JP2006067429A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の通信素子が埋め込まれたシート状の通信装置であって、当該複数の通信素子は自身の近傍の通信素子と通信してネットワークを形成することによって情報を伝達する通信装置を提供する。
【解決手段】 通信装置101は、複数の導電体サイト103と、複数の通信素子105と、を備え、複数の導電体サイト103は、略平面上に配置され、良導体であり、複数の通信素子105のそれぞれは、複数の導電体サイト103のいずれか2つに接続され、当該2つの導電体サイト103の電位を変化させて、当該2つの導電体サイト103に接続される他の通信素子105と通信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の通信素子が埋め込まれたシート状の通信装置であって、当該複数の通信素子は自身の近傍の通信素子と通信してネットワークを形成することによって、情報を伝達する通信装置に関する。
従来から、複数の通信素子が埋め込まれたシート状(布状、紙状、箔状、板状など、面としての広がりを持ち、厚さが薄いもの。)の通信装置に関する技術が、本願の発明者らによって提案されている。たとえば、以下の文献では、個別の配線を形成することなく、シート状の部材(以下「シート状体」という。)に埋め込まれた複数の通信素子が信号を中継することにより信号を伝達する通信装置が提案されている。
特開2004−007448号公報
ここで、[特許文献1]に開示される技術においては、各通信素子は、シート状体の面に格子状、三角形状、もしくは蜂の巣状の図形の頂点に配置される。各通信素子は、当該通信素子により発生された電位の変化が近傍には強く、遠方には減衰して伝播することを利用して、周辺に配置されている他の通信素子とのみ通信する。
この局所的な通信により通信素子間で信号を順次伝達することによって、目的とする通信素子まで信号が伝達される。また、複数の通信素子は管理機能により階層に分けられ、各階層において経路データが設定されており、効率よく最終目的の通信素子まで信号を伝達することが可能となる。
このようなシート状体の面に略規則的に通信素子が埋め込まれ、通信素子同士がネットワークを形成して情報を伝達する通信装置においては、シート状体の構成をどのようにするか、通信素子をどのように配置するか、について、さまざまな要望や用途に応じるため、種々の新しい技術的提案が強く求められている。
本発明は、このような要望に応えるもので、複数の通信素子が埋め込まれたシート状の通信装置であって、当該複数の通信素子は自身の近傍の通信素子と通信してネットワークを形成することによって情報を伝達する通信装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
本発明の第1の観点に係る通信装置は、複数のサイト部と、複数の通信素子部と、を備えるように構成する。
ここで、複数のサイト部は、略平面上に配置され、良導体である。
一方、複数の通信素子部のそれぞれは、複数のサイト部のいずれか2つに接続され、当該2つのサイト部の電位を変化させて、当該2つのサイト部に接続される他の通信素子と通信する。
本発明のその他の観点に係る通信装置は、複数のサイト部と、複数の通信素子部と、を備えるように構成する。
ここで、複数のサイト部は、第1の略平面上、もしくは、第2の略平面上のいずれかに配置され、良導体である。
一方、複数の通信素子部のそれぞれは、前記複数のサイト部のうち、当該第1の略平面上に配置されるものと当該第2の略平面上に配置されるものとに接続され、そのそれぞれは、当該2つのサイト部の電位を変化させて、当該2つのサイト部に接続される他の通信素子と通信する。
また、本発明の通信装置において、複数のサイト部は、シート状絶縁体の一方の面上に配置されるように構成することができる。
また、本発明の通信装置において、複数のサイト部のそれぞれは、板状もしくは箔状の良導体であり、シート状絶縁体の一方の面上に貼付、塗布、印刷、蒸着、もしくは、エッチング成形されるように構成することができる。
また、本発明の通信装置において、前記複数のサイト部は、線状の良導体であり、シート状絶縁体の一方の面上に配置されるように構成することができる。
