JPH0956484A - 机用サイドチェスト - Google Patents

机用サイドチェスト

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Publication number
JPH0956484A
JPH0956484A JP23350995A JP23350995A JPH0956484A JP H0956484 A JPH0956484 A JP H0956484A JP 23350995 A JP23350995 A JP 23350995A JP 23350995 A JP23350995 A JP 23350995A JP H0956484 A JPH0956484 A JP H0956484A
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JP
Japan
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top plate
chest
rear links
link
undulating
Prior art date
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Application number
JP23350995A
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English (en)
Inventor
Hidemasa Ukita
英政 浮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurogane Kosakusho Ltd
Original Assignee
Kurogane Kosakusho Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平行リンク機構により天板の昇降手段を構成
した机用サイドチェストにおいて、天板の上昇高さを大
きく構成できる一方、天板の回動方向に対する位置ずれ
距離を小さく抑制できる構造を提供する。 【構成】 チェスト本体の頂部において天板を昇降自在
ならしめる前部リンク及び後部リンクから成る平行リン
ク機構を備え、前後部リンクの起伏回動軸をチェスト本
体側に軸支する一方、前後部リンクの先端部を天板側に
連結回動軸を介して連結して成る構成において、天板を
下降せしめた状態で、前記起伏回動軸に対して連結回動
軸を下位に配置した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、机用サイドチェストに
関する。
【0002】
【従来の技術】机用サイドチェストは、通常、机の天板
下方に収納され、収納庫として使用されるが、デスクの
作業面を拡大する必要がある場合には、机の天板下方か
ら引出して移動し、該サイドチェストの天板により拡大
された作業面を提供する。
【0003】ところで、サイドチェストは、机の天板下
方に収納される必要があるため、該サイドチェストの天
板が机の天板よりも低くなるように構成されている。従
って、サイドチェストを机の天板下方から外部に移動
し、該サイドチェストの天板を作業面として利用する
際、机の天板に対してサイドチェストの天板が段差を有
するため、デスク作業を良好に行えないという問題があ
る。
【0004】そこで、サイドチェストを机の天板下方か
ら外部に移動した状態で、サイドチェストの天板が机の
天板とほぼ面一になるように、該サイドチェストの天板
を昇降自在に構成したものが公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サイドチェストの天板
を昇降自在ならしめる手段は、種々の構成が考えられる
が、構造が簡単で安価に提供でき、しかも、昇降作業を
容易ならしめるため、図9(A)に示すような平行リン
ク機構を構成したものが公知である。
【0006】即ち、図9(A)に示すサイドチェスト
は、チェスト本体8の頂部に配置した天板1を昇降自在
ならしめるように、起伏回動自在な前部リンク2及び後
部リンク3から成る平行リンク機構を備え、前後部リン
ク2、3の起伏回動軸4、5をチェスト本体側に軸支す
る一方、前後部リンク2、3の先端部を天板1側に連結
回動軸6、7を介して連結している。従って、天板1
は、実線に示す下降位置と鎖線に示す上昇位置との間で
昇降自在である。
【0007】ところで、公知の平行リンク機構によれ
ば、机の天板とほぼ面一になるようにサイドチェストの
天板1を上昇せしめると、天板1がリンクの回動方向に
