JP3051708B2 - 天板昇降装置 - Google Patents

天板昇降装置

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JP3051708B2
JP3051708B2 JP9280952A JP28095297A JP3051708B2 JP 3051708 B2 JP3051708 B2 JP 3051708B2 JP 9280952 A JP9280952 A JP 9280952A JP 28095297 A JP28095297 A JP 28095297A JP 3051708 B2 JP3051708 B2 JP 3051708B2
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秀一郎 田畑
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Yamada Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルや机等に
好適に適用される天板昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テーブルや机等には、従来より、使用者
の体格や使用場所等に応じて天板面の高さを調節し得る
ように、天板を昇降可能に支持してなるものが知られて
いる。しかして、従来の天板昇降装置は、天板を昇降可
能に支持する左右一対の脚部と、これらの脚部に付帯し
て設けられ天板を所定の昇降位置に選択的にロックする
ロック手段とを具備してなり、各脚部ごとにロック手段
のロック状態を解除して天板を所望の高さに調節し、し
かる後、各脚部ごとにロック手段をロック状態にする操
作が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
天板昇降装置では、作業者が逐一左右の脚部に回り込ん
で個別にロック/ロック解除の操作をしなければならな
い。その上、左右何れかのロック手段のロック状態を解
除している間は天板の偏った位置を人為的に担持してお
かなければならず、双方のロック状態を解除した際にも
その後の天板の高さ調節を引き続きその偏った場所で行
わなければならないことも少なくない。このため、作業
に多大な労力と時間を要するという問題がある。また、
左右のロック手段は個別に機能するものであるため、一
方のロック手段のロック状態が深すぎたり、一方のロッ
ク手段のロックを先に解除したような場合には、他方の
ロック手段が噛みつき状態等を生じて適正なロック/ロ
ック解除操作が阻害される不都合も生じ易いものとなっ
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、左右のロック手段を共通の操作で同
期させられるように構成し、しかも、その操作を天板に
対して適切に相対した位置で行い得るように構成するこ
ととしている。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の天板昇降装置
は、天板を昇降可能に支持する左右一対の脚部と、これ
らの脚部に付帯して設けられ天板を所定の昇降位置に選
択的にロックするロック手段と、天板の幅方向略中央部
に設けた操作部と、この操作部と左右各脚部に付帯する
ロック手段との間を同期作動可能に連結する連結機構と
を具備してなり、連結機構を剛体要素のみによって構成
していることを特徴とする。
【0006】このような構成のものであれば、操作部を
操作することにより、その操作力が連結機構を介して左
右各脚部に付帯するロック手段に同時に伝わり、これら
のロック手段が同期作動することになる。このため、作
業者は天板の幅方向略中央に居ながらにしてロック/ロ
ック解除ができ、逐一左右の脚部に回り込んで操作する
不具合や、両ロック手段が同期しないことによる操作不
良等を有効に解消することができる。さらに、天板の昇
降位置の調整を行う際にも作業者はそのまま該天板の幅
方向中央位置から天板全体に均等な操作力を作用させる
ことが容易となるだけでなく、連結機構を剛体要素のみ
