JP2006080148A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
基板処理装置に於いて、基板の基板支持台への搬送位置の再現性を向上させ、基板と基板支持台との接触の不均一の要因の1つである累積膜の影響を無くし、膜厚の均一性、再現性の向上を図る。
【解決手段】
基板9を収納し処理する処理容器1と、該処理容器内で前記基板を支持する基板支持台2と、該基板支持台上方に設けられ、該基板支持台に対する前記基板の搬送位置を検知する基板位置検知センサ29とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置を製造する工程の内、基板に薄膜の形成、エッチング等の処理を行う基板処理装置に関するものである。
半導体製造工程の1つにシリコンウェーハ、ガラス基板等の基板の表面に所定の薄膜を堆積形成するCVD(Chemical Vapor Deposition)工程がある。
CVD工程は、気密な処理容器に基板を収納し、基板を加熱し、反応ガスを基板表面に導入しながら化学反応を起し、基板表面にCVD薄膜を均一に形成するものである。
図17に於いて、従来のCVD装置、例えばコールドウォールタイプのCVD装置について概略を説明する。
気密な処理容器1の内部に基板支持台2が収納され、該基板支持台2は前記処理容器1の底部を貫通する支柱3の上端に設けられている。該支柱3は昇降機構4の一部である昇降ベース5に立設され、前記昇降機構4の処理容器1の貫通部分はベローズ6が設けられ、気密となっている。
前記基板支持台2はヒータユニット7、該ヒータユニット7の上側に設けられたサセプタ8を有し、該サセプタ8上にウェーハ、ガラス基板等の基板9が載置される。前記サセプタ8に対向してシャワー板11が前記処理容器1の上部に設けられており、前記シャワー板11は中空となっており、該シャワー板11の前記サセプタ8に対向する面には多数の反応ガス噴出孔10が穿設されている。前記シャワー板11には反応ガス供給管12が接続され、該反応ガス供給管12は図示しない反応ガス供給源、窒素ガス等の不活性ガス供給源に接続され、反応ガス、不活性ガスを前記シャワー板11よりシャワー状に導入可能となっている。
前記基板支持台2の下方、前記処理容器1の底部に基板押上げピン13が立設され、該基板押上げピン13は前記基板支持台2が降下した状態で、該基板支持台2を貫通して上方に突出し、前記基板9を前記サセプタ8より持上げた状態で支持可能となっている。
前記処理容器1の一側面には排気管14が連通され、該排気管14は図示しない排気処理装置に接続されている。又、前記処理容器1の他側面にはゲート弁15が設けられ、該ゲート弁15を通して前記基板9が図示しない基板搬送ロボットにより搬入出される様になっている。尚、図17中、16は前記ヒータユニット7に電力を給電する為の電力供給部16を示している。
基板の処理について略述する。
前記昇降機構4により前記基板支持台2が降下した状態で、前記ゲート弁15が開放され、前記基板搬送ロボットにより前記基板9が搬入され、該基板9は前記基板押上げピン13上に載置される。前記基板搬送ロボットが後退し、前記ゲート弁15が閉じられ、前記昇降機構4により前記基板支持台2が上昇され、前記基板9が前記サセプタ8上に載置される。
前記基板9が前記サセプタ8を介して前記ヒータユニット7によって処理温度に加熱され、前記反応ガス供給管12から反応ガスが前記シャワー板11に供給され、更に前記反応ガス噴出孔10により均一に分散され、前記処理容器1内部に導入される。反応ガスが加熱された基板9と反応して該基板9表面に薄膜を堆積形成し、反応後のガスは前記排気管14を経て排気される。
処理が完了すると、前記処理容器1内がガスパージされ、前記ゲート弁15が開放されると共に前記基板支持台2が前記昇降機構4により降下され、前記基板9が前記基板押上げピン13に支持された状態となり、図示しない基板搬送ロボットが前記ゲート弁15を通って処理済の基板9を搬出する。