距離L1だけ位置ずれし、天板1がチェスト本体8の外
側に大きく突出する。
【0008】然しながら、上昇位置における天板1の位
置ずれ距離L1が大きく、チェスト本体8の外側に大き
く突出すると、該天板1の突出部に重量物を載置した
り、使用者が椅子から立ち上がるときに手をついたりす
る等、天板1に上方から外力が作用したとき、チェスト
本体8が転倒する。殊に、チェスト本体の下部にキャス
ターを備えているような場合、滑り易いため容易に転倒
し、極めて危険であるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、サイドチェス
トにおける天板の昇降手段として平行リンク機構を用い
た構成において、該天板を机の天板とほぼ面一になるよ
うに上昇せしめた状態において、前述したような天板の
位置ずれ距離を小さくし、チェスト本体の外側に向かう
天板の突出量を可及的抑制することを目的とする。
【0010】そこで、本発明が前記課題を解決するため
の手段として構成したところは、天板を下降せしめた状
態で、前記起伏回動軸に対して連結回動軸を下位に配置
して成る点にある。
【0011】即ち、本発明によれば、図9(B)に示す
ように、天板1を昇降自在ならしめる平行リンク機構を
構成する前後部リンク2、3は、天板1を下降せしめた
状態で、チェスト本体8側に軸支された起伏回動軸4、
5に対して、天板1側に連結された連結回動軸6、7を
下位に配置している。このため、天板1を机の天板とほ
ぼ面一になるように所定高さ上昇せしめた状態で、天板
の位置ずれ距離L2が上記比較例の位置ずれ距離L1に
比して、L2<L1となり、位置ずれを小さくし、チェ
スト本体8の外側に向かう天板1の突出量を可及的抑制
することが可能になり、前述の課題を解決できる。
【0012】本発明において、天板を下降せしめた状態
で、起伏回動軸に対して連結回動軸を下位に配置する構
成は、前後部リンクの起伏回動軸をチェスト本体の頂部
に突設した軸受台に軸支せしめる一方、前後部リンクの
連結回動軸を天板の下面に突設した連結台に軸支せしめ
ることにより容易実施可能となる。
【0013】また、本発明は、前後部リンクがそれぞれ
起伏回動軸を越えて延びる連動連結部を備え、前部リン
クの連動連結部と後部リンクの連動連結部を相互にリン
クバーによりリンク結合した構成とすることが好まし
い。これにより天板の昇降動作をスムースに行うことが
可能になる。
【0014】また、本発明は、天板を下降せしめた状態
で、前後部リンクがそれぞれ連結回動軸に連結される先
端部から上向きに傾斜して起伏回動軸の上方に延びるア
ーム部と、該アーム部からほぼL形に屈折して起伏回動
軸に向かい該起伏回動軸に連結されるエルボ部を備えて
成り、前後部リンクを起立回動して天板を上昇せしめた
とき、ほぼ水平姿勢に回動された前記エルボ部を下方か
ら接支する支持手段をチェスト本体の頂部に設けた構成
とすることが好ましい。これにより上昇位置における天
板の荷重を堅固に支持することが可能になると共に、天
板を下降させる時の操作の安全性を向上せしめることが
できる。
【0015】更に、本発明は、前後部リンクのそれぞれ
が天板の幅方向両側部に連結される左右一対のアーム部
を備えると共に、該一対のアーム部の先端部に連結回動
軸を外向きに設けることにより、該一対のアーム部の間
に位置する天板の下面にトレー設置空間を形成し、該ト
レー設置空間に天板の前方に引出し自在なトレーを配備
する構成とすることが好ましい。このように、チェスト
本体の頂部と天板の間に有効に空間を形成せしめ、そこ
にトレーを設けることによって、前後部リンク等の配設
による収納スペースの減少を防ぐことが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
ましい実施の形態を詳述する。
【0017】図1に示すように、机用サイドチェスト
は、チェスト本体8と、該チェスト本体の頂部に配置さ
れた天板1とを備え、天板1をチェスト本体8に対して
昇降自在ならしめるように起伏回動自在な前部リンク2
及び後部リンク3から成る平行リンク機構を備えてい
る。尚、チェスト本体8は、抽斗9a、9b、9cを備
えた収納庫を構成し、下部に設けたキャスター10によ
り床面上を移動できる。
【0018】図3に示すように、チェスト本体8は、頂
板11の前部を除く周縁に沿って起立する側壁12、1
2と背壁13を備えており、天板1を下降せしめた状態
で、該天板1の下面における四隅近傍部に設けた脚座1
4を前記側壁12、12及び背壁13に接支する。尚、
側壁12、12は、チェスト本体8の側板を上方に延設
することにより形成することができ、背壁13は、チェ
