JP4056895B2 - バルコニーの排水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金などの金属製形材を用いて作られたバルコニーの排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属製形材を用いて作られたバルコニーにおいては、デッキに降った雨をデッキの下方に流下させずに地上に誘導して排水するための排水装置が備えられている。
しかし、従来のバルコニーの排水装置は、デッキ上面に降った雨をデッキの周辺から根太掛けに形成した後樋、妻梁に形成した側樋又は前桁に形成した前樋に流下させて、そのいずれかの雨樋に結合した立て樋又は呼び樋と立て樋を介して地上に排水するものであった。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されたものは、デッキ上面の後端部(駆体側端部)から流出する雨水を根太掛けに設けた後樋又は後端デッキ材に設けた後樋で受けた後、妻梁に設けた側樋に流下させ、デッキ上面の側端部(妻梁側端部)から流出する雨水を側樋で受け、デッキ上面の前端部(前桁側端部)から流出する雨水は前端デッキ材に設けた前樋で受けて、その前樋から側樋に合流させ、側樋に結合した立て樋又は呼び樋と立て樋あるいは導水チェーン等の雨水誘導部材を介して地上に排水するものであり、特許文献2に記載されたものは、躯体の側樋よりも一段低い位置に集合樋を設け、両側樋に集められた雨水をさらに集合樋に集めて雨水誘導部材を介して地上に排水するものであり、さらに、特許文献3に記載されたものは、デッキ側端部から側樋に流下させた雨水を全て前桁に設けた前樋に集合させ、その前樋から雨水誘導部材を介して地上に排水するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−40618号公報
【特許文献2】
特開平8−209870号公報
【特許文献3】
特開平12−27383号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の先行技術は、いずれもデッキの周辺から雨樋に流下する雨水に対する排水機能を有するが、雨樋に入らなかった雨水は、デッキ下面などから垂れ流しされていた。すなわち、デッキが複数のデッキ材を当接連結して構成される場合は、デッキ上面の雨水がデッキ材の間の微小隙間を下方に通過し、デッキ下面から又は根太に回り込んでデッキ下方に垂れることは避けられない。また、金属製形材を用いるバルコニーにおいては、妻梁、根太掛け又は前桁には、手摺・格子又はパネルなどのデッキよりも上方の構成部材から雨水が伝ってきたり、結露水が生じたりするが、このような雨水又は結露水は雨樋に入らない場合が多い。
従来のバルコニーでは、このようなデッキ下面からの漏水又は妻梁や前桁からの垂れ水に対する対策が施されていない。
【0006】
特許文献4には、根太の下側に軒天板を設け、その軒天板の前端部付近に設けた水垂れ板から雨樋に流下させるようにしたバルコニーの排水装置が記載されているが、この軒天板は単にデッキの下面のみを覆うものであり、雨樋はデッキ下方に露見されるため、バルコニーの外観を損なう。また、すのこで構成されているデッキ材の隙間から流下する雨水に対する排水機能は有するが、デッキの周辺から流出する雨水及びデッキよりも上方の構成部材を伝って流下する雨水、あるいは、妻梁や前桁から滴下する結露水に対しては、排水機能を有していない。
【0007】
【特許文献4】
特開昭53−63717号公報
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その第一の課題は、妻梁等のバルコニー構成部材に設けられた雨樋に入った、又は入らなかった雨水又は結露水デッキの下方に滴下させることなく、最小限の排水部材及び排水経路で円滑に排水できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
