JP2015104593A - 散気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が極めて低く、低照度環境に置かれた場合にも、充分な散気性能を発揮することきができる太陽電池式の散気装置を提供すること。【解決手段】散気用の気体放出口を有するケース内に、気体の発生源と、前記発生源から前記気体放出口へと向かう気流を発生させるための送風機とを収容してなり、前記送風機は、回転自在に支持された回転板と、前記回転板上に一体的に設けられ、前記回転板が回転するに連れて、前記気流を生じさせる羽根部材と、前記回転板上に、前記軸を中心とする所定半径の円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、太陽電池と、前記太陽電池から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路と、前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板と対向配置され、かつ前記パルス状電圧がそれぞれ印加される扁平なコイルと、を包含する。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、芳香性気体の発散用途等に好適な散気装置に係り、特に、太陽電池等の微弱な電源にても散気動作を連続的になし得る低消費電力な散気装置に関する。
従来、太陽電池等の微弱な電源でも散気動作を実現し得る散気装置としては、太陽電池とファンモータとの間に間欠駆動回路を介在させる一方、太陽電池の出力側にはこれと並列に比較的大容量の電界コンデンサを接続し、太陽電池からの微弱な発電電流で時間を掛けて電解コンデンサを規定電圧にまで充電しては、ファンモータへの大電流短時間通電を行なうことで、ファンモータを短時間作動させつつ散気動作を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平03−64032
しかし、上述の間欠駆動回路を介在する散気装置にあっては、どのような低照度環境であっても、時間を掛けさえすれば、電解コンデンサの充電電圧は規定電圧にまで達するから、ファンモータは一応駆動されはするものの、環境照度が低下するにつれは、ファンモータの駆動インターバルが長大化する結果、充分な散気性能が得られなくなると言う問題点があった。
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とすることろは、消費電力の極めて低い散気装置を提供することにある。
この発明の他の目的とするところは、低照度環境下に置かれた場合にも、充分な散気性能を発揮することができる太陽電池駆動型の散気装置を提供することにある。
この発明の他の目的とするところは、構造が簡単で廉価に製作することが可能な散気装置を提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるはずである。
上述の技術的課題は、以下の構成を有する本発明に係る散気装置により解決することができるものと考えられる。
すなわち、本発明に係る散気装置は、散気用の気体放出口を有するケース内に、散気対象となる気体の発生源と、前記発生源から前記気体放出口へと向かう気流を発生させるための送風機とを収容してなるものである。
上述の構成において、前記送風機は、板面に垂直な軸の周りに回転自在に支持された回転板と、前記回転板上に一体的に設けられ、前記回転板が回転するに連れて、前記気流を生じさせる羽根部材と、前記回転板上に、前記軸を中心とする所定半径の円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、を包含する。
前記散気装置は、さらに、直流電源と、前記直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路と、前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板と対向配置され、かつ前記パルス状電圧がそれぞれ印加される1又は2以上の扁平なコイルと、を包含する。
このような構成によれば、気流を発生する羽根部材が一体的に設けられた回転板は、それに固定された複数の永久磁石とコイルとの間に作用するローレンツ力により、電動機のロータとしても機能することとなるため、いわゆる電動機のダイレクトドライブ方式により、効率の良い送風作用を実現することができる。そのため、直流電源として、太陽電池等の発電能力の微弱なものが採用されたとしても、常時連続的に気流を発生させることにより、良好な散気作用を実現することができるから、低照度環境に置かれた場合にも、充分な散気性能を発揮する散気装置を提供することができる。
