JP2006081127A - 車載用光通信二重化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ファイバケーブルの断線であるか中継器の障害であるかを識別することができ、中継器を切り替えることで伝送路を切り替えることができる車載用光通信二重化システムを提供する。
【解決手段】 主伝送路と副伝送路とで構成してある二重化伝送路と、主伝送路を介して複数の車載機器とデータ送受信可能に接続してある主中継器と、副伝送路を介して複数の車載機器とデータ受信のみ可能に接続してある副中継器と、主中継器と副中継器とを相互にデータ送受信可能に接続する伝送路とを備え、副中継器は、複数の車載機器が光信号を送信したか否かを判定し、送信していないと判定した場合、主中継器が正常に動作しているか否かを判定し、主中継器が正常に動作していないと判定した場合、伝送路を主伝送路から副伝送路に切り替える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光信号を用いて接続してある複数の車載機器の動作を制御する車載用光通信二重化システムに関する。
車両の電子制御が進展するに伴い、制御信号の高速通信又は信号劣化の防止を目的として、車内に搭載されている車載機器の動作を制御する電子制御ユニット(以下、ECU)を光ファイバケーブルで接続し、電気信号を光信号に変換して高速通信を行う光通信システムを搭載する車両が開発されている。
光ファイバケーブルは、高速通信が可能である、信号が劣化しにくい等のメリットを有する反面、ケーブル内でガラス等の材料を用いて光を反射させる構成であることから、折り曲げ等の外部的な抑圧により、通常のメタルケーブルに比較して断線しやすいというデメリットを有する。斯かるデメリットを克服すべく、従来は、光ファイバケーブルを二重化し、光ファイバケーブルが断線した場合であっても、光信号の伝送路を確保することができる光インタフェースが開発されている。
しかし、上述した従来の光インタフェースでは、一部が断線しただけであるのか否か、すなわちどの光ファイバケーブルが断線しているのか特定することができない。したがって、一部が断線しているだけであり、車両の安全上重要な部分における断線ではないにもかかわらず、全体の伝送路を切り替えるといった無駄な切り替え処理が発生するおそれがある。
また、どの光ファイバケーブルが断線しているのか特定するためには、光ファイバケーブルの接続部分ごとに障害発生を検知する手段を設ける必要があり、光ファイバケーブルの二重化に加えて、さらなるコストアップ要因となっていた。
さらに、スター型ネットワークを用いて光通信ネットワークを構成する場合、接続してある車載機器への光ファイバケーブルを集約する中継器に障害が発生したときには、すべての機能が停止するおそれがあり、安全上の観点から、中継器を二重化しておく必要度も高い。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバケーブルの断線であるか中継器の障害であるかを識別することができ、中継器を切り替えることで伝送路を切り替えることができる車載用光通信二重化システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る車載用光通信二重化システムは、接続してある複数の車載機器の動作を光信号により制御する車載用光通信二重化システムにおいて、主伝送路と副伝送路とで構成してある二重化伝送路と、主伝送路を介して前記複数の車載機器とデータ送受信可能に接続してある主中継器と、副伝送路を介して前記複数の車載機器とデータ受信のみ可能に接続してある副中継器と、前記主中継器と前記副中継器とを相互にデータ送受信可能に接続する伝送路とを備え、前記副中継器は、前記複数の車載機器が光信号を送信したか否かを判定する第1の判定手段と、該第1の判定手段で送信していないと判定した場合、前記主中継器が正常に動作しているか否かを判定する第2の判定手段と、該第2の判定手段で前記主中継器が正常に動作していないと判定した場合、伝送路を主伝送路から副伝送路に切り替える切り替え手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る車載用光通信二重化システムは、第1発明において、前記第1の判定手段は、前記複数の車載機器が送信した光信号を受信してから次の光信号を受信するまでの時間を計時する手段と、該手段で計時した時間が所定の時間より長いか否かを判定する手段と、該手段で所定の時間より長いと判定した場合、光信号を送信していないと判定するよう構成してあることを特徴とする。
また、第3発明に係る車載用光通信二重化システムは、第1又は第2発明において、前記複数の車載機器間は、時分割多重型の通信プロトコルを用いて光通信するよう構成してあり、前記所定の時間は、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値であることを特徴とする。
