JP2006077711A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2006077711A
JP2006077711A JP2004264411A JP2004264411A JP2006077711A JP 2006077711 A JP2006077711 A JP 2006077711A JP 2004264411 A JP2004264411 A JP 2004264411A JP 2004264411 A JP2004264411 A JP 2004264411A JP 2006077711 A JP2006077711 A JP 2006077711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
valve
internal combustion
combustion engine
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004264411A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kawachi
正人 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004264411A priority Critical patent/JP2006077711A/ja
Publication of JP2006077711A publication Critical patent/JP2006077711A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】ノックの発生を抑制することができる内燃機関を提供すること。
【解決手段】燃焼室A内に残留する残留ガスを掃気する内燃機関1において、吸気経路4と燃焼室Aとの連通を行う吸気バルブ36aの開閉時期および燃焼室Aと排気経路5との連通を行う排気バルブ36bの開閉時期を調整し、かつ、内燃機関1の排気行程から吸気行程にかけて吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bがともに閉弁する吸排気バルブ全閉期間を形成する吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fと、吸排気バルブ全閉期間内に燃焼室A内の残留ガスを吸引する吸引装置6とを備える。燃焼室A内の残留ガスが吸引装置6により吸引された後に、燃料供給装置2により内燃機関1に燃料を供給する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関に関し、更に詳しくは、燃焼室内の残留ガスを掃気する内燃機関に関する。
一般に、乗用車、トラックなどの車両に搭載されるガソリンエンジンなどの内燃機関では、圧縮端温度、すなわち着火直前の燃焼室内の空気と燃料との混合ガスの混合ガス温度が上昇するとノックが発生する虞がある。この圧縮端温度が上昇する原因としては、内燃機関の排気行程において燃焼室内から排気されずにこの燃焼室内に残留する排気ガス、すなわち残留ガスがある。この燃焼室内の残留ガスの残留ガス量が増加すると圧縮端温度が上昇し、内燃機関にノックが発生する虞が生じる。
そこで、従来の内燃機関では、この内燃機関の排気行程から吸気行程にかけて、バルブオーバーラップ期間が設けられている。このバルブオーバーラップ期間においては、内燃機関の吸気経路と燃焼室との連通を行う吸気バルブおよび内燃機関の排気経路と燃焼室との連通を行う排気バルブがともに開弁する。これにより、このバルブオーバーラップ期間では、吸気経路の空気が燃焼室内に吸入され、この燃焼室内の残留ガスが排気経路に掃気され、燃焼室内の残留ガス量が低下する。しかし、このバルブオーバーラップ期間のみでは、燃焼室内の残留ガスが排気経路に十分に掃気することができない。
そこで、特許文献1に示すように、バルブオーバーラップ時に燃焼室内の残留ガスを排気経路から吸引する技術が提案されている。この特許文献1に示す従来の内燃機関は、排気経路に吸引手段であるモータにより駆動するファンを有するバイパス通路を設け、バルブオーバーラップ期間において吸引手段により負圧を発生させ、この負圧により吸気経路内の空気が燃焼室に吸入され、この燃焼室内に吸入された空気が燃焼室内の残留ガスを押し出し、燃焼室内の残留ガスの掃気を行うものである。これによれば、このバルブオーバーラップ期間のみよる燃焼室内の残留ガスの掃気と比較して効率良く内燃機関内の残留ガスの掃気を行うことができる。
特開平8−121181号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す従来の内燃機関では、燃焼室内に吸気経路内の新気が吸入されるのがバルブオーバーラップ期間であるため、この燃焼室内に吸入された空気である吸入空気が燃焼室内に留まらずに排気経路に流出する虞がある。つまり、吸入空気がこの燃焼室内を循環せずに直接排気通路に流出する虞がある。従って、吸入空気が循環できない燃焼室内の部分の残留ガスを十分に掃気することができないという問題がある。また、バイパス通路の吸引手段から燃焼室までの体積が大きいため、バルブオーバーラップ期間において、吸気経路内の空気を燃焼室内に吸入するために大きな負圧が必要となり、吸引手段のコンパクト化を図ることが困難であるという問題もある。また、燃焼室内に空気を吸入できほどの負圧を吸引手段が発生できなければ、バイパス通路の吸引手段から燃焼室までに存在する排気ガスが再び燃焼室内逆流し、この燃焼室内の残留ガス量が増加するという虞もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、少なくともノックの発生を抑制することができる内燃機関を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明では、前記燃焼室内に残留する残留ガスを掃気する内燃機関において、吸気経路と燃焼室との連通を行う吸気バルブの開閉時期および当該燃焼室と排気経路との連通を行う排気バルブの開閉時期を調整し、かつ、前記内燃機関の排気行程から吸気行程にかけて前記吸気バルブおよび排気バルブがともに閉弁する吸排気バルブ全閉期間を形成するバルブ調整手段と、前記吸排気バルブ全閉期間内に前記燃焼室内の残留ガスを吸引する吸引手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、吸引手段は、吸排気バルブ全閉期間内、すなわち燃焼室が密閉状態の期間において、燃焼室内の残留ガスを吸引する。従って、吸引手段が燃焼室内の残留ガスを吸引しても、この燃焼室内に吸気経路内の空気や排気経路内の排気ガスなどが流入することがないので、吸引手段は、燃焼室内の残留ガスのみを吸引するだけでよい。これにより、この燃焼室内の残留ガスを確実に吸引することができ、燃焼室内の残留ガス量を確実に低減することができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段をさらに備え、前記燃料供給手段は、前記吸排気バルブ全閉期間終了直後に前記内燃機関への燃料供給を開始することを特徴とする。
