JP2016221533A - レーザー防護器 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザー光による被加工材の加工の際に、容易に適用することができるとともに、作業の安全性を確保することができるレーザー防護器を提供する。
【解決手段】防護材10は、複数の凹レンズ部101を有する。また、この凹レンズ部101は、レーザー光Bを拡散可能な曲率を有する。この凹レンズ部101によって、加工の際に、柱材40の内周面40b側における施工箇所41から出射するレーザー光Bが拡散される。このため、レーザー光Bによる周囲への影響を軽減させることが可能となる。また、防護材10の凹レンズ部101の曲面が、レーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置されている。このため、受光位置によらずレーザー光Bを拡散させることができる。また、レーザー防護器1は、防護材10で柱材40から出射するレーザー光Bを受けるだけの簡易な構造にて、上記の作用を発揮できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザー光による被加工材の加工に用いられるレーザー防護器に関する。
従来、被加工材の溶接や切断等の加工において、レーザー加工装置が用いられる場合がある。このようなレーザー加工装置として、例えば特許文献1に示すものが知られている。特許文献1に示すレーザー加工装置を用いる場合、当該レーザー加工装置は加工専用の敷地内に設置されていた。当該敷地内で、レーザー加工装置は、ステージ上に配置された被加工材にレーザーを照射して加工を行っていた。
特開2005−138151号公報
ここで、例えば建築現場等の幅広い場面において、被加工材に対する加工をレーザー光によって行うことが求められていた。しかしながら、レーザー加工は、被加工材から反射したレーザー光、又は被加工材を貫通するレーザー光による周囲への影響を考慮する必要がある。すなわち、例えば建築現場等でレーザー加工を用いる場合、作業の安全性を確保しなくてはならないという問題が生じる。一方、安全性を確保するために大掛かりな設備を設置することが困難な場合もある。従って、レーザー加工における安全性を確保するとともに、容易に適用することができるレーザー防護器が求められる。
そこで、本発明は、レーザー光による被加工材の加工の際に、容易に適用することができるとともに、作業の安全性を確保することができるレーザー防護器を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザー防護器は、レーザー光による被加工材の加工の際に、被加工材から出射するレーザー光を受光するレーザー防護器であって、複数の凹レンズ部を有する防護材を備え、凹レンズ部は、レーザー光を拡散可能な曲率を有し、少なくとも、レーザー光が照射される照射領域において、防護材の凹レンズ部の曲面が、レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている。
本発明に係るレーザー防護器において、防護材は、複数の凹レンズ部を有する。また、この凹レンズ部は、レーザー光を拡散可能な曲率を有する。この凹レンズ部によって、レーザー光による被加工材の加工の際に、被加工材から出射するレーザー光が拡散される。このため、レーザー光による周囲への影響を軽減させることが可能となる。また、レーザー光が照射される照射領域において、防護材の凹レンズ部の曲面が、レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている。このため、被加工材から出射するレーザー光の受光位置によらず、レーザー光を拡散させることができる。また、本発明に係るレーザー防護器は、防護材で被加工材から出射するレーザーを受けるだけの簡易な構造にて、上記の作用を発揮できる。以上より、レーザー光による被加工材の加工の際に、容易に適用することができるとともに、作業の安全性を確保することができる。
また、本発明に係るレーザー防護器は、照射領域において、一の凹レンズ部と隣り合う他の凹レンズ部とが連続した状態で形成されていることによって、防護材の凹レンズ部の曲面が、レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている構成としてもよい。この構成によれば、互いに連続しているいずれかの凹レンズ部によって、被加工材から出射するレーザー光が拡散される。このため、防護材を薄く形成することが可能となる。従って、狭い場所でも採用することができる。
また、本発明に係るレーザー防護器は、防護材は、凹レンズ部を有する部材が複数重ねられて形成されており、一の部材の有する凹レンズ部と他の部材の有する凹レンズ部とが、レーザー光の入射方向から見て異なる位置に配置され、各部材の凹レンズ部の組み合わせによって、レーザー光が照射される照射領域において、防護材の凹レンズ部の曲面が、レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている構成としてもよい。この構成によれば、いずれかの部材における凹レンズ部によって、被加工材から出射するレーザー光が拡散される。このため、照射領域においても部材毎には非レンズ部が形成されることを許容することができる。従って、部材の採用について汎用性を高めることができる。
