JPH0790604B2 - 光造形法 - Google Patents

光造形法

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JPH0790604B2
JPH0790604B2 JP5170935A JP17093593A JPH0790604B2 JP H0790604 B2 JPH0790604 B2 JP H0790604B2 JP 5170935 A JP5170935 A JP 5170935A JP 17093593 A JP17093593 A JP 17093593A JP H0790604 B2 JPH0790604 B2 JP H0790604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底面が透明プレートか
らなる光硬化性樹脂造形槽の下方から、光照射装置によ
る光エネルギーを槽内の光硬化性樹脂に照射して、槽内
の樹脂液面上に配置した造形ベースプレートの下面に樹
脂の硬化物層を成形し、前記造形ベースプレートを造形
槽の透明プレートから離反する方向へ移動することによ
り、造形ベースプレートに、順次硬化物層の積層された
造形物を成形していく方式の光造形法の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂造形槽内の光硬化性樹脂
に光エネルギーを照射して、三次元の造形物を成形する
光造形法として各種のものが知られており、これらのう
ち、広く知られている方法としては、1990年10月
30日,日刊工業新聞社発行の刊行物、丸谷洋二外4名
著「光造形法」の第79頁乃至第83頁に記載されてい
るように、光硬化性樹脂が作る液面の上方から光を照射
して硬化物層の積層された造形物を成形していく自由液
面方式と、透明プレートと造形ベースプレートとの間隔
を造形すべき一層の厚みに一致させて、透明プレートを
介して光を照射することにより硬化物の積層された造形
物を順次成形していく規制液面方式とがある。
【0003】前記の自由液面方式は、光硬化性樹脂の貯
留された造形槽内の液面よりも僅かに下側に造形ステー
ジを配置して、造形槽の上方に設けた光照射装置より光
エネルギーを槽内の光硬化性樹脂に照射することで、造
形ステージの上面に硬化物層を成形し、次いで前記造形
ステージの位置を若干下方に沈めることによって、既に
硬化した層の表面に樹脂を流動させ、この流動により充
填された樹脂液面に光を照射して、次の硬化物層を成形
するという工程を繰り返すことで目的とする積層造形物
を成形する。
【0004】一方の規制液面方式は、底面が透明プレー
トからなる光硬化性樹脂造形槽の下方から、光照射装置
による光エネルギーを槽内に貯留された光硬化性樹脂に
照射して、槽内の樹脂液面上に配置した造形ベースプレ
ートの下面に樹脂の硬化物層を成形し、前記造形ベース
プレートを造形槽の透明プレートから離反する方向へ引
き上げることにより、造形ベースプレートの下面に次の
硬化物層を成形するという工程を繰り返すことで目的と
する積層造形物を成形する。
【0005】
【発明が解決すべき課題】前者の自由液面方式による光
造形法では、造形槽内の樹脂液面よりも僅かに下側に配
置した造形ベースプレートの上の樹脂に、上方から光を
照射することで硬化物を成形した後に、この硬化物の上
面に次の硬化物層を成形するために、この成形する硬化
物層の厚みに相当する深さだけ造形ベースプレートを沈
めることになるが、その場合、単に造形ベースプレート
を所定の深さだけ沈めただけでは、樹脂自体の粘性や表
面張力の作用によって、既に成形された硬化物層の表面
に樹脂を均等かつ平滑に供給することができず、供給さ
れた樹脂が均等かつ平滑になるまで所定の時間を必要と
するので、能率よく連続的に次の硬化物層を成形できな
いという問題がある。
【0006】また、この自由液面方式による光造形法で
は、硬化物層の成形に従って造形ベースプレートを順次
沈下させるので、造形槽内に予め多量の樹脂を貯留して
おく必要があるが、前記のように、硬化物層の成形がこ
のように多量の樹脂を貯留した造形槽内の液面近くで行
われるためには、槽内の樹脂温度を常に所定の温度に管
理して樹脂粘度をコントロールすると共に、樹脂の熱膨
張や収縮による液面位の変化を防止しないと、造形ベー
スプレートを沈下する過程で樹脂の供給不良とか、成形