この発明によれば、燃料供給手段は、吸排気バルブ全閉期間終了、すなわち密閉された燃焼室内の残留ガスを吸引手段により吸引し、吸気経路とこの燃焼室との圧力差が大きくなった状態において、吸気バルブが開弁されると、内燃機関に燃料が供給される。従って、吸気バルブが開弁したことで、燃焼室内に吸入される空気の吸気流速をバルブオーバーラップ時における吸気流速よりも速くすることができる。これにより、燃焼室内に吸入した空気と燃焼室内に供給された燃料との混合の促進を図ることができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段をさらに備え、前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数に基づいて、前記吸排気バルブ全閉期間の開始時期あるいは終了時期の少なくともいずれか一方を調整することを特徴とする。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記吸排気バルブ全閉期間の開始時期を前記排気行程終了時近傍に調整することを特徴とする。
これらの発明によれば、バルブ調整手段は、機関回転数が所定回転数以下である場合に、吸排気バルブ全閉期間の開始時期を排気行程終了時近傍、すなわち内燃機関のピストンが上死点近傍に位置したとき、吸排気バルブ全閉期間の終了時期である吸気バルブの開弁時期を遅らせる。つまり、内燃機関の吸気行程においてピストンが上死点から下死点に向かってある程度押し下げられた状態で、吸気バルブが開弁される。従って、吸気経路と燃焼室との圧力差は、密閉された燃焼室内の残留ガスを吸引手段により吸引されたのみの状態よりもさらに大きくなり、この状態で吸気バルブが開弁され、内燃機関に燃料が供給されると、燃焼室内に吸入される空気の吸気流速をさらに速くすることができる。これにより、燃焼室内に吸入した空気と燃焼室内に供給された燃料との混合の促進をさらに図ることができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数が前記所定回転数を超える場合に、前記吸排気バルブ全閉期間の終了時期を前記吸気行程開始時近傍に調整することを特徴とする。
この発明によれば、バルブ調整手段は、機関回転数が所定回転数を超える場合に、吸排気バルブ全閉期間の終了時期を吸気工程開始時近傍、すなわち内燃機関のピストンが上死点近傍に位置したときとし、吸排気バルブ全閉期間の開始時期である排気バルブの閉弁時期を早める。つまり、内燃機関の排気行程においてピストンが下死点から上死点にすでに押し上げられる前の状態で、排気バルブが開弁され、吸引手段による密閉された燃焼室内の残留ガスの吸引を開始する。従って、吸引手段による残留ガスの吸引を行う際に、ピストンが上死点に向かって押し上げられることで、このピストンが押し出し燃焼室内の残留ガスを吸引手段へ押し出すこととなる。これにより、この燃焼室内の残留ガスをさらに確実に吸引することができ、燃焼室内の残留ガス量をさらに確実に低減することができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記燃焼室内に直接燃料を供給する直噴用燃料噴射弁を有する、あるいは当該直噴用燃料噴射弁および前記吸気経路に燃料を供給する吸気経路用燃料噴射弁を有する燃料供給手段と、前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、をさらに備え、前記燃料供給手段は、前記検出された機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記吸排気バルブ全閉期間終了直後に前記直噴用燃料噴射弁あるいは前記吸気経路用燃料噴射弁により1回目の燃料供給を行い、前記吸気行程の後半に当該直噴用燃料噴射弁により2回目の燃料供給を行うことを特徴とする。
この発明によれば、燃料供給手段は、機関回転数が所定回転数以下である場合、すなわち低速時では内燃機関への燃料供給を2回に分けて行う。従って、1回目の内燃機関への燃料供給を吸排気バルブ全閉期間終了直後に行うことで、燃焼室内に供給された燃料とバルブオーバーラップ時における吸気流速よりも速い吸気流速で燃焼室内に吸入した空気との混合の促進を図ることができる。2回目の内燃機関への燃焼供給を燃焼室内に吸入した空気の体積効率が増加する吸気行程後半に行うことで、この燃焼室内に吸入した空気の体積効率の向上を図ることができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記燃焼室内に直接燃料を供給する直噴用燃料噴射弁を有する燃料供給手段をさらに備え、前記燃料供給手段は、前記吸引手段による前記燃焼室内の残留ガスの吸引が終了した後で、かつ前記吸排気バルブ全閉期間内に燃料の供給を開始することを特徴とする。
この発明によれば、吸引手段により、残留ガスの吸引が行われ、負圧となった密閉状態の燃焼室内に燃料供給手段の直噴用燃料噴射弁により燃料を供給する。従って、燃焼室内に供給された燃料には、密閉状態の燃焼室内が負圧となることにより、減圧沸騰が起こり、燃焼室内の燃料の気化が促進される。これにより、燃焼室内に吸入した空気と燃焼室内に供給された燃料との混合の促進をさらに図ることができる。また、燃焼室内の燃料の気化が促進されることで、燃焼室壁面に付着し、この燃焼室壁面の熱を得て気化していた燃料が、燃焼室壁面に付着する前に気化するので、気化潜熱により混合ガスの温度の上昇を抑制することができ、吸入空気の体積効率の向上を図ることができる。
また、この発明では、上記内燃機関において、前記吸引手段により吸引された前記燃焼室内の残留ガスは、前記排気経路を構成する浄化触媒よりも上流側に吐出することを特徴とする。
この発明によれば、燃焼室内の残留ガスは、吸引手段を介して排気経路の浄化触媒に流入する。従って、残留ガスは、浄化触媒により浄化され、外部に排気されるのでエミッションの悪化を抑制することができる。
この発明にかかる内燃機関は、密閉状態の燃焼室内の残留ガスを吸引手段により吸引することで燃焼室内の残留ガス量を確実に低減するので、圧縮端温度の上昇を抑制することができ、ノックの発生を抑制することができる。また、空気と燃料との混合が促進され、吸入空気の体積効率が向上するので、出力を向上することができる。また、燃焼室内の残留ガスは、浄化触媒により浄化されるので、エミッションの悪化を抑制することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。また、以下の実施例で、バルブ装置が備える吸気バルブおよび排気バルブの開閉時期を調整するバルブ調整手段として、連続可変バルブタイミング機構を用いる場合について説明するがこれに限定されるものではなく、不連続可変バルブタイミング機構などを用いても良い。ここで、排気行程とはピストンが下死点から上死点まで押し上げられるまでの期間をいい、吸気行程とはピストンが上死点から下死点まで押し下げられるまでの期間をいう。
図1は、この発明にかかる内燃機関の構成例を示す図である。同図に示すように、この発明にかかる内燃機関1は、燃料供給装置2と、複数の気筒(例えば、4気筒)により構成される内燃機関本体3と、内燃機関本体3に接続される吸気経路4と、この内燃機関本体3に接続される排気経路5と、吸引装置6と、内燃機関1の運転を制御する運転制御装置であるECU(Engine Control Unit)7とにより構成されている。なお、8は、図示しないアクセルペダルのアクセル開度を検出するアクセルペダルセンサである。
燃料供給装置2は、燃料タンク22内に貯留されている燃料であるガソリンを内燃機関1に供給するものである。この燃料供給装置2は、燃料噴射弁21と、燃料タンク22と、燃料ポンプ23と、図示しない燃料配管とにより構成されている。燃料タンク22内に貯留されているガソリンは、ECU7からの燃料ポンプ駆動信号により駆動する燃料ポンプ23により加圧され、図示しない燃料配管を介して燃料噴射弁21に圧送される。燃料噴射弁21は、後述する内燃機関本体3の図示しない各気筒のそれぞれの燃焼室Aに対応して配置されており、燃料ポンプ23から圧送されたガソリンを各気筒の燃焼室A内に直接噴射、すなわち直接供給する直噴用燃料噴射弁である。燃料噴射弁21の燃料噴射量や噴射タイミングなどの制御、すなわち燃料噴射制御は、後述するECU7により行われる。