また、本発明に係るレーザー防護器は、防護材を被加工材に取り付ける取付部材を備える構成としてもよい。この構成によれば、被加工材の出射面側に、レーザー防護器を独立して設置することが可能となる。このため、レーザー防護器を設置するための設備費又は人件費を削減させることができる。
本発明によれば、レーザー加工による被加工材の加工の際に、安全に作業することができる。
本発明に係るレーザー防護器を適用したレーザー加工による施工態様を示す側面断面図である。 本発明に係るレーザー防護器を適用したレーザー加工による施工態様を示す平面断面図である。 図1における、第1実施形態に係るレーザー防護器の設置部周辺の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るレーザー防護器における凹レンズ部の正面視概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係るレーザー防護器の拡散手段を模式的に示す図であり、図5(a)は、レーザー防護器の設置部周辺の側面断面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるI部の拡大図である。 図1における、第2実施形態に係るレーザー防護器の設置部周辺の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザー防護器における凹レンズ部の正面視概略構成図(防護材の要部展開図)を示し、図7(a)、図7(b)、図7(c)は、各部材の凹レンズ部の概略構成図であり、図7(d)は、これらの部材が重ねられた状態における凹レンズ部の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザー防護器の拡散手段を模式的に示す図である。図8(a)は、レーザー防護器の設置部周辺の側面断面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるII部の拡大図である。 変形例に係るレーザー防護器を適用したレーザー加工による施工態様を示す概略斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、レーザー防護器1〜3を除いて、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、「上」、「下」の語は、鉛直方向の上方、下方にそれぞれ対応するものである。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、本実施形態に係るレーザー防護器1を適用した施工態様の概要について説明する。図1及び図2は、それぞれ、レーザー防護器1を適用したレーザー加工による施工態様を示す側面断面図及び平面断面図である。
本実施形態では、被加工材をレーザー加工する例として、円筒形状の柱材40をレーザー溶接する場合を例示して説明する。図1及び図2に示すように、円筒形状の柱材40は、同形状からなる下部材の上端縁と上部材の下端縁とが溶接接合される。この溶接接合される部分を施工箇所41と称して以下の説明を行う。この施工箇所41は、柱材40において円周方向の全周に設けられる。また、施工箇所41は、柱材40の周囲に設置されたレーザー溶接機30を用いて加工(ここでは溶接)が施される。なお、レーザー溶接機30は、可搬式のレーザー溶接機であるものとする。
レーザー溶接機30は、レーザー光が出力されるレーザーヘッド31と、レーザーヘッド31を支持する支持部材32,33と、設置部35に設置される本体部34と、を備える。本体部34は、本体部34は、柱材40から離間した位置において、設置部35に移動可能に設置される部材である。本体部34は、レーザー発振器等を備えていてよい。支持部材33は、本体部34の上面から上方に延伸する部材である。支持部材32は、支持部材33における柱材40側の側面から、柱材40へ向かって延びる部材である。なお、支持部材32は、支持部材33に対して、上下方向に位置調整可能な状態で設けられてよい。レーザーヘッド31は、支持部材32の先端に設けられている。支持部材32,33は、本体部34のレーザー発振器からのレーザーをレーザーヘッド31へ輸送する輸送路を有している。レーザーヘッド31から出力されたレーザー光によって、柱材40が施工箇所41においてレーザー溶接される。
また、設置部35は、柱材40を円周方向に囲むように形成される。設置部35は、走行ガイド(図示せず)を有してよい。例えば、設置部35上に、柱材40の全周を囲むように走行ガイドが敷設されてよい。レーザー溶接機30は、走行ガイドにガイドされることにより、柱材40の外周面40aに沿って、円周方向の全周を移動することができる。また、設置部35は、施工箇所41から下方へ離間した位置に設けられる。設置部35は、レーザーヘッド31を施工箇所41と対向する位置に調整できるような高さに配置される。
