JP2006076089A - 発光装置及び定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多数のLEDを配置してなる発光装置において、主走査方向の照度ムラを抑える。
【解決手段】 LED23を略85列2行に配列し、イエロー用(Y用)発光素子アレイ20を構成する。LED23を5個単位で直列に接続してブロック化し、これら各LED23を各ブロックBY1〜BY34単位で発光させる。主走査方向の両端を除いた第2ブロックBY2〜第33ブロックBY33の各LED23を、2個のLED23からなるサブグループSGと、3個のLED23からなるサブグループSGとの二つに分けて、各サブグループSGのLED23を副走査方向の各行LY1,LY2に割り当てる。副走査方向で略同一列となるLED23は異なるブロックのものとする。各ブロックBY2〜BY33が主走査方向に分散されるため、副走査方向での積算照度の主走査方向におけるムラが少なくなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発光装置及び定着装置に関し、特に複数個の発光体をq個単位で直列に接続してブロック化し、このブロック化した発光体単位で電流を流して発光させる発光装置及び定着装置に関するものである。
発色する色が異なった少なくとも第1〜第3の感熱発色層が積層され、下層の感熱発色層ほど熱感度が低く、また表面側にある最上層の第1の感熱発色層とその下の第2の感熱発色層に対しては、それぞれ特有な波長域の紫外線による定着性が付与されたカラー感熱記録紙を用い、フルカラープリントが得られるようにしたカラー感熱プリンタがある。このカラー感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙を往復搬送する間に、サーマルヘッドを圧接させて各感熱発色層に熱記録を行い、各感熱発色層への熱記録後に、棒状の紫外線ランプを光源に用いた光定着器で紫外線を照射し、下層の感熱発色層への熱記録時に上層の感熱発色層が発色しないように定着している。
近年、本出願人らは、光定着器の光源として発光ダイオードなどの発光素子を用いる発明を多く提案してきている。これらの発明では、カラー感熱記録紙の搬送方向に直交する主走査方向に沿って複数個の発光素子を配列させ、これらの発光素子を発光させることで感熱発色層の定着を行っている。発光素子は、発光の指向性やエネルギ効率などがハロゲンランプによる発光よりも優れていることから、光源装置として用いた場合、装置の小型化、省エネなどにおける長所がある。
ところが、発光素子は、その製品個々あるいはロット単位で発光特性が異なっていることが多く、発光特性の異なる複数の発光素子を同じ条件で通電させると、得られる発光強度が各発光素子毎に異なってしまう。そのため、イエロー用(以下、単にY用という)定着光源の各発光素子において発光強度にバラツキが生じると定着ムラが発生し、マゼンタ画像の熱記録時に、定着されなかったイエロー感熱発色層が発色してしまうため、濃度ムラが発生しカラープリントの品質を低下させるという問題点があった。
上記のような定着ムラを抑えるために、特許文献1では、感熱プリンタの定着光源として、紫外線を放射する発光素子を主走査方向及び副走査方向に沿ってマトリックス状に多数個配列した発光素子アレイを用いている。この場合に、前記発光素子アレイの副走査方向の各列毎にその列内の複数の発光素子の積算照度を求めることにより、主走査方向の照度分布を調べ、この主走査方向の照度分布が均一になるように、前記積算照度を各列毎に補正している。これにより、光定着器の主走査方向の照度のばらつきが抑制される。
例えば、図20(A)に示すように、6個のY用発光ダイオード(LED)101を直列に接続して副走査方向に配列しY用LED列(ブロック)102を構成する。このLED列102を、主走査方向に例えば36列並べて、36列6行の配列で発光素子アレイ100を構成する。図示例のものは、隣接するLED列102を副走査方向に各LED101の半ピッチ分だけずらしてあり、両列の間で千鳥状になるようにして、LED101の配置による発光ムラを少なくしている。そして、各LED列102には電流調節回路103が直列に接続され、この電流調節回路103を介して電流安定化電源からなるLED電源104から電力が供給される。
電流調節回路103は、トランジスタ105と可変抵抗器106とから構成されており、CPU107からの駆動パルスがトランジスタ105のベース端子に抵抗108を介し入力されている。トランジスタ105は、各LED列102に流れる電流を制御して各LED101をオンオフさせるスイッチ手段である。可変抵抗器106はその抵抗値が変えられることにより、各LED101に供給する電流値を調節する。したがって、CPU107からの駆動パルスの信号レベルがハイのときにトランジスタ105がオンしてLED列102が点灯し、ローのときに消灯する。CPU107は、照度信号に基づいてこの駆動パルスのデューティ比を変化させることにより、定着中にY用発光素子アレイ100の照度を補正する。ここで、デューティ比とは、図20(B)に示すように、パルス列の周期Tとパルスの持続時間Wとの比W/Tをいう。
CPU107から各トランジスタ105に入力される駆動パルスは、すべてのLED列102に対して同じ信号が与えられる。各LED列102毎にトランジスタ105を設けることで、カラー感熱記録紙の幅に応じて、点灯させる列を変化させることができる。なお、マゼンタ用(M用)発光素子アレイもY用発光素子アレイ100と同様に構成されている。
