JP2006078204A - 電流検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電流検出用抵抗に流れる両方向の電流を高精度に検出する。
【解決手段】 レベルシフト回路15において、定電流回路21から出力される電流I0は、トランジスタQ11とQ13のエミッタの電位差ΔVに応じてトランジスタQ11とQ13に配分される。配分された電流は、カレントミラー回路19、20によりトランジスタQ12、Q14に流れ、抵抗R17、R18の電圧降下に応じてノードNa、Nbの電位が定まる。トランジスタQ11〜Q14の各端子は負になる場合があるが、当該集積回路はトレンチ絶縁分離構造を有しているため、素子内の寄生トランジスタを通して電流が流れることはない。
【選択図】 図1
【解決手段】 レベルシフト回路15において、定電流回路21から出力される電流I0は、トランジスタQ11とQ13のエミッタの電位差ΔVに応じてトランジスタQ11とQ13に配分される。配分された電流は、カレントミラー回路19、20によりトランジスタQ12、Q14に流れ、抵抗R17、R18の電圧降下に応じてノードNa、Nbの電位が定まる。トランジスタQ11〜Q14の各端子は負になる場合があるが、当該集積回路はトレンチ絶縁分離構造を有しているため、素子内の寄生トランジスタを通して電流が流れることはない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体集積回路として構成され、電流検出用抵抗の端子間電圧に基づいて当該電流検出用抵抗に流れる電流を検出する電流検出回路に関する。
非特許文献1には、汎用オペアンプの等価回路が示されている。また、図4には、この種のオペアンプを用いた電流検出回路の回路構成が示されている。この電流検出回路1は、モータ等に流れる電流を検出する手段としてローサイド側の駆動回路にシャント抵抗R1を設け、そのシャント抵抗R1に生じる端子間電圧を端子2、3を介してオペアンプ4で増幅することにより電流検出を行うものである。
オペアンプ4は、抵抗R3〜R6およびバイアス電圧源5とともに周知の差動増幅回路を形成しており、R3=R5、R4=R6の設定の下ではシャント抵抗R1の端子間電圧をR4/R3(=R6/R5)倍に増幅して出力するようになっている。また、検出電流が大きいためにシャント抵抗R1の抵抗値が小さく設定されている場合には、シャント抵抗R1とグランドとの間の配線抵抗R2がシャント抵抗R1と同程度またはそれ以上の抵抗値となる場合がある。
「μPC451,324データ・シート」、資料番号G10522JJ8V0DS00、NECエレクトロニクス株式会社、2004年3月、p.2
「μPC451,324データ・シート」、資料番号G10522JJ8V0DS00、NECエレクトロニクス株式会社、2004年3月、p.2
シャント抵抗R1に力行電流Iaが流れる場合には、端子2、3の電位が正になるため、オペアンプ4の反転入力端子、非反転入力端子の電圧も正になり、電流検出回路1は正常に動作する。これに対し、シャント抵抗R1に回生電流Ibが流れる場合には、シャント抵抗R1と配線抵抗R2により端子2、3の電位がともに負になる。上記汎用のオペアンプ4は、図5に示すジャンクション分離構造を有しているため、オペアンプ4の差動入力トランジスタに負の電圧が印加されると、素子内のpn接合および寄生トランジスタを通して図中矢印で示す向きに電流が流れ、正常な増幅作用ができなくなる。
そこで、オペアンプ4の反転入力端子、非反転入力端子の電圧が負にならないように、増幅率を犠牲にしても、抵抗R4、R6の抵抗値に対して抵抗R3、R5の抵抗値を相対的に高める設計が行われる(一例として、R3=R4、R5=R6)。しかしながら、増幅回路を多段に接続して増幅率を高める場合、オフセット電圧による出力電圧誤差を低減するためには初段の増幅回路を高増幅率に設定する必要があり、オペアンプ4への適正な入力電圧範囲を確保しつつ高い増幅率を得ることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電流検出用抵抗に流れる両方向の電流を高精度に検出できる電流検出回路を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、電流検出用抵抗の端子間電圧をレベルシフト回路を介してオペアンプに入力することにより、電流検出用抵抗に流れる電流の向きにかかわらず、オペアンプの反転入力端子と非反転入力端子の電圧が負になることを防止している。レベルシフト回路には負の電圧が印加される場合があるため、少なくともレベルシフト回路にはトレンチ絶縁分離構造を採用することが必要となる。
