JP2006070520A - バルコニ - Google Patents

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Abstract

【課題】 樋部から清掃対象物を清掃、除去する作業を容易に行えるバルコニを提供すること。
【解決手段】 バルコニの床は、水勾配方向へ並設された複数のデッキ部材27,28で形成され、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材28には、上向きに開口した凹部による樋部40が形成されている。樋部40がデッキ部材28に設けられていることにより、この樋部40から清掃対象物を清掃、除去する作業を容易に行える。樋部40には、樋カバー45が取り外し可能に配置され、樋カバー45の上面部45Aは踏み付け可能であり、また、樋カバー45には、孔46や切り欠き47による水通過部が設けられている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、住宅等の建物に付設又は建物の一部として施工されるバルコニに関する。
下記の特許文献1には、住宅等の建物に設けられるバルコニの排水構造が示されている。このバルコニの排水構造では、バルコニの骨組みを形成している桁梁部材に樋部材を設け、この樋部材に、バルコニの床を形成しているデッキ部材の上面に沿って流下した雨水をこのデッキ部材の先端から落下させ、雨水を樋部材を経てバルコニの外部へ排出させている。
特開2002−54275(段落番号0038、段落番号0041、段落番号0049、図1、図3)
樋部材等による樋部を有するバルコニでは、雨水等の水と共に樋部に達したごみや異物等の清掃対象物が樋部に溜まった場合には、この清掃対象物を清掃、除去する作業を行わなければならないが、上記のバルコニの排水構造によると、樋部材は、デッキ部材よりも下側においてバルコニの桁梁部材に設けられているため、清掃対象物を清掃、除去する作業に手間がかかることになる。
本発明の目的は、樋部から清掃対象物を清掃、除去する作業を容易に行えるようになるバルコニを提供するところにある。
本発明に係るバルコニは、床が少なくとも1個のデッキ部材によって形成されているバルコニにおいて、前記デッキ部材に樋部が設けられていることを特徴とするものである。
このバルコニによると、雨水等の水が流れる樋部は、バルコニの床を形成しているデッキ部材に設けられているため、樋部にごみや異物等の清掃対象物が溜まっても、デッキ部材を清掃する場合と同様にして、この清掃対象物を清掃、除去する作業を行えることになり、清掃、除去作業の容易化を図ることができる。
本発明において、デッキ部材に設ける樋部は、任意な形状、構造のものでよく、例えば、全部又は一部が閉鎖された上面部を有していてバルコニの床の水勾配方向の上流側に向かって開口したものでもよく、上向きに開口した凹部等でもよい。
また、デッキ部材に設ける樋部を上向きに開口した凹部とする場合には、この凹部に、この凹部の底部から立ち上がったフィン部を設けたり、このフィン部と、フィン部の上端から水平方向等に延びる上面部とからなるT字状や逆L字状等のステップ部を設けたりすることで、踏み付け可能なこれらのフィン部やステップ部により、幅寸法が小さい又は大きい樋部の部分で立つことや歩行できるようにしてもよい。
さらに、デッキ部材に設ける樋部を上向きに開口した凹部とする場合には、この凹部に、踏み付け可能な上面部を備えた樋カバーを配設することが好ましい。
これによると、樋部が上向きに開口した凹部としてデッキ部材に設けられていても、樋部に踏み付け可能となっている上面部を備えた樋カバーが配設されることにより、樋部の位置で立つことや歩行すること等を容易に行えるようになり、この結果、バルコニの有効面積を実質的に拡大することができる。なお、この樋カバーは、上面部と脚部とを有するものでもよく、あるいは、上面部のみからなり、この上面部が、上述のように凹部の底部から立ち上がったフィン部やステップ部の上に載せられるものでもよい。
また、このように樋部となっている凹部に踏み付け可能な上面部を備えた樋カバーを配設する場合には、樋カバーの踏み付け可能な上面部の高さ位置は任意に設定してよい。その一例は、樋カバーの上面部を、デッキ部材における凹部が形成されていない箇所の上面部と同一高さ又は略同一高さにすることである。
