JPH071594A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

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JPH071594A
JPH071594A JP5170934A JP17093493A JPH071594A JP H071594 A JPH071594 A JP H071594A JP 5170934 A JP5170934 A JP 5170934A JP 17093493 A JP17093493 A JP 17093493A JP H071594 A JPH071594 A JP H071594A
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Yukio Shiotsuki
幸夫 塩月
Kenji Yamano
健治 山野
Hikari Goto
光 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 底面を透明プレートとした一層分の硬化物層
を成形する薄形造形槽の下方から槽内の光硬化性樹脂に
光エネルギーを照射して、樹脂液面上に配置した造形ベ
ースプレートの下面に樹脂の硬化物層を成形する規制液
面方式による光造形装置であって、造形槽内に対して常
に一層分の硬化物層に相当する均一な層厚の樹脂を供給
して、オーバーハング状部分を有するデザインの造形物
でも、オーバーハング状部分の下方に突出する硬化物層
の表面に不要硬化物を発生させない光造形装置を提供す
る。 【構成】 底面が透明プレートからなる光硬化性樹脂造
形槽の下方に、前記光硬化性樹脂を硬化するための移動
可能な光照射装置を備え、前記樹脂造形槽の上方に造形
物を積層固着するための造形ベースプレートを備えた規
制液面方式による光造形装置において、前記樹脂造形槽
に、積層造形物の層厚に相当する分量の光硬化性樹脂を
前記造形槽内へ均一に供給するための樹脂の供給及び回
収用循環装置と、樹脂液面のスキマー装置とを設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底面が透明プレートか
らなる光硬化性樹脂造形槽の下方から、光照射装置によ
る光エネルギーを槽内の光硬化性樹脂に照射して、槽内
の樹脂液面上に配置した造形ベースプレートの下面に樹
脂の硬化物層を成形し、前記造形ベースプレートを造形
槽の透明プレートから離反する方向へ移動することによ
り、造形ベースプレートに、順次硬化物層の積層された
造形物を成形していく方式の光造形装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂造形槽内の光硬化性樹脂
に光エネルギーを照射して、三次元の造形物を成形する
光造形法として各種のものが知られており、これらのう
ち、広く知られている方法としては、1990年10月
30日,日刊工業新聞社発行の刊行物、丸谷洋二外4名
著「光造形法」の第79頁乃至第83頁に記載されてい
るように、光硬化性樹脂が作る液面の上方から光を照射
して硬化物層の積層された造形物を成形していく自由液
面方式と、透明プレートと造形ベースプレートとの間隔
を造形すべき一層の厚みに一致させて、透明プレートを
介して光を照射することにより硬化物の積層された造形
物を順次成形していく規制液面方式とがある。
【0003】前記の自由液面方式は、光硬化性樹脂の貯
留された造形槽内の液面よりも僅かに下側に造形ステー
ジを配置して、造形槽の上方に設けた光照射装置より光
エネルギーを槽内の光硬化性樹脂に照射することで、造
形ステージの上面に硬化物層を成形し、次いで前記造形
ステージの位置を若干下方に沈めることによって、既に
硬化した層の表面に樹脂を流動させ、この流動により充
填された樹脂液面に光を照射して、次の硬化物層を成形
するという工程を繰り返すことで目的とする積層造形物
を成形する。
【0004】一方の規制液面方式は、底面が透明プレー
トからなる光硬化性樹脂造形槽の下方から、光照射装置
による光エネルギーを槽内に貯留された光硬化性樹脂に
照射して、槽内の樹脂液面上に配置した造形ベースプレ
ートの下面に樹脂の硬化物層を成形し、前記造形ベース
プレートを造形槽の透明プレートから離反する方向へ引
き上げることにより、造形ベースプレートの下面に次の
硬化物層を成形するという工程を繰り返すことで目的と
する積層造形物を成形する。
【0005】
【発明が解決すべき課題】前者の自由液面方式による光
造形法では、造形槽内の樹脂液面よりも僅かに下側に配