記課題を解決するため、本発明は、根太掛けの下方に左の妻梁の下側から右の妻梁の下側まで連続して上面に開口する後樋を設けるとともに、デッキの根太の下側を前桁の下側面から前記後樋の開口面まで下り傾斜して延びる軒天板を左の妻梁の下側面から右の妻梁の下側面まで連続させて設け、前記デッキもしくは根太から垂れる雨水又は結露水、前記根太掛け、前記妻梁及び前記前桁から垂れる雨水又は結露水をすべて前記軒天板で受けて前記後樋に合流させ、デッキ上面の間口方向端部から流出する雨水を妻梁のデッキ内側面に設けた側樋に流入させ、デッキ上面の前桁側端部から流出する雨水を前記前桁のデッキ内側面又は前端部のデッキ材に設けた前樋に流入させるとともに、その前雨樋の長手方向端部から前記妻雨樋に合流させ、前記妻雨樋に合流した雨水を呼び樋により前記後雨樋と立て樋との結合部に取付けた集水マスに誘導して、前記呼び樋からの水と前記後雨樋の水を前記集水マスにおいて合流させて、合流した雨水又は結露水を前記立て樋を介して地 上に排水するようにしたバルコニーの排水装置において、前記後雨樋は、上面に開口する溝の底面に前記集水マスが取付られているとともに、その底面から起立する起立壁を有して、その起立壁の上端部に前記軒天板の駆体側端部が前記溝内に臨ませて載せてあり、前記軒天板の屋外側端部は前記前桁に固定されていることを特徴としている。
上記構成により、各雨樋に流入した雨水は側樋から呼び樋を介して集水マスに流入され、デッキ材の間の微小間隙を通過して滴下する雨水、根太から滴下する結露水、根太掛け、妻梁又は前桁から滴下する雨水、妻梁と根太掛け又は前桁との接続部から漏出する結露水は、すべて軒天板で受けられて、後樋に誘導された後、集水マスに流入されて、立て樋を介して地上に排水される。そして、後樋は溝の底部に集水マスが取り付けられ、その溝を形成する起立壁の上端部に軒天板の駆体側端部が載置されて固定され、軒天板の屋外側端部が前桁に固定されるので、後樋の簡単な構造で軒天板の取付けを容易に行うことができる。
【0010】
請求項2の発明は、集水マスは、上面に開口する凹部と、その凹部の底部から下方に突出する、立て樋を結合するための結合筒部と、前記凹部の底部の上面に前記結合筒部の孔の上方周辺において隙間を持って起立する、呼び樋の下部エルボを嵌合するための位置決め片とを有し、前記後樋に合流した水は前記下部エルボと前記集水マスの凹部の底面との間の前記隙間から前記集水マス内に流入し、呼び樋からの水は前記下部エルボ及び位置決め片を介して前記集水マス内に流入するようにしたことを特徴としている。
上記構成により、集水マスと立て樋及び呼び樋との結合が容易にできるほか、軒天板から流入する水量よりも格段に多い呼び樋からの水が円滑に集水マスに流入し、立て樋に排水されることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る排水装置を備えたバルコニーの縦断面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は集水マスの斜視図、図4は集水マスの平面図、図5は図4のY−Y線に沿った断面図である。
【0012】
躯体Bの外壁面の左右の所定位置に先付金具1(図2参照)がねじ止め又は溶接などにより固着され、その先付金具を中空形材で作られた妻梁2の中空部2aに挿入し、妻梁2のデッキ中央側からねじS1を先付金具1にねじ込むことにより、躯体Bから離れる方向に延びる妻梁2が水平に取付けられている。そして、左右の先付金具1の間の複数箇所において、根太掛け固定ブラケット3(図1参照)が躯体Bに固定され、それらの根太掛け固定ブラケット3に根太掛け4がねじS2をねじ込むことにより水平に取付けられている。
【0013】
根太掛け4は、中央部分に根太掛け固定ブラケットの正面に当ててねじS2を貫通される正面部4aと、その正面部から躯体側に向けて上方に屈曲された水切部4bと、正面部の下端から躯体側に水平に屈曲され、根太掛け固定ブラケット3の下面を覆う下面部4cと、正面部の下端から屋外方向に突出され、後述される根太5を載せる根太載せ部4dとを一体に有している。そして、根太掛け4は、その長手方向両端部を妻梁2の躯体側端部における対向面に当接した状態で、根太掛け固定ブラケット3に固定されている。
【0014】