また、第4発明に係る車載用光通信二重化システムは、第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記第2の判定手段は、前記伝送路を介して前記主中継器に対して稼動確認信号を送信し、前記主中継器から前記稼動確認信号に対する応答信号を受信するか否かで判定するよう構成してあることを特徴とする。
また、第5発明に係る車載用光通信二重化システムは、第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記複数の車載機器と主伝送路又は副伝送路とを接続する通信インタフェースをそれぞれ二重化してあることを特徴とする。
第1の発明では、伝送路を二重化し、車載機器が送信した光信号を受信していない場合には、光ファイバケーブルまたは中継器に何らかの障害が発生したと判断し、主伝送路に用いている主中継器が正常であるか否かを判定する。主中継器が異常である場合、中継器を切り替えることで、主伝送路を副伝送路へ切り替える。これにより、安全の観点から重要度が低い光ファイバケーブルの断線のみでは、主伝送路を副伝送路へ切り替えることがなく、中継器自体に障害が発生した場合に中継器を切り替えることによって伝送路を切り替える。
第2の発明では、主伝送路を介して光信号を受信してから次の光信号を受信するまでの時間を計時し、計時した時間間隔が所定の時間より長い場合、車載機器が送信した光信号を受信していないと判定し、中継器が正常に稼動しているか否かを確認する。これにより、光信号の受信間隔が所定の時間間隔、例えば正常時に受信する間隔よりも長い場合、光ファイバケーブルまたは中継器に何らかの障害が発生したと判断することができる。
第3の発明では、複数の車載機器間で、時分割多重型の通信プロトコルを用いて通信する場合、光信号の受信間隔を、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値より長いか否かを判定する。これにより、光信号の送受信が正常に行われている場合、光信号の受信間隔は、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値よりは短くなることから、長いと判定された場合には、光ファイバケーブルまたは中継器に何らかの障害が発生したと判断することができる。
第4の発明では、主伝送路を介して接続してある主中継器と、副伝送路を介して接続してある副中継器との間で、稼動確認信号及びそれに対応する応答信号の交換を行う。これにより、両中継器の間で稼動確認信号及び応答信号の交換が正常に行われている場合は、中継器自体に障害は発生していないことを確認することができ、光ファイバケーブルの断線であると判断することができる。
第5の発明では、複数の車載機器と主伝送路又は副伝送路とを接続する通信インタフェースを、それぞれ二重化してある。これにより、通信インタフェースも二重化することができ、車載機器側の通信インタフェース部品に障害が発生した場合であっても、正常な通信インタフェース部品に切り替えることで、より安全に通信を継続することができる。
第1の発明によれば、安全の観点から重要度が低い光ファイバケーブルの断線のみでは、主伝送路を副伝送路へ切り替えることがなく、中継器自体に障害が発生した場合に中継器を切り替えることによって伝送路を切り替え、車載機器の動作を確実に制御することが可能となる。また、安全の観点から重要度が高い光ファイバケーブルの接続部分には、従来技術と同様の異常検出手段を備えることにより、車両全体として不要なコストを削減した光通信二重化システムを具現化することが可能となる。
第2の発明によれば、光信号の受信間隔が所定の時間間隔、例えば正常時に受信する間隔よりも長いか否かによって、光ファイバケーブルまたは中継器に何らかの障害が発生したか否かを検知することが可能となる。
第3の発明によれば、車載機器間で時分割多重型の通信プロトコルを用いて通信する場合、光信号の受信間隔が、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値より長い場合、光ファイバケーブルまたは中継器に何らかの障害が発生したと判断することが可能となる。
第4の発明によれば、主伝送路を介して接続してある主中継器と、副伝送路を介して接続してある副中継器との間で、稼動確認信号及びそれに対応する応答信号の交換が正常に行われている場合は、中継器自体に障害は発生しておらず、光ファイバケーブルの断線であると判断することができる。また、稼動確認信号及び応答信号の交換が正常に行われていない場合は、中継器自体に障害が発生しており、中継器を切り替えることで伝送路を切り替え、車載機器の動作を確実に制御することが可能となる。
