JP2023137216A - 立体造形方法 - Google Patents

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Hiroshi Sakai
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Abstract

【課題】充填されたコア材がシェルから漏出することなく、所望の形状の立体造形物を得ることができる立体造形方法を提供する。【解決手段】立体造形物101の外殻層であるシェル125をシェル材121を用いて造形台10上に造形するシェル造形工程と、シェル125に囲われた部分であるコア部126に液相材料であるコア材116を充填するコア材充填工程と、造形台10からシェル125を取り外すシェル取り外し工程と、を有し、コア材116を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、造形台10は、シェル125を支持する第1の支持部材11と、第1の支持部材11を支持する第2の支持部材12を有し、第1の支持部材11は第2の支持部材12に着脱可能に取り付けられており、シェル取り外し工程では、第2の支持部材12から第1の支持部材11を取り外してシェル材121中から第1の支持部材11ごとシェル125を取り出し、コア材116を硬化させた後、シェル125を第1の支持部材11から取り外す。【選択図】図2

Description

本発明は、3Dプリンティングなどの付加製造技術を用いて立体造形物を形成させる立体造形方法に関する。
3Dプリンティング技術を用いた製造装置の名称として、広く3Dプリンタという言葉が使われている。3Dプリンタは、3次元のCADデータをもとにコンピュータで造形物の断面形状を計算し、該造形物を薄い輪切り状の断面構成要素に分割して、その断面構成要素を種々の方法で形成し、それを積層させて目的とする造形物を形成する立体造形装置である。3Dプリンティング技術は、国際的にはAdditive Manufacturing Technologyと同義語として使われる場合が多く、日本語訳として、付加製造技術が用いられている。
近年は、3Dプリンタで形成した造形物に対しても、実製品の量産前の評価目的で外観だけでなく剛性や強度が要求されるようになり、金属3Dプリンタや複合材3Dプリンタが注目されている。特に、下記特許文献1に開示されている立体造形方法では、造形槽内で複数回のシェル層の造形とコア材の充填が繰り返された後、活性エネルギー線の照射または熱エネルギーの付与によりコア材を一括して硬化させることにより、コア材により形成される造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い造形物を造形することができる。
特開2019-136923号公報
しかし、上記の立体造形方法では、シェルに充填されたコア材が硬化する前にシェルから漏出しまうおそれがあった。具体的には、図6(a)に示すようにシェル材121が入った造形槽内の造形台128上に光造形によりシェル125が造形され、このシェル125が囲う部分であるコア部126にノズル120からコア材116が充填された後、図6(b)に示すように治具131によってシェル125が造形台128から分離され、図6(c)に示すようにシェル125ごとコア材116に熱エネルギー132が付与されることにより、硬化したコア材116による立体造形物101が得られる。これに対し、シェル125が造形台128に強く結合されていた場合、図6(b)のように造形台128からシェル125を分離させる際にシェル125が大きく傾き、図7に示すようにシェル125内のコア材116が漏出してしまうという問題があった。
本願発明は、上記問題点を鑑み、充填されたコア材がシェルから漏出することなく、所望の形状の立体造形物を得ることができる立体造形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、前記造形台は、前記シェルを支持する第1の支持部材と、前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材を有し、前記第1の支持部材は前記第2の支持部材に着脱可能に取り付けられており、前記シェル取り外し工程では、前記第2の支持部材から前記第1の支持部材を取り外して前記シェル材中から前記第1の支持部材ごと前記シェルを取り出し、前記コア材を硬化させた後、前記シェルを前記第1の支持部材から取り外すことを特徴としている。
この立体造形方法により、第1の支持部材と第2の支持部材とが着脱可能な構成であって第1の支持部材ごとシェルを分離させることによって難なくシェルを取り出すことができるため、コア材の漏出無くシェルを取り出し、立体造形物を得ることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、前記サポート層は、前記シェルの造形時よりも深い硬化深度により造形されていても良い。