スト本体8の背板を上方に延設することにより形成する
ことができる。
【0019】図2に示すように、前部リンク2は、左右
一対のリンク棒2a、2bから成り、各リンク棒2a、
2bは、1本の金属棒又は金属管を屈曲することにより
対称形に形成されており、アーム部15の先端部から外
向きに屈曲形成された連結回動軸6を備えると共に、該
アーム部15の尾端部を下向きにほぼL形に屈折形成す
ることによりエルボ部16を備え、該エルボ部16から
外向きに屈曲された起伏回動軸4を形成すると共に、該
起伏回動軸4の軸端から下向きに屈曲された連動連結部
17を形成している。
【0020】後部リンク3は、左右一対のリンク棒3
a、3bと連結棒3cから成り、各棒はそれぞれ1本の
金属棒又は金属管により屈曲形成されている。リンク棒
3a、3bは、対称形に形成されており、アーム部18
の先端部から外向きに屈曲形成された連結回動軸7を備
えると共に、該アーム部18の尾端部を下向きにほぼL
形に屈折形成することによりエルボ部19を備えてい
る。連結棒3cは、前記リンク棒3a、3bのエルボ部
19、19に架設され溶接等により固着されており、該
エルボ部19、19を越えて外向きに延びる起伏回動軸
5、5を形成し、該起伏回動軸5、5の軸端から下向き
に屈曲された連動連結部20、20を形成している。
【0021】図3に示すように、前後部リンク2、3
は、チェスト本体8の頂板11と天板1の間に介装され
ており、前後部リンク2、3の起伏回動軸4、5をチェ
スト本体8側に軸支する一方、連結回動軸6、7を天板
1側に軸支しており、この際、天板1を下降せしめた状
態で、起伏回動軸4、5に対して連結回動軸6、7を下
位に配置している。
【0022】このような起伏回動軸4、5と連結回動軸
6、7の配置関係を可能とするため、起伏回動軸4、5
は、チェスト本体8の頂板11に突設した軸受台21、
22に軸支せしめられ、連結回動軸6、7は、天板1の
下面に突設した連結台23、24に軸支せしめられてい
る。従って、天板1を下降せしめた図3に示す状態にお
いて、前後部リンク2、3は、それぞれ連結回動軸6、
7に連なる先端部からアーム部15、18を上向きに傾
斜して起伏回動軸4、5の上方に向けて配置すると共
に、エルボ部16、19を起伏回動軸4、5に向けてほ
ぼL形に配置し、更に、連動連結部17、20を起伏回
動軸4、5を越えて下方に延長せしめられている。
【0023】天板1の昇降時における前後部リンク2、
3の同行回動をスムースならしめるため、前部リンク2
の連動連結部17と後部リンク3の連動連結部20は、
相互にリンクバー25によりリンク結合されている。
【0024】図2に示すように、前部リンク2の起伏回
動軸4を軸支する軸受台21は、頂板11に固定される
台部材21aとカバー部材21bから成り、台部材21
aの下面に突設された突起21’を頂板11の穴又は凹
部(図示せず)に嵌入することにより位置決めされ、ビ
ス等により固着される。台部材21aは、上部を開口す
る軸受部26を設けており、該軸受部26に起伏回動軸
4を回動自在に嵌入した状態で、起伏回動軸4の上方か
らカバー部材21bを被冠しビス止めされる。即ち、カ
バー部材21bの縁部を台部材21aの爪26’(図2
参照)に係止すると共に、カバー部材21bのボス部2
1cを台部材21aの張出縁の上面に突き合わせた状態
で、上方からボス部21cに挿通せしめたビスを頂板1
1にねじ込むことにより台部材21aを共締めする。
尚、一対の起伏回動軸4、4を軸支するために、軸受台
21、21は、左右一対が設けられる。
【0025】後部リンク3の起伏回動軸5を軸支する軸
受台22は、頂板11に固定される台部材22aとカバ
ー部材22bから成り、台部材22aの下面に突設され
た突起22’を頂板11の穴又は凹部(図示せず)に嵌
入することにより位置決めされ、ビス等により固着され
る。台部材22aは、上部を開口する軸受部28を設け
ており、該軸受部28に起伏回動軸5を回動自在に嵌入
した状態で、起伏回動軸5の上方からカバー部材22b
を被冠しビス止めされる。即ち、カバー部材22bは、
縁部を台部材22aの爪28’(図2参照)に係止する
と共に、カバー部材22bのボス部22cを台部材22
aの張出縁の上面に突き合わせた状態で、上方からボス
部22cに挿通せしめたビスを頂板11にねじ込むこと
により台部材22aと共締めされる。尚、一対の起伏回
動軸5、5を軸支するために、軸受台22、22は、左
右一対が設けられる。この軸受台22の台部材22a
は、前述した前部リンク2の台部材21aと同じ共通部
品で構成できる。
【0026】前後部リンク2、3の連結回動軸6、7を