妻梁2は、従来品と同様に、それらの対向面に雨樋(側樋)が一体に形成されたものでも良いが、本発明の好ましい実施の形態においては、両妻梁の対向面に、各妻梁と別体に成形された雨樋(側樋)5が、取付方法は限定されないが、例えばねじ止めにより取付けられている。
側樋5は、妻梁2のデッキ内側面に当接される外縦壁5aと、その外縦壁の高さ方向中間部からデッキ内側方向に延びる底壁5bと、その底壁の外縦壁と反対側において上下方向に延びる内縦壁5cとを有して、これら外縦壁5a、底壁5b及び内縦壁5cにより形成された溝5dを有し、また、外縦壁の上端部と内縦壁の上、下端部においてデッキ中央方向に水平に屈曲された突縁5f,5g,5hが形成されている。
この側樋5は、妻梁2の根太掛け側よりも前桁6側が低くなるように傾斜させた状態で、外縦壁5aと妻梁2の内側壁2bとをねじ(図示せず)で締結して取付けられている。また、その側樋5の内縦壁5cの下端部の突縁5hは、根太掛けの根太載せ部4dに載置されて、それら突縁5hと根太載せ部4dをボルトナットS3により締結されている。
【0015】
左右の妻梁2の屋外側端部の間には、前桁6が接続されている。さらに詳述すると、前桁6は中空形材で作られ、その中空部6aに横断面L字形の前桁固定ブラケット7の一辺7aを挿入し、前桁6の内側壁6bに貫通したねじS4を一辺7aにねじ込むとともに、その前桁固定ブラケット7の他辺7bを妻梁2の屋外側端部の対向面、すなわち内縦壁2bに当接し、妻梁2の中空部2aの屋外側端部からねじS5を内縦壁2bに貫通して前桁固定ブラケットの他辺7bにねじ込むことにより、前桁6の長手方向端面を妻梁2のデッキ内側面に密着した状態で結合されている。
【0016】
そして、前桁6のデッキ内側面の下部には、前桁の長手方向全長に渡って根太載せ部6cが突設されていて、側樋5の躯体と反対側の端部における内縦壁5cの下端部の突縁5hがその根太載せ部6cに載置され、その突縁5hと根太載せ部6cがボルトナットS3により締結されている。
【0017】
側樋5の溝5dは、根太掛け側の端面及び前桁側の端面が小口塞ぎ8a,8bにより密閉されている。これにより、側樋5の長手方向端部が密閉され、上方にのみ開口する側樋が構成されている。そして、その溝5dの前桁側端部付近において底壁5bに雨水落下口5iが形成され、その雨水落下口5iに上部エルボ9aを介して呼び樋10の上端部が結合され、呼び樋10は根太掛け4の下方付近まで延長され、その下端部に下部エルボ9bが結合されている。
【0018】
両妻梁2の間には、所要の間隔を持って根太11が配置され、各根太の一端は根太掛け4の根太載せ部4dに、他端は前桁6の根太載せ部6cに載置され、側樋5を根太掛け4及び前桁6に締結するのと同様のボルトナットS3により締結されている。各根太の上面は左右の妻梁に取付けた側樋の内縦壁5cの上端部の突縁5gと共通の傾斜平面上に存在している。
【0019】
この状態で、各根太11及び突縁5gの躯体側部分の上面に最初のデッキ材12を載せるとともに、躯体方向に突縁5gよりも若干上方に突出してスタータの役目を果たす小口塞ぎ8aに突き当たって止められるまで摺動する。その後は、従来と同様に、他のデッキ材12を順次載せて互いに密着させ、従来と同様の方法で根太に固定する。
【0020】
図1において、13は根太掛けの上方において躯体に固定され、屋外方向に下り傾斜する水切板であり、その前端部は後端(最も躯体側)のデッキ材12に形成してある溝12aに挿入されている。従って、デッキの躯体側端部から流出する雨水は、溝12aを経て側樋5の溝5dの中に流下するようになっている。
また、図1において、14は、前桁のデッキ内側面に固定され、前端(最も屋外側)のデッキ材12の前端部から流出する雨水を受ける雨樋であり、その長手方向両端部の開口は側樋5の溝5dに臨ませてある。従って、デッキの屋外側端部から流出する雨水は、その前樋14を経て側樋5の溝5dの中に流下するようになっている。
【0021】
以上の構成により、デッキの上面に降った雨は、いずれにしても側樋5の中に集合し、上部エルボ9aから呼び樋10を経て下部エルボ9bまで誘導される。
【0022】