上述の本発明においては、前記羽根部材は、前記軸を中心とする円に沿って前記回転板上に一体的に配列され、全体として放射状を呈する一連の羽根板を包含する、ものであってもよい。
このような構成によれば、いわゆるシロッコファン方式の送風機が実現されることから送風効率が改善されることに加えて、回転板が時計回り又は反時計回りのいずれの方向へ回転しても、気流の方向は変わらないから、方向性制御の不要な単純な構造の電動回転機構を採用することができる。
上述の本発明においては、前記羽根部材と前記永久磁石とは、前記回転板の別々の面に設けられている、ものであってもよい。
このような構成によれば、羽根部材に邪魔されることなく、永久磁石を回転板の平坦面に配置できることから、磁石と扁平コイルとを平行に対峙させることが容易となり、電磁力を有効に作用させて回転運動を得ることができる。
上述の本発明においては、前記永久磁石は90度間隔で配置された4個の永久磁石を包含し、かつ前記扁平なコイルは1個の扁平なコイル又は互いに180度間隔で配置された2個の扁平なコイルを包含する、ものであってもよい。
このような構成によれば、電動機の回転作用を適切に維持しつつも、コストダウンを図ることができる。
上述の本発明においては、前記直流電源が並列コンデンサ付きの太陽電池を包含する、ものであってもよい。
前述のように、本発明の散気装置における送風部は、電動機のダイレクトドライブ方式を採用するものであるから、並列コンデンサ付きの太陽電池のような微弱な電流出力しか得られない電源であっても、連続的な送風作用を容易に実現することができる。
本発明の散気装置は、別の一面からみたとき、次のように把握することもできる。すなわち、この散気装置は、下部には、散気対象となる気体の発生源が収容され、適当な高さの周側面には、散気対象となる気体の外部への放出口が開口されたケース内に、前記気体の発生源から吸い上げた気体を前記放出口へと放射状に送り出すシロッコファン式の送風機を収容してなるものである。
前記送風機は、水平姿勢を保ちつつ垂直軸の周りに回転自在に支持された回転板と、前記回転板の一方の面に、前記軸を中心とする円に沿って配列される一連の羽根からなる羽根部材と、前記回転板の他方の面に、前記軸を中心とする円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、を包含するものである。
前記散気装置は、さらに、直流電源と、前記直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路と、前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板と対向配置され、かつ前記パルス状電圧がそれぞれ印加される1又は2以上の扁平なコイルと、を包含するものである。
このような構成によれば、シロッコファン式送風機の送風部に関して、本発明のダイレクトドライブ方式を採用することにより、低消費電力の散気装置を実現することができる。
上述の本発明において、前記送風機の送り出し口よりも下方に位置する前記ケースの周側面には、外気の吸い込み口が設けられている、ものであってもよい。
このような構成によれば、外気吸い込み口から外部放出口への気流を形成しつつ、この気流に乗せるようにして、ケース下部に収容された気体発生源から気体を適切な濃度で吸い上げることができる。
上述の本発明において、前記ケースの上部には、前記直流電源として機能するソーラーパネルが、採光窓を介して外光を受光可能に収容されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、ダイレクトドライブ方式の採用、シロッコファン方式の採用と相まって、低照度環境でも連続的な散気作用が可能な太陽電池式の散気装置を実現することができる。
本発明の散気装置は、別の一面からみたとき、さらに、次のように把握することもできる。すなわち、この散気装置は、散気対象となる気体の発生源が収容される有底円筒状の気源容器と、前記気源容器の上部に連接される円筒状の気流形成ユニットと、前記気流形成ユニットの上部に連接される円筒状の電源ユニットとを包含する縦置き円筒状の散気装置である。
