JP2006075589A - 車両用シートパッド及び車両用シート - Google Patents

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友和 齊藤
Kazunari Ebe
一成 江部
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慎 多田
Hisamitsu Shinohara
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Abstract

【課題】着座時に安定感の高い車両用シートパッド及び車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シートパッド1は、尻下部2a、サイド部2s及び底面の凹所3を有したシートパッド本体2と、この凹所3に挿填された挿填体4とが各々別々に成形され、挿填体4が該凹所3に嵌合されてなるものである。挿填体4の上面は、左右方向の中央4aから両端縁に向かって下方に傾斜する斜面4b,4bとなっている。凹部3の天井面は、左右方向の中央部から両端縁に向かって下方に傾斜する斜面となっている。この凹所3の天井面及び4側面は、それぞれ挿填体4の上面及び4側面と当密着している。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用シートパッド及び車両用シートに係り、特に、シートパッド本体と尻下部の挿填体とを嵌合して一体化してなる車両用シートパッド及びこの車両用シートパッドを用いた車両用シートに関する。
車両用シートパッドは、一般に軟質ポリウレタンフォーム又は半硬質ポリウレタンフォームで構成され、支持安定性、安全性を確保した上で着座時の快適性を向上させ、また、長時間着座した際の疲労感を低減するために、材質或いは構造面でクッション性や硬度、振動吸収性等についての改良がなされている。
I.車両用シートパッドの着座時の快適性を向上させるために、人体が直接接触する表層部は柔軟な材料で構成し、その下側の部分については、剛性を確保するために比較的硬度の高い材料で構成した2層構造の車両用シートパッドが提案されている(WO 02/41736)。この車両用シートパッドは、硬さの異なる上面部と底面部とを接合したものである。
II.特開平11−34710号公報には、シートパッド本体の底面から上方に向って凹部が設けられると共に、該凹部にスラブが挿入されており、該スラブの上面部分にセンサ2が設置された着座センサ付き座席が記載されている。このスラブはシートパッド本体と同一のウレタンフォーム等よりなる(同号公報第0011段落)。
WO 02/41736 特開平11−34710号公報
I.上記WO 02/41736に記載の車両用シートパッドにあっては、下層と上層との境界面が平面となっている。このため、着座時、車両用シートパッドの上層側が全体的に低硬度になるために、ぐらつき感が生じ、安定感が悪いという不具合が生じる。また、座骨結節に体重の多くが加わり、その周辺の血流、神経の圧迫による下肢の痺れなどを引き起こす可能性がある。
上記特開平11−34710号公報のシートパッド本体は、尻下部の上面側部分とスラブとが同材質の軟質材料よりなるものであり、着座時の快適性を向上させるためにスラブを選択的に高硬度とする点の開示はない。また、当該公報のシートパッド本体を金型を用いて発泡成形する際、シートパッド本体の上下方向が逆向きの状態で(即ちシートパッド本体の底面が上方を向く状態で)発泡成形される。このとき、シートパッド本体の凹部の天井面が平面となっていることから、発泡時に発生するガスがこの天井面近傍に溜り、ガス溜りなどの成形不良が発生しやすい。ガス溜りが発生した場合、硬度が低くなるためヒップポイントが下がる、センサーの感度が悪くなるといった影響を与える。しかもこの薄肉構造では事実上補修は不可能であり、歩留まりの低下が懸念される。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、着座時に安定感の高い車両用シートパッド及びこの車両用シートパッドを用いた車両用シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、尻部に局所的に高い座圧がかかることが防止され、圧迫感が低減された車両用シートパッド及びこの車両用シートパッドを用いた車両用シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、尻下部にガス溜りがほとんど存在しない車両用シートパッド及びこの車両用シートパッドを用いた車両用シートを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の車両用シートパッドは、少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における左右方向の中央が凸部となっていることを特徴とするものである。
請求項2の車両用シートパッドは、請求項1において、挿填体の該上面は、左右方向の中央から両端縁に向かって下方に傾斜する斜面となっていることを特徴とするものである。
請求項3の車両用シートパッドは、請求項2において、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることを特徴とするものである。
請求項4の車両用シートパッドは、少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における左右方向の両端縁近傍が凸部となっていることを特徴とするものである。
請求項5の車両用シートパッドは、請求項4において、挿填体の該上面は、左右方向の両端縁近傍が、該両端縁から中央方向に向かって下方に傾斜する斜面となっていることを特徴とするものである。
請求項6の車両用シートパッドは、請求項5において、該斜面は、左右方向の中央にまで延在していることを特徴とするものである。
請求項7の車両用シートパッドは、請求項6において、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることを特徴とするものである。
請求項8の車両用シートパッドは、少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっていることを特徴とするものである。
請求項9の車両用シートパッドは、請求項8において、該凹部は略円錐形状となっていることを特徴とするものである。
請求項10の車両用シートパッドは、請求項8又は9において、シートパッド本体の該凹所の天井面は平面となっていることを特徴とするものである。
請求項11の車両用シートパッドは、底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、該シートパッド本体及び挿填体の硬度が略同一であり、該凹所の天井面と該挿填体の上面との間に空隙が存在することを特徴とするものである。
請求項12の車両用シートパッドは、請求項11において、前記天井面及び挿填体の上面の一方に突起が設けられ、該突起同士の間が前記空隙となっていることを特徴とするものである。
請求項13の車両用シートパッドは、請求項11において、前記底面及び挿填体の下面の少なくとも一方に溝が設けられ、該溝内が前記空隙となっていることを特徴とするものである。
請求項14の車両用シートパッドは、請求項1ないし12のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部に設けられていることを特徴とするものである。