される各硬化物層間の剥離を生ずることになるので、造
形槽に例えば、電気ヒーター等の加温装置を備えて、絶
えず温度管理に留意しなければならないという問題があ
る。
【0007】一方、後者の規制液面方式による光造形法
では、底面が透明な樹脂造形槽の下方から光を照射して
槽内に配置した造形ベースプレートと槽の底面との間に
硬化物層を成形した後、造形ベースプレートを順次上方
に引き上げて、既設硬化物層と槽の底面の透明プレート
との間に、予め槽内に貯留された所定の樹脂容量によっ
て順次硬化物層を成形していくので、造形槽内における
樹脂の自由液面の性状や樹脂粘度等の要因を受けずに、
目的とする造形物を成形することができ、造形槽の容量
に比例して大きな形状の造形物を成形できるという利点
を有する。
【0008】しかしながら、この規制液面方式による光
造形法によって、例えば、図5に示すように、光硬化性
樹脂3を貯留した樹脂造形槽1内に、既に成形された第
一層目硬化物4の外縁4aが第二層目硬化物5の外縁5
aに対してオーバーハングしており、この第二層目硬化
物5の下面に、第三層目硬化物6の外縁6aが前記第二
層目硬化物5の外縁5aよりも突出しているようなデザ
インの積層造形物を成形する場合には、底面の透明プレ
ート2を通して、第二層目硬化物5の外縁5aよりも外
側の領域にある槽内の樹脂3aに対して光を照射するこ
とになる。
【0009】この場合、照射される光が例えば紫外線レ
ーザーのような硬化深度の浅いものであっても 光の硬
化深度は目的とする第三層硬化物6の層厚よりも上方部
分、つまり第二層目硬化物5の外縁5aよりも外側の領
域にある槽内の樹脂3aに対しても及ぶことになるの
で、第二層目硬化物5の外縁5aよりも外側に突出した
第三層目硬化物6の突出部6bの上面に厚さtのような
不要な硬化物6cが付着成形されてしまうという問題が
生ずる。
【0010】一方、光造形法のように所定の層厚の硬化
物層を順次積層して、目的とする造形物を成形する方法
においては、夫々の積層硬化物層4,5,6の間を有効
に固着して層間剥離を防止するために、例えば、図5に
示した不要硬化物6cの厚さtに相当する程度の所定の
根入れ深さをもたせることは必要なことであると言え
る。
【0011】しかしながら、従来の規制液面方式の光造
形法では、図5に示したように、予め樹脂造形槽1内に
貯留された所定の容量の樹脂2によって順次硬化物層
4,5,6を成形していくので、前記のような外縁5a
が引っ込んだ前層5の下に、外縁6aが前層5よりも突
出した次層6をもつデザインの積層造形物を成形する場
合には、外縁6aが前層5よりも突出した次層突出部6
bの上面に造形槽内の樹脂3aが存在していて、この部
分の樹脂3aに光が照射される限り、硬化深度の浅い紫
外線レーザーを用いたとしても、前記次層突出部6bの
上面に前記の厚さtに相当する不要硬化物6cの発生す
ることを避けることができず、これが造形不良の原因と
なるという致命的欠陥を有している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
上記のような光造形法の問題点に鑑み、規制液面方式に
より所定の層厚からなる積層硬化物層を成形する目的
で、外縁が引っ込んだ前層の下に、外縁が前層よりも突
出した次層を成形する際に、次層突出部の上面に光照射
装置による硬化深度に伴った不要硬化物を発生すること
なく、所望の三次元的積層造形物を自由に成形すること
のできる光造形法の提供を目的としたものである。
【0013】本発明に係る光造形法は、上記の目的を達
成するための具体的な手段として、底面が透明プレート
からなる樹脂造形槽内に積層硬化物の層厚に相当する分
量の光硬化性樹脂を貯留した後、前記造形槽の上方に配
置した造形ベースプレートを前記造形槽の樹脂液面に接
触させて、前記造形槽の下方より該造形槽内の樹脂に光
を照射し、造形ベースプレートの下面に所定層厚の硬化
物層を成形する規制液面方式による光造形法において、
前記樹脂造形槽内にいったん硬化物の層厚よりも多い分
量の光硬化性樹脂を供給して、該樹脂の表面を均し板等
により所定の液面高さとなるよう均一に整えてから、光
照射により造形槽内に所定層厚の硬化物層を成形し、次
いで前記造形ベースプレートを次の硬化物層が成形され
るための層厚Pに相当する距離だけ移動する際に、前記
造形ベースプレートを、前記均し板等により樹脂液面の