上記したサセプタ8を具備したコールドウォール型のCVD装置では、基板に形成される薄膜の膜厚再現性が得難いという問題がある。膜厚を変動させる要因は多々あり複雑に絡んでいるが、その要因の1つとして前記サセプタ8上に形成される累積膜の影響が挙げられ、その1つは基板9とサセプタ8との接触状態の不均一である。基板9とサセプタ8との接触状態の不均一は、基板温度の加熱状態に影響し、基板温度の不均一となって現れる。
上述した様に、接触状態の不均一を招く要因の1つとして累積膜が挙げられる。該累積膜は、基板処理を行うと、基板表面だけでなく、反応ガスに接触する処理容器1の構造物、例えばサセプタ8にも堆積形成されるものであり、処理が重ねられることで累積され、厚みが増大していく。尚、累積膜の堆積が接触状態に影響するのは反応ガスが粘性流となる100Pa以上であると考えられる。
累積膜の影響について、図18、図19に於いて説明する。
図18は累積膜18が未だ形成されていないサセプタ8で1枚目の基板9を処理した後の累積膜18の形成状態を示している。
次に、処理後の基板9を取去ると、前記サセプタ8は前記基板9が載置された部分だけ、前記累積膜18が形成されていない状態となっている。
2枚目の基板9を前記サセプタ8に載置した場合、最初の基板9と位置がずれると、2枚目の基板9の端(図19中左端)が前記累積膜18に乗上げ、該累積膜18の厚みだけ浮いた状態となる。従って、2枚目の基板9では前記累積膜18に乗上げた左端部と前記サセプタ8に直接接触している右端部とでは該サセプタ8に対する接触状態が異なり、左端部では熱伝達量が減少し、成膜される膜厚が薄くなり易い。
又、接触状態の不均一を招く要因の1つとして、基板9の反り等、基板自体の平面度が挙げられる。例えば図20に示される様に、基板9が凸状に反っている場合は、該基板9は中央部で前記サセプタ8から離反し、中央部で前記サセプタ8からの熱伝達量が減少し、外周部に対して温度が低くなる。従って、基板中央部での膜厚が薄くなり易い。
又、図21に示される様に、前記基板9が凹状に反っている場合は、該基板9は中央部で前記サセプタ8と接触し、外周部で該サセプタ8から離反する状態となり、外周部での熱伝達量が減少して基板外周部での膜厚が薄くなり易い。
実際には、基板は多様な反り方をしているので、基板に成膜される薄膜の膜厚分布は、全ての基板毎に異なる結果を示す。一般的に、反り量(高低差)は2μm以下であるが、堆積した薄膜の応力によって、反り量は増大したり減少したりする。
従来、上記した接触の不均一が膜厚に与える影響を減少させる為、予め前記サセプタ8の表面に凹凸を形成し、該サセプタ8と基板9との密着度を低くし、該基板9の反り等が前記サセプタ8と基板9間の熱伝達に与える影響を低くしたり、或は基板処理条件で成膜圧力を上げ、温度の影響を少なくしたりしていた。
然し乍ら、前記サセプタ8の表面に凹凸を形成した場合、前記基板9裏面にも膜が堆積形成されるという不具合が生じ、又成膜圧力を上げる場合では、ローディング効果が強まったり、カバレッジ等の膜特性が犠牲になる等の不具合を生じた。
本発明は斯かる実情に鑑み、基板のサセプタへの搬送位置の再現性を向上させ、基板とサセプタとの接触の不均一の要因の1つである累積膜の影響を無くし、膜厚の均一性、再現性の向上を図るものである。
本発明は、基板を収納し処理する処理容器と、該処理容器内で前記基板を支持する基板支持台と、該基板支持台上方に設けられ、該基板支持台に対する前記基板の搬送位置を検知する基板位置検知センサとを具備する基板処理装置に係るものである。
又、本発明は上記基板処理装置に於いて、前記基板位置検知センサは基板エッジが基板支持台に対して所定の位置にあるかどうかを検知するものであり、少なくとも2箇所以上を検知する様設けられた基板処理装置に係り、又基板位置検知センサは2箇所以上設けられた基板処理装置に係り、又基板と対向して反応ガスをシャワー状に導入するシャワー板が設けられ、前記基板位置検知センサは前記シャワー板の内側の領域に設けられた基板処理装置に係り、又前記基板位置検知センサは前記シャワー板を貫通する様に設けられた基板処理装置に係り、又前記基板位置検知センサは前記シャワー板を貫通して前記基板エッジを検知する基板処理装置に係り、更に又前記基板位置検知センサが設けられている部分には不活性ガスが供給される様にした基板処理装置に係るものである。
