JP2006068505A - 芳香拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の芳香拡散装置1は、拡散装置本体10と、この拡散装置本体に対して、略中央部を支点とする振り子運動可能に設けられる振り子部材11と、この振り子部材の下端側に設けられ、所定の電気エネルギーが供給されたとき前記振り子部材に振り子運動をさせる揺動駆動手段20と、前記振り子部材の上端側に設けられ、芳香源を収納する芳香ケース30と、前記揺動駆動手段に、前記電気エネルギーを供給する電源部27とからなっている。揺動駆動手段は、振り子部材側に設けられる永久磁石15と、拡散装置本体側に設けられる電磁コイル23とからなり、電源部は、太陽電池を利用することが好ましい。
【選択図】 図1
Description
また、個人の住宅の居間、トイレ、乗用車などにも芳香器を備えて、前述と同様な効果が求めている。
本発明の目的は、芳香の拡散により環境を和らげる効果、人を癒す効果等をあげることができるとともに、環境問題の発生を防止し、省エネが図れる芳香拡散装置を提供することにある。
本発明1の芳香拡散装置は、
拡散装置本体と、この拡散装置本体に対して、略中央部を支点とする振り子運動可能に設けられる振り子部材と、この前記振り子部材の下端側に設けられ、所定の電気エネルギーが供給されたとき前記振り子部材に振り子運動をさせる揺動駆動手段と、前記振り子部材の上端側に設けられ、芳香源を収納する前記芳香ケースと、前記揺動駆動手段に、前記電気エネルギーを供給する電源部とを備え、前記芳香ケースを振り子運動させることで前記芳香源の芳香の拡散を行うことを特徴とする。
前記芳香ケースは、前記振り子部材に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
前記芳香ケースには、前記芳香源の芳香を前記芳香ケースの外部に放出するための窓部が設けられていることを特徴とする。
前記芳香ケースには、前記窓部の近傍に前記芳香ケースの周囲の空気を流入させるためのフィン部が設けられていることを特徴とする。
拡散装置本体と、この拡散装置本体の近傍に設けられた芳香源と、前記拡散装置本体に対して、略中央部を支点とする振り子運動可能に設けられる振り子部材と、この振り子部材の下端側に設けられ、所定の電気エネルギーが供給されたとき前記振り子部材に振り子運動をさせる揺動駆動手段と、前記振り子部材の上端側に設けられ、前記芳香源周辺の空気を攪拌する空気攪拌部材と、前記揺動駆動手段に、前記電気エネルギーを供給する電源部とを備え、前記芳香源周辺の空気を前記空気攪拌部材で攪拌し、前記芳香源の芳香の拡散を行うことを特徴とする。
前記空気攪拌部材は、前記振り子部材の振り子運動面と略直交する方向に向けて、1枚以上の攪拌フィン部が設けられているものであることを特徴とする。
前記空気攪拌部材は、紙、金属箔、布、プラスチックより選択される1以上の材質の部材で形成されていることを特徴とする。
前記空気攪拌部材は、美的効果、装飾性を有するデザインが施されたものであることを特徴とする。
前記揺動駆動手段は、前記振り子部材の下端側に設けられた永久磁石と、前記拡散装置本体側に、前記振り子部材が振り子運動したとき前記永久磁石と対向可能な位置に設けられた電磁コイルとからなるものであり、同極性の前記永久磁石と前記電磁コイルとが反発する磁力、及び/又は、逆極性の前記永久磁石と前記電磁コイルとが引き合う磁力で、前記振り子部材に振り子運動をさせるものであることを特徴とする。
前記電源部は、前記永久磁石と前記電磁コイルとが対向する位置近傍にあるときのみ、前記電磁コイルに電流を供給して電磁力を発生させるものであることを特徴とする。
前記永久磁石の磁気の中心と前記電磁コイルの中心とは、前記振り子部材が静止位置にあるとき、所定の寸法分離れているように配置されていることを特徴とする。
前記電源部は、太陽電池からの起電力を蓄電し、前記揺動駆動手段に電流を供給するものであることを特徴とする。
本発明の芳香拡散装置の実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の芳香拡散装置の実施の形態1の概要を示す斜視図、図2は、本発明の芳香拡散装置の実施の形態1の揺動駆動手段を示す正面図、図3は、図2をA−A線で矢視した断面図である。図8は、本発明の芳香拡散装置の実施の形態1の芳香ケースに、箱状の芳香剤を挿入、取り出し可能にしたことを説明するための説明図である。
芳香拡散装置1は、拡散装置本体10、振り子部材11、揺動駆動手段20、芳香ケース30等から構成されている。