置した造形ベースプレートの上の樹脂に、上方から光を
照射することで硬化物を成形した後に、この硬化物の上
面に次の硬化物層を成形するために、この成形する硬化
物層の厚みに相当する深さだけ造形ベースプレートを沈
めることになるが、その場合、単に造形ベースプレート
を所定の深さだけ沈めただけでは、樹脂自体の粘性や表
面張力の作用によって、既に成形された硬化物層の表面
に樹脂を均等かつ平滑に供給することができず、供給さ
れた樹脂が均等かつ平滑になるまで所定の時間を必要と
するので、能率よく連続的に次の硬化物層を成形できな
いという問題がある。
【0006】また、この自由液面方式による光造形法で
は、硬化物層の成形に従って造形ベースプレートを順次
沈下させるので、造形槽内に予め多量の樹脂を貯留して
おく必要があるが、前記のように、硬化物層の成形がこ
のように多量の樹脂を貯留した造形槽内の液面近くで行
われるためには、槽内の樹脂温度を常に所定の温度に管
理して樹脂粘度をコントロールすると共に、樹脂の熱膨
張や収縮による液面位の変化を防止しないと、造形ベー
スプレートを沈下する過程で樹脂の供給不良とか、成形
される各硬化物層間の剥離を生ずることになるので、造
形槽に例えば、電気ヒーター等の加温装置を備えて、絶
えず温度管理に留意しなければならないという問題があ
る。
【0007】一方、後者の規制液面方式による光造形法
では、底面が透明な樹脂造形槽の下方から光を照射して
槽内に配置した造形ベースプレートと槽の底面との間に
硬化物層を成形した後、造形ベースプレートを順次上方
に引き上げて、既設硬化物層と槽の底面の透明プレート
との間に、予め槽内に貯留された所定の樹脂容量によっ
て順次硬化物層を成形していくので、造形槽内における
樹脂の自由液面の性状や樹脂粘度等の要因を受けずに、
目的とする造形物を成形することができ、造形槽の容量
に比例して大きな形状の造形物を成形できるという利点
を有する。
【0008】しかしながら、この規制液面方式による光
造形法によって、例えば、図6に示すように、光硬化性
樹脂3を貯留した樹脂造形槽1内に、既に成形された第
一層目硬化物4の外縁4aが第二層目硬化物5の外縁5
aに対してオーバーハングしており、この第二層目硬化
物5の下面に、第三層目硬化物6の外縁6aが前記第二
層目硬化物5の外縁5aよりも突出しているようなデザ
インの積層造形物を成形する場合には、底面の透明プレ
ート2を通して、第二層目硬化物5の外縁5aよりも外
側の領域にある槽内の樹脂3aに対して光を照射するこ
とになるので、第二層目硬化物5の外縁5aよりも外側
に突出した第三層目硬化物6の突出部6bの上面に不要
な硬化物6cが付着成形されてしまうという問題が生ず
る。
【0009】このように、外縁が引っ込んだ前層の下
に、外縁が前層よりも突出した次層を成形する場合に、
次層の突出部上面に不要硬化物が付着成形されるのは、
光照射として紫外線レーザーを用いた場合でも、また、
半導体レーザーを用いた場合でも、硬化深度の違いはあ
るが、同様に生ずることにかわりはない。
【0010】光照射装置として、紫外線レーザーを用い
る場合と半導体レーザーを用いる場合の相違による光硬
化性樹脂の硬化プロフィールを見た場合、図7aに示す
ように、例えば、Ar(アルゴン)レーザー、He−C
d(ヘリウム−カドミウム)レーザー等の紫外線レーザ
ーの場合では、硬化深度が浅く、幅t1に対する深さh
1の関係は1:0.5から3程度であるのに対して、図
7bに示すように、半導体レーザーの場合は、硬化深度
が深く、幅t2に対する深さh2の関係は1:50から
200程度もあり、深度h2が50mm程度に到達する
迄の時間も数秒から十数秒という特徴をもっている。
【0011】従って、前記図6のような、外縁が引っ込
んだ前層の下に、外縁が前層よりも突出した次層を成形
する際に、光照射として紫外線レーザーを用いた場合に
は、半導体レーザーの場合よりも硬化深度が浅いとして
も、図8に示すように、第二層目硬化物5の外縁5aよ
りも外側に突出した、層厚Tをもつ第三層目硬化物6の
突出部6bの上面に、厚さtという不要な硬化物6cが
付着成形されることになる。
【0012】また、同様に光照射として半導体レーザー
を用いた場合には、硬化深度が紫外線レーザーの場合よ
り深いために、図9に示すように、第二層目硬化物5の
外縁5aよりも外側に突出した、層厚Tをもつ第三層目
硬化物6の突出部6bの上面に、該第三層目硬化物6の
層厚Tよりも遙に厚さtの大きい不要硬化物6dが付着
成形されることになる。
【0013】一方、光造形法のように所定の層厚の硬化
物層を順次積層して、目的とする造形物を成形する方法