根太掛け4の下方の躯体Bの屋外側面付近には、両側の妻梁2間の距離とほぼ等しい長さを有する後樋15が取付けられている。後樋15は、断面ほぼ角型C字形に形成されていて、上部の固定部15aを根太掛け4の下面部4cにねじ又はボルトナットS6により接続し、垂直部15bを躯体の外側面に当接して取付けられ、底部15cと、その先端に設けられた起立壁15dと、垂直部15bとにより上方及び屋外方向に開口する溝15eが形成されている。その溝15eの長手方向両端部は、小口塞ぎ16により密閉されている。
【0023】
両妻梁2の下面と前桁6の下面は共通の水平面上に存在し、また、後樋15の起立壁15dの上端部は、前記共通の水平面よりも後述される軒天板17の厚みに等しい距離だけ低い位置に存在している。そして、図1及び図2に示すように、左の妻梁2の下面から右の妻梁2の下面までの間に、軒天板17が連結されている。軒天板17は、建物外壁又は軒あるいは屋内天井板などに使用されている浅い溝付きの金属製スパンドレルで構成されており、長手方向一端部を前桁6の下面にねじ止め又は軒天板の端部を被覆するカバー材18を介してねじ止め等S7により固定し、軒天板の他端部を後樋15の起立壁15dの上端部に載せて、ねじ止め又は軒天板の端部を被覆するカバー材19を介してねじ止め等S7により固定されている。各軒天板の間は軒天板の溝の外側において重ね合わせ、その重合部でねじS8で結合するなどして、軒天板の間に水密性が確保されている。
【0024】
この場合、各軒天板17の躯体側端部は、後樋15の溝15eの前桁側端部付近で終止されており、かつ、前桁6の下面と後樋15の起立壁15dの上端部の高さの違いにより軒天板17は溝を上向きにして後樋方向に下り傾斜して取り付けられているため、排水性を有している。また、軒天板は、妻梁2の下面及び前桁6の下面からデッキ全体の下方を遮閉するように延在し、また、後樋15は根太掛けの下方を遮閉している。従って、デッキ上面に降った雨水がデッキ材の間の微小間隙を通過することがあっても、あるいは、根太や妻梁や前桁や根太掛け等の金属形材から結露水が滴下することがあっても、それらの雨水又は結露水はいずれも軒天板により後樋15の中に集められる。
【0025】
さらに、後樋15の溝15eの底壁には、下部エルボ9bcの下方において孔が形成され、その孔に集水マス20が取付けられている。集水マス20は、図3〜図5に示すように、中央に上方に開口する凹部21を有し、凹部の上面の両側に取付部22を有し、また、凹部の中央底部から下方に突出し、上下方向に貫通する結合筒部23を有している。凹部21の底面には、筒部23の孔の周辺においてその孔と共通の中心を有する円弧に沿って起立する複数個の位置決め片24が設けられている。そして、図5に示すように、下部エルボ9bの下端部がこの集水マスの凹部21に挿入され、下部エルボ9bの下端部が位置決め片24に凹部21の底面との間に通水孔が形成されるように嵌合されている。また、集水マス20の結合筒部23の下端部に、立て樋25の上端部が結合されている。
【0026】
こうして、呼び樋10を介して誘導されてくる雨水と、軒天板17の上面を流れくる水は集水マス20において合流し、立て樋25を介して地上に排水されるようになっている。従って、デッキの下面は軒天板で隠蔽されて根太及び呼び樋が露見されないので、バルコニーの底面の外観が向上する。
【0027】
上記の実施の形態においては、側樋が妻梁と別体に形成され、妻梁に対して屋外方向に下り傾斜させて取付けられているので、デッキ上面から流出する雨水の排水性が良好であるが、本発明は、側樋が妻梁に一体に形成されている従来構造のバルコニーにも適用可能である。また、軒天板の妻梁側の端部は、妻梁の下面の中途までを被覆しているが、前桁の場合と同様に、妻梁の下面全部を被覆するように配設しても良い。さらに、上記の根太掛けの躯体に対する取付構造、軒天板の形状及び妻梁と前桁に対する取付構造は単なる一例に過ぎず、他の既知の取付構造を採用しても構わない。