この実施の形態1の芳香拡散装置は、振り子部材11の振り子運動で、揺動する芳香ケース30内に、フィン部32、窓部31等を介して周辺の空気が流出入し、気化した芳香を芳香拡散装置1の周辺に拡散できるものであればよい。
更に、磁石取り付け部材14の他の取り付け部の2つの内面に、扁平な永久磁石15b、15dの2個の磁石が、電磁コイル23と向き合う面がN磁極、S磁極になるように固着されている。この形態では、永久磁石15a、15b、15c、15dが永久磁石15を構成している。
また、永久磁石15を4個取り付けた形態で説明を行っている。このようにすると、電磁コイル23に少ない電流を供給することで、振り子部材11に振り子運動させることができるので好ましいが、永久磁石15を1個以上、かたよりdを有する位置に配置したものであればよい。例えば、1個以上の永久磁石と電磁コイルとが反発する磁力、又は1個以上の永久磁石と電磁コイルとが引き合う磁力で、振り子部材に振り子運動させるものであってもよい。
図1のように、静止状態では、振り子部材11は長手方向を略鉛直に向けて静止している。芳香拡散装置1を所定の位置に設定する。太陽電池22は室内灯、太陽光等があたることにより常時起電力を発生させており、プリント基板21のコンデンサ等に蓄電されている。太陽電池22は、プリント基板21上の電気・電子部品25を介して、電磁コイル23に所定の電流を供給する。なお、この形態では、永久磁石15c、15dと電磁コイル23とが反発する磁力、永久磁石15a、15bと電磁コイル23とが引き合う(吸引する)磁力の合力により、振り子部材11は振り子運動を開始する。振り子部材11の振り子運動は、運動エネルギー、位置エネルギーと変化しながら継続する。
図4は、本発明の芳香拡散装置の揺動駆動手段の他の実施の形態を示す正面図である。
なお、前記した実施の形態1と同一の部位には、同じ符号を付与し詳細な説明は省略する。
振り子部材11aの下端側には、被係合部11bが形成されている。駆動モータMの出力軸には、回転部材51が取り付けられている。回転部材51には、係合ピン52が設けられている。係合部材52は、所定の角度位置にあるときのみ、振り子部材11aと係合可能である。駆動モータMを所定の回転数で所定の方向(矢印S方向)に回転させると、係合ピン52が被係合部11bと係合する。振り子部材11aは、係合部材52と係合状態にあるとき、係合部材52に押圧されて一方の揺動方向に揺動する。そして、係合部材52がさらに回転して非係合状態になっても慣性力でさらに少し揺動する。
図5から図7に従って、本発明の芳香拡散装置の実施の形態1の芳香ケースの他の実施の形態の説明を行う。
図5は、実施の形態1の芳香ケースの他の実施の形態を示す図で、(a)は正面図、(b)は図5(a)をB−B線で矢視した断面図、(c)は側面図、(d)は底面図、図6は、芳香ケースのさらに他の実施の形態を示す断面図、図7は、芳香ケースのさらに他の実施の形態を示す断面図である。
この形態では、芳香ケース30aの側面に穴部31bを設けている。すなわち、芳香ケース30aの振り子運動そのものによって、周辺の空気を芳香ケース30a内に流入させるようにしている。なお、この形態でも、前面、後面に穴を形成してもよい。
図7に示すように、フィン部32cを断面視で流線形とすることにより、より積極的に周囲の空気を芳香ケース30b内に窓部31c、31cを介して流出入させるようにしたものである。このことにより、周辺の空気の芳香ケース30b内への空気流出入量を増大させ、芳香の拡散を容易にしている。
なお、図1、図5から図7に従って芳香ケースの説明を行ったがこれに限定されることはない。すなわち、この形態で説明した穴部形状、フィン部形状、芳香ケース形状などを使用状態等によって、いろいろと組み合わせて使用してもよいことはいうまでもない。
本発明の芳香拡散装置の実施の形態2を図面に基づいて詳細に説明する。図9は、本芳香拡散装置の実施の形態2の概要を示す斜視図、図10は、本芳香拡散装置の実施の形態2の他の実施の形態を示す図、図11は、実施の形態2の芳香拡散装置による芳香の拡散状態を模式的に示した説明図、図12は、従来の芳香拡散装置による芳香の拡散状態を模式的に示した説明図である。
芳香拡散装置の実施の形態2は、芳香剤側を固定状態とし、振り子部材の端部に設けた扇状、団扇状の空気攪拌部材又は攪拌フィン部を有する空気攪拌部材によるあおぎ動作で、芳香剤近傍の空気の攪拌を行い芳香の拡散を行うものである。
なお、この実施の形態2の説明では、前記した実施の形態1と同一の部位には、同じ符号を付与し詳細な説明を省略して行う。
