JP2006078799A - 発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光ユニット121の表面Baには、3原色LED121aが中央に前後方向に1次元配列させて4つ等間隔に配設されている。また、裏面Bbには、3つのモージュールIC121bが等間隔に配設されている。この3つのモージュールIC121bは、同一基板B上の4つの3原色LED121aの発光色や輝度を制御する。発光ユニット121の基板Bには何れもそれぞれ12個の穴が空けられ、各ハーネスは何れも基板Bの3原色LED121aが配設されない裏面Bb側を通る様にそれらの各穴に半田で接続配線される。これにより、発光ユニット121を一列に連結接続した回路本体が構成され、その回路本体の一端はターミナルから構成され、他端はパソコンに接続される。
【選択図】図2−B
Description
この発光装置は、電飾(イルミネーション)、信号表示、情報表示、或いは、照明などに大いに有用なものである。
(理由2)また、オーロラビジョンなどの平面表示装置では、LEDが配列される基板の裏面には配線が非常に多いため、それらの多数の配線が電磁誘導などによって不測の悪影響を上記の発光制御デバイスに与える恐れも考えられる。
(問題1)発光装置を構成する回路や配線などの構造が、上記の平面表示装置と同程度に非常に複雑になってしまう。
(問題2)このため、設計、製造などのコストが高くなる。
(問題3)若しくは、それらのコストを抑制するために、発光制御の自由度が低下するなどし、その結果、発光色の数や輝度などの光表示または照明の表現力に係わる機能の縮退を余儀なくされる。
即ち、本発明の第1の手段は、LEDを線状または細帯状に配列して各LEDの発光強度を所定の制御データに基づいて動的に制御する発光装置において、LEDの集合から成る組が1組または複数組表面に配設された小基板を備えて1列に配列されることにより発光装置の主要部を構成する複数の発光ユニットと、外部から発光ユニットに対してシリアルに送出される制御データを入力する入力端子と、複数の発光ユニットと入力端子を全て直列に接続することにより構成された、制御データをシリアルに伝送する制御信号伝送回路とを備え、上記の小基板のLEDが配設されない裏面には、同一の小基板上に配設されているLEDの出力強度を上記の制御データに基づいてデジタル制御する出力強度制御手段を配設し、この出力強度制御手段をそれぞれ何れも上記の制御信号伝送回路上で互いに直列に接続することである。
また、本発明を実施する上では、LEDの色は唯一1色でも良いし、幾つの色を用いても良いし、どんな発光色のLEDを用いても良い。
また、制御データをシリアルに伝送する上記の制御信号伝送回路は、上記の出力強度制御手段の一部分を含む。即ち、その一部分と所定の配線などから上記の制御信号伝送回路は構成される。
また、同一の小基板上に配設される出力強度制御手段が複数存在する場合には、それらの出力強度制御手段は、物理的には1つのIC(集積回路)で実現しても良し、また、それらの出力強度制御手段を具現する複数のICを同一基板上に配置しても良い。
ただし、この第3の手段では、必ずしも3色のLEDを1つのチップに形成した3原色LEDを用いなくとも良い。
この様な出力強度制御手段は、IC(集積回路)を用いて構成することができる。
この光の出力強度は、最小値から最大値までの可変領域を略等間隔に2m 段階に分割して可変制御することが望ましいが、必ずしも略等間隔に可変制御する必要はない。可変領域におけるこの間隔設定は、上記のmの値や可視光に関する心理学的な知見に基づいて最適化することができる。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
即ち、本発明の第1の手段によれば、各発光ユニットの中にその発光ユニット内のLEDの輝度(発光強度)を制御する出力強度制御手段が備えられる。このため、上記の発光ユニットを直列に接続するだけで、目的の発光装置の主要部を構成でき、同時に対応する発光制御デバイスもそれぞれ対応する発光ユニット内に配置することができる。したがって、発光装置の主要部が発光ユニットごとに簡潔にモジュール化され、よって、装置の回路や配線を極めて簡潔に構成することができる。
したがって、本発明の第1の手段によれば、目的の発光装置を線状または帯状に構成する場合に、その開発コストや製造コストを効果的に抑制することができる。
以上の様な構造的特徴は、特に線状または帯状に発光装置を構成する場合に、非常に有効なものである。
この時、例えば、そのj番目(1≦j≦m)の抵抗の値をr×2j-1 (rは適当な抵抗値を示す定数)に設定すれば、その可変抵抗の抵抗値を、上記のスイッチングによって等間隔に2m 段階に制御することも可能になる。