また、本発明の通信装置において、シート状絶縁体の他方の面上には、少なくとも前記複数のサイト部に対向する領域を覆う形状のシート状良導体が配置されるように構成することができる。
また、本発明の通信装置において、複数のサイト部のそれぞれと、シート状良導体と、の間の容量の最小値Cと、複数の通信素子部による通信が行われない場合の複数の通信素子部のそれぞれに接続される2つのサイト部の間における当該通信素子部の抵抗Rと、複数の通信素子部による通信の帯域周波数ω/2πと、は、
1 ≪ RCω
を満たすように構成することができる。
また、本発明の通信装置は、複数のインダクタ素子部をさらに備え、以下のように構成することができる。
すなわち、複数のインダクタ素子部は、複数のサイト部のいずれか2つに接続される複数のインダクタ素子部であって、そのそれぞれは、複数の通信素子部による通信が行われない場合、当該2つのサイト部の電位を等しくする。
一方、複数のサイト部と、複数の通信素子部と、複数のインダクタ素子部と、は、当該複数の通信素子部のそれぞれについて、当該通信素子部による通信が行われない場合、当該通信素子部が接続される2つのサイト部が、当該2つのサイト部に接続されるインダクタ素子部によって、異なる電位となるように、接続される。
また、本発明の通信装置において、インダクタ素子部は、インダクタLと抵抗rを並列に接続したもの、もしくは、その等価回路であり、
r < Lω;
r ≒ R
を満たすように構成することができる。
本発明によれば、複数の通信素子が埋め込まれたシート状の通信装置であって、当該複数の通信素子は自身の近傍の通信素子と通信してネットワークを形成することによって情報を伝達する通信装置を提供することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明の実施形態に係る通信装置の概要構成を示す模式図である。図1(a)は平面図、図1(b)は断面図である。以下、本図を参照して説明する。
通信装置101は、シート状の絶縁体102がベースとなっており、その片面には導電体サイト103が複数貼り付けられ、反対面には絶縁体102と略同一形状のシート状導電体104が貼り付けられている。これによって、シート状導電体104は、絶縁体102を挟んで導電体サイト103に対向する領域を覆うこととなっている。
したがって、各導電体サイト103とシート状導電体104とは一種のコンデンサをなし、シート状導電体104はグランド(アース、基準電位)として機能することとなる。
本実施形態では、各導電体サイト103は略正方形の形状をなし、等間隔に桝目状に配置されている。そして、導電体サイト103同士の間は、通信素子105、もしくは、インダクタ素子106で接続されている。
ある通信素子105から任意の通信素子105へは、これ以外の通信素子105と導電体サイト103とを経由すれば到達することができる。各通信素子105は2つの端子を有する。これらの端子は、それぞれ、互いに隣り合う導電体サイト103に接続されているため、通信素子105は、これらの導電体サイト103をまたぐようになる。
また、通信装置101の周囲には、正電位帯107と負電位帯108とがあり、電源109によって両者間に電位差が付与されている。
各導電体サイト103は、インダクタ素子106と他の導電体サイト103とを経由すれば、正電位帯107もしくは負電位帯108のいずれか一方のみに到達することができる。各インダクタ素子106もまた、通信素子105同様、2つの端子を有し、それぞれの端子が、隣り合う導電体サイト103に接続されている。
1つの正方形形状の導電体サイト103に接続されるインダクタ素子106の数は、1個から4個の範囲とするのが典型的であるが、これの数は、導電体サイト103の形状や大きさなどに応じて任意に変更が可能である。
したがって、正電位帯107からインダクタ素子106を経由して到達可能な導電体サイト103は、いずれも、略同一の正電位となっている。したがって、負電位帯108からインダクタ素子106を経由して到達可能な導電体サイト103は、いずれも、略同一の負電位となっている。
なお、本図では、平面図における通信素子105の形状を長方形で、インダクタ素子106の形状を楕円で、それぞれ表示しているが、実際の形状は、これに限られない。
そして、各通信素子105が接続される2つの導電体サイト103は、一方が当該正電位となっており、他方が当該負電位となっている。各通信素子105は、この電位差を、動作電源とするのである。