請求項15の車両用シートパッドは、請求項1ないし14のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられていることを特徴とするものである。
請求項16の車両用シートパッドは、請求項15において、前記腿下部の左右両側部分において、挿填体の厚さが小さくなるか又は挿填体が欠損していることを特徴とするものである。
請求項17の車両用シートパッドは、底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられており、前記腿下部の左右両側部分において、挿填体の厚さが小さくなるか又は挿填体が欠損していることを特徴とするものである。
請求項18の車両用シートパッドは、底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられており、該腿下部にあっては、左縁、右縁及び中央部が高所であり、それらの間が低所となっており、該シートパッド本体にあっては、左縁、右縁及び後縁が高所であり、これらで囲まれた中央部が低所となっており、該腿下部の低所と尻下部の低所とが連続していることを特徴とするものである。
請求項19の車両用シートパッドは、請求項18において、該尻下部の低所のうち、着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっていることを特徴とするものである。
請求項20の車両用シートパッドは、請求項1ないし19のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は、挿填体を上下逆にしても該挿填体を凹所に嵌合可能な形状となっていることを特徴とするものである。
請求項21の車両用シートパッドは、上面部に下方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドであって、該凹所の底面と該挿填体の下面との間に空隙が存在することを特徴とするものである。
請求項22の車両用シートパッドは、請求項21において、前記底面及び挿填体の下面の一方に突起が設けられ、該突起同士の間が前記空隙となっていることを特徴とするものである。
請求項23の車両用シートパッドは、請求項21において、前記底面及び挿填体の下面の少なくとも一方に溝が設けられ、該溝内が前記空隙となっていることを特徴とするものである。
請求項24の車両用シートパッドは、請求項21ないし23のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は腿下部に設けられていることを特徴とするものである。
請求項25の車両用シートパッドは、請求項20ないし23のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられていることを特徴とするものである。
請求項26の車両用シートパッドは、請求項20ないし25のいずれか1項において、前記空隙と外部とを連通する通気部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項27の車両用シートパッドは、上面部に下方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドであって、該凹所及び挿填体は腿下部に配置され、該挿填体はシートパッド本体よりも低硬度であることを特徴とするものである。
請求項28の車両用シートパッドは、請求項27において、該凹所のうち左右両側部分の深さがそれらの間の中央部分の深さよりも大であることを特徴とするものである。
本発明(請求項29)の車両用シートは、請求項1ないし28のいずれか1項の車両用シートパッドを用いたものである。
本発明(請求項1)の車両用シートパッドは、挿填体がシートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における左右方向の中央が凸部となっている。人体の臀部は、着座した状態において座骨結節が仙骨よりも下方に位置するため、この座骨結節に最も体重が負荷されることになる。このシートパッド本体は、挿填体の上面における左右方向の中央が凸部となっていることから、仙骨直下が硬質となり、座骨結節直下は仙骨直下よりも軟質となる。このため、シートパッド本体が人体の尻部にフィットすることになり、ぐらつき感が低減され、車両用シートパッドの安定感が向上する。また、尻下部の仙骨直下が硬質であり、この仙骨直下の部分に体重の一部が負荷されることから、座骨結節周辺の座圧が低減され、圧迫感が軽減される。
この車両用シートパッドにあっては、挿填体の上面は、左右方向の中央から両端縁に向かって下方に傾斜する斜面となっていてもよく(請求項2)、この場合、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることが好ましい(請求項3)。
このシートパッド本体を金型を用いて発泡成形する際、シートパッド本体の上下を逆向きにし、シートパッド本体の底面が上向きとなるようにして発泡成形される。このため、金型のうちシートパッド本体における凹所の天井面に相当する箇所は、凹所の天井面の形状と同様、中央から左右に向かって上方に傾斜する斜面となる。従って、発泡時に発生したガスはこの斜面に沿って左右に逃げることから、製造されたシートパッド本体の尻下部にガス溜りなどの成形不良が生じることが抑制される。
本発明(請求項4)の車両用シートパッドは、挿填体がシートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における左右方向の両端縁近傍が凸部となっている。このため、着座者の尻部の両端がこの凸部によって保持され、ぐらつき感が低減されて車両用シートパッドの安定感が向上する。
この車両用シートパッドにあっては、挿填体の上面は、左右方向の両端縁近傍が、該両端縁から中央方向に向かって下方に傾斜する斜面となっていることが好ましい(請求項5)。この場合、人体の尻部がこの斜面によって外側から包みこまれるため、ぐらつき感が低減され、車両用シートパッドの安定感がより向上する。
該斜面は、左右方向の中央にまで延在していてもよく(請求項6)、この場合、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることが好ましい(請求項7)。
このシートパッド本体を金型を用いて発泡成形する際、シートパッド本体の上下を逆向きにし、シートパッド本体の底面が上向きとなるようにして発泡成形される。このため、金型のうちシートパッド本体における凹所の天井面に相当する箇所は、中央から左右に向かって下方に傾斜する斜面となる。従って、金型の該中央にベントホールを設けることにより、発泡時に発生したガスはこの斜面に沿って中央に到り、このベントホールから金型の外部に逃げるため、製造されたシートパッド本体の尻下部にガス溜りなどの成形不良が生じることが抑制される。
本発明(請求項8)の車両用シートパッドは、挿填体がシートパッド本体よりも高硬度であり、該挿填体の上面における着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっている。このため、座骨結節直下は軟質となり、座骨結節周辺に体重が局所的に加わることが防止され、圧迫感が低減される。また、座骨結節がこの凹部に沈み込むようになるため、ぐらつきが低減され、車両用シートパッドの安定感が向上する。