これによると、樋カバーの上面部と、デッキ部材における凹部が形成されていない箇所の上面部との間で大きな段差が生じないため、これらの間に跨る良好な歩行性を確保することができる。
なお、樋カバーの上面部を、デッキ部材における凹部が形成されていない箇所の上面部と同一高さ又は略同一高さにすることは、凹部が形成されている前記デッキ部材に水勾配が設けられている場合には、この水勾配を考慮した上でのことでもよく、考慮しない上でのことでもよい。また、樋カバーの上面部は平坦となっているものでもよく、幅方向の中央等が低くなって又は高くなって傾斜あるいは湾曲したものでもよい。
また、樋カバーには、雨水等の水を前記凹部へ流入させるための孔等による水通過部を形成することが好ましい。
これによると、凹部に樋カバーが配設されていても、雨水等の水を水通過部を通過させて凹部へ流入させることができ、樋カバーは水が凹部へ流入する際の障害とはならない。
このような水通過部は、孔でもよく、溝でもよく、切り欠き等でもよく、任意な形態のものでよい。
また、水通過部は樋カバーの任意な箇所に形成することができ、樋カバーが、例えば、前記上面部と前記脚部とを有するものである場合には、水通過部は、上面部だけに形成してもよく、脚部だけに形成してもよく、上面部と脚部の両方に形成してもよい。また、上述のように、上面部が幅方向の中央等が低くなって傾斜あるいは湾曲している場合には、その低い箇所に水通過部を形成してもよい。
さらに、樋カバーは前記デッキ部材と一体に形成されたもの、すなわちデッキ部材の一部となっているものでもよく、あるいは、デッキ部材とは別部材になっているものでもよい。
樋カバーが後者である場合には、この樋カバーをデッキ部材の前記凹部に対して取り外し不能に配置してもよく、取り外し可能に配置してもよい。
樋カバーをデッキ部材の凹部に対して取り外し可能とすると、樋部である凹部に清掃対象物が溜まっても、樋カバーを凹部から取り外すことにより、清掃対象物の清掃、除去作業を容易に行えることになる。
本発明は、バルコニの床が1個のデッキ部材で形成される場合や複数個のデッキ部材で形成される場合に適用できるが、バルコニの床がこの床の水勾配方向に複数個並設されるデッキ部材によって形成される場合には、全部又は一部のデッキ部材に前記樋部を設けてもよいが、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材に樋部を設けることが好ましい。
これによると、樋部を設けなければならないデッキ部材の個数を削減でき、それだけこれらのデッキ部材で形成されるバルコニの床の全体的な平坦性を確保できるとともに、それぞれのデッキ部材の上面部を水勾配方向下流側へ流下した雨水等の水を、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材に集めてこのデッキ部材の樋部に落下させることができ、雨水等の水の排水処理を1個のデッキ部材に設けた樋部によって行える。
なお、このように水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材に樋部を設ける場合において、この水勾配の下り方向は任意な方向でよい。例えば、第1の例は、建物の外壁側が最も高くて水勾配がバルコニの張り出し方向へ下り傾斜し、建物の外壁から最も遠い位置が水勾配の最も低い位置となっていることであり、第2の例は、バルコニの張り出し方向の途中部又は建物の外壁の延設方向である左右方向の途中部が最も高い位置となっていてその両側方向へ次第に高さが低くなっていることであり、第3の例は、バルコニの張り出し方向又は建物の外壁の延設方向である左右方向に高い位置と低い位置がそれぞれ複数設けられ、互いに隣接する高い位置と低い位置とが水勾配をもって連続してことである。第1の例の場合には、樋部の個数は1個となり、第2及び第3の場合には、それぞれの最も低い位置に配置されたデッキ部材に樋部が設けられるため、樋部の個数は複数個となる。