によって構成することで、左右のロック手段の同期を確
実なものにすることができる。
【0007】また、前記のものと同様に、天板を昇降可
能に支持する左右一対の脚部と、これらの脚部に付帯し
て設けられ天板を所定の昇降位置に選択的にロックする
ロック手段と、天板の幅方向略中央部に設けた操作部
と、この操作部と左右各脚部に付帯するロック手段との
間を同期作動可能に連結する連結機構とを具備する天板
昇降装置において、特に天板が介護用の家具等を構成す
るものである場合には、操作部を天板の後縁部近傍の下
面に設けていることが望ましい。具体的な実施の態様と
しては、脚部が、ベースと、このベースに立設された固
定支柱と、この固定支柱の内側に重合状態で上下動可能
に配設された可動支柱とからなり、可動支柱の上端部を
天板の下面に接合しているものが挙げられる。
【0008】高さ調節中に天板を担持しておく必要性を
低減もしくは免除するためには、可動支柱を上方に向か
って付勢する弾性付勢部材を具備しておくことが有効と
なる。確実なロック状態を実現するためには、ロック手
段が、可動支柱に突没可能に設けた挿入子と、この挿入
子に対して固定支柱の対向位置に上下方向に間欠的に設
けた複数の挿入孔とを具備してなり、可動支柱の上下動
に伴って挿入子を何れかの挿入孔に選択的に挿入し得る
ように構成されていることが好ましい。
【0009】この場合の連結機構としては、下端部に挿
入子を取着し中間部を水平軸を介して可動支柱に枢支さ
れた回動アームと、左右の回動アームの上端部間を連結
する連結杆とを具備してなり、操作部の前後方向への操
作を前記連結杆及び回動アームを介して挿入子の前後方
向への突没動作に関連づけているものが簡便である。天
板の高さ調節時にロック状態に引き込み易くし、そのロ
ック状態を的確に維持し得るようにするためには、挿入
子を、弾性体を介して挿入孔方向に付勢しておくことが
望ましい。
【0010】既存の支柱素材を有効利用するためには、
可動支柱を固定支柱内に遊嵌し、これら両支柱の対向壁
間にガイドローラを介設しておくことが有効となる。ロ
ック手段等の組み込みを容易にするためには、可動支柱
を固定支柱内に遊嵌し、これら両支柱の対向壁間に挿入
孔を有する別体の板材を配設して固定支柱に固定してお
くことが有効となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の天板昇降装置Xは、図1に示す
介護用のテーブルTの天板T1を昇降可能に且つ所望の
高さ位置に選択的にロックし得るように支持するもので
ある。
【0012】天板T1は、高齢者が接近して着座できる
ようにその前縁T11が着座者を包囲する側に凹状をな
して滑らかに湾曲させてあるとともに、天板T1上の物
を不慮に落下させたり、コップを転倒させる等のケース
を想定して、中央部T14が周縁部T15よりも低い凹
所となっている。一方、天板昇降装置Xは、図1〜図6
に示すように、左右一対の脚部1と、これらの脚部1に
付帯して設けられ天板T1を所定の昇降位置に選択的に
ロックするロック手段2と、天板T1の幅方向略中央部
に設けた操作部3と、この操作部3と左右の各脚部1に
付帯するロック手段2との間を同期作動可能に連結する
連結機構4を具備してなる。
【0013】詳述すると、脚部1は、図1〜図6に示す
ように、前後方向に延びるベース11と、このベース1
1の中央部より立設された角パイプ材からなる固定支柱
12と、この固定支柱12の内側に重合状態で上下動可
能に遊嵌された横断面形状のやや小さい角パイプ材から
なる可動支柱13とを具備してなるもので、可動支柱1
3の上端部13fを天板T1の下面T13にブラッケト
19を介して接合している。左右のベース11の前端下
面11aにはアジャスタ14が取着され、後端11b間
は補強を兼ねる軸15により連結されて、該軸15の左
右両端近傍にテーブルTの移動性を良好にするためのロ
ーラ16が転動可能に軸着されている。
【0014】固定支柱12は、底板12aを有し、この
底板12aに締着したボルトVによりベース11に止着
されているとともに、前記底板12a上に固定支軸12
