JP2006081985A - パターン形成方法、電子機器の製造方法、および基体の製造方法 - Google Patents

パターン形成方法、電子機器の製造方法、および基体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液滴吐出装置の走査方向に対して斜めに延びる部分に良好な薄膜パターンを形成できるように、薄膜パターンに対応するバンクパターンまたは撥液パターンを設けること。
【解決手段】 パターン形成方法は、(m、n)の着弾可能位置と第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の着弾可能位置と第2液滴の第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記物体表面上のパターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取るバンクパターンを形成するステップを含んでいる。そして、前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の着弾可能位置と前記(m+i、n+j)の着弾可能位置との間の距離が決められている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、液滴吐出装置を用いたパターン形成方法に関し、より具体的には、電子機器における配線パターンの形成に好適なパターン形成方法と、配線パターンが設けられることになる基体の製造方法と、に関する。
液滴吐出装置を用いて、グリッドの基準線に対して45度の角度をなす金属配線パターンを形成することが知られている(特許文献1)。
特開2003−318514号公報
図13に示すように、バンクパターン308または撥液パターンによって縁取られた部分324に液滴Dを吐出してパターンを設ける場合には、吐出された液滴Dの一部がバンクパターン308(または撥液パターン)に当たり、この結果、バンクパターン308(または撥液パターン)上に液滴Dの残渣を生じることがある。なお、図13のバンクパターン308は、2つのバンク部308Bからなっている。
本発明は上記課題を鑑みてなされ、その目的の一つは、液滴吐出装置の走査方向に対して斜めに延びる部分に良好な薄膜パターンを形成できるように、薄膜パターンに対応したバンクパターンまたは撥液パターンを設けることである。
本発明のパターン形成方法は、ノズルから第1液滴および第2液滴を吐出する液滴吐出装置を用いて、物体表面にパターンを形成する方法である。このパターン形成方法は、前記物体表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の着弾可能位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の着弾可能位置と前記第2液滴の第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記物体表面上のパターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取るバンクパターンを形成するステップ(A)と、前記(m、n)の着弾可能位置へ前記第1液滴を吐出するとともに前記(m+i、n+j)の着弾可能位置へ前記第2液滴を吐出して、前記パターン形成領域を被うパターンを形成するステップ(B)と、を含んでいる。さらに、前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の着弾可能位置と前記(m+i、n+j)の着弾可能位置との間の距離が決められている。
上記構成によって得られる効果の一つは、液滴吐出装置からの液滴をバンクパターンに当てることなく、任意の形状のパターンを設けることである。
本発明のある態様によれば、前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記バンクパターンを形成するステップを含んでいる。そして、前記2つのパターン形成領域は互い平行である。
上記構成によって得られる効果の一つは、互いに平行な2つのパターンを形成することができることである。
本発明の他の態様によれば、前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記バンクパターンを形成するステップを含んでいる。そして、前記2つのパターン形成領域は互いに平行でない。
上記構成によって得られる効果の一つは、互いに平行でない2つのパターンを形成できることである。
本発明の他の態様によれば、直線状の前記2つのパターン形成領域が互いに連結されている。ここで、前記2つのパターン形成領域の一方は第1方向に平行である。さらに、前記2つのパターン形成領域の他方は前記第1方向に対して0°より大きいとともに90°未満の角度をなす。そして、前記ステップ(B)は、前記一方のパターン形成領域における前記着弾可能位置へ第1体積の前記液滴を吐出するとともに、前記他方のパターン形成領域における前記着弾可能位置へ前記第1の体積より小さい第2の体積の前記液滴を吐出するステップを含んでいる。
上記構成によって得られる効果の一つは、第1方向に対して上記角度をなすパターン形成領域には、第1体積の液滴を吐出することができるとともに、第1方向に平行なパターン形成領域に向けて、第1体積より小さい第2体積の液滴を吐出できることである。
好ましくは、前記液滴吐出装置は、互いに異なる第1方向および第2方向に前記ノズルを相対移動させて複数の前記着弾可能位置のそれぞれへ複数の前記液滴を前記ノズルから選択的に吐出するように、構成されている。ここで、前記複数の着弾可能位置は前記第1方向と前記第2方向とに平行なグリッドを構成している。また、前記複数の着弾可能位置の前記第1方向に沿った第1ピッチは、前記ノズルの前記第1方向への相対移動速度と、前記液状の材料に対応する最小吐出周期と、に基づいて決められている。さらに、前記複数の着弾可能位置の前記第2方向に沿った第2ピッチは、前記ノズルの前記第2方向への相対移動ピッチによって決まっている。
上記構成によって得られる効果の一つは、液状の材料に対応する最小吐出周期で、液状の材料の液滴を吐出してパターンを形成できることである。
本発明のある態様では、前記液状の材料は導電性材料である。
上記構成によって得られる効果の一つは、バンクパターンに液滴を当てることなく、ノズルの相対移動方向に対して斜めに延びる配線パターンを形成できることである。
本発明のある態様では、電子機器の製造方法が上記パターン形成方法を包含している。
上記構成によって得られる効果の一つは、液滴吐出装置を用いて、電子機器の配線パターンを形成できることである。
本発明は、上記態様以外の種々の態様でも実現できる。例えば、ステップ(A)がバンクパターンを形成する代わりに、撥液パターンを形成する態様でも実現できる。
本発明の基体の製造方法は、互いに異なる第1方向および第2方向にノズルを相対移動させて前記ノズルから第1液滴と第2液滴とを吐出する液滴吐出装置によって前記第1液滴と第2液滴とが付与されるパターン形成領域、を備えた基体を製造する方法である。この基体の製造方法は、前記基体の表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の位置と前記第2液滴の前記第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記パターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取るバンクパターンを形成するステップを含んでいる。そして、前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の位置と前記(m+i、n+j)の位置との間の距離が決められている。なお、バンクパターンを形成するステップは、撥液パターンを形成するステップであってもよい。
上記製造方法で製造された基体には、液滴吐出装置からの液滴をバンクパターンに当てることなく、任意の形状のパターンを設けることができる。
(A.デバイス製造装置の全体構成)
本実施形態のデバイス製造装置を説明する。図1に示すデバイス製造装置1は、液晶表示装置の製造装置の一部である。そして、デバイス製造装置1は、液滴吐出装置100と、クリーンオーブン150と、搬送装置170と、を含んでいる。液滴吐出装置100は、基体10(図2)に導電性材料の液滴を吐出して、基体10に導電性材料層を設ける装置である。一方、クリーンオーブン150は、液滴吐出装置100によって設けられた導電性材料層を活性化して、導電層を形成する装置である。