内燃機関本体3は、シリンダブロック31と、このシリンダブロック31に固定されたシリンダヘッド32と、気筒ごとに設けられるピストン33およびコンロッド34と、クランクシャフト35と、バルブ装置36と、気筒ごとに設けられる点火プラグ37とにより構成されている。ここで、内燃機関本体3の各気筒には、各気筒のピストン33と、シリンダブロック31と、シリンダヘッド32とにより燃焼室Aが形成されている。シリンダヘッド32には、吸気ポート32aおよび排気ポート32bが気筒ごとに形成されており、それぞれ吸気経路4および排気経路5に接続されている。ピストン33は、コンロッド34に回転自在に支持されており、このコンロッド34は、クランクシャフト35に回転自在に支持されている。つまり、クランクシャフト35は、ピストン33が燃焼室A内の吸入空気と燃料の混合ガスが燃焼することにより、シリンダブロック31内を往復運動することで回転するものである。
バルブ装置36は、後述する吸気バルブおよび排気バルブの開閉弁を行うものである。このバルブ装置36は、気筒ごとに設けられる吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bと、インテークカムシャフト36cと、エキゾーストカムシャフト36dと、吸気バルブタイミング機構36eと、排気バルブタイミング機構36fとにより構成されている。吸気バルブ36aは、吸気ポート32aと燃焼室Aとの間に配置され、インテークカムシャフト36cが回転することにより開閉が行われる。また、排気ポート32bは、排気ポート32bと燃焼室Aとの間に配置され、エキゾーストカムシャフト36dが回転することにより開閉が行われる。インテークカムシャフト36cおよびエキゾーストカムシャフト36dは、タイミングチェーンを介してクランクシャフト35に連結されており、このクランクシャフト35の回転力が伝達され回転するものである。
ここで、インテークカムシャフト36cとクランクシャフト35との間およびエキゾーストカムシャフト36dとクランクシャフト35との間には、それぞれバルブ調整手段を構成する吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fが介在する。吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fは、連続可変バルブタイミング機構であり、それぞれインテークカムシャフト36cおよびエキゾーストカムシャフト36dの位相を連続的に変化させるものである。
具体的には、吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fには、その内部に形成された図示しない進角室および遅角室がそれぞれ形成されている。この進角室あるいは遅角室のいずれか一方には、このバルブ装置36の図示しないオイルコントロールバルブからオイルが供給される。インテークカムシャフト36cおよびエキゾーストカムシャフト36dは、進角室にオイルが供給されると進角方向に、遅角室にオイルが供給されると遅角方向にそれぞれの位相が変化する。バルブ装置36は、インテークカムシャフト36cおよびエキゾーストカムシャフト36dの位相が変化することで、吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bの開閉時期を調整する。
なお、図示しない吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fに対応する2つのオイルコントロールバルブは、その内部に設けられたスプール弁の位置が移動することで、吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fのそれぞれの進角室あるいは遅角室のいずれか一方にオイルを供給する。この2つのスプール弁の位置の制御、すなわち吸気バルブ36aの開閉時期および排気バルブ36bの開閉時期の制御である吸排気バルブタイミング制御は、後述するECU7により行われる。また、バルブ装置36には、図示しないカムポジションセンサが2つ備えられており、この2つのカムポジションセンサは、それぞれインテークカムシャフト36cおよびエキゾーストカムシャフト36dの位置を検出し、ECU7に出力する。
点火プラグ37は、気筒ごとに設けられており、ECU7からの点火信号により、点火し、各気筒の燃焼室A内の混合ガスを着火させるものである。点火プラグ37の点火タイミングなどの制御、すなわち点火制御は、後述するECU7により行われる。なお、38は、ノックセンサである。このノックセンサ38は、内燃機関1のノックの発生を例えばシリンダブロック31の振動により電圧が変化する圧電素子に基づいて検出し、ECU7に出力するものである。また、39は、クランクシャフト35の角度であるクランク角度(CA)を検出し、ECU7に出力するクランク角度センサである。
吸気経路4は、外部から空気を吸気し、この導入された空気を内燃機関本体3の各気筒の燃焼室Aに導入するものである。この吸気経路4は、エアクリーナー41と、エアフロメータ42と、スロットルバルブ43と、エアクリーナー41から内燃機関本体3の吸気ポート32aまでを連通する吸気通路44とにより構成されている。エアクリーナー41により粉塵が除去された空気は、吸気通路44および吸気ポート32aを介して、内燃機関本体3の燃焼室Aに導入される。エアフロメータ42は、この内燃機関本体3に導入、すなわち吸入される空気の吸入空気量を検出し、ECU7に出力するものである。スロットルバルブ43は、ステッピングモータなどのアクチュエータ43aにより駆動され、内燃機関本体3の各気筒の燃焼室Aに吸気される吸入空気量を調整するものである。このスロットルバルブ43の開度の制御、すなわちスロットルバルブ開度制御は、後述するECU7により行われる。
また、排気経路5は、浄化触媒51と、図示しない消音装置と、内燃機関本体3の排気ポート32bから浄化触媒51を介して消音装置までを連通する排気通路52とにより構成されている。浄化触媒51は、排気通路52を開始して導入された排気ガスに含まれる有害物質を浄化するものであり、有害物質が浄化された排気ガスは、消音装置を介して外部に排気される。なお、図示は省略するが浄化触媒51の上流側に位置する排気通路52には、この排気通路52に排気される排気ガスの空燃比を検出し、後述するECU7に出力するA/Fセンサ、あるいはこの排気通路52に排気される排気ガスの酸素濃度を検出し、後述するECU7に出力するO2センサが設けられている。
吸引装置6は、吸引手段であり、真空ポンプ61を駆動して負圧を発生させ、燃焼室A内の残留ガスを吸引するものである。この吸引装置6は、真空ポンプ61と、真空弁62と、吸引通路63とにより構成されている。真空ポンプ61は、ECU7からの真空ポンプ駆動信号により駆動し、負圧を発生するものである。真空弁62は、ステッピングモータなどのアクチュエータ62aにより駆動され、後述する吸排気バルブ全閉期間内において、開弁するものである。この真空弁62の開閉の制御、すなわち真空弁開閉制御は、後述するECU7により行われる。吸引通路63は、真空ポンプ61の吸引側が真空弁62を介して燃焼室Aと連通しており、吐出側が排気経路5の浄化触媒の上流側の排気通路52、すなわち燃焼室Aと浄化触媒51を連通する排気通路52と連通する。
なお、真空ポンプ61は、モータなどにより駆動し、燃焼室A内の残留ガスを吸引吐出するものであっても良い。あるいは、ピストンがシリンダ内を往復運動することにより、燃焼室A内の残留ガスを吸引吐出するものであっても良い。この場合は、真空弁62を三方弁などで構成し、ピストンの吸引行程においてはシリンダの容積の増加に伴い燃焼室内の残留ガスをシリンダ内に吸引し、ピストンの吐出行程においてはシリンダの容積の減少に伴いシリンダ内の残留ガスを真空弁62の切り替えにより排気経路5の浄化触媒の上流側の排気通路52に吐出する。
