JP2006070301A - 低炭素鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法 - Google Patents

低炭素鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、溶鋼中における介在物の凝集合体を極小化し鋼板中に高融点介在物を微細分散させることにより、表面疵と内部欠陥を同時に防止し、且つ浸漬ノズル、タンディッシュノズルおよび鍋ノズルの閉塞現象をも回避できる低炭素薄鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法を提示することを課題とする。
【解決手段】 低炭素鋼板中に、Ce酸化物、La酸化物とNd酸化物の合計が3質量%以上90質量%以下、Ce酸化物/La酸化物が1以上、La酸化物/Nd酸化物が2以上、Ti酸化物が95質量%以下、Al23が50質量%以下の平均組成の酸化物系介在物を含有することを特徴とする低炭素鋼板。
【選択図】 なし

Description

本発明は、加工性、成形性に優れ、表面疵も発生し難い低炭素薄鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法に関するものである。
転炉や真空処理容器で精錬された溶鋼中には、多量の溶存酸素が含まれており、この過剰酸素は酸素との親和力が強い強脱酸元素であるAlにより脱酸されるのが一般的である。しかし、Alは脱酸によりAl23介在物を生成し、これが凝集合体して数100μm以上の粗大なアルミナクラスターとなる。このアルミナクラスターは鋼板製造時に表面疵発生の原因となり、薄鋼板の品質を大きく劣化させる。また、連続鋳造時には、これらAl23介在物がタンディッシュノズルから鋳型に注入する浸漬ノズル内に付着し、激しい場合には浸漬ノズルを完全に閉塞させる場合もある。特に、炭素濃度が低く、精錬後の溶存酸素濃度が高い薄鋼板用素材である低炭素溶鋼では、アルミナクラスターの量が非常に多く、表面疵と浸漬ノズル閉塞の発生率が極めて高く、アルミナクラスターの低減対策は大きな課題となっている。
近年、アルミナクラスターを除去するのではなく、生成させないために、Alを添加せずにTiで脱酸する方法が特許文献1で開発されている。溶鋼をTi脱酸すると、生成するTi酸化物系介在物はAl23系介在物よりも凝集合体し難いため、表面疵は減少するが、Ti酸化物系介在物はタンディッシュノズルに付着し易く、かえってタンディッシュノズル閉塞を助長するという新たな問題も生じている。これに対し、特許文献2ではTi脱酸溶鋼中にCaおよび金属REMを添加して、溶鋼中の介在物をTi酸化物−Al23−REM酸化物−CaO系の低融点組成とし、チタニアクラスター低減による表面欠陥防止とタンディッシュノズルの閉塞防止を両立させている。ここで、低融点組成とは、溶鋼中で液相状態となる介在物組成を意味する。
特開平8−239731号公報 特開平11−343516号公報
しかしながら、特許文献2の方法の様なアルミナクラスターを全く生成しないREMおよびCa添加のTi脱酸溶鋼中では、主に低融点のTi酸化物−Al23−REM酸化物−CaO系介在物が生成するため、短時間で容易に合体し、クラスター状ではないが、粗大な球状介在物となる。この粗大な低融点介在物は、溶鋼中に一部残留する高融点介在物と混在して、取鍋からタンディッシュに溶鋼を注入する際に急激な鍋ノズル閉塞を発生し、鋳造を中止する場合もある。また、鋳片内に存在する粗大な低融点介在物は、熱間圧延時に不均一に延伸するため、鋼板中に圧延方向に長く伸びた粗大な介在物として残留し、プレス割れ等の内部欠陥発生の原因となる。
