JP2006068316A - テーブルセット - Google Patents

Abstract

【課題】 椅子の脚フレームを床面から浮上させた状態で収納し、テーブル下の床面の掃除を容易にするだけでなく、収納時の椅子をぐらつくことなく安定的にテーブルに保持させ、収納時の椅子の背板が邪魔にならないテーブルセットを提供する。
【解決手段】 テーブル２は、天板２１と、天板２１下面から所定距離離間させて設けられた掛止保持板２２とを備える。椅子３は、脚フレーム３１に座板３４と背板３５とを備え、座板３４が脚フレーム３１に片持ち状に支持されてテーブル２の天板２１と掛止保持板２２との間に座板３４を挿入しうるように構成されている。さらに、座板３４にはクッション層３４ａが設けられ、天板２１と掛止保持板２２との離間距離が座板３４の厚みより小さく設定されるので、座板３４を天板２１と掛止保持板２２との間に嵌入支持させることができ、椅子３が床面から浮上してテーブル２に保持される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、テーブルと椅子からなるテーブルセットに関する。

従来から、ダイニングルームの床面を掃除する際、掃除の邪魔にならないように椅子をテーブルに掛止させることができるようにして、椅子を床面から浮上させておくことで使い勝手を良くしたテーブルセットが種々提案されている。

例えば、特許文献１にはテーブルの天板下部に椅子の座板の左右端縁を係止するフックが設けられたテーブルセットが開示されている。この種のテーブルセットは、椅子の座板の両側端縁をテーブルの天板下部のフックに係止させつつテーブルに挿し込むことで、椅子の脚を床面から浮かせた状態にして椅子をテーブルに収納できるようになっている。

また、特許文献２には、テーブルの天板の下方に椅子の座板の前端を係止させることのできる係止部が設けられたテーブルセットが開示されている。このテーブルセットにおいては、さらに椅子の肘掛けも天板上に係止させるようにして、椅子の脚を床面から浮かせられるような構成とされている。
実開昭５９−１３４４３８号公報 実開昭６０−１９５５４９号公報

上記のような従来のテーブルセットは、椅子の脚を床面から浮かせてテーブルに係止させておくことができるので、テーブル下の床面の掃除がしやすくなるという利点は備えている。しかし、椅子の座板端縁または肘掛けを部分的にテーブルに係止させているだけであるので、掃除の際に体が椅子に当たると椅子がぐらついたり、落下したりするおそれがあった。また、椅子を床面から浮かせた分だけ、椅子の背板部分がテーブルの天板上に突出してしまうので、かえって椅子が作業の邪魔になるという問題点もあった。

そこで本発明は、上記のような問題点にかんがみてなされたものであり、簡単な作業でテーブルに椅子を収納することができるようにし、椅子の脚フレームを床面から浮上させて、テーブル下の床面の掃除を容易にするだけでなく、収納時の椅子をぐらつくことなく安定的にテーブルに保持させるとともに、収納時の椅子の背板が邪魔にならないようにすることのできるテーブルセットを提供するものである。

上記した目的を達成するため、本発明は、テーブルと椅子からなるテーブルセットであって、テーブルは、天板と、天板下面から所定距離離間させて設けられた掛止保持板とを備え、椅子は、脚フレームに座板と背板とを備え、座板が脚フレームに片持ち状に支持されてテーブルの天板と掛止保持板との間に座板を挿入しうるように構成され、前記座板にはクッション層が設けられるとともに、天板と掛止保持板との離間距離が座板の厚みより小さく設定されて、座板を天板と掛止保持板との間に嵌入支持させることによって、椅子が床面から浮上してテーブルに保持されることを特徴とする。

この構成によれば、食事等で椅子を使用するとき以外は椅子をテーブルに収納してコンパクトに納めることができ、椅子を床面から浮上させた状態でテーブルに保持させることができるので、床面の清掃等の作業を容易に行うことができる。さらに、この発明によれば、テーブルの天板と掛止保持板との間に座板を嵌入すると、座板のクッション層が圧縮されて座板がしっかりと固定されるので、椅子をテーブルに安定的に保持させて収納しておくことができる。

また、本発明は、テーブルと椅子からなるテーブルセットであって、テーブルは、天板と、天板下面から所定距離離間させて設けられた掛止保持板とを備え、椅子は、脚フレームに座板と背板と肘掛けとを備え、肘掛けが脚フレーム上部に片持ち状に支持されて天板と掛止保持板との間に肘掛けを挿入しうるように構成され、前記肘掛けにはクッション層が設けられるとともに、天板と掛止保持板との離間距離が肘掛けの厚みより小さく設定されて、肘掛けを天板と掛止保持板との間に嵌入支持させることによって、椅子が床面から浮上してテーブルに保持されることを特徴とする。

