JP3650902B2 - 折り畳み式脚立 - Google Patents

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清次 森山
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株式会社森山鉄工
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は安定性が高い折り畳み式の脚立に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高所に物を置いたり、又は高所に在る物を取り除いたりする場合には一般に脚立が使用され、人はこの脚立に載って作業することが出来る。従って、各家庭には高所への物の出し入れを行う為に脚立を所有している場合が多い。勿論、該脚立は家の内装作業や外装作業に際しても用いることが多く、ハシゴとは違った用
途がある。すなわち、脚立は両側に開くことが出来る2本の脚を有していて、ハシゴのように凭れ掛かって起立するのではなく、平坦な場所であるならば単独で起立することが出来る。
【0003】
図4は従来の脚立を表している具体例である。3枚の踏み板(イ)、(イ)・・・は一定間隔をおいて水平に配置され、4本の脚体(ロ) 、(ロ)、 (ハ)、 (ハ)と2本の支持部材(ニ)、 (ニ)によって支持されている。脚体(ロ)と支持部材(ニ)とは互いに平行を成し、これら両部材に跨って上記踏み板(イ)、(イ)・・・が取り付けされている。そして一方の脚体(ハ)は上記脚体(ロ)とX状にクロスして該脚立を起立させている。
【0004】
ここで、脚体(ハ)、 (ハ)の上端には支持棒(ホ)が掛架され、上端の踏み板(イ)はこの支持棒(ホ)に載って支えられている。すなわち、上端の踏み板(イ)は脚体(ロ)に設けている軸(ヘ)と支持棒(ホ)によって水平に支えられ、下方の踏み板(イ)、(イ)先端は上記支持部材(ニ)に止着されている。そして上端の踏み板(イ)には嵌合溝が形成されていて、この嵌合溝に支持棒(ホ)が嵌合して位置決めがなされ、各踏み板(イ)、(イ)・・・は水平に安定して配置される。
【0005】
この脚立を折り畳む場合には、上記支持棒(ホ)を上端の踏み板(イ)に設けている嵌合溝から外すことで行われ、各踏み板(イ)、(イ)・・・は一平面内に収まり、脚体(ロ)、支持部材(ニ)と平行になる。ところで、脚立の踏み板(イ)、(イ)・・・には人が載る為に安定性が求められるが、上記支持棒(ホ)が嵌合溝に完全に嵌り込んでいない場合もあり、時には動かした際に嵌合溝から外れてしまい、載った途端に脚立が転倒することになる。それに、片側2本の脚体(ロ)、(ハ)にて支えられているだけであり、踏み板
先端に載った場合には安定性に欠けることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の脚立には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、安定性が高く構造が簡単な、又持ち運びに便利な脚立を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の脚立は従来の脚立と基本的には同じであるが、脚体の形状は異なり、後方へ傾斜して設けられる脚体上端に設けている支持棒と踏み板との係合形態が違っている。すなわち、本発明の脚立は平行四辺形のリンク体を両端に設け、この両平行四辺形リンク体間に跨がって踏み板を取り付けしている。該踏み板は上桟並びに下桟と平行に取り付けされ、該脚体を起立する場合に下桟を床面に置くならば、踏み板は該床面と平行に配置される。
【0008】
そして上記平行四辺形のリンク体に踏み板を取り付けして構成するハシゴを後方から支える為の脚体を備えているが、該脚体は平行リンク体の下側傾斜桟に軸支され、上端には支持棒を取り付けし、該支持棒は両脚体を連結している。又リンク体の上桟には支持棒が嵌合する嵌合溝を形成し、しかも脚立を起立させると同時に該支持棒が嵌合溝に自然に嵌るような構造と成っている。
【0009】