本実施形態において、レーザー防護器1は、柱材40の内周面40b側に設置される(レーザー防護器1の構成の詳細については後述)。レーザー防護器1は、図1に示すように、施工箇所41の高さに防護材10が位置する状態で設置される。また、レーザー防護器1は、施工箇所41に対応する形状に形成される。本実施形態においては、レーザー防護器1は、図2に示すように、リング状に形成される。ただし、レーザー光を受光できる限り、レーザー防護器1の形状は特に限定されない。
本実施形態における、レーザー溶接機30の動作の概要について説明する。レーザーヘッド31を柱材40の外周面40a側における施工箇所41へ向け、溶接開始点に位置させる。レーザーヘッド31から出力されたレーザー光は、柱材40を施工箇所41において溶接接合する。ここで、出力されたレーザー光のうちの一部は、柱材40の内周面40b側の施工箇所41から貫通し、当該柱材40から出射する場合がある。この場合に、レーザー防護器1は、貫通したレーザー光を、防護材10において受光する。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るレーザー防護器1の詳細について説明する。図3は、図1における、本実施形態に係るレーザー防護器1の設置部周辺の拡大断面図である。また、図4は、本実施形態に係るレーザー防護器1における凹レンズ部の正面視概略構成図である。
本実施形態に係るレーザー防護器1は、図3に示すように、防護材10と、吸収材11と、取付部材12と、を備えて構成される。
防護材10は、柱材40の内周側において、施工箇所41を挟んでレーザーヘッド31と対向する位置に配置されている。本実施形態では、防護材10は、柱材40の内周面40bの円周方向に沿ったリング状に形成される。また、防護材10の断面形状は特に限定されないが、上下方向に長辺が延びる矩形状をなす。防護材10は、円周方向に広がる外周面10a及び内周面10bを有する。防護材10は、柱材40の内周面40b側から径方向における内側へ離間して設置される。また、防護材10の上下方向の幅寸法は、柱材40の施工箇所41から出射したレーザー光を受光すると共に、十分に拡散することができるように設定される。なお、本実施形態では、防護材10は、上下方向における中央位置が施工箇所41と一致するように配置されているが、ずれていてもよい。
吸収材11は、防護材10の内周面10bに接するように設けられる部材である。吸収材11は、防護材10で拡散されたレーザー光を吸収する部材である。吸収材11は、円周方向に広がる外周面11a及び内周面11bを形成する。吸収材11の外周面11aは、防護材10の内周面10bに接着される。また、吸収材11は、防護材10と一体の部材として形成されてもよい。また、吸収材11を配置することで拡散したレーザー光を吸収し、周囲への影響を更に低減できるが、当該吸収材11を省略してもよい。
取付部材12は、防護材10を柱材40に取り付けるための部材である。本実施形態では、取付部材12は、柱材40の内周面40bの円周方向に沿ったリング状に形成される。取付部材12は、防護材10を支持する支持部22と、支持部22を柱材40に接続する接続部23と、を備えている。支持部22は、柱材40の内周面40b側から径方向における内側に配置される。支持部22は、上下方向の幅寸法が少なくとも防護材10よりも大きく、円周方向に広がる外周面22a及び内周面22bを有する。本実施形態では、支持部22の下側の領域に防護材10が設けられ、上側の領域に接続部23が設けられる。接続部23は、支持部22の外周面22aから外周側へ向かって柱材40の内周面40bへ延びる。接続部23の外周面23aは、柱材40の内周面40bと接触する。なお、接続部23の位置は特に限定されず、接続部23と防護材10の位置を上下逆にしてもよい。
なお、接続部23が支持部22を介して防護材10を柱材40から内周側へ離間した位置へ配置することにより、防護材10と柱材40との間に、加工によって生じる熱を放射する熱放射領域13が形成される。このため、レーザー溶接に伴う熱の影響で柱材40が高温となった場合でも、防護材10への熱の伝導を軽減することができる。取付部材12は、柱材40に対して固定可能な固定構造を有する。固定構造は、接続部23の外周面23aを磁力によって柱材40に固定するためのマグネット等によって構成されてよい。ただし、固定構造は特に限定されない。
防護材10は、複数の凹レンズ部101を有する。また、一の凹レンズ部101と隣り合う他の凹レンズ部101とが連続した状態で形成される。連続した状態とは、一の凹レンズ部101の曲面と他の凹レンズ部101の曲面との間の接続部分に平面が形成されていない状態、あるいは、(例えば製造誤差などにより)平面が形成されていたとしても、当該平面にレーザー光が照射された時に十分に拡散可能な程度に小さい状態である。例えば、本実施形態においては、図4に示すように、複数の凹レンズ部101の稜線は、蜂の巣状に構成される。これにより、レーザー光の照射領域102において、凹レンズ部101の曲面はレーザー光の入射方向から見て隙間無く配置される。照射領域102は、レーザー光が照射される可能性がある領域である。照射領域102は、施工箇所41の形状、レーザーヘッド31と防護材10との距離や位置関係等を考慮し、レーザー光の上下方向のブレや反射等の影響を考慮することで任意に設定される。