を形成させる立体造形方法に関する。
3Dプリンティング技術を用いた製造装置の名称として、広く3Dプリンタという言葉が使われている。3Dプリンタは、3次元のCADデータをもとにコンピュータで造形物の断面形状を計算し、該造形物を薄い輪切り状の断面構成要素に分割して、その断面構成要素を種々の方法で形成し、それを積層させて目的とする造形物を形成する立体造形装置である。3Dプリンティング技術は、国際的にはAdditive Manufacturing Technologyと同義語として使われる場合が多く、日本語訳として、付加製造技術が用いられている。
近年は、3Dプリンタで形成した造形物に対しても、実製品の量産前の評価目的で外観だけでなく剛性や強度が要求されるようになり、金属3Dプリンタや複合材3Dプリンタが注目されている。特に、下記特許文献1に開示されている立体造形方法では、造形槽内で複数回のシェル層の造形とコア材の充填が繰り返された後、活性エネルギー線の照射または熱エネルギーの付与によりコア材を一括して硬化させることにより、コア材により形成される造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い造形物を造形することができる。
特開2019-136923号公報
しかし、上記の立体造形方法では、シェルの内部であるコア部の形状が複雑となった場合に、コア部の一部にコア材が充填されないおそれがあった。具体的には、図12に示す極大部231a、231bのような開口部を備えて上に凸の形状である極大部をコア部226が複数有する場合には、仮に極大部231bにノズル220を挿入してノズル220からコア材を吐出した場合には、極大部間でコア材216とシェル材221の界面の高さが均一になろうとする現象によって極大部231aには所定高さ以上にはコア材216が充填されない上に、極大部231bにおけるノズル220を挿入している開口部からコア材216が漏出し、造形槽内のシェル材221を汚染するという問題があった。
本願発明は、上記問題点を鑑み、コア部の全体にコア材を充填することができる立体造形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルを液相材料であるシェル材を用いて先に造形し、次に造形済の前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填することによって前記コア部を前記シェル材から前記コア材へ置換し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、前記コア部の形状における重力方向最高部に位置する前記シェルの部分に開口を設け、この開口から前記コア部へ前記コア材を充填することを特徴としている。
この立体造形方法により、少なくともコア部の最高部までへコア材を充填することができる。
また、前記コア部の形状は極大部を有し、各前記極大部に位置する前記シェルの部分には、置換される前記シェル材が前記コア部から排出されるための排出口を設けると良い。
こうすることにより、極大部内でシェル材が閉じ込められる事無く、コア部全体にコア材が充填されるまでシェル材からコア材への置換を行うことが可能である。
また、少なくとも一部の前記排出口には、前記最高部に位置する前記シェルの高さ以上の位置まで伸び、前記コア部からの前記シェル材および/または前記コア材の流路となる管状部材を連結させると良い。
こうすることにより、最高部までコア材を充填する間に他の箇所から造形槽内へコア材が漏出することを防ぐことができる。
また、所定の高さまで前記シェルを造形する工程と、前記所定の高さまで造形された前記シェルにおける前記コア部に対し、少なくとも前記極大部への前記コア材の置換が完了するまで前記コア材を充填する工程と、前記極大部に対応する前記排出口を塞ぐ工程と、を繰り返し実行し、所望の形状の前記立体造形物を得ても良い。
こうすることにより、途中に形成させた極大部からコア材を漏出させることなく、コア部全体へコア材を充填することができる。
また、最終的に形成される前記コア部は複数の前記極大部を有し、前記極大部を囲う前記シェルが形成される毎に前記シェルの造形を止め、前記コア材を充填しても良い。
こうすることにより、極大部からコア材を漏出させることなく、複数の極大部を有する形状のコア部全体へコア材を充填することができる。
本発明の立体造形方法により、コア部の全体にコア材を充填することができる。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置を説明する図である。 本発明の一実施形態における立体造形方法を説明する図である。 本実施形態の立体造形方法においてコア部全体へコア材を充填する過程を説明する図である。 従来の立体造形方法においてコア材の充填に失敗した例を示す図である。 本実施形態の立体造形方法においてコア部全体へコア材を充填する過程を説明する図である。 本実施形態の立体造形方法においてコア部全体へコア材を充填する過程を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 本実施形態の立体造形方法によって得られる立体造形物の形状の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 従来の立体造形方法においてコア材の充填に失敗した例を示す図である。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置について、図1を参照して説明する。