そこで、平行四辺形リンク体の上桟には揺動アームを取り付けして支持棒を嵌合溝へ導くようにしている。揺動アームは先端部に溝を設け、この溝と同じ位置に上記嵌合溝を有している。従って、支持棒はスライドして揺動アームの溝に嵌ると同時に、上桟の嵌合溝に嵌合する。以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の脚立を表している実施例である。同図の1は踏み板、2は平行四辺形リンク体、3は脚体を表し、平行四辺形リンク体2は上桟4と下桟5、それに上傾斜桟6と下傾斜桟7を連結した平行四辺形であり、この上下桟4,5及び上下傾斜桟6,7は互いに平行を保った状態で変形することが出来る。そして
平行四辺形リンク体2a,2bを一定間隔をおいて併設し、この間に踏み板1a
、1b、1cを取り付けしている。
【0011】
該踏み板1a、1b、1cは上下桟4,5に平行を成し、前後端が上傾斜桟6
と下傾斜桟7にそれぞれ軸支され、上端の踏み板1aは上桟4a、4bと同じ高さに設けられ、他の踏み板1b、1cは一定間隔をおいて取り付けされている。従って、該平行四辺形リンク体2a,2bは踏み板1a、1b、1cを介して連結され、平行四辺形リンク体2a,2bの変形と共に傾斜し、同時に折り畳まれる。
【0012】
ところで、両平行四辺形リンク体2a,2bの間に踏み板1a、1b、1cを取り付けしてハシゴを構成することになるが、該ハシゴだけでは転倒してしまう為に、後方へ傾斜して延びる脚体3a,3bを備えている。該脚体3a,3bは
下傾斜桟7a、7bに軸支され、上端には支持棒8を取り付けし、支持棒8は両
脚体3a,3bを互いに連結している。平行四辺形リンク体2a,2bは該脚体上端に設けている支持棒8によって支えられ、脚立として機能することが出来る。
【0013】
脚体3を下傾斜桟7に軸支している第1軸9と上桟4と下傾斜桟7との連結軸、それに支持棒8を結ぶ三角形ABCの頂点の位置が定まるならば、平行四辺形リンク体2の形状が崩れることはなく、ハシゴは一定の傾斜角をもって保たれる。従って、該脚立は支持棒の位置を一定に定め、この位置が変化しないようにすることが必要であり、本発明の脚立は起立させることで自然に支持棒8が上桟4に設けている嵌合溝13に嵌るようになっている。
【0014】
図2は上桟4に取り付けされている揺動アーム11の詳細を示しているが、上記支持棒8は上桟4と揺動アーム11との間に位置してスライドすることが出来る。上桟4の下縁12には嵌合溝13を形成し、上記支持棒8はこの嵌合溝13に嵌り込むことになって、支持棒8は位置決めされる。支持棒8は該下縁12に沿ってスライドし、脚立が折り畳まれた場合には基点14に位置し、ハシゴ並びに脚体3を開いて脚立を起立させた場合には嵌合溝13に嵌り込む。
【0015】
揺動アーム11は同図に示すごとく下傾斜桟7を連結している第2軸10に軸支されて揺動することが出来る。しかし揺動アーム先端には長穴15が形成されていて、上桟4に固定しているピン16にて揺動範囲は規制されている。又揺動アームの端部には溝17が形成されている為に、スライドする支持棒8は溝17に嵌って位置決めがなされる。図2(a)は脚立を起立させる場合に上記支持棒8が下縁12の途中に位置し、図2(b)は脚立が完全に起立して支持棒8が嵌合溝13に嵌り込んでいる場合を示している。
【0016】
折り畳まれている脚立を起立させる場合、脚体上端の支持棒8は基点14から上桟4の下縁12に沿って移動する。この場合、揺動アーム11は先端に形成されている長穴15とピン16に規制されて回転落下することはなく、スライドした支持棒8は溝17に嵌入する。該溝17は下縁12に沿ってスライドする支持棒8が嵌入することが出来る位置に設けられている。
【0017】
該溝17に嵌入した支持棒8は上桟4の嵌合溝13に嵌合しなくてはならず、踏み板1を上方から押圧するならば、該嵌合溝13に嵌り込むことが出来る。すなわち、揺動アーム11の溝17に支持棒8が嵌入した状態では踏み板1は完全水平ではなく、該踏み板1を取り付けしている平行四辺形リンク体2の下桟5は床面に接しておらず、その為に踏み板1を押圧するならば、支持棒8は嵌合溝13に嵌合する。