本実施形態では、防護材10における、上下方向の中央位置付近の所定の領域が照射領域102として設定される。なお、照射領域102より外側の領域においては、隣り合う凹レンズ部101同士は連続していなくともよい。あるいは、照射領域102より外側の領域においては、凹レンズ部101が設けられていなくともよい。なお、図4の例では一の凹レンズ部101が六角形をなしているが形状は特に限定されず、他の多角形であってよく、稜線が湾曲するような形状であってもよい。また、各凹レンズ部101は、互いに異なる形状、大きさであってもよい。また、防護材10は、例えば、樹脂によって形成されてよい。防護材10の材質として樹脂を採用することで、複数の凹レンズ部101を一体的に形成することができる。なお、防護材10の材質として、耐熱強度等を考慮してガラス等を用いてよい。
凹レンズ部101は、レーザー光を拡散可能な曲率を有する。レーザー光を拡散可能な曲率として、レーザー光のビーム径以上で、且つ、なるべく小さい曲率半径に対応する値に設定することが好ましい。例えば、レーザー光を拡散可能な曲率として、2〜5mmに設定してよい。
次に、本実施形態に係るレーザー防護器1の作用・効果について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るレーザー防護器1の拡散手段を模式的に示す図である。図5(a)は、レーザー防護器1の設置部周辺の側面断面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるI部の拡大図である。
本実施形態に係るレーザー防護器1において、防護材10は、複数の凹レンズ部101を有する。また、この凹レンズ部101は、レーザー光Bを拡散可能な曲率を有する。この凹レンズ部101によって、レーザー光Aによる柱材40のレーザー溶接の際に、柱材40の内周面40b側における施工箇所41から出射するレーザー光Bが拡散される。このため、レーザー光Bによる周囲への影響を軽減させることが可能となる。また、レーザー光Bが照射される照射領域102において、防護材10の凹レンズ部101の曲面が、レーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置されている。このため、内周面40b側の施工箇所41から出射するレーザー光Bの受光位置によらず、当該レーザー光Bを拡散させることができる。例えば、受光容易性のために大きな曲率の凹レンズ部101を形成した場合は、十分にレーザーを拡散できない。一方、凹レンズ部101の曲率を小さくしたら、受光位置によってはレーザー光が凹レンズ部101に照射されず貫通する場合もある。それに対し、本実施形態では、これらの問題を解決できる。また、レーザー防護器1は、防護材10で柱材40から出射するレーザー光Bを受けるだけの簡易な構造にて、上記の作用を発揮できる。例えば、柱材40全体を加工装置の内部に入れて加工を行う場合は、設備が大掛かりになる場合がある。これに対し、本実施形態では、このような問題を解決できる。以上より、レーザー光Aによる柱材40の加工の際に、容易に適用することができるとともに、作業の安全性を確保することができる。また、レーザー防護器1は、レーザー溶接機30に直接的に連結されることなく、上記の作用を有する。従って、レーザー溶接機30の移動に追従せずとも、防護機能を発揮させることができる。
本実施形態に係るレーザー防護器1は、照射領域102において、一の凹レンズ部101と隣り合う他の凹レンズ部101とが連続した状態で形成される。このため、レーザー光Bが照射される照射領域102において、防護材10の凹レンズ部101の曲面が、レーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置される。この構成により、一の部材におけるいずれかの凹レンズ部101によってレーザー光Bが拡散される。このため、防護材10を薄く形成することが可能となる。従って、狭い場所でも採用することができる。
本発明に係るレーザー防護器1は、防護材10を柱材40に取り付ける取付部材12を備える。この構成によれば、柱材40の出射面側に、レーザー防護器1を独立して設置することが可能となる。このため、レーザー防護器1を設置するための設備費又は人件費を削減させることができる。
(第2実施形態)
次に、図6〜図7を参照して、第2実施形態に係るレーザー防護器2の詳細について説明する。図6は、図1における、本実施形態に係るレーザー防護器2の設置部周辺の拡大断面図である。また、図7は、本実施形態に係るレーザー防護器2における凹レンズ部の正面視概略構成図である。図7(a)、図7(b)、図7(c)は、各部材の凹レンズ部の概略構成図であり、図7(d)は、これらの部材が重ねられた状態における凹レンズ部の概略構成図である。