この立体造形方法により、シェルの造形時よりも深い硬化深度により造形されることによってシェルよりも脆い造形物であるサポート層が支持部材とシェルの間に介在しているため、直接支持部材上に造形されたシェルを支持部材から分離させる場合と比較して小さな外力でシェルをサポート層から分離させることができるため、難なくシェルを取り出すことができる。そのため、コア材の漏出無くシェルを取り出し、立体造形物を得ることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、前記サポート層と前記シェルとの接触面積は前記シェルの底面積よりも小さくても良い。
この立体造形方法により、サポート層とシェルとの接触面積がシェルの底面積よりも小さくなるよう、サポート層が支持部材とシェルの間に介在しているため、直接支持部材上に造形されたシェルを支持部材から分離させる場合と比較して小さな外力でシェルをサポート層から分離させることができるため、難なくシェルを取り出すことができる。そのため、コア材の漏出無くシェルを取り出し、立体造形物を得ることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、前記サポート層は破壊可能に形成されていても良い。
この立体造形方法により、サポート層を破壊してサポート層の破片ごとシェルを取り出すことによって難なくシェルを取り出すことができる。コア材の漏出無くシェルを取り出し、立体造形物を得ることができる。
本発明の立体造形方法により、充填されたコア材がシェルから漏出することなく、所望の形状の立体造形物を得ることができる。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置を説明する図である。 本発明の一実施形態における立体造形方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態の立体造形方法を説明する図である。 従来の立体造形方法を説明する図である。 従来の立体造形方法において起こりうる失敗例を説明する図である。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置について、図1を参照して説明する。
複合材3Dプリンタである立体造形装置100は、紫外線硬化樹脂であるシェル材121が貯留されている造形槽111、レーザ光学系112、コア材供給系113を主たる構成要素とする。
造形槽111中には液相材料であるシェル材121が貯留されており、図示しないシェル材調整系により、その液面位置を所定位置に維持、調整可能となっている。シェル材121としてはエポキシ系、アクリル系など公知のものが使用可能である。造形槽111中には造形台128が設けられている。造形台10は立体造形物101を支持するためのもので、図示しない駆動機構により図中Z軸方向の任意の位置に移動かつ設置可能となっている。
レーザ光学系112は紫外線レーザ光源114、走査光学系115とからなり、紫外線レーザ光源114から出射される紫外線レーザ光130は走査光学系115によりシェル材121の液面上(すなわちXY平面)の所定範囲を走査することが可能となっている。
シェル材121は紫外線レーザ光130の照射により、図1にて硬化済み紫外線硬化樹脂123で示すように液面から所定の深さだけ硬化する。この硬化深さは0.1mmから0.2mm程度が一般的である。もちろん紫外線レーザ光源114の出力を調整することによりこの硬化深さを調整することが可能である。
造形台10上面をシェル材121の液面からこの硬化深さ程度まで沈めた深さに位置させ、シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、造形台10上に任意の面積の硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成される。
造形台10上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成された後、硬化深さ分だけ造形台128を下降させ、その後シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が積層される。
そして、造形台10の下降とシェル材121液面への紫外線レーザ光130の照射とを繰り返し実施することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123の積層が進行し、三次元形状の硬化済み紫外線硬化樹脂123を得ることができる。本発明では、このようにして造形された造形物をシェル125と呼ぶ。このシェル125は中空形状を有するコア材116を充填するための外殻層であり、シェル125で囲われた部分のうち底面を有する部分をコア部126と呼ぶ。
コア材供給系113は液相材料であるコア材116をその内部に貯留するコア材タンク117中から、ポンプ119で配管系118b、118aを順に介してコア材116を送液、供給し、ノズル120の先端から吐出する。ノズル120は図示しない移動機構により、図中XYZ軸各方向に移動かつ固定可能となっている。このため配管系118aはノズル120の移動に追随するようフレキシブルな構成及び材料となっている。コア材116は熱硬化性樹脂中に強化材が均一に分散されたもので、シェル材121同様エポキシ系、アクリル系など公知の熱硬化樹脂が使用可能である。また、コア材116の比重はシェル材121の比重よりも大きい。