複合材3Dプリンタである立体造形装置100は、紫外線硬化樹脂であるシェル材121が貯留されている造形槽111、レーザ光学系112、コア材供給系113を主たる構成要素とする。
造形槽111中には液相材料であるシェル材121が貯留されており、図示しないシェル材調整系により、その液面位置を所定位置に維持、調整可能となっている。シェル材121としてはエポキシ系、アクリル系など公知のものが使用可能である。造形槽111中には造形台128が設けられている。造形台128は立体造形物を支持するためのもので、図示しない駆動機構により図中Z軸方向の任意の位置に移動かつ設置可能となっている。
レーザ光学系112は紫外線レーザ光源114、走査光学系115とからなり、紫外線レーザ光源114から出射される紫外線レーザ光130は走査光学系115によりシェル材121の液面上(すなわちXY平面)の所定範囲を走査することが可能となっている。
シェル材121は紫外線レーザ光130の照射により、図1にて硬化済み紫外線硬化樹脂123で示すように液面から所定の深さだけ硬化する。この硬化深さは0.1mmから0.2mm程度が一般的である。もちろん紫外線レーザ光源114の出力を調整することによりこの硬化深さを調整することが可能である。
造形台128上面をシェル材121の液面からこの硬化深さ程度まで沈めた深さに位置させ、シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、造形台128上に任意の面積の硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成される。
造形台128上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成された後、硬化深さ分だけ造形台128を下降させ、その後シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が積層される。
そして、造形台128の下降とシェル材121液面への紫外線レーザ光130の照射とを繰り返し実施することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123の積層が進行し、三次元形状の硬化済み紫外線硬化樹脂123を得ることができる。本発明では、このようにして造形された造形物をシェル125と呼ぶ。このシェル125は中空形状を有するコア材116を充填するための外殻層であり、シェル125で囲われた部分のうち底面を有する部分をコア部126と呼ぶ。
コア材供給系113は液相材料であるコア材116をその内部に貯留するコア材タンク117中から、ポンプ119で配管系118b、118aを順に介してコア材116を送液、供給し、ノズル120の先端から吐出する。ノズル120は図示しない移動機構により、図中XYZ軸各方向に移動かつ固定可能となっている。このため配管系118aはノズル120の移動に追随するようフレキシブルな構成及び材料となっている。コア材116は熱硬化性樹脂中に強化材が均一に分散されたもので、シェル材121同様エポキシ系、アクリル系など公知の熱硬化樹脂が使用可能である。また、コア材116の比重はシェル材121の比重よりも大きい。
シェル125が有するコア部126へコア材116を充填し、コア部126に充填された状態でコア材116へ熱エネルギーを付与することにより、コア材116は熱硬化する。熱硬化したコア材116が本説明における立体造形物であり、所望の形状であるコア部126に充填してから熱硬化させることにより、所望の形状の立体造形物を得ることができる。また、本方法によるとコア材116により形成される立体造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い立体造形物を造形することができる。
次に、上記の立体造形装置100を用いた本発明の一実施形態における立体造形方法を図2を用いて説明する。
本発明の立体造形方法では、シェル材121への紫外線レーザ光130の照射によって造形台128上にシェル125が造形され、シェル125内に形成されたコア部126へ挿入されたノズル120からコア部126へコア材116が吐出され、コア材116の充填が進行する。