高さが整えられる所定の高さ位置まで移動させ、次いで
前記造形ベースプレートを下面の前記硬化物層が前記造
形槽内の樹脂液面下に沈む位置までいったん下降させた
後、前記造形ベースプレートを前記下降位置から、次の
硬化物層が成形される層厚Pに相当する距離まで上昇さ
せることを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明の光造形法では、樹脂造形槽内にいっ
たん硬化物の層厚よりも多い分量の光硬化性樹脂を供給
して、該樹脂の表面を均し板等により所定の液面高さと
なるよう均一に整えるので、造形槽内に貯留される樹脂
を常に目的とする一層分の硬化物が得られる所定の液面
に維持することができる。そのため、前記のような、外
縁が引っ込んだ前層の下に、外縁が前層よりも突出した
次層を成形する際に、次層突出部の上面を樹脂の存在し
ない空間として、下方からの光照射装置による硬化作用
を受けても次層突出部の上面に不要硬化物が発生するこ
とを防止できる。
【0015】また、光照射により造形槽内に所定層厚の
硬化物層が成形された後には、前記造形ベースプレート
を次の硬化物層が成形されるための層厚Pに相当する距
離だけ移動するが、その際、造形ベースプレートを前記
均し板等が樹脂液面の高さを整えるのに支障がない程度
の高さ位置Zまで移動させた後、該造形ベースプレート
を、下面の既設硬化物層が前記造形槽内の樹脂液面下に
沈む位置までいったん下降させてから、次の硬化物層が
成形される層厚Pに相当する距離まで上昇させるので、
既設硬化物層と下方の樹脂液面との間を表面張力により
隙間なく確実に接触させることができ、従って、前記の
ような特殊なデザインの造形物の成形に際しても、次層
突出部の上面に不要硬化物が発生せず、しかも順次積層
される硬化物層の間に層間剥離の生じない有効な固着状
態を与えることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る光造形法を図面に示す実
施例により説明すると、図2はこの光造形法の実施に使
用する造形装置を示しており、樹脂造形槽11は、周辺
が樋状の樹脂回収溝14によって囲まれた、深さのあま
り大きくない比較的浅い皿形で、底面が透明ガラス等の
透明プレート12からなっており、この樹脂造形槽11
の下側に、該造形槽内の光硬化性樹脂13に光エネルギ
ーを照射するための光照射装置15が、コンピュータ1
6の制御によってX,Y,Z軸方向に対して移動可能な
駆動装置17を介して設けられ、更に、前記光硬化性樹
脂13の液面には、前記コンピュータ16の制御によっ
て上下方向に移動可能な、ガラス板等からなる造形ベー
スプレート18が配置されている。
【0017】また、前記樹脂造形槽11における前記透
明プレート12の周囲を形成する周縁部19は、後に述
べる樹脂硬化物層20の厚さに相当する高さに調整され
ており、これら周縁部19の上縁に、前記樹脂造形層1
1の一方側から他方側にかけて移動することにより、造
形槽11内に供給充填される光硬化性樹脂13の表面を
均一に均すためのスキマー装置22が設けられており、
更に、前記樹脂造形槽11には、該造形槽の周囲に設け
られる前記樋状の樹脂回収溝14によって、光硬化性樹
脂13を造形槽11の内外へ供給したり回収するための
循環装置21が設けられている。
【0018】前記樹脂の供給及び回収用循環装置21
は、樹脂造形槽11の周辺を形成する周縁部19と一体
をなす前記樹脂回収溝14と、前記スキマー装置22の
作動により、樹脂造形槽11内から前記樹脂回収溝14
内に流入した樹脂13を、回路24を介して樹脂造形槽
11の外部にいったん貯留しておくための樹脂循環槽2
3と、前記樹脂回収溝14内の樹脂13を前記樹脂循環
槽23へ送り込み、かつ、前記樹脂循環槽23内の樹脂
13を供給ノズル26を介して再び前記樹脂造形槽11
内へ送り出すための循環ポンプ25とからなっている。
【0019】また、前記スキマー装置22は、樹脂造形
槽11の側面と平行に配置された駆動モータ27により
回転するベルト28と、このベルト28に連結されて、
造形槽11の周縁部19上に接触しながら該造形槽11
の一方側から他方側へ移動して、前記樹脂循環槽23か
ら造形槽11内に供給される樹脂13の余分な量を周囲
の樹脂回収溝14内へ排出して、造形槽10内の樹脂1
2を常に造形槽周縁部19の高さと一致させるための均