シェル125が有するコア部126へコア材116を充填し、コア部126に充填された状態のコア材116へ熱エネルギーを付与することにより、コア材116は熱硬化する。熱硬化したコア材116が本説明における立体造形物であり、所望の形状を有するコア部126に充填してから熱硬化させることにより、所望の形状の立体造形物を得ることができる。また、本方法によるとコア材116により形成される立体造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い立体造形物を造形することができる。
次に、上記の立体造形装置100を用いた本発明の一実施形態における立体造形方法を図2を用いて説明する。
本発明の立体造形方法では、シェル材121への紫外線レーザ光130の照射によって造形台10上にシェル125が造形され、図2(a)に示すようにシェル125内に形成されたコア部126へ挿入されたノズル120からコア部126へコア材116が吐出され、コア材116の充填が進行する。ここで、本説明では、シェル125を造形する工程をシェル造形工程と呼び、シェル125に囲われた部分であるコア部126へコア材116を充填する工程をコア材充填工程と呼ぶ。また、コア材充填工程の後、立体造形物101を形成させるにあたって、シェル125の造形時にシェル125を支持していた支持部材からシェル125を取り外す工程をシェル取り外し工程と呼び、コア材116を硬化させて立体造形物を得る工程をコア材硬化工程と呼ぶ。
ここで、本発明では、コア材充填工程は、シェル125が造形槽111内のシェル材121に浸漬した状態で実施され、コア材116の充填前にはコア部126にはシェル材121が存在する。そして、シェル材121より比重が大きいコア材116が充填されていくにしたがって、シェル材121は押し上げられ、シェル125の上部に設けられた開口を経てコア部126からシェル125の外部へシェル材121が押し出される。すなわち、シェル材121からコア材116への置換が行われる。
図2(a)は、コア材充填工程が完了し、コア材116を硬化させる準備が整った状態を表している。このとき、図示しないZ軸駆動機構により造形台10ごとシェル125およびコア材116が造形槽111のシェル材121の液面より上方まで持ち上げられている。この後、図2(b)に示すようにコア材116が充填されたシェル125が造形槽111から取り出され、造形槽111とは別に設けられた図示しない加熱装置内で図2(c)に示すようにシェル125に入った状態のコア材116に熱エネルギー132が付与され、コア材116が熱硬化する。すなわち、コア材硬化工程が実施される。これにより、コア部126の形状に従った、熱硬化したコア材116による所望の形状の立体造形物101が得られる。
ここで、本実施形態では、造形台10が着脱可能な2つの部材である第1の支持部材11とそれを支持する第2の支持部材12とから構成されており、シェル125を造形する際には第1の支持部材11と第2の支持部材12とはボルト13などにより機械的に締結されている。そして、シェル125は、第1の支持部材に支持されるように、第1の支持部材11上に造形される。
また、第1の支持部材11のシェル125が形成される側の面であるシェル造形面11aおよび第2の支持部材12と対向する側の面である締結面11bは平坦面であり、シェル造形面11aおよび締結面11bとは平行である。
上記の形態を有する造形台10上でのシェル125の造形が完了し、コア材116の充填まで完了した後にシェル125を造形槽111から取り出すにあたり、本実施形態では、図2(b)に示すようにボルト13が取り外され、第1の支持部材11と第2の支持部材12の締結が解除される。このとき、第1の支持部材11のシェル造形面11a上にはシェル125が結合されているが、第1の支持部材11と第2の支持部材12の締結が解除されているため、第1の支持部材11ごとシェル125を取り出すことができる。そして第1の支持部材11に結合されたままシェル125およびコア材116は図2(c)に示すように加熱装置に投入され、熱硬化により立体造形物101が形成される。
このように、第1の支持部材11ごとシェル125を取り出すことによって、第1の支持部材11とシェル125が強固に結合されていたとしても難なくシェル125を取り出すことができる。
また、第1の支持部材11のシェル造形面11aおよび締結面11bとは平行であるため、加熱装置内の水平面に第1の支持部材11、シェル125、コア材116が載置された際にシェル125が傾いてコア材116がこぼれることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、第1の支持部材11は、加熱装置に投入され、コア材116が硬化した後にシェル125から取り外される。すなわち、シェル取り外し工程は、コア材116が硬化した後に実施される。具体的には、シェル125の内側でコア材116の熱硬化が完了して、コア材116がこぼれる心配が無くなってから治具などによって外力が加わってシェル125から第1の支持部材11が剥離される。また、加熱装置によるコア材116の熱硬化が完了した後、たとえば加熱装置内の温度をさらに高くすることによりシェル125を崩壊させることによって、自然にシェル125から第1の支持部材11が取り外されても良い。