また、以上のように、バルコニの床を形成するデッキ部材がこの床の水勾配方向に複数個並設され、これらのデッキ部材のうち、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材に樋部を設ける場合において、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材がバルコニ桁梁部材とバルコニ内外方向に隣接している場合には、このバルコニ桁梁部材にバルコニ内側方向に延出された水切り部を設け、この水切り部に下面に、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材のバルコニ外側方向の先端部を結合することが好ましい。
これによると、バルコニ桁梁部材と、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材との間の良好な雨仕舞いを確保でき、このデッキ部材に樋部が設けられているため、バルコニ桁梁部材の上やこの桁梁部材に設けられた水切り部の上に降った雨水を樋部へ導くことができる。
このようなバルコニ桁梁部材の水切り部は、バルコニ桁梁部材の一部として設けてもよく、バルコニ桁梁部材とは別部材として用意し、バルコニ桁梁部材に結合してもよい。
以上の本発明は、住宅等の建物に後付けで付設されるバルコニにも適用でき、建物の建築と同時に一体施工されるバルコニにも適用できる。また、本発明は、支柱で支持されないバルコニと支柱で支持されるバルコニの両方に適用できる。
本発明によると、樋部から清掃対象物を清掃、除去する作業を容易に行えるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るバルコニ1の側断面図であり、図2は、図1のS2−S2線断面図である。また、図3は、図2の平面図である。
図1で示されているように、バルコニ1は支柱で支持されていないカンティバルコニであり、このバルコニ1が設置される住宅の外壁2は、外壁2に沿って水平に延びる住宅の骨組み材である梁部材3に胴縁4を介して取り付けられたサイディング5で形成されている。梁部材3の上部には、バルコニ1へ出入りするための出入口用開口部6の外枠を形成するサッシ7が配置され、このサッシ7に嵌め込まれている図示外の障子を開閉することにより、住宅の居室からバルコニ1へ開口部6を通って出入りすることができる。
バルコニ1の骨組みは、図1で示されているバルコニ桁梁部材10と、図1及び図2で示されているバルコニ妻梁部材11とで構成され、バルコニ1の左右両側に設けられている妻梁部材11(図2には、これらの妻梁部材11のうちの一方が示されている)の基端部は、梁部材3から胴縁4とサイディング5を貫通して住宅の外側へ延びている図示外のアーム部材に結合されており、このように、このアーム部材を介して住宅の躯体である梁部材3に基端部が結合されている左右2本の妻梁部材11の先端部に桁梁部材10が架設され、桁梁部材10と妻梁部材11との結合は、図3で示されたアングル材による結合部材12によって行われている。
図1と図2から分かるように、桁梁部材10と妻梁部材11には、手摺り14用の支柱15が立設され、これらの支柱15の上端には手摺り14用のトップレール16が架け渡されている。
図1で示されているように、住宅の外壁2には根太受け部材20が取り付けられ、この根太受け部材20と対向している桁梁部材10のバルコニ内側の面には、バルコニ内側方向に延出した根太受け部21が引き抜き成形品又は押し出し成形品である桁梁部材10の一部として形成されている。それぞれがバルコニ1の左右方向(図1に対する直角方向)に延びる長さを有している根太受け部材20と根太受け部21の上には、バルコニ1の内外方向への長さ、言い換えると、住宅の外壁2からのバルコニ2の張り出し方向への長さを有する根太22の両端部が載せられ、この根太22は、根太受け部材20と根太受け部21にビス等による止着具23で止着されている。このような根太22は、図2及び図3で示されているように、バルコニ1の張り出し方向と直交するバルコニ1の左右方向に複数本設けられている。
そして、図1で示されているように、これらの根太22の上には、バルコニ1の床を形成する複数個のデッキ部材、本実施形態では3個のデッキ部材26〜28が載せられている。これらのデッキ部材26〜28は長さ方向がバルコニ1の左右方向となっている細幅部材であり、これらのデッキ部材26〜28はバルコニ1の内外方向に並設されている。それぞれの根太22は、根太受け部材20と根太受け部21の高さ位置の差に基づいてバルコニ1の張り出し方向に下り傾斜しているため、デッキ部材26〜28は、根太22の下り傾斜に基づく水勾配をもって並設されている。言い換えると、デッキ部材26〜28で形成されているバルコニ1の床は、バルコニ1の張り出し方向へ下り傾斜した水勾配を有している。
