JP2001048597A - 光ファイバ樹脂塗布装置および光ファイバ樹脂塗布方法 - Google Patents
光ファイバ樹脂塗布装置および光ファイバ樹脂塗布方法Info
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Abstract
泡を効果的に取り除くことができる光ファイバ樹脂塗布
装置を提供する。 【解決手段】 ポイント4とダイス5を有する樹脂加圧
塗布ヘッド1には、樹脂供給配管8と樹脂排出配管11
が接続されている。樹脂排出配管11には、鉛直に立ち
上がる上昇部11aが設けられている。光ファイバ13
に樹脂の塗布を開始するに先だって、樹脂加圧塗布ヘッ
ド1や配管内に残留している気泡を排出する。排出バル
ブ12を開いた状態で、供給バルブ9を開き、光ファイ
バ13を走行させながら、樹脂15を供給して、樹脂排
出配管の先端から樹脂を排出しながら樹脂とともに、気
泡を排出する。気泡が排出されたら後、排出バルブ12
を閉止して、樹脂塗布による製品の製造を開始する。
Description
の樹脂を塗布する光ファイバ樹脂塗布装置および光ファ
イバ樹脂塗布方法に関するものである。本発明が適用さ
れる光ファイバとしては、被覆を備えていない単心光フ
ァイバ、または、1層ないし複数層の内層被覆を備える
単心または複数心の光ファイバ等であり、複数心の光フ
ァイバの場合は、内層被覆した光ファイバを複数本並行
に並べて被覆樹脂により一括被覆を施して、テープ状光
ファイバ心線を製造する場合にも適用される。樹脂塗布
後の光ファイバは、紫外線ランプや赤外炉など、それぞ
れの樹脂に応じた硬化手段を通過して樹脂が硬化され被
覆となる。
は、液状の被覆樹脂をポイントとダイスに挟まれた空間
に加圧供給して光ファイバの表面に塗布することが普通
である。樹脂中に気泡が混入されて、塗布した被覆中に
気泡が混入されると、種々の問題を引き起こす。
泡が混入された場合の問題と、塗布工程中において、光
ファイバが樹脂に進入する際に、空気を巻き込んで気泡
が混入されるという問題がある。硬化型樹脂は、使用温
度における粘度が500〜8000cpsと粘度が高
く、混入した気泡が表面に浮き上がるまでに時間を要す
ることから、混入された気泡を簡単に除去できないとい
う問題がある。
ついて説明する。未被覆の光ファイバに樹脂を塗布する
場合、すなわち、線引きしたガラスファイバである光フ
ァイバに気泡の混入した樹脂で被覆を施すと、気泡の部
分と樹脂が充填されている部分とでは、被覆層の硬さと
樹脂の硬化にともなう硬化収縮力が異なるために、光フ
ァイバに微細な曲げを加える力が発生し、伝送損失増大
の要因となる。同時に、この気泡部に樹脂中を拡散して
きた水蒸気や樹脂中の未硬化成分が集合して液滴となる
と、ガラスファイバの強度劣化に大きく影響する水分な
どが常に近傍に存在することになり光ファイバの強度劣
化の面から問題を生じる。
合、すなわち、1層または複数層の内層被覆をした光フ
ァイバに気泡の混入した樹脂で被覆を施すと、上記と同
様に被覆中の気泡の存在は、内層被覆された光ファイバ
が周囲から受ける力が不均一となる現象を生じ、特に、
周囲の温度が変化した場合には、その影響が大きく、光
ファイバの伝送損失の増加を招きやすい。また気泡内に
液体が溜まり液滴となると、低温でこの液体が凝結して
固体となって固くなったり、高温で膨張したりして光フ
ァイバに局所的な側圧を加えることになって、伝送特性
を悪化させることが知られている。
2つある。その1は、光ファイバによる気泡の引込みで
ある。樹脂塗布装置への光ファイバの進入の際、光ファ
イバがその表面の外気を引張って進行するため、空気が
巻き込まれて気泡が混入されることがある。
部空間(樹脂溜り)に残留した気泡の混入である。樹脂
配管に当初入っている空気(外気)は、樹脂をダイスに