搬送装置170は、フォーク部と、フォーク部を上下移動させる駆動部と、自走部と、を備えている。そして、搬送装置170は、液滴吐出装置100、クリーンオーブン150の順番で基体10がそれぞれの処理を受けるように、基体10を搬送する。以下では、液滴吐出装置100について構造と機能とを詳細に説明する。
(B.液滴吐出装置の構成)
図2に示すように、液滴吐出装置100はいわゆるインクジェット装置である。具体的には、液滴吐出装置100は、導電性材料8Aを保持するタンク101と、チューブ110と、グランドステージGSと、吐出ヘッド部103と、ステージ106と、第1位置制御装置104と、第2位置制御装置108と、制御装置112と、支持部104aと、ヒータ140と、を備えている。
吐出ヘッド部103は、ヘッド114(図3)を保持している。ヘッド114は、制御装置112からの駆動信号に応じて、導電性材料8Aの液滴を吐出する。なお、吐出ヘッド部103におけるヘッド114はチューブ110によってタンク101に連結されており、このため、タンク101からヘッド114に導電性材料8Aが供給される。
ステージ106は基体10を固定するための平面を提供している。ステージ106のこの平面は、X軸方向とY軸方向とに平行である。さらにステージ106は、吸引力を用いて基体10の位置を固定する機能も有する。
第1位置制御装置104は、支持部104aによって、グランドステージGSから所定の高さの位置に固定されている。この第1位置制御装置104は、制御装置112からの信号に応じて、吐出ヘッド部103をX軸方向と、X軸方向に直交するZ軸方向と、に沿って移動させる機能を有する。さらに、第1位置制御装置104は、Z軸に平行な軸の回りで吐出ヘッド部103を回転させる機能も有する。ここで、本実施形態では、Z軸方向は、鉛直方向(つまり重力加速度の方向)に平行な方向である。
第2位置制御装置108は、制御装置112からの信号に応じて、ステージ106をグランドステージGS上でY軸方向に移動させる。ここで、Y軸方向は、X軸方向およびZ軸方向の双方と直交する方向である。
上記のような機能を有する第1位置制御装置104の構成と第2位置制御装置108の構成とは、リニアモータおよびサーボモータを利用した公知のXYロボットを用いて実現できる。このため、ここでは、それらの詳細な構成の説明を省略する。なお、本明細書では、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108を、「ロボット」または「走査部」とも表記する。
また、本実施形態におけるX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、吐出ヘッド部103およびステージ106のどちらか一方が他方に対して相対移動する方向に一致している。それらのうち、X軸方向は「非走査方向」とも呼ばれる。また、Y軸方向は「走査方向」とも呼ばれる。そして、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向を規定するXYZ座標系の仮想的な原点は、液滴吐出装置100の基準部分に固定されている。さらに、本明細書において、X座標、Y座標、およびZ座標とは、このようなXYZ座標系における座標である。なお、上記の仮想的な原点は、基準部分だけでなく、ステージ106に固定されていてもよいし、吐出ヘッド部103に固定されていてもよい。
さて上述のように、第1位置制御装置104によって、吐出ヘッド部103はX軸方向に移動する。そして、第2位置制御装置108によって、基体10はステージ106と共にY軸方向に移動する。これらの結果、基体10に対するヘッド114の相対位置が変わる。より具体的には、これらの動作によって、吐出ヘッド部103、ヘッド114、またはノズル118(図3)は、基体10に対して、Z軸方向に所定の距離を保ちながら、X軸方向およびY軸方向に相対的に移動、すなわち相対的に走査する。「相対移動」または「相対走査」とは、導電性材料8Aの液滴を吐出する側と、そこからの液滴が着弾する側(基体10)の少なくとも一方を他方に対して相対移動することを意味する。また、本明細書では、基体10またはステージ106だけが移動して、ノズル118が静止している場合であっても、「ノズル118が相対移動する」と表現される。
制御装置112は、吐出データを外部情報処理装置から受け取るように構成されている。制御装置112は、受け取った吐出データを内部の記憶装置202(図4)に格納するとともに、格納された吐出データに応じて、第1位置制御装置104と、第2位置制御装置108と、ヘッド114と、を制御する。ここで「吐出データ」とは、導電性材料8Aの液滴を吐出すべき相対位置を示す情報を含むデータである。本実施形態では、吐出データはビットマップデータのデータ形式を有している。
上記構成を有することで、液滴吐出装置100は、吐出データに応じて、ヘッド114のノズル118(図3)を基体10に対して相対移動させるとともに、設定された着弾位置に向けてノズル118から導電性材料8Aの液滴を吐出する。なお、液滴吐出装置100によるヘッド114の相対移動と、ノズル118からの導電性材料8Aの液滴の吐出と、をまとめて「塗布走査」または「吐出走査」と表記することもある。
本明細書では、導電性材料8Aの液滴が着弾する部分を「被吐出部」とも表記する。また、着弾した液滴が濡れ広がる部分を「被塗布部」とも表記する。「被吐出部」および「被塗布部」のどちらも、導電性材料8Aが所望の接触角を呈するように、下地の物体に表面改質処理が施されることによって形成された部分でもある。ただし、表面改質処理を行わなくても下地の物体の表面が、導電性材料8Aに対して所望の撥液性または親液性を呈する(つまり着弾した導電性材料8Aが下地の物体の表面上で望ましい接触角を呈する)場合には、下地の物体の表面そのものが「被吐出部」または「被塗布部」であってもよい。なお、本明細書では、「被吐出部」を「ターゲット」または「受容部」とも表記する。
後述する「パターン形成領域」は、このような「被吐出部」と「被塗布部」とからなる。
ここで、本実施形態の導電性材料8Aは、「液状の材料」の一種である。「液状の材料」とは、ヘッド114のノズル118から液滴として吐出されうる粘度を有する材料をいう。ここで、液状の材料が水性であると油性であるとを問わない。ノズル118から吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で、固体物質が混入していても全体として流動体であればよい。ここで、液状の材料の粘度は1mPa・s以上50mPa・s以下であるのが好ましい。粘度が1mPa・s以上である場合には、液状の材料の液滴を吐出する際にノズル118の周辺部が液状の材料で汚染されにくい。一方、粘度が50mPa・s以下である場合は、ノズル118における目詰まり頻度が小さく、このため円滑な液滴の吐出を実現できる。
導電性材料8Aは、分散媒と、分散媒によって分散された導電性粒子と、を含む。導電性粒子の粒径は1nm以上1.0μm以下であることが好ましい。1.0μm以下であれば、ヘッド114のノズル118(図3)が目詰まりを起こす可能性が小さい。また、1nm以上であれば導電性粒子に対するコーテイング剤の体積比が適切になるので、得られる膜中の有機物の割合が適切になる。
本実施形態では、導電性粒子は、平均粒径が約10nmの銀粒子である。なお、平均粒径が1nm程度から数100nmまでの粒子は、「ナノ粒子」とも表記される。この表記によれば、本実施形態の導電性材料8Aは、銀のナノ粒子を含んでいる。
(C.ヘッド)
次に、ヘッド114を詳細に説明する。図3(a)に示すように、ヘッド114は、複数のノズル118を有するインクジェットヘッドである。そして、ヘッド114は吐出ヘッド部103においてキャリッジ103Aによって固定されている。図3(b)に示すように、ヘッド114は、振動板126と、ノズル118の開口を規定するノズルプレート128と、を備えている。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、の間には、液たまり129が位置しており、この液たまり129には、図示しない外部タンクから孔131を介して供給される導電性材料8Aが常に充填される。