前記気流形成ユニット内の空間は、中心部に気体流通用の開口を有する環状隔壁により、上室と下室とに区画され、かつ前記上室の周側面には気体放出用の開口が、また前記下室の周側面には気体吸い込み用の開口がそれぞれ設けられており、さらに前記上室には、下方から吸い上げた気体を放射方向へと送り出す送風機が収容されている。
前記電源ユニットの頂部には、透明な窓板の嵌められた採光用窓が設けられると共に、前記採光用窓の内側には、直流電源を構成するソーラーパネルが配置されている。
さらに、前記送風機は、水平姿勢を保ちつつ垂直軸の周りに回転自在に支持された回転板と、前記回転板の下面に、前記軸を中心とする円に沿って配列される一連の羽根からなる羽根部材と、前記回転板の上面に、前記軸を中心とする円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板上面と対向配置される1又は2以上の扁平なコイルと、を包含するものである。
前記散気装置は、さらに、前記太陽電池からなる直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生して、これを前記コイルのそれぞれに印加する電子回路ユニットを内蔵する、ものである。
このような構成によれば、ダイレクトドライブ方式の採用、シロッコファン方式の採用と相まって、低照度環境でも連続的な散気作用が可能で、しかも取り扱いの容易な太陽電池式の散気装置を実現することができる。
上述の本発明において、前記気源容器は透明素材からなる、ものであってもよい。
このような構成によれば、散気対象となる気体の発生源として、香料液体が使用されたとしても、その残量をいつでも容易に確認することができる。
上述の本発明において、前記気源容器と前記気流形成ユニットとは、ねじ込み結合を介して連接される、ものであってもよい。
このような構成によれば、前記気源容器と前記気流形成ユニットとの着脱が容易となり、香料液体の補充作業が容易となる。
このとき、前記電源ユニットの周側面には、上下方向へ延びる一連の溝が形成されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、前記気源容器と前記気流形成ユニットとの着脱が一層容易となる。
本発明によれば、気流を発生する羽根部材が一体的に設けられた回転板は、それに固定された複数の永久磁石とコイルとの間に作用するローレンツ力により、電動機のロータとしても機能することとなるため、いわゆる電動機のダイレクトドライブ方式により、効率の良い送風作用を実現することができる。そのため、直流電源として、太陽電池等の発電能力の微弱なものが採用されたとしても、常時連続的に気流を発生させることにより、良好な散気作用を実現することができるから、低照度環境に置かれた場合にも、充分な散気性能を発揮する散気装置を提供することができる。
図1は散気装置の一実施例を示す外観斜視図である。 図2は散気装置の一実施例を示す分解斜視図である。 図3は下部ファンホルダの斜視図である。 図4は電源ユニットを取り外して回転体を露出させた状態の斜視図である。 図5は気体の流れを示す縦断面図である。 図6は上部ホルダと回転体との関係を示す分解斜視図である。 図7は気流形成ユニットの平断面図である。 図8は永久磁石とコイルとの関係を示す説明図である。 図9は回路ユニットの構成を示すブロック図である。 図10は上部ホルダと回転体(変形例)の関係を示す分解斜視図である。 図11は気体の流れを示す縦断面図(変形例)である。
以下に、本発明に係る散気装置の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
散気装置の一実施例を示す外観斜視図が図1に、その分解斜視図が図2にそれぞれ示されている。
それらの図から明らかなように、この散気装置1は、縦型円筒状の外観を呈するものである。より詳細には、この散気装置1は、散気対象となる気体の発生源(例えば、香料液体、香料液体含浸物、香料粉体、香料粒体等々)が収容される有底円筒状の気源容器2と、この気源容器2の上部に連接される円筒状の気流形成ユニット3と、この気流形成ユニット3の上部に連接される円筒状の電源ユニット5とを包含する。
この例にあっては、気源容器2は透明な樹脂製であって、その内部には、香料液体が適当な高さに満たされている。そのため、香料液体の残量は、容器の外からでも容易に目視確認が可能とされている(図5参照)。
気流形成ユニット3は、気源容器2内の気体発生源(この例では、香料液体)から発生する香気をその底部から吸い上げると共に、これをその外周部から水平方向へと放出するための気流を形成するものである。