至るまでの時間流しただけでは除去しきれず、配管壁面
に付着しているものや、接続部に付着して残留し、製品
製造中に樹脂溜りに流れ込むことがある。また、樹脂溜
り内に当初から存在する空気が残留する場合もある。さ
らに、特開平11−116285号公報に記載されてい
るように、光ファイバを一旦停止した後、樹脂塗布を再
開する場合、停止中に未硬化の樹脂が滴下するのを防ぐ
ため、樹脂供給部を減圧として樹脂溜りの樹脂を吸入す
る方法を採用することがある。この方法を採用すると、
減圧した際に、樹脂溜り中に気泡が進入し、これが残留
気泡の原因となることがある。一旦樹脂溜りに残留した
気泡は、以降の樹脂溜り内の樹脂の循環(光ファイバの
進行により樹脂が下向きに引張られるが、この際その近
傍ダイス壁付近では逆方向の樹脂の流れが生じ、樹脂溜
りの中で樹脂が上下に循環する流れが発生する。)によ
って、突発的に被覆樹脂中に混入して被覆内に入り込ん
でしまう。それにより、上述した被覆層中に混入された
気泡の問題を生じる。
た樹脂コーティング用アプリケータでは、光ファイバを
通過させる樹脂容器内に中空張出部を設けることによ
り、気泡の混入を防ぐ構造を採用している。しかし、こ
の構造では、樹脂容器出口から中空張出部の間に充填さ
れている樹脂中の気泡を除去することはできない。ま
た、樹脂容器出口から中空張出部の間に充填されている
樹脂中に気泡が混入した際、中空張出部が邪魔になり脱
泡の妨げになる場合がある。
た光ファイバの被覆方法は、光ファイバを通過させる樹
脂容器内に一定の圧力を掛けるとともに、樹脂容器上部
より常に真空ポンプにて排気をすることで、気泡の混入
を防ぐ方法である。この方法では、常に真空ポンプの動
作が必要であり、また、真空ポンプの減圧作用によっ
て、テープ状光ファイバの配列が乱れる可能性がある。
た光ファイバテープ心線の製造装置では、光ファイバを
樹脂容器内に通過させ、ダイスニップル出口を減圧雰囲
気にすることによって、気泡の混入を防ぐ方法を採用し
ている。しかし、塗布された樹脂から気泡を取り除くと
形状が悪化するという問題がある。また、樹脂の粘度に
より脱泡できない場合がある。
光ファイバの牽引する外気の巻き込みを防ぐ方法であ
り、樹脂配管などから侵入する気泡を除くことは考慮さ
れていない。
た線状体の樹脂被覆装置では、光ファイバ被覆部に、フ
ァイバ走行方向線と同軸的に複数のダイスおよびニップ
ルを連続配置して、複数の樹脂塗布部を設けることで気
泡の混入を防ぐことを提案している。また、特開平7−
277776号公報に記載された光ファイバコーティン
グヘッドでは、光ファイバを樹脂圧力の高い樹脂供給室
を通過させることで気泡の混入を防ぎながら塗布し、そ
の後ほぼ従来通りの樹脂圧力をもつ樹脂溜まり室を通す
ことによって樹脂の減圧を行ない、かつ気泡の混入を防
ぐようにしている。しかし、いずれも樹脂塗布装置が複
雑であり、気泡のない樹脂を樹脂塗布装置に充填する
際、装置内の複雑化により装置内の空気を除去するのに
大量の樹脂を使用しなければならない。
泡が残留する理由は、樹脂塗布装置の光ファイバの出口
が小さく、全ての気泡を含む樹脂を短時間で流し出すこ
とが難しい点にある。また、ポイント側からの樹脂の流
出が起きると、光ファイバが入口側で粘性をもつ樹脂液
と接して引張られ、中心軸がずれたり、振動してポイン
トと接触して強度低下し、断線するなどの問題が生じ
る。これを避けようとすると光ファイバを走行させて、
これに樹脂を牽引させ光ファイバの被覆として樹脂を流
出させる必要があるが、このような作業を行ったとして
も長い作業時間を気泡除去に要し、そのために多量の光
ファイバを走行させねばならず、光ファイバの歩留りが
低下する。さらに、この多量の光ファイバが気泡を含ん
だ樹脂で被覆されて屑光ファイバとなるため、再生する
ことはできず、樹脂の歩留りも低下し、光ファイバの製
造コストが上がってしまう問題があった。
