JP2023135436A - 立体造形方法 - Google Patents

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雄一郎 津田
Yuichiro Tsuda
航平 江川
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Abstract

【課題】シェルで囲われた部分であるコア部全体にコア材を充填し、立体造形物を造形することができる立体造形方法を提供する。【解決手段】立体造形物の外殻層であるシェル125をシェル材121を用いて先に造形し、次に造形済のシェル125に囲われた部分であるコア部126にノズル120から液相材料であるコア材116を吐出し、充填することによりコア材116を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、少なくともシェル125の側壁面の底面と接する部分の傾斜角度βは、ノズル120から吐出されたコア材116とシェル材121との界面がシェル125の底面となす傾斜角度αよりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、3Dプリンティングなどの付加製造技術を用いて立体造形物を形成させる立体造形方法に関する。
3Dプリンティング技術を用いた製造装置の名称として、広く3Dプリンタという言葉が使われている。3Dプリンタは、3次元のCADデータをもとにコンピュータで造形物の断面形状を計算し、該造形物を薄い輪切り状の断面構成要素に分割して、その断面構成要素を種々の方法で形成し、それを積層させて目的とする造形物を形成する立体造形装置である。3Dプリンティング技術は、国際的にはAdditive Manufacturing Technologyと同義語として使われる場合が多く、日本語訳として、付加製造技術が用いられている。
近年は、3Dプリンタで形成した造形物に対しても、実製品の量産前の評価目的で外観だけでなく剛性や強度が要求されるようになり、金属3Dプリンタや複合材3Dプリンタが注目されている。特に、下記特許文献1に開示されている立体造形方法では、造形槽内で複数回のシェル層の造形とコア材の充填が繰り返された後、活性エネルギー線の照射または熱エネルギーの付与によりコア材を一括して硬化させることにより、コア材により形成される造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い造形物を造形することができる。
特開2019-136923号公報
しかし、上記の立体造形方法では、シェルの形状によっては図4に示す非充填部131のようにシェル125の側壁面近傍でコア材116が行き届かずにシェル材121が閉じ込められる部分が形成されてコア部126全体へコア材116が充填されないおそれがあった。
本願発明は、上記問題点を鑑み、シェルで囲われた部分であるコア部全体にコア材を充填し、立体造形物を造形することができる立体造形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の立体造形方法は、立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて先に造形し、次に造形済の前記シェルに囲われた部分であるコア部にノズルから液相材料であるコア材を吐出し、充填することにより前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、少なくとも前記シェルの側壁面の底面と接する部分の傾斜角度は、前記ノズルから吐出された前記コア材と前記シェル材との界面が前記シェルの底面となす傾斜角度よりも大きいことを特徴としている。
この立体造形方法により、シェルの側壁面の底面と接する部分にもしっかりとコア材が到達し、その結果コア部全体にコア材を充填することができる。
本発明の立体造形方法により、シェルで囲われた部分であるコア部全体にコア材を充填し、立体造形物を造形することができる。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置を説明する図である。 本発明の一実施形態における立体造形方法を説明する図である。 本発明の一実施形態における立体造形方法を説明する図である。 従来の立体造形方法で起こりうる問題を説明する図である。
本発明の立体造形方法を実施するための立体造形装置について、図1を参照して説明する。
複合材3Dプリンタである立体造形装置100は、紫外線硬化樹脂であるシェル材121が貯留されている造形槽111、レーザ光学系112、コア材供給系113を主たる構成要素とする。
造形槽111中には液相材料であるシェル材121が貯留されており、図示しないシェル材調整系により、その液面位置を所定位置に維持、調整可能となっている。シェル材121としてはエポキシ系、アクリル系など公知のものが使用可能である。造形槽111中には造形台128が設けられている。造形台128は立体造形物101を支持するためのもので、図示しない駆動機構により図中Z軸方向の任意の位置に移動かつ設置可能となっている。