第5の発明によれば、複数の車載機器と主伝送路又は副伝送路とを接続する通信インタフェースも二重化することにより、車載機器側の通信インタフェース部品に障害が発生した場合であっても、正常な通信インタフェース部品に切り替えることで、より安全に通信を継続することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムは、エンジンECU、フロントサスECU等の複数の車載機器を接続する光コネクタ1を複数個、例えば6、8、又は10個ずつ集約した光スターカプラ2、2、・・・を設けている。本実施の形態1では、光スターカプラ2を4個設けてあり、それぞれ車両前部用、車両左サイド用、車両右サイド用、車両後部用として、複数の車載機器と光コネクタ1、1、・・・を介して接続している。
光スターカプラ2、2、・・・は、主伝送路である主光ファイバケーブル(図中、実線)3、3、・・・を用いて、主中継器である幹線用リピータ5を中心としてスター接続してある。また、副伝送路である副光ファイバケーブル(図中、破線)4、4、・・・を介して、副中継器であるバックアップ用リピータ6を中心としてスター接続してある。
幹線用リピータ5は、主伝送路である主光ファイバケーブル3、3、・・・を介して、光信号の入出力が可能となっている。バックアップ用リピータ6は、副伝送路である副光ファイバケーブル4、4、・・・を介して、光信号の入力のみが可能となっている。したがって、車載機器から送信された光信号は、幹線用リピータ5及びバックアップ用リピータ6へ必ず到達し、幹線用リピータ5を経由した光信号のみが主光ファイバケーブル3、3、・・・を介して所定の宛先へと伝送される。
バックアップ用リピータ6は、経路切替装置61を内蔵している。図2は本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムにおける経路切替装置61の構成を示すブロック図である。経路切替装置61は、MPU611を備えており、MPU611とバスを介して接続されているROM612に処理プログラムを記憶している。また、RAM613は、書換可能な不揮発性メモリである。
MPU611は、バスを介して通信インタフェース614と接続してあり、バックアップ用リピータ6を経由する光信号を受信する各ポート62、62、・・・が通信インタフェース614に接続してある。ポート62、62、・・・は副伝送路である光ファイバケーブル4を介して光スターカプラ2、2、・・・の光コネクタ1、1、・・・と接続してある。
車載機器が光信号を送信した場合、光コネクタ1を介して光スターカプラ2へ入光し、幹線用リピータ5へは主光ファイバケーブル3を介して、バックアップ用リピータ6へは副光ファイバケーブル4を介して、それぞれ伝送される。したがって、MPU611は、バックアップ用リピータ6のどのポート62から受信したか、すなわち、どの光スターカプラ2に備えてある光コネクタ1からの受信光であるのか、容易に特定することができる。
ただし、光スターカプラ2内部では、一の光コネクタ1で受信した光信号は、無作為に他の複数の光コネクタ1、1、・・・から送信されることから、MPU611は、光スターカプラ2へどの光コネクタ1を介して入光した光信号を受信したのか特定することはできない。
通信インタフェース614は、幹線用リピータ5へ供給する電力をON/OFFするための信号を送信する電源信号線7と接続してある。MPU611は、幹線用リピータ5に何らかの障害が発生していると判断した場合、スイッチを切り替えて光信号の入出力可能にするとともに、幹線用リピータ5の電源をOFFにする信号を送信する。スイッチは、トランジスタ回路であっても良いし、リレー回路であっても良く、特に限定されるものではない。幹線用リピータ5は、バックアップ用リピータ6から電源をOFFにする信号を受信した場合、電源からの給電を停止する。
MPU611は、幹線用リピータ5に障害が発生しているか否かを検知するため、例えば本実施の形態1では、通信インタフェース614を介して生存信号交換線8と接続してある。MPU611は、生存信号交換線8を介して幹線用リピータ5に対して稼動確認信号を一定時間間隔で送信する。稼動確認信号を受信した幹線用リピータ5は、バックアップ用リピータ6に対して応答信号を返信する。MPU611は、所定の時間内に応答信号を受信するか否かに応じて、幹線用リピータ5に障害が発生しているか否かを判断する。
なお、ネットワークの瞬断等の事由により応答信号を受信できない場合も想定できることから、1回応答信号を受信できなかった場合に幹線用リピータ5に障害が発生していると判断するのではなく、例えば所定回数連続して応答信号を受信できなかった場合に、幹線用リピータ5に障害が発生していると判断する等、判断基準を緩和しておくことが好ましい。