においては、図8及び図9に示すような、夫々の積層硬
化物層4,5,6の間を有効に固着して層間剥離を防止
するために、例えば、図8示した不要硬化物6cの厚さ
tに相当する程度の所定の根入れ深さをもたせる必要が
ある。
【0014】このように、各積層硬化物層間を所定の根
入れ深さにより、相互に固着する必要性を考慮した場
合、前記のように硬化深度の浅い紫外線レーザーを用い
た場合でも、図8に示すように、層厚Tをもつ各硬化物
層の間に不要硬化物6cの厚さtに相当する所定の根入
れ深さを与えることができるので、層間剥離を防止でき
るという意味では好ましいと言える。
【0015】しかしながら、従来の規制液面方式の光造
形法では、図6及び図8に示したように、予め樹脂造形
槽1内に貯留された所定の容量の樹脂2によって順次硬
化物層4,5,6を成形していくので、前記のような外
縁5aが引っ込んだ前層5の下に、外縁6aが前層5よ
りも突出した次層6をもつデザインの積層造形物を成形
する場合には、外縁6aが前層5よりも突出した次層突
出部6bの上面に造形槽内の樹脂3aが存在していて、
この部分の樹脂3aに光が照射される限り、硬化深度の
浅い紫外線レーザーを用いたとしても、前記次層突出部
6bの上面に前記の厚さtに相当する不要硬化物6cの
発生することを避けることができず、これが造形不良の
原因となるという致命的欠陥を有している。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
上記のような光造形法の問題点に鑑み、規制液面方式に
より所定の層厚からなる積層硬化物層を成形する目的
で、外縁が引っ込んだ前層の下に、外縁が前層よりも突
出した次層を成形する際に、次層突出部の上面に光照射
装置による硬化深度に伴った不要硬化物を発生すること
なく、所望の三次元的積層造形物を成形することのでき
る光造形装置の提供を目的としたものである。
【0017】本発明の光造形装置は、上記の目的を達成
するための具体的な手段として、底面が透明プレートか
らなる光硬化性樹脂を貯留した樹脂造形槽の下方に、前
記光硬化性樹脂を硬化するための水平及び垂直方向に対
して移動可能な光照射装置を備え、前記樹脂造形槽の上
方には、造形物を積層固着するための造形ベースプレー
トを備えた規制液面方式による光造形装置において、前
記樹脂造形槽に、積層造形物の層厚に相当する分量の光
硬化性樹脂を前記造形槽内へ均一に供給するための樹脂
の供給及び回収用循環装置と、樹脂液面のスキマー装置
とを設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】この発明に係る光造形装置は、樹脂造形槽に設
けた樹脂の供給及び回収用循環装置と、樹脂液面のスキ
ーマー装置とによって、樹脂造形槽における透明プレー
トの上面に、積層造形物を構成する一層分の硬化物層に
相当する分量の光硬化性樹脂を、安定して供給すること
ができるので、外縁が引っ込んだ前層の下に、外縁が前
層よりも突出した次層を成形する際に、次層突出部の上
面を樹脂の存在しない空間として、下方からの光照射装
置による硬化作用を受けても次層突出部の上面に不要硬
化物が発生することがなく、従って、積層造形物を構成
する各層の硬化物層を常に安定した精度のある厚みに成
形することができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る光造形装置の構成を、図
面に示した実施例について説明すると、図1に示すよう
に、樹脂造形槽11は、周辺が樋状の樹脂回収溝14に
よって囲まれた、深さのあまり大きくない比較的浅い皿
形で、底面が透明ガラス等の透明プレート12からなっ
ており、この樹脂造形槽11の下側に、該造形槽内の光
硬化性樹脂13に光エネルギーを照射するための光照射
装置15が、コンピュータ16の制御によってX,Y,
Z軸方向に対して移動可能な駆動装置17を介して設け
られ、更に、前記光硬化性樹脂13の液面には、前記コ
ンピュータ16の制御によって上下方向に移動可能な、
ガラス板等からなる造形ベースプレート18が配置され
ている。
【0020】また、前記樹脂造形槽11における前記透
明プレート12の周囲を形成する周縁部19は、後に述
べる樹脂硬化物層20の厚さに相当する高さに調整され
ており、これら周縁部19の上縁に、前記樹脂造形層1
1の一方側から他方側にかけて移動することにより、造
形槽11内に供給充填される光硬化性樹脂13の表面を
均一に均すためのスキマー装置22が設けられており、
更に、前記樹脂造形槽11には、該造形槽の周囲に設け
られる前記樋状の樹脂回収溝14によって、光硬化性樹