特開2003−285456
しかしながら、上記特許文献1では、光定着器の主走査方向の照度のバラツキを補正するために、発光素子アレイの副走査方向の各LED列102毎に電流調節回路103を備え、各LED列102毎に駆動電流を制御することが必要であり、より一層の回路構成の簡素化、コストダウンが要請されていた。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、複数の発光体をq個単位で直列に接続してブロック化し、このブロック化した発光体単位で電流を流して発光させる発光素子アレイを用いた発光装置の主走査方向の照度のバラツキを簡単な構成で安価に抑制することを目的とする。また、本発明は、前記発光装置を用いた定着装置及びカラー感熱プリンタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、第1方向に複数個の発光体を並べて行発光ラインとし、この行発光ラインを前記第1方向に交差する第2方向にm行並べ、前記発光体をq(q≧m)個単位で直列に接続してブロック化し、これら発光体をブロック単位で発光させる発光装置であって、前記ブロック内のq個の発光体をm個のサブグループであって各サブグループ内の発光体が単独または連続するようにグループ分けし、各サブグループの発光体を前記第2方向のm行にそれぞれ割り当てるとともに、前記第2方向において略同一列となる発光体は異なるブロックのものとすることを特徴とする。上記のように構成することにより、各ブロック間の発光体の特性が異なることにより、各ブロックで電流バラツキが生じて各ブロックの発光体の発光強度が各ブロック間で異なることになっても、各ブロックの発光体が第1方向及び第2方向に分散して配置されるため、従来のように第2方向に発光体を並べたものに比べて、第1方向及び第2方向における発光ムラを抑えることができる。しかも、各ブロック毎に電流調節回路を設けて電流制御する必要がなくなり、装置の小型化、コストダウンを実現することができる。
前記第2方向で隣接する行発光ラインの各発光素子を前記第1方向に、前記列発光ラインのラインピッチの1/2あるいは1/mずらし、隣接する行発光ラインの各発光体を千鳥状に配列することが好ましい。この場合には、格子状配列から千鳥状配列になることにより、第2方向の各行発光ラインのラインピッチを小さくすることができ、その分だけ発光素子を高密度に実装することができる。また、行発光ラインの各発光素子の間に次の行発光ラインの各発光素子が配置されることになり、主走査方向での発光ムラが改善される。
本発明の発光装置は、副走査方向に搬送される記録材料に対して、定着光を照射するカラー感熱プリンタ用の定着装置として用いたり、画像読取装置やフラットパネルディスプレィなどの光源として用いたりすることができる。定着装置としては、カラー感熱プリンタ用定着装置以外に、紫外線硬化樹脂などを含んだインクジェット用記録紙、ラミネート紙などの表面改質用として用いることができる。
本発明の発光装置は、各ブロック間で個々の発光体の特性が異なることにより電流バラツキが生じたとしても、各ブロック内で直列接続された複数の発光体は第1方向及び第2方向に分散して配置されるため、各ブロックで発光量が異なることになっても、照度ムラが目立たなくなる。特に、カラー感熱プリンタにおける定着装置として本発明を用いる場合には、第2方向(副走査方向)での各ブロック単位の積算光量のムラが第1方向(主走査方向)でならされて目立たなくなる。すなわち、ブロック単位の照度ムラの第1方向での周期が長くなり、他のブロックと重なるため、照度ムラ(積算光量ムラ)が目立たなくなる。したがって、各ブロック毎に電流調節回路を設けて電流を一定に制御する必要がなくなり、装置の小型化、コストダウンを実現することができる。これにより、安価で照射ムラのないカラー感熱プリンタの定着装置、画像読取装置やフラットパネルディスプレィ等の発光装置を提供することができる。前記ブロック内の発光体の数qと行発光ライン数mとの関係をq=mとすることで、同一ブロック内の各LEDの主走査方向における分散度合いを高めることができ、ブロック単位の照度ムラが目立たなくなる。また、q>mとすることで、行発光ラインの副走査方向における配置数mが少なくなり、発光装置を小型化することができる。
図1に示すカラー感熱プリンタ10は、カラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)11を順方向と、その逆方向とに往復搬送しながら、フルカラー画像の熱記録と、画像熱記録済みの記録紙11の光定着とを行う。カラー感熱プリンタ10は、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッド12,このサーマルヘッド12と対向して配置された記録紙11を支持するプラテンローラ13,記録紙11を搬送する搬送ローラ対14,光定着装置15,プリンタ各部を制御する制御部16からなる。
記録紙11は、周知のように支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギでシアンに発色する。また、第1の感熱発色層であるイエロー感熱発色層は、420nmの青紫光が照射されたときに発色能力が消失する。第2の感熱発色層であるマゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギでマゼンタに発色し、365nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。記録紙11に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