また、コア部126へのコア材116の吐出は、シェル125が造形槽111内のシェル材121に浸漬した状態で実施され、コア材116の充填前にはコア部126にはシェル材121が存在する。そして、シェル材121より比重が大きいコア材116が充填されていくにしたがって、シェル材121は押し上げられ、シェル125の上部に設けられた開口を経てコア部126からシェル125の外部へシェル材121が押し出される。すなわち、シェル材121からコア材116への置換が行われる。
ここで、図2に示すコア部126は、2つの極大部131(極大部131a、131b)を有しており、それぞれの極大部131に位置するシェル125の部分には、シェル材121が排出される開口である排出口132(排出口132a、132b)が設けられている。本説明でいう極大部131とは、言い換えると上に凸となる形状を有している部分であり、排出口132はその極大部131の重力方向最高部に設けられていることが好ましい。すなわち、図2のように極大部131が曲面状であれば排出口132はその曲面の最高部と連通するように設けられていることが好ましく、極大部131の最上部が平坦面であれば、その平坦面のどこかと連通するように排出口132が設けられていることが好ましい。
また、極大部131aは極大部131bより重力方向に高い位置に設けられ、極大部131aにてコア部126の最高部が形成されている。ノズル120はその極大部131aと連通する排出口132aからコア部126に挿入される。そのため、排出口132のうち少なくとも排出口132aはノズル120を挿入して余りある大きさを有している。
次に、本実施形態の立体造形方法においてコア部全体へコア材を充填する過程を図3乃至6を用いて説明する。
図3(a)は、コア材116の充填開始時の様子を示す。充填開始時にはコア部126にはシェル材121が入っており、コア材116の充填にともなって、充填されたコア材116と同量のシェル材121が排出口132a、132bから排出される。すなわち、シェル材121からコア材116への置換が進行する。
図3(b)は、しばらくコア材116の充填が進行した状態を示す。コア材116とシェル材121の界面は極大部131a、131bに進入し、両極大部131の中で界面の高さがほぼ揃うように上昇していく。この時点で、各極大部131内のシェル材121の逃げ道は、その極大部131に設けられた排出口132に限定され、極大部131a内のシェル材121は排出口132aから排出され、極大部131b内のシェル材121は排出口132bから排出される。
ここで、本実施形態との比較例として、仮に極大部131bに連通する排出口が設けられなかった場合のコア材116の充填の様子を図4に示す。コア材116の充填にともなってコア材116とシェル材121の界面が上昇し、その界面と極大部131bを形成するシェル125の内壁面とで極大部131bが閉じた状態が図4に示されているが、この閉じた極大部131b内のシェル材121はこの時点で逃げ場が無くなり、この部分でのシェル材121からコア材116の置換は進行しなくなり、コア材116は極大部131aにのみ充填されていく。すなわち、コア部126全体にコア材116を充填することができない。
これに対し、本実施形態の通り各極大部131と連通するように排出口132が設けられていることにより、シェル材121の逃げ場が無くなることを防ぐことができる。
本実施形態の立体造形方法の説明に戻る。図5(a)は、極大部131bの全体にコア材116が充填された様子である。この状態のままコア材116の充填が進行すると、コア材116が排出口132bから漏出する。そのため、図5(b)に示すように排出口132bを塞ぐ閉塞部材133bが設けられる。これにより、極大部131bへのコア材116の供給は無くなり、図6(a)に示すように極大部131a内へのみコア材116が供給されるようになる。
ここで、閉塞部材133bは、本実施形態ではシェル125と同様にシェル材121の硬化により造形される。具体的には、図5(a)のように極大部131bの全体にコア材116が充填された時点で一度コア材116の供給が停止され、排出口132bが造形槽111内のシェル材121の液面と同じ高さとなるまで造形台128が上昇し、排出口132bに溜まっているシェル材121へ紫外線レーザ光130が照射されることにより、閉塞部材133bが形成される。そして、排出口132bが塞がれた後、造形台128が下降し、造形台128の下降後、コア材116の充填が再開される。
コア材116の充填がさらに進行し、図6(b)に示すように極大部131aの全体にコア材116が充填された時点で、コア部126全体へのコア材116の充填が完了する。ここで、ノズル120はコア部126の最高部を形成する部分の開口である排出口132aから挿入されているため、コア材116はコア部126の最高部まで問題無く充填される。
コア部126全体へのコア材116の充填が完了した後、排出口132aにも、それを塞ぐ閉塞部材133aが必要に応じて設けられ、シェル125ごとコア材116が造形台128から取り外される。その後、図示しない加熱装置内へシェル125およびコア材116が投入され、熱エネルギーが付与されることにより、コア材116が熱硬化し、所望の形状の立体造形物を得ることができる。ここで、シェル125は熱エネルギーの付与により自己崩壊する性質を有しているとが好ましい。