この発明においても、椅子を床面から浮上させた状態でテーブルに保持させることができるので、床面の清掃等の作業を容易に行うことができる上、肘掛けのクッション層が天板と掛止保持板との間で圧縮されて両者の間でしっかりと固定され、椅子をテーブルに安定的に保持させることができる。

また、前記背板は脚フレーム上部の内側に形成された保持溝により垂直方向にスライド自在に支持されて、テーブルの天板と掛止保持板との間に座板または肘掛けを保持させたとき、背板の天端をテーブルの天板高さ以下の位置に引き下げて背板を固定しうるように構成されていてもよい。

これによると、椅子をテーブルの天板と掛止保持板との間に保持させて収納したとき、背板を下方に引き下げてテーブルの天板と高さを揃えるようにすることができるので、背板が邪魔にならず、テーブル周囲での作業がしやすくなる。

また、本発明のテーブルセットにおいて、テーブルの脚部下端にキャスタが設けられることにより、椅子を収納したテーブルを必要に応じて移動させることができるようになっていてもよい。

上述のように構成される本発明のテーブルセットによれば、食事等でテーブルおよび椅子を使用するとき以外は、椅子を床面から浮上させた状態でテーブルに保持させて収納することができ、収納時には椅子がぐらつくことなく安定的にテーブルに保持されているので、スペースの限られた室内でも邪魔にならず、清掃等の作業を容易に行うことができる。また、椅子の背板を脚フレームの内側下方にスライドさせることもできるので、背板の天端をテーブルの天板の高さ位置以下にして椅子をテーブルに収納することができ、テーブル周囲での作業をより行いやすくすることができる。さらに、必要に応じて椅子を収納したテーブルを、テーブルの脚に設けたキャスタで移動させることもできるので、利便性を格段に向上させることができる。

以下、本発明に係るテーブルセットを実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。

図１は本発明の第一実施例を示す斜視図である。このテーブルセット１は、テーブル２と椅子３からなる。

テーブル２は、天板２１の下部に掛止保持板２２が備えられている。この掛止保持板２２は、天板２１とほぼ同程度の大きさで形成され、天板２１の下面から所定距離離間させて水平に配置されている。

一方、テーブルセット１の椅子３は、脚フレーム３１に座板３４と背板３５が備えられている。例示の形態では、脚フレーム３１は、略Ｌ字形に形成された一対のフレームが、２本の脚貫３２で結合されて形成されている。また、座板３４は、脚フレーム３１に片持ち状に支持され、天面側にクッション層３４ａが設けられている。テーブル２の天板２１と係止保持板との離間距離は、座板３４の厚みに対応しており、クッション層３４ａを含めた座板３４の厚みよりも微少寸法だけ小さく設定されて、例えば５〜２０ｍｍ程度小さくなっている。これにより、椅子３の座板３４をテーブル２の天板２１と掛止保持板２２との間に嵌入させると、座板３４のクッション層３４ａが天板２１と掛止保持板２２との間で圧縮されて座板３４を固定し、椅子３を床面から浮上した状態に支持することに加えて、座板３４を天板２１と掛止保持板２２との間でぐらつくことなく安定してテーブル２に保持させることができる。

脚フレーム３１上部の内側には、それぞれ一条の保持溝３３が形成されている。椅子３の背板３５は、この脚フレーム３１上部の保持溝３３に保持されている。また、背板３５の左右両端の下方には、背板３５端部から出没自在な突片（図示省略）がそれぞれ設けられており、この突片が脚フレーム３１の上端部に係止することによって、背板３５が脚フレーム３１の上部に支持固定されている。さらに背板３５は、左右の突片を没入させて下方に引き下げることによって、保持溝３３に沿って垂直方向にスライドしうるように構成されている。そして、脚フレーム３１の上端部から保持溝３３に沿って背板３５を下方へスライドさせ、保持溝３３の下端に背板３５の下端が到達すると、背板３５は脚フレーム３１の内側に収納されるとともに、椅子３の収納時には背板３５の天端がテーブル２の天板２１の高さに合致するようになっている。

また、かかるテーブルセット１のテーブル２には、脚２３の下端にそれぞれキャスタ２４が設けられている。これにより、必要に応じてテーブル２を室内の適当な位置に容易に移動させることができ、掃除等の作業をより行いやすくすることができ、利便性が高められている。

図２は本発明の第二実施例を示す斜視図である。この形態に係るテーブルセット１は、前記実施例１とは椅子３の構成が異なり、椅子３の肘掛け３６に特徴を有する。そこで、以下の説明で椅子３について詳述し、テーブル２についての説明は前記実施例１と同符号を用いて省略する。