気泡を除くことはできず、さらに、樹脂が塗布される光
ファイバの走行速度の加減速時において、気泡の巻き込
みを防止できる技術は開発されていないといえる。
情に鑑みてなされたもので、樹脂塗布装置の内部空間
(樹脂溜り)や配管に残留した気泡を効果的に取り除く
ことができ、さらには、樹脂が塗布される光ファイバの
走行速度の加減速時において、気泡の巻き込みを防止で
きる光ファイバ樹脂塗布装置および光ファイバ樹脂塗布
方法を提供することを目的とするものである。
は、ポイントとダイスに挟まれた空間に液状の樹脂を加
圧供給して光ファイバの表面に塗布する光ファイバ樹脂
塗布装置において、前記ポイントと前記ダイスに挟まれ
た空間から樹脂を外部へ流出させる樹脂排出孔と、該樹
脂排出孔に接続された樹脂排出配管を有し、該樹脂排出
配管は、前記樹脂排出孔付近で前記樹脂排出孔からより
高い位置に向かって前記樹脂排出配管中を樹脂が流れる
上昇部が設けられているとともに、前記樹脂排出配管の
前記上昇部より先に開閉弁が設けられていることを特徴
とするものである。
の光ファイバ樹脂塗布装置において、前記上昇部の容量
が少なくとも2ml以上であることを特徴とするもので
ある。
の光ファイバ樹脂塗布装置において、前記上昇部は、前
記樹脂排出孔より少なくとも30mm以上高い位置まで
樹脂が流れるように設けられることを特徴とするもので
ある。
スに挟まれた空間に液状の樹脂を加圧供給して光ファイ
バの表面に塗布する光ファイバ樹脂塗布装置を用いた光
ファイバ樹脂塗布方法において、前記光ファイバ樹脂塗
布装置は、前記ポイントと前記ダイスに挟まれた空間か
ら樹脂を外部へ流出させる樹脂排出孔と、該樹脂排出孔
に接続された樹脂排出配管を有し、該樹脂排出配管は、
前記樹脂排出孔付近で前記樹脂排出孔からより高い位置
に向かって前記樹脂排出配管中を樹脂が流れる上昇部が
設けられているとともに、前記樹脂排出配管の前記上昇
部より先に開閉弁が設けられており、前記開閉弁を開い
た状態で樹脂を前記ポイントと前記ダイスに挟まれた前
記空間に供給して該空間に樹脂を満たし、かつ、前記樹
脂排出配管の先端から樹脂を排出した後、前記開閉弁を
閉止して、樹脂塗布による製品の製造を開始することを
特徴とするものである。
の光ファイバ樹脂塗布方法において、前記上昇部の一部
に気泡を残した状態で前記開閉弁を閉止することを特徴
とするものである。
5に記載の光ファイバ樹脂塗布方法において、前記樹脂
排出配管から排出される樹脂を樹脂の供給側に戻すこと
を特徴とするものである。
明の前提条件となる光ファイバ樹脂塗布装置の全体構成
を説明する。図6は、要部を断面図で示した構成図であ
る。図中、1は樹脂加圧塗布ヘッド、2,3はハウジン
グ、4はポイント、5はダイス、6は樹脂供給孔、7は
樹脂排出孔、8は樹脂供給配管、9は供給バルブ、10
は樹脂供給部、11は樹脂排出配管、12は排出バル
ブ、13は光ファイバ、14は紫外線照射装置、15は
樹脂である。
3と、その内部に位置決めされて収納されたポイント4
とダイス5により構成されている。ハウジング1と2と
は、螺合されて一体化されている。ポイント4とダイス
5との間に樹脂溜まりが形成され、ハウジング2に、樹
脂溜まりに樹脂を供給する樹脂供給孔6と、樹脂溜まり
に供給された樹脂を排出するための樹脂排出孔7が設け
られている。樹脂供給孔6には、樹脂供給配管8が接続
され、供給バルブ9を介して、樹脂供給部10から加圧
された液状の樹脂が供給される。樹脂供給部10は、図
示しない制御装置により、制御されて、加圧樹脂を供給
することができる。樹脂排出孔7には、樹脂排出配管1
1が接続され、所定の位置に排出バルブ12が設けられ
ている。
覆となる樹脂、例えば、紫外線硬化型樹脂を塗布する場
合等には、樹脂加圧塗布ヘッド1のポイント4とダイス
5の間の樹脂溜まりに、気泡のない樹脂を樹脂供給部1