【0028】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、各雨樋に流入した雨水は側樋から呼び樋を介して集水マスに流入され、デッキ材の間の微小間隙を通過して滴下する雨水、根太から滴下する結露水、根太掛け、妻梁又は前桁から滴下する雨水、妻梁と根太掛け又は前桁との接続部から漏出する結露水は軒天板で受けられて後樋に誘導された後、同一の集水マスに流入されて、立て樋を介して地上に排水されるので、雨樋に流入した水も、流入せずに軒天板に滴下した水も、全て共通の集水マス及び立て樋を介して地上に排水されるから、最小限の部材数で、デッキ下面からの水の滴下や漏水を効果的に防止することができる。また、後樋は溝の底部に集水マスが取り付けられ、その溝を形成する起立壁の上端部に軒天板の駆体側端部が載置されて固定され、軒天板の屋外側端部が前桁に固定されるので、後樋の簡単な構造で軒天板の取付けを容易に行うことができる。
【0029】
請求項2の発明によれば、集水マスは、上面に開口する凹部と、その凹部の底部から下方に突出する、立て樋を結合するための結合筒部と、前記凹部の底部の上面に前記結合筒部の孔の上方周辺において隙間を持って起立する、呼び樋の下部エルボを嵌合するための位置決め片とを有し、前記後樋に合流した水は下部エルボと集水マスの凹部の底面との間の隙間から集水マス内に流入し、呼び樋からの水は下部エルボ及び位置決め片を介して集水マス内に流入するようにしたので、集水マスと立て樋及び呼び樋との結合が容易にできるほか、軒天板から流入する水量よりも格段に多い呼び樋からの水を円滑に集水マスに流入させ、立て樋から排水させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による排水装置を備えたバルコニーの縦断面図。
【図2】 図1のX−X線断面図。
【図3】 集水マスの斜視図。
【図4】 集水マスの平面図。
【図5】 図4のY−Y線に沿った断面図。
【符号の説明】
B 躯体
4 根太掛け
5 側樋
6 妻梁
9a 上部エルボ
9b 下部エルボ
10 呼び樋
11 根太
12 デッキ材
14 前樋
15 後樋
17 軒天板
20 集水マス
21 凹部
22 取付け部
23 結合筒部
24 位置決め片
25 立て樋

Claims (2)

  1. 根太掛けの下方に左の妻梁の下側から右の妻梁の下側まで連続して上面に開口する樋を設けるとともに、デッキの根太の下側を前桁の下側面から前記樋の開口面まで下り傾斜して延びる軒天板を左の妻梁の下側面から右の妻梁の下側面まで連続させて設け、
    前記デッキもしくは根太から垂れる雨水又は結露水、前記根太掛け、前記妻梁及び前記前桁から垂れる雨水又は結露水をすべて前記軒天板で受けて前記樋に合流させ、
    デッキ上面の間口方向端部から流出する雨水を妻梁のデッキ内側面に設けた樋に流入させ、デッキ上面の前桁側端部から流出する雨水を前記前桁のデッキ内側面又は前端部のデッキ材に設けた樋に流入させるとともに、その樋の長手方向端部から前記樋に合流させ、
    樋に合流した雨水を呼び樋により前記後樋と立て樋との結合部に取付けた集水マスに誘導して、前記呼び樋からの水と前記樋の水を前記集水マスにおいて合流させて、合流した雨水又は結露水を前記立て樋を介して地上に排水するようにしたバルコニーの排水装置において、
    前記後樋は、上面に開口する溝の底面に前記集水マスが取付られているとともに、その底面から起立する起立壁を有して、その起立壁の上端部に前記軒天板の駆体側端部が前記溝内に臨ませて載せてあり、前記軒天板の屋外側端部は前記前桁に固定されていることを特徴とするバルコニーの排水装置。
  2. 集水マスは、上面に開口する凹部と、その凹部の底部から下方に突出する、立て樋を結合するための結合筒部と、前記凹部の底部の上面に前記結合筒部の孔の上方周辺において隙間を持って起立する、呼び樋の下部エルボを嵌合するための位置決め片とを有し、前記後樋に合流した水は前記下部エルボと前記集水マスの凹部の底面との間の前記隙間から前記集水マス内に流入し、呼び樋からの水は前記下部エルボ及び位置決め片を介して前記集水マス内に流入するようにしたことを特徴とする請求項1に記載されたバルコニーの排水装置。
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