bを立設し、この固定支軸12bの外周に弾性付勢部材
であるコイルバネ12cを巻装している。可動支柱13
は、底板13aを有するとともに、この底板13aから
下方に向けてパイプ部材13bを垂設しており、このパ
イプ部材13bを前記固定支軸12bにコイルバネ12
cを圧縮した状態で摺動可能に外嵌させ、コイルバネ1
2cから上方に向かう弾性付勢力を受けている。可動支
柱13の後壁13cにはピン17aを介してガイドロー
ラ17が軸着してあり、このガイドローラ17の一部を
後壁13cに設けた図示しない窓を介して後方に表出さ
せ、固定支柱12の後壁12fに別体の板部材18を介
して転接させている。また、前記パイプ部材13bの前
面側にはピン13eを介してガイドローラ13dが軸着
してあり、このガイドローラ13dを固定支柱12の前
壁12eの内面に転接させている。すなわち、可動支柱
13は固定支柱12内に遊嵌されているにも拘わらず、
上記各ガイドローラ17、13dに直接又は間接に案内
されて、固定支柱12に沿って上下方向に適正に昇降移
動し得るものである。
【0015】ロック手段2は、可動支柱13に設けた挿
入子21と、固定支柱12に設けた挿入孔22とから構
成される。挿入子21は、図7に拡大図示するように、
後壁13cに取着したハウジング21a内に先端21b
及び基端21dを貫通させて配設され、先端21bは前
記後壁13cに設けた開口13c1を介して外部に突出
し得るようにしてあり、該ハウジング21a内において
その先端21bが突没し得る方向に摺動可能とされてい
る。そして、ハウジング21a内に設けたスプリング2
1cによって、突出方向に弾性付勢されている。一方、
図6に示すように、固定支柱12の後壁12fの内面に
固設した前述した別体の板材18には、上下方向に間欠
的に複数の挿入孔22が設けてある。そして、図8に示
すように挿入子21を没入させた状態で可動支柱13と
共に上下動させたとき、該挿入子21が何れかの挿入孔
22の対向位置においてスプリング21cの弾性力によ
り突出し、該挿入孔22内に係合し得るようになってい
る。
【0016】連結機構4は、図4〜図6に示すように、
回動アーム41と、連結杆42とを具備してなる。回動
アーム41は、下端部41aに前記挿入子21の基端2
1dを装着し、中間部41bを水平軸43を介して可動
支柱13に枢支されたリンクメンバ状の金属素材からな
るもので、上端部41cを可動支柱13の上端部13f
近傍に延出させている。一方、連結杆42は、天板T1
の下面T13に幅方向に沿って取り付けたチャンネル材
46の内空に配設されたスチールパイプ製のもので、左
右両端を各々対応する回動アーム41の上端部41cに
剛接するとともに、長手方向中央部に、前記チャンネル
材46の後壁46aの一部に設けた長孔46bを介して
その内部に挿入した操作ロッド44の基端44aを剛接
している。そして、操作ロッド44の先端44bを天板
T1の後縁部T12近傍の下面T13に位置させ、その
先端に操作ロッド44を牽引するための操作部3を設け
ている。
【0017】次に、この天板昇降装置Xの作動を説明す
る。図1〜図6は天板T1が最下位置にあり、挿入子2
1が最下段の挿入孔22に係合している状態を示してい
る。この位置から、例えば介護者が天板T1の後縁部T
12側に設けられた操作部3を図4に矢印Aで示す方向
に牽引すると、その操作力が操作ロッド44及び連結杆
42を介して左右の回動アーム41に伝達され、回動ア
ーム41が水平軸43を支点に図4に矢印Bで示す反時
計回りに同期回動して、図8に示すように挿入子21を
挿入孔22から退避させる。この結果、左右のロック手
段2の挿入子21と挿入孔22の係合が同時に解除さ
れ、可動支柱13はその上端部13fに取着した天板T
1と共に固定支柱12に対して同図中矢印Cに示すよう
に自由に上昇し得る状態となる。この際、可動支柱13
はコイルバネ12cによって上方に付勢されているの
で、介護者は天板T1の荷重の全てを担持する必要がな
く、天板T1を所望の高さ位置に変更する際の操作力が
軽減若しくは免除される。前記操作部3を終始牽引した
ままで天板T1を上昇させれば、挿入子21は没入状態
