JP2006080301A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線に要する面積を減らすことができる半導体集積回路装置を提供すること
【解決手段】半導体集積回路装置1は、チップ上に配置された複数のマクロ回路10と、その複数のマクロ回路10にテストイネーブル信号TENを供給するための複数のデコーダ20とを備える。複数のデコーダ20の各々は、複数のマクロ回路10のうち所定数のマクロ回路10(10a〜10d)毎に設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、マクロ回路をテストするための回路を有する半導体集積回路装置に関する。
図1は、一般的な半導体集積回路装置の構成を示す全体図である。この半導体集積回路装置100は、複数のマクロ回路110を備えている。マクロ回路110としては、RAMが例示される。このような半導体集積回路装置100において、各々のマクロ回路110をテストするために、各々のマクロ回路110をテスト可能な状態(テストイネーブル)に制御する必要がある。その制御信号は、外部からテストマクロ選択信号130を通して入力される。ここで、その制御信号の数を少なくするため、図1に示されるように、一般的にはデコーダ120が用いられる。このデコーダ120は、複数のテストイネーブル信号配線140のそれぞれを介して複数のマクロ回路110に接続されている。
図2は、図1に示された回路構成を展開して概略的に示すブロック図である。テストマクロ選択端子130には、複数のマクロ回路110のうちテストされる対象である被テストマクロ回路110tを指定する「テストマクロ選択信号SEL」が入力される。このテストマクロ選択信号SELは、例えば、6ビットの信号である。テストマクロ選択端子130に接続されたデコーダ120は、このテストマクロ選択信号SELを受け取る。そして、複数のテストイネーブル信号配線140のうち、そのテストマクロ選択信号SELに対応した1本が、このデコーダ120によって選択される。選択されたテストイネーブル信号配線140に供給される信号は、「テストイネーブル信号TEN」として被テストマクロ回路110tに入力される。これにより、その被テストマクロ回路110tが、テストイネーブル状態になる。
このような構成は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平06−317633号公報
このような構成において、デコーダ120は、例えば図1に示されるように、チップの中央に配置されている。そして、その中央付近のデコーダ120から、チップ全面にちりばめられた36個のマクロ回路110の各々に、テストイネーブル信号配線140を延設する必要がある。そのため、その36本のテストイネーブル信号配線140による面積オーバーヘッドが大きくなるという問題がある。更に、デコーダ120からの距離が大きくなるにつれ、テストイネーブル信号TENの波形のなまりが大きくなる。そのため、テストイネーブル信号配線140が長く引き伸ばされる場合、バッファが必要となるという問題がある。
特に、半導体集積回路装置を開発する一手法としてのマスタースライス方式においては、多数のマクロ回路がチップ全面に配置されており、上述の問題が顕著となる。そのマスタースライス方式の1つとして、近年、「ストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)」と呼ばれる技術が提案されている。このストラクチャードASICによれば、例えば、全6層の配線層のうち、下層の3層が「下地層」として共通化され、上層の3層が「カスタマイズ配線層」として提供される。この下地層には複数のマクロ回路が予め作り込まれる。一方、カスタマイズ配線層には、顧客からの具体的な要求に応じた配線を施すことができる。これにより、開発・製造TATを短縮し、製造コストを削減することが可能となる。ストラクチャードASICにおいて重要なポイントは、顧客から要求された回路を実現するために必要な柔軟性である。そのため、下地層には多数のマクロ回路が予め埋め込まれている。だからこそ、上述の問題が顕著となる。