気流形成ユニット3は、図2に示されるように、下部ファンホルダ31と、上部ファンホルダ34と、それらの間に保持される送風機(ファン)32とから概略構成されている。なお、下部ファンホルダ31と上部ファンホルダ34とは、図示しないネジを用いて一体的に結合される。
図3に示されるように、下部ファンホルダ31は円筒状を呈する樹脂一体成形品であって、その内部空間は、中心部に気体流通用の開口316を有する環状隔壁314により、上室と下室とに区画され、上室の周側面には気体放出用の開口313が、また下室の周側面には気体吸い込み用の開口312がそれぞれ設けられている。下部ファンホルダ31と上部ファンホルダ34との間の空間(上室に相当)には、送風機(ファン)32が収容される。
送風機32は、樹脂一体成形品であって、その中心部からボス部327,327を垂直上下に突出させてなる円形の回転板314と、回転板314のボス部327,327の中心孔327aに圧入挿通されて固定される金属製のシャフト325と、回転板321の上面に4個の磁石受け326を介して保持される4個の永久磁石24と、回転板321の下面の外周縁部に沿って配列される一連の羽根板323からなる羽根部材とから概略構成される。なお、上下のボス部327と磁石受け326と羽根板323とは、回転板321の成型時に一体的に形成される。
回転板321は、磁石324の重みで撓まない程度の剛性を維持しつつも、可能な限りの薄肉とすることにより、その軽量化が図られている。
シャフト325は好ましくは非磁性の金属で形成されており、その上端部を上部ファンホルダ34下面の軸受け凹部に、また下端部を下部ファンホルダ31上面のクロスバー326上の軸受け凹部に挿入することで、垂直姿勢を維持しつつ、回転板321と一体的に回転可能に支持されている。特に、シャフト325の下端部は先鋭加工されることで、軸受け凹部内に点支持され、回転摩擦抵抗の軽減化が図られている(図5参照)。
磁石受け326はボタン型永久磁石324を外周から包み込むように保持するものであり、シャフト325の軸心を中心とする所定半径の円に沿って、90度間隔に配置されている。永久磁石324は、例えば、表がN極であれば裏がS極と言ったように、表裏方向に磁化された磁石であり、N極→S極→N極→S極と言ったように、交互に極性が異なるような順番で、配列されている(図8参照)。磁石としては、ネオジム磁石等のように、レアアース含有の強力な磁力のものが採用されている。
回転板321の下面外周縁部に沿って配列された一連の羽根板323は、いわゆるシロッコファン式送風機を構成するものであり、個々の羽根板323は回転板321の下面に対して垂直であって、全体としては、回転板323のシャフト325の軸心を中心として放射状に指向されている。そのため、これら一連の羽根板323を有するシロッコファンによれば、回転板321の回転方向が、時計回り又は反時計回りのいずれであっても、回転板321の中心部において下から吸い上げた気体を水平方向の外側へ向けて放射状に送り出す機能を有することとなる。そして、このことは、電動機として、回転方向の管理が不要な極めて単純な原理の電動機を採用し得ることを意味する。
上部ファンホルダ34の下面側のコイル受け部342には、電機子コイルとして機能する1個の扁平コイル33が保持される。この扁平コイル33は、いわゆる空芯コイルであって、短いボビンの周りに巻線用のエナメル線を所定回数だけ真円形又は長円形(楕円を含む)に巻回してなるものであり、一般に、市場において最も安価に入手可能なコイル製品の1つである。
この扁平コイル33は、図8に示されるように、回転板321が回転するとき、回転板321上の磁石324とすれ違うようにして、回転板321との間に一定の隙間を隔てて、回転板321と平行に対向配置される。そのため、例えば、コイル33と磁石324とが図8に示される位置関係にあるときに、コイル33へパルス電圧を印加して、例えばコイル33の磁石との対向面にN極を励磁したとすれば、回転板321は反時計回りに始動されることとなる。一方、図8に示される状態から回転板321が90度回転した位置において、例えばコイル33の磁石との対向面にN極を励磁したとすれば、回転板321は時計回りに始動されることとなる。このように、この実施例の電動原理によれば、電動機の始動時に回転方向は、その時々の磁石とコイルと位置関係により区々となり、始動方向は一定しない。もっとも、ひとたび、電動機が始動したのちにあっては、磁石を含む回転板321の慣性により、始動方向で定まる回転方向による回転が継続して、駆動パルス電圧の周期に同期した同期モータとして作用することとなる。