本実施形態では、3個のデッキ部材26〜28のうち、住宅の外壁2から最も遠いデッキ部材28は、例えば、アルミ合金等による金属製であり、他のデッキ部材26及び27は合成樹脂製であり、これらのデッキ部材26及び27は中空部材である。なお、全部のデッキ部材26〜28が合成樹脂製でもよく、アルミ合金等による金属製でもよい。
また、3個のデッキ部材26〜28は、ビス等の止着具29で根太22に止着されているとともに、互いに隣接配置されているデッキ部材26とデッキ部材27、及びデッキ部材27とデッキ部材28は、バルコニ1の内外方向の重複幅をもって重なり合っている。また、止着具29で根太22に止着されているデッキ部材26及び27の箇所は、上向きに開口した溝となっており、デッキ部材26,27の長さ方向の端部まで連続していてこの端部の位置で開口しているこれらの溝には溝カバー30が配置されている。さらに、デッキ部材26と住宅の外壁2との間には、水切り部材31が配置されている。
水切り部材31を含むバルコニ1の床に雨が降ると、この床を形成しているデッキ部材26〜28は、上述したように、バルコニ1の張り出し方向へ下り傾斜した水勾配をもって並設されているため、雨水はデッキ部材26〜28の上面部に沿ってバルコニ1の外側方向へ流下し、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材28の下流側の部分に集まる。
図4は、このデッキ部材28及びその周辺を示す図1の一部拡大図である。デッキ部材28の水勾配方向上流側の端部28Aは、前記止着具29で根太22に止着されている。デッキ部材27の水勾配方向下流側の端部27Aは、デッキ部材28の上面部28Dの上に防水部材33Aを介して載せられ、デッキ部材28に、端部28Aよりも水勾配方向下流側に形成されている起立部28Hは、デッキ部材27に形成されている下段部27Bの下面に防水部材33Bを介して当接している。そして、デッキ部材28の起立部28Hよりも水勾配方向下流側は溝32となっており、この溝32は、上記溝カバー30が配置されているデッキ部材26,27の溝と同じく、デッキ部材28の長さ方向の端部まで連続し、この端部の位置で開口している。また、デッキ部材28の脚部28Cの上端に形成されている上記上面部28Dは、歩行可能な面となっている。
なお、デッキ部材27とデッキ部材28との以上説明した連続構造において、防水部材33A、33Bを省略してもよい。
デッキ部材28には、上面部28Dよりも水勾配方向下流側において、樋部40が形成され、この樋部40は上向きに開口した凹部となっている。このため、樋部40は、水勾配方向下流側と上流側の立上り壁40Aと40Bと、これらの立上り壁40Aと40Bの間の底面部40Cとからなる。このような凹部による樋部40は、バルコニ1の左右方向に延びているデッキ部材28の全長に亘って形成されている。デッキ部材28には、水勾配方向下流側の立上り壁40Aと連続していてバルコニ1の内側へ下り傾斜した傾斜面部28Eが設けられ、この傾斜面部28Eの上端と連続している起立部28Fの端部は、デッキ部材28のバルコニ外側方向の先端部28Gとなっている。この先端部28Gは、バルコニ1の内側に向かって開口した断面コ字形状となっている。
デッキ部材28とバルコニ内外方向に隣接している前述したバルコニ桁梁部材10には、この桁梁部材10の上面から一体にバルコニ1の内側に延びる水切り部10Aが設けられ、デッキ部材28の先端部28Gはこの水切り部10Aの下側に配置されているとともに、先端部28Gは水切り部10Aの下面に結合具41で結合されており、先端部28Gと水切り部10Aとの結合は、先端部28Bと桁梁部材10のバルコニ内側の面10Bとの間に防水部材42が介設されてなされている。なお、先端部28Gと水切り部10Aとの間に防水部材を配置してもよい。