のまま途中の挿入孔22に逐一係合することなく所望の
位置まで可動支柱13の上昇を許容するが、一旦可動支
柱13が動き出した後に操作部3の牽引を止めると、挿
入子21は1つ上の段の挿入孔22に対向したときにス
プリング21cの付勢力により該挿入孔22に係合し、
可動支柱13および天板T1をこの位置にロックする。
このように一挙に高さ調節を行うか、1段階ごとに高さ
調節を行うかは、介護者の任意の選択に委ねられる。天
板T1を降下させるときも上記に準じた操作を通じて同
様の作動が営まれる。
【0018】以上詳述したように、本実施例の天板昇降
装置Xは、先ず基本構成として、天板T1を昇降可能に
支持する左右一対の脚部1と、これらの脚部1に付帯し
て設けられ天板T1を所定の昇降位置に選択的にロック
するロック手段2と、天板T1の幅方向略中央部に設け
た操作部3と、この操作部3と左右各脚部1に付帯する
ロック手段2との間を同期作動可能に連結する連結機構
4とにより構成しているものである。このため、操作部
3を操作することにより、その操作力を連結機構4を介
して左右各脚部1に付帯するロック手段2に同時に伝
え、これらのロック手段2を同期作動させることができ
る。したがって、介護者は天板T1の幅方向略中央に居
ながらにしてロック/ロック解除ができ、逐一左右の脚
部1に回り込んで操作する不具合や、両ロック手段2が
同期しないことによる操作不良等を有効に解消すること
ができる。さらに、天板T1の昇降位置の調整を行う際
にも介護者はそのまま該天板T1の幅方向中央位置から
天板T1全体に均等な操作力を作用させることができる
ので、高さ調節も容易に行うことが可能となる。
【0019】また、連結機構4を、剛体である連結杆4
2及び回動アーム41のみによって構成し、ガススプリ
ングのような遊びを全く介在させないものにしているた
め、左右のロック手段2の同期を確実なものにして、ロ
ック/ロック解除操作を円滑かつ確実化することができ
る。さらに、操作部3を天板T1の後縁部T12近傍の
下面に設けているため、前縁T11側に着座する高齢者
等の手に触れさせることがなく、安全性を高めるととも
に、有効な下肢空間を確保しておくことができる。
【0020】以上に加え、本実施例では脚部1を、ベー
ス11と、このベース11に立設された固定支柱12
と、この固定支柱12の内側に重合状態で上下動可能に
配設された可動支柱13とから構成し、可動支柱13の
上端部13fを天板T1の下面T13に接合してなるテ
レスコープ構造にしているため、構造を比較的簡素なも
のにして、汎用の部材の組み合わせにより構成すること
の可能な安価なものにすることができる。
【0021】また、可動支柱13を上方に向かって付勢
する位置にコイルバネ12cを設けているので、高さ調
節中に天板T1を担持しておく必要性を低減もしくは免
除し、操作に掛かる負荷を軽減することができる。さら
に、ロック手段2を、可動支柱13に突没可能に設けた
挿入子21と、この挿入子21に対して固定支柱12の
対向位置に上下方向に間欠的に設けた複数の挿入孔22
とを具備し、可動支柱13の上下動に伴って挿入子21
を何れかの挿入孔22に選択的に挿入し得るように構成
しているため、ロック状態を確実なものにして、使用時
の信頼性を高め、ロック/ロック解除操作も的確なもの
にすることができる。
【0022】この場合、操作部3の前後方向への操作を
連結杆42及び回動アーム41を介して挿入子21の前
後方向への突没動作に伝達するようにしているので、簡
素な構成で確実に挿入子21を操作することができる。
特に、挿入子21を、スプリング21cを介して挿入孔
22方向に付勢しているので、ロック解除操作のみを操
作部3で行い、ロック状態への引き込みはかかるスプリ
ング力により自動的に行って、天板T1の高さ調節時に
ロック状態に引き込み易くするとともに、そのロック状
態を的確に維持することができる。
【0023】また、可動支柱13を固定支柱12内に遊
嵌し、これら両支柱12、13の対向壁間に直接又は間
接にガイドローラ17、13dを介設して構成している
ため、可動支柱13と固定支柱12の大きさ関係に制約