本発明によれば、基板を収納し処理する処理容器と、該処理容器内で前記基板を支持する基板支持台と、該基板支持台上方に設けられ、該基板支持台に対する前記基板の搬送位置を検知する基板位置検知センサとを具備するので、前記基板支持台に対する搬送位置精度が向上し、該基板支持台に形成された累積膜の影響による該基板支持台と前記基板の接触の不均一が改善されるという優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施の形態を示す基板処理装置の一例である、コールドウォール型のCVD装置を示している。尚、図1中、図17中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
昇降ベース5に回転機構部21が設けられ、該回転機構部21の出力軸であるサセプタ支持軸22は中空で支柱3と同心に設けられている。前記サセプタ支持軸22の上端に中空円盤状のサセプタ支持部23が設けられ、該サセプタ支持部23内にはヒータユニット7が非接触状態で収納され、前記サセプタ支持部23の上端にはサセプタ8が取付けられ、該サセプタ8は前記回転機構部21により前記サセプタ支持軸22が回転されることで回転する様になっている。
前記サセプタ支持部23の上端にはリング状のカバープレート24が着脱可能に載置される。又、処理容器1の内壁には、カバープレート受け25が中心に向って突設されており、前記サセプタ8が降下状態で前記カバープレート24は前記カバープレート受け25に載置可能となっている。該カバープレート受け25の位置は、ゲート弁15によって開閉される基板搬入出口26より上方となっており、前記カバープレート24が前記カバープレート受け25に支持された状態で、基板搬送ロボット27の進退と干渉しない様になっている。
前記処理容器1の底部1aに立設された少なくとも3本の基板押上げピン13は前記サセプタ支持部23、ヒータユニット7、サセプタ8を貫通して上方に突出可能となっており、前記サセプタ8の降下状態で基板9を支持可能である。
図3、図4に示される様に、前記処理容器1の天井部1bにフランジ部28を介して基板位置検知センサ29,30が少なくとも2箇所(本実施の形態では2箇所)、前記ゲート弁15が設けられた側面とは反対側に、好ましくは基板載置中心を通過する基板搬入方向に対して対称に、又配置角度θ(好ましくは30°〜60°)で設けられている。又、前記基板位置検知センサ29,30の半径方向の位置は、前記シャワー板11の内側の領域に位置し、前記基板9からの反射レーザ光線により該基板9のエッジを検知する様になっている。
前記基板位置検知センサ29,30は光センサ、好ましくはレーザ光線を使用した光センサであり、前記天井部1b、シャワー板11にはレーザ光線が通過する光路孔31が形成され、レーザ光線の光軸は前記基板9が前記サセプタ8に正確に載置された場合に、前記基板9の周縁を通過する様に設定されている。前記フランジ部28には前記光路孔31に連通する不活性ガス導入ノズル32が設けられ、該不活性ガス導入ノズル32は不活性ガス供給源(図示せず)に接続され、前記光路孔31に不活性ガス(例えば窒素ガス等)を導入可能となっており、不活性ガスは前記不活性ガス導入ノズル32より導入され、前記光路孔31を経て前記処理容器1内に流出する様になっている。不活性ガスを処理中常時流しておくことで前記光路孔31、基板位置検知センサ29,30への反応生成物の付着を防止できる。
尚、前記基板位置検知センサ29,30では前記光路孔31を前記シャワー板11を貫通する様に形成し、該シャワー板11を通して前記基板9のエッジを検出する様にしたが、前記基板位置検知センサ29,30自体を前記シャワー板11に貫通させて設けてもよい。
図5、図6により前記サセプタ8、前記カバープレート24について説明する。
前記サセプタ8の基板載置面は、図7(A)に見られる様に、中央が盛上がった凸面となっており、中央部と周辺部との高低差hは3μm〜4μm程度となっている。図7(B)は凹状に反った基板9が載置された場合を示し、図7(C)は凸状に反った基板9が載置された場合を示している。該基板9、例えばウェーハの場合、基板自体の実際の反り量は2μm〜3μm程度であるので、該基板9の反り状態に限らず、該基板9の周縁は前記サセプタ8から僅かに浮く様になっている。