図示するように、この椅子３は、脚フレーム３１に座板３４と背板３５が設けられ、さらに脚フレーム３１の上部には肘掛け３６が延設されている。この肘掛け３６は、脚フレーム３１の上部に片持ち状に支持されており、天面側にはクッション層３６ａが設けられている。このクッション層３６ａを含めた肘掛け３６の厚みは、テーブル２の天板２１と掛止保持板２２との離間距離よりも微少寸法大きく設定されている。すなわち、天板２１と掛止保持板１１との離間距離が肘掛け３６の厚みより小さく設定され、例えば５〜２０ｍｍ程度小さくなっている。これにより、肘掛け３６を天板２１と掛止保持板２２との間に嵌入支持させることができ、椅子３を床面から浮上させてテーブル２に安定的に保持することができるようになっている。

かかる形態の椅子３においても、背板３５は前記実施例１と同様の出没機構（突片）を備え、脚フレーム３１上部の内側に形成された保持溝３３によって垂直方向にスライド自在に支持されている。そして、テーブル２の天板２１と掛止保持板２２との間に肘掛け３６を保持させて収納した時、背板３５の天端をテーブル２の天板２１の高さ位置に引き下げて背板３５を固定しうるように構成されている。また、テーブル２の脚２３にはそれぞれキャスタ２４が設けられて、容易にテーブル２を移動させることができるようになっている。

以上説明したように、本発明に係るテーブルセット１は、食事等でテーブル２および椅子３を使用するとき以外は、椅子３を床面から浮上させた状態でテーブル２に保持させて収納することができるので、スペースの限られた居室内でも邪魔にならず、清掃等の作業を容易に行うことができる。また、背板３５を脚フレーム３１の内側に納め、テーブル２の天板２１と高さを揃えて椅子３を収納することもできるので、テーブル２の周囲での作業をしやすくすることができる。さらに、椅子３を収納したテーブル２を、脚２３に設けられたキャスタ２４で自由に移動させることもでき、利便性が高められる。

なお、上記各実施例において、背板３５の左右に突片が設けられて背板３５が脚フレーム３１の上部にスライド自在に支持された例を示したが、本発明はこれに限らず、背板３５を垂直方向にスライド自在に支持するものであればどのような機構であってもよい。

本発明は、食事等で使用するとき以外は椅子をテーブルに収納してコンパクトにすることができ、テーブル下の床面の掃除を容易に行うために利用することができ、特に動線の交錯するダイニングルーム等の限られたスペースにおいて有効である。

本発明の第１実施例に係るテーブルセットの斜視図である。 本発明の第２実施例に係るテーブルセットの斜視図である。

符号の説明

１ テーブルセット
２ テーブル
２１ 天板
２２ 掛止保持板
２３ 脚
３ 椅子
３１ 脚フレーム
３２ 脚貫
３３ 保持溝
３４ 座板
３５ 背板
３６ 肘掛け

Claims (4)

1. テーブルと椅子からなるテーブルセットであって、テーブルは、天板と、天板下面から所定距離離間させて設けられた掛止保持板とを備え、椅子は、脚フレームに座板と背板とを備え、座板が脚フレームに片持ち状に支持されてテーブルの天板と掛止保持板との間に座板を挿入しうるように構成され、
   前記座板にはクッション層が設けられるとともに、天板と掛止保持板との離間距離が座板の厚みより小さく設定されて、座板を天板と掛止保持板との間に嵌入支持させることによって、椅子が床面から浮上してテーブルに保持されることを特徴とするテーブルセット。
2. テーブルと椅子からなるテーブルセットであって、テーブルは、天板と、天板下面から所定距離離間させて設けられた掛止保持板とを備え、椅子は、脚フレームに座板と背板と肘掛けとを備え、肘掛けが脚フレーム上部に片持ち状に支持されて天板と掛止保持板との間に肘掛けを挿入しうるように構成され、
   前記肘掛けにはクッション層が設けられるとともに、天板と掛止保持板との離間距離が肘掛けの厚みより小さく設定されて、肘掛けを天板と掛止保持板との間に嵌入支持させることによって、椅子が床面から浮上してテーブルに保持されることを特徴とするテーブルセット。
3. 背板は脚フレーム上部の内側に形成された保持溝により垂直方向にスライド自在に支持されて、テーブルの天板と掛止保持板との間に座板または肘掛けを保持させたとき、背板の天端をテーブルの天板高さ以下の位置に引き下げて背板を固定しうることを特徴とする請求項１または２に記載のテーブルセット。
4. 請求項１〜３のいずれかに記載のテーブルセットにおいて、テーブルの脚部下端にはキャスタが設けられたことを特徴とするテーブルセット。

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