これらの問題を鑑み、本発明は溶鋼中における介在物の凝集合体を極小化し鋼板中に高融点介在物を微細分散させることにより、表面疵と内部欠陥を同時に防止し、且つ浸漬ノズル、タンディッシュノズルおよび鍋ノズルの閉塞現象をも回避できる低炭素薄鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法を提示することを目的とする。
本発明者らは、アルミナクラスターを生成させないために、脱炭処理後の溶存酸素をアルミナクラスターが生成しない程度までAlで予備脱酸し、その後Tiで脱酸するTi脱酸方法を基本とし、その上でTi脱酸鋼の前述の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、溶鋼中のTi酸化物系介在物を特定組成の介在物に改質することで、浸漬ノズル、タンディッシュノズルおよび鍋ノズルへの付着現象を全て回避すると共に、高融点介在物であっても凝集合体して粗大なクラスターを形成せず、鋼板中に介在物を微細に分散させることができ、ひいては表面疵と内部欠陥の殆どない高品質の鋼板を製造できることを見いだした。なお、高融点介在物とは溶鋼中で主に固相状態となる介在物組成を意味する。このような知見を基に完成させた本発明は、以下の構成を要旨とする。
即ち、
(1) 低炭素鋼板中に、Ce酸化物、La酸化物とNd酸化物の合計が3質量%以上90質量%以下、質量比でCe酸化物/La酸化物が1以上、且つLa酸化物/Nd酸化物が2以上、Ti酸化物が95質量%以下、Al23が50質量%以下、CaOが5質量%未満の平均組成の酸化物系介在物を含有することを特徴とする低炭素鋼板。
(2) 低炭素鋼板中に存在する円相当直径1μm以上の酸化物系介在物の平均組成について、Ce酸化物、La酸化物とNd酸化物の合計が3質量%以上90質量%以下、質量比でCe酸化物/La酸化物が1以上、且つLa酸化物/Nd酸化物が2以上、Ti酸化物が95質量%以下、Al23が50質量%以下、CaOが5質量%未満であることを特徴とする低炭素鋼板。
(3) (1)1または(2)に記載の酸化物を含有することを特徴とする低炭素鋼鋳片。
(4) 低炭素濃度まで脱炭した溶鋼に、まずAl添加して溶鋼中の溶存酸素濃度を50〜400ppmになるように予備脱酸処理を行い、次いでTiを添加してTi脱酸し、その後Ce、LaおよびNdを、質量比でCe/Laが1以上、且つLa/Ndが2以上の割合で添加して、Al濃度≦0.01質量%、0.005質量%≦Ti濃度≦0.3質量%、0.0002質量%≦Ce濃度+La濃度+Nd濃度≦0.05質量%、Ce濃度/La濃度≧1、La濃度/Nd濃度≧2、Ca<0.0003質量%の成分とした溶鋼を鋳造することを特徴とする低炭素鋼鋳片の製造方法。
(5) 真空脱ガス装置により溶鋼攪拌した状態で、低炭素濃度まで脱炭した溶鋼にまずAl添加して溶鋼中の溶存酸素濃度を50〜400ppmになるように予備脱酸処理を行い、次いでTiを添加してTi脱酸し、その後Ce、LaおよびNdを、質量比でCe/Laが1以上、且つLa/Ndが2以上の割合で添加して、Al濃度≦0.01質量%、0.005質量%≦Ti濃度≦0.3質量%、0.0002質量%≦Ce濃度+La濃度+Nd濃度≦0.05質量%、Ce濃度/La濃度≧1、La濃度/Nd濃度≧2、Ca<0.0003質量%の成分とした溶鋼を鋳造することを特徴とする低炭素鋼鋳片の製造方法。
(6) 溶鋼を鋳造するに際し、1300℃で10poise以上の高粘性パウダーを使用して連続鋳造することを特徴とする(4)または(5)に記載の低炭素鋼鋳片の製造方法。
本発明によると、溶鋼中における介在物の凝集合体を極小化し、鋼板中に高融点介在物を微細分散させることができるため、確実に表面疵と内部欠陥を防止でき、且つタンディッシュノズルと鍋ノズルの両閉塞をも回避し、その上で加工性、成形性に優れた低炭素薄鋼板を製造することが可能となる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明では低炭素鋼を対象としているが、低炭素とは炭素濃度の上限を特に規定するものではなく、他の鋼種と比較して相対的に炭素濃度が低いという意味である。特に、薄板用鋼板は、自動車用外板等の加工が厳しい用途に用いられるため、加工性を付加する必要から、C濃度は0.05質量%以下、好ましくは0.01質量%以下にするのが良い。C濃度の下限値は特に規定するものではない。