搬送ローラ対14は、給紙された記録紙11をニップして副走査方向へ搬送する。この搬送中に、サーマルヘッド12及び光定着装置15を記録紙11が通過して、プリント処理が行われる。プリント処理が終了した記録紙11は、図示しないカッタによって所定サイズに切断され、カラー感熱プリンタ10外へ排出される。搬送ローラ対14は、駆動モータ17によって駆動される。
サーマルヘッド12は、周知のように、多数の発熱素子が主走査方向にライン状に配列された発熱素子アレイ12aを備えている。各発熱素子は、画素の濃度に応じた熱エネルギを発生してイエロー,マゼンタ,シアンの各色の画像を各感熱発色層に熱記録する。サーマルヘッド12は、ヘッド駆動回路18によって駆動される。
光定着装置15は、Y用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21と、各アレイ20,21を駆動する発光素子アレイ駆動回路22とからなる。各アレイ20,21は、サーマルヘッド12に対して記録紙送り順方向の下流側に配置されており、その発光面が記録紙11の記録面に対面する。Y用発光素子アレイ20は、発光ピークが420nmの青紫光を放出してイエロー感熱記録層を定着する定着光源であり、M用発光素子アレイ21は、発光ピークが365nmの近紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を定着する定着光源である。
フルカラー画像を記録する場合には、搬送ローラ対14により記録紙11が順方向に送られる。この送りに同期してサーマルヘッド12の発熱素子アレイ12aが画像データに応じて駆動され、記録エリアのイエロー感熱発色層に対してイエロー画像が熱記録される。イエロー画像の熱記録後はY用発光素子アレイ20が点灯され、420nmの定着光により記録エリアのイエロー感熱発色層が光定着される。記録エリアの光定着が終了すると、記録紙11が逆方向に送られて記録開始位置に戻される。次に、記録紙11が順方向に送られて、同じ記録エリアのマゼンタ感熱発色層に対してサーマルヘッド12によりマゼンタ画像が熱記録される。熱記録後の記録エリアに対しては、M用発光素子アレイ21が点灯され、365nmの定着光によりマゼンタ感熱発色層が光定着される。以下、同様にして記録紙11が記録開始位置に戻され、サーマルヘッド12により同じ記録エリアのシアン感熱発色層に対してシアン画像が熱記録される。この熱記録後にM用発光素子アレイ21が点灯され、記録エリアの未発色部分が漂白される。このようにして三色面順次により記録されたフルカラー画像はカッタにより画像毎に切り離される。
図2に、本発明を実施したY用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21を下方から見た状態を示す。Y用発光素子アレイ20は、基板19上に、発光ピークが420nmの青紫光を放出するY用LED23を主走査方向(第1方向)及び副走査方向(第2方向)に沿って多数個配列したものである。すなわち、主走査方向に85(n=85)個の発光体を並べ行発光ラインLY1,LY2とし、この行発光ラインLY1,LY2を前記主走査方向に直交する副走査方向に2(m=2)行並べて、2行85列に配列している。さらに、本実施形態では、各行発光ラインLY1,LY2を主走査方向で1/2ピッチ分ずらしており、各行発光ラインLY1,LY2のLED23が千鳥状に配置されている。これにより、単に各行発光ラインを主走査方向でずらすことがない格子状配置のもの(図10参照)に比べて、千鳥状配列とすることにより、副走査方向での照射ムラが抑えられる。
図3に示すように、LED23は5(q=5)個ずつ1ブロックとして直列に配線され、ドライバIC25によりブロック毎に個別に駆動される。第1ブロックBY1のLED群は、第1行LY1の第1列R1及び第2列R2に配置される2個のLED23と、第2行LY2の第1列R1、第2列R2及び第3列R3に配置される3個のLED23とが直列に接続されている。第2ブロックBY2のLED群は、第1行LY1の第3列R3及び第4列R4に配置される2個のLED23と、第2行LY2の第4列R4、第5列R5及び第6列R6に配置される3個のLED23とが直列に接続されている。第3ブロックBY3のLED群は、第1行LY1の第5列R5、第6列R6及び第7列R7に配置される3個のLED23と、第2行LY2の第7列R7及び第8列R8に配置される2個のLED23とが直列に接続されている。
第4ブロックBY4のLED群以降第33ブロックBY33のLED群までは、前述の第2ブロックBY2及び第3ブロックBY3と同じパターンの繰り返しになり、隣接するブロックの2個のLED23と3個のLED23とが交互に各ラインLY1,LY2に並べられる。このように、隣接する各ブロックBY2〜BY33のLED群の各LED23が2個からなるサブグループSGと3個からなるサブグループSGとに分けられて、これらが交互に第1行LY1及び第2行LY2に振り分けられるため、各ブロックBY2〜BY33を構成するLED23の個々の特性のばらつきに起因して各ブロックBY2〜BY33の照度にばらつきが発生しても、各ブロックBY2〜BY33のLED23が主走査方向及び副走査方向で分散されるため、照度ばらつきが目立たなくなる。