0から加圧供給し、樹脂加圧塗布ヘッドを通過する光フ
ァイバ13に樹脂を塗布し、塗布された光ファイバ13
は、樹脂加圧塗布ヘッド1の次に配置された紫外線照射
装置14において紫外線照射を受けて、樹脂が硬化し、
被覆ファイバとして形成される。塗布を停止する際は、
ダイス5から樹脂が垂れるのを阻止するために、供給バ
ルブ9を閉じて、排出バルブ12を開け、樹脂吸引を行
なう。
樹脂加圧塗布ヘッド1に如何にして注入し、気泡混入の
ない被覆ファイバを形成するかである。従来は、気泡の
ない樹脂を樹脂加圧塗布ヘッド1に注入し、かつ、樹脂
排出配管11も気泡のない樹脂で十分満たされるまで、
ヘッド内の残留空気を排除し、樹脂をオーバーフローし
続けていた。気泡のない樹脂で十分満たされたところ
で、排出バルブ12を締めることによって、気泡の混入
を阻止する。このオーバーフローの作業により排出され
る排樹脂量は、例えば約500mlと多かった。また、
もう1つの問題として、オーバーフローさせても、完全
には気泡が抜けず、樹脂排出配管11内に気泡が残って
しまうことが挙げられる。
を図7により説明する。図7は、図6の要部を図示した
ものである。図中、図6と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。16は気泡である。図7(A)は
気泡13が樹脂排出配管11内に残留した状態を模式的
に示している。樹脂15の圧力は、塗布する光ファイバ
13の線速を、低線速から高線速に増速するとき、線速
の変化と比例して樹脂圧力も増圧させ、また、減速する
ときは、同様に線速の変化と比例して樹脂圧力も減圧さ
せる。図7(B)は、線速を増速するときであり、樹脂
15の圧力は、図7(A)のときよりも加圧される。樹
脂排出配管11内に残留した気泡16は、樹脂の加圧に
より、圧縮されて体積が小さくなる。図7(C)は、線
速を減速するときであり、樹脂15の圧力は、図7
(A)のときよりも減圧される。樹脂排出配管11内に
残留した気泡16は、樹脂の減圧により、体積が増加さ
れて、気泡16の一部が樹脂加圧塗布ヘッド1側に逆流
し、結果として樹脂内に気泡が混入してしまうという問
題があった。
の第1の実施の形態を説明するためのもので要部を断面
図で示した構成図である。図中、図6と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。11aは上昇部であ
る。
ァイバ樹脂塗布装置において、樹脂排出配管11に、鉛
直に立ち上がる上昇部11aを設けたものである。樹脂
加圧塗布ヘッド1の樹脂排出口7の直後に、樹脂排出口
7をを基準とした水平面よりも上方へ高くした上昇部1
1aを設けることにより、樹脂加圧塗布ヘッド1から樹
脂によって押し出された気泡が、樹脂排出配管11の上
昇部11aにより上方へ逃げていく。この作用によっ
て、樹脂加圧塗布ヘッド1内、また、樹脂が充填されて
いる配管内の気泡を取り除くことができ、必要以上の樹
脂のオーバーフローを実施しなくてもよい。そのため、
オーバーフロー量が、例えば約50ml以下にまで低減
することができた。
塗布ヘッド1内や、配管内に樹脂が供給されていない状
態、すなわち、樹脂加圧塗布ヘッド1を組み立てた状態
等において、塗布を開始するに先だって、樹脂加圧塗布
ヘッド1や配管内に残留している気泡を排出する。樹脂
加圧塗布ヘッド1に光ファイバ13を通して、排出バル
ブ12を開いた状態で、供給バルブ9を開き、光ファイ
バ13を走行させながら、樹脂15をポイント4とダイ
ス5に挟まれた空間に供給して、この空間に樹脂15を
満たし、さらに、樹脂排出配管11の先端から樹脂を排
出しながら樹脂とともに、気泡を排出する。気泡が排出
された後、排出バルブ12を閉止して、樹脂塗布による
製品の製造を開始する。
イバ樹脂塗布方法の別の例を説明するためのもので、樹