さらに、振動板126と、ノズルプレート128と、の間には、複数の隔壁が位置している。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、一対の隔壁と、によって囲まれた部分がキャビティ120である。キャビティ120はノズル118に対応して設けられているため、キャビティ120の数とノズル118の数とは同じである。キャビティ120には、一対の隔壁の間に位置する供給口130を介して、液たまり129から導電性材料8Aが供給される。なお、本実施形態では、ノズル118の直径は、約27μmである。
さて、振動板126上には、それぞれのキャビティ120に対応して、それぞれの振動子124が位置する。振動子124のそれぞれは、ピエゾ素子と、ピエゾ素子を挟む一対の電極と、を含む。制御装置112が、この一対の電極の間に駆動電圧を与えることで、対応するノズル118から導電性材料8Aの液滴Dが吐出される。ここで、ノズル118から吐出される材料の体積は、0pl以上42pl(ピコリットル)以下の間で可変である。ここで、液滴Dの体積を変えることは、駆動電圧の波形を変えること(いわゆるバリアブルドットテクノロジー)で実現できる。なお、ノズル118からZ軸方向に導電性材料8Aの液滴Dが吐出されるように、ノズル118の形状が調整されている。
本明細書では、1つのノズル118と、ノズル118に対応するキャビティ120と、キャビティ120に対応する振動子124と、を含んだ部分を「吐出部127」と表記することもある。この表記によれば、1つのヘッド114は、ノズル118の数と同じ数の吐出部127を有する。吐出部127は、ピエゾ素子の代わりに電気熱変換素子を有してもよい。つまり、吐出部127は、電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用して材料を吐出する構成を有していてもよい。ただし、ピエゾ素子を用いた吐出は、吐出される液状の材料に熱を加えないため、液状の材料の組成に影響を与えにくいという利点を有する。
(D.制御装置)
次に、制御装置112の構成を説明する。図4に示すように、制御装置112は、入力バッファメモリ200と、記憶装置202と、処理部204と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208と、を備えている。入力バッファメモリ200と処理部204とは相互に通信可能に接続されている。処理部204と、記憶装置202と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208とは、図示しないバスによって相互に通信可能に接続されている。
走査駆動部206は、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108と相互に通信可能に接続されている。同様にヘッド駆動部208は、ヘッド114と相互に通信可能に接続されている。
入力バッファメモリ200は、液滴吐出装置100の外部に位置する外部情報処理装置(不図示)から、導電性材料8Aの液滴Dを吐出するための吐出データを受け取る。入力バッファメモリ200は、吐出データを処理部204に供給し、処理部204は吐出データを記憶装置202に格納する。図4では、記憶装置202はRAMである。
処理部204は、記憶装置202内の吐出データに基づいて、被吐出部に対するノズル118の相対位置を示すデータを走査駆動部206に与える。走査駆動部206はこのデータと、最小吐出周期Tm(後述)と、に応じたステージ駆動信号を第2位置制御装置108に与える。この結果、被吐出部に対する吐出ヘッド部103の相対位置が変わる。一方、処理部204は、記憶装置202に記憶された吐出データと、最小吐出周期Tmと、に基づいた吐出信号をヘッド114に与える。この結果、ヘッド114における対応するノズル118から、導電性材料8Aの液滴Dが吐出される。
制御装置112は、CPU、ROM、RAM、バスを含んだコンピュータである。このため、制御装置112の上記機能は、コンピュータによって実行されるソフトウェアプログラムによって実現される。もちろん、制御装置112は、専用の回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
(E.グリッド)
次に、「最小吐出周期Tm」を説明する。最小吐出周期Tmは、1つのノズル118から液滴Dを連続して吐出し得る最小の時間間隔を意味する。最小吐出周期Tmは、液状の材料の粘性、およびノズル118の径の大きさなどに依存して決まる。最小吐出周期Tmよりも短い時間間隔では、1つのノズル118から続けて液滴Dを吐出することは困難なことがある。ノズル118内で、液状の材料が形成するメニスカスが安定しない場合があるからである。なお、最小吐出周期Tmの逆数を最大吐出周波数Fmと表記する。
本実施形態の液状の材料は導電性材料8Aである。そして、この導電性材料8Aの最小吐出周期Tmは約5×10-5secであり、このため、最大吐出周波数Fmは約20KHzである。
ステージ106に対する吐出ヘッド部103の相対位置は、走査期間に亘って、Y軸方向に700mm/secの等速度Vyで変化する。一方、吐出ヘッド部103の相対位置が等速度Vyで変化している間に、ヘッド114は最小吐出周期Tmで液滴Dを吐出する。そうすると、Y軸方向に約35μm(=Vy×Tm)の間隔で並んだ複数の着弾可能位置CAにそれぞれの液滴Dが着弾する。このため、Y軸方向に並んだ複数の着弾可能位置CAのピッチLYは、約35μmである(図5)。
さて、1つの走査期間が終了する毎に、次の走査期間が始るまでにノズル118は、X軸方向に移動ピッチdxだけ移動する。本実施形態では、移動ピッチdxは、ピッチLYと同じに設定されているので、約35μmである。ノズル118が移動ピッチdxだけX軸方向に移動するので、X軸方向に約35μmの間隔で並んだ複数の着弾可能位置CAのそれぞれに、それぞれの液滴Dが着弾できる。このため、X軸方向に並んだ複数の着弾可能位置CAのピッチLXは、約35μmである(図5)。
このように、X軸方向にピッチLX(約35μm)で複数の着弾可能位置CAが並んでいる。同様に、Y軸方向にピッチLY(約35μm)で複数の着弾可能位置CAが並んでいる。したがって、図5に示すように、複数の着弾可能位置CAは、X軸方向とY軸方向との双方に平行なグリッド30を構成している。そして、このグリッド30は走査範囲の中に含まれている。さらに、グリッド30は、吐出データにおいて規定されている。ここで、本実施形態のグリッド30における着弾可能位置CAの数は、M×N(M、Nは0以上の整数)個である。液滴吐出装置100は、このようなM×N個の着弾可能位置CAうちの任意の着弾可能位置CAへ、液滴Dを選択的に吐出できる。
なお、グリッド30と、グリッド30における着弾可能位置CAとは、後述する基板10Aの表面に代表される物体表面上の座標としても用いられる。
図5には、グリッド30の一部が図示されている。図5における複数の着弾可能位置CAのうち、液滴Dが着弾することになる着弾可能位置CAは17箇所である。説明の便宜上、液滴Dが着弾することになる着弾可能位置CAを、「着弾位置CP」、または「CP(m、n)」とも表記する。符号「CP」に続く「(m、n)」は、グリッド30における着弾位置CPの座標を示している。
着弾可能位置CAおよび着弾位置CPはどちらも、液滴Dの投影像のほぼ中心の位置に対応する。液滴Dの投影像とは、X軸方向およびY軸方向の双方に平行な面(XY平面)に向けてノズル118から液滴Dが吐出された場合に、液滴DをXY平面に投影して得られる像を意味する。着弾可能位置CA(または着弾位置CP)に向けて液滴Dが吐出されると、着弾可能位置CAを中心にして、液滴Dの投影像の範囲に液滴Dが着弾する。着弾した後には、液滴Dは投影像の範囲から濡れ広がることになる。
本実施形態では、液滴Dの投影像はほぼ円形であり、その直径はφである。このため、着弾可能位置CA(または着弾位置CP)に向けて液滴Dが吐出されると、着弾可能位置CAを中心にして、液滴Dの投影像の半径φ/2で決まる範囲に液滴Dが着弾する。
図5において、CP(m、n)と、CP(m+1、n−2)と、CP(m+2、n−4)と、CP(m+3、n−6)と、CP(m+4、n−8)とは、傾きが(−2)である線分L1上に位置している。CP(m+4、n−8)と、CP(m+6、n−8)と、CP(m+8、n−8)と、CP(m+10、n−8)と、CP(m+12、n−8)と、CP(m+14、n−8)とは、X軸方向に平行な線分L2上に位置している。CP(m+5、n)と、CP(m+6、n−2)と、CP(m+7、n−4)と、CP(m+8、n−6)とは、傾きが(−2)である線分L3上に位置している。CP(m+8、n−6)と、CP(m+10、n−6)と、CP(m+12、n−6)と、CP(m+14、n−6)とは、X軸方向に平行な線分L4上に位置している。