レーザー防護器2がレーザー防護器1と異なる点は、防護材10における凹レンズ部101の形成態様である。このレーザー防護器2においては、防護材10は複数の凹レンズ部101を有する各部材が重ねられて形成される。本実施形態では、図6に示すように、複数の凹レンズ部101A,101B,101Cを有する各拡散部材100A,100B,100Cにより形成される。また、凹レンズ部101A,101B,101Cは、図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、一の拡散部材100Aの有する凹レンズ部101Aと他の拡散部材100B,100Cの有する凹レンズ部101B,101Cとが、レーザー光Bの入射方向から見て異なる位置に配置されている。これにより、図7(d)に示すように、各拡散部材100A,100B,100Cの凹レンズ部101A,101B,101Cの組み合わせによって、レーザー光Bの照射領域102において、凹レンズ部101の曲面は、レーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置されている。
防護材10は、凹レンズ部101を有する複数の拡散部材100と、レーザー光を透過させる複数の透過部材110と、を備える。拡散部材100Aは、柱材40の内周面40bの円周方向に沿ったリング状に形成される。また、拡散部材100Aは、柱材40の内周面40b側から円心方向へ離間して設置される。透過部材110Aは、拡散部材100Aの内周に接着される。同様に、拡散部材100と透過部材110とが交互に積層されて、防護材10が形成される。なお、各部材100A,100B,100C,110A,110B,110Cは、互いに別体の部材として形成されている。防護材10は、これらの別部材を積層することで一つの部材として構成されている。
本実施形態において、凹レンズ部101を有する複数の拡散部材100は、3層で構成されているが、4層以上としてよく、6層以上としてもよい。あるいは、複数の拡散部材100は、2層であってもよい。また、図においては凹レンズ部101が法則性を持って並んでいるが(法則性を持たせた場合、加工コストを低減できる)、照射方向から見て隙間なく並んでいればどのような配置でもよく、ランダムな配置であってもよい。
次に、本実施形態に係るレーザー防護器2の作用・効果について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係るレーザー防護器2の拡散手段を模式的に示す図であって、図8(a)は、レーザー防護器の設置部周辺の側面断面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるII部の拡大図である。
本実施形態に係るレーザー防護器2において、防護材10は、複数の凹レンズ部101を有する。また、この凹レンズ部101は、レーザー光Bを拡散可能な曲率を有する。この凹レンズ部101によって、レーザー光Aによる柱材40のレーザー溶接の際に、柱材40の内周面40b側における施工箇所41から出射するレーザー光Bが拡散される。このため、レーザー光Bによる周囲への影響を軽減させることが可能となる。また、レーザー光Bが照射される照射領域102において、防護材10の凹レンズ部101の曲面が、レーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置されている。このため、内周面40b側の施工箇所41から出射するレーザー光Bの受光位置によらず、当該レーザー光Bを拡散させることができる。また、レーザー防護器1は、防護材10で柱材40から出射するレーザー光Bを受けるだけの簡易な構造にて、上記の作用を発揮できる。以上より、レーザー光Aによる柱材40の加工の際に、容易に適用することができるとともに、作業の安全性を確保することができる。また、レーザー防護器1は、レーザー溶接機30に直接連結されることなく、上記の作用を有する。従って、レーザー溶接機30の移動に追従せずとも、防護機能を発揮させることができる。
本実施形態に係るレーザー防護器2は、防護材10は、複数の凹レンズ部101A,101B,101Cを有する各拡散部材100A,100B,100Cが重ねられて形成される。また、一の拡散部材100Aの有する凹レンズ部101Aと他の拡散部材100B,100Cの有する凹レンズ部101B,101Cとが、レーザー光Bの入射方向から見て異なる位置に配置されている。このため、各拡散部材100A,100B,100Cの凹レンズ部101A,101B,101Cの組み合わせによって、レーザー光Bが照射される照射領域102において、防護材10の凹レンズ部101の曲面がレーザー光Bの入射方向から見て隙間無く配置される。この構成により、拡散部材100A,100B,100Cのいずれかの部材における凹レンズ部101によってレーザー光Bが拡散される。このため、照射領域102においても拡散部材100A,100B,100Cそれぞれには非レンズ部が形成されることを許容することができる。従って、部材の採用について汎用性を高めることができる。例えば、第1実施形態のように隙間なく凹レンズ部101を形成する場合に比して、非レンズ部が許容される拡散部材100の方が容易に製造することができる。
本実施形態では、凹レンズ部101を有する複数の拡散部材100は、凹レンズ部101A,101B,101Cを有する各拡散部材100A,100B,100Cにより3層に構成される。この構成により、レーザー光Bを合理的に拡散可能な曲率を有する凹レンズ部101A,101B,101Cの組み合わせによって、照射領域102の全体をカバーすることができる。