芳香拡散装置101の拡散装置本体10は、外装ケース105内に載置されている。外装ケース105は、載置台、テーブル等に載置可能になっている。外装ケース105の前面には前方窓106、側面には側方窓107、上面には上方窓108が形成されている。外装ケース105の前面下部には、扉109が設けられていることが好ましく、このようにすると、芳香剤40の交換を前面側から容易に行える。外装ケース105の後部は、拡散装置本体10等を出し入れするための開口部となっている。芳香剤40は、外装ケース105の下部側、拡散装置本体10の下部におかれている。なお、芳香剤は、外装ケース内の上部、側部等に設けられていてもよい。言い換えると、芳香剤は拡散装置本体10の近傍に設けられていればよい。すなわち、芳香剤が設けられる位置は、攪拌された空気により、周囲に芳香が拡散できるような位置であればよい。
空気攪拌部材150をこのように形成することで、芳香による環境を和らげる効果、人を癒す効果等の他に、視覚の面からも人を和ませ、癒し効果等を与えることができる。すなわち、人間の感性の視覚、嗅覚の両方の面から作用することで、和ませ効果、癒し効果が倍増又は数倍増する。
芳香拡散装置101aの振り子部材11の上部には、団扇状、扇状の空気攪拌部材160が着脱可能に設けられている。すなわち、この実施の形態2の他の実施の形態では、空気攪拌部材160で芳香剤40をあおぎ、芳香剤40周辺の空気の攪拌を行い、芳香の拡散を行う。空気攪拌部材160は、紙、アルミニウム箔等金属箔、絹布等布、プラスチック等の材質で形成されているもの、骨部に紙、アルミニウム箔等金属箔、絹布等布、プラスチック等を貼り付けたものなどであるとよい。なお、プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン等比重が1より小さいもの、あるいは1に近いものであることが好ましい。空気攪拌部材160の前面には、絵、模様、文様、文字、切り絵、はめ絵、各種キャラクター等デザインを施し、装飾性、美的効果、ディスプレイ機能等をもたせるとよい。また、このデザインは、デザインを反射又は反射コーティングしたものであってもよい。さらに、空気攪拌部材160を、写真、印刷物等で作成し、装飾性、美的効果、ディスプレイ機能等もたせるようにしてもよい。
なお、この図では、説明を容易にするために、芳香剤40を空気攪拌部材160の上部に対向するように設けてあるが、図9のように下部等あってもよいことはいうまでもない。さらに、外装ケースの側部等に設けたものであってもよい。すなわち、外装ケースの下部、側部、上部から選択される1以上の箇所に設けたものであればよい。言い換えると、拡散装置本体10の近傍に設けられていればよい。また、図11,図12では、説明の便宜上、空気分子を「○」印、アルコール分子を「▽」印、芳香剤分子を「□」印で示している。
また、図11では、説明を容易にするために扇状の空気攪拌部材160で説明を行っているが、一枚以上の攪拌フィン部を有する空気攪拌部材150であってもよい。
芳香の拡散は、芳香剤分子が、芳香剤(芳香基体)のアルコール系分子(アルコール成分類)の気化とともに運ばれ、芳香基体の表面より次々と離脱することで行われる。アルコールの気化速度は、温度と空気圧力に影響され、芳香剤分子もその影響を受ける。そして、従来の芳香拡散装置のように、空気の攪拌等がないと芳香基体周辺の空気分子と芳香剤分子等が短い距離でランダムに衝突を繰り返し、芳香基体周辺に滞留して中々拡散できない状態となる。言い換えると、芳香剤40の芳香基体表面は、芳香剤分子、アルコール系分子、空気分子等で満員で動けない状態となっており、空気を攪拌等しないと中々離脱拡散できない状況になる(図12参照)。
揺動駆動手段20の駆動により振り子部材11及び空気攪拌部材160が振り子運動を行う。すなわち、永久磁石15c、15dと電磁コイル23とが反発する磁力、永久磁石15a、15bと電磁コイル23とが引き合う(吸引しあう)磁力の合力により、振り子部材11は振り子運動を開始する。振り子部材11の振り子運動は、運動エネルギー、位置エネルギーと変化しながら継続する。すると、空気攪拌部材160により、空気が攪拌され、図11に示すような空気の流れ、乱流等ができる。この流れ等により芳香剤分子、アルコール系分子等が芳香基体周辺より離れ拡散する。芳香剤分子は、一度、芳香基体を離れれば後は室内空気の流れ、室内温度差などにより周辺に拡散していく。
10 …拡散装置本体
11,11a…振り子部材
12 …支軸
14 …磁石取り付け部材
15,15a,15b,15c,15d…永久磁石
20 …揺動駆動手段
21 …プリント基板
22 …太陽電池
23 …電磁コイル(駆動コイル)
27 …電源部
30,30a,30b…芳香ケース
31,31a,31b,31c…窓部
32,32a,32c…フィン部
40 …芳香剤(芳香源)
105 …外装ケース