本発明の目的は、配線に要する面積を減らすことができる半導体集積回路装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る半導体集積回路装置(1)は、複数のマクロ回路(10)と、マクロ回路(10)にテストイネーブル信号(TEN)を供給するためのデコーダ(20)とを備える。デコーダ(20)は、複数のマクロ回路(10)毎に、複数設けられる。複数のデコーダ(20)の各々は、複数のマクロ回路(10)のうち所定数のマクロ回路(10a〜10d)に接続され、複数のデコーダ(20)のいずれかは、所定数のマクロ回路(10a〜10d)のいずれかにテストイネーブル信号(TEN)を供給する。この半導体記憶装置(1)は、複数のデコーダ(20)に共通に接続されたテストマクロ選択端子(30)を更に備える。複数のデコーダ(20)のうち1つは、テストマクロ選択端子(30)から入力される選択信号(SEL)に基づいて、いずれかのマクロ回路(10)にテストイネーブル信号(TEN)を供給する。
本発明に係る半導体集積回路装置(1)は、チップ上に配置された複数のマクロ回路(10)と、その複数のマクロ回路(10)にテストイネーブル信号(TEN)を供給するための複数のデコーダ(20)とを備える。複数のデコーダ(20)の各々(20−1〜20−9)は、複数のマクロ回路(10)のうち所定数のマクロ回路(10a〜10d)毎に設けられる。
本発明に係る半導体集積回路装置(1)は、チップ上に配置された複数のマクロ回路(10)と、複数のデコーダ(20)とを備える。複数のデコーダ(20)の各々(20−1〜20−9)は、複数のマクロ回路(10)のうち所定数のマクロ回路(10a〜10d)に接続され、その所定数のマクロ回路(10a〜10d)のいずれかにテストイネーブル信号(TEN)を供給する。
本発明に係る半導体集積回路装置(1)は、各々が複数のマクロ回路(10a〜10d)に接続された複数のデコーダ(20)と、その複数のデコーダ(20)に接続されたテストマクロ選択端子(30)とを備える。複数のデコーダ(20)の各々(20−1〜20−9)は、複数のマクロ回路(10a〜10d)のうちテストされる対象(10t)を指定する選択信号(SEL)をテストマクロ選択端子(30)から受け取る。複数のデコーダ(20)のうち1つ(20t)は、その選択信号(SEL)に基づいて、その対象(10t)にテストイネーブル信号(TEN)を供給する。
本発明に係る半導体集積回路装置(1)は、複数のユニット回路(50)と、その複数のユニット回路(50)に接続されたテストマクロ選択端子(30)とを備える。複数のユニット回路(50)の各々は、テストマクロ選択端子(30)に接続されたデコーダ(20)と、そのデコーダ(20)に接続された複数のマクロ回路(10a〜10d)とを含む。このデコーダ(20)は、複数のマクロ回路(10a〜10d)のうちテストされる対象(10t)を指定する選択信号(SEL)をテストマクロ選択端子(30)から受け取る。そして、そのデコーダ(20)は、その選択信号(SEL)に基づいて、その対象(10t)にテストイネーブル信号(TEN)を供給する。
以上のような半導体集積回路装置(1)において、上記複数のマクロ回路(10)は、ストラクチャードASICの下地層に形成されると好ましい。
本発明に係る半導体集積回路装置によれば、配線に要する面積が減少する。
本発明に係る半導体集積回路装置によれば、バッファの数が抑制される。
本発明に係る半導体集積回路装置によれば、配線の混雑が解消される。
添付図面を参照して、本発明による半導体集積回路装置を説明する。
(構成)
図3は、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路装置1の構成を示す全体図である。この半導体集積回路装置1は、複数のマクロ回路10と、複数のデコーダ20と、テストマクロ選択端子30とを備えている。例えば、図3に示されるように、この半導体集積回路装置1は、36個のマクロ回路10と、9個のデコーダ20−1〜20−9とを備えている。複数のデコーダ20は、テストマクロ選択端子30に接続されている。また、各々のデコーダ20は、複数のマクロ回路10のうち所定数のマクロ回路10に接続されている。例えば、図3に示されるように、1つのデコーダ20には、4本のテストイネーブル信号配線40を介して4つのマクロ回路10が接続されている。ここで、1つのデコーダ20に接続されるマクロ回路10の数は、デコーダ毎に異なっていてもよい。
マクロ回路10としてはRAMが例示される。複数のマクロ回路10は、チップの全面に配置されている。特に、この半導体集積回路装置1が「ストラクチャードASIC」である場合、これら複数のマクロ回路10は、そのストラクチャードASICの「下地層」に予め形成される。その下地層は、例えば、全6層の配線層のうち下層の3層で構成される。上層の3層には、顧客から要求に応じた配線が施される。このようにストラクチャードASICにおいては、顧客から要求される回路を実現できるだけの柔軟性が必要とされる。そのため、多数のマクロ回路10が、上述の下地層に予め形成される。