同様に、図2に、M用発光素子アレイ21を下方から見た状態を示す。M用発光素子アレイ21は、基板19上に、発光ピークが365nmの近紫外線を放出するM用LED24を主走査方向及び副走査方向に沿って多数個配置したものである。すなわち、主走査方向に85(n=85)個の発光体を並べ行発光ラインLM1とし、この行発光ラインLM1を前記主走査方向に直交する副走査方向に3(m=3)行並べて、3行85列に配列している。なお、Y用発光素子アレイ20と同様に、各行発光ラインを主走査方向で1/2ピッチ分ずらしており、隣り合う行発光ラインのLED24が千鳥状に配置されている。
図4に示すように、LED24は5個ずつ1ブロックとして直列に配線され、ドライバIC25によりブロックBM1〜BM51毎に個別に駆動される。第1ブロックBM1のLED群は、第1行LM1の第1列R1に配置される1個のLED24、第2行LM2の第1列R1及び第2列R2に配置される2個のLED24、及び第3行LM3の第1列R1及び第2列R2に配置される2個のLED24が直列に接続されている。
第2ブロックBM2のLED群は、第1行LM1の第2列R2に配置される1個のLED24と、第2行LM2の第3列R3に配置される1個のLED24と、第3行LM3の第3列R3、第4列R4及び第5列R5に配置される3個のLED24とが直列に接続されている。第3ブロックBM3のLED群は、第1行LM1の第3列R3に配置される1個のLED24と、第2行LM2の第4列R4、第5列R5及び第6列R6に配置される3個のLED24と、第3行LM3の第6列R6に配置される1個のLED24とが直列に接続されている。第4ブロックBM4のLED群は、第1行LM1の第4列R4、第5列R5及び第6列R6に配置される3個のLED24と、第2行LM2の第7列R7に配置される1個のLED24と、第3行LM3の第7列R7に配置される1個のLED24とが直列に接続されている。
第5ブロックBM5のLED群以降第49ブロックBM49のLED群までは、前述の第2ブロックBM2、第3ブロックBM3及び第4ブロックBM4と同じパターンの繰り返しになる。すなわち、各ブロックBM5〜BM49の5個のLED24が1個,1個,3個の3つのサブグループSGに分けられ、各行LM1〜LM3において異なるブロックBM5〜BM49の各サブグループSGのLED24が1個、1個、3個の順に並ぶ。また、同じブロック内の各LED24は副走査方向には同一列に並ぶことがないように配置される。このように、隣接する各ブロックBM2〜BM49のLED群の各LED24が1個からなるサブグループSG二つと3個からなるサブグループSGとに分けられて、これらが交互に第1行LM1ないし第3行LM3に振り分けられるため、各ブロックBM2〜BM49を構成するLED24の個々の特性のばらつきに起因する各ブロックBM2〜BM49毎の照度にばらつきが発生しても、各ブロックBM2〜BM49のLED24が主走査方向及び副走査方向で分散されるため、照度ばらつきが目立たなくなる。
次に、図3〜図5を参照して発光素子アレイ駆動回路22を説明する。図3及び図4に示すように、電流安定化電源からなるLED電源30は、Y用の電界効果トランジスタスイッチ(FET−SW)31を介して、第1〜第34ブロックBY1〜BY34のLED群に24Vの電圧を印加する。また、LED電源30は、M用FET−SW32を介して、第1〜第51ブロックBM1〜BM51のLED群に27.5Vの電圧を印加する。Y用FET−SW31は、制御部16のCPU33からY用LED制御信号を受けオンまたはオフされる。そして、オンにより各ブロックBY1〜BY34のLED群に24Vの電圧を印加する。同様にしてM用FET−SW32も制御部16のCPU33からM用LED制御信号を受けオンまたはオフされ、オンのときに各ブロックBM1〜BM51のLED群に27.5Vの電圧が印加される。
各FET−SW31,32とCPU33との間には、制御スイッチ34,35が直列に接続されている。これら制御スイッチ34,35には過電流検出回路及び加熱検出回路36が接続されており、各発光素子アレイ20,21で過電流または過熱が検出されたときに制御スイッチ34,35をオフにする。このオフにより各FET−SW31,32もオフにされ、各LED23,24への電圧印加が停止される。
図3〜図5に示すように、ドライバIC25は、Y用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21を駆動制御して点灯する。ドライバIC25は、例えは東芝セミコンダクター社製の定電流LEDドライバTB62726AN、TB6262726AFなどが好ましく用いられる。このドライバIC25は、R−EXT端子、ENABLE端子、LATCH端子、SERIAL−IN端子、CLOCK端子及び各LEDに出力信号を出すための複数の出力端子を有している。ドライバIC25は、前記各ブロックBY1〜BY34,BM1〜BM51の各LED群に対応する個数分だけ用いられる。
ドライバIC25のR−EXT端子は、CPU33に接続されており、各ブロックのLEDに対して、出力端子OUT0〜OUT15を介して、2〜80mA間で選定された定電流が出力される。そして、表1の真理値表に示すように、ENABLE端子、LATCH端子、SERIAL−IN端子及びCLOCK端子への信号の組み合わせによって、出力端子OUT0〜OUT16のオン、オフデータを作成する。出力端子OUT0〜OUT15は「H」データで各ブロックのLED群を点灯し、「L」データで消灯する。なお、ラッチ回路はレベルラッチ回路であり、LATCH端子を「L」レベルに維持することでラッチ回路はデータを保持する。また、LATCH端子が「H」レベルのとき、ラッチ回路にデータは保持されず、出力へ通過する。ENABLE端子を「L」レベルにすると、出力端子OUT0〜OUT15はデータに応じてオン/オフする。また、ENABLE端子を「H」レベルにすると、出力端子OUT0〜OUT15は強制オフされる。