又、前記サセプタ8が上昇した状態で、前記カバープレート24は図6に示される状態で、前記サセプタ支持部23の周辺部に載置されるが、前記カバープレート24の下面には前記サセプタ支持部23と外嵌する嵌合部33が形成され、外縁部には前記カバープレート受け25に係合する鍔部34が形成されている。
前記カバープレート24の内縁部は上面が中心に向って下降するテーパ面35となっていると共に下面には前記基板9が当接する段差部36が形成されており、前記カバープレート24の内縁は前記基板9の外縁に上方から当接する様になっており、前記カバープレート24が前記基板9に当接した状態では、前記カバープレート24の下面と前記サセプタ8の上面とは僅かに隙間37が形成される様になっている。前記カバープレート24の内縁部と前記基板9の外縁部とは重なり量e(エッジカット量)で重なっている。
前記サセプタ8に前記基板押上げピン13が貫通し、該基板押上げピン13の貫通箇所には凹部38が形成される。尚、該凹部38は前記基板押上げピン13を中心とした円形等の凹部でもよく、或は全周に連続して形成された溝であってもよい。
前記サセプタ支持部23の内部には不活性ガスが供給される様になっており、不活性ガスは前記基板押上げピン13が貫通する貫通孔39を通って前記凹部38、前記隙間37を経て前記処理容器1内に流出する様になっている。不活性ガスを処理中常時流しておくことで前記基板9の裏面、前記カバープレート24の裏面、前記サセプタ8の上面への反応生成物の付着を防止できる。
以下、基板処理について説明する。
図2は基板の搬送状態を示しており、昇降機構4により前記サセプタ8が降下された状態である。前記カバープレート24は前記カバープレート受け25に載置支持され、前記基板押上げピン13は前記サセプタ8より突出している。
前記基板9を搬入する場合、前記ゲート弁15が開放され、前記基板搬送ロボット27が前記基板9を前記基板搬入出口26を通して前記処理容器1内に搬入する。
前記基板9が搬送位置に到達した状態は、前記基板位置検知センサ29,30(以下第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30と称す)によって検知される。又、基板の搬送方向をX方向、X方向と直角な方向をY方向とする。
図8は前記基板9と前記第1基板位置検知センサ29、前記第2基板位置検知センサ30との関係を示している。
図8中、2点鎖線で示す基板9は搬送方向に対してY方向のずれがない場合を示しており、該基板9のエッジは前記第1基板位置検知センサ29、前記第2基板位置検知センサ30の検知位置に同時に到達する。従って、該第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30からの基板検知信号に時間差は生じない。
図8中、実線で示す基板9は該基板9の中心がY方向(図示では上方に)ずれていた場合を示し、該基板9がY方向にΔYずれていた場合は、最初に前記第1基板位置検知センサ29が基板9のエッジを検知し、更に前記第2基板位置検知センサ30はΔtだけ遅れて基板9のエッジが前記第2基板位置検知センサ30に到達するのを検知する。又、ΔtとΔYとの関係は、前記基板9が円形であった場合、図9に示される関係がある。従って、前記第1基板位置検知センサ29と第2基板位置検知センサ30間のエッジ検知の時間差Δtを検知することで、ずれ方向と、ずれ量ΔYを検知することができ、直ちに前記基板9の搬送位置の補正を行うことができる。
図10、図11により更に前記基板9の搬送位置の位置ずれ補正について説明する。
図10に於いて、41は搬送制御部であり、前記第1基板位置検知センサ29、前記第2基板位置検知センサ30からの基板検知(エッジ検知)信号が前記搬送制御部41に入力される。該搬送制御部41には図9に示す位置修正テーブルが設定されており、前記第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30からの時間差を演算し、更に時間差に基づき位置修正テーブルよりY方向補正量を演算して、前記基板搬送ロボット27に位置修正の指令を発する。