(F.パターン形成方法)
(F1.パターン形成領域の形成)
以下では、直線状のパターン形成領域の形成方法を説明する。パターン形成領域は、CP(m、n)を中心とした液滴Dの投影像の範囲を含む。さらに、上記パターン形成領域は、CP(m+i、n+j)を中心とした液滴Dの投影像の範囲を含む。ここで、「m」は、0より大きくM未満の整数である。「n」は、0より大きくN未満の整数である。「i」は、0以外の整数であって、(−m)より大きく(M−m)以下の整数である。「j」は、0以外の整数であって、(−n)より大きく(N−n)以下の整数である。
まず、図6(a)に示すように、光透過性を有する基板10Aの1つの表面の全面に表面改質処理を施す。本実施形態では、基板10Aはガラス基板である。そして、上記表面改質処理はHMDS処理である。ここで、HMDS処理とは、ヘキサメチルジシラサン((CH33SiNHSi(CH33)を蒸気状にして物体の表面に塗布する方法である。HMDS処理によって、基板10A上にHMDS層12が形成される。HMDS層12の上には、後にバンクパターン18(図7(d))が形成されることになる。HMDS層12は、このバンクパターン18に密着できるだけでなく、基板10Aにも密着できる。このため、HMDS層12は、バンクパターン18と基板10Aとを密着させる密着層として機能する。なお、図6が示す平面は、後述する図8のB’−B断面に対応している。
次に、HMDS層12上に有機感光性材料をスピンコート法で塗布する。この際、後述するバンクパターン18の厚さ(高さ)が得られるように、有機感光性材料を塗布する。その後、塗布した有機感光性材料を光照射によって硬化させて、図6(b)に示すように、有機感光性材料層14を形成する。本実施形態では、有機感光性材料層14の厚さは、約1μmである。
ここで、本実施形態の有機感光性材料はアクリル樹脂である。ただし、アクリル樹脂に代えて、有機感光性材料は、ポリイミド樹脂、オレフィン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等のうちのいずれかの高分子材料であってもよい。また、上述のスピンコート法に代えて、スプレーコート、ロールコート、ダイコート、ディップコート等のいずれかで、有機感光性材料を塗布してもよい。
次に、図6(c)に示すように、有機感光性材料層14上にネガ型のフォトレジストを塗布して、フォトレジスト層16を形成する。そして、図6(d)に示すように、後述のパターン形成領域24A、24B、24C、24D(図8)に対応する部分が遮光マスクMKで覆われたフォトマスクM1を介して、フォトレジスト層16を露光する。
上述のフォトマスクM1は、次のように製造される。まず、ガラスからなる基板上にクロム膜を形成する。そして、複数の着弾位置CPと、液滴Dの投影像の直径φと、に基づいてクロム膜をパターニングすることで、遮光マスクMKを得る。具体的には、吐出データと、液滴Dの投影像の直径φを示すデータと、に応じて、電子線描画装置またはレーザ描画装置が、クロム膜上に設けられたレジスト膜を選択的に露光する。そして、選択的に露光されたレジスト膜を現像した後、クロム膜をエッチングすることで、遮光マスクMKが得られる。
次に、図7(a)に示すように、露光されたフォトレジスト層16を現像する。そして、図7(b)および(c)に示すように、有機感光性材料層14をエッチングし、エッチング後に残ったフォトレジスト層16を剥離する。このようにして、有機感光性材料層14から、複数のバンク部18Bからなるバンクパターン18(図8)を得る。なお、図7が示す平面は、後述する図8のB’−B断面に対応している。
バンクパターン18は、配線パターンまたは薄膜パターンの2次元的形状を縁取っている。そして、バンクパターン18は、後の吐出工程において、仕切部材として機能する。なお、バンクパターン18を構成する有機系感光性材料はアクリル樹脂なので、バンクパターン18は光透過性を有する。ここで、フォトリソグラフィー法によるパターニング法に代えて、印刷法(いわゆる完全なアデティブプロセス)によってバンクパターン18が形成されてもよい。バンクパターン18が配線パターンの2次元的形状を縁取るのであれば、どのような方法で形成されてもよい。
ここで、「配線パターンの2次元的形状」とは、配線パターンの底面(つまり基板10Aによって規定される平面に接する部分)の形状とほぼ同じである。
なお、無機骨格(シロキサン結合)の主鎖と有機基とを持った材料をバンクパターン18の材料としてもよい。また、下層が無機物で上層が有機物で構成された2層以上でバンクパターン(凸部)を形成してもよい。さらに、フォトレジスト層16を剥離しないで、バンクパターン18上に残してもよい。
バンクパターン18は、基板10A上に設けられたHMDS層12を露出する複数の開口部APを有している。そして、これら複数の開口部APのそれぞれの形状が、複数の導電層8(図9(d))のそれぞれの2次元的形状にほぼ一致する。つまり、本実施形態では、バンクパターン18は、後に形成される複数の導電層8のそれぞれの周囲を完全に囲む形状を有している。なお、本実施形態では、導電層8のパターンが上述の「配線パターン」に対応する。
もちろん、バンクパターン18は、それぞれ互いから分離した複数のバンク部18Bからなってもよい。例えば、所定の距離だけ離れるとともに、互いにほぼ平行に位置する一対のバンク部18Bの間で、1つの導電層8の2次元的形状が縁取られてもよい。この場合には、導電層8の両端部に対応する部分にバンク部18Bがなくてもよい。つまり、バンクパターン18が導電層8の2次元的形状の周囲を完全に囲む必要はない。
なお、開口部APの上部側の幅が、開口部APの底部側(基板10A側)の幅より広いことが好ましい。そうすれば、導電性材料8Aの液滴Dがより濡れ広がりやすいからである。
HMDS層12上にバンクパターン18を形成した後で、基板10Aにフッ酸処理を施す。フッ酸処理は、例えば、2.5%フッ酸水溶液でHMDS層12をエッチングする処理である。ここでは、バンクパターン18がマスクとして機能して、図7(d)に示すように、開口部APの底部のHMDS層12が除去されて、基板10Aが露出する。
次に、複数の開口部APのそれぞれの底部に親液性を付与する親液化処理工程を行う。親液化処理工程としては、紫外線を照射する紫外線(UV)照射処理、または大気雰囲気中で酸素を処理ガスとするO2プラズマ処理等を選択できる。ここではO2プラズマ処理を実施する。
2プラズマ処理は、基板10A(基体10)に対して、図示しないプラズマ放電電極からプラズマ状態の酸素を照射する処理である。O2プラズマ処理の条件の一例は、プラズマパワーが50〜1000W、酸素ガス流量が50〜100mL/min、プラズマ放電電極に対する基体10の相対移動速度が0.5〜10mm/sec、基体温度が70〜90℃である。
ここで、開口部APの底部上での液状の導電性材料8Aの接触角が20度以下となるように、開口部APの底部に対して親液化処理工程(ここではO2プラズマ処理)を行うことが好ましい。もちろん、本実施形態のように基板10Aがガラス基板の場合には、その表面は液状の導電性材料8Aに対して既にある程度の親液性を有しているので、親液化処理工程を行わなくてもよい場合もある。そうであっても、O2プラズマ処理または紫外線照射処理を施せば、開口部APの底部上に残っている可能性があるフォトレジストおよびHMDS層の残渣を完全に除去できるため、これらの親液化処理工程を行うことは好ましい。なお、親液化処理工程は、O2プラズマ処理と紫外線照射処理とが組み合わされた工程でもよい。
また、O2プラズマ処理または紫外線照射処理によって、開口部APの底部上のHMDS層12を十分に除去できるので、上述のフッ酸処理によるHMDS層12の除去を行わなくてもよい場合もある。そうであっても、上述のフッ酸処理と親液化処理工程とを行えば、開口部APの底部上のHMDS層12を確実に除去できるので、フッ酸処理と親液化処理工程とを行うことは好ましい。
次に、バンクパターン18に対して撥液化処理を行い、その表面に撥液性を付与する。撥液化処理としては、四フッ化炭素(テトラフルオロメタン)を処理ガスとするプラズマ処理法(CF4プラズマ処理法)を採用する。CF4プラズマ処理の条件は、例えばプラズマパワーが50〜1000W、4フッ化炭素ガス流量が50〜100mL/min、プラズマ放電電極に対する基体搬送速度が0.5〜1020mm/sec、基体温度が70〜90℃である。なお、処理ガスとしては、テトラフルオロメタンに代えて、他のフルオロカーボン系のガス、または、SF6やSF5CF3などのガスも用いることができる。