Figure 2006076089
図3,図4に示すように、1ブロックとして直列接続するLEDの個数qを5、副走査方向の配置ライン数mをY用発光素子アレイでは2、M用発光素子アレイでは3とした場合、m<qであって、少なくとも端部(ブロックDY1,DY34,DM1,DM50,DM51)を除く中央部(ブロックDY2〜DY33,DM2〜DM49)において、各ブロック内のLED23,24の主走査方向位置が重ならないよう配置したことにより、実質的に画像形成面が定着ムラの影響を受けやすい中央部においては、主走査方向の照度ムラを目立ちにくくすることができる。
図6は、Y用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21の配線パターンの一例を示す概略図である。Y用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21の各ブロックのLED群に電流を流す結線パターン37は、基板19のLED実装面側で、各LED23,24を迂回するように形成されている。基板19のLED実装面の裏側に配線することも可能であるが、LED23,24は発光により発熱するため、LED実装面裏側位置では配線パターンが高熱により損傷を受けるおそれがある。また、基板19の加工工数なども考慮すると、基板19のLED実装面側に、エッチングなど公知の方法により配線パターン37を形成することが好ましい。
図7は濃度ムラのピッチを変化させたときのムラ視認許容レベルの関係を示すグラフである。ムラ視認許容レベルとは、人間が目視で画像を見た場合、濃度ムラとして認識することができるか否かを示す指標であり、このムラ視認許容レベルが低くなると濃度ムラとして認識され易い。本発明者は、実験より濃度ムラが3mm前後のピッチで現れる場合に最も認識し易く、逆に画像ムラが目立ち易いという傾向を発見した。そこで、照度ムラの現れる周期を4mm以上にすると、濃度ムラの視認許容レベルが高くなり、濃度ムラとして目立たなくなることが分かった。
たとえば、LED23,24の主走査方向におけるピッチPを4mmとした場合、図20に示す従来の結線方法では、各ブロック毎の電流制御をしなかったと仮定した場合、図21に示すように、千鳥配列ピッチのP/2=2mm毎に積算照度が変動し、IC25の出力端子間誤差が±4%あるとすると、2mm単位で最大8%の照度ムラの段差が現れることになる。実際には、各LEDの特性のバラツキも含めるとさらに、照度ムラの段差が大きくなる可能性がある。これは、濃度ムラとして目立ち易いピッチ3mmに近い範囲での照度ムラであり、問題となる。
一方、図3に示すY用発光素子アレイ20における照度ムラは、直列接続されているLED23の第1ブロックBY1のLED群と、第2ブロックBY2のLED群とが主走査方向で一部重複しているため、BY1とBY2間の電流値の差が8%と大きい場合でも、図8に示すように、主走査方向での積算照度は第1ブロックBY1のLED群による積算照度SY1と、第2ブロックBY2のLED群による積算照度SY2とのそれぞれが合算された状態となるため、積算照度SY1,SY2はそれぞれを平均した値(たとえば、SY1/2+SY2/2)になり、第1ブロックBY1のLED群のみの位置からBY1とBY2の照度が合算された位置にかけて徐々に積算照度が変化する。
また、第2ブロックBY2のLED群と第3ブロックBY3のLED群が重なった位置でも同様の理由で、主走査方向での積算照度は徐々に変化する。このBY1〜BY3での積算照度の変化は第2ブロックBY2の端から端まで生じる(同様に、BY2〜BY4までの積算照度の変化は第3ブロックBY3の端から端まで生じる)と考えることができ、照度ムラのピッチは9/2=4.5mmと長くなると共に、各ブロックBY1〜BY3のLED群による積算照度が合算されるので、4.5mmのピッチにおける照度の変化率は最大8/2=4%と小さくなる。したがって、図3のように各ブロックBY2〜BY33のLED群を結線することにより、照度ムラのピッチが長くなって目立たなくなると共に、1ピッチでの照度の変化率もが小さくなるため、ブロック毎に電流制御を行わなくても濃度ムラを抑制する効果が得られる。したがって、面発光装置としての装置構成が簡素化され、装置の小型化、コストダウンが可能になる。
同様にして、図4に示すM用発光素子アレイ21における照度ムラは、図9に示すように、第2ブロックBM2のLED群〜第4ブロックBM4のLED群の各LEDがサブグループSG毎に主走査方向で一部重複しているため、第2ブロックBM2と第3ブロックBM3間、あるいは第3ブロックBM3と第4ブロックBM4間の電流値の差が8%と大きくなったとしても、これら各ブロックBM2〜BM4のLED群による積算照度SM2〜SM4は、一部が主走査方向でおのおの合算されるため、積算照度はそれぞれを平均した値(たとえば、SM2/2+SM3/2、もしくは、SM2/3+SM3/3+SM4/3)になりSM1とSM2が加算された位置からSM2,SM3,SM4が合算された位置にかけて徐々に積算照度が変化する。しかも、第5ブロックBM5のLED群以降が重なった位置も同様の理由で、主走査方向での積算照度SM5は徐々に変化する。この第2ブロックBM2から第4ブロックBM4までの積算照度SM2〜SM4の変化は第3ブロックBM3の端から端まで生じる(同様に、第3ブロックBM3〜第5ブロックBM5までの積算照度SM3〜SM5の変化は第4ブロックBM4の端から端まで生じる)と考えることができ、照度ムラのピッチは9/3=3mmと濃度ムラが目立ちやすいピッチになったが、各ブロックの照度が重畳しているので、1ピッチ間3mmでの照度の変化率は最大8/3=3%弱と小さくなる。したがって、図4のように結線することにより、1ピッチ間での照度の変化率が小さくなるため、ブロック毎に電流制御を行わなくても濃度ムラを抑制する効果がある。