気流形成ユニット3の上には、電源ユニット5が載置され、図示しないネジを介して固定される。電源ユニット51もまた円筒状外観を呈する。上述の上部ファンホルダ34は、電源ユニット51の底板を兼ねることとなる。
なお、電源ユニット5の外周面には、滑り止めの平行溝が形成されている。この平行溝は、香料液体の補充等のために、気源容器2と気流傾城ユニット3とを分離する際に、しっかりと回転力を付与するためのものである。すなわち、気源容器2と気流形成ユニット3との結合は、図5に示されるように、気源容器2の上部外周面に形成された雄ねじ部と気流形成ユニット3の下部内周面に形成された雌ねじ部との螺合を介するものであるから、両者を回転して緩めたり締め付けたりするためには、すべり止めの溝が必要なわけである。
電源ユニット51の頂板には、矩形の採光窓が開口形成され、この採光窓には、透明な窓板52が嵌められている。窓板52の内側には、太陽電池を構成するソーラーパネル53が配置されている。そのため、ソーラーパネル53は、透明な窓板52を介して外光を受光する。ソーラーパネル53は、上部ファンホルダ34の上面に配置された4個の支持台344を介して固定される。
上部ファンホルダ34とソーラーパネル53との間の空間には、電子回路ユニット4が配置される。電子回路ユニット4には、図9に示されるように、ソーラーパネル53の出力側に並列接続される電解コンデンサ41と、低電力消費IC42とが搭載されている。
低電力消費IC42には、図9に示されるように、VDDパッド421と、GNDパッド422と、PDパッド423と、OSCIパッド424と、OSCOパッド425とが設けられている。そして、VDDパッド421とGNDパッド422との間には、ソーラーパネル53と電界コンデンサ41とが並列に接続され、VDDパッド421とPDパッド423との間には、扁平コイル33が接続される。
このような状態において、IC42が動作すると、PDパッド423からは周期的なパルス状電圧が発生するから(図9に波形図で示す)、これに同期して、扁平なコイル33には、短時間のパルス状の通電が繰り返され、その都度、コイル33は一定の極性(例えば、N極)に励磁されることとなる。
次に、以上の構成よりなる散気装置の動作を説明する。太陽電池に相当するソーラーパネル53が外光を受光して、その起電力により低電力消費IC42が給電されると、PDパッド423からは周期的なパルス状電圧が発生するから(図9に波形図で示す)、これに同期して、扁平なコイル33には、短時間のパルス状の通電が繰り返され、その都度、コイル33は一定の極性(例えば、N極)に励磁されることとなる。
すると、図8に示されるように、コイル33と永久磁石324との間に作用するローレンツ力により、永久磁石324に生ずる回転モーメントを介して、回転板321は時計回り又は反時計周りの回転を始め、その後、一定の回転方向への回転が継続される。
回転板321が回転すると、全体として放射状に配列された一連の羽根板323の扇風作用により、シロッコファンとしての機能が実現され、図5に示されるように、開口312からは矢印A1で示す方向へと外気が吸い込まれ、この外気は矢印A3で示されるように、内部を迂回したのち、矢印A2で示す方向へと方向を転じて、開口313から外部へと放出される。
このような開口312から吸い込まれ、内部を迂回したのち、開口313から外部へ放出される気流が生成されると、これにつられるようにして、香料液体から気化した香気は、矢印A4に示す方向へと上昇することとなり、その結果、開口312からは外気が吸い込まれる一方、開口313からは外気と香気との混合気体が放出されることとなる。
このように、本発明にあっては、回転板321の中心から適宜離隔した半径位置に配置された永久磁石324にコイル33からの磁力を作用させて、回転板321を効率よく回転させる一方、回転板321それ自体に気流形成用の羽根部材を設けているため、いわゆるダイレクトドライブ方式の送風機を利用することで、効率よく気流を発生させて、太陽電池等の微弱な電源による連続的な散気作用を実現することができるのである。
なお、以上の実施例にあっては、回転板に設けられる羽根部材としていわゆるシロッコファンを構成するものを採用したが、羽根部材としては、回転板の回転により気流を発生するものであればよく、例えば、図10及び図11に示される送風機32Aのように、回転板321の下面側へと切り起こし片状の羽根板323Aを放射状に配列して、プロペラファンを構成するようにしてもよいであろう。なお、それらの図において、図1〜図9と同一構成部分については、同符号を付すことにより説明は省略する。