このような撥液化処理工程を行うことにより、バンクパターン18を構成する樹脂中にフッ素基が導入されるので、バンクパターン18の表面に高い撥液性が付与される。なお、上述した親液化処理工程としてのO2プラズマ処理は、バンクパターン18の形成前に行ってもよい。ただし、アクリル樹脂またはポリイミド樹脂等は、O2プラズマによる前処理がされると、よりフッ素化(撥液化)されやすいという性質があるので、バンクパターン18を形成した後でO2プラズマ処理することが好ましい。
バンクパターン18に対する撥液化処理工程を受けても、開口部APの底部の表面は、先に与えられた親液性を実質的に維持できる。特に、本実施形態の基板10Aはガラス基板なので、撥液化処理工程を受けてても、その表面(開口部APの底部)にはフッ素基の導入が起こらない。このため、開口部APの底部の親液性、すなわち濡れ性、が損なわれることはない。
ただし本実施形態では、バンクパターン18に対する撥液処理工程を行った後で、開口部APの底部(パターン形成領域24)に対して、再度、フッ酸処理を行う。そうすれば、開口部APの底部で、基板10Aの表面(ガラス)が確実に露出するようになり、この結果、開口部APの底部での親液性がより確実に保たれる。
上述の親液化処理工程および撥液化処理工程により、バンクパターン18の表面の撥液性が、開口部APの底部の撥液性より高くなる。本実施形態では、開口部APの底部はむしろ親液性を呈する。なお、上述したように、本実施形態の基板10Aはガラスからなるので、CF4プラズマ処理を行っても開口部APの底部にフッ素基が導入されない。このため、上述のO2プラズマ処理(親液化処理工程)を行わずにCF4プラズマ処理(撥液化処理工程)のみを行っても、バンクパターン18の表面の撥液性は開口部APの底部の撥液性より高くなる。ただし、上述したように、開口部APの底部上の残渣が完全に取り除かれる利点とバンクパターン18がフッ素化され易くなる利点とがあるので、本実施形態ではO2プラズマ処理を省略しない。
本実施形態では、親液化処理工程を受けた複数の開口部APの底部が、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dにそれぞれ対応する。ただし、開口部APの底部が導電性材料8Aに対して既に所望の親液性を呈する場合には、上述したように親液化処理工程を省略できる。このような場合には、複数の開口部APの底部がそのまま、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dにそれぞれ対応する。
このようにして、図8に示すように、バンクパターン18によって、それぞれの2次元的形状が縁取られたパターン形成領域24A、24B、24C、24Dが、基板10Aに設けられる。これらパターン形成領域24A、24B、24C、24Dのそれぞれには、後述する吐出工程によって、導電層8からなる配線パターンが設けられることになる。なお、本実施形態では、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dが設けられた後の基板10Aが、基体10(図2)に対応する。
ここで、直線状のパターン形成領域24A、24B、24C、24Dは、線分L1、L2、L3、L4(図5)にそれぞれ平行である。そして、直線状のパターン形成領域24A、24Bは、互いに連結されている。同様に、直線状のパターン形成領域24C、24Dも、互いに連結されている。さらに、直線状のパターン形成領域24A、24B、24C、24Dは、液滴Dの直径φよりもやや広い幅を有する。ここでは、その幅は約20μmである。なお、直線状のパターン形成領域24A、24B、24C、24Dの幅とは、長手方向に直交する方向に沿った長さである。
パターン形成領域24A、24B、24C、24Dには、図5に示した17個の着弾位置CPにそれぞれ対応する17個の液滴Dの投影像のそれぞれが収まる。以下の説明では、上述したグリッド30が基板10A上の位置を表す座標として用いられている。
パターン形成領域24Aは、CP(m、n)とCP(m+1、n−2)との間で、直線状の形状を有する。したがって、CP(m、n)とCP(m+1、n−2)との間で、パターン形成領域24Aは(−2)の傾きを有する。同様に、CP(m+1、n−2)とCP(m+4、n−8)との間で、パターン形成領域24Aの形状は(−2)の傾きを有する直線状である。
パターン形成領域24Bは、CP(m+4、n−8)とCP(m+6、n−8)との間で、直線状の形状を有する。したがって、CP(m+4、n−8)とCP(m+6、n−8)との間で、パターン形成領域24BはX軸方向に平行である。同様に、CP(m+6、n−8)とCP(m+14、n−8)との間で、パターン形成領域24BはX軸方向に平行である。
パターン形成領域24Cは、CP(m+5、n)とCP(m+6、n−2)との間で、直線状の形状を有する。したがって、CP(m+5、n)とCP(m+6、n−2)との間でパターン形成領域24Cは、(−2)の傾きを有する。同様に、CP(m+6、n−2)と着弾位置(m+8、n−6)との間で、パターン形成領域24Cは、(−2)の傾きを有する。
パターン形成領域24Dは、CP(m+8、n−6)とCP(m+10、n−6)との間で、直線状の形状を有する。したがって、CP(m+8、n−6)とCP(m+10、n−6)との間で、パターン形成領域24Dは、X軸方向に平行である。同様に、CP(m+10、n−6)とCP(m+14、n−6)との間で、パターン形成領域24Dは、X軸方向に平行である。
(F2.吐出工程)
次に、CP(m、n)で表される着弾可能位置CAに向けて第1の液滴Dを吐出するとともに、CP(m+i、n+j)で表される着弾可能位置CAに向けて第2の液滴Dを吐出して、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dを覆う導電性材料層8Bを形成する。なお、本実施形態では、1つのノズル118から17個の着弾位置CPのすべてにそれぞれの液滴Dを吐出する。ただし、もちろん、図3(a)に示した複数のノズル118から液滴Dを吐出してもよい。
まず、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dが設けられた基体10を、液滴吐出装置100のステージ106上で位置決めする。この結果、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dのそれぞれの表面は、X軸方向とY軸方向とに平行になる。
そして、液滴吐出装置100は、吐出データに応じて、パターン形成領域24A、24B、24C、24D上の着弾位置CPに向けて、液滴Dを吐出する。そうすると、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dを覆う導電性材料層8Bを得る。
具体的には、液滴吐出装置100は、基体10に対するノズル118の相対位置を、走査範囲の一端から他端に向けて、Y軸方向の正の方向に等速度Vyで変化させる。そして、図9(a)に示すように、ノズル118が着弾位置CPに対応する位置に達する毎に、液滴吐出装置100は、ノズル118から導電性材料8Aの液滴Dを吐出する。ノズル118の相対位置が走査範囲の他端に達した場合には、ノズル118をX軸方向に移動ピッチdxだけ移動させたうえで、液滴吐出装置100は、基体10に対するノズル118の相対位置を、Y軸方向の負の方向に等速度Vyで変化させる。そして、ノズル118が着弾位置CPに対応する毎に、ノズル118から導電性材料8Aの液滴Dを吐出する。このように、ノズル118の相対移動と液滴Dの吐出とを繰り返して、液滴吐出装置100は、走査範囲におけるすべての着弾位置CPに向けて液滴Dを吐出する。
ここで、パターン形成領域24A、24Cにおける着弾位置CPに向けて吐出される液滴Dの体積は、第1体積である。一方、パターン形成領域24B、24Dにおける着弾位置CPに向けて吐出される液滴Dの体積は、第1体積よりも小さい第2体積である。この理由は以下の通りである。