この凹部は略円錐形状となっていてもよい(請求項9)。また、シートパッド本体の凹所の天井面が平面となっていてもよい(請求項10)。この場合、挿填体の1対の凹部内が空所となる。このため、着座者の座骨結節がよりこの凹部内に沈み込むことになり、車両用シートパッドの安定感が向上すると共に圧迫感が低減される。
請求項11の車両用シートパッドにあっては、シートパッド本体と挿填体との硬度が略同一であっても、凹所の天井面と挿填体の上面との間に空隙が存在するため、着座時の座感が柔かいものとなる。
このように空隙を形成するには、突起又は溝を凹所天井面や挿填体上面に設け、突起同士の間又は溝内を空隙とするのが好適である(請求項12,13)。
凹所及び挿填体は空隙のみに設けられてもよく、空隙から腿下部に連続して設けられてもよい(請求項14,15)。
腿下部の左右両側部分において挿填体の厚さを小さくするか、又は挿填体が欠損している構成としてもよい(請求項16)。このようにすれば、着座したときの左右の腿の圧迫感が解消ないし抑制される。なお、この構成は、シートパッド本体と挿填体の硬度が略同一でない場合にも適用でき(請求項17)、同様の効果を得ることができる。
請求項18の車両用シートパッドによれば、着座者の左腿、右腿及び臀部の圧迫感が解消ないし抑制される。
請求項19のように、該挿填体の上面における着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっている構成とした場合には、座骨結節直下は軟質となり、座骨結節周辺に体重が局所的に加わることが防止され、圧迫感が低減される。また、座骨結節がこの凹部に向って沈み込むようになるため、ぐらつきが低減され、着座者に感取される安定感が向上する。
請求項20のように、挿填体を上下逆にしても挿填体を凹所に嵌合できるようにした構成は、挿填体の上面に溝や突起が設けられ、挿填体の底面が平坦となっている場合に好適である。
即ち、シートパッド本体上面に表皮を張るに際しては表皮をシートパッド本体に押し付けることがある。挿填体上面に凹凸があると、このように表皮をシートパッド本体に押し付けたときの反力が不十分になったり、バラツキがあったりするおそれがある。これに対し、挿填体を上下反転させ、その平坦な底面を凹所天井面に押し付けた場合には、シートパッド本体上面に表皮を押し付けたときにシートパッド本体が挿填体から受ける反力が挿填体全域において均等化され、表皮全体をシートパッド本体上面にしっかりと張り付けることが可能となる。
請求項21の車両用シートパッドにあっては、凹所の底面と挿填体の下面との間に空隙が存在するため、着座時の座感が柔かいものとなる。この空隙は、突起又は溝を凹所底面や挿填体下面に設けることにより形成するのが好適である(請求項22,23)。
凹所及び挿填体はシートパッド本体のみに設けられてもよく、シートパッド本体から腿下部にかけて連続して設けられてもよい(請求項24,25)。
この空隙を外部に連通させてもよい(請求項26)。
凹所及び挿填体を腿下部に設け、挿填体をシートパッド本体よりも低硬度としてもよく、この場合、空隙は省略されてもよい(請求項27)。この場合、該凹所のうち左右両側部分の深さがそれらの間の中央部分の深さよりも大であるよう構成することにより、着座安定感を高めることができる(請求項28)。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
第1図(a)は本発明の車両用シートパッドの実施の形態を示す断面図、第1図(b)は第1図(a)における挿填体の斜視図、第2図は第1図の車両用シートパッドに着座した状態を説明する断面図、第3図は第1図の車両用シートパッドを金型内で発泡成形する状態を説明する断面図である。
この車両用シートパッド1は、尻下部2a、サイド部2s及び底面の凹所3を有したシートパッド本体2と、この凹所3に挿填された挿填体4とが各々別々に成形され、挿填体4が該凹所3に嵌合され、必要に応じ接着されてなるものである。
この凹所3は尻下部2aの下方のシートパッド本体2の底面から上方に向って凹陥したものである。
この実施の形態では、挿填体4の上面は、左右方向の中央部4aが最高位で且つシートパッド前後方向に延在した頂稜状となっており、この中央部4aから両端縁に向かって下方に傾斜する斜面4b,4bとなっている。この挿填体4の下面は平面であり、シートパッド本体2の底面と面一になっている。
凹所3の天井面は、左右方向の中央部から両端縁に向かって下方に傾斜する斜面となっている。この凹所3の天井面及び4側面は、それぞれ挿填体4の上面及び4側面と密着している。
なお、挿填体4の上面における中央部4a及び両端縁は角を有しているが、これらの角を取り、丸みをつけてもよい。この場合、凹所3の天井面における対応箇所にも丸みをつける。
シートパッド本体2の構成材料としては、コア密度25〜50kg/m、25%硬度15〜25kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましく、挿填体4はコア密度45〜70kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましい。
一方、表面にソフト感が望まれるシートパッドあるいは初期の着座フィーリングを良くすることを目指すシートパッドの場合、シートパッド本体2の構成材料としては、コア密度40〜70kg/m、25%硬度8〜20kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましく、挿填体4はコア密度25〜55kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200のポリウレタンフォームが好ましい。
シートパッド本体2と挿填体4とを貼り合わせる場合、その接着剤としては、ウレタン系の接着剤等を用いることができる。なお、凹所3の側面は、入口側が窄まる形状であってもよく、このようにすれば挿填体4が脱落しにくくなり、接着剤を不要としたり、接着剤量を少なくすることができる。
なお、シートパッド本体2と挿填体4との接合方法は接着に限らず、粘着あるいはマジックテープ(商品名)等の平面ファスナにより接合してもよい。
この車両用シートパッド1によれば、シートパッド本体2の構成材料と挿填体4の構成材料との組み合わせに制約を受けることなく、それぞれ独立に、任意の幅広い材料から選定することができるため、硬度その他の物性について様々な組み合わせを採用して幅広い要求性能に対応することができる。
この実施の形態では、特に、シートパッド本体2は安価な低密度材料で構成し、挿填体4は高性能材料で構成することにより、腿下部2bが柔らかくて着座時の快適性に優れると共に、尻下部2aが高硬度であり支持安定性に優れたものとなる。
第2図の通り、この車両用シートパッド1に人体Pが着座すると、仙骨Pの直下に挿填体4の中央部4aが位置し、この中央部4aの両側に1対の座骨結節P,Pが位置する。上記の通り、挿填体4はシートパッド本体2よりも高硬度であるため、仙骨12の直下が硬く、一方、体重の最も加わる座骨結節P,Pの直下が軟らかくなる。このため、座骨周辺の座圧が低減され、圧迫感が軽減される。
また、着座時に仙骨Pの方が座骨結節P,Pよりも上方に位置するが、挿填体4が中央部4aから両端に向って下方に傾斜していることから、車両用シートパッド1が人体Pにフィットし、ぐらつき感が低減され、安定感が極めて高くなる。
第3図の通り、この車両用シートパッド1を発泡成形する際、上金型81と下金型82よりなる金型80の下金型82内に原液としてウレタン5を供給する。次いで、ウレタン5を発泡させる。第3図は、ウレタン5が発泡しつつある状態を示している。その後、金型80から発泡成形体を取り外すことにより、車両用シートパッド1が製造される。