以上の工程を経て、コア部126の全体にコア材116が充填され、所望の形状の立体造形物を得ることができる。
次に、本発明の他の実施形態の立体造形方法を図7を用いて説明する。
図7に示すシェル125には、重力方向に低い位置にある極大部131bの排出口132bには、コア部126からのシェル材121および/またはコア材116の流路となる管状部材134が連結されている。この管状部材134は、コア部126の最高部となる極大部131aを形成する部分のシェル125の高さ以上の位置まで伸びている。
この管状部材134が設けられていることにより、極大部131b全体へコア材116が充填された後も、極大部131b近辺からコア材116が漏出することなく極大部131aへのコア材116の充填を続行することができる。
なお、この場合、コア材116とシェル材121の界面は管状部材134内を上昇するため、コア材116の充填完了後に得られる立体造形物の形状は、図7内に濃いハッチングで示されている余剰部135を有する形状となる。この場合、コア材116を熱硬化させ、シェル125を取り除いた後、余剰部135を切除することによって所望の形状の立体造形物とすることができる。
また、本実施形態では管状部材134は鉛直上向きに伸びているが、たとえば斜め上方向に伸びる形状であっても構わない。
次に、本発明の他の実施形態の立体造形方法を図8を用いて説明する。
本実施形態では、シェル125全体を造形してからコア材116の充填を開始するのではなく、所定の高さまでシェル125の一部を造形する工程と、その所定の高さまで造形されたシェル125の一部におけるコア部に対し、少なくとも極大部へのコア材の置換が完了するまでコア材を充填する工程と、を繰り返し実行することにより、所望の形状の立体造形物を得ている。
具体的には、図8(b)に示すように複数の極大部131(極大部131a、極大部131b)を有する形状をコア部126が有する場合、各極大部131が形成されるごとにシェルの造形を止め、その極大部131がコア材116で満たされるまでコア材116の充填を行う。
さらに具体的には、図8(a)に示すように極大部131bが形成されるまで紫外線レーザ光130の照射を用いたシェル125の造形が進行した時点でシェル125の造形が一旦停止され、この時点で形成されているシェル125aにおけるコア部126aに対してノズル120が挿入されてコア材116の充填が開始する。次に、極大部131bがコア材116で置換されるまでコア材116の充填が進行するとコア材116の充填が一旦停止される。次に、排出口132bに溜まっているシェル材121へ紫外線レーザ光130が照射され、排出口132bを塞ぐ閉塞部材133bが形成される。
閉塞部材133bの形成まで完了したら、シェル125の造形が再開される。そして、図8(b)に示す通りコア部131aが形成されるまでシェル125の造形が進行したら(すなわち、シェル125全体が造形されたら)コア部126にノズル120が挿入されてコア材116の充填が再開し、コア部126全体への充填が進行する。
本実施形態のように、段階的にシェル125の造形およびコア材116の充填が実施されても良い。また、本実施形態では、各極大部131へのコア材116の充填が完了する度に、造形台128を上下させることなく即座に排出口132を塞ぐことができるため、途中に形成させた極大部131からコア材116を漏出させることなく、コア部126全体へコア材116を充填することができる。なお、この実施形態においても、前述の管状部材134が設けられていても良い。
一方、図8(a)、(b)の例では、コア部126が有する極大部131は2つであるため、2段階のシェル125の造形およびコア材116の充填でコア部126全体へのコア材116の充填が完了するが、3つ以上の極大部131をコア部126が有する場合、各極大部131を囲うシェル125が形成される毎にシェル125の造形を止め、コア材116を充填しても良い。
次に、本発明の立体造形方法の応用例を図9および図10を用いて説明する。
図9は、立体造形物の形状の一例を示す図である。立体造形物140は、下部に極大部141を有し、この極大部141の上にかぶさるように庇部142が設けられている。このような形状の立体造形物140をコア材で造形するにあたり、仮にシェル全体を造形してからコア材を充填すると、コア材を隅々まで充填させられないおそれがある。
図10は、図9に示した立体造形物140を造形するための立体造形方法の一例である。
本立体造形方法では、シェルの造形およびコア材の充填が2段階で実施される。
まず、図10(a)に示すように、コア部146aの形状が極大部141が形成され、庇部142が形成される前の形状となるよう、図10(a)に示す高さH1までシェル145aが造形される。そして、コア部146aにノズル120が挿入され、コア部146aにコア材116が充填される。