軸支する連結台23、24は、同一構成であり、図2に
示すように、天板1の下面に固定される台部材23aと
カバー部材23bとから成り、台部材23aの上面に突
設された突起23’を天板1の穴又は凹部(図示せず)
に嵌入することにより位置決めされ、ビス等により固着
される。台部材23aは、下部を開口する軸受部30を
設けており、該軸受部30に連結回動軸6、7を回動自
在に嵌入した状態で、連結回動軸6の下方からカバー部
材23bを被冠し嵌着される。尚、前部リンク2の一対
の連結回動軸6、6を軸支するために、左右一対の連結
台23、23が用いられ、後部リンク3の一対の連結回
動軸7、7を軸支するために、左右一対の連結台24、
24が用いられる。
【0027】一対のリンクバー25、25のうち、少な
くとも一方のリンクバー25の先端にはロック部材31
が設けられている。このロック部材31は、図2及び図
3に示すように、リンクバー25の先端部と連動連結部
17の枢結軸32を共通軸として回動自在に枢着され、
天板1を下降せしめた状態で、該枢結軸32に対する枢
着部から頂板11に沿って前方に向かうロック片33
と、該枢着部から上向きに突出するロック解除片34と
を備えている。
【0028】図6ないし図8に示すように、前部リンク
2のアーム部2a、2b並びに後部リンク3のアーム部
3a、3bは、それぞれ天板1の幅方向両側部に配置さ
れ、それぞれの連結回動軸6、7を外向きに設けること
により、左右一対のアーム部の間に位置して天板1の下
面にトレー設置空間Sを形成している。そこで、このト
レー設置空間Sに、天板1の前方に引出し自在なトレー
35を配備している。即ち、トレー設置空間Sの両側に
位置して天板1の下面にはガイドレール36、36が設
けられており、トレー35の両側に張り出すガイドリブ
をレール36、36に摺動自在に挿入している。尚、ト
レー35を押込んだ収納状態で、該トレー35の後端部
に接支するストッパー37が天板1の下面に設けられて
いる。
【0029】チェスト本体8に対して、平行リンク機構
及び天板1は、次の手順により装着される。
【0030】先ず、チェスト本体8の頂板11に軸受台
21、21の台部材21a、21a並びに軸受台22、
22の台部材22a、22aを取付ける。この取付け作
業は、上述したように、それぞれの台部材21a、22
aの突起21’、22’を頂板11の穴又は凹部に嵌入
することにより行われるので、取付位置の位置決めが容
易である。
【0031】一方、平行リンク機構は、枠組みされた状
態で前記台部材21a、22aの軸受部26、28に搭
載される。即ち、左右リンク棒2a、2bから成る前部
リンク2と、左右リンク棒3a、3b並びに連結棒3c
から成る後部リンク3は、両側部において連動連結部1
7、20をリンクバー25によりピン等の枢結軸32を
介して枢結され、このように枠組みを完了した平行リン
ク機構を頂板11に搭載し、前部リンク2の起伏回動軸
4、4を台部材21a、21aの軸受部26に嵌入せし
めると共に、後部リンク3の起伏回動軸5、5を台部材
22a、22aの軸受部28に嵌入せしめ、それぞれ、
台部材21aにはカバー部材21bを、台部材22aに
はカバー部材22bを、被冠しビス止めする。このよう
に、予め枠組みを完了した平行リンク機構を全体として
一挙に搭載できる構成としておけば、作業能率が極めて
良い。
【0032】チェスト本体8に平行リンク機構を搭載し
た後、リンクバー25を被覆するカバー40が取付けら
れる。このカバー40は、図5及び図8に示すような概
ね溝型の断面を有しており、前部の軸受台21の外側部
から後部の軸受台22の外側部を越えて背壁13に至り
延びる。取付けに際して、カバー40は、軸受台21、
22と側壁12との間に挿入され、該カバー40の側面
に開設した小孔にそれぞれの台部材21a、22aの側
面に設けた突起41(図2参照)を嵌着せしめることに
より固定する。尚、カバー40の前端上部は、前側の軸
受台21におけるカバー部材21bの舌片42(図2参
照)の上に嵌合せしめられる。これにより、図1(B)
に示すように、前後の軸受台21、22の間においてリ
ンクバー25並びに連動連結部17、20がカバー40
により被覆される。
【0033】天板1の下面には、連結台23、24の台
部材23aが取付けられる。この取付け作業は、上述し
たように台部材23aの突起23’を天板1の穴又は凹
部に嵌入することにより行われるので、取付位置の位置
決めが容易である。
【0034】そこで、前後部リンク2、3を起伏回動軸
4、5を支点として回動起立せしめた状態(図6に示す