一般的に、Ti脱酸により生成したTi酸化物系介在物はAl23系介在物よりも凝集合体し難いため表面疵は減少するが、タンディッシュノズルには付着し易く、かえってノズル閉塞を助長するという問題がある。そこで、本発明者らは、Ce、LaおよびNdを添加して、Ti酸化物系介在物を改質すると、固相状態で凝集合体し難く、且つノズル付着し難いTi酸化物−Ce酸化物−La酸化物−Nd酸化物系介在物となることを見いだした。従来、浸漬ノズルおよびタンディッシュノズルの閉塞と凝集合体を防止するには、低融点介在物に組成制御することが一般的であったが、このような低融点介在物はクラスター状ではないが容易に一体化して粗大な球状介在物となり、圧延時に長手方向に不均一に延伸し、内部欠陥発生の原因となっている。また、粗大な低融点介在物は一部残留している高融点介在物と混在して、取鍋からタンディッシュへの溶鋼注入に際し急激な鍋ノズル閉塞を発生させる。本発明では、高融点介在物で凝集合体し難く、且つ全てのノズルに付着しない介在物を造り込むことを基本思想としており、表面疵と、浸漬ノズルおよびタンディッシュノズル閉塞の防止だけではなく、同時に鍋ノズル閉塞と内部欠陥をも防止することが可能となった。
次に、本発明において最も重要となる介在物の組成範囲について述べる。本発明の鋼板および鋳片では介在物組成はほぼ同じであるため、以下では鋼板を用いて介在物組成範囲を説明する。ここで介在物組成とは、鋼中介在物の平均組成を意味する。
本発明の鋼板では、介在物中のTi酸化物濃度が95質量%を超えると従来のTi脱酸と同様にタンディッシュノズルの閉塞が発生するため、95質量%以下にする必要がある。下限値は0質量%を含まない。
Ce酸化物、La酸化物およびNd酸化物は、Ti酸化物系介在物を高融点で凝集合体し難く、且つ浸漬ノズルやタンディッシュノズルに付着し難い介在物に改質する上で、重要な役割を果たす。介在物中のCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計が90質量%を超えると、介在物が重くなり過ぎて清浄性が低下し、反対に合計濃度が3質量%未満になると凝集合体や浸漬ノズルおよびタンディッシュノズルの閉塞が起こるため、Ce酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度の適正範囲は3〜90質量%である。
介在物の改質効果はCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度で決まるが、Ce酸化物濃度とLa酸化物濃度の比率(すなわち、Ce酸化物とLa酸化物の質量比であり、以降、(Ce酸化物/La酸化物)と記載することがある。)およびLa酸化物濃度とNd酸化物濃度の比率(すなわち、La酸化物とNd酸化物の質量比であり、以降、(La酸化物/Nd酸化物)と記載することがある。)は介在物の融点に影響を与える。Ce酸化物/La酸化物が1未満、La酸化物/Nd酸化物が2未満になるとTi酸化物−Ce酸化物−La酸化物−Nd酸化物系介在物は低融点化するため、プレス成形時に割れ等の内部欠陥の原因となったり、急激な鍋ノズル閉塞の原因となる。よって、介在物を低融点化させないために、Ce酸化物/La酸化物を1以上、La酸化物/Nd酸化物を2以上にする必要がある。Ce酸化物/La酸化物、およびLa酸化物/Nd酸化物の上限値は、どちらも特に規定するものではない。