デッキ部材28の凹部による樋部40には、デッキ部材28の全長又は略全長に亘る長さを有する樋カバー45が取り外し可能に配置されている。この樋カバー45は、例えば、アルミ合金による金属製であって、デッキ部材28と同じ材料で形成されている。また、樋カバー45は、上面部45Aと、水勾配方向に離れている一対の脚部45Bと、上面部45Aの水勾配方向両側の端部に設けられた垂下部45Cとからなる。また、上面部45Aと脚部45Bには水通過部である孔46が形成され、脚部45Bにおける樋部40の底面部40Cと接触している下端には、水通過部である切り欠き47が形成されている。
樋カバー45の上面部45Aは踏み付け可能な強度を有し、脚部45Bもこの踏み付け力に対する充分な強度を有し、このため、人が樋カバー45の上に立つことや歩行することが可能である。また、樋カバー45を樋部40に配置したときにおける上面部45Aの高さ位置は、図4で示されているように、デッキ部材28自身が有している水勾配を考慮しても、また考慮しなくても、デッキ部材28の上記上面部28Dの高さ位置と略一致している。したがって、人がバルコニ1の床を歩行したとき、これらの上面部45Aと28Dの間で殆ど高さのギャップを感じることがない。
なお、樋カバー45を樋部40に配置したときにおける上面部45Aの高さ位置を、デッキ部材28の上面部28Dの高さ位置と一致させてもよい。
図2で示されているとおり、前述した妻梁部材11には、バルコニ1の内側において、上樋部材50が取り付けられている。この上樋部材50は、図1で示されているように、デッキ部材26〜28に跨るバルコニ1の張り出し方向への長さを有し、その前後の端部50A,50Bは塞がれている。また、上樋部材50は、図2で示されているように、妻梁部材11のバルコニ内側の面11Aに結合された外側壁部50Cと、上端部がデッキ部材26〜28に、下端部が桁梁部材10の前記根太受け部21及び図1で示されている前記根太受け部材20にそれぞれ結合された内側壁部50Dと、外側壁部50Cの下端部と内側壁部50Dの高さ中間部との間に架設されている底面部50Eとからなる。
このような形状となっている上樋部材50は、図1で示されているとおり、バルコニ1の外側方向へ下り傾斜した水勾配を有している。そして、上樋部材50の底面部50Eの水勾配方向下流端部又はその近傍には、下側へ延びる短寸の縦樋部材51が取り付けられている。
また、図2で示されているように、上樋部材50の外側壁部50Cの上端部にはカバー部材52が取り付けられ、デッキ部材26〜28の上方においてバルコニ1の内側へ延出しているこのカバー部材52によって上樋部材50の上方が塞がれている。
図2で示すように、上樋部材50の下側には下樋部材60が配置され、バルコニ1の張り出し方向へ下り勾配となって配置されているこの下樋部材60は、妻梁部材11の下面を下側から覆うとともに、上樋部材50を越えてバルコニ1の内側方向に達する幅寸法を有し、下樋部材60の幅方向両側の立上り端部60A,60Bのうち、バルコニ1の外側方向の立上り端部60Aは妻梁部材11の下面に結合され、バルコニ1の内側方向の立上り端部60Bは、桁梁部材10の前記根太受け部21と、図1で示されている前記根太受け部材20とに結合されている。また、下樋部材60は、図1で示されているように、桁梁部材10の前面10C(この前面10Cは妻梁部材11の先端面と一致している)から住宅の前記外壁2の近くまで達する長さを有し、この長さは上樋部材50の長さよりも長い。そして、下樋部材60の前端部60Cは塞がれており、後端部もキャップ部材61で塞がれている。
下樋部材60の底面部60Dには、桁梁部材10の近くにおいて、樋部材62が接続され、バルコニ1の下面から露出しているこの樋部材62には、住宅の前記外壁2に沿って下側へ延びる縦樋部材64が中間樋部材63を介して接続されている。なお、下樋部材60の水勾配を住宅の外壁2側へ下り勾配とすることにより、この外壁2の近くにおいて樋部材62を下樋部材62に接続してもよい。
以上の上樋部材50及び下樋部材60は、バルコニ1の左右両側に2本ある妻梁部材11ごとに設けられ、また、樋部材62〜64も妻梁部材11ごとに設けられている。