なお、上記のような接続関係が成立していれば、導電体サイトの形状や通信素子、インダクタ素子との接続関係は、任意に変更が可能であり、変更した実施形態も、本発明の範囲に含まれる。
また、シート状導電体104は、採用しなくとも通信は可能であるが、これを設けることによって、ノイズに強くなるほか、後述するように、遠方のサイトまで信号が到達しないようにすることができ、通信プロトコルが簡易に実現できるようになる。
なお、上記のように、シート状導電体104と通信素子105との間には、電気的な接点は存在しない。また、シート状導電体104とインダクタ素子106との間にも、電気的な接点は存在しない。したがって、立体配線等の必要がなく、このような通信装置101を容易に作成することができ、通信装置101そのものを紙や布地、各種シートと同様に取り扱えるようになる。
(通信の基本原理)
図2は、導電体サイト103が通信素子105によって接続されている様子を示す説明図である。図2(a)は、概念的な断面図であり、図2(b)は、通信を行っていない場合の等価回路であり、図2(c)は、通信を行おうとする場合の等価回路である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示すように、通信素子105の両端子間の抵抗は、通信を行っていない場合(自身から信号を発生させていない場合)は、Rとなる。また、各導電体サイト103とシート状導電体104との間の容量をCとする。これらは厳密に等しい必要はないが、略等しいことが望ましい。
なお、理解を容易にするため、以下の説明ではシート状導電体104の電位を0とする。
さて、ある通信素子105が信号を発生させたい場合を考える。図2(c)における中央の通信素子105が信号を発生させる場合を考えると、時刻tに、左の端子に対する右の端子の電位が発生させたい信号に応じたV(t)となるように、電圧を印加する。
ここで、信号の主要な周波数帯(搬送周波数帯)をω/2πとする(すなわち、主要な角振動数帯をωとする。)場合、上記容量Cと抵抗Rとの間で、
1 ≪ RCω
となるように構成する。
すると、中央の通信素子105に接続された左側の導電体サイト103に生ずる電位はおよそ-V(t)/2となり、右側の導電体サイト103に生ずる電位は、およそ+V(t)/2となる。
一方、左端の導電体サイト103や、右端の導電体サイト103においては、間に存在する他の通信素子105の抵抗Rや導電体サイト103の容量Cの影響により、生じるとしても微小な変化のみであり、有意な信号電圧は発生しないこととなる。すなわち、信号を発生した通信素子105に直接接続される導電体サイト103にのみ、有意な電位の変化が現れるのである。
したがって、図中右側の通信素子105や左側の通信素子105は、両端子の電位差を観測することによって、信号V(t)/2に起因する変化を検知することができるが、それよりも外側の通信素子105(図示せず)には、信号電圧は到達しない。
このようにして、各通信素子105は、1つの導電体サイト103を介して接続される他の通信素子105との間で、局所的に信号を伝達することができるのである。局所的な通信が可能となれば、上記のように、各通信素子105同士の間は、他の通信素子105ならびに導電体サイト103を経由すれば到達可能なのであるから、当該他の通信素子105に信号を中継させることによって、通信可能に接続されることとなる。
なお後述するように、実際には、通信素子105に接続される2つの導電体サイト103の電位は互いに異なるのが典型的であるので、上で「電位」と表現したものは、実際には「電位変化」に対応することとなる。
なお、シート状導電体104を設けない実施形態においては、導電体サイト103は、無限遠点との間でコンデンサをなすものと考えることができる。シート状導電体104を使わないと、これを使った場合に比較して、信号が遠くまで届く度合が大きくなるが、パケットの発生頻度が低い場合には、シート状導電体104を採用しなくとも、十分な場合もある。したがって、シート状導電体104を使わない実施形態においても、上記のような通信は可能であり、本発明の範囲に含まれる。
通信素子や機器を結合する場合、普通は往路1本、復路1本、合計2本の線が必要となるのが一般的であるが、本発明では、それが1本で済むという点が特徴の1つとなっている。