レーザ光学系112は紫外線レーザ光源114、走査光学系115とからなり、紫外線レーザ光源114から出射される紫外線レーザ光130は走査光学系115によりシェル材121の液面上(すなわちXY平面)の所定範囲を走査することが可能となっている。
シェル材121は紫外線レーザ光130の照射により、図1にて硬化済み紫外線硬化樹脂123で示すように液面から所定の深さだけ硬化する。この硬化深さは0.1mmから0.2mm程度が一般的である。もちろん紫外線レーザ光源114の出力を調整することによりこの硬化深さを調整することが可能である。
造形台128上面をシェル材121の液面からこの硬化深さ程度まで沈めた深さに位置させ、シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、造形台128上に任意の面積の硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成される。
造形台128上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が形成された後、硬化深さ分だけ造形台128を下降させ、その後シェル材121の液面の任意の位置へ紫外線レーザ光130を照射することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123上に硬化済み紫外線硬化樹脂123が積層される。
そして、造形台128の下降とシェル材121液面への紫外線レーザ光130の照射とを繰り返し実施することにより、硬化済み紫外線硬化樹脂123の積層が進行し、三次元形状の硬化済み紫外線硬化樹脂123を得ることができる。本発明では、このようにして造形された造形物をシェル125と呼ぶ。このシェル125は中空形状を有するコア材116を充填するための外殻層であり、シェル125で囲われた部分のうち底面を有する部分をコア部126と呼ぶ。
コア材供給系113は液相材料であるコア材116をその内部に貯留するコア材タンク117中から、ポンプ119で配管系118b、118aを順に介してコア材116を送液、供給し、ノズル120の先端から吐出する。ノズル120は図示しない移動機構により、図中XYZ軸各方向に移動かつ固定可能となっている。このため配管系118aはノズル120の移動に追随するようフレキシブルな構成及び材料となっている。コア材116は熱硬化性樹脂中に強化材が均一に分散されたもので、シェル材121同様エポキシ系、アクリル系など公知の熱硬化樹脂が使用可能である。また、コア材116の比重はシェル材121の比重よりも大きい。
シェル125が有するコア部126へコア材116を充填し、コア部126に充填された状態のコア材116へ熱エネルギーを付与することにより、コア材116は熱硬化する。熱硬化したコア材116が本説明における立体造形物であり、所望の形状を有するコア部126に充填してから熱硬化させることにより、所望の形状の立体造形物を得ることができる。また、本方法によるとコア材116により形成される立体造形物には積層界面が存在しないため、剛性、強度に方向性が無い立体造形物を造形することができる。
次に、上記の立体造形装置100を用いた本発明の一実施形態における立体造形方法を図2、3を用いて説明する。
本発明の立体造形方法では、シェル材121への紫外線レーザ光130の照射によって造形台128上にシェル125が造形され、図2(a)もしくは図2(b)に示すようにシェル125内に形成されたコア部126へ挿入されたノズル120からコア部126へコア材116が吐出され、コア材116の充填が進行する。ここで、本説明では、シェル125を造形する工程をシェル造形工程と呼び、シェル125に囲われた部分であるコア部126へコア材116を充填する工程をコア材充填工程と呼ぶ。また、コア材充填工程の後、図示しない加熱装置などでコア材116を硬化させて立体造形物を得る工程をコア材硬化工程と呼ぶ。
ここで、本発明では、コア材充填工程は、シェル125が造形槽111内のシェル材121に浸漬した状態で実施され、コア材116の充填前にはコア部126にはシェル材121が存在する。そして、シェル材121より比重が大きいコア材116が充填されていくにしたがって、シェル材121は押し上げられ、シェル125の上部に設けられた開口を経てコア部126からシェル125の外部へシェル材121が押し出される。すなわち、シェル材121からコア材116への置換が行われる。
特に、コア部126へのコア材116の充填開始時には、図2(a)もしくは図2(b)に示す通りノズル120から吐出されたコア材116は、シェル125の底面と接しながら、この底面に沿って水平方向(図2(a)もしくは図2(b)におけるXY方向)に塗れ広がる。このとき、塗れ広がるコア材116の先端部とコア部126内のシェル材121との界面では、シェル125の底面に対して傾斜角度αが形成される。この傾斜角度αは、ノズル120からのコア材116の吐出速度などによって定まり、所定の吐出速度でノズル120からコア材116が吐出され続けた場合、所定の傾斜角度αを維持しながらシェル125の底面に沿ってコア材116は塗れ広がる。