し板29とからなっている。
【0020】次に本発明の光造形法を説明すると、図3
aに示すように、造形槽11内の透明プレート12の上
に樹脂13が供給されて、前記スキマー装置22の均し
板29により、樹脂13の表面が造形槽周縁部19の高
さと一致する位置に整えられると、造形槽11内に積層
造形物の積層ステップの一層分に相当する樹脂13が貯
えられたことになるので、この樹脂13の液面に造形ベ
ースプレート18を接触させて、造形槽11の下方の光
照射装置15より透明プレート12を通して光エネルギ
ーを照射し、第一層目の硬化物層20aを成形する。
【0021】このようにして、硬化物層20aが成形さ
れたのち、図1及び図3bに示すように、造形ベースプ
レート18の下面18aをAで示す液面位置から、スキ
マー装置22の均し板29が樹脂液面の高さを整えるの
に支障がない程度の距離zをもった高さ位置Bまで上昇
退避移動させる。なお、図1では、この退避距離zは造
形ベースプレート18の下面18aを基準としている
が、実際には、造形ベースプレート18の下面に硬化物
層が順次積層されていくので、造形ベースプレート18
の下面に最終的に所定の長さの積層造形物が成形された
ときでも、均し板29による樹脂液面の調整が行えるの
に支障がない程度の高さを見越した距離とする。
【0022】また、前記のように、造形ベースプレート
18の下面に硬化物層20aが成形されると、造形槽1
1内の樹脂13は硬化物槽20aに相当する体積分が消
費されるので、図3cのように、造形槽11内に新しい
樹脂13を補給する。この新しい樹脂13の補給に際し
ては、樹脂を造形槽周縁部19よりも高くなるように供
給し、次いで前記のようにスキマー装置の均し板29に
より余剰樹脂を排出して、図1に示ような、所定の硬化
物層を成形するための層厚Pに相当した液面高さとす
る。
【0023】次いで図1及び図3cに示すように、造形
ベースプレート18を、前記の高さ位置Bから造形槽1
1の液面A方向へ下降させる。その際、造形ベースプレ
ート18を下降する距離は、図1のように、前記既設硬
化物層20aの下面が樹脂13の液面に接触する位置、
つまり造形ベースプレート18の下面18aを基準にし
た場合は、前記距離zから樹脂の層厚pを差し引いたz
−pの位置としても理論的に差し支えない。しかし、造
形ベースプレート18の下降距離を該プレート下面18
aがz−pの位置、つまり既設硬化物層20aの下面が
液面Aと接触する位置まで下降すると、次の第二層目硬
化物層の成形が確実に行えないというような場合が生ず
る。
【0024】即ち、上記のように、造形ベースプレート
18の下降距離を該プレート下面18aがz−pの位置
で止めた場合には、理論的には既設硬化物層20aの下
面が液面Aと接触することになるので、この状態で造形
槽11の下方から光を照射すれば既設硬化物層20aの
下面に第二層目の硬化物層を積層成形することはでき
る。しかし実際には、造形層内の樹脂液層厚pは通常数
ミリ程度の薄い層であること、液面精度に不揃いがある
こと、造形ベースプレート18の移動の微細な操作に熟
練を要すること等の条件により、既設硬化物層20aの
下面を正確に液面Aと接触させることができないことが
あり、もしもそのような好ましくない条件のもとで、下
方から光を照射して造形層内に次の硬化物層を成形して
も、その硬化物層と既設硬化物層とが完全に固着され
ず、積層造形物がが成形の途中で寸断されてしまうとい
うことが生ずる。
【0025】そのため、造形ベースプレート18の下降
に際しては、造形ベースプレート18をいったん該プレ
ート下面18aが移動した距離zと同じ距離、つまり液
面Aの位置まで戻し、その後造形ベースプレート18
を、プレート下面18aが樹脂液層厚pに相当する距
離、つまり前記z−pの位置まで上昇させる。この状態
においては、造形ベースプレート18の下面の既設硬化
物層20aが、いったん造形槽内の樹脂液面A下に完全
に沈む位置まで下降し、その後既設硬化物層20aの下
面が樹脂液面Aと接触する位置まで上昇するので、引き
上げられた既設硬化物層20aの下面と造形槽内の樹脂
液面Aとは液の表面張力により確実に接触した状態とな
る。
【0026】従って、この状態で造形槽下面より槽内の
樹脂13に対して光を照射することにより、図3dのよ
うに、第一層目硬化物層20aの下面に第二層目硬化物
層20bを積層成形することができ、以下同様の方法に