図11に示す様に、前記基板搬送ロボット27の搬送動作がスタートされ、前記処理容器1に前記基板9が搬入される。前記第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30によって前記基板9のエッジが検知され、両検知の信号の時間差が計測される。時間差が0でない場合は、時間差に基づきY方向の補正量が演算される。前記基板搬送ロボット27により前記基板9が少し後退され、基板位置がΔYだけ補正され、該基板9が更に前進される。時間差が0になるまで繰返され、0となった場合は、X方向の位置補正がなされる。
X方向の位置補正はオフセット動作で簡単に実施できる。即ち、前記第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30が検出した位置と前記基板9の正しい搬送位置とのずれ量を予め求め、或は設定しておき、前記第1基板位置検知センサ29、第2基板位置検知センサ30がエッジ検出をした時点から所定量前記基板9をX方向に移動させることでX方向の位置補正を実施することができる。
該基板9の搬送位置の設定が完了すると、前記基板搬送ロボット27により前記基板9を降下させ、該基板9を前記基板押上げピン13上に載置し、前記基板搬送ロボット27が後退し、前記ゲート弁15が閉じられ、前記昇降機構4により前記サセプタ8が上昇され、前記基板9が前記サセプタ8に載置される。
又、該サセプタ8の上昇によって、前記カバープレート24が前記カバープレート受け25から前記サセプタ8に移換えられる。
図6は、該サセプタ8の基板処理状態を示している。尚、図中前記基板押上げピン13は便宜的に示しており、基板処理状態では該基板押上げピン13は前記貫通孔39から抜脱されている。
基板処理状態では、前記カバープレート24が前記基板9の周縁部に載置され、又図7で示された様に、基板の反り状態に拘らず前記基板9の周縁部は前記サセプタ8から浮いた状態にあるので、又前記カバープレート24は前記サセプタ8からも浮いた状態にあるので、前記カバープレート24が前記基板9の周縁を前記サセプタ8に対して押付ける作用が生じる。即ち、前記カバープレート24によって前記基板9を前記サセプタ8に密着させる矯正作用が生じ、該サセプタ8と前記基板9間の接触状態が改善される。
前記サセプタ8により前記基板9が加熱され、前記回転機構部21により前記サセプタ支持軸22、サセプタ支持部23を介して前記基板9が前記サセプタ8と一体に回転される。前記反応ガス供給管12から反応ガスが導入され、前記基板9に薄膜の生成処理がなされる。
基板処理中、前記基板9より食出している前記サセプタ8の周辺部は前記カバープレート24により覆われているので、又、前記貫通孔39には不活性ガスが供給されているので、前記サセプタ8に反応生成物が堆積すること(累積膜の生成)が防止されると共に前記カバープレート24の裏面、前記基板9の裏面に反応生成物が付着することが防止される。
又、処理中前記回転機構部21により前記基板9が回転されるので、基板面内の膜厚の均一化が図られる。
処理が完了すると、前記反応ガス供給管12からパージガスが導入され、前記処理容器1内がガスパージされる。前記サセプタ8が降下され、前記カバープレート24は前記カバープレート受け25に支持され、処理済の基板9は前記基板押上げピン13に支持される。前記ゲート弁15が開放され、前記基板搬送ロボット27により処理済の基板9が搬出され、未処理の基板9が搬入され、基板処理が繰返される。
未処理基板9が前記サセプタ8に載置される場合、該サセプタ8には累積膜の生成はないので、従来の様に累積膜の影響で未処理基板9と前記サセプタ8との接触状態の不均一が問題となることはない。
図12〜図16により第2の実施の形態について説明する。
該第2の実施の形態では、基板押上げピン43による基板9の支持方式を変更したものである。尚、図12中、図1、図2中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
前記基板押上げピン43は、図13に見られる様にピンベース44とピンヘッド45によって構成されている。