【0018】
図2(b)に示すように、支持棒8が嵌合溝8に嵌合することで、該支持棒8は位置決めがなされ、脚立は崩れることなく起立する。そして該支持棒8は揺動アームの溝17に嵌ることで該揺動アーム11は回転落下することは出来ず、そ
の為に支持棒8は嵌合溝13から離脱することもできない。逆に脚立を折り畳む場合には踏み板1の正面側縁を持ち上げることで支持棒8は嵌合溝から外れ、該
支持棒8を基点14の位置にスライドさせるならば平行四辺形リンク体から成るハシゴは折り畳まれる。
【0019】
図3は本発明の脚立を折り畳んだ場合の状態を示している。このように該脚立を折り畳むならば、上桟4は上傾斜桟6と下桟5は下傾斜桟7と一直線状となって収まり、同時に脚体3も各桟の側部に添って折り畳まれる。そして、下桟の先
端にはキャスターが取り付けされていて、持ち運ぶ場合には完全に持ち上げるこ
となく、キャスターを転がして運ぶことが出来る。ただし、このキャスターは脚立を起立させる際には支障がない位置に設けられ、脚立の安定性が損なわれることはないようになっている。以上述べたように、本発明の脚立は平行四辺形リンク体を備えたハシゴに脚体を取り付けして支え、上桟には揺動アームを設け、脚体上端に設けている支持棒が上桟の嵌合溝に自然に嵌り込むようにしたものであって、次のような効果を得ることが出来る。
【0020】
【発明の効果】
本発明の脚立は折り畳み式ハシゴを備えており、このハシゴは平行四辺形リンク体に大きな踏み板を取り付けしたものであり、上り下りに際して足を踏み外す
ことはなく安全である。そして、該平行四辺形リンク体からなるハシゴは所定長さの下桟を床面に置いて起立する為に該脚立は安定する。そして、ハシゴの後方へ傾斜して延び、該ハシゴを支える脚体は上端に支持棒を備え、該支持棒は平行四辺形リンク体の上桟に形成する嵌合溝に自然に嵌るように、しかも一旦嵌合したならば独りでに外れないように揺動アームを取り付けしている。一方、下桟にキャスターを取り付けしている為に、脚立の持ち運びは便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脚立を表す実施例。
【図2】 平行四辺形リンク体の上桟に取り付けした揺動アーム。
【図3】 脚立を折り畳んだ場合。
【図4】 従来の脚立。
【符号の説明】
1 踏み板
2 平行四辺形リンク体
3 脚体
4 上桟
5 下桟
6 上傾斜桟
7 下傾斜桟
8 支持棒
9 第1軸
10 第2軸
11 揺動アーム
12 下縁
13 嵌合溝
14 基点
15 長穴
16 ピン
17 溝

Claims (2)

  1. 互いに平行をなす上桟と下桟、それに上傾斜桟と下傾斜桟を互いに連結してなる平行四辺形リンク体を両側に配置し、下桟を床面において起立する両平行四辺形リンク体の間には上下桟と平行をなして踏み板を取り付けしたハシゴを構成し、そして、下傾斜桟には脚体を取り付けし、その上端には支持棒を設けて両脚体を連結し、又上桟には下傾斜桟側で軸支されて所定の範囲で上下に揺動することが出来る揺動アームを備え、該揺動アームの上傾斜桟側端部には支持棒が係合する溝を設け、同じく上桟の下縁であって揺動アームの溝の上側の位置には支持棒が嵌合する嵌合溝を形成したことを特徴とする折り畳み式脚立。
  2. 互いに平行をなす上桟と下桟、それに上傾斜桟と下傾斜桟を互いに連結してなる平行四辺形リンク体を両側に配置し、下桟を床面において起立する両平行四辺形リンク体の間には上下桟と平行をなして踏み板を取り付けしたハシゴを構成し、そして、下傾斜桟には脚体を取り付けし、その上端には支持棒を設けて両脚体を連結し、又上桟には下傾斜桟側で軸支されて所定の範囲で上下に揺動することが出来る揺動アームを備え、該揺動アームの上傾斜桟側端部には支持棒が係合する溝を設け、同じく上桟の下縁であって揺動アームの溝の上側の位置には支持棒が嵌合する嵌合溝を形成し、更に下桟の先端にはキャスターを取り付けしたことを特徴とする折り畳み式脚立。
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