レベルシフト回路において、電流供給回路は、第1のカレントミラー回路を構成する第1のトランジスタと第2のカレントミラー回路を構成する第3のトランジスタにコレクタ電流を供給している。電流検出用抵抗の各一端子は、それぞれ直接または抵抗を介して、第1のカレントミラー回路を構成する第1、第2のトランジスタのエミッタ、第2のカレントミラー回路を構成する第3、第4のトランジスタのエミッタに接続されているため、電流検出用抵抗の端子間電圧に応じて、第1のトランジスタに流れる電流と第3のトランジスタに流れる電流の配分が変化する。
第1、第2のカレントミラー回路により、上記配分された電流に応じた電流が第1、第2の抵抗に流れる。その結果、第2および第4のトランジスタのコレクタ電圧は、電流検出用抵抗の各一端子の電圧を正方向にレベルシフトした電圧となり、その差動電圧がオペアンプの入力端子に印加される。これにより、電流検出用抵抗に流れる電流の向きにかかわらず、オペアンプの入力端子には正の電圧が印加されるようになり、オペアンプを用いて構成した増幅回路の増幅率を高く設定することが可能となる。また、増幅回路を多段に接続して増幅率を高める場合において、各増幅回路が有するオフセット電圧に起因する出力電圧誤差を低減することができる。
請求項2に記載した手段によれば、レベルシフト回路において、電流検出用抵抗の各一端子からオペアンプの反転入力端子、非反転入力端子に至る回路が同特性に構成されているので、電流検出用抵抗に流れる電流とオペアンプへの差動入力電圧との関係が、電流検出用抵抗に流れる電流の向きにかかわらず一定(つまり正負の電流について対称的)となる。
請求項3に記載した手段によれば、電流供給回路を定電流回路としたので、レベルシフト回路のバイアス状態、例えば電流検出用抵抗の端子間電圧がゼロの場合におけるオペアンプの反転入力端子、非反転入力端子の電圧を一定の状態に定めることができる。
請求項4に記載した手段によれば、電源線と第1および第2の抵抗との間に定電圧回路が接続されているので、オペアンプにおいて電源線と入力端子との間で動作上必要となる電圧を確保することができ、オペアンプを好ましいバイアス状態の下で動作させることができる。
請求項5に記載した手段によれば、レベルシフト回路とオペアンプは、全体として電流検出用抵抗の端子間電圧に対する差動増幅回路を構成しているので、電流検出用抵抗に対して直列に配線抵抗が存在する場合またはコモンモードノイズが侵入した場合であっても、電流検出用抵抗に流れる電流を増幅して高精度の電流検出をすることができる。
請求項6に記載した手段によれば、複数の増幅回路を縦続接続した場合に、上記レベルシフト回路を備えた差動増幅回路を初段に設け、その増幅率を後段の増幅回路の増幅率よりも高く設定することができるので、各増幅回路のオフセット誤差の影響を低減することができ、高精度の電流検出が可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は、トレンチ絶縁分離工程により製造された半導体集積回路装置の中の電流検出回路の構成を示している。この電流検出回路11は、例えば電動パワーステアリング装置のモータを駆動する三相ブリッジ駆動回路内においてローサイド側(グランド側)に設けられたシャント抵抗R11(電流検出用抵抗に相当)に流れる電流を検出するものである。
図1は、トレンチ絶縁分離工程により製造された半導体集積回路装置の中の電流検出回路の構成を示している。この電流検出回路11は、例えば電動パワーステアリング装置のモータを駆動する三相ブリッジ駆動回路内においてローサイド側(グランド側)に設けられたシャント抵抗R11(電流検出用抵抗に相当)に流れる電流を検出するものである。
シャント抵抗R11には、モータの力行時および回生時において、それぞれ図示方向の電流IaおよびIbが流れる。一般に、シャント抵抗R11とグランドとの間には配線抵抗R12も介在している。電流検出回路11は、端子12、13を介してシャント抵抗R11の各一端子の電圧を入力し、シャント抵抗R11に流れる電流に比例した電圧を端子14から出力するようになっている。
電流検出回路11は、レベルシフト回路15、オペアンプ16、抵抗R13〜R16およびバイアス電圧源17からなる差動増幅回路の構成を備えており、電源18から一定の電源電圧Vccの供給を受けて動作するようになっている。ここでは、レベルシフト回路15とオペアンプ16を独立した回路として示しているが、レベルシフト回路15を内蔵したオペアンプ16として捉えてもよい。