前記ピンベース44は前記処理容器1の底部1aに固着されるフランジ46を有し、該フランジ46に断面が円弧状の支柱体47が立設され、該支柱体47の上端には連結片48が突設され、該連結片48は先端に向って先細りするテーパ形状をしており(図14参照)、前記ピンヘッド45の連結穴52(図15参照)に嵌脱自在に嵌合する。
前記ピンヘッド45は、前記支柱体47と同一断面形状を有するヘッド本体50と該ヘッド本体50から中心に向って水平に突出する円弧状の基板支持部51とを有し、前記ヘッド本体50には前記連結片48が嵌合するテーパ形状の連結穴52が穿設されている。又、前記ヘッド本体50の上端部は内面側から外面側に向って片テーパ形状となっており、前記基板支持部51の先端面は下方に向って外側に後退する傾斜面となっている。
前記サセプタ8には前記支柱体47、前記ヘッド本体50が接触することなく貫通する円弧状の貫通孔39が穿設され、該貫通孔39に連続する凹部53が形成され(図14参照)、該凹部53には前記基板支持部51が嵌没する様になっている。前記凹部53は前記基板支持部51と相似形状の凹部としてもよく、或は全周に連続する溝であってもよい。
前記カバープレート24の下面には前記ヘッド本体50の上端が干渉しない様な逃げ部54が凹設されている。
上記第2の実施の形態に於ける基板処理は上記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略し、基板搬送作動について説明する。
図12は前記サセプタ8が降下され、前記基板9が前記基板押上げピン43に支持された状態を示しており、前記ピンヘッド45は前記ピンベース44と嵌合し、図13(B)に示される様に一体化し、前記基板9は前記基板支持部51に載置された状態となっている。尚、前記連結片48、前記連結穴52のテーパ形状により、嵌合時のアライメント作用があると共に嵌脱が容易となっている。
図14は、前記基板9が基板搬送ロボット27によって持上げられた状態を示し、図12の状態から前記基板9を搬出する場合を示し、或は該基板9を搬入位置に搬送し、該基板9を前記基板押上げピン43に移載する直前の状態を示している。
前記基板9を前記基板押上げピン43に移載する過程で、前記ヘッド本体50上端の片テーパ面は、前記基板9のアライメント作用を発揮し、該基板9が確実に前記基板支持部51に載置される様になっている。
基板処理状態では、図12の状態から前記昇降機構4により前記サセプタ8が上昇されるが、基板処理状態は図15、図16に示されている。
基板処理状態では前記連結片48が前記連結穴52から外れ、前記基板支持部51が前記凹部53に係合することで、前記ピンヘッド45が前記基板支持部51を介して前記サセプタ8に支持される。
更に前記支柱体47が前記サセプタ支持部23から外れた状態となる。
前記カバープレート24は前記サセプタ8の周縁部を覆うと共に前記ヘッド本体50を覆い、更に前記基板9の周縁に当接した状態となっている。前記ピンベース44が前記基板支持台2から外れることで、前記サセプタ支持部23、即ち基板9が前記回転機構部21によって回転される。
処理中、図16に示される様に、前記サセプタ支持部23の内部から不活性ガスが前記貫通孔39へ流通しており、不活性ガスは前記逃げ部54、隙間37を通って前記処理容器1内部に流出する様になっている。従って、反応生成物が前記サセプタ8の周縁部、前記カバープレート24の裏面、前記基板9の裏面、前記ピンヘッド45に付着することが防止される。
前記基板押上げピン43を、前記ピンベース44とピンヘッド45とに分割することで、前記サセプタ支持部23の少ない昇降動作量でも、前記ピンベース44が前記サセプタ支持部23から外れ、前記サセプタ支持部23の回転を可能とする。
尚、第2の実施の形態に於いても、前記カバープレート24が前記基板9の周縁部を押えることで、該基板9の矯正作用が発揮されることは第1の実施の形態と同様である。
(付記)
尚、本発明は下記の実施の態様を含む。
(付記1)基板を収納し処理する処理容器と、該処理容器内で基板を支持し昇降可能な基板支持台と、該基板支持台を貫通し、該基板支持台の下降状態で基板を支持可能な基板押上げピンとを具備することを特徴とする基板処理装置。