脂排出配管の近傍のみを図示した構成図である。他の部
分は、図1と同様であり、図中、図1と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。
ァイバ樹脂塗布方法の別の例でも、塗布を開始するに先
だって、樹脂加圧塗布ヘッド1や配管内に残留する気泡
を排出する。樹脂加圧塗布ヘッド1に光ファイバ13を
通して、排出バルブ12を開いた状態で、供給バルブ9
を開き、光ファイバ13を走行させながら、樹脂15を
ポイント4とダイス5に挟まれた空間に供給して、この
空間に樹脂15を満たし、さらに、樹脂排出配管11の
先端から樹脂を排出しながら樹脂とともに、気泡を排出
することについては、第1の実施の形態で説明したと同
様である。そして、気泡が排出された後、排出バルブ1
2を閉止するが、その際、排出バルブ12で閉止された
樹脂排出配管11の上部に気泡16を残すようにする。
法としては、樹脂排出配管11の開放端側から吸引圧を
かけて、光ファイバを走行させて、排出バルブ12の内
側に気泡16が入った状態で排出バルブ12を閉じれば
よい。また、樹脂排出配管11の開放端側にかける吸引
圧を大きくすれば、気泡を導入するときに、供給バルブ
を開いたままとしておいてもよい。気泡16の導入後
に、樹脂塗布による製品の製造を開始する。特に、未被
覆の光ファイバヘの樹脂塗布の場合では、原料となるガ
ラス母材の外径によって製造速度が変動することがある
が、このような場合には樹脂溜り内の圧力が製造速度に
応じて変動する(通過する光ファイバに塗布される樹脂
の単位時間あたり量が変動するため速度上昇時は減圧さ
れ、速度下降時は加圧される。)。気泡は圧力により容
易にその体積を変えることから樹脂排出配管の逆流しな
い位置に気泡を残すと、全体に樹脂が詰まっている場合
と異なり、気泡の膨張または収縮により樹脂溜りの内部
圧力の変化を吸収し安定した外径の被覆を得ることが出
来る利点がある。
の第2の実施の形態を説明するためのもので、樹脂排出
配管の近傍のみを図示した構成図である。他の部分は、
図1と同様であり、図中、図1と同様の部分には同じ符
号を付して説明を省略する。
を、樹脂排出孔7の付近で、樹脂排出孔より高い位置に
向けて斜めにして上昇部11aを形成した。この実施の
形態においても、樹脂加圧塗布ヘッド1や配管内に残留
する気泡を排出する方法は、第1の実施の形態で説明し
たと同様である。図では、図2で説明したと同様に、気
泡16が樹脂排出配管11内に導入されているが、図1
で説明したように、必ずしも、気泡16を導入しなくて
もよい。
の第3の実施の形態を説明するためのもので、樹脂排出
配管の近傍のみを図示した構成図である。他の部分は、
図1と同様であり、図中、図1と同様の部分には同じ符
号を付して説明を省略する。
を、樹脂排出孔7の付近で、逆U字状に立ち上げるよう
にして上昇部11aを設けた。排出バルブ12は、その
後方に設けた。この実施の形態においても、樹脂加圧塗
布ヘッド1や配管内に残留する気泡を排出する方法は、
第1の実施の形態で説明したと同様である。なお、この
実施の形態では、気泡の排出の際に、排出された気泡が
樹脂排出配管11の逆U字状の頂部に溜まるから、気泡
16を樹脂排出配管11の残留させることができる。も
ちろん、図2で説明した方法によって、気泡16を導入
することも可能である。
の第4の実施の形態を説明するための構成図である。図
中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。17は切替バルブ、18は補助排出配管、19は
補助タンクである。
後方の排出バルブ12の後方に切替バルブ17を設け
て、補助排出配管18を接続するとともに、その先を樹
脂供給部10側に配置した補助タンク19に接続した。
補助タンク19で脱泡して、供給用の樹脂として戻すよ
うにした。