次に、本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムでの経路切替装置61の処理について説明する。図3は本発明の実施の形態1に係る経路切替装置61のMPU611の処理手順を示すフローチャートである。
図3に示すように、経路切替装置61のMPU611は、通信インタフェース614を介して、一の光コネクタ1から一の光スターカプラ2へ入光し、他の光コネクタ1からバックアップ用コネクタ6に入光した光信号を受信する(ステップS301)。MPU611は、光信号を受信した時点から、計時を0(ゼロ)から開始する(ステップS302)。
MPU611は、光信号を受信した時点から経過した時間を読み出し、経過した時間が所定の時間より長いか否かを判断する(ステップS303)。MPU611が、経過した時間が所定の時間より短いと判断した場合(ステップS303:NO)、MPU611は、光信号を受信したか否かを判断する(ステップS304)。MPU611が、光信号を受信していないと判断した場合(ステップS304:NO)、ステップS303の判断処理へと戻る。MPU611が、光信号を受信したと判断した場合(ステップS304:YES)、主光ファイバケーブル3、3、・・・及び幹線用リピータ5は正常に稼動していると判断し、ステップS302へ戻って上述した処理を繰り返し続行する。
MPU611が、経過した時間が所定の時間より長いと判断した場合(ステップS303:YES)、光信号を一定時間受信していないと判断し、主光ファイバケーブル3、3、・・・が断線しているか、又は幹線用リピータ5が故障しているか、のいずれかであると判断できる。
なお、光信号を受信した時点から経過した時間の判断基準は、バックアップ用リピータ6の各ポート62の標準的な受信間隔であることが好ましく、具体的には5ms以上10ms以下であることが好ましい。すなわち、各ポート62の標準的な受信間隔の上限である10msを経過しても次の光信号を受信しない場合、何らかの通信障害が発生しているものと判断することができる。
MPU611は、主光ファイバケーブル3、3、・・・が断線しているか、又は幹線用リピータ5が故障しているか、を特定すべく、幹線用リピータ5との間で交換している生存確認信号の送受信状態を確認する。具体的には、MPU611は、幹線用リピータ5に稼動確認信号を一定時間間隔で送信し(ステップS305)、稼動確認信号を送信した時点から、計時を0(ゼロ)から開始する(ステップS306)。MPU611は、稼動確認信号を送信した時点から経過した時間を読み出し、経過した時間が所定の時間より長いか否かを判断する(ステップS307)。なお、稼動確認信号を送信する間隔は、上述した各ポート62の標準的な受信間隔より短いことが好ましい。光信号の受信間隔内に幹線用リピータ5が正常に稼動しているか否かを判断することができるからである。
MPU611が、経過した時間が所定の時間より短いと判断した場合(ステップS307:NO)、MPU611は、幹線用リピータ5からの応答信号を受信したか否かを判断する(ステップS308)。MPU611が、幹線用リピータ5からの応答信号を受信していないと判断した場合(ステップS308:NO)、ステップS307へ戻る。MPU611が、幹線用リピータ5からの応答信号を受信したと判断した場合(ステップS308:YES)、幹線用リピータ5は正常に稼動しているものと判断し、主光ファイバケーブルの断線であるものと判断し、バックアップ用リピータ6へ切り替えない。
MPU611が、経過した時間が所定の時間より長いと判断した場合(ステップS307:YES)、MPU611は、幹線用リピータ5からの応答信号を受信できない、すなわち幹線用リピータ5に何らかの障害が発生しているものと判断し、幹線用リピータ5に対して電源OFF信号を送信し(ステップS309)、バックアップ用リピータ6を光信号の入出力可能に切り替える(ステップS310)。
なお、例えばエンジンECU、ステアリングECU等の安全上の観点から重要度の高い車載機器と接続してある光コネクタ1、1、・・・を一の光スターカプラ2へ集約して接続してある場合、該光スターカプラ2から幹線用リピータ5までの光ファイバケーブル3への光信号に所定の識別信号を付与して送信する。これにより、MPU611が付与されている識別信号を確認した場合、ステップS309へ移行して、幹線用リピータ5を切り替えることが可能となる。
以上のように本実施の形態1によれば、幹線用リピータ5に何らかの障害が発生していると判断した場合、バックアップ用リピータ6を光信号の送受信可能とし、幹線用リピータ5へ電力の供給を停止する。これにより、例えばエアコンECU、ドアECU等の安全の観点から重要度が低い車載機器と接続してある光スターカプラ2から幹線用リピータ5までの光ファイバケーブル3が断線しただけでは、主伝送路を副伝送路へ切り替えないようにすることができ、幹線用リピータ5自体に障害が発生した場合にのみバックアップ用リピータ6へと切り替えることで伝送路を副伝送路へ切り替えることが可能となる。