次に、図10及び図11を参照して、別の実施形態の発光素子アレイ40について説明する。この実施形態では、図10に示すように、LED41が、主走査方向に沿って85個並べられて行発光ラインL1〜L5が形成され、この行発光ラインL1〜L5が副走査方向に5行並べられた5行85列に配置されている。
図11に示すように、LED41は5個ずつ1ブロックとして直列に配線され、これら各ブロックB1〜B85のLED群はドライバIC25により駆動される。なお、以下の実施形態において上記実施形態と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。中央部側の第3ブロックB3から第83ブロックB83のLED群は、各行L1〜L5に1個のLED41が配置されてブロック内のLED41が主走査方向及び副走査方向で斜めになる。
また、主走査方向の両端部の第1及び第2ブロックB1,B2のLED群及び第84ブロックB4及び第85ブロックB85のLED群は、両端のLED41を副走査方向に揃える必要から、上記の配置規則にはとらわれずに、第1ブロックB1の各LED41を、第3行L3の第1列R1、第4行L4の第1列R1及び第2列R2、第5行L5第1列R1及び第2列R2に配置し、第2ブロックB2の各LED41を、第2行L2の第1列R1、第3行L3の第2列R2、第4行L4の第3列R3、第5行L5第3列R3、同第4列R4に配置する。また、第84ブロックB84の各LED41を、第1行L1の第82列R82と同行の第83列R83に、第2行L2の第83列R83に、第3行L3の第84列R84に、第4行L4の第85列R85に配置する。また、第85ブロックB85の各LED41を、第1行L1の第84列R84及び第85列R85に、第2行L2の第84列R84及び第85列R85に、第3行L3の第85列R85に配置する。
図10に示すように、1ブロックとして直列接続するLEDの個数qを5、副走査方向の配置ライン数mを5としたq=mであって、少なくとも端部を除く中央部において、ブロックB3〜B83内のLED41の主走査方向位置が重ならないよう配置したことにより、実質的に画像形成面が定着ムラの影響を受けやすい中央部において、主走査方向の照度ムラを目立ちにくくする効果が得られる。
詳細は、図9に示すM用定着装置における照度ムラと同様の考え方で、直列接続されているLED41のブロックB3〜B7が主走査方向で一部重複しているため、B3とB4間、あるいはB4とB5間の積算電流値の差が8%と大きい場合でも、主走査方向での積算照度はS3〜とS7、あるいはS4〜S8それぞれのLED発光量を積算するため、照度はそれぞれを平均した値(たとえば、第3〜第7ブロックB3〜B7の積算照度S3〜S7の合計(S3+S4+S5+S6+S7)/5、もしくは、第4〜第8ブロックB4〜B8の積算照度(S4+S5+S6+S7+S8)の合計/5)になり第3ブロックB3以降、徐々に積算照度が変化する。
このB3以降の積算照度の変化は主走査方向の配列ピッチ毎に生じると考えることができ、照度ムラのピッチは4mmと濃度ムラが目立ちやすいピッチ3mmに近いが、各ブロックの照度が重畳しているので、1ピッチ間4mmでの照度の変化率は最大8/5=2%弱と小さくなる。これにより、図11のように結線することにより、1ピッチ間での照度の変化率が小さくなるため、ブロック毎に電流制御を行わなくても濃度ムラを抑制する効果がある。したがって、発光装置としての装置構成が簡素化され、装置の小型化、コストダウンが実現できた。
図12,図13は、図10,図11の実施形態において、偶数行L2,L4の各LED41を奇数行L1,L3,L5の各LED41に対して1/2ピッチ分ずらして千鳥状配置とした発光素子アレイ45を示している。この実施形態における発光素子アレイ45は、上記発光素子アレイ40に比べて、主走査方向両端部の各ブロックD1,D2,D84,D85の各LED41の配置が変わった他は図10,図11と同様に構成されている。このようにLED41を千鳥状配列とすることで、副走査方向における積算光量の主走査方向におけるムラをより一層抑えることができる。
なお、各行発光ラインL2,L4の主走査方向におけるずらし量は、図10に示すように「0」としてもよく、あるいは図2,図12に示すように、主走査方向の各LED41のピッチをPとした場合、副走査方向で隣り合う行発光ライン同士を、主走査方向へP/2ずらしてもよく、さらには、図14に示すように主走査方向の行発光ラインL1〜L3を、各LED46の主走査方向でのピッチをPとしたときに、P/3だけ主走査方向にずらすように構成した発光素子アレイ47としてもよい。この場合には端部も含めた各行発光ラインのLEDが副走査方向で重なることがなくなる。ただし、隣り合う行発光ラインL1〜L3における主走査方向での各LEDのずらし量が小さくなるほど、ブロック内のLEDの主走査方向における分散度合いが少なくなり、これに伴い、照度ムラの抑制効果も小さくなる。したがって、LEDの個数や配置条件、発光装置の使用目的、要求精度などに応じて、上記ずらし量を適宜選定することが好ましい。