Ce酸化物、La酸化物およびNd酸化物は何れもREM酸化物の1種であるため、他のREM酸化物(例えば、Pr酸化物、Sm酸化物等)について介在物改質効果を評価したが、Ce酸化物、La酸化物およびNd酸化物と同等の改質効果を有するREM酸化物はなく、Ti酸化物の改質にはREM酸化物の中で特にCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物が有効である。
介在物中に含まれるAl23の起源はAl予備脱酸時のAl23が主体であるが、介在物中のAl23濃度が50質量%を超えると、Ce酸化物とLa酸化物で改質しても、Al23系介在物と同様に凝集合体して表面疵を発生させ、さらにタンディッシュノズル閉塞の原因ともなる。よって、介在物中のAl23濃度は50質量%以下にすることが重要である。下限値は特に規定するものではない。
また、脱酸制御の際にCaを同時に添加しないことを基本的な思想とする。但し、スラグ等を巻き込んだ場合には、介在物中にCaOが検出される。上述した適正組成のTi酸化物−Al23−Ce酸化物−La酸化物系介在物にCaOが混入すると、主な介在物は低融点化し、一部残留している高融点介在物と一緒に鍋ノズルに急速に付着し、激しい時には鋳造を停止する場合もある。また、CaOの混入により生成した粗大な低融点介在物は、圧延時に不均一に延伸し、前述したように表面欠陥とはならないが、強加工のプレス成形時に割れ等の内部欠陥の原因となる。このため、介在物中にはCaOを含有させないことが好ましいが、スラグ等から混入する場合でも5質量%未満までは許容できる。これは、介在物中のCaO濃度が5質量%以上になると、介在物の融点が大きく低下し、高融点介在物に維持できないためである。
なお、上記適正組成の介在物中には、MnO、SiO2、MgO等の他の酸化物を含有しても良いが、それらの合計濃度は10質量%以下とすることも重要である。なぜなら、他の酸化物の合計濃度が10質量%を超えると、介在物が溶鋼中で液相化し、低融点介在物になる可能性があるためである。
上記の適正介在物組成は鋼板中に存在する全粒径の酸化物系介在物で平均的に満足されることが好ましい。しかし、実用的にはノズルに付着したり、表面欠陥や内部欠陥となる介在物は1μm以上であり、さらに鋼板中で顕出される酸化物系介在物の殆どは1μm以上であることから、鋼板中の1μm以上の酸化物系介在物の平均組成が上述の適正組成であれば、その効果は十分に享受できる。
次に、本発明の介在物組成に制御した鋳片、鋼板を得るための製造方法と成分について述べる。
本発明では、転炉や電気炉等の製鋼炉で精錬して、或いはさらに真空脱ガス処理等を行って、低炭素濃度まで脱炭した溶鋼に、まずAl添加して溶鋼中の溶存酸素濃度を50〜400ppmになるように予備脱酸処理を行う。ここで、Al予備脱酸後の溶存酸素濃度が400ppmを超えると、その後のTi脱酸で生成するTi酸化物系介在物が多量に生成し、溶鋼の清浄性が大きく低下するため、反対に溶存酸素濃度が50ppm未満になるまでAlを添加するとCe、LaおよびNdで改質した後の介在物中にAl23が50質量%を超えて含有されるためである。Al予備脱酸後の溶存酸素濃度を50ppm以上、介在物中のAl23濃度が50質量%以下に対応する溶鋼中Al濃度は0.01質量%以下である。また、溶鋼中Al濃度の下限値は特に規定するものではなく、脱炭後の溶鋼の溶存酸素濃度に応じて適宜設定するものである。また、脱炭後の溶鋼の溶存酸素濃度が所望の濃度の場合、Al予備脱酸を省略することも可能である。
次いで、Al予備脱酸後の溶鋼にTiを添加してTi脱酸し、その後Ce、LaおよびNdを、質量比でCe/La(以降、Ce/Laと記載することがある。)が1以上、且つ質量比でLa/Nd(以降、La/Ndと記載することがある。)が2以上の割合で添加する。本発明ではTiは脱酸と材質確保の両観点から添加される。Ti濃度が0.005質量%未満では脱酸が不十分で全酸素濃度が高くなり材質が低下するため、Ti濃度が0.3質量%を超えるとCe、LaおよびNdを添加して介在物を改質しても介在物中のTi酸化物濃度が95質量%を超えるため、その適正な濃度範囲は0.005質量%以上0.3質量%以下である。