また、以上の実施例にあっては、90度間隔で4個の磁石を設ける一方、コイルの数を1個としたが、4個の磁石を用いつつも、180度間隔で2個のコイルを設ければ、より強力な回転駆動力が得られることは勿論である。磁石の数は、コスト的に許されるのであれば、4個、8個と増加することにより、よりスムーズな回転を実現できることは勿論である。
また、以上の実施例において、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路については、具体的に開示していないが、一般の低周波発振回路を任意に採用できることは当業者に取って容易に理解されるほか、例えば、時計の振り子の駆動回路のように、電源投入後、初期段階においては一定周波数で自励発振するものの、振り子の振幅が増加して、コイルに生ずる逆起電力パルスの振幅が増大したのちは、この逆起電力パルスを利用して、振り子に同期した発振動作を行うような自励/他励・切替型の発振回路を採用すれば、より強力な回転駆動力を発生することができる。
さらに、以上の実施例においては、直流電源として太陽電池を挙げたが、本発明に係る散気装置の低消費電力性を利用すれば、太陽電池のみならず、任意の微弱な直流電源に本発明を利用することができる。
本発明によれば、気流を発生する羽根部材が一体的に設けられた回転板は、それに固定された複数の永久磁石とコイルとの間に作用するローレンツ力により、電動機のロータとしても機能することとなるため、いわゆる電動機のダイレクトドライブ方式により、効率の良い送風作用を実現することができる。そのため、直流電源として、太陽電池等の発電能力の微弱なものが採用されたとしても、常時連続的に気流を発生させることにより、良好な散気作用を実現することができるから、低照度環境に置かれた場合にも、充分な散気性能を発揮する散気装置を提供することができる。
1 散気装置
2 気源容器
3 気流形成ユニット
31 下部ホルダ
311 本体フレーム
312 気体吸い込み用の開口
313 気体放出用の開口
314 環状隔壁
315 ボス
315a ネジ孔
316 気体流通用の開口
317 軸受け部
32 送風機
32A 送風機(変形例)
321 回転板
323 羽根板
323A 羽根板(変形例)
324 永久磁石
325 シャフト
326 磁石受け部
327 ボス
327a ネジ孔
33 扁平なコイル
34 上部ホルダ
341 フランジ部
342 コイル受け部
343 ネジ孔
344 支持台
4 電子回路ユニット
41 並列の電界コンデンサ
42 低消費電力IC
421 VDDパッド
422 GNDパッド
423 PDパッド
424 OSCIパッド
425 OSCOパッド
5 電源ユニット
A1 気体吸い込み用の開口に流れ込む気体の方向を示す矢印
A2 気体放出用の開口から放出される気体の方向を示す矢印
A3 気体吸い込み口から気体放出口へと迂回する気体の方向を示す矢印
A4 気体の発生源から発生する気体の流れを示す矢印

Claims (12)

  1. 散気用の気体放出口を有するケース内に、散気対象となる気体の発生源と、前記発生源から前記気体放出口へと向かう気流を発生させるための送風機とを収容してなる散気装置であって、
    前記送風機は、
    板面に垂直な軸の周りに回転自在に支持された回転板と、
    前記回転板上に一体的に設けられ、前記回転板が回転するに連れて、前記気流を生じさせる羽根部材と、
    前記回転板上に、前記軸を中心とする所定半径の円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、
    を包含するものであり、かつ
    前記散気装置は、さらに、
    直流電源と、
    前記直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路と、
    前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板と対向配置され、かつ前記パルス状電圧がそれぞれ印加される1又は2以上の扁平なコイルと、
    を包含する、ことを特徴とする散気装置。
  2. 前記羽根部材は、前記軸を中心とする円に沿って前記回転板上に一体的に配列され、全体として放射状を呈する一連の羽根板を包含する、ことを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