また、1ブロックとして直列接続するLEDの個数qを大きくとることで、同一ブロック内の各LEDの主走査方向における分散度合いを高めることができ、ブロック単位の照度ムラが目立たなくなるが、逆にqが大きくなるほど高電力が必要となる。また、行発光ラインの副走査方向における配置数mが大きくなるほど発光装置が大型化してしまう。したがって、上記LEDの個数qや行発光ライン数mは、発光装置の使用目的、要求精度などに応じて適宜選定するのが好ましい。また、行発光ラインの各LEDの個数nは、各行発光ラインで同じ個数にしたが、これに代えて異ならせてもよい。
図15は、Y用発光素子アレイ20及びM用発光素子アレイ21の積算照度測定方法を示している。測定装置50は、受光センサ51,照度測定回路52,照度分布データ作成部53とからなる。受光センサ51は、例えば、多数のフォトトランジスタを主走査方向に並べて構成されている。この受光センサ51は、副走査方向に移動自在に取り付けられており、同方向に移動しながら各LED23,24からの光を受光する。そして、受光量に応じた電気信号を照度測定回路52に送る。
照度測定回路52は、受光素子アレイ20から受信した電気信号をデジタル信号に変換して照度分布データ作成部53に送る。照度分布データ作成部53は、副走査方向の各列毎に各Y用LED23の照度を積算し、各列の積算照度を算出する。これにより主走査方向の照度分布データが得られる。なお、M用発光素子アレイについても同様の手順によって積算照度の測定が行われる。
次に、上記構成による作用について、図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。発光素子アレイが製造されると、検査工程に送られる。検査工程では、測定装置50により、主走査方向の照度分布データが測定される。
そして、この主走査方向の照度分布が基準範囲内か否かを判断し、基準範囲内であれば発光素子アレイはプリンタの組み立て工程に送られる。基準範囲外であれば、発光素子アレイの修理または交換が行われた後、再度、主走査方向の照度分布データを取得し、検査する。
上記実施形態では、発光素子アレイの主走査方向の照度分布データを取得する測定装置50として、多数個のフォトトランジスタからなる受光センサを用いた例で説明したが、図17に示すCCDカメラ60などの撮像手段を使用してもよい。CCDカメラ60は、Y用又はM用の発光素子アレイ20,21の光量データを照度分布データ作成部61に送る。照度分布データ作成部61は、CCDカメラ60から送られたデータを基に、副走査方向の各列の積算照度を算出する。
また、主走査方向の照度分布データを取得する方法としては、この他、テスト紙(記録紙)に実際に定着光を照射して定着テストを行って定着ムラを調べる方法でもよい。この場合には、まず、Y用発光素子アレイを点灯させテスト紙を通過させて定着光を照射する。その後、定着光が照射されたテスト紙に対して、サーマルヘッドでイエローの均一濃度からなるベタ画像を記録するための熱エネルギを与える。このとき、サーマルヘッドの加熱ムラが生じないようにヘッドの補正をしておく。
これにより、定着不足エリアがイエローに発色する。このテスト紙の発色濃度の分布に基づいて、Y用発光素子アレイの副走査方向の各列の積算照度を求め、主走査方向の照度分布データを得る。M用発光素子アレイについても同様の手順で行う。なお、定着テストの際には、定着ムラをはっきりと発色濃度に反映させるために、通常の定着時よりも定着光量を下げて照射するとよい。
以上、カラー感熱プリンタとして用いられる光定着装置15としてY用発光素子アレイ20、M用発光素子アレイ21、発光素子アレイ40,45,47などを説明してきたが、本発明の用途はこれに限定されるものではない。これらの定着装置としては、紫外線硬化樹脂などを含んだインクジェット画像、ラミネート紙などの表面改質として用いることができる。
さらに、上記定着装置や発光装置は、図18に示すような写真フィルム用画像読み取り装置70の発光装置71として用いることもできる。画像読み取り装置70は、発光装置71、光拡散ボックス72からなる光源部73と、レンズユニット74及びエリアCCD75からなる撮像部76とから構成される。光拡散ボックス72の上部には、フィルム78をセッティングするマスク81,82を含むフィルムキャリア83が設置され、発光装置71は、フィルム78に向けて、R、G、B、IRのLEDにより読み取り光を照射する。エリアCCD75はCCDドライバ85により制御され、フィルム78の画像を各色毎に読み取る。読み取られた画像データは、A/D変換器87を介して画像処理装置88へと出力される。また、エリアCCD75の読み取り結果を調整回路89に送り、LEDドライバ90を介して照射光量を制御することができる。
本発明に係る発光装置を備えることにより、複数のLEDをブロック単位で駆動する場合に各ブロック単位での発光量のムラが目立たなくなる。しかも、光拡散ボックスで各LEDからの光が拡散されるため、より一層均一な光で写真フィルムを照明することができる。
さらに、本発明は、図19に示すようなフラットパネルディスプレィ92用の発光装置91として用いることもできる。フラットパネルディスプレィ92は、カラー液晶パネルなどからなるディスプレィ本体93と、それにバックライトを照射するための本発明の発光装置91と、照射された光をディスプレィ本体93に向けて反射するミラー94とから構成される。この場合でも、複数のLED95をブロック単位で駆動する場合にブロック単位での発光量のムラを目立たなくすることができる。