パターン形成領域24A、24Cの形状は、X軸方向にもY軸方向にも平行でない。一方、パターン形成領域24B、24Dの形状は、X軸方向に平行な直線状である。このため、パターン形成領域24B、24Dにおいて互いに隣合う2つの着弾位置CPの間の距離は、パターン形成領域24A、24Cにおいて互いに隣合う2つの着弾位置CPの間の距離よりも短い。一方、着弾した液滴Dが濡れ広がる距離は有限である。これらのことから、パターン形成領域24B、24Dに向けて吐出される液滴Dの体積を、パターン形成領域24A、24Cへの液滴Dの体積より小さくすることで、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dに亘って、単位面積あたりの導電性材料8Aの体積を同じにできる。
図9(b)に示すように、着弾位置CPに導電性材料8Aの液滴Dが着弾すると、パターン形成領域24A(または24B、24C、24D)の長手方向に濡れ広がる。ここで、パターン形成領域24Aの長手方向は、紙面の垂直方向である。そして、図9(c)に示すように、液滴Dがパターン形成領域24Aの長手方向に濡れ広がることで、導電性材料層8Bが形成される。
互いに隣合う2つの着弾位置CPに着弾(衝突)したそれぞれの液滴Dは、それぞれの着弾位置CPから塗れ広がることで互いに合流する。互いに隣合う2つの着弾位置CPの間の距離DD(図8)が近いからである。具体的には、パターン形成領域24A(または24B、24C、24D)上で、着弾位置CPを中心して1つの液滴Dが濡れ広がる範囲の境界とその着弾位置CPとの間の距離DLの2倍よりも、距離DDが短いからである。なお、上述したように、着弾位置CPは、吐出された液滴Dの中心が当たる位置にほぼ等しい。
上述した吐出データには、下記で説明する活性化工程の後で得られる導電層8(図9(d))の厚さが約1μmになるように、液滴Dの体積と数とが規定されている。なお、図9(a)〜(d)が示す断面は、図8におけるB’−B断面に対応している。
なお、吐出工程の途中で、ヒータ140(図2)を用いて導電性材料層8Bの乾燥を促進させてもよい。
(F3.活性化工程)
パターン形成領域24A、24B、24C、24Dのすべてに導電性材料層8Bが設けられた後で、導電性材料層8Bを活性化させて導電層8を得る。具体的には、導電性材料層8Bを焼成(加熱)して、導電性材料層8Bに含まれる銀粒子を燒結または融着させる。そのために、搬送装置170が基板10Aを液滴吐出装置100から取り上げて、クリーンオーブン150中に搬入する。そうすると、クリーンオーブン150は基板10Aを焼成(加熱)する。
本実施形態の活性化工程は、大気中で行なわれる加熱工程である。加熱工程は、必要に応じて、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中、または水素などの還元雰囲気中で行ってもよい。加熱工程の処理温度は、分散媒の沸点(蒸気圧)、雰囲気ガスの種類、圧力、導電性材料層8Bにおける銀粒子の分散性と酸化性等の熱的挙動、銀粒子を覆うコーティング材の有無と量、および基板10Aの耐熱温度などを考慮して適宜決定される。
本実施形態の活性化工程は、導電性材料層8Bを、クリーンオーブン150を用いて大気中で280〜300℃で300分間、焼成(加熱)する。ここで、導電性材料層8Bにおける有機成分を除去するためには、導電性材料層8Bを約200℃で焼成(加熱)することが好ましい。ただし、ガラスからなる基板10Aの代わりにプラスチックなどの基板を使用する場合には、室温以上250℃以下で焼成(加熱)することが好ましい。
活性化工程は、上記のような加熱工程に代えて、導電性材料層8Bに紫外光を照射する工程であってもよい。さらに、活性化工程は、上記のような加熱工程と、紫外光を照射する工程とが組み合わせられた工程であってもよい。
以上の工程によって、4つのパターン形成領域24A、24B、24C、24Dのそれぞれを覆う導電層8のパターン(つまり配線パターン)が得られる。このように、ノズル118が相対移動する方向に対して、斜めの配線パターンと、ノズル118が相対移動する方向と平行な配線パターンとが、1つの基体上に形成できる。
(G.電子機器)
本発明の電子機器の具体例を説明する。図10(a)に示す携帯電話600は、上記実施形態の製造方法によってその配線パターンが形成された液晶表示装置601を備えている。図10(b)に示す携帯型情報処理装置700は、キーボード701と、情報処理本体703と、上記実施形態の製造方法によってその配線パターンが形成された液晶表示装置702と、を備えている。このような携帯型情報処理装置700のより具体的な例は、ワープロ、パソコンである。図10(c)に示す腕時計型電子機器800は、上記実施形態の製造方法によってその配線パターンが形成された液晶表示装置801を備えている。
上記実施形態によれば、本発明は液晶表示装置における配線パターンの形成に適用された。しかしながら、本発明は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)またはFED(Field Emission Display)における配線パターンの形成に適用されてもよい。
なお、本明細書では、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、SED、FEDなど、を「電気光学装置」と表記することもある。ここで、本明細書でいう「電気光学装置」とは、複屈折性の変化、旋光性の変化、または光散乱性の変化などの光学的特性の変化(いわゆる電気光学効果)を利用する装置に限定されず、信号電圧の印加に応じて光を射出、透過、または反射する装置全般を意味する。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態を説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状、または組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(変形例1)
上記実施形態によれば、直線状のパターン形成領域24A、24B、24C、24Dのそれぞれは、4つ以上の着弾位置CPを含んでいる。しかしながら、1つのパターン形成領域24A(または24B、24C、24D)に含まれる着弾位置CPの数は、2つでもよい。具体的には、互いに隣合う2つの着弾位置CPに着弾した液滴Dが互いに合流できるのであれば、直線状のパターン形成領域に含まれる着弾位置CPの数は2以上のいくつでもよい。
図11に示す複数のパターン形成領域24E、24Fのそれぞれは、2つの着弾位置CPを含んでいる。そして、傾きが(−0.5)であるパターン形成領域24Eと、傾きが(−2)のパターン形成領域24Fとが、交互に連結されている。ここで、互いに隣接する2つのパターン形成領域24E、24Fの境界に位置する着弾位置CPは、2つのパターン形成領域24E,24Fの双方に対応する。本発明のパターン形成方法は、このような形状のパターンの形成方法にも適用できる。ただし、傾きが変わる位置が少ない方が、配線パターンにおける断線が生じにくいので、1つの直線状のパターン形成領域24A(または24B、24C、24D)は長いほうがよい。
さらに、バンクパターン18または撥液パターン58に縁取られるパターン形成領域24の形状は直線状でなくてもよい。その一例として、図11には、それぞれが曲線状の形状を有する4つのパターン形成領域24Gが図示されている。このように、互いに隣合う2つの着弾位置CPに着弾した液滴Dが互いに合流できるのであれば、パターン形成領域24(24G)の形状は、曲線状でも直線状でもかまわない。なお、図11において、4つのパターン形成領域24Gのそれぞれは2つの着弾位置CPを含んでいる。ただし、互いに隣接する2つのパターン形成領域24Gの境界に位置する着弾位置CPは、2つのパターン形成領域24Gの双方に対応している。
(変形例2)
上記実施形態によれば、バンクパターン18がパターン形成領域24A、24B、24C、24Dを縁取る。しかしながら、バンクパターン18の代わりに、撥液パターン58がパターン形成領域24A、24B、24C、24Dを縁取ってもよい。撥液パターン58の形成方法は、以下の通りである。
そして、基板10Aの表面と、保護層16Qの表面と、に撥液化処理を行う。撥液化処理の方法の一つとして、基板10Aの表面に、有機分子膜などからなる自己組織化膜を形成する方法がある。
有機分子膜を構成する分子は、基板10Aに結合可能な官能基と、基板10Aの表面の特性を改質する(表面エネルギーを制御する)官能基と、これらの官能基を結ぶ炭素の直鎖または一部分岐した炭素鎖と、を備えている。そして、そのような分子は、基板10Aに結合して分子膜、例えば単分子膜、を形成する。