出する作業を行なう間のオーバーフロー樹脂の回収を行
なうことができる。すなわち、樹脂の種類を変更する際
や、樹脂加圧塗布ヘッドを交換する際など、新たに樹脂
を供給する際に、樹脂加圧塗布ヘッド1や配管内に残留
する気泡を排出することは、すでに説明したとおりであ
るが、樹脂加圧塗布ヘッドの樹脂排出配管11から出て
きた樹脂を、戻すことにより、廃樹脂の量が大幅に削減
できる効果もあり、連続再利用ができるという利点があ
る。
によれば、下記の効果がある。 光ファイバ樹脂塗布装置に、ダイスの光ファイバ出口
よりも十分多量の樹脂を排出できる樹脂排出配管を設け
ることにより、樹脂供給系に存在する気泡を、光ファイ
バを走行させながら脱泡のための塗布を行なうことな
く、排出することができる。これによって、配管、継
手、樹脂溜まりなどに残留する気泡を除くことができ
る。また、樹脂とともに気泡を排出することで容易に早
く気泡を除くことができる。この結果、光ファイバの歩
留まりを下げることなく、樹脂中の気泡を除去すること
ができる。 この際、樹脂排出配管を樹脂排出孔から高い位置に向
くように取り付けることにより、樹脂より軽い気泡は、
樹脂排出配管の樹脂排出孔よりも高い位置に速やかに移
動し逆流することがない。一般に利用される樹脂の場合
は、粘度が500〜8000cpsであり、このような
樹脂を用いて気泡を数分程度で除くことが可能であるた
めには、この高さを30mm以上とするとよい。 さらに、樹脂排出配管から流出した樹脂は、排出樹脂
容器に溜めることにより、再生して使用することがで
き、高価な樹脂の歩留りを向上することができる。 光ファイバの樹脂塗布の際には、樹脂溜りが減圧状態
となることがある。これは、例えば、光ファイバの塗布
を一時的に中断するときにダイスの光ファイバ出口から
の樹脂の滴下を防ぐため樹脂供給配管を減圧にする場
合、あるいは、光ファイバの製造速度を変化させていく
際に、樹脂の供給量が光ファイバの牽引して流出する樹
脂量を下回る場合などである。樹脂溜り内が減圧となる
と、樹脂排出配管から流出した気泡が、圧力低下により
膨らんで樹脂溜りに逆流してくる場合があり、これを避
けるために樹脂排出配管は樹脂排出孔からより高い位置
に樹脂が流れるように設け、この上昇部によって気泡を
浮かせて上方に集め逆流を防いでいる。 排出バルブは、樹脂排出配管の上昇部の直後に付けて
もよいし、上昇部に接続した配管の先に付けてもよい
が、これを設けることにより、製品製造中の樹脂の不要
な排出を防ぐとともに、樹脂溜りが減圧となったときの
樹脂排出配管の先端からの外気の侵入を防ぐ効果があ
る。 さらに、樹脂排出配管の上昇部の最上部に気泡が残っ
ている状態で樹脂の塗布を行なうことには、以下の利点
がある。未被覆の光ファイバヘの樹脂塗布の場合では、
原料となるガラス母材の外径によって製造速度が変動す
ることがあるが、このような場合には、樹脂溜り内の圧
力が製造速度に応じて変動する(通過する光ファイバに
塗布される樹脂の単位時間あたり量が変動するため速度
上昇時は減圧、速度下降時は加圧)。気泡は圧力により
容易にその体積を変えることから樹脂排出配管の逆流し
ない位置に気泡を残すと、全体に樹脂が詰まっている場
合と異なり、気泡の膨張または収縮により樹脂溜りの内
部圧力の変化を吸収し安定した被覆を得ることができ
る。このため、樹脂溜りの一部、特に、管路の上昇部で
その位置が樹脂排出孔より30mm以上、上の領域に気
泡を残すことが望ましい。
の形態を説明するためのもので要部を断面図で示した構
成図である。
方法の別の例を説明するためのもので、樹脂排出配管の
近傍のみを図示した構成図である。
の形態を説明するためのもので、樹脂排出配管の近傍の
みを図示した構成図である。
の形態を説明するためのもので、樹脂排出配管の近傍の
みを図示した構成図である。
の形態を説明するための構成図である。