Ce、LaおよびNdは溶鋼中のTi酸化物系介在物を高融点で凝集合体し難く、且つノズルにも付着し難い介在物組成に改質するものである。Ce、LaおよびNdの合計濃度が0.0002質量%未満になると介在物中のCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度が3質量%未満となり改質効果がなくなり、反対に0.05質量%を超えると介在物中のCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度が90質量%を超えて溶鋼の清浄性が低下するため、Ce、LaおよびNdの合計濃度は0.0002質量%以上0.05質量%以下にする必要がある。
また、添加するCe、LaおよびNdの比率、すなわちCe/Laが1未満、La/Ndが2未満になると、溶鋼中のCe濃度/La濃度は1未満、La濃度/Nd濃度は2未満となり、それに応じて介在物中のCe酸化物/La酸化物も1未満、La酸化物/Nd酸化物も2未満の低融点化介在物となり、内部欠陥や鍋ノズル閉塞の原因となるため、Ce/LaとCe濃度/La濃度は1以上、La/NdとLa濃度/Nd濃度は2以上にすることが重要である。Ce、LaおよびNdを添加する際、Ce、LaおよびNdをCe/Laで1以上、La/Ndで2以上になるように別々に添加しても良いが、Ce、LaおよびNdをCe/Laで1以上、La/Ndで2以上になるように含有したCe−La−Nd合金やFe−Ce−La−Nd合金等で添加することも可能である。
Ce−La−Nd合金中には、Fe以外の金属、例えばPr、Si、Na等を含有しても良いが、合金中にしめるCe、La、NdおよびFe以外の金属の合計含有率は10質量%未満にすることが好ましい。これは、Ce、La、NdおよびFe以外の金属の合計含有率が10質量%を超えると介在物の融点が低下し、低融点介在物に変質する可能性があるためである。
本発明の介在物制御においてCa添加は原則として実施しないことを基本思想とする。Caを添加すると、少量であっても溶鋼中のCa濃度は0.0003質量%以上となり(Ca添加なしでも、スラグ、パウダーや耐火物からの混入により0.0003質量%未満のCaが検出される場合がある。)、Ce、LaおよびNdを添加して改質したTi酸化物−Al23−Ce酸化物−La酸化物−Nd酸化物系介在物にCaOが5質量%以上混入するため、折角の高融点介在物が一部低融点化し、鍋ノズルへの急激な付着現象やプレス成形時の割れ等の内部欠陥の原因となる。このため、溶鋼中のCa濃度は0.0003質量%未満にする必要があり、本濃度条件を満足すれば実質的に介在物の融点は低下しないため、許容できる。また、Caを添加しなくても、スラグ巻き込み等で外部からCaOが混入する場合もあるが、その場合にも極力CaOの混入を防止し、介在物中のCaO濃度を5質量%未満にするような溶製を行う必要がある。
本発明により溶製された溶鋼を連続鋳造する場合、タンディッシュノズルからの吐出流により溶鋼表面のパウダーを巻き込み、鋳型内にパウダー成分であるCaOを混入させる可能性がある。本発明の溶鋼ではCaOの混入を極力避ける必要があるため、パウダー巻き込みを防止するため高粘性パウダーを使用することが好ましい。パウダー粘性を種々変更した鋳造試験の結果、1300℃で測定したパウダー粘度で10poise以上であれば、モールドパウダーを巻き込みにくいことが分かった。このため、本発明の溶鋼を連続鋳造する場合、粘度10poise以上の高粘性パウダーを使用することが好ましい。
本発明は、インゴット鋳造および連続鋳造でも可能であり、連続鋳造であれば通常の250mm厚み程度のスラブ連続鋳造に適用されるだけでなく、連続鋳造機の鋳型厚みがそれより薄い、例えば150mm以下の薄スラブ連続鋳造に対しても十分に効果を発現し、極めて表面疵が少なく、内部欠陥も発生し難い鋳片を得ることができる。