自己組織化膜は、互いに同じ方向に配向した分子からなる膜である。このような分子は、基板10Aの表面などの下地を構成する原子と反応可能な結合性官能基と、それ以外の直鎖分子と、からなる。そして、この分子は、直鎖分子の相互作用のおかげで極めて高い配向性を有している。なお、互いに同じ方向に配向した分子から自己組織化膜がなるので、自己組織化膜の厚さは極めて薄い。しかも、その厚さは分子レベルで均一である。さらに、自己組織化膜の表面に亘って単分子の同じ部位が位置しているので、自己組織化膜の表面特性(例えば撥液性)も表面に亘って均一である。
自己組織化膜となる有機分子膜を構成できる化合物であって、撥液性を呈する化合物の一例は、フルオロアルキルシラン(以下FASともいう)である。FASが下地の基板10Aに結合すると、自由表面にフルオロアルキル基が位置するように分子が配向されて自己組織化膜(以下FAS膜ともいう)を形成する。フルオロアルキル基が整列したFAS膜の表面は表面エネルギーが小さく、このため撥液性を呈する。このように基板10Aの表面にFAS膜が形成されることで、基板10Aの表面に撥液性が付与される。なお、FAS膜は、基板10Aの表面に撥液性を付与するだけでなく、基板10Aに対する密着性も高いので、耐久性に優れている。
FASには、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリクロロシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリクロロシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のフルオロアルキルシラン等がある。使用に際しては、一つの化合物を単独で用いるのも好ましいが、2種以上の化合物を組合せて使用しても、本発明の所期の目的を損なわなければ制限されない。
より具体的には、FASは、一般的に構造式RnSiX(4-n)で表される。ここでnは1以上3以下の整数を表し、Xはメトキシ基、エトキシ基、ハロゲン原子などの加水分解基を表す。またRはフルオロアルキル基であり、(CF3)(CF3)x(CH3yの(ここでxは0以上10以下の整数を、yは0以上4以下の整数を表す)構造を持ち、複数個のRまたはXがSiに結合している場合には、R又はXはそれぞれすべて同じでも良いし、異なっていてもよい。Xで表される加水分解基は加水分解によりシラノールを形成して、基板10A(ガラス、シリコン)等の下地のヒドロキシル基と反応してシロキサン結合で基板10Aと結合する。一方、Rは表面に(CF3)等のフルオロ基を有するため、下地物体(ここでは基板10A)の表面を濡れない(表面エネルギーが低い)表面に改質する。
基板10A上にFAS膜を気相から形成する方法は次の通りである。上記の原料化合物(つまりFAS)と基板10Aとを同一の密閉容器中に入れておき、室温の場合は2〜3日程度の間放置する。そうすると、基板10A上に有機分子膜からなる自己組織化膜(つまりFAS膜)が形成される。また、密閉容器全体を100℃に保持する場合には、3時間程度で基板10A上にFAS膜が形成される。
また、基板10A上にFAS膜を液相から形成する方法は次の通りである。まず、基板10Aの表面に紫外光を照射したり、溶媒により洗浄したりして、前処理を施す。そして、原料化合物(つまりFAS)を含む溶液中に基板10Aを浸積し、洗浄、乾燥すると、基板10A上に自己組織化膜(FAS膜)が得られる。なお、基板10Aの表面の前処理は、適宜省略してもよい。
以上のようにして、図12(a)に示すように、基板10A上に撥液膜(FAS膜)56を設ける。そして、図12(b)に示すように、配線パターンの2次元的形状を縁取る部分が遮光マスクMKで覆われたフォトマスクM1を介して、FAS膜56を露光する。そうすると、光が照射された部分の撥液膜56が分解するので、図12(c)に示す撥液パターン58が形成される。同時に、撥液パターン58によって、それぞれの2次元的形状が縁取られた複数の部分(基板10Aの表面)が露出する。
撥液パターン58は、後に形成される複数の導電層8のそれぞれの周囲を完全に囲む形状を有している。もちろん、撥液パターン58は、それぞれ互いから分離した複数の撥液部58Bからなってもよい。例えば、所定の距離だけ離れるとともに互いにほぼ平行に位置する一対の撥液部58Bの間で、1つの導電層8の2次元的形状が縁取られてもよい。この場合には、導電層8の両端部に対応する部分に撥液部58Bがなくてもよい。つまり、撥液パターン58が導電層8の2次元的形状の周囲を完全に囲む必要はない。
本変形例では、撥液パターン58によってそれぞれの2次元的形状が縁取られた複数の部分のそれぞれが、パターン形成領域24A、24B、24C、24Dに対応する。
なお、物体表面の撥液性を示す指標の一つは、液状の材料が物体表面上で示す接触角である。物体表面上で液状の材料が示す接触角が大きいほど、物体表面は液状の材料に対してより大きな撥液性を呈する。本実施形態では、撥液パターン58上で導電性材料8Aが示す接触角は、パターン形成領域24上で導電性材料8Aが示す接触角よりも30°以上大きい。
(変形例3)
上記実施形態では、ノズル118がステージ106に対して相対移動する方向は、互いに直交する2つの方向(X軸方向およびY軸方向)の双方に平行である。このため、グリッド30は矩形である。しかしながら、ノズル118がステージ106に対して2次元的に相対移動するのであれば、互いに直交しなくてもよい。つまり、ノズル118は、互いに異なる2つの方向(本発明の第1の方向および第2の方向)に相対移動すればよい。この場合には、上記実施形態のグリッド30の形は平行四辺形になる。
(変形例4)
上記実施形態によれば、本実施形態のパターン形成方法を用いて配線パターンが形成される。ただし、本発明のパターン形成方法は、配線パターンの形成方法の形態に限定されない。本発明のパターン形成方法は、配線パターン代えて、絶縁材料層からなるパターンの形成方法に適用されてもよい。
(変形例5)
上記実施形態によれば、クリーンオーブン150による加熱によって導電性材料層8Bを最終的に活性化させる。ただし、加熱することに代えて、紫外域・可視光域の波長の光、またはマイクロウェーヴなどの電磁波を照射することで、これら導電性材料層8Bを活性化してもよい。また、このような活性化に代えて、導電性材料層8Bを単に乾燥させてもよい。付与された導電性材料層8Bを放置するだけでも導電層8が生じるからである。ただし、導電性材料層8Bを単に乾燥させる場合よりも、何らかの活性化を行う場合の方が、導電層8の生成時間が短い。このため、導電性材料層8Bを活性化することがより好ましい。
(変形例6)
上記実施形態では、直線状のパターン形成領域24A、24Cは、X軸方向に平行でない。そして、パターン形成領域24AとX軸方向とがなす角度は、パターン形成領域24CとX軸方向とがなす角度と同じである。しかしながら、X軸方向に平行でないパターン形成領域24A、24Cが、X軸方向に対して互いに異なる角度を呈してもよい。つまり、パターン形成領域24AとX軸方向とがなす角度と、パターン形成領域24CとX軸方向とがなす角度とが異なっていてもよい。
本実施形態のデバイス製造装置を示す模式図。 本実施形態の液滴吐出装置を示す模式図。 (a)は本実施形態の吐出ヘッド部におけるヘッドの底部を示す模式図であり、(b)はヘッドにおける一つの吐出部を示す模式図である。 本実施形態の液滴吐出装置における制御装置の機能ブロック図。 本実施形態の吐出データを示す概念図。 (a)から(d)はバンクパターンによって縁取られたパターン形成領域の形成方法を説明する図。 (a)から(d)はバンクパターンによって縁取られたパターン形成領域の形成方法を説明する図。 バンクパターンによって縁取られたパターン形成領域を示す模式図。 本実施形態のパターン形成領域に導電層を形成する方法を示す模式図。 本実施形態の電子機器を示す模式図。 本実施形態のパターン形成領域の変形例を示す模式図。 (a)から(c)は撥液パターンに縁取られたパターン形成領域の形成方法を示す模式図。 バンクパターンによって縁取られた線状の部分と、互いに隣合う2つの着弾位置を結ぶ直線とが、互いに平行でない場合を示す模式図。
符号の説明
CA…着弾可能位置、CP…着弾位置、10…基体、10A…基板、12…HMDS層、16Q…保護層、18…バンクパターン、24A、24B、24C、24D…パターン形成領域、30…グリッド、58…撥液領域、100…液滴吐出装置、106…ステージ、112…制御装置、114…ヘッド、118…ノズル。

Claims (13)