状態)で、該平行リンク機構の上方に天板1を位置せし
め、該天板1に取付けられた連結台23、24の台部材
23aにおける軸受部30に前後部リンク2、3の連結
回動軸6、7を嵌入せしめ、各台部材23aにカバー部
材23bを嵌着し被冠せしめる。尚、前後部リンク2、
3は、後述するように回動起立した状態においてロック
部材31によりロックされるので、天板の取付作業を容
易ならしめる。
【0035】このようにして天板1の取付けを完了する
と、該天板1は、前後部リンク2、3の起伏回動によ
り、チェスト本体8の頂板11の上で昇降自在となる。
【0036】このような実施形態の構成において、天板
1を下降せしめた状態を図3ないし図5に示している。
この状態で、天板1の脚座14がチェスト本体8の側壁
21、21及び背壁13に接支され、前後部リンク2、
3は、起伏回動軸4、5を支点として伏臥状に回動せし
められ、頂板11と天板1の間の空間に納められてい
る。そこで、この天板下降状態において、サイドチェス
トは、机の天板下方に収納され、収納庫として使用され
る。
【0037】サイドチェストを机の天板下方から外部に
移動し、サイドチェストの天板1を作業面として利用す
るに際しては、天板1の円弧状に膨出した前端縁1aの
下面に設けた凹部1bに手指をかけて、該前端縁1aを
上方に引き上げれば良い。このとき、作業者の手指によ
る引き上げ力は、天板1の前端縁1aから前部リンク2
に直接に及ぼされ、前部リンク2を起伏回動軸4を支点
として回動起立せしめる。一方、作業者の手指は、天板
1の前端縁1aのみを引き上げるので、該天板1を回動
傾斜せしめる方向にモーメントを生じ、このため後部リ
ンク3は、スムースに回動起立せしめられない。ところ
が、上記実施形態のように、前後部リンク2、3の連動
連結部17、20をリンクバー25によりリンク結合し
ておけば、前端縁1aの引き上げ力により、前部リンク
2が直ちに起立回動を開始するや否や、リンクバー25
を介して後部リンク3を牽引することにより同行して起
立回動せしめるので、前後部リンク2、3の同期的な起
立回動により、天板1のスムースな上昇動作が可能にな
る。
【0038】天板1を上昇せしめた状態を図6ないし図
8に示している。この状態で、前後部リンク2、3は、
それぞれアーム部15、18を直立せしめ、エルボ部1
6、19をほぼ水平姿勢に回動している。この水平姿勢
において、エルボ部16、19は、チェスト本体8の頂
部に設けた支持手段38、39に対向して接支せしめら
れ、天板1の荷重を支持する。このような支持手段3
8、39は、図2及び図6に示すように、軸受台21、
22を構成する台部材21a、22aの上面により形成
することができる。
【0039】ところで、前後部リンク2、3が起立回動
されると、連動連結部17、20の回動に伴い、リンク
バー25は、前方移動しつつ上昇する。そこで、枢結軸
32に回動自由に枢着されたロック部材31が、図3に
示すようなロック片33を倒した状態から、図6に示す
ように該ロック片33を自重により起立せしめた状態へ
と回動する。そして、起立回動したロック片33は、連
動連結部17とリンクバー25の枢結軸32と、頂板1
1との間に介挿され、天板1が下降しないように平行リ
ンク機構の逆転を阻止する。このとき、ロック部材31
のロック解除片34は、軸受台21を構成するカバー部
材21bの窓孔40(図7参照)から突出する。この天
板1の上昇状態で、天板1は机の天板とほぼ同じ高さで
ほぼ面一に接合され、拡張されたデスク作業のスペース
を提供する。
【0040】天板1を再び下降せしめる場合は、片手に
より天板1の前端縁1aを把持した状態で、他方の手に
よりロック部材31のロック解除片34を押上げれば良
い。ロック解除片34を押上げた状態で天板1を引き寄
せると、前後部リンク2、3の伏臥回動が開始し、ロッ
ク部材31のロック片33が頂板11に沿って倒される
ので、以後は、天板1の脚座14が側壁12及び背壁1
3に接するまで天板を下降すれば良い。
【0041】天板1の昇降動作中、起伏回動軸4、5
は、それぞれ軸受台21、22の軸受部26、28内で
回動するが、該起伏回動軸4、5の軸線方向の遊動を阻
止するためのガイド手段が設けられている。即ち、起伏
回動軸4の内側端においては、軸受台21におけるカバ
ー部材21bに設けたガイド部43が、起伏回動軸4を
上方から抱持すると共に、エルボ部16に対面せしめら
れる。一方、図示省略しているが、起伏回動軸4の外側
端においては、軸受台21における台部材21aの外側
面に軸受部26に沿うガイド部が突設されており、連動
連結部17に対面せしめられる。
【0042】また、同様に、起伏回動軸5の内側端にお