なお、複数の車載機器間で、時分割多重型の通信プロトコルを用いて通信する場合、バックアップ用リピータでの光信号の受信間隔が、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値より長いか否かによって、光ファイバケーブルの断線又は幹線用リピータでの障害発生の有無を判定する。すなわち、時分割多重型の通信プロトコルを用いて通信する場合、光信号の送受信が正常に行われているときは、光信号の受信間隔は、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値より長くなることはない。したがって、光信号の受信間隔が、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値より長くなった場合、光ファイバケーブル又はリピータに何らかの障害が発生したと判断することが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムの構成の要部を示す部分ブロック図である。本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムでは、エンジンECU、ステアリングECU等の安全上障害が発生することを可能な限り排除する必要がある車載機器については、光コネクタと接続する通信インタフェースを二重化し、光信号の伝送路を2系統確保するよう構成してある点に特徴を有する。
本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムは、エンジンECU41、ステアリングECU42等の複数の車載機器を接続する光コネクタ1を複数個集約した光スターカプラ2aと、他の車載機器を接続する光コネクタ1を複数個集約した光スターカプラ2bを設けている。
光スターカプラ2a、2bは、主伝送路である主光ファイバケーブル(図中、実線)3、3、・・・を用いて、主中継器である幹線用リピータ5を中心としてスター接続してある。また、副伝送路である副光ファイバケーブル(図中、破線)4、4、・・・を介して、副中継器であるバックアップ用リピータ6を中心としてスター接続してある。
幹線用リピータ5は、主伝送路である主光ファイバケーブル3、3、・・・を介して、光信号の入出力が可能となっている。バックアップ用リピータ6は、副伝送路である副光ファイバケーブル4、4、・・・を介して、光信号の入力のみが可能となっている。したがって、車載機器から送信された光信号は、幹線用リピータ5及びバックアップ用リピータ6へ必ず到達し、幹線用リピータ5を経由した光信号のみが主光ファイバケーブル3、3、・・・を介して所定の宛先へと伝送される。
バックアップ用リピータ6は、経路切替装置61を内蔵している。経路切替装置61の構成及び機能は実施の形態1と同様であることから詳細な説明は省略する。
エンジンECU41は、光コネクタ1と接続する通信インタフェース411、412を2個設けており、通信インタフェース411は主光ファイバケーブル3を介して光スターカプラ2aの光コネクタ1へ、通信インタフェース412は副光ファイバケーブル4を介して光スターカプラ2の光コネクタ1へ、それぞれ接続してある。同様に、ステアリングECU42は、光コネクタ1と接続する通信インタフェース421、422を2個設けており、通信インタフェース421は主光ファイバケーブル3を介して光スターカプラ2aの光コネクタ1へ、通信インタフェース422は副光ファイバケーブル4を介して光スターカプラ2の光コネクタ1へ、それぞれ接続してある。
エンジンECU41、ステアリングECU42等のような安全上の観点から停止することが許容されない車載機器については、通信インタフェース自体を二重化し、異常を検知した場合には主通信インタフェースを副通信インタフェースに切り替える。図5は、本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムで用いるエンジンECU41の処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、エンジンECU41は、通信インタフェース411を介して、光スターカプラ2aへ入光し、一の光コネクタ1から送信された光信号を受信する(ステップS501)。エンジンECU41は、光信号を受信した時点から、計時を0(ゼロ)から開始する(ステップS502)。
エンジンECU41は、光信号を受信した時点から経過した時間を読み出し、経過した時間が所定の時間より長いか否かを判断する(ステップS503)。エンジンECU41が、経過した時間が所定の時間より短いと判断した場合(ステップS503:NO)、エンジンECU41は、光信号を受信したか否かを判断する(ステップS504)。エンジンECU41が、光信号を受信していないと判断した場合(ステップS504:NO)、ステップS503の判断処理へと戻る。エンジンECU41が、光信号を受信したと判断した場合(ステップS504:YES)、主光ファイバケーブル3、3、・・・及び幹線用リピータ5は正常に稼動していると判断し、ステップS502へ戻って上述した処理を繰り返し続行する。