が少なくなり、既存の支柱素材を有効利用することが容
易となる。さらにまた、可動支柱13を固定支柱12内
に遊嵌し、これら両支柱12、13の対向壁間に挿入孔
22を有する別体の板材18を配設して固定支柱12に
固定しているので、ロック手段2等の組み込みや挿入孔
22の形成等を容易なものにすることができる。
【0024】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の天板昇降装置は、左右一対の脚部にそれぞ
れ天板を所要の昇降位置にロックするためのロック手段
を設け、天板の幅方向略中央部に設けた操作部を操作す
ることにより、両ロック手段を連結機構を介して同期作
動可能に連結するようにしたものである。このため、作
業者は天板の幅方向略中央に居ながらにしてロック/ロ
ック解除ができ、逐一左右の脚部に回り込んで操作する
不具合や、両ロック手段の動作不良等を解消して、天板
に対し適正に相対した位置から行うロック操作、高さ調
節操作を迅速、簡易、的確なものにすることができる。
また、連結機構を、剛体のみによって構成しているの
で、ガススプリング等に比べ、左右のロック手段の同期
を確実なものにして、ロック/ロック解除操作の円滑
性、確実性を確保することができる。
【0026】また、上記のものと同様に、左右一対の脚
部にそれぞれ天板を所要の昇降位置にロックするための
ロック手段を設け、天板の幅方向略中央部に設けた操作
部を操作することにより、両ロック手段を連結機構を介
して同期作動可能に連結するようにした天板昇降装置に
おいて、操作部を天板の後縁部近傍の下面に設けた場合
には、前縁側に着座する高齢者等の手に該操作部を触れ
させることを回避でき、安全性を高めるとともに、有効
な下肢空間を確保しておくことができる。このような効
果は、連結機構が剛体要素のみによって構成される場合
にも、同様に奏されるものである。
【0027】さらに、脚部を、ベースに立設した固定支
柱と、この固定支柱に上下動可能に重合させた可動支柱
とから構成し、可動支柱の上端部に天板を載設して構成
した場合には、汎用の部品を用いた構造簡素な構成を実
現することができる。また、可動支柱を弾性付勢部材に
よって上方に弾性付勢するように構成した場合には、高
さ調節中に天板を担持しておく必要性を低減もしくは免
除し、操作に掛かる負荷を軽減することができる。
【0028】さらにまた、ロック手段を、可動支柱に突
没可能に設けた挿入子と、固定支柱に設けた前記挿入子
が選択的に挿入される挿入孔とから構成した場合には、
ロック状態を確実なものにして、使用時の信頼性を高
め、ロック/ロック解除操作も的確なものにすることが
できる。以上に加え、操作部の前後方向への操作を連結
杆及び回動アームを介して挿入子の前後方向への突没動
作に伝達するようにした場合には、簡素な構成で操作部
の確実な操作、挿入子の確実な挙動を実現することがで
きる。
【0029】また、挿入子を、弾性体を介して挿入孔方
向に付勢するようにした場合には、そのセルフロック機
能により、天板の高さ調節時におけるロック状態への引
き込みの容易性、使用時におけるロック状態の確実性を
高めることができる。さらに、可動支柱を固定支柱内に
遊嵌し、これら両支柱の対向壁間にガイドローラを介設
した場合には、可動支柱や固定支柱に既存の支柱素材を
用いても、脚部の適正な昇降動作を実現することができ
る。
【0030】さらにまた、可動支柱を固定支柱内に遊嵌
し、これら両支柱の対向壁間に挿入孔を有する別体の板
材を配設した場合には、ロック手段等の組み込みや挿入
孔の形成等を容易なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したテーブルを示す斜
視図。
【図2】同実施例の正面図。
【図3】同実施例の右側面図。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図。
【図5】図2におけるV−V線断面図。
【図6】同実施例の一部破断した斜視図。
【図7】同実施例の一部拡大断面図。