  1. ノズルから第1液滴および第2液滴を吐出する液滴吐出装置を用いて、物体表面にパターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記物体表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の着弾可能位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の着弾可能位置と前記第2液滴の第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記物体表面上のパターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取るバンクパターンを形成するステップ(A)と、
    前記(m、n)の着弾可能位置へ前記第1液滴を吐出するとともに前記(m+i、n+j)の着弾可能位置へ前記第2液滴を吐出して、前記パターン形成領域を被うパターンを形成するステップ(B)と、
    を含み、
    前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の着弾可能位置と前記(m+i、n+j)の着弾可能位置との間の距離が決められている、
    パターン形成方法。
  2. 請求項1記載のパターン形成方法であって、
    前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記バンクパターンを形成するステップを含み、
    前記2つのパターン形成領域は互い平行である、
    パターン形成方法。
  3. 請求項1記載のパターン形成方法であって、
    前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記バンクパターンを形成するステップを含み、
    前記2つのパターン形成領域は互いに平行でない、
    パターン形成方法。
  4. 請求項3記載のパターン形成方法であって、
    直線状の前記2つのパターン形成領域が互いに連結されており、
    前記2つのパターン形成領域の一方は第1方向に平行であり、
    前記2つのパターン形成領域の他方は前記第1方向に対して0°より大きいとともに90°未満の角度をなし、
    前記ステップ(B)は、前記一方のパターン形成領域における前記着弾可能位置へ第1体積の前記液滴を吐出するとともに、前記他方のパターン形成領域における前記着弾可能位置へ前記第1の体積より小さい第2の体積の前記液滴を吐出するステップを含んでいる、
    パターン形成方法。
  5. ノズルから第1液滴および第2液滴を吐出する液滴吐出装置を用いて、物体表面にパターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記物体表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の着弾可能位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の着弾可能位置と前記第2液滴の第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記物体表面上のパターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取る撥液パターンを形成するステップ(A)と、
    前記(m、n)の着弾可能位置へ前記第1液滴を吐出するとともに前記(m+i、n+j)の着弾可能位置へ前記第2液滴を吐出して、前記パターン形成領域を被うパターンを形成するステップ(B)と、
    を含み、
    前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の着弾可能位置と前記(m+i、n+j)の着弾可能位置との間の距離が決められている、
    パターン形成方法。
  6. 請求項5記載のパターン形成方法であって、
    前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記撥液パターンを形成するステップを含み、
    前記2つのパターン形成領域は互いに平行である、
    パターン形成方法。
  7. 請求項5記載のパターン形成方法であって、
    前記ステップ(A)は、直線状または曲線状の2つの前記パターン形成領域が得られるように、前記撥液パターンを形成するステップを含み、
    前記2つのパターン形成領域は互いに平行でない、
    パターン形成方法。
  8. 請求項7記載のパターン形成方法であって、
    直線状の前記2つのパターン形成領域が互いに連結されており、
    前記2つのパターン形成領域の一方は第1方向に平行であり、
    前記2つのパターン形成領域の他方は前記第1方向に対して0°より大きいとともに90°未満の角度をなし、
    前記ステップ(B)は、前記一方のパターン形成領域における前記着弾可能位置に向けて第1体積の前記液滴を吐出するとともに、前記他方のパターン形成領域における前記着弾可能位置に向けて前記第1の体積より小さい第2の体積の前記液滴を吐出するステップを含んでいる、
    パターン形成方法。
  9. 請求項1または5記載のパターン形成方法であって、
    前記液滴吐出装置は、互いに異なる第1方向および第2方向に前記ノズルを相対移動させて複数の前記着弾可能位置のそれぞれへ複数の前記液滴を前記ノズルから選択的に吐出するように、構成されており、
    前記複数の着弾可能位置は前記第1方向と前記第2方向とに平行なグリッドを構成しており、
    前記複数の着弾可能位置の前記第1方向に沿った第1ピッチは、前記ノズルの前記第1方向への相対移動速度と、前記液状の材料に対応する最小吐出周期と、に基づいて決められており、
    前記複数の着弾可能位置の前記第2方向に沿った第2ピッチは、前記ノズルの前記第2方向への相対移動ピッチによって決まっている、
    パターン形成方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一つに記載のパターン形成方法であって、
    前記液状の材料は導電性材料である、
    パターン形成方法。
  11. 請求項9記載のパターン形成方法を包含した電子機器の製造方法。
  12. 互いに異なる第1方向および第2方向にノズルを相対移動させて前記ノズルから第1液滴と第2液滴とを吐出する液滴吐出装置によって前記第1液滴と第2液滴とが付与されるパターン形成領域、を備えた基体の製造方法であって、
    前記基体の表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の位置と前記第2液滴の前記第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記パターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取るバンクパターンを形成するステップを含み、
    前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の位置と前記(m+i、n+j)の位置との間の距離が決められている、
    基体の製造方法。
  13. 互いに異なる第1方向および第2方向にノズルを相対移動させて前記ノズルから第1液滴と第2液滴とを吐出する液滴吐出装置によって前記第1液滴と第2液滴とが付与されるパターン形成領域、を備えた基体の製造方法であって、
    前記基体の表面上の座標を整数であるmおよびnを用いて表すとともに、0以外の2つの整数をiおよびjで表す場合に、(m、n)の位置と前記第1液滴の第1投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第1投影像の範囲と、(m+i、n+j)の位置と前記第2液滴の前記第2投影像の中心とがほぼ一致する場合の前記第2投影像の範囲とが、前記パターン形成領域内に位置するように、前記パターン形成領域を縁取る撥液パターンを形成するステップを含み、
    前記第1液滴と前記第2液滴とが、前記パターン形成領域上で広がった後で互いに合流するように、前記(m、n)の位置と前記(m+i、n+j)の位置との間の距離が決められている、
    を含んだ基体の製造方法。
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