置の要部を断面図で示した構成図である。
である。
イント、5…ダイス、6…樹脂供給孔、7…樹脂排出
孔、8…樹脂供給配管、9…供給バルブ、10…樹脂供
給部、11…樹脂排出配管、11a…上昇部、12…排
出バルブ、13…光ファイバ、14…紫外線照射装置、
15…樹脂、16…気泡、17…切替バルブ、18…補
助排出配管、19…補助タンク
Claims (6)
- 【請求項1】 ポイントとダイスに挟まれた空間に液状
の樹脂を加圧供給して光ファイバの表面に塗布する光フ
ァイバ樹脂塗布装置において、前記ポイントと前記ダイ
スに挟まれた空間から樹脂を外部へ流出させる樹脂排出
孔と、該樹脂排出孔に接続された樹脂排出配管を有し、
該樹脂排出配管は、前記樹脂排出孔付近で前記樹脂排出
孔からより高い位置に向かって前記樹脂排出配管中を樹
脂が流れる上昇部が設けられているとともに、前記樹脂
排出配管の前記上昇部より先に開閉弁が設けられている
ことを特徴とする光ファイバ樹脂塗布装置。 - 【請求項2】 前記上昇部の容量が少なくとも2ml以
上であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ
樹脂塗布装置。 - 【請求項3】 前記上昇部は、前記樹脂排出孔より少な
くとも30mm以上高い位置まで樹脂が流れるように設
けられることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ
樹脂塗布装置。 - 【請求項4】 ポイントとダイスに挟まれた空間に液状
の樹脂を加圧供給して光ファイバの表面に塗布する光フ
ァイバ樹脂塗布装置を用いた光ファイバ樹脂塗布方法に
おいて、前記光ファイバ樹脂塗布装置は、前記ポイント
と前記ダイスに挟まれた空間から樹脂を外部へ流出させ
る樹脂排出孔と、該樹脂排出孔に接続された樹脂排出配
管を有し、該樹脂排出配管は、前記樹脂排出孔付近で前
記樹脂排出孔からより高い位置に向かって前記樹脂排出
配管中を樹脂が流れる上昇部が設けられているととも
に、前記樹脂排出配管の前記上昇部より先に開閉弁が設
けられており、前記開閉弁を開いた状態で樹脂を前記ポ
イントと前記ダイスに挟まれた前記空間に供給して該空
間に樹脂を満たし、かつ、前記樹脂排出配管の先端から
樹脂を排出した後、前記開閉弁を閉止して、樹脂塗布に
よる製品の製造を開始することを特徴とする光ファイバ
樹脂塗布方法。 - 【請求項5】 前記上昇部の一部に気泡を残した状態で
前記開閉弁を閉止することを特徴とする請求項4に記載
の光ファイバ樹脂塗布方法。 - 【請求項6】 前記樹脂排出配管から排出される樹脂を
樹脂の供給側に戻すことを特徴とする請求項4または5
に記載の光ファイバ樹脂塗布方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130298825A1 (en) * | 2009-03-16 | 2013-11-14 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Cleaning method of coloring device of optical fiber, and coloring device of optical fiber |
JP2015209370A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ用樹脂供給装置および光ファイバの製造方法 |
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1999
- 1999-08-10 JP JP22683699A patent/JP3690479B2/ja not_active Expired - Lifetime
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