150,160…空気攪拌部材
Claims (12)
- 拡散装置本体(10)と、
この拡散装置本体に対して、略中央部を支点とする振り子運動可能に設けられる振り子部材(11)と、
この振り子部材の下端側に設けられ、所定の電気エネルギーが供給されたとき前記振り子部材に振り子運動をさせる揺動駆動手段(20)と、
前記振り子部材の上端側に設けられ、芳香源を収納する前記芳香ケース(30)と、
前記揺動駆動手段に、前記電気エネルギーを供給する電源部(27)とを備え、
前記芳香ケースを振り子運動させることで前記芳香源の芳香の拡散を行う
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項1に記載された芳香拡散装置において、
前記芳香ケースは、前記振り子部材に着脱可能に設けられている
ことを特徴とする芳香剤拡散装置。 - 請求項1又は2に記載された芳香拡散装置において、
前記芳香ケースには、前記芳香源の芳香を前記芳香ケースの外部に放出するための窓部(31)が設けられている
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項3に記載された芳香拡散装置において、
前記芳香ケースには、前記窓部の近傍に前記芳香ケースの周囲の空気を流入させるためのフィン部(32)が設けられている
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 拡散装置本体(10)と、
この拡散装置本体の近傍に設けられた芳香源(40)と、
前記拡散装置本体に対して、略中央部を支点とする振り子運動可能に設けられる振り子部材(11)と、
この振り子部材の下端側に設けられ、所定の電気エネルギーが供給されたとき前記振り子部材に振り子運動をさせる揺動駆動手段(20)と、
前記振り子部材の上端側に設けられ、前記芳香源周辺の空気を攪拌する空気攪拌部材(150,160)と、
前記揺動駆動手段に、前記電気エネルギーを供給する電源部(27)とを備え、
前記芳香源周辺の空気を前記空気攪拌部材で攪拌し、前記芳香源の芳香の拡散を行うことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項5に記載された芳香拡散装置であって、
前記空気攪拌部材(150)は、前記振り子部材の振り子運動面と略直交する方向に向けて、1枚以上の攪拌フィン部(152)が設けられているものである
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項5又は6に記載された芳香拡散装置であって、
前記空気攪拌部材は、紙、金属箔、布、プラスチックより選択される1以上の材質の部材で形成されている
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項5ないし7から選択されるいずれか1項に記載された芳香拡散装置であって、
前記空気攪拌部材は、美的効果、装飾性を有するデザインが施されたものである
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項1ないし8から選択されるいずれか1項に記載された芳香拡散装置であって、
前記揺動駆動手段は、前記振り子部材の下端側に設けられた永久磁石(15)と、前記拡散装置本体側に、前記振り子部材が振り子運動したとき前記永久磁石と対向可能な位置に設けられた電磁コイル(23)とからなるものであり、同極性の前記永久磁石と前記電磁コイルとが反発する磁力、及び/又は、逆極性の前記永久磁石と前記電磁コイルとが引き合う磁力で、前記振り子部材に振り子運動をさせるものである
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項9に記載された芳香拡散装置において、
前記電源部は、前記永久磁石と前記電磁コイルとが対向する位置近傍にあるときのみ、前記電磁コイルに電流を供給して電磁力を発生させるものである
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項9又は10に記載された芳香拡散装置において、
前記永久磁石の磁気の中心と前記電磁コイルの中心とは、前記振り子部材が静止位置にあるとき、所定の寸法(d)分離れているように配置されている
ことを特徴とする芳香拡散装置。 - 請求項1ないし11から選択されるいずれか1項に記載された芳香拡散装置において、
前記電源部は、太陽電池からの起電力を蓄電し、前記揺動駆動手段に電流を供給するものである
ことを特徴とする芳香拡散装置。
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