エンジンECU41が、経過した時間が所定の時間より長いと判断した場合(ステップS503:YES)、光信号を一定時間受信していないと判断し、通信インタフェース411を通信インタフェース412へ切り替える(ステップS505)。通信インタフェース412へ切り替えた後は、エンジンECU41の動作は、光スターカプラ2bからの光信号により制御される。
以上のように本実施の形態2によれば、幹線用リピータ5に何らかの障害が発生していると判断した場合、バックアップ用リピータ6を光信号の送受信可能とし、幹線用リピータ5へ電力の供給を停止する。これにより、例えばエアコンECU、ドアECU等の安全の観点から重要度が低い車載機器と接続してある光スターカプラ2から幹線用リピータ5までの光ファイバケーブル3が断線しただけでは、主伝送路を副伝送路へ切り替えないようにすることができ、幹線用リピータ5自体に障害が発生した場合にのみバックアップ用リピータ6へと切り替えることで伝送路を副伝送路へ切り替えることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る車載用光通信二重化システムにおける経路切替装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る経路切替装置のMPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムの構成の要部を示す部分ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る車載用光通信二重化システムで用いるエンジンECUの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光コネクタ
2、2a、2b 光スターカプラ
3 主光ファイバケーブル(主伝送路)
4 副光ファイバケーブル(副伝送路)
5 幹線用リピータ(主中継器)
6 バックアップ用リピータ(副中継器)
7 電源信号線
8 生存信号交換線
41 エンジンECU
42 ステアリングECU
61 経路切替装置
62 ポート
411、412、421、422 通信インタフェース

Claims (5)

  1. 接続してある複数の車載機器の動作を光信号により制御する車載用光通信二重化システムにおいて、
    主伝送路と副伝送路とで構成してある二重化伝送路と、
    主伝送路を介して前記複数の車載機器とデータ送受信可能に接続してある主中継器と、
    副伝送路を介して前記複数の車載機器とデータ受信のみ可能に接続してある副中継器と、
    前記主中継器と前記副中継器とを相互にデータ送受信可能に接続する伝送路とを備え、
    前記副中継器は、
    前記複数の車載機器が光信号を送信したか否かを判定する第1の判定手段と、
    該第1の判定手段で送信していないと判定した場合、前記主中継器が正常に動作しているか否かを判定する第2の判定手段と、
    該第2の判定手段で前記主中継器が正常に動作していないと判定した場合、伝送路を主伝送路から副伝送路に切り替える切り替え手段と
    を備えることを特徴とする車載用光通信二重化システム。
  2. 前記第1の判定手段は、
    前記複数の車載機器が送信した光信号を受信してから次の光信号を受信するまでの時間を計時する手段と、
    該手段で計時した時間が所定の時間より長いか否かを判定する手段と、
    該手段で所定の時間より長いと判定した場合、光信号を送信していないと判定するよう構成してあることを特徴とする請求項1記載の車載用光通信二重化システム。
  3. 前記複数の車載機器間は、時分割多重型の通信プロトコルを用いて光通信するよう構成してあり、
    前記所定の時間は、1フレーム当たりの受信時間間隔の最大値であることを特徴とする請求項1又は2記載の車載用光通信二重化システム。
  4. 前記第2の判定手段は、前記伝送路を介して前記主中継器に対して稼動確認信号を送信し、前記主中継器から前記稼動確認信号に対する応答信号を受信するか否かで判定するよう構成してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載用光通信二重化システム。
  5. 前記複数の車載機器と主伝送路又は副伝送路とを接続する通信インタフェースをそれぞれ二重化してあることを特徴とする請求項1乃至4記載の車載用光通信二重化システム。
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