このようにコア材116が硬化した後に第1の支持部材11がシェル125から取り外されることにより、第1の支持部材11とシェル125が強固に結合されていたとしても、第1の支持部材11をシェル125から取り外す際にコア材116がシェル125から漏出することを防ぐことができる。
次に、本発明の他の実施形態の立体造形方法について、図3を用いて説明する。
本実施形態では、図3(a)に示す造形台20は前述の実施例とは異なり複数のパーツに分離はしない。それに代わって、造形台20からのシェル125の取り外しを容易にするためのサポート層31が造形台20とシェル125の間に設けられている。そして、サポート層31とシェル125の境界近傍に治具131による外力が付与されることにより、シェル125がサポート層31から取り外され、シェル125とそれに充填されたコア材116のみが図示しない加熱装置に投入される。そして、加熱装置内において図3(b)に示すように熱エネルギー132が付与されることによって、熱硬化したコア材116である立体造形物が得られる。
サポート層31は、シェル125と同じく、造形槽111内のシェル材121に紫外線レーザ光130が照射されることにより造形され、先に造形台20上にサポート層31が造形された後、サポート層31上にシェル125が造形される。なお、造形台上にサポート層を造形する工程を、本説明ではサポート層造形工程と呼ぶ。
ここで、サポート層31造形時の紫外線レーザ光130の照射による硬化深度は、シェル125造形時の紫外線レーザ光130の照射による硬化深度よりも深い。具体的には、シェル125造形時の硬化深度は前述の通り0.1mm~0.2mm程度であるのに対し、サポート層31造形時の硬化深度は0.5mm程度に設定されている。
硬化深度が比較的深くなるようにシェル材121の硬化が実施された場合、所定時間の照射で比較的大きな造形物を得ることができる反面、その造形物は脆くなる。そのため、サポート層31とシェル125とを分離させるために必要な両者の境界部に付与する外力は、仮に造形台20に直接シェル125が造形された場合における造形台20とシェル125とを分離させるために必要な両者の境界部に付与する外力よりも小さくなる。したがって、造形台20に直接シェル125が造形された場合と比べて難なくシェル125を取り出すことができるため、造形台20からシェル125を取り出す際にコア部126内のシェル材116が漏出することを防ぐことができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態の立体造形方法について、図4を用いて説明する。
本実施形態でも、造形台20とシェル125との間にはシェル材121の紫外線硬化により造形されるサポート層32が介在している。
ここで、本実施形態におけるサポート層32は間隙部を有する形態で造形されており、サポート層32とシェル125との接触面積がシェル125の底面積よりも小さくなっている。そのため、サポート層32とシェル125とを分離させるために必要な両者の境界部に付与する外力は、仮に造形台20に直接シェル125が造形された場合における造形台20とシェル125とを分離させるために必要な両者の境界部に付与する外力よりも小さくなる。したがって、造形台20に直接シェル125が造形された場合と比べて難なくシェル125を取り出すことができるため、造形台20からシェル125を取り出す際にコア部126内のシェル材116が漏出することを防ぐことができる。
なお、本実施形態におけるサポート層32もシェル125の造形時よりも硬化深度が深く、シェル125よりも脆くなっていても構わないが、シェル125の造形時と同じ硬化深度で造形されていても構わない。
次に、本発明のさらに他の実施形態の立体造形方法について、図5を用いて説明する。
本実施形態でも、造形台20とシェル125との間にはシェル材121の紫外線硬化により造形されるサポート層33が介在している。
ここで、本実施形態におけるサポート層33は破壊可能に形成されている。図5の例では、図5(a)に示すように細く造形されている部分がXY平面上に並ぶように設けられるよう、サポート層33が形成されており、この部分が破壊可能部位となる。この破壊可能部位に外力が付与されると、比較的小さな外力で破壊される。そのため、治具131によりこの破壊可能部位を連続して破壊していくことにより、破壊されたサポート層33の一部が造形台20およびシェル125に付いたまま、造形台20とシェル125を分離させることができる。すなわち、造形台20からシェル125を取り出すことができる。
破壊されたサポート層33の一部が付いたシェル125およびシェル125のコア部126に充填されたコア材116はそのまま図示しない加熱装置へ投入され、図5(b)に示すように熱エネルギー132の付与によるコア材硬化工程が実施される。コア材硬化工程が完了し、コア材116の流動性がなくなった後、サポート層33はシェル125から除去される。
ここで、本実施形態では、上記の通りサポート層33の破壊可能部位がXY平面上に並ぶように設けられる、すなわち、造形台20の造形面と平行な面上に破壊可能部位が並ぶようにサポート層33が造形されている。これにより、図5(b)に示すように、破壊されたサポート層33の一部が付いたままであっても、加熱装置の水平面上に載置されたシェル125は傾くことなく、そのため、加熱装置内でのコア材116の漏出を防ぐことができる。