ECU7は、内燃機関1を運転制御し、この内燃機関1を種々の運転領域で運転するものである。このECU7には、内燃機関1が搭載された車両の各所に取り付けられたセンサから、各種入力信号が入力される。具体的には、クランクシャフト35に取り付けられたクランク角度センサ39により検出されたクランク角度(CA)、エアフロメータ42により検出された吸入空気量、アクセルペダルセンサ8により検出されたアクセル開度、図示しない2つのカムポジションセンサにより検出されたインテークカムシャフト36cの位置およびエキゾーストカムシャフト36dの位置、A/Fセンサにより検出された空燃比、ノックセンサ38により検出された内燃機関1のノックの発生状態などがある。ECU7は、これら入力信号および記憶部73に記憶されている各種マップに基づいて各種出力信号を出力する。具体的には、燃料噴射弁21の燃料噴射制御を行う噴射信号、バルブ装置36の吸排気バルブタイミング制御を行う吸気バルブタイミング信号および排気バルブタイミング信号、点火プラグ37の点火制御を行う点火信号、スロットルバルブ43のスロットルバルブ開度制御を行うスロットルバルブ開度信号、真空弁62の真空弁開閉制御を行う真空弁開閉信号、燃料ポンプ23の駆動制御を行う燃料ポンプ駆動信号、真空ポンプ61の駆動制御を行う真空ポンプ駆動信号などの出力信号などがある。
なお、燃料噴射弁21から内燃機関1に供給される燃料噴射量は、これら入力信号のうちクランク角度(CA)から取得される機関回転数NE、吸入空気量、アクセル開度などに基づいて算出される。この燃料噴射量の算出は、上記入力信号と記憶部73に記憶されている燃料噴射量マップとに基づいて算出しても良いし、上記入力信号と図示しないA/Fセンサにより検出された空燃比とに基づいて算出しても良い。
具体的に、このECU7は、上記入力信号や出力信号の入出力を行う入出力ポート(I/O)71と、処理部72と、上記燃料噴射量マップなどの各種マップなどを格納する記憶部73とにより構成されている。処理部72は、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成され、少なくともバルブ装置36の吸排気バルブタイミング制御を行うバルブ装置制御部74と、真空弁62の真空弁開閉制御を行う真空弁開閉制御部75と、燃料噴射弁21の燃料噴射制御を行う燃料噴射制御部76とにより構成されている。この処理部72は、後述する実施例1にかかる内燃機関1の制御方法などに基づくプログラムをメモリにロードして実行することにより、内燃機関1の制御方法などを実現させるものであっても良い。また、記憶部73は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、ROM(Read Only Memory)のような読み出しのみが可能な揮発性のメモリあるいはRAM(Random Access Memory)のような読み書きが可能な揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。また、この実施例1では、内燃機関1の運転方法をECU7により実現させるが、これに限定されるものではなく、このECU7とは個別に形成された制御装置により実現しても良い。
次に、実施例1にかかる内燃機関1の制御方法について説明する。図2は、実施例1にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。図3は、実施例1にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。まず、図3に示すように、ECU7の処理部72のバルブ装置制御部74は、内燃機関1の排気行程、具体的には排気工程の終了前に排気バルブ36bが閉弁し、内燃機関の吸気工程、具体的には吸気工程の開始後に吸気バルブ36aが開弁するように、吸気バルブタイミング機構36eに吸気バルブタイミング信号および排気バルブタイミング機構36fに排気バルブタイミング信号を出力する。つまり、バルブ装置制御部74は、バルブ調整機構である吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fにより、内燃機関1の排気工程から吸気工程にかけて、吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bがともに閉弁する吸排気バルブ全閉期間W1を形成する。なお、吸排気バルブ全閉期間W1内には、少なくともピストン33が上死点に位置した状態、すなわち同図ではクランク角度がCA=0の状態を含むようにする。ここでは、吸排気バルブ全閉期間W1は、このクランク角度がCA=0°の状態の前後等間隔となるように形成されているが、これに限定されるものではなく、内燃機関1の運転状態に応じて、クランク角度CA=0°の状態の前後間隔が変化しても良い。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、図2に示すように、吸排気バルブ全閉期間となったか否かを判断する(ステップST101)。具体的には、図示しない2つのカムポジションセンサにより検出されたインテークカムシャフト36cの位置およびエキゾーストカムシャフト36dの位置に基づいて判断する。従って、真空弁開閉制御部75は、検出されたインテークカムシャフト36cの位置およびエキゾーストカムシャフト36dの位置に基づいて吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bがともに閉弁(図3において、バルブリフト量が0)しているか否か、すなわち燃焼室Aが密閉状態となったか否かを判断する。なお、真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W1でない場合は、吸排気バルブ全閉期間W1となったと判断するまで、このステップST101を繰り返す。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W1となったと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を開弁する(ステップST102)。具体的には、図3に示すように、シンク弁開閉制御部75は、真空弁62に真空弁開閉信号を出力し、この真空弁開閉信号によりアクチュエータ62aが駆動し、真空弁62を開弁する。ここで、真空ポンプ61は、内燃機関1の始動直後から駆動しており、この真空ポンプ61と真空弁62との間の吸引通路63内は常に負圧となっている。従って、真空弁開閉制御部75により、真空弁62が開弁されると、この負圧により、吸引側の吸引通路63と連通する密閉状態の燃焼室A内の残留ガスが吸引され始める。この吸引される燃焼室A内の残留ガスは、真空ポンプ61を介して、吐出側の吸引通路63に吐出され、この吐出側の吸引通路63に吐出された残留ガスは、浄化触媒51の上流側の排気通路52に排気される。従って、残留ガスは、浄化触媒51により浄化されるので、外部に排気されるのでエミッションの悪化を抑制することができる。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたか否か、すなわち吸排気バルブ全閉期間が終了したか否かを判断する(ステップST103)。具体的には、図示しない2つのカムポジションセンサの一方により検出されたインテークカムシャフト36cの位置に基づいて判断する。なお、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されていない場合は、吸排気バルブ全閉期間W1が終了したと判断するまで、このステップST103を繰り返す。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を閉弁する(ステップST104)。具体的には、図3に示すように、真空弁開閉制御部75は、真空弁62に真空弁開閉信号を出力し、この真空弁開閉信号によりアクチュエータ62aが駆動し、真空弁62を閉弁する。なお、アクチュエータ62aが常に真空弁62を閉弁状態に維持し、真空弁開閉信号が出力された場合にのみ真空弁62を開弁する場合は、真空弁開閉信号の出力を停止することで、真空弁62を閉弁する。