この上金型81は、その左右方向の中央部81aが最も下方に位置し、該中央部81aから左右に向って、上方に傾斜する斜面81b,81bが延在している。上記発泡成形体のうちこの斜面81b,81bの下面に位置する部分が車両用シートパッド1における凹所3の天井面となる。
この斜面81b,81bは、中央部81aから左右に向って上方に傾斜していることから、発泡成形時に発生したガスは、この斜面81b,81bの傾斜に沿って左右方向(第3図の矢印A,Aの方向)に移動する。このため、斜面81b,81bの下方にガス溜りが生じることが防止される。
なお、矢印A,Aの如く移動したガスは、上金型81と下金型82との境目から、矢印B,Bの如く、金型80の外側に流出する。
第3図では、上金型81の中央部81aから左右方向に向って上方に傾斜する斜面81b,81bを有する金型80を用いたが、第4図の通り、上金型83の中央部83aから左右方向に向って下方に傾斜する斜面83b,83bを有し、この中央部83aにベントホール83cを備えた金型80Aを用いてシートパッド本体を発泡成形するようにしてもよい。
この場合、発泡成形時にウレタン5から生じたガスのうち斜面83b,83bの下方に存在するものは、この斜面83b,83bの下面に沿って矢印C,Cの如く中央部83aまで移動し、さらにベントホール83cを通って矢印Dの如く金型80Aの外側に流出する。
この金型80Aを用いても、斜面83b,83bの下方にガス溜りが生じることが防止される。
なお、この金型80Aを用いて得られたシートパッド本体は、その凹所の天井面が中央部から左右方向に向って上方に傾斜する斜面となる。このため、該凹所に挿填される挿填体の上面の形状も、中央部から左右方向に向って上方に傾斜する斜面とする。この車両用シートパッドに着座する時、人体の尻部の両端は挿填体の斜面によって保持されることになる。従って、人体が左右方向にぐらつくことが低減され、安定感が向上する。
第5図は別の実施の形態に係る車両用シートパッドに着座した状態を示す断面図、第6図は第5図の挿填体を示す斜視図である。
この車両用シートパッド1Aは、尻下部2a、サイド部2s及び底面の凹所3Aを有したシートパッド本体2Aと、この凹所3Aに挿填された挿填体4Aとが各々別々に成形され、挿填体4Aが該凹所3Aに嵌合され、必要に応じ接着されてなるものである。
この凹所3Aは尻下部2aの下方のシートパッド本体2Aの底面から上方に向って凹陥したものである。
この実施の形態では、挿填体4Aの上面は、左右方向の両端縁近傍が、該両端縁から中央方向に向かって下方に傾斜する斜面4c,4cとなっている。これら斜面4c,4cの間は平面4dとなっている。この挿填体4Aの下面は平面であり、シートパッド本体2Aの底面と面一になっている。
凹所3Aの天井面は、左右方向の両端縁近傍が、該両端縁から中央方向に向って下方に傾斜する斜面となっている。この凹所3Aの天井面及び4側面は、それぞれ挿填体4Aの上面及び4側面と密着している。
この車両用シートパッド1Aにあっては、挿填体4Aの斜面4c,4cが、人体Pの座骨結節P,Pを外側から包み込むように構成されている。このため、人体Pが左右方向にぐらつくことが低減され、安定感が高くなる。
第5,6図では挿填体4Aの上面のうち斜面4c,4cの間の箇所を平面4dとしたが、第7,8図の挿填体4A’の通り、挿填体4A’の上面のうち斜面4c,4cの間の箇所を、これら斜面4c,4cの下端部から挿填体4A’の中央部に向って下方に傾斜する第2の斜面4e,4eとし、この挿填体4A’が挿填されるシートパッド本体の凹所における天井面も、この挿填体4A’の上面と同一形状とするのが好ましい。このシートパッド本体にあっては、凹所の天井面が斜面となっているため、発泡成形時に該天井面近傍にガス溜りが生じることが防止される。
第9図は別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図、第10図は第9図の挿填体の斜視図、第11図は第9図の車両用シートパッドを金型内で発泡成形する状態を説明する断面図である。
この実施の形態では、挿填体4Bの上面における1対の座骨結節の直下に位置する箇所が、略円錐形状の凹部4f,4fとなっている。
また、シートパッド本体2Bにおける凹所3Bの天井面は、1対の座骨結節の直下に位置する箇所がそれぞれ略円錐形状の凸部となっている。この凸部が上記略円錐形状の凹部4f,4fに密着している。
この車両用シートパッド1Bにあっては、座骨結節の直下に凹部4fの最下点4gが位置し、座骨結節の直下が最も軟質となり、ここから離れるに従って硬質になる。このため、座骨結節周辺の座圧が低減され、圧迫感が軽減される。また、挿填体4Bが座骨結節を包み込むような形状となっているため、ぐらつき感が低減され、安定感が極めて高くなる。
第11図の通り、この車両用シートパッド1Bを発泡成形するための金型80Bは、上金型84と下金型82とからなっている。上金型84の中央には、傘状の凸部84a,84aが左右方向に並べて設けられている。これら凸部84a,84aの頂点にはベントホール84b,84bが設けられている。
この金型80Bを用いて車両用シートパッド1Bを発泡成形する際、発泡しつつあるウレタン5から生じたガスのうち傘状の凸部84a,84aの下方に存在するものは、この凸部84a,84aの下面に沿ってこれら凸部84a,84aの頂点まで移動し、さらにベントホール84b,84bを通って金型80Bの外側に流出する。
この金型80Bを用いても、凸部84a,84aの下方にガス溜りが生じることが防止される。
第12図は、別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。第12図の車両用シートパッド1Cは、シートパッド本体2Cにおける凹所3Cの天井面が平面となっていること以外は第9図の車両用シートパッド1Bと同様であり、同一符号は同一部分を示している。
この車両用シートパッド1Cにあっては、座骨結節直下の凹部4f,4fが空所となっている。このため、着座時に座骨結節直下がより軟質となり、座骨結節周辺の座圧が低減され、圧迫感がより軽減される。また、挿填体4Bの凹部4fが座骨結節を包み込むような形状となっているため、ぐらつき感が低減され、安定感が極めて高くなる。
第13図は実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図、第14図及び第15図は第13図のXIV−XIV線、XV−XV線に沿う断面図である。なお、以下、シートパッド本体を単にパッド本体ということがある。
この車両用シートパッド10のクッションパッドは、パッド本体20と、該パッド本体20の凹所24に嵌合された挿填体30とからなる。このクッションパッドに表皮を装着することにより車両用シートパッド10が構成される。
パッド本体20は、尻下部21、腿下部22、サイド部23及び底面の凹所24を有する。
この凹所24はパッド本体20の底面から上方に向って凹陥したものである。この実施の形態では、凹所24及び挿填体30の平面視形状は方形であるが、これに限定されない。
パッド本体20の上面には、前後方向の凹条25と横幅方向の凹条26とが設けられている。
クッション性を重視する車両用シートパッド、或いはシートパッドの上にカバー材として厚さ5mm以上のソフトウレタンやそれに類するものが用いられている場合は、パッド本体20は低密度材で構成し、挿填体30の構成材料として高性能材を使用するのが好ましい。