脂13を造形槽11の内外へ供給したり回収するための
循環装置21が設けられている。
【0021】前記樹脂の供給及び回収用循環装置21
は、樹脂造形槽11の周辺を形成する周縁部19と一体
をなす前記樹脂回収溝14と、前記スキマー装置22の
作動により、樹脂造形槽11内から前記樹脂回収溝14
内に流入した樹脂13を、回路24を介して樹脂造形槽
11の外部にいったん貯留しておくための樹脂循環槽2
3と、前記樹脂回収溝14内の樹脂13を前記樹脂循環
槽23へ送り込み、かつ、前記樹脂循環槽23内の樹脂
13を供給ノズル26を介して再び前記樹脂造形槽11
内へ送り出すための循環ポンプ25とからなっている。
【0022】また、前記スキマー装置22は、樹脂造形
槽11の側面と平行に配置された駆動モータ27により
回転するベルト28と、このベルト28に連結されて、
造形槽11の周縁部19上に接触しながら該造形槽11
の一方側から他方側へ移動して、前記樹脂循環槽23か
ら造形槽11内に供給される樹脂13の余分な量を周囲
の樹脂回収溝14内へ排出して、造形槽10内の樹脂1
2を常に造形槽周縁部19の高さと一致させるための均
し板29とからなっている。
【0023】図3は、前記スキマー装置の別の実施例を
示している。この実施例のスキマー装置30は、樹脂造
形槽11の周縁部19上に接触しながら該造形槽11の
一方側から他方側へ移動する均し板31の前方に、ブラ
ケット33を介して下縁が透明プレート12の上面と接
触するような排液板32を一体的に取り付けると共に、
前記均し板31には前記樹脂循環槽23から送られる樹
脂13を、この均し板31と前記排液板32との間から
造形槽11内に供給するための樹脂供給ノズル34が設
けられている。
【0024】このスキマー装置30では、所定の硬化物
層の成形が終了した時点で、均し板31と排液板32と
を矢印の方向へ移動すると、排液板32が造形槽11内
に残された樹脂13を全て樹脂回収溝14内へ排出す
る。その間に後方の均し板31に取り付けられた樹脂供
給ノズル34より新しい樹脂13が造形槽11内へ補給
され、この補給された樹脂13の余剰分が均し板31に
より樹脂回収溝14内へ排出され、造形槽11内の樹脂
を適量に維持する。
【0025】この光造形装置による積層硬化物の成形工
程を説明すると、図4aに示すように、造形槽11内の
透明プレート12の上に樹脂13が供給されて、前記ス
キマー装置22もしくは30により、樹脂13の表面が
造形槽周縁部19の高さと一致する位置に整えられる
と、造形槽11内に積層造形物の積層ステップの一層分
に相当する樹脂13が貯えられたことになるので、この
樹脂13の液面に造形ベースプレート18を接触させ
て、造形槽11の下方の光照射装置15より透明プレー
ト12を通して光エネルギーを照射し、第一層目の硬化
物層20aを成形する。
【0026】このようにして、硬化物層20aが成形さ
れたのち、図4bのように、前記造形ベースプレート1
8をスキマー装置22の走行に支障のない位置まで上昇
退避させる。目的とする硬化物層20aが成形される
と、造形槽11内の樹脂13は硬化物槽20aに相当す
る体積分が消費されるので、造形槽11内に新しい樹脂
13を補給する。
【0027】造形槽11内に新しい樹脂13を補給する
際には、第一層目の硬化物層20aが成形された後の残
された樹脂13の上に新しい樹脂13を補給するように
してもよいが、その際、例えば図3に示したスキマー装
置30を用いて、槽内に残された樹脂13をいったん全
て槽外に排出し、槽内の樹脂13を全て新しい樹脂13
に置き換えてやることが好ましい。
【0028】その理由は、目的とする硬化物層20aが
成形された後に残された樹脂13というのは、多少なり
ともレーザー光に被曝されて硬くなっているために、こ
の古い樹脂13の上に新しい樹脂13が補給されると、
新旧の樹脂に粘度の差異を生ずることとなり、その状態
で光を照射して次の硬化物層を成形した場合に好ましく
ない硬化条件を与えることになるからである。
【0029】図4cのように、造形槽11内に新しい樹
脂13を補給する際には、造形槽周縁部19よりも高く
なるように供給し、次いで前記のようにスキマー装置の
均し板29により余剰樹脂を排出したのち、図4dのよ
うに、造形ベースプレート18を下降して既設硬化物層
20aを樹脂13の液面に接触させ、次の硬化物層20
bを積層成形する。以下前記と同様な工程を繰り返すこ
とにより、図4eのように、既設硬化物層20bの下面
に次の硬化物層20cを積層成形する。
【0030】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る光造