いては、軸受台22におけるカバー部材22bに設けた
ガイド部44が、起伏回動軸5を上方から抱持すると共
に、エルボ部19に対面せしめられる。一方、図示省略
しているが、起伏回動軸5の外側端においては、軸受台
22における台部材22aの外側面に軸受部28に沿う
ガイド部が突設されており、連動連結部20に対面せし
められる。
【0043】尚、本発明が図示の実施形態に限定されな
いことは勿論であり、特許請求の範囲の記載から逸脱し
ない限り、種々の設計変更が可能である。例えば、図例
において、起伏回動軸4、5は、それぞれリンク棒2a
及び連結棒3cに一体に設けた形態を示したが、別体の
軸ピンにより構成しても良い。また、同様に、図例では
連結回動軸6、7をアーム部15、18に一体に設けた
形態を示しているが、これも別体の軸ピンにより構成し
ても良い。更に、エルボ部16、19を支持する支持手
段38、39は、図例のような軸受のための台部材21
a、22aに設けることが好ましいが、チェスト本体8
に固定される別の部材により構成することが自由であ
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の本発明によれ
ば、平行リンク機構により天板の昇降手段を構成したサ
イドチェストにおいて、平行リンク機構を構成する前後
部リンク2、3が、天板1を下降せしめた状態で、チェ
スト本体側に軸支された起伏回動軸4、5に対して、天
板側に連結された連結回動軸6、7を下位に配置した構
成であるから、図9(A)(B)に比較して示したよう
に、天板1を机の天板とほぼ面一になるように上昇せし
めた状態において、天板の位置ずれ距離L2を小さく
し、チェスト本体8の外側に向かう天板1の突出量を抑
制することが可能になるので、従来以上の重量物を載置
することが可能になり、その場合でもサイドチェストの
転倒の虞れが小さく安全に使用できるという効果があ
る。
【0045】請求項3に記載の本発明によれば、前後部
リンク2、3がそれぞれ起伏回動軸4、5を越えて延び
る連動連結部17、20を備え、この連動連結部17、
20を相互にリンクバー25によりリンク結合した構成
であるから、前端縁1aだけを把持して天板1の昇降を
行わしめる場合でも、前部リンク2に対して後部リンク
3を同行回動させ、スムースな昇降動作を可能にする。
【0046】請求項4に記載の本発明によれば、天板1
を下降せしめた状態で、前後部リンク2、3がそれぞれ
連結回動軸6、7に連結される先端部から上向きに傾斜
して起伏回動軸4、5の上方に延びるアーム部15、1
8と、該アーム部からほぼL形に屈折して起伏回動軸
4、5に向かい該起伏回動軸に連結されるエルボ部1
6、19を備え、前後部リンク2、3を起立回動して天
板1を上昇せしめたとき、ほぼ水平姿勢に回動された前
記エルボ部16、19を下方から接支する支持手段3
8、39をチェスト本体8の頂部に設けた構成であるか
ら、上昇位置における天板1の荷重を堅固に支持するこ
とができる。
【0047】特に、天板1の荷重を支承する前後部リン
ク2、3のアーム部15、18は、エルボ部16、19
と支持手段38、39により下方から直接に支持される
ので、起伏回動軸4、5に負担がなく、天板1の強固な
支持が可能になる。しかも、天板1の荷重は、ほぼ直立
状態とされたアーム部15、18の下端において起伏回
動軸4、5の側方に位置するL形のエルボ部16、19
と支持手段38、39により支持されているので、仮に
誤って使用者がロック部材31を解除しても、天板1が
直ちに下降することはなく安全である。即ち、天板1を
下降せしめるためには、ロック部材31の解除に加え
て、天板1を引き寄せることによりアーム部15、18
を傾け、前記エルボ部16、19を起こしてやるという
意識的な作業が必要であり、安全性を担保できる。
【0048】請求項5に記載の本発明によれば、前後部
リンク2、3のそれぞれが天板1の幅方向両側部に連結
される左右一対のアーム部2a、2b並びに3a、3b
を備えると共に、該一対のアーム部の先端部に連結回動
軸6、7を外向きに設けることにより、該一対のアーム
部の間に位置する天板1の下面にトレー設置空間Sを形
成し、該トレー設置空間Sに天板1の前方に引出し自在
なトレー35を配備した構成であるから、チェスト本体
8の頂部11と天板1の間に有効な空間Sを形成せし
め、天板1の直下に便利なトレー35を設けることがで
きるという実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る机用サイドチェスト
を示しており、(A)は天板を下降した状態の斜視図、