次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、真空弁開閉制御部75により吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、この吸気バルブ36aの開弁直後に燃料を噴射する(ステップST105)。具体的には、図3に示すように、燃料噴射制御部76は、燃料噴射弁21に噴射信号を出力し、この噴射信号に基づいて所定の燃料噴射量の燃料を燃焼室A内に直接噴射することで、吸気バルブ36aの開弁直後に内燃機関1に燃料を供給する。燃焼供給装置2は、吸排気バルブ全閉期間W1終了、すなわち密閉された燃焼室A内の残留ガスを吸引装置6が吸引し、吸気経路4とこの燃焼室Aとの圧力差が大きくなった状態において、吸気バルブ36aが開弁されて、内燃機関1に燃料を供給する。従って、燃焼室A内に吸入される空気の吸気流速をバルブオーバーラップ時における吸気流速よりも速くなり、燃焼室A内に吸入した空気と燃焼室A内に供給された燃料との混合の促進を図ることができ、内燃機関1の燃焼効率の向上を図ることができる。
以上のように、吸引装置6は、吸排気バルブ全閉期間W1内、すなわち燃焼室Aが密閉状態の期間において、燃焼室A内の残留ガスを吸引する。従って、吸引装置6が燃焼室A内の残留ガスを吸引しても、この燃焼室A内に吸気経路4内の空気や排気経路5内の排気ガスなどが流入することがない。つまり、吸引装置6は、燃焼室A内の残留ガスのみを吸引するだけでよいので、排気経路5内の排気ガスがこの燃焼室A内に戻り、燃焼室A内の残留ガス量が増加するという虞もなく、燃焼室A内の残留ガスを確実に吸引することができ、燃焼室A内の残留ガス量を確実に低減することができる。これにより、圧縮端温度の上昇を抑制することができ、ノックの発生を抑制することができる。
なお、上記実施例1においては、処理部72の燃料噴射制御部76は、吸気バルブ36aの開弁直後に燃料を噴射し、内燃機関1に燃料を供給するが、この発明はこれに限定されるものではない。図4は、実施例1にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の他の動作状態を示す図である。同図に示すように、燃料供給装置2は、燃料噴射弁21が燃焼室A内に直接燃料を噴射できる場合には、吸排気バルブ全閉期間W1内に内燃機関1に燃料の供給を開始しても良い。
この場合は、バルブ装置制御部74は、バルブ調整機構である吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fにより、吸排気バルブ全閉期間がW1よりも長いW2となるようする。次に、真空弁開閉制御部75は、真空弁62の閉弁が吸排気バルブ全閉期間W2の途中で行われるように、この真空弁62に真空弁開閉信号を出力する。そして、燃料噴射制御部76は、真空弁62が閉弁したか否かを判断し、真空弁62が閉弁していると判断した場合に、この真空弁62の閉弁直後に燃料を噴射する。つまり、燃料噴射弁21は、吸引装置6により密閉状態の燃焼室A内の残留ガスの吸引が行われ、負圧となった密閉状態の燃焼室A内に燃料を噴射する。従って、燃焼室A内に供給された燃料には、密閉状態の燃焼室A内が負圧であるため減圧沸騰が起こり、燃焼室A内の燃料の気化が促進される。これにより、燃焼室A内に吸入した空気と燃焼室A内に供給された燃料との混合の促進をさらに図ることができる。また、燃焼室A内の燃料の気化が促進されることで、燃焼室A壁面に付着し、この燃焼室A壁面の熱を得て気化していた燃料が、燃焼室壁面に付着する前に気化し、この気化の際に生じる気化潜熱により混合ガスの温度の上昇を抑制することができ、燃焼室A内の吸入空気の体積効率の向上を図ることができる。これらにより、内燃機関1の燃焼効率の向上をさらに図ることができる。なお、同図では、燃料供給装置2による内燃機関1への燃料の供給が吸排気バルブ全閉期間W2終了と同時に停止されているが、この発明はこれに限定されるものではなく、内燃機関1に供給すべき燃料の燃料噴射量に応じて、吸排気バルブ全閉期間W2終了後においても継続して燃料を内燃機関1に供給しても良い。
実施例2にかかる内燃機関の基本的構成は、図1に示す実施例1にかかる内燃機関1の基本的構成と同様であるため、その説明は省略する。ここで、実施例2にかかる内燃機関1の制御方法について説明する。図5は、実施例2にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。図6は、実施例2にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。なお、図5に示す実施例2にかかる内燃機関1の制御方法において、図2に示す実施例1にかかる内燃機関1の制御方法と同一部分は簡略化して説明する。まず、図6に示すように、ECU7の処理部72のバルブ装置制御部74は、バルブ調整機構である吸気バルブタイミング機構36eおよび排気バルブタイミング機構36fにより、内燃機関1の排気工程から吸気工程にかけて、吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bがともに閉弁する吸排気バルブ全閉期間W1を形成する。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W1となったか否かを判断する(ステップST201)。つまり、吸気バルブ36aおよび排気バルブ36bがともに閉弁(図6において、バルブリフト量が0)しているか否か、すなわち燃焼室Aが密閉状態となったか否かを判断する。なお、真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W1でない場合は、吸排気バルブ全閉期間W1となったと判断するまで、このステップST201を繰り返す。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W1となったと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を開弁する(ステップST202)。真空弁開閉制御部75により、真空弁62が開弁されると、この負圧により、吸引側の吸引通路63と連通する密閉状態の燃焼室A内の残留ガスが吸引され始める。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたか否か、すなわち吸排気バルブ全閉期間が終了したか否かを判断する(ステップST203)。なお、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されていない場合は、吸排気バルブ全閉期間W1が終了したと判断するまで、このステップST203を繰り返す。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を閉弁する(ステップST204)。