これらの場合、少ない制御ビットで幅広い発光強度を網羅的に実現することができるので、簡単な制御によって幅広い発光強度または豊富な色使いを表現可能な発光装置を構成することができる。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図中の各接続端子tk(1≦k≦6)は、それぞれ以下の様に用途が特定されて使用されている。
t1 : GND(接地用)
t2 : CLOCK(クロック信号伝送用)
t3 : LATCH(ラッチ制御信号伝送用)
t4 : DATA(3原色制御信号配信用)
t5 : 5V(5V直流電位供給用)
t6 : 17V(17V直流電位供給用)
特に、接続端子t4によって直列に繋がれた図中の太線部分(y)は、LEDの発光制御、即ち、発光強度及び発光色に係わる制御データをパソコンZ(中央制御手段)からシリアルに伝送する制御信号伝送回路yを各発光ユニット121と共に構成している。
また、基板Bの裏面Bbには、3つのモージュールIC121bが等間隔に配設されている。この3つのモージュールIC121bは、後で詳しく説明する様に、同一基板B上の4つの3原色LED121aの個々の発光色や輝度を制御する。
以下、モジュールIC121bの各端子の機能を端子番号順に説明する。
1 : 制御系とパワー系の共通のグランド端子
2 : シフトレジスタに送るシリアルデータ(制御データ)の入力端子
3 : クロック信号入力端子
4 : ラッチ信号入力端子
5〜12 : ドライバ出力端子
13 : 出力イネーブル用端子
14 : シフトレジスタを通ったシリアルデータ(制御データ)の出力端子
15 : 出力電流の設定抵抗を接続する端子
16 : ICの5V系電源電圧供給端子
(抵抗Rjの値)
Rj=r×2(j-17),
r=51[kΩ] …(1)
ただし、本式(1)の定数rの具体的な値は、用いるLEDの性能(最大輝度)などによって最適化すれば良く、LEDの各発光色毎にそれぞれ最適値が存在する。
図3の制御信号伝送回路y上で上記の制御データは、上記のシリアルパラレル変換回路の作用に基づいて、1クロック毎に1ビットずつシリアルに伝送される。そして、シリアルパラレル変換回路上のシフトレジスタから上記のラッチ回路に周期的に転送されて保持される1バイトデータ(上記の制御データ)により、LEDの輝度が256段階に制御される。この制御は、図3の構成からも判る様に、赤、緑、青の各発光駆動単位(XB,XR,XG)でそれぞれ独立に実施される。各制御データ(8ビットデータ)は、図4及び図6に示す様に個々の抵抗に直列に接続された8つのスイッチのON/OFF信号として用いられるので、互いに並列接続された図4の8個の抵抗(R10〜R17)の合成抵抗の値は自在に制御することができる。即ち、図3の発光ユニット121から出力される光の色は、光の3原色が合成される結果、前記の式(1)に基づいて224通りに自在に制御される。
(a)端子15(R−EXT)と端子1(GND)との間に適当な外付け抵抗(図4のR7)を接続して、出力電流(LED駆動電流)を最適化することができる。
(b)クロック信号の立ち上がりエッジでシフトレジスタはデータをシフトする。
(c)端子4(ラッチ信号入力端子)から入力されるラッチ信号は、シフトレジスタ上のシリアルデータ(制御データ)をラッチ回路へ転送するタイミングを制御する。
(d)図6の真理値表では、Dn =”H”レベルのときOUT0〜7はオンし、Dn =”L”レベルのときOUT0〜7はオフする。
したがって、毎回0.01秒毎にシリアル転送する毎秒18000バイト(60基板×3原色×100)の制御データを適当にプログラムすることにより、1列の所望のフルカラー電飾(発光サイン)を設計することができる。制御データ、ラッチ信号、クロック信号などは、勿論図1のパソコンZ(中央制御手段)から出力する。
これらの各穴Bhには、モージュールIC121bの各端子の機能にそれぞれ対応させて、本図7に図示する様に次の何れか1つの属性(用途)がそれぞれ与えられている。
(1)GND : グランド(接地用)
(2)CLOCK : クロック信号伝送用
(3)LATCH : ラッチ制御信号伝送用
(4)DATA : 3原色制御信号配信用
(5)5V : 5V直流電位供給用
(6)17V : 17V直流電位供給用
(ハーネスの色区分j)
H1 : 黒色ハーネス
H2 : 茶色ハーネス
H3 : 黄色ハーネス
H4 : 青色ハーネス
H5 : 赤色ハーネス
H6 : 橙色ハーネス
これらのハーネスの色は、本図5に図示する様に上記の各穴Bhの属性(用途)に対して概ね1対1に対応させて使用されており、この配線によって、図1の連結構成が実現されている。
発光ユニット121とターミナルTの各基板は、何れもそれぞれその後方に後方凸部(Be,Te)を有する。例えば、基板Bは左右対称の5角形に形成されており、後方の中央には約140°の鈍角が形成されている。ターミナルTについても同様に、後方凸部Teが形成されている。
各基板に設けられた各後方凸部(Be,Te)は、図9の状態に組み立てられた際には、何れも後続の各基板の前面部に当接し、これによって、基板の後方凸部とその後続の基板の前面部との間には隙間ρが形成される。そして、この隙間ρの設置によって、発光体100は、柔軟性を有するハウジング110ごと上下及び左右に自在に曲げることができる。