前述したように、バルコニ1の床に雨が降ると、雨水はデッキ部材26〜28の上面部に沿ってバルコニ1の外側方向へ流下することになり、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材28に達した雨水は、このデッキ部材28に上向きに開口した凹部として形成されている前記樋部40に流れ落ちる。この樋部40には樋カバー45が配置されているが、この樋カバー45は、樋部40よりもバルコニ1の内外方向(前記水勾配方向及びバルコニ1の張り出し方向)の幅寸法が小さく、かつ、上面部45Aや脚部45Bには、水通過部となっている孔46、切り欠き47が形成されているため、樋カバー45は雨水が樋部40に流入する際の障害にはならない。
樋部40に流れ落ちた雨水は、樋部40がデッキ部材28の長さ方向両端部で開口しているためこれらの開口端部から落下し、その下に配置されている図2の上樋部材50に達する。そして、雨水は、前記短寸の縦樋部材51から下樋部材60に流下し、この下樋部材60から樋部材62〜64を経てバルコニ1の外部に排出される。
また、たとえ、前記溝カバー30が配置されているデッキ部材26,27の前記溝や、デッキ部材28に形成されている溝32、デッキ部材26とデッキ部材27との間の隙間に雨水が侵入しても、これらの溝や隙間は、樋部40と同様に、それぞれのデッキ部材26〜28の長さ方向両端部まで延びているため、これらの溝や隙間に侵入した雨水は、溝や隙間の長さ方向端部からデッキ部材26〜28の下側に配置されている上樋部材50へ落下し、これ以後、上述の雨水と同様にして下樋部材60等を経てバルコニ1の外部に排出される。
また、図2で説明したように、上樋部材50の外側壁部50Cは妻梁部材11のバルコニ内側の面11Aに結合されているが、雨水がこれらの外側壁部50Cと面11Aとの間に侵入しても、この下には、上樋部材50の長さの全体をカバーして配置されている下樋部材60が設けられているため、このような雨水も下樋部材60等を経てバルコニ1の外部に排出される。
さらに、桁梁部材10と妻梁部材11との接合部の隙間に雨水が侵入しても、この隙間の下端から落下した雨水は下樋部材60の上に落ちることになるため、このような雨水も下樋部材60等を経てバルコニ1の外部へ排出される。
なお、左右寸法が大きいバルコニについては、前述した左右2本の妻梁部材11の間にこれらの妻梁部材11と平行に中間梁部材が設けられ、妻梁部材11と同じく基端部がアーム部材を介して住宅の梁部材3に結合されるこの中間梁部材と一方の妻梁部材11との間及び中間梁部材と他方の妻梁部材11との間に、それぞれ桁梁部材が架設される。そして、凹部による樋部40が形成されているデッキ部材28を含むデッキ部材26〜28も中間梁部材と一方の妻梁部材11との間及び中間梁部材と他方の妻梁部材11との間に配置され、中間梁部材の左右両側に、図2で示した妻梁部材11に対する構造と同様な構造によって上樋部材50と下樋部材60が配置され、これらの下樋部材60に樋部材62〜64が接続されることにより、中間梁部材の左右両側に配置されたそれぞれのデッキ部材28の樋部40に落下した雨水は、これらの樋部材50,60,62〜64を経てバルコニ1の外部に排出される。
以上説明した本実施形態によると、バルコニ1の床に降った雨水を排出するための樋部40は、バルコニ1の床を形成しているデッキ部材28に形成されているため、この樋部40に清掃、除去すべきごみや異物等の清掃対象物が溜まっても、デッキ部材28を清掃する作業と同様にしてこの清掃対象物を清掃、除去する作業を容易に行え、作業の容易化を図ることができる。
また、樋部40はバルコニ1の床を形成しているデッキ部材28に形成されているため、バルコニ1の桁梁部材10に、バルコニ1の床よりも下側において、樋部材を設け、この樋部材からバルコニ1の妻梁部材11に設けられた樋部材へ雨水等の水を流す場合と比較すると、本実施形態では、バルコニ1の床から桁梁部材10に設けた樋部材へ水を流すという流水行程を省くことができ、また、これにより、バルコニ1の全体の雨仕舞い構造を簡単化することができる。
また、樋部40はデッキ部材28に上向きに開口した凹部として形成され、この凹部には、踏み付け可能な上面部45Aを備えた樋カバー45が配設されているため、樋部40が形成されている位置で立つことや歩行すること等が可能となり、この結果、バルコニ1の床を形成するデッキ部材28に上向きに開口した凹部としての樋部40を設けても、バルコニ1の有効面積を実質的に拡大することができる。