本発明で得られた鋳片を、熱間圧延、冷間圧延等の通常の方法により、鋼板を製造する。この鋼板は、内部の介在物が本発明の組成範囲に適正に制御されているため、表面疵の発生も殆どなく、且つプレス成形時に割れ等の内部欠陥も殆ど発生しない。
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明について説明する。
実施例1:
転炉での精錬と真空脱ガス装置での処理により炭素濃度を0.003質量%とした300tの取鍋内溶鋼に予備脱酸Alを添加して3分間環流させ、溶存酸素濃度0.007質量%の溶鋼とした。さらに、この溶鋼にTiを添加して脱酸し1分間環流し、その後Ce、LaおよびNdをCe/La=1.6、La/Nd=3.7のCe−La−Nd合金で添加し、C濃度を0.003質量%、Al濃度を0.009質量%、Ti濃度を0.05質量%、Ce、LaおよびNdの合計濃度を0.004質量%、Ce濃度/La濃度を1.6、La濃度/Nd濃度を3.7、Ca濃度を0.0002質量%以下にした溶鋼を溶製した。この溶鋼を連続鋳造法で厚み250mm、幅1800mmのスラブに鋳造した。鋳造の際に使用したモールドパウダーの粘度は1300℃で10poiseであった。
鋳造中は、タンディッシュノズルや鍋ノズルの閉塞は全く生じなかった。鋳造した鋳片は8500mm長さに切断し、1コイル単位とした。
鋳片内の1μm以上の介在物を電子顕微鏡で調査・解析したところ、平均介在物組成でCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度が50質量%、Ce酸化物/La酸化物が1.6、La酸化物/Nd酸化物が3.7、Ti酸化物濃度が35質量%、Al23濃度が14質量%、CaO濃度が1質量%以下であった。
このようにして得られたスラブは、常法により熱間圧延、冷間圧延し、最終的には0.7mm厚みで幅1800mmコイルの冷延鋼板とした。
鋼板品質については、冷間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当たりに発生する表面疵の発生個数を評価した。また、内部欠陥に関しては、鋼板をプレス成形試験機で成形し、鋼板一枚当たりに発生する割れ個数で評価した。その結果、表面疵と内部欠陥は発生しなかった。また、鋼板内に存在する介在物の平均組成を調査したが、鋳片内の平均組成と同じであった。
実施例2:
転炉での精錬と真空脱ガス装置での処理により炭素濃度を0.04質量%とした300tの取鍋内溶鋼に予備脱酸Alを添加して4分間環流させ、溶存酸素濃度0.035質量%の溶鋼とした。さらに、この溶鋼にTiを添加して脱酸し2分間環流し、その後Ce、LaおよびNdをCe/La=1.3、La/Nd=4.0の比率で添加し、C濃度を0.004質量%、Al濃度を0.002質量%、Ti濃度を0.03質量%、Ce、LaおよびNdの合計濃度を0.01質量%、Ce濃度/La濃度を1.3、La濃度/Nd濃度を4.0、Ca濃度を0.0002質量%以下にした溶鋼を溶製した。この溶鋼を連続鋳造法で厚み250mm、幅1800mmのスラブに鋳造した。鋳造の際に使用したモールドパウダーの粘度は1300℃で12poiseであった。
鋳造中は、タンディッシュノズルや鍋ノズルの閉塞は全く生じなかった。鋳造した鋳片は8500mm長さに切断し、1コイル単位とした。
鋳片内の1μm以上の介在物を電子顕微鏡で調査・解析したところ、平均介在物組成でCe酸化物、La酸化物およびNd酸化物の合計濃度が75質量%、Ce酸化物/La酸化物が1.3、La酸化物/Nd酸化物が4.0、Ti酸化物濃度が18質量%、Al23濃度が6質量%、CaO濃度が1質量%以下であった。
このようにして得られたスラブは、常法により熱間圧延、冷間圧延し、最終的には0.7mm厚みで幅1800mmコイルの冷延鋼板とした。