により工程を繰り返すことによって図3eのように、既
設硬化物層20bの下面に次の硬化物層20cを積層成
形する。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る光造
形装置は、造形槽内の樹脂をスキマー装置によって造形
槽周縁部と同じ高さに均した状態で造形ベースプレート
もしくは既成硬化物層をこの樹脂液面に接触させ、底面
の透明プレートを通して、造形ベースプレートもしくは
既成硬化物層と透明プレートとの間の樹脂に下方から光
を照射するので、成形される各積層ステップの形状とし
て、図4のように、外縁5aが引っ込んだ前層20bの
下に、外縁6aが前層20bよりも突出した次層20c
を成形するような場合でも、次層突出部6bの上面に樹
脂が存在しない空間とすることができ、従って、下方か
らの光照射装置による硬化作用を受けても次層突出部6
bの上面に不要硬化物が発生することがなく、光照射装
置の硬化深度に影響を受けない造形を実現することが可
能となり、この種の光造形装置の実用的可能性を高める
ことができる。
【0028】また、造形槽内硬化物層が成形された後に
は、前記造形ベースプレートをスキマー装置の均し板等
が樹脂液面の高さを整えるのに支障がない程度の高さ位
置まで移動させた後、該造形ベースプレートを、下面の
既設硬化物層が前記造形槽内の樹脂液面下に沈む位置ま
でいったん下降させてから、既設硬化物層の下面が液面
と接触する距離まで上昇させることで、既設硬化物層と
下方の樹脂液面との間を表面張力により隙間なく確実に
接触させることができ、従って、前記のような特殊なデ
ザインの造形物の成形に際しても、次層突出部の上面に
不要硬化物が発生せず、しかも順次積層される硬化物層
の間に根入れ深さにより層間剥離の生じない有効な固着
状態を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光造形法における硬化物層の成形工程
を説明する造形槽の部分拡大断面図。
【図2】本発明の光造形法に使用する造形装置の構成を
示す一部欠切斜視図。
【図3】本発明の光造形法における硬化物層の成形工程
を示す説明図。
【図4】本発明の光造形法による硬化物層の成形状態を
示す部分拡大断面図。
【図5】従来の光造形法の一例を示す断面図。
【符号の説明】
11:樹脂造形槽 12:透明プレート 13:光硬化性樹脂 14:樹脂回収溝 15:光照射装置 16:コンピュータ 17:駆動装置 18:造形ベースプ
レート 19:造形槽周縁部 20a,20b,20c:硬化物層 21:循環装置 22:スキーマー装
置 23:樹脂循環槽 24:回路 25:循環ポンプ 26:供給ノズル 27:駆動モータ 28:ベルト 29:均し板 z:造形ベースプレ
ート移動距離 p:樹脂液層厚 A:液面 B:造形ベースプレート上昇位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面が透明プレートからなる樹脂造形槽
    内に積層硬化物の層厚に相当する分量の光硬化性樹脂を
    貯留した後、前記造形槽の上方に配置した造形ベースプ
    レートを前記造形槽の樹脂液面に接触させて、前記造形
    槽の下方より該造形槽内の樹脂に光を照射し、造形ベー
    スプレートの下面に所定層厚の硬化物層を成形する規制
    液面方式による光造形法において、前記樹脂造形槽内に
    いったん硬化物の層厚よりも多い分量の光硬化性樹脂を
    供給して、該樹脂の表面を均し板等により所定の液面高
    さとなるよう均一に整えてから、光照射により造形槽内
    に所定層厚の硬化物層を成形し、次いで前記造形ベース
    プレートを次の硬化物層が成形されるための層厚Pに相
    当する距離だけ移動する際に、前記造形ベースプレート
    を、前記均し板等により樹脂液面の高さが整えられる所
    定の高さ位置まで移動させ、次いで前記造形ベースプレ
    ートを下面の前記硬化物層が前記造形槽内の樹脂液面下
    に沈む位置までいったん下降させた後、前記造形ベース
    プレートを前記下降位置から、次の硬化物層が成形され
    る層厚Pに相当する距離まで上昇させることを特徴とす
    る光造形法。
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