このようなストラクチャードASICの下地層には、ある「単位構造」がアレイ状に繰り返し配置されてもよい。上記の例においては、4つのマクロ回路10と1つのデコーダ20によって、1つの単位構造(以下、ユニット回路50と参照される)が構成されている。例えば、図3中の破線で示されたユニット回路50は、1つのデコーダ20−3と4個のマクロ回路10a〜10dを含んでいる。そのユニット回路50内において、デコーダ20−3は、4本のテストイネーブル信号配線40を介して、4個のマクロ回路10a〜10dのそれぞれに接続されている。半導体集積回路装置1において、このようなユニット回路50がアレイ状に複数配置されている。各ユニット回路50に含まれるデコーダ20は、テストマクロ選択端子30に接続されている。
このように、本実施の形態において、複数のデコーダ20の各々は、所定数のマクロ回路10毎に設けられている。例えば、デコーダ20−3は、4つのマクロ回路10a〜10dに対して設けられている。そして、各デコーダ20は、その所定数のマクロ回路10の近傍に配置されている。好ましくは、1つのデコーダ20と、その1つのデコーダ20に接続された複数のマクロ回路10によって、あるユニット回路50が構成されていると望ましい。
(動作)
図4は、図3に示された回路構成を展開して概略的に示すブロック図である。テストマクロ選択端子30には、複数のマクロ回路10のうちテストされる対象である被テストマクロ回路10tを指定する「テストマクロ選択信号SEL」が入力される。このテストマクロ選択信号SELは、例えば6ビットの信号であり、64個のマクロ回路10を個別排他的に指定することができる。
各デコーダ20は、テストマクロ選択端子30から、このテストマクロ選択信号SELを受け取る。そして、そのテストマクロ選択信号SELに応じて、あるデコーダ20につながる複数のテストイネーブル信号配線40のうち1本が、デコードの結果によって選択される。例えば、図4において、デコーダ20tにつながる4本のテストイネーブル信号配線40のうち1本が選択される。その選択されたテストイネーブル信号配線40につながるマクロ回路10が被テストマクロ回路10tであり、その被テストマクロ回路10tには「テストイネーブル信号TEN」が供給される。これにより、その被テストマクロ回路10tが、テストイネーブル状態になる。このように、デコーダ20は、テストマクロ選択信号SELに基づいて、所定数のマクロ回路10のいずれかにテストイネーブル信号TENを供給する。
図5は、本実施の形態におけるマクロ回路10の一例を示す概略図である。このマクロ回路10は、テスト信号を入力するための端子TestInと、テスト結果を示すテスト出力信号を出力するための端子TestOutと、上記テストイネーブル信号TENを入力するための端子TestEnableとを有している。各マクロ回路10の端子TestInは、テスト端子11に接続されており、各マクロ回路10の端子TestOutは、テスト出力信号用バス12に接続されている。このようなマクロ回路10のテストは、個別に行われる。すなわち、1つのテストイネーブル信号TENがあるマクロ回路10に入力され、そのマクロ回路10がテストイネーブル状態になる。その後、テスト端子11からそのマクロ回路10にテスト信号が入力され、そのマクロ回路10からテスト出力用バス12にテスト出力信号が出力される。
図6は、本実施の形態におけるマクロ回路10の他の例を示す概略図である。このマクロ回路10は、RAM15と、そのRAM15をテストするためのBIST(Built−in Self Test)回路16とを備えている。BIST回路16には、RAM15をテストするためのセルフテスト回路が構成されている。RAM15のテストは、個別に行われる。すなわち、1つのテストイネーブル信号TENがあるBIST回路16に入力される。これにより、マクロ回路10がテストイネーブル状態(BISTモード)になり、BIST回路16は、上記セルフテスト回路を動作させることにより、RAM15のテストを実行する。そして、テスト結果を示すBIST出力信号は、複数のマクロ回路10によって共有されているBIST出力信号用バスに出力される。
(効果)
以上に示されたように、本実施の形態によれば、所定数のマクロ回路10を含むユニット回路50毎に1つのデコーダ20が設けられている。そのため、マクロ回路10とデコーダ20をつなぐ各テストイネーブル信号配線40の長さが短くなる。すなわち、上述の例において、36本のテストイネーブル信号配線40の面積が小さくなる。テストマクロ選択端子30から各デコーダ20への配線が必要となるが、全体としては配線に要する面積が減少する。