ここで、本発明の立体造形方法では、シェル125の側壁面の底面と接する部分の傾斜角度(図2(a)もしくは図2(b)における傾斜角度β)がシェル125の底面を塗れ広がるコア材116の傾斜角度αよりも大きくなるよう形成されている。そのため、図3に示すように、傾斜角度αを有して塗れ広がるコア材116は、シェル125の側壁面の底面との交線、すなわち、コア部126の下方の隅部にまで問題無く到達する。コア材116がコア部126の下方の隅部にまで到達した後は、コア材116はシェル材121を上方に逃がしながら堆積していき、コア部126へ充填されていく。
一方、図4に示すように、仮にシェル125の側壁面の底面と接する部分の傾斜角度がシェル125の底面を塗れ広がるコア材116の傾斜角度αよりも小さかった場合、コア材116がコア部126の下方の隅部に到達する手前で、コア材116とシェル材121の界面とシェル125とで非充填部131のような閉じた空間を形成してしまう。この場合、この空間内のシェル材121の逃げ場は無くなり、コア材116との置換ができなくなる。すなわち、コア部126の一部分にコア材116が充填されないまま、コア材充填工程が終わってしまう。これに対し、本発明では図2に示す通り傾斜角度βが傾斜角度αよりも大きいことにより、このような問題を回避し、コア部126全体へコア材116が充填される。
なお、コア材116がコア部126の下方の隅部にまで到達し、コア材116が堆積していく段階では、シェル125の側壁面の傾斜が傾斜角度αより小さくても、コア材116がシェル125の内壁に接しながらシェル材121を押し上げていくことができる。すなわち、少なくともシェル125の側壁面の底面と接する部分の傾斜角度がシェル125の底面を塗れ広がるコア材116の傾斜角度よりも大きければ、コア部126全体にコア材116を充填することができる。
一方、本発明では、傾斜角度βが傾斜角度αよりも大きいというように、コア部126の形状に制約をかけることになる。これに対し、本発明において最終的に得られる立体造形物が硬化したコア材116とシェル125とで形成されるものであれば、立体造形物の外形はシェル125で形成されるため、図3に示すように傾斜角度αよりも小さい傾斜角度γをシェル125で形成することも可能であり、傾斜角度の制限が無い任意の形状の立体造形物を得ることが可能である。
なお、ノズル120からのコア材116の吐出が停止した後、既に吐出されたコア材116が扁平となろうとする働きにより若干の時間にかけて水平方向への若干の塗れ広がりが生じる。これを利用し、シェル125の底面と接しながら塗れ広がるコア材116がコア部126の下方の隅部に到達する手前で一度ノズル120からのコア材116の吐出速度を減少させ、既に吐出されたコア材116自体の働きによってコア材116がコア部126の下方の隅部に到達するようにしても良い。
また、ノズル120からのコア材116の吐出と併せてノズル120が水平方向に移動し、既に吐出されたコア材116の流動を補助するようにしても良い。
以上の立体造形方法により、シェルで囲われた部分であるコア部全体にコア材を充填し、立体造形物を造形することが可能である。
ここで、本発明の立体造形方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明では、コア材は熱硬化性を有し、コア部への充填後に熱エネルギーを付与されることにより硬化するが、それに限らず、たとえば室温で放置することにより硬化が進行しても良い。
また、上記の説明では、熱硬化したコア材とそれを囲うシェルとを合わせて立体造形物と呼んでいるが、熱硬化したコア材のみを立体造形物と呼び、コア材の熱硬化後にシェルが破壊されても良い。
100 立体造形装置
111 造形槽
112 レーザ光学系
113 コア材供給系
114 紫外線レーザ光源
115 走査光学系
116 コア材
117 コア材タンク
118a 配管系
118b 配管系
119 ポンプ
120 ノズル
121 シェル材
123 硬化済み紫外線硬化樹脂
125 シェル
126 コア部
128 造形台
130 紫外線レーザ光
131 非充填部

Claims (1)

  1. 立体造形物の外殻層であるシェルをシェル材を用いて先に造形し、次に造形済の前記シェルに囲われた部分であるコア部にノズルから液相材料であるコア材を吐出し、充填することにより前記コア材を含む立体造形物を形成させる立体造形方法であって、
    少なくとも前記シェルの側壁面の底面と接する部分の傾斜角度は、前記ノズルから吐出された前記コア材と前記シェル材との界面が前記シェルの底面となす傾斜角度よりも大きいことを特徴とする、立体造形方法。
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