その場合、シートパッド本体20の構成材料としては、コア密度25〜50kg/m、25%硬度15〜25kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましく、挿填体30はコア密度45〜70kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましい。
一方、表面にソフト感が望まれるシートパッドあるいは初期の着座フィーリングを良くすることを目指すシートパッドの場合、パッド本体20の構成材料としては、コア密度40〜70kg/m、25%硬度8〜20kgf/φ200のポリウレタンフォームが望ましく、挿填体30はコア密度25〜55kg/m、25%硬度16〜30kgf/φ200のポリウレタンフォームが好ましい。
この第13図〜第15図の実施の形態では、シートパッド本体20と挿填体30とは硬度が略等しいものとなっている。なお、硬度が略等しいとは、25%硬度の差が2kgf/φ200以下とくに0.5kgf/φ200以下であることをいう。
この車両用シートパッドにあっては、凹所24及び挿填体30の前後方向の長さが150〜500mm、特に200〜400mmであり、凹所24の深さが尻下部21におけるシートパッド20の厚さの30〜90%、特に60〜80%であることが好ましい。
この実施の形態では、挿填体30及び凹所24が、下側ほど小さくなる逆テーパ形状とされ、これにより挿填体30が凹所24内にしっかりと保持されている。なお、挿填体30は凹所24の内面に接着されてもよく、適宜の留付具によって留め付けられてもよい。
この実施の形態では、シートパッド本体20の凹所24の天井面は平坦である。図示はしないが、パッド本体20の尻下部21及び腿下部22の左右両側に、座面から凹所24の天井面にまで貫通する空孔が設けられもよい。空孔を設ける代りに、シートパッド本体20を通気性としてもよい。
なお、シートパッドはクッションパッドに表皮を装着したものである。
挿填体30の上面には、多数の突起31が設けられている。各突起31は円錐形であるが、角錐形であってもよい。突起31の上端を平坦面としてもよい。また、錐形でなくてもよく、柱状や、凸条であってもよい。なお、突起31を錐形とする場合、基底部の大きさが1〜30cm程度であり、高さが10〜50mm程度であることが好適である。
この突起31同士の間が空隙32となっている。
挿填体30の中央部には、上下に貫通する連通部としての貫通孔33が設けられている。この実施の形態では、貫通孔33は1個だけ設けられているが、複数個設けられてもよい。また、この貫通孔33は省略されてもよい。
挿填体30の上面の周縁部34は、突起31の上端と同一高さの平坦面となっている。挿填体30は、突起31の上端と該周縁部34が凹所24の天井面に当接するように該凹所24に嵌合されている。
このように構成された車両用シートパッド10にあっては、乗員が着座すると、突起31が押し縮められるように変形するので、座感が柔らかいものとなる。なお、空隙32が貫通孔33を介して外部に連通しているので、着座時及び離座時に空隙31に対し空気がスムーズに出入りする。
この実施の形態では、挿填体30の上面の周縁部34以外の略全体に突起31を設けており、空隙32は挿填体30の上面の略全域において連通している。従って、一部の空隙が着座者の荷重によって押し縮められたときでも、貫通孔33から空隙32へスムーズに空気を流通させることができる。
第13図〜第15図の実施の形態では、挿填体30の上面に突起31を設けているが、凹所24の天井面に突起を設け、挿填体30の上面を平坦面としてもよい。
第16図は別の実施の形態に係る車両用シートパッド10Aの左右幅方向の縦断面図、第17図は第16図のXVII−XVII線断面図である。
この実施の形態では、挿填体30Aの上面に左右方向に延在する複数の第1の溝41が設けられている。また、パッド本体20Aの凹所24の天井面には前後方向に延在する複数の第2の溝42が設けられている。挿填体30Aの貫通孔33は第1の溝41と挿填体30Aの底面とを連通している。第1の溝41及び第2の溝42内がそれぞれ空隙となっている。該空隙は、貫通孔33を介してシートの下面に連通している。
この実施の形態のその他の構成は第13図〜第15図の実施の形態と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、第13図〜第15図の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
第16図及び第17図の実施の形態では、第1の溝41を左右方向とし、第2の溝42を前後方向としているが、第18図及び第19図に示す車両用シートパッド10Bのように、挿填体30Bの上面の第1の溝51を前後方向とし、パッド本体20Bの凹所24の天井面の第2の溝52を左右方向としてもよい。なお、第19図は第18図のXIX−XIX線断面図である。
第7,8図のその他の構成は第5,6図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
図示はしないが、第1図〜第3図の車両用シートパッド10においても、挿填体30の上面の周縁部に凸条又は凹条を設け、凹所24の天井面に凹条又は凸条を設け、両者を嵌合させてもよい。
なお、各溝41,42,51,52の幅は5〜15mm程度が好適であり、深さは3〜15mm程度が好適である。溝の断面は三角形に限定されず、方形、台形、半円形などであってもよい。
第5図〜第10図では溝が凹所天井面と挿填体上面との双方に設けられているが、いずれか一方にのみ設けられてもよい。この場合、各溝同士を連通させるようにするのが好ましい。
上記実施の形態では、通気部として空孔27が設けられているが、尻下部や腿下部を通気性のウレタンフォームにて構成してもよい。
第13図〜第19図では、凹所24及び挿填体30〜30Bは逆テーパ形となっているが、第20,21図のシートパッド10Cのように凹所24及び挿填体30Cを、テーパのない直方体形状としてもよい。第20,21図では、挿填体20Cの上面に溝51が設けられているが、代りに突起が設けられてもよい。溝の場合、方向は任意である。この場合も、上記と同様の良好な座感を得ることができる。
なお、第34図のシートパッド10C’のように、溝51同士の間の凸条部51tの頂部を平面状としてもよい。第34図のその他の構成は第20図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
第20,21図の実施の形態では、凹所24の天井面及び挿填体20の底面は平坦である。このため、表皮の張り付けに際し、第22図のように、挿填体30Cを上下反転させて凹所24に嵌合させ、挿填体30Cの平坦面を凹所24の天井面に全面的に密着させ、凹所24の天井面を支承する構造としてもよい。この第22図の状態で表皮を張り付ける際には、表皮をシートパッド本体20Cに押し付けたときにシートパッド本体20Cから受ける反力が凹所24の上方領域の全域で均等となり、表皮を効率良く張り付けることができる。
第23図〜第26図は特に腿下部の座感を柔らかくするようにした別の実施の形態に係る車両用シートパッド10Dを示す構成図であり、第23図(a)図は平面図、同(b),(c)図、第24図、第25図はそれぞれ同(a)図のB−B線、C−C線、XXIV−XXIV線、XXV−XXV線に沿う断面図である。第26図は挿填体30Dの斜視図である。