  3. 前記羽根部材と前記永久磁石とは、前記回転板の別々の面に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
  4. 前記永久磁石は90度間隔で配置された4個の永久磁石を包含し、かつ前記扁平なコイルは1個の扁平なコイル又は互いに180度間隔で配置された2個の扁平なコイルを包含する、ことを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
  5. 前記直流電源が並列コンデンサ付きの太陽電池を包含する、ことを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
  6. 下部には、散気対象となる気体の発生源が収容され、適当な高さの周側面には、散気対象となる気体の外部への放出口が開口されたケース内に、前記気体の発生源から吸い上げた気体を前記放出口へと放射状に送り出すシロッコファン式の送風機を収容してなる散気装置であって、
    前記送風機は、
    水平姿勢を保ちつつ垂直軸の周りに回転自在に支持された回転板と、
    前記回転板の一方の面に、前記軸を中心とする円に沿って配列される一連の羽根からなる羽根部材と、
    前記回転板の他方の面に、前記軸を中心とする円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、
    を包含するものであり、かつ
    前記散気装置は、さらに、
    直流電源と、
    前記直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生する電子回路と、
    前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板と対向配置され、かつ前記パルス状電圧がそれぞれ印加される1又は2以上の扁平なコイルと、
    を包含する、ことを特徴とする散気装置。
  7. 前記送風機の送り出し口よりも下方に位置する前記ケースの周側面には、外気の吸い込み口が設けられている、ことを特徴とする請求項6に記載の散気装置。
  8. 前記ケースの上部には、前記直流電源として機能するソーラーパネルが、採光窓を介して外光を受光可能に収容されている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の散気装置。
  9. 散気対象となる気体の発生源が収容される有底円筒状の気源容器と、前記気源容器の上部に連接される円筒状の気流形成ユニットと、前記気流形成ユニットの上部に連接される円筒状の電源ユニットとを包含する縦置き円筒状の散気装置であって、
    前記気流形成ユニット内の空間は、中心部に気体流通用の開口を有する環状隔壁により、上室と下室とに区画され、かつ前記上室の周側面には気体放出用の開口が、また前記下室の周側面には気体吸い込み用の開口がそれぞれ設けられており、さらに前記上室には、下方から吸い上げた気体を放射方向へと送り出す送風機が収容されており、
    前記電源ユニットの頂部には、透明な窓板の嵌められた採光用窓が設けられると共に、前記採光用窓の内側には、直流電源を構成するソーラーパネルが配置されており、さらに
    前記送風機は、
    水平姿勢を保ちつつ垂直軸の周りに回転自在に支持された回転板と、
    前記回転板の下面に、前記軸を中心とする円に沿って配列される一連の羽根からなる羽根部材と、
    前記回転板の上面に、前記軸を中心とする円に沿って所定角度間隔かつ交互に極性を異ならせて配列された複数の永久磁石と、
    前記回転板が回転するときに、前記永久磁石とすれ違うように、前記回転板上面と対向配置される1又は2以上の扁平なコイルと、
    を包含するものであり、かつ
    前記散気装置は、さらに、前記太陽電池からなる直流電源から給電されて、周期的なパルス状電圧を発生して、これを前記コイルのそれぞれに印加する電子回路ユニットを内蔵する、ことを特徴とする散気装置。
  10. 前記気源容器は透明素材からなる、ことを特徴とする請求項9に記載の散気装置。
  11. 前記気源容器と前記気流形成ユニットとは、ねじ込み結合を介して連接される、ことを特徴とする請求項9に記載の散気装置。
  12. 前記電源ユニットの周側面には、上下方向へ延びる一連の溝が形成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の散気装置。
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