なお、上記各実施形態では、発光体としてLEDを用いてが、LEDに代えて、各種の点光源を用いてよい。この場合にも、ブロック単位で駆動する各種点光源のブロック単位での発光ムラを目立たなくすることができる。
カラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。 定着装置におけるLEDの配置を示す平面図である。 Y用発光素子アレイのLEDの結線状態を示すブロック図である。 M用発光素子アレイのLEDの結線状態を示すブロック図である。 LEDドライバICを示すブロック図である。 各発光素子アレイの結線パターンの一例を示す概略の平面図である。 濃度ムラのピッチと視認許容レベルの関係を示すグラフである。 Y用発光素子アレイの各ブロック単位の副走査方向における積算照度と、この積算照度の合算による主走査方向におけるムラ抑制効果とを示すグラフである。 同じくM用発光素子アレイの各ブロック単位の副走査方向における積算照度と、この積算照度の合算による主走査方向におけるムラ抑制効果とを示すグラフである。 他の実施形態における発光素子アレイを示す平面図である。 同発光素子アレイの結線状態を示すブロック図である。 他の実施形態における発光素子アレイを示す平面図である。 同発光素子アレイの結線状態を示すブロック図である。 隣り合う行発光ラインを主走査方向にずらした他の実施形態のLED配置例を示す平面図である。 各発光素子アレイの照度分布を測定する装置の概略を示す斜視図である。 感熱プリンタの組立手順を示すフローチャートである。 別タイプの発光素子アレイの照度分布測定装置の概略を示す斜視図である。 本発明の発光装置を用いた写真フィルムの画像読み取り装置を示す概略図である。 本発明の発光装置を用いたフラットパネルディスプレィを示す概略図である。 従来の発光素子アレイを示すブロック図である。 従来の発光素子アレイにおける各ブロック単位の副走査方向での積算照度と、この積算照度の合算による主走査方向でのムラ抑制効果とを示すグラフである。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
20 Y用発光素子アレイ
21 M用発光素子アレイ
22 発光素子アレイ駆動回路
23 Y用LED
24 M用LED
37 配線パターン
40,45 発光素子アレイ
70 画像読み取り装置
71,91 発光装置
92 フラットパネルディスプレィ

Claims (7)

  1. 第1方向に複数個の発光体を並べて行発光ラインとし、この行発光ラインを前記第1方向に交差する第2方向にm行並べ、前記発光体をq(q≧m)個単位で直列に接続してブロック化し、これら発光体をブロック単位で発光させる発光装置において、
    前記ブロック内のq個の発光体をm個のサブグループであって各サブグループ内の発光体が単独または連続するようにグループ分けし、各サブグループの発光体を前記第2方向のm行にそれぞれ割り当てるとともに、前記第2方向において略同一列となる発光体は異なるブロックのものとすることを特徴とする発光装置。
  2. 前記第2方向で隣接する前記行発光ラインの一方を、前記第1方向に行発光ラインの各発光体のピッチをPとしたときに、P/2ずらすことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記第2方向で隣接する前記行発光ラインの一方を、前記第1方向に行発光ラインの各発光体のピッチをPとしたときに、P/mずらすことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 主走査方向に略直交する副走査方向に搬送される記録材料に対して所定波長域の定着光を照射する定着装置であって、
    前記請求項1ないし3いずれか1項記載の発光装置を備え、前記第1方向を前記主走査方向とし前記第2方向を副走査方向として前記発光装置を用いることを特徴とする定着装置。
  5. 発色する色が異なった少なくとも第1〜第3の感熱発色層が積層され、下層の感熱発色層ほど熱感度が低く、表面側にある第1の感熱発色層及びその下の第2の感熱発色層はそれぞれ特有な波長域の第1定着光及び第2定着光による定着性が付与されたカラー感熱記録紙を副走査方向に搬送し、前記副走査方向に略直交する主走査方向に発熱素子が並べられたサーマルヘッドにより前記カラー感熱記録紙を加熱して画像を記録する感熱プリンタ用の定着装置において、
    前記主走査方向に複数個の発光体を並べて行発光ラインとし、この行発光ラインを前記副走査方向にm行並べ、前記発光体をq(q≧m)個単位で直列に接続してブロック化し、これら発光体をブロック単位で発光させる第1定着光用発光アレイ及び第2定着光用発光アレイをそれぞれ設け、
    前記ブロック内のq個の発光体をm個のサブグループであって各サブグループ内の発光体が単独または連続するようにグループ分けし、各サブグループの発光体を前記副走査方向のm行にそれぞれ割り当てるとともに、前記副走査方向において略同一列となる発光体は異なるブロックのものとすることを特徴とする感熱プリンタ用の定着装置。
  6. 前記副走査方向で隣接する前記行発光ラインの一方を、前記主走査方向に行発光ラインの各発光体のピッチをPとしたときに、P/2ずらすことを特徴とする請求項5記載の感熱プリンタ用の定着装置。
  7. 前記副走査方向で隣接する前記行発光ラインの一方を、前記主走査方向に行発光ラインの各発光体のピッチをPとしたときに、P/mずらすことを特徴とする請求項5記載の感熱プリンタ用の定着装置。
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