パッド本体20Dの底面の凹所24に嵌合した挿填体30Dの上面は、その腿下部の左右両側部分が低所30d,30dとなっており、該低所30d,30d同士の間が高所30eとなっている。この高所30eは、挿填体30Dのその他の上面と面一状となっている。
凹所24の天井面にあっては、この低所30d,30dに当接する部分が他の天井面よりも下位となっている。凹所24の天井面は、その全体が、低所30dも含めて挿填体30Dの上面に当接している。パッド本体20Dは挿填体30Dよりも低硬度である。
この車両用シートパッド10Dにあっては、腿下部22のうち乗員の左右の大腿部が重なる部分に低所30dが配置され、この部分で軟質のパッド本体20Dの厚みが大きくなっているので、乗員が大腿部に受ける圧迫感が軽減される。なお、低所30d,30d間は高所30eとなっており、大腿部間(跨間)ではパッド本体20Dの厚みが小さい。そのため、着座した乗員の大腿部が車両用シートパッドセンター側へ動くことも抑制され、着座中の安定感にも優れる。
第27図は、挿填体の別の形状例を示す斜視図である。
第23〜26図の挿填体30Dでは低所30dが設けられているが、この第27図の挿填体30D’では腿下部の左右の両側部位を欠損部30fとしている。即ち、腿下部の左右両側にあっては、挿填体30D’は存在せず、パッド本体が車両用シートパッドの底面部にまで達している。この挿填体30D’のその他の構成は挿填体30Dと同一である。この挿填体30D’を用いた車両用シートパッドも、車両用シートパッド10Dと同様の作用効果を奏する。
第28図、第29図は特に尻下部の座感を柔らかくするようにした別の実施の形態に係る車両用シートパッド10Eを示す構成図であり、第28図(a)図は平面図、同(b),(c)図はそれぞれ同(a)図のB−B線、C−C線に沿う断面図である。第29図(a)は挿填体30Eの斜視図であり、同(b),(c)は同(a)のB−B線、C−C線断面図である。
パッド本体20Eの底面の凹所24に嵌合した挿填体30Eの上面は、その腿下部の左右両側部分から後方に低所30g,30gがそれぞれ延設されている。低所30g,30gは尻下部において交わっており、挿填体30Eを平面視した状態にあっては低所30gは全体として略U字状に延在している。腿下部にあっては、低所30g,30g間は高所30hとなっている。この高所30hの上面は、挿填体30Eの周縁部の上面と略面一状となっている。
尻下部にあっては、左縁、右縁、及び後縁が高所となっており、それらの間が低所30gと連なっている。
この尻下部の低所30gにあっては、着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所にそれぞれ凹部30j,30jが設けられている。
パッド本体20Eの凹所24の天井面は、挿填体30Eの上面の全域に重なるように該挿填体30Eの形状に倣った形状となっている。
パッド本体20Eは挿填体30Eよりも低硬度である。
この車両用シートパッド10Eにあっては、座骨結節の下方に凹部30jを設け、この部分における軟質なパッド本体20Eの厚みを大きくしているので、着座者の座骨結節周辺に生じる圧迫感が軽減される。また、座骨結節が凹部30jに向って沈み込むようになり、着座者に感取されるぐらつき感が低減され、姿勢安定感が向上する。
第30図は、凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。
この車両用シートパッド60は、パッド本体61と挿填体65とからなる。パッド本体61の座面のうち腿下部に凹所62が設けられ、この凹所62の底面に複数条の溝63が設けられている。この溝63は左右方向に延在している。なお、溝の代りに多数の突起を設けてもよい。溝63はV字形断面形状となっているが、方形や台形、半円形などであってもよい。
溝63同士の間の頂陵状部分は上端が尖った三角形断面形状となっているが、頂面が平坦面の台形状とされてもよい。
凹所24の最前部と最後部にはそれぞれ平坦面64が設けられている。この平坦面64の高さは、溝63同士の間の頂陵状部分の上端と同一高さとなっている。
挿填体65は、この凹所64に嵌合され、平坦面64,64に接着されてパッド本体61に固定される。挿填体65はパッド本体61と同硬度であってもよく、パッド本体61よりも低硬度であってもよい。
凹所62の深さは5〜50mm程度が好適である。
凹所62は、腿下部の左端部から右端部にかけて連続して設けられている。凹所62の左右幅は300〜500mm程度が好適である。
溝63の深さは3〜15mm程度が好適であり、幅は5〜15mm程度が好適である。
この車両用シートパッド60にあっては、溝63を設けたことにより、着座者の大腿部が受ける圧迫感が軽減される。
第31図は凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた別の実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。
この実施の形態に係る車両用シートパッド60Aでも、パッド本体61Aの腿下部に凹所62Aが設けられ、挿填体65Aが装着されている。
この実施の形態では溝63を省略し、その代り、挿填体65Aをパッド本体61Aよりも所定程度低硬度となるようにしたものである。
なお、凹所62Aの左右の大腿部下方部分は深さが比較的大きい低所62a,62aとなっており、それらの間の跨間下方部分は深さが比較的小さい高所62bとなっている。高所62bは低所62aよりも5〜30mm程度高位となっていることが好ましい。
装填体65Aの底面の左右両側部分は、低所62aに重なる低所重なり面65aとなっており、中央部は高所62bと嵌合する溝状の高所嵌合部65bとなっている。装填体65Aの底面は、その全体が凹所62Aの上面に当接する。
この実施の形態においても、第30図の車両用シートパッドと同様の作用効果が奏される。なお、高所62bを設けたことにより車両用シートパッドの座面のうち跨間部分が大腿部部分よりも高硬度になり、着座者の大腿部の安定感が向上する。
第32図は凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けたさらに別の実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。
この実施の形態は、パッド本体61Bの凹所62Bの底面の中央に高所62bを設け、該高所62bの左右両隣の低所に溝63を設けたものである。溝63は複数条、左右方向に延設されている。挿填体65Bの形状は挿填体65Aと同一であり、同一符号は同一部分を示している。
なお、溝の代りに多数の突起を設けてもよい。溝63はV字形断面形状となっているが、方形や台形、半円形などであってもよい。
溝63同士の間の頂陵状部分は上端が尖った三角形断面形状となっているが、頂面が平坦面の台形状とされてもよい。
凹所24の最前部と最後部にはそれぞれ平坦面64が設けられている。この平坦面64の高さは、溝63同士の間の頂陵状部分の上端と同一高さとなっている。
挿填体65は、この凹所62Bに嵌合され、平坦面64,64に接着されてパッド本体61に固定される。挿填体65はパッド本体61と同硬度であってもよく、パッド本体61よりも低硬度であってもよい。
溝63の深さ、幅、形状等は第30図の場合と同様である。
この実施の形態によっても第31図の車両用シートパッドと同様の効果が奏される。
第33図は、凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた異なる実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。