なお、本実施形態におけるサポート層33もシェル125の造形時よりも硬化深度が深く、シェル125よりも脆くなっていても構わないが、シェル125の造形時と同じ硬化深度で造形されていても構わない。
以上の立体造形方法により、充填されたコア材がシェルから漏出することなく、所望の形状の立体造形物を得ることが可能である。
ここで、本発明の立体造形方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明では、造形台が複数のパーツに分離可能な実施例とサポート層が設けられる実施例と別に説明しているが、両者が組み合わさった実施例であっても構わない。
また、上記の説明では、サポート層を造形台とシェルの間に介在させた場合にサポート層とシェルの境界部で両者を剥離させることによってシェルを造形台(支持部材)から取り外しているが、造形台とサポート層の境界部で両者を剥離させることによってシェルを造形台(支持部材)から取り外しても構わない。
また、上記の説明では、コア材は熱硬化性を有し、コア部への充填後に熱エネルギーを付与されることにより硬化するが、それに限らず、たとえば室温で放置することにより硬化が進行しても良い。
また、上記の説明では、熱硬化したコア材のみを立体造形物と呼んでいるが、シェルを壊すことはせず、熱硬化したコア材とそれを囲うシェルとを合わせて立体造形物と呼んでも良い。
10 造形台
11 支持部材
11a シェル造形面
11b 締結面
12 第2の支持部材
13 ボルト
20 造形台
31 サポート層
32 サポート層
33 サポート層
100 立体造形装置
101 立体造形物
111 造形槽
112 レーザ光学系
113 コア材供給系
114 紫外線レーザ光源
115 走査光学系
116 コア材
117 コア材タンク
118a 配管系
118b 配管系
119 ポンプ
120 ノズル
121 シェル材
123 硬化済み紫外線硬化樹脂
125 シェル
126 コア部
128 造形台
130 紫外線レーザ光
131 治具
132 熱エネルギー

Claims (4)

  1. 立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、
    前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、
    前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、
    を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    前記造形台は、前記シェルを支持する第1の支持部材と、前記第1の支持部材を支持する第2の支持部材を有し、前記第1の支持部材は前記第2の支持部材に着脱可能に取り付けられており、前記シェル取り外し工程では、前記第2の支持部材から前記第1の支持部材を取り外して前記シェル材中から前記第1の支持部材ごと前記シェルを取り出し、前記コア材を硬化させた後、前記シェルを前記第1の支持部材から取り外すことを特徴とする、立体造形方法。
  2. 立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、
    前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、
    前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、
    を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、
    前記サポート層は、前記シェルの造形時よりも深い硬化深度により造形されることを特徴とする、立体造形方法。
  3. 立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、
    前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、
    前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、
    を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、
    前記サポート層と前記シェルとの接触面積は前記シェルの底面積よりも小さいことを特徴とする、立体造形方法。
  4. 立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて造形台上に造形するシェル造形工程と、
    前記シェルに囲われた部分であるコア部に液相材料であるコア材を充填するコア材充填工程と、
    前記造形台から前記シェルを取り外すシェル取り外し工程と、
    を有し、前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    前記シェル造形工程の前に、前記造形台と前記シェルの間に介在するサポート層を前記シェル材を用いて造形するサポート層造形工程をさらに有し、
    前記サポート層は破壊可能に形成されていることを特徴とする、立体造形方法。
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