次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、クランク角度センサ39により検出されたクランク角度(CA)から取得される機関回転数NEが所定回転数NE1以下であるか否かを判断する(ステップST205)。燃焼室A内に燃料を直接供給する内燃機関1においては、燃焼室A内に吸入した空気の体積効率が向上となる燃料の供給時期は、低速時、例えばNE=2000rpm以下では、吸気工程後半となる。従って、燃料供給装置2は、機関回転数NEが所定回転数NE1以下である場合、すなわち低速時では内燃機関1への燃料供給を2回に分けて行う。
次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、機関回転数NEが所定回転数NE1以下であると判断する場合、この吸気バルブ36aの開弁直後に1回目の燃料噴射を行う(ステップST206)。従って、燃焼室A内に供給された燃料とバルブオーバーラップ時における吸気流速よりも速い吸気流速で燃焼室A内に吸入した空気との混合の促進を図ることができ、内燃機関1の燃焼効率の向上を図ることができる。
次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、吸気バルブ36aの開弁直後の1回目の燃料の噴射が終了した後、クランク角度センサ39により検出されたクランクシャフト35のクランク角度CAが所定角度CA1となったか否かを判断する(ステップST207)。つまり、燃料噴射制御部76は、内燃機関1の吸気工程後半となったか否かを判断する。ここで、所定角度CA1は、低速時における燃焼室A内に吸入した空気の体積効率が最大となる燃料供給時期である。具体的には吸気工程後半のピストン33が上死点に位置する際のクランク角度CA=0に対して、クランク角度CAが110°〜160°の範囲内である。なお、燃料噴射制御部76は、検出されたクランク角度CAが所定角度CA1に到達していない場合は、検出されたクランク角度CAが所定角度CA1に到達するまで、このステップST207を繰り返す。
次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、検出されたクランク角度CAが所定角度CA1に到達していると判断する場合、すなわち内燃機関1の吸気工程後半であると判断する場合、2回目の燃料噴射を行う(ステップST208)。従って、燃焼室A内に吸入した空気の体積効率の向上を図ることができる。なお、処理部72の燃料噴射制御部76は、検出されたクランク角度(CA)から取得される機関回転数NEが所定回転数NE1を超える、すなわち内燃機関1が高速時である場合、吸気バルブ36aの開弁直後に燃料を噴射する(ステップST209)。これにより、実施例1にかかる内燃機関1と同様の効果を得る。
以上により、燃料供給装置2は、内燃機関1の低速時において、燃料供給を2回に分けて行う。1回目の内燃機関1への燃料供給は、吸排気バルブ全閉期間W1終了直後に行われるため、燃焼室A内に供給された燃料とバルブオーバーラップ時における吸気流速よりも速い吸気流速で燃焼室A内に吸入した空気との混合の促進を図ることができる。また、2回目の内燃機関1への燃焼供給は、燃焼室A内に吸入した空気の体積効率が増加する吸気行程後半に行うことで、この燃焼室A内に吸入した空気の体積効率の向上を図ることができる。これらにより、内燃機関1の出力の向上をさらに図ることができる。
実施例3にかかる内燃機関の基本的構成は、図1に示す実施例1にかかる内燃機関1の基本的構成と同様であるため、その説明は省略する。ここで、実施例3にかかる内燃機関1の制御方法について説明する。図7は、実施例3にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。図8〜図10は、実施例3にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。なお、図7に示す実施例3にかかる内燃機関1の制御方法において、図2に示す実施例1にかかる内燃機関1の制御方法と同一部分は簡略化して説明する。まず、図7に示すように、処理部72のバルブ装置制御部74は、クランク角度センサ39により検出されたクランク角度(CA)から取得される機関回転数NEが所定回転数NE1以下であるか否かを判断する(ステップST301)。ここで、所定回転数NE1とは、内燃機関1を高速時と低速時とに判別するためのものであり、例えばNE1=2000rpmである。
処理部72のバルブ装置制御部74は、機関回転数NEが所定回転数NE1以下であると判断する場合、吸排気バルブ全閉期間の開始時をピストン33が上死点近傍に位置した時に変更、すなわち吸排気バルブ全閉期間の開始時期を内燃機関1の排気行程終了時近傍に調整する(ステップST302)。具体的には、バルブ装置制御部74は、バルブ調整機構である吸気バルブタイミング機構36eに吸気バルブ36aの開弁時期が遅れるように吸気バルブタイミング信号を出力し、排気バルブタイミング機構36fに排気バルブ36bの閉弁時期をピストンが上死点近傍に位置した際となるように排気バルブタイミング信号を出力し、図8に示すように、吸排気バルブ全閉期間W3を形成する。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W3となったか否かを判断する(ステップST304)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W3となったと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を開弁する(ステップST305)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたか否か、すなわち吸排気バルブ全閉期間W3が終了したか否かを判断する(ステップST306)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を閉弁する(ステップST307)。次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、真空弁開閉制御部75により吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、この吸気バルブ36aの開弁直後に燃料を噴射する(ステップST308)。
以上のように、吸排気バルブ全閉期間の開始時期を内燃機関1のピストン33が上死点近傍に位置したときとし、内燃機関1の吸気行程においてピストン33が上死点から下死点に向かってある程度押し下げられた状態で、吸気バルブ36aが開弁する。従って、吸気経路4と燃焼室Aとの圧力差は、密閉された燃焼室A内の残留ガスを吸引手段により吸引されたのみの状態よりもさらに大きくなり、この状態で吸気バルブ36aが開弁され、内燃機関1に燃料が供給されると、燃焼室A内に吸入される空気の吸気流速をさらに速くすることができる。これにより、燃焼室A内に吸入した空気と燃焼室内に供給された燃料との混合の促進をさらに図ることができ、内燃機関1の燃焼効率の向上をさらに図ることができる。
処理部72のバルブ装置制御部74は、機関回転数NEが所定回転数NE1を超えると判断する場合、吸排気バルブ全閉期間の終了時をピストン33が上死点近傍に位置した時に変更、すなわち吸排気バルブ全閉期間の終了時期を内燃機関1の吸気行程終了時近傍に調整する(ステップST303)。具体的には、バルブ装置制御部74は、バルブ調整機構である吸気バルブタイミング機構36eに吸気バルブ36aの開弁時期をピストンが上死点近傍に位置した際となるように吸気バルブタイミング信号を出力し、排気バルブタイミング機構36fに排気バルブ36bの閉弁時期が早まるように排気バルブタイミング信号を出力し、図9に示すように、吸排気バルブ全閉期間W4を形成する。