レベルシフト回路15は、トランジスタQ11、Q12からなるカレントミラー回路19(第1のカレントミラー回路に相当)とトランジスタQ13、Q14からなるカレントミラー回路20(第2のカレントミラー回路に相当)を備えている。トランジスタQ11〜Q14(第1〜第4のトランジスタに相当)のベースは共通に接続されており、共通に接続されたトランジスタQ11、Q13のベース、コレクタと電源電圧Vccが印加される電源線22との間には、定電流回路21(電流供給回路に相当)が接続されている。
トランジスタQ12のコレクタおよびトランジスタQ14のコレクタは、それぞれレベルシフト回路15の出力ノードNaおよびNbであって、それぞれ抵抗R17(第1の抵抗に相当)とダイオードD12、D11および抵抗R18(第2の抵抗に相当)とダイオードD12、D11を介して電源線22に接続されている。ここで、抵抗R17とR18の抵抗値は等しく設定されている。また、ダイオードD11、D12(定電圧回路に相当)は、レベルシフト回路15のバイアスレベルを調整するために付加されている。
トランジスタQ11、Q12のエミッタおよびトランジスタQ13、Q14のエミッタはレベルシフト回路15の入力ノードであって、それぞれ抵抗R13およびR15を介して端子12および13に接続されている。また、トランジスタQ11、Q12のエミッタとオペアンプ16の出力端子14との間には抵抗R14が接続されており、トランジスタQ13、Q14のエミッタとバイアス電圧源17の正側端子との間には抵抗R16が接続されている。
オペアンプ16は、差動増幅回路と出力回路とからなる周知の回路構成を備えている。すなわち、PNP形の差動入力用トランジスタQ15、Q16と電源線22との間には定電流回路25が接続されており、これらトランジスタQ15、Q16と電源(グランド)線23との間には、トランジスタQ17、Q18からなる能動負荷24が接続されている。トランジスタQ15、Q16の各ベースは、それぞれオペアンプの反転入力端子、非反転入力端子であってノードNa、Nbに接続されている。この差動増幅回路の後段には、トランジスタQ20、Q21、Q22、抵抗R19および定電流回路27、28からなる出力回路が接続されている。さらに、電源線22と23との間には、定電流回路26とトランジスタQ19とからなるベース電流補償回路が接続されている。
図2は、トレンチ絶縁分離工程により製造されたトランジスタの構造を示している。SOI(Silicon On Insulator)基板において埋め込み酸化膜29に達する溝30を形成し、その溝30に酸化膜を形成した後ポリシリコン31を埋め込むことによりトランジスタの素子形成領域が形成されている。そして、埋め込み酸化膜29の上にn+シリコン層32を形成し、さらにn−シリコン層33を形成し、そのn−シリコン層33内にn+のコレクタ領域34を形成するとともに、n−シリコン層33の表層部にベース領域35とベースコンタクト領域36およびエミッタ領域37を形成することによりトランジスタが構成されている。
次に、本実施形態の作用について図3も参照しながら説明する。
レベルシフト回路15において、トランジスタQ11とQ13のベース、コレクタは共通に接続されているため、定電流回路21から出力される電流I0は、トランジスタQ11とQ13のエミッタの電位差ΔVに応じてトランジスタQ11とQ13に配分される。トランジスタQ11のコレクタ電流Ic(Q11)とQ13のコレクタ電流Ic(Q13)の比は、以下の(1)式のようになる。
Ic(Q11)/Ic(Q13)=exp(ΔV/VT) …(1)
ここで、VT:熱電圧
レベルシフト回路15において、トランジスタQ11とQ13のベース、コレクタは共通に接続されているため、定電流回路21から出力される電流I0は、トランジスタQ11とQ13のエミッタの電位差ΔVに応じてトランジスタQ11とQ13に配分される。トランジスタQ11のコレクタ電流Ic(Q11)とQ13のコレクタ電流Ic(Q13)の比は、以下の(1)式のようになる。
Ic(Q11)/Ic(Q13)=exp(ΔV/VT) …(1)
ここで、VT:熱電圧
トランジスタQ11〜Q14は同特性となるように形成されているため、トランジスタQ11のコレクタ電流Ic(Q11)とトランジスタQ12のコレクタ電流Ic(Q12)は等しく、トランジスタQ13のコレクタ電流Ic(Q13)とトランジスタQ14のコレクタ電流Ic(Q14)も等しくなる。また、上述したように抵抗R17と抵抗R18の抵抗値は等しい(抵抗値=R)ので、ノードNaとNbの電位差ΔV(Na-Nb)すなわちオペアンプへの差動入力電圧は、次の(2)式のようになる。