鋼板品質については、冷間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当たりに発生する表面疵の発生個数を評価した。また、内部欠陥に関しては、鋼板をプレス成形試験機で成形し、鋼板一枚当たりに発生する割れ個数で評価した。その結果、表面疵と内部欠陥は発生しなかった。また、鋼板内に存在する介在物の平均組成を調査したが、鋳片内の平均組成と同じであった。
比較例1:
転炉での精錬と真空脱ガス装置での処理により炭素濃度を0.003質量%とした300tの取鍋内溶鋼に予備脱酸Alを添加して3分間環流させ、溶存酸素濃度0.007質量%の溶鋼とした。さらに、この溶鋼にTiを添加して脱酸し1分間環流し、その後CaとREM合金を添加し、C濃度を0.003質量%、Al濃度を0.009質量%、Ti濃度を0.05質量%、REM濃度を0.0017質量%、Ca濃度を0.0022質量%にした溶鋼を溶製した。この溶鋼を連続鋳造法で厚み250mm、幅1800mmのスラブに鋳造した。鋳造の際に使用したモールドパウダーの粘度は1300℃で4poiseであった。
鋳造中は、タンディッシュノズルの閉塞は発生しなかったが、鍋ノズルが鋳造後半の鍋残湯量90tから急激に閉塞し、最終的には鍋溶鋼30tを残して鋳造を停止した。鋳造した鋳片は8500mm長さに切断し、1コイル単位とした。
鋳片内の1μm以上の介在物を電子顕微鏡で調査・解析したところ、平均介在物組成でREM酸化物濃度が15質量%、CaOが35質量%、Ti酸化物濃度が32質量%、Al23濃度が18質量%であった。
このようにして得られたスラブは、常法により熱間圧延、冷間圧延し、最終的には0.7mm厚みで幅1800mmコイルの冷延鋼板とした。
鋼板品質については、冷間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当たりに発生する表面疵の発生個数を評価した。また、内部欠陥に関しては、鋼板をプレス成形試験機で成形し、鋼板一枚当たりに発生する割れ個数で評価した。その結果、表面疵は発生しなかったが、内部欠陥としてプレス割れが4.3個/板の割合で多量に発生した。また、鋼板内に存在する介在物の平均組成を調査したが、鋳片内の平均組成と同じであった。
比較例2:
転炉での精錬と真空脱ガス装置での処理により炭素濃度を0.003質量%とした300tの取鍋内溶鋼に予備脱酸Alを添加して3分間環流させ、溶存酸素濃度0.007質量%の溶鋼とした。さらに、この溶鋼にTiを添加して脱酸し1分間環流し、C濃度を0.003質量%、Al濃度を0.009質量%、Ti濃度を0.05質量%にした溶鋼を溶製した。この溶鋼を連続鋳造法で厚み250mm、幅1800mmのスラブに鋳造した。鋳造の際に使用したモールドパウダーの粘度は1300℃で4poiseであった。
鋳造中は、鍋ノズルの閉塞は発生しなかったが、タンディッシュノズルが閉塞し鋳造後半で鋳造を停止した。鋳造した鋳片は8500mm長さに切断し、1コイル単位とした。
鋳片内の1μm以上の介在物を電子顕微鏡で調査・解析したところ、平均介在物組成でTi酸化物濃度が72質量%、Al23濃度が28質量%であった。
このようにして得られたスラブは、常法により熱間圧延、冷間圧延し、最終的には0.7mm厚みで幅1800mmコイルの冷延鋼板とした。
鋼板品質については、冷間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当たりに発生する表面疵の発生個数を評価した。また、内部欠陥に関しては、鋼板をプレス成形試験機で成形し、鋼板一枚当たりに発生する割れ個数で評価した。その結果、表面疵は2.5個/コイル発生し、内部欠陥としてプレス割れは2.3個/板の割合で発生した。また、鋼板内に存在する介在物の平均組成を調査したが、鋳片内の平均組成と同じであった。