次に、処理部72の真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W4となったか否かを判断する(ステップST304)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸排気バルブ全閉期間W4となったと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を開弁する(ステップST305)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたか否か、すなわち吸排気バルブ全閉期間W4が終了したか否かを判断する(ステップST306)。次に、真空弁開閉制御部75は、吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、吸引装置6の真空弁62を閉弁する(ステップST307)。次に、処理部72の燃料噴射制御部76は、真空弁開閉制御部75により吸気バルブ36aが開弁されたと判断する場合、この吸気バルブ36aの開弁直後に燃料を噴射する(ステップST308)。
以上のように、吸排気バルブ全閉期間の終了時期を内燃機関1のピストン33が上死点近傍に位置したときとし、内燃機関1の排気行程においてピストン33が下死点から上死点にすでに押し上げられ前の状態で、排気バルブ36bが開弁する。従って、吸引装置6による密閉された状態の燃焼室A内の残留ガスの吸引を行う際に、ピストン33が上死点に向かって押し上げられることで、このピストン33が押し出し燃焼室A内の残留ガスが吸引装置6を介して排気経路5の浄化触媒51より上流側の排気通路52へ押し出されることとなる。これにより、この燃焼室A内の残留ガスを確実に吸引することができ、燃焼室内の残留ガス量を確実に低減することができ、内燃機関1の燃焼効率の向上をさらに図ることができる。
また、吸排気バルブ全閉期間の開始時期を内燃機関1のピストン33が上死点近傍に位置したときとし、内燃機関1の吸気行程においてピストン33が上死点から下死点に向かってある程度押し下げられた状態で、吸気バルブ36aが開弁する。従って、吸気経路4と燃焼室Aとの圧力差は、密閉された燃焼室A内の残留ガスを吸引手段により吸引されたのみの状態よりもさらに大きくなり、この状態で吸気バルブ36aが開弁され、内燃機関1に燃料が供給されると、燃焼室A内に吸入される空気の吸気流速をさらに速くすることができる。これにより、燃焼室A内に吸入した空気と燃焼室内に供給された燃料との混合の促進をさらに図ることができ、内燃機関1の燃焼効率の向上をさらに図ることができる。
なお、上記実施例3においては、処理部72の真空弁開閉制御部75は、機関回転数NEが所定回転数NE1以下である場合、吸気バルブ36aが開弁するまで真空弁62を閉弁しないが、図10に示すように、真空弁62の閉弁時期を吸排気バルブ全閉期間W3の途中とすることが好ましい。この場合は、燃焼室A内の残留ガスが吸引装置6により吸引された後に、燃焼室Aが密閉状態のままピストン33が下死点に向かって押し下げられるため、吸気経路4と燃焼室Aとの圧力差を密閉された燃焼室A内の残留ガスを吸引手段により吸引されたのみの状態よりも確実にさらに大きくすることができる。
なお、上記実施例1および3においては、燃料噴射手段である燃料供給装置2の燃料噴射弁21は直噴用燃料噴射弁に限られず、内燃機関本体3の吸気ポート32aに燃料を噴射するポート用燃料噴射弁であっても良い。また、実施例2においては、1回目の内燃機関1への燃料供給は、直噴用燃料噴射弁である燃料噴射弁21とは別個に設けられたポート用燃料噴射弁により行っても良い。
また、上記実施例では、吸排気バルブ全閉期間である場合には、すべて吸引装置6により燃焼室A内の残留ガスを吸引するが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、処理部72は、内燃機関1にノックが発生をしたか否かをノックセンサ38によりECU7に出力されたノック発生信号の特定周波数の強度に基づいて判断し、この処理部72が内燃機関1にノックが発生したと判断した場合において、吸引手段6により燃焼室A内の残留ガスを吸排気バルブ全閉期間内に吸引しても良い。または、処理部72が内燃機関1の運転領域がノックを発生する虞がある領域の場合において、吸引手段6により燃焼室A内の残留ガスを吸排気バルブ全閉期間内に吸引しても良い。
以上のように、この発明にかかる内燃機関は、燃焼室内に残留する残留ガスの掃気を行う内燃機関に有用であり、特に、ノックの発生を抑制するのに適している。
この発明にかかる内燃機関の構成例を示す図である。 実施例1にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。 実施例1にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。 実施例1にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の他の動作状態を示す図である。 実施例2にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。 実施例2にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。 実施例3にかかる内燃機関の制御方法の動作フローを示す図である。 実施例3にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。 実施例3にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。 実施例3にかかる吸排気バルブ、真空弁、燃料噴射弁の動作状態を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 燃料供給装置
21 燃料噴射弁
22 燃料タンク
23 燃料ポンプ
3 内燃機関本体
31 シリンダブロック
32 シリンダヘッド
32a 吸気ポート
32b 排気ポート
33 ピストン
34 コンロッド
35 クランクシャフト
36 バルブ装置
36a 吸気バルブ
36b 排気バルブ
36c インテークカムシャフト
36d エキゾーストカムシャフト
36e 吸気バルブタイミング機構(バルブ調整手段)
36f 排気バルブタイミング機構(バルブ調整手段)
37 点火プラグ
38 ノックセンサ
39 クランク角度センサ
4 吸気経路
41 エアクリーナー
42 エアフロメータ
43 スロットルバルブ
44 吸気通路
5 排気経路
51 浄化触媒
52 排気通路
6 吸引装置(吸引手段)
61 真空ポンプ
62 真空弁
63 吸引通路
7 ECU
71 入出力ポート
72 処理部
73 記憶部
8 アクセルペダルセンサ

Claims (8)

  1. 燃焼室内に残留する残留ガスを掃気する内燃機関において、
    吸気経路と燃焼室との連通を行う吸気バルブの開閉時期および当該燃焼室と排気経路との連通を行う排気バルブの開閉時期を調整し、かつ、前記内燃機関の排気行程から吸気行程にかけて前記吸気バルブおよび排気バルブがともに閉弁する吸排気バルブ全閉期間を形成するバルブ調整手段と、
    前記吸排気バルブ全閉期間内に前記燃焼室内の残留ガスを吸引する吸引手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段をさらに備え、
    前記燃料供給手段は、前記吸排気バルブ全閉期間終了直後に前記内燃機関への燃料供給を開始することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段をさらに備え、