ΔV(Na-Nb) =R17・Ic(Q11)−R18・Ic(Q13)
=R・ΔIc …(2)
ΔV(Na-Nb) =R17・Ic(Q11)−R18・Ic(Q13)
=R・ΔIc …(2)
この電流検出回路11は全体として差動増幅回路を構成しており、以下の(3)式の条件の下での増幅率Gは(4)式のようになる。この場合、いわゆるイマジナリショートによりトランジスタQ11、Q12のエミッタ電位とトランジスタQ13、Q14のエミッタ電位とが等しくなる。
R13=R15、R14=R16 …(3)
G=R14/R13=R16/R15 …(4)
R13=R15、R14=R16 …(3)
G=R14/R13=R16/R15 …(4)
ここで、増幅率Gを高めると、(4)式に示した関係から抵抗R13、R15の電圧降下が小さくなり、レベルシフト回路15には、端子12、13の電圧がほぼそのまま入力される。従って、シャント抵抗R11と配線抵抗R12に回生電流Ibが流れると、端子12、13の電圧ひいてはトランジスタQ11〜Q14の各端子電圧が負になる。しかし、本実施形態の電流検出回路11はトレンチ絶縁分離構造を有しているため、素子内の寄生トランジスタを通して電流が流れることはなく、正常なレベルシフト動作が行われる。
そして、定電流回路21の出力電流値I0と抵抗R17、R18の抵抗値Rとを適切な値に設定するとともに、ダイオードD11、D12を付加することにより、ノードNa、Nbに(5)式に示す適当なバイアス電圧VBIASを与えることができる。
VBIAS=Vcc−2・VF−R・(I0/2) …(5)
ここで、VF:pn接合の順方向電圧
VBIAS=Vcc−2・VF−R・(I0/2) …(5)
ここで、VF:pn接合の順方向電圧
具体的には、シャント抵抗R11と配線抵抗R12に流れる正負の最大電流範囲内において、ノードNa、Nbの電圧が、グランド電圧(0V)よりも高く、且つ、(電源電圧Vcc−定電流回路25の動作に必要な電圧−トランジスタQ15、Q16のベース・エミッタ間電圧VF)よりも低い電圧となるように設定される。その結果、オペアンプ16を正常に動作させながら、電流検出回路11の差動増幅回路を高い増幅率Gで動作させることができる。
ところで、シャント抵抗R11の端子間電圧Vinが小さい場合には、電流検出回路11の後段にさらに増幅回路を縦続接続して増幅率を高める場合がある。図3(a)は、電流検出回路11を単独で用いた場合を示しており、図3(b)は、電流検出回路11の後段に増幅回路38を設けた場合を示している。図3(b)の場合、増幅回路38の増幅率をH、電流検出回路11と増幅回路38のオフセット電圧をそれぞれVoffset1、Voffset2とすれば、全体の入出力特性は(6)式により表すことができる。
Vout =G・H・Vin+G・H・Voffset1+H・Voffset2 …(6)
Vout =G・H・Vin+G・H・Voffset1+H・Voffset2 …(6)
この(6)式から分かるように、全体として高い増幅率を確保しつつオフセット誤差を低減するためには、初段である電流検出回路11の増幅率Gを高め、後段の増幅回路38の増幅率Hを小さく設定することが必要である。本実施形態では上述したように電流検出回路11の増幅率Gを高めることができるので、多段増幅回路を構成する際に出力電圧Voutに現れるオフセット誤差を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態の電流検出回路11は、トレンチ絶縁分離工程により製造され、シャント抵抗R11の端子電圧をレベルシフト回路15によって適当なレベルに変換した後にオペアンプ16に入力しているため、シャント抵抗R11に流れる電流の向きと大きさにかかわらずオペアンプ16を正常に動作させることができる。そして、後段に増幅回路を縦続接続する場合であっても、初段の電流検出回路11の増幅率Gを高く設定することができるので、増幅回路全体のオフセット誤差を低減することができ、高精度の電流検出を行うことができる。
レベルシフト回路15は、端子12からオペアンプ16の反転入力端子に至る回路と端子13からオペアンプ16の非反転入力端子に至る回路とが同特性に構成されているので、シャント抵抗R11に流れる電流とオペアンプ16への差動入力電圧との関係が、シャント抵抗R11に流れる電流の向きにかかわらず一定つまり正負の電流について対称性を持つ。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