比較例3:
転炉での精錬と環流式真空脱ガス装置での処理により炭素濃度を0.003質量%とした取鍋内溶鋼をAlで脱酸し5分間環流し、C濃度を0.003質量%、Al濃度を0.04質量%の溶鋼を溶製した。この溶鋼を連続鋳造法で厚み250mm、幅1800mmのスラブに鋳造した。鋳造の際に使用したモールドパウダーの粘度は1300℃で4poiseであった。
鋳造中は、鍋ノズルの閉塞は発生しなかったが、タンディッシュノズルが閉塞し、鋳造後半でスライディングノズルを全開しても鋳型への溶鋼供給が不足し、鋳造速度を減速して完鋳した。鋳造した鋳片は8500mm長さに切断し、1コイル単位とした。
鋳片内の1μm以上の介在物を電子顕微鏡で調査・解析したところ、平均介在物組成でAl23が98質量%であった。
このようにして得られたスラブは、常法により熱間圧延、冷間圧延し、最終的には0.7mm厚みで幅1800mmコイルの冷延鋼板とした。
鋳片品質については、冷間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当たりに発生する表面欠陥の発生個数を評価した。また、内部欠陥に関しては、鋼板をプレス成形試験機で成形し、鋼板一枚当たりに発生する割れ個数で評価した。その結果、内部欠陥としてプレス割れは発生しなかったが、表面疵は4.5個/コイルと多量に発生した。また、鋼板内に存在する介在物の平均組成を調査したが、鋳片内の平均組成と同じであった。

Claims (6)

  1. 低炭素鋼板中に、Ce酸化物、La酸化物とNd酸化物の合計が3質量%以上90質量%以下、質量比でCe酸化物/La酸化物が1以上、且つLa酸化物/Nd酸化物が2以上、Ti酸化物が95質量%以下、Al23が50質量%以下、CaOが5質量%未満の平均組成の酸化物系介在物を含有することを特徴とする低炭素鋼板。
  2. 低炭素鋼板中に存在する円相当直径1μm以上の酸化物系介在物の平均組成について、Ce酸化物、La酸化物とNd酸化物の合計が3質量%以上90質量%以下、質量比でCe酸化物/La酸化物が1以上、且つLa酸化物/Nd酸化物が2以上、Ti酸化物が95質量%以下、Al23が50質量%以下、CaOが5質量%未満であることを特徴とする低炭素鋼板。
  3. 請求項1または2に記載の酸化物を含有することを特徴とする低炭素鋼鋳片。
  4. 低炭素濃度まで脱炭した溶鋼に、まずAl添加して溶鋼中の溶存酸素濃度を50〜400ppmになるように予備脱酸処理を行い、次いでTiを添加してTi脱酸し、その後Ce、LaおよびNdを、質量比でCe/Laが1以上、且つLa/Ndが2以上の割合で添加して、Al濃度≦0.01質量%、0.005質量%≦Ti濃度≦0.3質量%、0.0002質量%≦Ce濃度+La濃度+Nd濃度≦0.05質量%、Ce濃度/La濃度≧1、La濃度/Nd濃度≧2、Ca<0.0003質量%の成分とした溶鋼を鋳造することを特徴とする低炭素鋼鋳片の製造方法。
  5. 真空脱ガス装置により溶鋼攪拌した状態で、低炭素濃度まで脱炭した溶鋼にまずAl添加して溶鋼中の溶存酸素濃度を50〜400ppmになるように予備脱酸処理を行い、次いでTiを添加してTi脱酸し、その後Ce、LaおよびNdを、質量比でCe/Laが1以上、且つLa/Ndが2以上の割合で添加して、Al濃度≦0.01質量%、0.005質量%≦Ti濃度≦0.3質量%、0.0002質量%≦Ce濃度+La濃度+Nd濃度≦0.05質量%、Ce濃度/La濃度≧1、La濃度/Nd濃度≧2、Ca<0.0003質量%の成分とした溶鋼を鋳造することを特徴とする低炭素鋼鋳片の製造方法。
  6. 溶鋼を鋳造するに際し、1300℃で10poise以上の高粘性パウダーを使用して連続鋳造することを特徴とする請求項4または5に記載の低炭素鋼鋳片の製造方法。
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