【図8】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1…脚部 2…ロック手段 3…操作部 4…連結機構 11…ベース 12…固定支柱 12c…弾性付勢部材(コイルバネ) 13…可動支柱 13f…上端部 13d…ガイドローラ 18…板材 21…挿入子 22…挿入孔 21c…弾性体(スプリング) 41…回動アーム 41a…下端部 41b…中間部 41c…上端部 42…連結杆 43…水平軸 T1…天板 T12…後縁部 T13…下面 X…天板昇降装置
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−117321(JP,U) 実開 平7−20858(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 1/00 - 41/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板を昇降可能に支持する左右一対の脚部
    と、これらの脚部に付帯して設けられ天板を所定の昇降
    位置に選択的にロックするロック手段と、天板の幅方向
    略中央部に設けた操作部と、この操作部と左右各脚部に
    付帯するロック手段との間を同期作動可能に連結する連
    結機構とを具備してなり、連結機構を剛体要素のみによ
    って構成していることを特徴とする天板昇降装置。
  2. 【請求項2】天板を昇降可能に支持する左右一対の脚部
    と、これらの脚部に付帯して設けられ天板を所定の昇降
    位置に選択的にロックするロック手段と、天板の幅方向
    略中央部に設けた操作部と、この操作部と左右各脚部に
    付帯するロック手段との間を同期作動可能に連結する連
    結機構とを具備してなり、操作部を天板の後縁部近傍の
    下面に設けていることを特徴とする天板昇降装置。
  3. 【請求項3】操作部を天板の後縁部近傍の下面に設けて
    いることを特徴とする請求項記載の天板昇降装置。
  4. 【請求項4】脚部が、ベースと、このベースに立設され
    た固定支柱と、この固定支柱の内側に重合状態で上下動
    可能に配設された可動支柱とからなり、可動支柱の上端
    部を天板の下面に接合していることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の天板昇降装置。
  5. 【請求項5】可動支柱を上方に向かって付勢する弾性付
    勢部材を具備していることを特徴とする請求項4記載の
    天板昇降装置。
  6. 【請求項6】ロック手段が、可動支柱に突没可能に設け
    た挿入子と、この挿入子に対して固定支柱の対向位置に
    上下方向に間欠的に設けた複数の挿入孔とを具備してな
    り、可動支柱の上下動に伴って挿入子を何れかの挿入孔
    に選択的に挿入し得るようにしていることを特徴とする
    請求項4又は5記載の天板昇降装置。
  7. 【請求項7】連結機構が、下端部に挿入子を取着し中間
    部を水平軸を介して可動支柱に枢支された回動アーム
    と、左右の回動アームの上端部間を連結する連結杆とを
    具備してなり、操作部の前後方向への操作を前記連結杆
    及び回動アームを介して挿入子の前後方向への突没動作
    に関連づけていることを特徴とする請求項6記載の天板
    昇降装置。
  8. 【請求項8】挿入子を、弾性体を介して挿入孔方向に付
    勢していることを特徴とする請求項6又は7記載の天板
    昇降装置。
  9. 【請求項9】可動支柱を固定支柱内に遊嵌し、これら両
    支柱の対向壁間にガイドローラを介設していることを特
    徴とする4、5、6、7又は8記載の天板昇降装置。
  10. 【請求項10】可動支柱を固定支柱内に遊嵌し、これら
    両支柱の対向壁間に挿入孔を有する別体の板材を配設し
    て固定支柱に固定していることを特徴とする請求項4、
    5、6、7又は8記載の天板昇降装置。
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