    前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数に基づいて、前記吸排気バルブ全閉期間の開始時期あるいは終了時期の少なくともいずれか一方を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記吸排気バルブ全閉期間の開始時期を前記排気行程終了時近傍に調整することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記バルブ調整手段は、前記検出された機関回転数が前記所定回転数を超える場合に、前記吸排気バルブ全閉期間の終了時期を前記吸気行程開始時近傍に調整することを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関。
  6. 前記燃焼室内に直接燃料を供給する直噴用燃料噴射弁を有する、あるいは当該直噴用燃料噴射弁および前記吸気経路に燃料を供給する吸気経路用燃料噴射弁を有する燃料供給手段と、
    前記内燃機関の機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、
    をさらに備え、前記燃料供給手段は、前記検出された機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記吸排気バルブ全閉期間終了直後に前記直噴用燃料噴射弁あるいは前記吸気経路用燃料噴射弁により1回目の燃料供給を行い、前記吸気行程の後半に当該直噴用燃料噴射弁により2回目の燃料供給を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  7. 前記燃焼室内に直接燃料を供給する直噴用燃料噴射弁を有する燃料供給手段をさらに備え、
    前記燃料供給手段は、前記吸引手段による前記燃焼室内の残留ガスの吸引が終了した後で、かつ前記吸排気バルブ全閉期間内に燃料の供給を開始することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  8. 前記吸引手段により吸引された前記燃焼室内の残留ガスは、前記排気経路を構成する浄化触媒よりも上流側に吐出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関。
JP2004264411A 2004-09-10 2004-09-10 内燃機関 Withdrawn JP2006077711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264411A JP2006077711A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264411A JP2006077711A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006077711A true JP2006077711A (ja) 2006-03-23

Family

ID=36157364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004264411A Withdrawn JP2006077711A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006077711A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196309A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
JP2008215164A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
JP2009174344A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Suzuki Motor Corp 筒内噴射型内燃機関の制御装置
US8078387B2 (en) 2007-12-07 2011-12-13 Hitachi, Ltd. Control apparatus for spark-ignition engine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196309A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
JP2008215164A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
US8078387B2 (en) 2007-12-07 2011-12-13 Hitachi, Ltd. Control apparatus for spark-ignition engine
JP2009174344A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Suzuki Motor Corp 筒内噴射型内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7664594B2 (en) Starting system and method of internal combustion engine
US7150262B2 (en) Control apparatus of internal combustion engine
JP2007085231A (ja) 筒内直噴内燃機関
JP4107442B2 (ja) 直接筒内噴射式多気筒2サイクルエンジン
KR20070087070A (ko) 내연기관의 제어 장치 및 제어 방법
JP2010203414A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007198202A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006077711A (ja) 内燃機関
JP5082938B2 (ja) 火花点火式内燃機関
JP4983747B2 (ja) 内燃機関
JP2010209859A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH1130135A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2012219633A (ja) 内燃機関の始動制御装置及び方法
JP2018035790A (ja) 内燃機関装置
JP2004162617A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006266257A (ja) 燃料ポンプ駆動方法、燃料ポンプ駆動制御方法及び内燃機関の電子式制御装置
JP5071300B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2006070849A (ja) 内燃機関
JP2002206436A (ja) 可変バルブタイミング装置
JP2009156195A (ja) 内燃機関
JP4407442B2 (ja) 筒内噴射式エンジンの燃圧制御装置
JP5482515B2 (ja) 多気筒内燃機関の制御装置
JP4978322B2 (ja) 燃料供給装置
JP2006214382A (ja) 内燃機関および内燃機関の運転方法
JP2008057403A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070404

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071207