レベルシフト回路15を構成する各素子の設定値は、上記実施形態における設定値に限られない。少なくとも、「端子12の電圧=端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧=ノードNbの電圧」が成立し、「端子12の電圧>端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧>ノードNbの電圧」が成立し、「端子12の電圧<端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧<ノードNbの電圧」が成立する特性を有していればよい。
ダイオードD11、D12は必ずしも必要ではなく、バイアスレベルを設定する上で適宜設ければよい。
レベルシフト回路15を構成する各素子の設定値は、上記実施形態における設定値に限られない。少なくとも、「端子12の電圧=端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧=ノードNbの電圧」が成立し、「端子12の電圧>端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧>ノードNbの電圧」が成立し、「端子12の電圧<端子13の電圧」の関係が成立している場合に「ノードNaの電圧<ノードNbの電圧」が成立する特性を有していればよい。
ダイオードD11、D12は必ずしも必要ではなく、バイアスレベルを設定する上で適宜設ければよい。
11は電流検出回路、12、13は端子、15はレベルシフト回路、16はオペアンプ、19、20はカレントミラー回路(第1、第2のカレントミラー回路)、21は定電流回路(電流供給回路)、22は電源線、Q11〜Q14はトランジスタ(第1〜第4のトランジスタ)、D11、D12はダイオード(定電圧回路)、R11は抵抗(電流検出用抵抗)、R17、R18は抵抗(第1、第2の抵抗)である。
Claims (6)
- 半導体集積回路として構成され、電流検出用抵抗の端子間電圧に基づいて当該電流検出用抵抗に流れる電流を検出する電流検出回路において、
トレンチ絶縁分離構造を備え前記電流検出用抵抗の端子間電圧を入力とするレベルシフト回路と、そのレベルシフト回路の出力電圧を増幅するオペアンプとから構成され、
前記レベルシフト回路は、
ベースが共通に接続された第1ないし第4のトランジスタのうち第1および第2のトランジスタからなる第1のカレントミラー回路および第3および第4のトランジスタからなる第2のカレントミラー回路と、
共通に接続された前記第1および第3のトランジスタのコレクタに電流を供給する電流供給回路と、
電源線と前記第2および第4のトランジスタの各コレクタとの間にそれぞれ接続された第1および第2の抵抗とを備え、
共通に接続された前記第1および第2のトランジスタのエミッタと、共通に接続された前記第3および第4のトランジスタのエミッタに、それぞれ前記電流検出用抵抗の各一端子の電圧が印加されるように構成されるとともに、前記第2および第4のトランジスタの各コレクタ電圧が前記オペアンプの差動入力電圧となるように構成されていることを特徴とする電流検出回路。 - 前記第1ないし第4のトランジスタは同特性を有するように形成され、前記第1および第2の抵抗は同一抵抗値となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の電流検出回路。
- 前記電流供給回路は、定電流回路であることを特徴とする請求項1または2記載の電流検出回路。
- 前記オペアンプは、前記電源線から動作用電源の供給を受けるように構成され、
前記電源線と前記第1および第2の抵抗との間に定電圧回路が接続されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の電流検出回路。 - 前記レベルシフト回路とオペアンプは、全体として、前記電流検出用抵抗の端子間電圧に対する差動増幅回路を構成していることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の電流検出回路。
- 前記差動増幅回路の後段にさらに増幅回路を備え、
前記差動増幅回路の増幅率が前記後段の増幅回路の増幅率よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項5記載の電流検出回路。
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