この車両用シートパッド70は、パッド本体71と挿填体75とからなる。パッド本体71の座面のうち尻下部に凹所72が設けられ、この凹所72の底面に複数条の溝73が設けられている。この溝73は左右方向に延在している。なお、溝の代りに多数の突起を設けてもよい。溝73はV字形断面形状となっているが、方形や台形、半円形などであってもよい。また、第12図の符号4gのような空隙を設けてもよい。
溝73同士の間の頂陵状部分は上端が尖った三角形断面形状となっているが、頂面が平坦面の台形状とされてもよい。
凹所74の最前部と最後部にはそれぞれ平坦面74が設けられている。この平坦面74の高さは、溝63同士の間の頂陵状部分の上端と同一高さとなっている。
挿填体75は、この凹所74に嵌合され、平坦面74,74に接着されてパッド本体71に固定される。挿填体75はパッド本体71と同硬度であってもよく、パッド本体71よりも低硬度であってもよい。
凹所72の深さは5〜50mm程度が好適である。
凹所72は、尻下部の左端部から右端部にかけて連続して設けられている。凹所72の左右幅は250〜500mm程度が好適である。
溝73の深さは3〜15mm程度が好適であり、幅は5〜15mm程度が好適である。
この車両用シートパッド70にあっては、溝73を設けたことにより、着座者の尻部が受ける圧迫感が軽減される。
なお、第30,32,33図ではパッド本体の凹所の上面に溝を設けているが、挿填体の底面に溝や突起を設けてもよい。また、挿填体の底面と凹所の上面とに互いに交叉方向(好ましくは直交方向)に延在する溝を設けてもよい。溝や突起によって形成される空隙を車両用シートパッド外部に連通する孔等よりなる通気部を設けてもよい。通気部は、挿填体を通気性とすることにより形成されてもよい。
第35図は異なる実施の形態に係るシートパッド100の模式的な分解斜視図である。パッド本体101の底面に凹所102が設けられ、この凹所102に挿填体103が嵌合される。この挿填体103の上面に複数の凸部104が設けられ、凸部104同士の間に前後左右に延在する溝105が設けられている。
第36図はさらに異なる実施の形態に係るシートパッド110の模式的な分解斜視図である。パッド本体111の底面に凹所112が設けられ、この凹所112に挿填体113が嵌合される。この挿填体113の上面に複数の凸部114が設けられ、凸部114同士の間に前後左右に延在する溝115が設けられている。挿填体113には上下方向に延在する切込状の連通部116が設けられている。パッド本体111には通気孔117が設けられている。連通部116からの空気が溝115、通気孔117を通って座面から吹出し可能となっている。
第37図はさらに別の実施の形態に係るシートパッド120の模式的な分解斜視図である。パッド本体121の底面に凹所122が設けられ、この凹所122に挿填体123が嵌合される。この挿填体123の上面に複数の凸条124が設けられ、凸条124同士の間に前後方向に延在する溝125が設けられている。挿填体123には上下方向に延在する切込状の連通部126が設けられている。パッド本体121には通気孔127が設けられている。凹所122の天井面には左右方向に延在する溝128が設けられている。連通部126からの空気が溝125,128、通気孔127を通って座面から吹出し可能となっている。
(a)は本発明の車両用シートパッドの実施の形態を示す断面図であり、(b)は(a)における挿填体の斜視図である。 図1の車両用シートパッドに人体が着座した状態を示す断面図である。 図1の車両用シートパッドの成形用金型の断面図である。 別の車両用シートパッドの成形用金型の断面図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッドに人体が着座した状態を示す断面図である。 図5の挿填体の斜視図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッドに使用される挿填体を示す断面図である。 図7の挿填体の斜視図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。 図9の挿填体の斜視図である。 図9の車両用シートパッドの成形用金型の断面図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。 異なる実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図である。 図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。 図13のXV−XV線に沿う断面図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。 図16のXVII−XVII線に沿う断面図である。 さらに別の実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。 異なる実施の形態に係る車両用シートパッドの断面図である。 図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。 図20において挿填体を上下反転させた状態を示す断面図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッド10Dを示す構成図であり、(a)は平面図、(b),(c)はそれぞれ(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図である。 図23(a)のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 図23(a)のXXV−XXV線に沿う断面図である。 挿填体30Dの斜視図である。 挿填体の別の形状例を示す斜視図である。 別の実施の形態に係る車両用シートパッド10Eを示す構成図であり、第(a)は平面図、(b),(c)はそれぞれ(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図である。 (a)は挿填体30Eの斜視図であり、(b),(c)は(a)のB−B線、C−C線断面図である。 凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた別の実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けたさらに別の実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 凹所及び挿填体をパッド本体の上面に設けた異なる実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。 実施の形態に係る車両用シートパッドの分解斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 車両用シートパッド
2,2A,2B,2C シートパッド本体
2a 尻下部
2s サイド部
3,3A,3B,3C 凹所
4,4A,4B 挿填体
4a 中央部
4b,4c 斜面
4d 凹部
4e 最下点
5 原液
P 人体
11 座骨結節
12 仙骨
10,10A,10B,10C,10C’,10D,10E,60,60A,60B,70,100,110,120 車両用シートパッド
20,20A,20B,20C,20D,20E,61,61A,61B,71,101,111,121 パッド本体
24 凹所
30,30A,30B,30C,30D,30E,65,65A,65B,75,103,113,123 挿填体