(付記2)基板処理状態で前記基板支持台の周辺部を覆うと共に該基板支持台に載置された基板の周縁部に当接するカバープレートを具備し、該カバープレートは前記基板支持台が降下状態で前記処理容器の壁面に設けられたカバープレート受けに前記基板支持台から離反した状態で支持される付記1の基板処理装置。
(付記3)前記基板支持台の基板載置面は凸面となっている付記1の基板処理装置。
(付記4)前記基板支持台はサセプタ、ヒータユニットを具備し、前記サセプタは回転可能な中空なサセプタ支持部に支持され、前記ヒータユニットは前記サセプタ支持部内に収納された付記1の基板処理装置。
(付記5)前記基板支持台はサセプタ、ヒータユニットを具備し、前記サセプタは回転可能な中空なサセプタ支持部に支持され、前記ヒータユニットは前記サセプタ支持部内に収納され、該サセプタ支持部内には不活性ガスが供給される様にした付記2の基板処理装置。
(付記6)基板処理状態で、不活性ガスが前記基板押上げピンの貫通孔を経て、前記カバープレートとサセプタとの隙間を流通する様にした付記2の基板処理装置。
(付記7)前記基板押上げピンはピンベースと該ピンベースに嵌脱可能なピンヘッドにより構成され、該ピンヘッドは基板処理状態で前記基板支持台に保持される付記1の基板処理装置。
(付記8)前記ピンヘッドは中心側に向って突設された基板支持部を有し、該基板支持部に基板の周縁が載置可能である付記6又は付記7の基板処理装置。
(付記9)前記ピンヘッドは前記カバープレートに覆われ、不活性ガスが前記ピンヘッドの周囲を流れる様にした付記8の基板処理装置。
本発明の第1の実施の形態を示す概略断面図である。 該第1の実施の形態に於ける基板搬送時を示す概略断面図である。 該第1の実施の形態に於けるシャワー板と基板位置検知センサとの関係を示す説明図である。 該実施の形態に於ける基板位置検知センサの説明図である。 図1に於けるA矢視図である。 基板処理状態に於けるカバープレート部分の拡大断面図である。 (A)(B)(C)は本発明に於けるサセプタの説明図である。 基板位置検知センサによる基板の位置ずれ検知についての説明図である。 2つの基板位置検知センサの検知時期の時間差と基板の搬送位置のずれ量を示すグラフである。 基板搬送ロボットの基板搬送位置補正についての制御ブロック図である。 基板搬送位置補正のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示す概略断面図である。 (A)(B)は該本発明の第2の実施の形態に於ける基板押上げピンの斜視図である。 該第2の実施の形態に於けるサセプタ降下状態での基板押上げピンと基板との関係を示す説明図である。 同前第2の実施の形態に於ける基板処理状態での基板押上げピンと基板支持台との関係を示す説明図である。 同前第2の実施の形態に於ける基板処理状態でのカバープレート部分の拡大図である。 従来の基板処理装置を示す概略断面図である。 該従来の基板処理装置での1枚目の基板の成膜状態を示す説明図である。 該従来の基板処理装置での2枚目以降の基板の成膜状態を示す説明図である。 基板の反りの状態を示す説明図である。 基板の反りの状態を示す説明図である。
符号の説明
1 処理容器
2 基板支持台
3 支柱
7 ヒータユニット
8 サセプタ
9 基板
11 シャワー板
13 基板押上げピン
21 回転機構部
22 サセプタ支持軸
23 サセプタ支持部
24 カバープレート
25 カバープレート受け
27 基板搬送ロボット
29 基板位置検知センサ
30 基板位置検知センサ
31 光路孔
39 貫通孔
41 搬送制御部
43 基板押上げピン
44 ピンベース
45 ピンヘッド
1 基板支持部

Claims (1)

  1. 基板を収納し処理する処理容器と、該処理容器内で前記基板を支持する基板支持台と、該基板支持台上方に設けられ、該基板支持台に対する前記基板の搬送位置を検知する基板位置検知センサとを具備することを特徴とする基板処理装置。
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