また、図10(a)の例では、極大部141に連通するよう管状部材144が設けられている。管状部材144の高さは、コア部146aへのコア材116の充填時の造形槽111の液面以上の高さであって、図10(b)で庇部142の外殻層となるシェル145と干渉しない高さとなっており、コア部146aへのコア材116の充填が完了し次第流路が塞がれる。
次に、図10(b)に示す通り、庇部142を含むコア部126全体が形成されるよう、シェル125aへ造形を追加し、シェル125を造形する。そして、コア部116を充填する。最後に、シェル125およびコア材116を造形槽111から取り出し、コア材116を熱硬化させる。そして、管状部材144内に入り込んだコア材116による余剰部147を切除することにより、図9に示す複雑な形状の立体造形物が造形される。
図11は、図10(a)、(b)に示す立体造形方法とは異なる、図9に示す立体造形物の造形方法を説明する図である。本造形方法では、シェル125全体を造形してからコア材116の充填が開始されるが、極大部141と連通する管状部材151が庇部142を回避しつつ上方に伸びるような形態で造形されている。そのため、庇部142の下方に隠れているような極大部141へもコア材116を充填することができる。そして、コア材116を熱硬化させてから余剰部152を切除することにより、図9に示す複雑な形状の立体造形物が形成される。
以上の立体造形方法により、コア部の全体にコア材を充填することが可能である。
ここで、本発明の立体造形方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明では熱硬化したコア材のみで所望形状の立体造形物を形成させていたが、これに限らず、熱硬化したコア材とそれを囲うシェルとで所望の形状の立体造形物を形成しても良い。
また、上記の説明では、コア材を吐出するノズルはコア部の重力方向最高部を形成する部分と連通する開口からのみコア部に挿入されているが、コア材の充填の過程で最高部だけでなく他の極大部が有する開口にノズルが挿入されても構わない。
また、上記の説明では、コア材は熱硬化性を有し、コア部への充填後に熱エネルギーを付与されることにより硬化するが、それに限らず、たとえば室温で放置することにより硬化が進行しても良い。
100 立体造形装置
111 造形槽
112 レーザ光学系
113 コア材供給系
114 紫外線レーザ光源
115 走査光学系
116 コア材
117 コア材タンク
118a 配管系
118b 配管系
119 ポンプ
120 ノズル
121 シェル材
123 硬化済み紫外線硬化樹脂
125 シェル
125a シェル
126 コア部
126a コア部
128 造形台
130 紫外線レーザ光
131a 極大部
131b 極大部
132a 排出口
132b 排出口
133a 閉塞部材
133b 閉塞部材
134 管状部材
135 余剰部
140 立体造形物
141 極大部
142 庇部
144 管状部材
145 シェル
145a シェル
146 コア部
146a コア部
147 余剰部
151 管状部材
152 余剰部

Claims (5)

  1. 立体造形物の外殻層であるシェルを液相材料であるシェル材を用いて先に造形し、次に造形済の前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填することによって前記コア部を前記シェル材から前記コア材へ置換し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    前記コア部の形状における重力方向最高部に位置する前記シェルの部分に開口を設け、この開口から前記コア部へ前記コア材を充填することを特徴とする、立体造形方法。
  2. 前記コア部の形状は極大部を有し、
    各前記極大部に位置する前記シェルの部分には、置換される前記シェル材が前記コア部から排出されるための排出口を設けることを特徴とする、請求項1に記載の立体造形方法。
  3. 少なくとも一部の前記排出口には、前記最高部に位置する前記シェルの高さ以上の位置まで伸び、前記コア部からの前記シェル材および/または前記コア材の流路となる管状部材を連結させることを特徴とする、請求項2に記載の立体造形方法。
  4. 所定の高さまで前記シェルを造形する工程と、
    前記所定の高さまで造形された前記シェルにおける前記コア部に対し、少なくとも前記極大部への前記コア材の置換が完了するまで前記コア材を充填する工程と、
    前記極大部に対応する前記排出口を塞ぐ工程と、
    を繰り返し実行し、所望の形状の前記立体造形物を得ることを特徴とする、請求項2もしくは3に記載の立体造形方法。
  5. 最終的に形成される前記コア部は複数の前記極大部を有し、前記極大部を囲う前記シェルが形成される毎に前記シェルの造形を止め、前記コア材を充填することを特徴とする、請求項4に記載の立体造形方法。
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