両面テープ112は、実装面βに発光体100を固定すると同時に、スリット110dの開口を防止して固定する作用も奏する。ハウジング110は十分な柔軟性を有するため上下左右の何れの方向にも曲げることができるので、上記の実装面βは必ずしも平面である必要はない。したがって、例えば、流線形を有する車両の車体等に配設することも容易である。
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、上記の実施例1では、発光ユニットの連結形態は分岐のない一次元配置としたが、発光ユニットに関する上記の一次元配置においては、分岐点が有っても良い。上記の実施例1の発光体100に分岐点を設けた場合、上記の3原色制御方式に従えば、その分岐点以降、即ち、その分岐点から個々の枝先のターミナルTに向うまでの間の各発光ユニットでは、どちらの枝上でも同じ発光パターンを示す結果となる。しかしながら、この様な場合においても、本発明の手段に基づいて本発明の作用や本発明の効果を得ることができる。
100 : 発光体
110 : ハウジング
110a: 曲頂部
110b: 嵌合溝
110c: 案内溝
110d: スリット
110e: 管口部
111 : キャップ
112 : 両面テープ
120 : 回路本体
121 : 発光ユニット
121a: 3原色LED
121b: モジュールIC
Ba : 基板Bの上面(表)
Bb : 基板Bの裏面
Bc : 基板Bの前面部
Bd : 基板Bの側面部
Be : 基板Bの後方凸部
Bh : 穴
H : ハーネス
Hj : ハーネス(jは色区分番号)
CNm : コネクタ(m=1,2)
T : ターミナル
Z : パソコン
tk : 接続端子(1≦k≦6)
XB : 発光駆動単位(青色系)
XR : 発光駆動単位(赤色系)
XG : 発光駆動単位(緑色系)
Claims (7)
- LEDを線状または細帯状に配列して、各LEDの発光強度を所定の制御データに基づいて動的に制御する発光装置であって、
前記LEDの集合から成る組が1組または複数組表面に配設された小基板を備え、1列に配列されることにより前記発光装置の主要部を構成する複数の発光ユニットと、
外部から前記発光ユニットに対してシリアルに送出される前記制御データを入力する入力端子と、
複数の前記発光ユニットと前記入力端子を全て直列に接続することにより構成された、前記制御データをシリアルに伝送する制御信号伝送回路と
を有し、
前記小基板の前記LEDが配設されない裏面には、
同一の前記小基板上に配設されている前記LEDの出力強度を前記制御データに基づいてデジタル制御する出力強度制御手段が配設され、
前記出力強度制御手段はそれぞれ何れも、
前記制御信号伝送回路上で互いに直列に接続されている
ことを特徴とする発光装置。 - 発光色が相異なる複数のLEDを有し、
前記出力強度制御手段は、
同一の前記小基板上に配設されている前記LEDの各発光色毎にそれぞれ個別に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。 - 前記組は、
赤色発光LEDと青色発光LEDと緑色発光LEDの集合からなり、
前記組を構成する各LEDは、
光の色合成が生じる様に互いに接近させて配置されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。 - 前記出力強度制御手段は、
シリアルに伝送される前記制御データをパラレルデータに変換するシリアルパラレル変換手段と、
対応する前記発光ユニットに対する前記デジタル制御に必要な前記パラレルデータを保持するシフトレジスタと、
前記パラレルデータに基づいてON/OFF制御される、並列に配置されたm個(m≧2)のスイッチと、
前記パラレルデータを前記シフトレジスタに保持する保持期間を規定するラッチ回路とを有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発光装置。 - 前記出力強度制御手段は、
m個の前記スイッチに対してそれぞれ直列に接続されたm個の抵抗を有し、
m個の前記抵抗は、
それぞれ何れも互いに並列に接続されている
ことを特徴とする請求項4に記載の発光装置。 - 前記出力強度制御手段は、
前記LEDが出力する光の出力強度を2m 段階に可変制御する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の発光装置。 - 前記発光ユニットはそれぞれ何れも、
回路仕様、形状仕様ともに同一規格に設計、製造されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の発光装置。
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