また、テストイネーブル信号配線40の長さが短くなるため、遅延や配線ドロップに対応するために必要なバッファの数を抑制することが可能となる。よって、回路面積が減少し、且つ、製造コストが削減される。また、従来技術に比べ、1つのデコーダ20に接続されるテストイネーブル信号配線40の数は少なくなる。従って、デコーダ20周辺における配線の混雑が解消される。
以上の効果は、回路規模が大きくなるにつれ顕著になる。すなわち、半導体集積回路装置1に含まれるマクロ回路10の数が増えれば増えるほど、マクロ回路10がチップ上に広く分散すればするほど、以上の効果は顕著になる。例えば、ストラクチャードASICにおいては、顧客から要求される回路を実現できるだけの柔軟性が必要とされる。そのため、多数のマクロ回路10が、下地層に予め形成される。従って、本発明は、特にストラクチャードASICに適用されると、著しい効果を生む。
ストラクチャードASICにおいては、複数の単位構造が下地層に配列されることが多く、本発明においては、上述のユニット回路50がその単位構造として用いられると好適である。この時、複数のマクロ回路10やテストイネーブル信号配線40の配置は規則的となる。従って、配線の混雑が解消される。複数のユニット回路50は、下地層に、例えばアレイ状に配置される。尚、ストラクチャードASICにおいては、カスタマイズ配線層に配線が施される前の段階においても、複数のマクロ回路10に対するテストは可能であるように構成される。
図1は、従来の半導体集積回路装置の構成を示す全体図である。 図2は、従来の半導体集積回路装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す全体図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るマクロ回路の一例を示す概略図である。 図6は、本発明の実施の形態に係るマクロ回路の他の例を示す概略図である。
符号の説明
1 半導体集積回路装置
10 マクロ回路
10t 被テストマクロ回路
11 テスト端子
12 テスト出力信号用バス
15 RAM
16 BIST回路
17 BIST出力信号用バス
20 デコーダ
30 テストマクロ選択端子
40 テストイネーブル信号配線
50 ユニット回路

Claims (6)

  1. 複数のマクロ回路と、
    前記マクロ回路にテストイネーブル信号を供給するためのデコーダとを具備し、
    前記デコーダは、複数の前記マクロ回路毎に、複数設けられた
    半導体集積回路装置。
  2. 前記複数のデコーダの各々は、前記複数のマクロ回路のうち所定数のマクロ回路に接続され、
    前記複数のデコーダのいずれかは、前記所定数のマクロ回路のいずれかに前記テストイネーブル信号を供給する
    請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記複数のデコーダに共通に接続されたテストマクロ選択端子を更に具備し、
    前記複数のデコーダのうち1つは、前記テストマクロ選択端子から入力される選択信号に基づいて、いずれかの前記マクロ回路に前記テストイネーブル信号を供給する
    請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 複数のユニット回路と、
    前記複数のユニット回路に接続されたテストマクロ選択端子と
    を具備し、
    前記複数のユニット回路の各々は、
    前記テストマクロ選択端子に接続されたデコーダと、
    前記デコーダに接続された複数のマクロ回路と
    を含み、
    前記デコーダは、前記複数のマクロ回路のうちテストされる対象を指定する選択信号を前記テストマクロ選択端子から受け取り、前記選択信号に基づいて前記対象にテストイネーブル信号を供給する
    半導体集積回路装置。
  5. 前記マクロ回路は、
    メモリと、
    前記メモリをテストするためのBIST(Built−In Self Test)回路とを備え、
    前記BIST回路は、前記テストイネーブル信号を受け取り、前記メモリのテストを実行するものである
    請求項1から4のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記複数のマクロ回路は、ストラクチャードASICの下地層に形成されたものである
    請求項1から5のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
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