また、樋カバー45の踏み付け可能な上面部45Aの高さ位置は、デッキ部材28における樋部40が形成されていない箇所の上面部28Dと同一又は略同一であるため、樋カバー45の上面部45Aと、デッキ部材28の上面部28Dとの間で大きな段差が生ぜず、このため、これらの間に跨る良好な歩行性を確保することができる。
さらに、樋カバー45には水通過部となっている孔46や切り欠き47が形成されているため、樋部40に樋カバー45を配置しても、雨水はこれらの孔46や切り欠き47を通過して樋部40に流入し、この樋部40等を経て雨水をバルコニ1の外部に排出することができる。
また、樋カバー45は樋部40に取り外し可能に配置されているため、樋カバー45を取り外すことにより、樋部40に溜まって清掃対象物の清掃、除去作業を容易に行える。
さらに、樋部40は、バルコニ1の床を形成しているデッキ部材26〜28のうち、この床の水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材28に形成されているため、バルコニ1の床に降った雨水やこの床にこぼした水を樋部40に集めてバルコニ1の外部に排出できるとともに、それぞれのデッキ部材26〜28に凹部による樋部を設けた場合と比較し、バルコニ1の床の全体的な平坦性を確保することができる。
また、デッキ部材28とバルコニ内外方向に隣接している桁梁部材10には、バルコニ内側方向へ延設された水切り部材10Aが形成され、デッキ部材28のバルコニ外側方向の先端部28Gはこの水切り部10Aの下面に結合されているため、桁梁部材10とデッキ部材28との間の雨仕舞いが良好になり、桁梁部材10の上や水切り部10Aの上に降った雨水を樋部40へ導くことができる。
本発明、床がデッキ部材によって形成されるバルコニに利用することができる。
本発明の一実施形態に係るバルコニを示す側断面図である。 図1のS2−S2線断面図である。 図2の平面図である。 水勾配方向に並設された複数のデッキ部材のうち、水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材及びその周辺を示す図1の一部拡大図である。
符号の説明
1 バルコニ
10 バルコニ桁梁部材
10A 水切り部
11 バルコニ妻梁部材
26〜28 デッキ部材
28D 上面部
28G 先端部
40 上向きに開口した凹部による樋部
45 樋カバー
45A 上面部
46 水通過部である孔
47 水通過部である切り欠き

Claims (7)

  1. 床が少なくとも1個のデッキ部材によって形成されているバルコニにおいて、前記デッキ部材に樋部が設けられていることを特徴とするバルコニ。
  2. 請求項1に記載のバルコニにおいて、前記樋部は上向きに開口した凹部であり、この凹部に、踏み付け可能な上面部を備えた樋カバーが配設されていることを特徴するバルコニ。
  3. 請求項2に記載のバルコニにおいて、前記樋カバーの前記上面部は、前記デッキ部材における前記凹部が形成されていない箇所の上面部と同一高さ又は略同一高さになっていることを特徴とするバルコニ。
  4. 請求項2又は3に記載のバルコニにおいて、前記樋カバーには、水を前記凹部へ流入させるための孔等による水通過部が形成されていることを特徴とするバルコニ。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載のバルコニにおいて、前記樋カバーは前記凹部に対して取り外し可能となっていることを特徴とするバルコニ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のバルコニにおいて、前記床を形成する前記デッキ部材は前記床の水勾配方向に複数個並設され、これらのデッキ部材のうち、前記水勾配方向の最も下側に配置されたデッキ部材に前記樋部が設けられていることを特徴とするバルコニ。
  7. 請求項6に記載のバルコニにおいて、前記水勾配方向の最も下側に配置された前記デッキ部材はバルコニ桁梁部材とバルコニ内外方向に隣接しており、このバルコニ桁梁部材にはバルコニ内側方向に延出された水切り部が設けられ、この水切り部の下面に、前記水勾配方向の最も下側に配置された前記デッキ部材のバルコニ外側方向の先端部が結合されていることを特徴とするバルコニ。
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