31 突起
32 空隙
33 貫通孔(連通部)
41,51 第1の溝
42,52 第2の溝
62,62A,62B 凹所
63,73 溝
80,80A,80B 金型
81,83,84 上金型
82 下金型
81a,83a 中央部
81b,83b 斜面
83c,84b ベントホール
84a 凸部

Claims (29)

  1. 少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、
    該挿填体の上面における左右方向の中央が凸部となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 請求項1において、挿填体の該上面は、左右方向の中央から両端縁に向かって下方に傾斜する斜面となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  3. 請求項2において、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることを特徴とする車両用シートパッド。
  4. 少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、
    該挿填体の上面における左右方向の両端縁近傍が凸部となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  5. 請求項4において、挿填体の該上面は、左右方向の両端縁近傍が、該両端縁から中央方向に向かって下方に傾斜する斜面となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  6. 請求項5において、該斜面は、左右方向の中央にまで延在していることを特徴とする車両用シートパッド。
  7. 請求項6において、シートパッド本体に設けられた該凹所の天井面が挿填体の該上面と同一形状であり、両者が密着していることを特徴とする車両用シートパッド。
  8. 少なくとも尻下部の下方の底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    該挿填体は該シートパッド本体よりも高硬度であり、
    該挿填体の上面における着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  9. 請求項8において、該凹部は略円錐形状となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  10. 請求項8又は9において、シートパッド本体の該凹所の天井面は平面となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  11. 底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    該シートパッド本体及び挿填体の硬度が略同一であり、
    該凹所の天井面と該挿填体の上面との間に空隙が存在することを特徴とする車両用シートパッド。
  12. 請求項11において、前記天井面及び挿填体の上面の一方に突起が設けられ、該突起同士の間が前記空隙となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  13. 請求項11において、前記底面及び挿填体の下面の少なくとも一方に溝が設けられ、該溝内が前記空隙となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  14. 請求項1ないし12のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部に設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  16. 請求項15において、前記腿下部の左右両側部分において、挿填体の厚さが小さくなるか又は挿填体が欠損していることを特徴とする車両用シートパッド。
  17. 底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられており、
    前記腿下部の左右両側部分において、挿填体の厚さが小さくなるか又は挿填体が欠損していることを特徴とする車両用シートパッド。
  18. 底面部に上方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドにおいて、
    前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられており、
    該腿下部にあっては、左縁、右縁及び中央部が高所であり、それらの間が低所となっており、
    該尻下部にあっては、左縁、右縁及び後縁が高所であり、これらで囲まれた中央部が低所となっており、
    該腿下部の低所と尻下部の低所とが連続していることを特徴とする車両用シートパッド。
  19. 請求項18において、該尻下部の低所のうち、着座者の1対の座骨結節の下方に位置する箇所がそれぞれ凹部となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は、挿填体を上下逆にしても該挿填体を凹所に嵌合可能な形状となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  21. 上面部に下方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドであって、
    該凹所の底面と該挿填体の下面との間に空隙が存在することを特徴とする車両用シートパッド。
  22. 請求項21において、前記底面及び挿填体の下面の一方に突起が設けられ、該突起同士の間が前記空隙となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  23. 請求項21において、前記底面及び挿填体の下面の少なくとも一方に溝が設けられ、該溝内が前記空隙となっていることを特徴とする車両用シートパッド。
  24. 請求項21ないし23のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は腿下部に設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  25. 請求項20ないし23のいずれか1項において、前記凹所及び挿填体は尻下部から腿下部に連続して設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  26. 請求項20ないし25のいずれか1項において、前記空隙と外部とを連通する通気部が設けられていることを特徴とする車両用シートパッド。
  27. 上面部に下方へ向って凹陥する凹所が設けられたシートパッド本体と、
    該凹所に挿填された挿填体とを備えてなる車両用シートパッドであって、
    該凹所及び挿填体は腿下部に配置され、該挿填体はシートパッド本体よりも低硬度であることを特徴とする車両用シートパッド。
  28. 請求項27において、該凹所のうち左右両側部分の深さがそれらの間の中央部分の深さよりも大であることを特徴とする車両用シートパッド。
  29. 請求項1ないし28のいずれか1項の車両用シートパッドを用いた車両用シート。
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