凹レンズ部101を有する複数の拡散部材100は、凹レンズ部101A,101B,101Cを有する各拡散部材100A,100B,100Cを含む4層以上としてもよい。この構成により、まず、レーザー光Bの入射方向から3層目までの各拡散部材100A,100B,100Cの有する凹レンズ部101A,101B,101Cによって、照射領域102に入射するレーザー光Bが拡散される。次に、レーザー光Bの入射方向から4層目以降の各拡散部材100(図示せず)の有する凹レンズ部101(図示せず)によって、その拡散されたレーザー光Cがさらに拡散される。従って、高出力のレーザー光Aを用いた場合であっても合理的に拡散させることができる。
本実施形態に係るレーザー防護器2は、防護材10において透過部材110を備える。この透過部材110によって、レーザー光Bの反射を抑制し、レーザー光Bによる周囲への影響をより軽減させることができる。なお、透過部材110を省略して拡散部材100同士を直接重ね合わせる構造であってもよい。この場合、防護材10を薄くすることができる。
(変形例)
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、被加工材は円筒形状の柱材40を例示していたが、レーザー加工が可能な鉄製や鋼製の部材であれば形状は限定されない。例えば、H形鋼、山形鋼、溝形鋼等であってもよく、図9に示すレーザー防護器3のように、角形鋼管にも適用することができる。この場合は、レーザー防護器の形状を、被加工材の形状に対応させて変更することが好ましい。例えば、図9の角形鋼管に適用する場合は、レーザー防護器の形状を、角形に形成する。また、レーザー加工には、レーザー溶接に限定されるものではなく、レーザー切断等が含まれる。
また、上述の実施形態では、レーザー加工装置は、レーザー溶接機30を用いたが、これに限定されない。図9は、変形例に係るレーザー防護器を適用したレーザー加工による施工態様を示す概略斜視図である。変形例におけるレーザー溶接機30は、柱材40を取り囲むように設けられる本体部34と、ロボットアームのアームによって構成される支持部材32,33を備える。また、レーザー溶接機30の先端にはレーザーヘッド31に加えて加工状態を監視するためのカメラ38が設けられる。このようにレーザーヘッド31の位置をより自由に調整できる構成を採用してもよい。
なお、上述の実施形態では、レーザー防護器は、可搬式のレーザー加工装置のレーザー光を受光するために用いられていたが、用途は特に限定されず、レーザー加工装置内部で用いられてもよい。
また、取付部材12の位置及び取付構造は、上述の実施形態に限定されない。また、取付部材12を有さない構成であってもよい。取付部材12を有さない構成とした場合、上述の実施形態よりも簡素な構成とすることが可能となる。このため、小規模な施工にも用いることができる。
なお、本発明のレーザー防護器を適用する場所は、建設現場等の施工現場に限定されず、従来のレーザー加工専用の敷地内で加工を行う場合に本発明のレーザー防護器を用いてもよい。
1,2,3…レーザー防護器、10…防護材、11…吸収材、12…取付部材、13…熱放射領域、30…レーザー溶接機(レーザー加工装置)、40…柱材(被加工材)、100…拡散部材(部材)、101…凹レンズ部、102…照射領域、110…透過部材。

Claims (4)

  1. レーザー光による被加工材の加工の際に、前記被加工材から出射する前記レーザー光を受光するレーザー防護器であって、
    複数の凹レンズ部を有する防護材を備え、
    前記凹レンズ部は、前記レーザー光を拡散可能な曲率を有し、
    少なくとも、前記レーザー光が照射される照射領域において、前記防護材の前記凹レンズ部の曲面が、前記レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されているレーザー防護器。
  2. 前記照射領域において、
    一の前記凹レンズ部と隣り合う他の前記凹レンズ部とが連続した状態で形成されていることによって、前記防護材の前記凹レンズ部の前記曲面が、前記レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている請求項1に記載のレーザー防護器。
  3. 前記防護材は、前記凹レンズ部を有する部材が複数重ねられて形成されており、
    一の前記部材の有する前記凹レンズ部と他の前記部材の有する前記凹レンズ部とが、前記レーザー光の入射方向から見て異なる位置に配置され、
    各部材の前記凹レンズ部の組み合わせによって、
    前記レーザー光が照射される照射領域において、前記防護材の前記凹レンズ部の曲面が、前記レーザー光の入射方向から見て隙間無く配置されている請求項1に記載のレーザー防護器。
  4. 前記防護材を前記被加工材に取り付ける取付部材を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザー防護器。
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