形装置は、造形槽内の樹脂をスキマー装置によって造形
槽周縁部と同じ高さに均した状態で造形ベースプレート
もしくは既設硬化物層をこの樹脂液面に接触させ、底面
の透明プレートを通して、造形ベースプレートもしくは
既設硬化物層と透明プレートとの間の樹脂に下方から光
を照射するので、成形される各積層ステップの形状とし
て、図5のように、外縁5aが引っ込んだ前層20bの
下に、外縁6aが前層20bよりも突出した次層20c
を成形するような場合でも、次層突出部6bの上面に樹
脂が存在しない空間とすることができ、従って、下方か
らの光照射装置による硬化作用を受けても次層突出部6
bの上面に不要硬化物が発生することがなく、光照射装
置の硬化深度に影響を受けない造形を実現することが可
能となり、この種の光造形装置の実用的可能性を高める
ことができる。
【0031】また、光照射装置による露光量が過大にな
っても過深度硬化や、樹脂の滞留等に起因する樹脂の相
互近接硬化による造形不良を抑止することができと共
に、容量の小さい樹脂造形槽とすることができるので、
槽内に供給する樹脂を常に造形物の成形に必要な量だけ
とし、余剰樹脂は循環装置により絶えず槽内に供給でき
るので、造形作業を円滑に能率よく行うことができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光造形装置の構成を示す一部欠切
正面斜視図。
【図2】図1の光造形装置の構成を示す断面図。
【図3】スキーマー装置の別の実施例を示す断面図。
【図4】本発明の光造形装置による硬化物層の成形工程
を示す説明図。
【図5】本発明の光造形装置による硬化物層の成形状態
を示す部分断面図。
【図6】従来の光造形法の一例を示す断面図。
【図7】光照射装置として紫外線レーザーを使用した場
合と半導体レーザーを使用した場合における光硬化性樹
脂の硬化プロフィールの相違を示す説明図。
【図8】図6の光造形法を紫外線レーザーで行った場合
の硬化物層の部分拡大図。
【図9】図6の光造形法を半導体レーザーで行った場合
の硬化物層の部分拡大図。
【符号の説明】
11:樹脂造形槽 12:透明プレート 13:光硬化性樹脂 14:樹脂回収溝 15:光照射装置 16:コンピュータ 17:駆動装置 18:造形ベースプ
レート 19:造形槽周縁部 20a,20b,20c:硬化物層 21:循環装置 22:スキマー装置 23:樹脂循環槽 24:回路 25:循環ポンプ 26:供給ノズル 27:駆動モータ 28:ベルト 29:均し板 30:スキーマー装
置 31:均し板 32:排液板 33:ブラケット 34:供給ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面が透明プレートからなる光硬化性樹
    脂を貯留した樹脂造形槽の下方に、前記光硬化性樹脂を
    硬化するための水平及び垂直方向に対して移動可能な光
    照射装置を備え、前記樹脂造形槽の上方には、造形物を
    積層固着するための造形ベースプレートを備えた規制液
    面方式による光造形装置において、前記樹脂造形槽に、
    積層造形物の層厚に相当する分量の光硬化性樹脂を前記
    造形槽内へ均一に供給するための樹脂の供給及び回収用
    循環装置と、樹脂液面のスキマー装置とを設けたことを
    特徴とする光造形装置。
  2. 【請求項2】 前記樹脂の供給及び回収用循環装置が、
    造形槽の周囲に設けられた樹脂回収溝と、回収された樹
    脂を貯留するための樹脂循環槽と、前記樹脂回収溝の樹
    脂を前記樹脂循環槽へ送り、かつ、前記樹脂循環槽内の
    樹脂を前記樹脂回収溝へ送るための循環ポンプとからな
    っている請求項1の光造形装置。
  3. 【請求項3】 前記スキマー装置が、造形槽の周縁部上
    に接触して槽の一方側から他方側へ移動される均し板
    と、造形槽の外部側面に配置された前記均し板を駆動す
    るための駆動装置とからなっている請求項1の光造形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スキマー装置が、造形槽内で前層を
    造形した後に透明プレート上に残った不要樹脂を排除す
    るための排液板と、造形槽内へ次層造形用の樹脂を供給
    するためのノズルと、前記ノズルより供給された樹脂の
    液面を造形槽の周縁部の高さと同じ面に均すための均し
    板とからなっている請求項1の光造形装置。
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