(B)は天板を上昇した状態の斜視図である。
【図2】本発明の1実施形態に用いる平行リンク機構の
分解斜視図である。
【図3】本発明の1実施形態に係る机用サイドチェスト
の要部を示しており、天板を下降した状態の縦断面図で
ある。
【図4】図3のA−A線断面図である
【図5】図3のB−B線断面図である
【図6】本発明の1実施形態に係る机用サイドチェスト
の要部を示しており、天板を上昇した状態の縦断面図で
ある。
【図7】図6のC−C線断面図である
【図8】図6のD−D線断面図である
【図9】平行リンク機構を用いた天板の昇降動作を示し
ており、(A)は比較例の昇降動作を示す説明図、
(B)は本発明の昇降動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 天板 2 前部リンク 3 後部リンク 4、5 起伏回動軸 6、7 連結回動軸 8 チェスト本体 11 頂板 14 脚座 15、18 アーム部 16、19 エルボ部 17、20 連動連結部 21、22 軸受台 23、24 連結台 26、28 軸受部 31 ロック部材 35 トレー 38、39 支持手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェスト本体と、該チェスト本体の頂部
    に配置された天板と、前記天板をチェスト本体の頂部に
    対して昇降自在ならしめるように起伏回動自在な前部リ
    ンク及び後部リンクから成る平行リンク機構を備え、前
    後部リンクの起伏回動軸をチェスト本体側に軸支する一
    方、前後部リンクの先端部を天板側に連結回動軸を介し
    て連結して成る机用サイドチェストにおいて、 前記天板を下降せしめた状態で、前記起伏回動軸に対し
    て連結回動軸を下位に配置して成ることを特徴とする机
    用サイドチェスト。
  2. 【請求項2】 天板を下降せしめた状態で、起伏回動軸
    に対して連結回動軸を下位に配置するように、前後部リ
    ンクの起伏回動軸をチェスト本体の頂部に突設した軸受
    台に軸支せしめる一方、前後部リンクの連結回動軸を天
    板の下面に突設した連結台に軸支せしめて成ることを特
    徴とする請求項1に記載の机用サイドチェスト。
  3. 【請求項3】 前後部リンクがそれぞれ起伏回動軸を越
    えて延びる連動連結部を備え、前部リンクの連動連結部
    と後部リンクの連動連結部を相互にリンクバーによりリ
    ンク結合して成ることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の机用サイドチェスト。
  4. 【請求項4】 天板を下降せしめた状態で、前後部リン
    クがそれぞれ連結回動軸に連結される先端部から上向き
    に傾斜して起伏回動軸の上方に延びるアーム部と、該ア
    ーム部からほぼL形に屈折して起伏回動軸に向かい該起
    伏回動軸に連結されるエルボ部を備えて成り、前後部リ
    ンクを起立回動して天板を上昇せしめたとき、ほぼ水平
    姿勢に回動された前記エルボ部を下方から接支する支持
    手段をチェスト本体の頂部に設けて成ることを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載の机用サイドチェスト。
  5. 【請求項5】 前後部リンクのそれぞれが天板の幅方向
    両側部に連結される左右一対のアーム部を備えると共
    に、該一対のアーム部の先端部に連結回動軸を外向きに
    設けることにより、該一対のアーム部の間に位置する天
    板の下面にトレー設置空間を形成し、該トレー設置空間
    に天板の前方に引出し自在なトレーを配備して成ること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の机用サイ
    ドチェスト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9554644B2 (en) 2012-05-24 2017-01-31 Varidesk, Llc Adjustable desk platform
CN108354333A (zh) * 2018-03-27 2018-08-03 宁波市镇海丹发机械科技有限公司 多功能课桌椅
EP3360440A1 (en) * 2013-08-29 2018-08-15 Varidesk, LLC Adjustable desk platform

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