なお、上記の説明では、図示するように導電体サイト103として板状もしくは箔状のものを考えているが、導電体サイト103としてたとえば良導体による線状(電線など)を採用することもできる。上記のようなコンデンサをなす点ではかわりがないからである。
また、Rは信号帯域における等価的な通信素子105の端子間の抵抗であり、実際には、後述するように、通信素子105の動作電力を充電するためのコンデンサや、これらと並列に回路動作による電流源が接続されることとなるが、上記の説明では、理解を容易にするため、その影響を無視している。
(動作電力の供給)
図3は、本実施例に係るインダクタ素子106の概要構成を示す回路図である。以下、本図を参照して説明する。
インダクタ素子106の2つの端子は、インダクタンスLのコイルと、抵抗rとが並列に接続されたものとなっている。ここで、抵抗rは、通信素子105の抵抗Rに略等しい値とすることが望ましい。また、これらの値については、
r < Lω
が成立するようにする。
なお、rはLとCによる共振や遠方へ到達する連成振動を発生させないように減衰させるための機能を果たす。したがって、必ずしもrは必要でなく、rを用いない場合であっても通信は可能である。
このようにして導電体サイト103同士を上記のように結合した場合、信号周波数帯においては、インダクタ素子106が接続される隣り合う導電体サイト103の間であっても、電気的に分離されることとなる。したがって、通信の際にはインダクタ素子106による接続はないものとして扱うことができる。
一方、低い周波数帯においては、小さなインピーダンスで両導電体サイト103が結合されることになる。したがって、インダクタ素子106の接続によって、両導電体サイト103の電位が略等しくなるため、電源供給のための電位を保持することができる。
図4は、図1に示す平面図に対応するもので、各導電体サイト103が正電位となっているか、負電位となっているか、を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
なお、本図では、平面図における通信素子105の形状を長方形で、インダクタ素子106の形状を楕円で、それぞれ表示しているが、実際の形状は、これに限られない。
本図において、負電位の導電体サイト103には「(−)」が描かれている。そして、負電位の導電体サイト103同士は、いずれかのインダクタ素子106や他の負電位の導電体サイト103を経由することによって、負電位帯108に到達することができるが、正電位帯107には到達できない。
また、正電位の導電体サイト103には「(+)」が描かれている。そして、正電位の導電体サイト103同士は、いずれかのインダクタ素子106や他の正電位の導電体サイト103を経由することによって、正電位帯107に到達することができるが、負電位帯108には到達できない。
さらに、各通信素子105の端子の一方は、正電位の導電体サイト103に接続され、他方は、負電位の導電体サイト103に接続されている。したがって、各通信素子105は、この電位差を動作電力の供給源とすることができるのである。
通信の際には、それぞれの導電体サイト103の電位が、上記の基準供給電位から変化するため、この変化によって、前述のように、信号を伝達することができるのである。
そして、本手法を採用した場合には、通信素子105の動作電力の供給用の電線を新たに設ける必要がないことも特徴の1つとなっている。
(通信素子の概要構成)
図5は、本実施形態における通信素子の概要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示す通り、通信素子105は、正電位の導電体サイト103に接続される正端子501、負電位の導電体サイト103に接続される負端子502、抵抗503、ダイオード504、コンデンサ505、送信回路506、受信回路507、制御回路508を備える。
コンデンサ505には、抵抗503、ダイオード504を介して充電が行われる。ダイオード504は、通信素子105内の電源電位VDDが端子間電圧OUTを下回ったときに電流が流れる状態となり、速やかに充電が行われる。OUT < VDDである限り、ダイオード504は高インピーダンス状態となるので、送信回路506による信号の発信等を妨げることはない。このコンデンサ505から、送信回路506、受信回路507、制御回路508に動作電力が供給されることとなる。
制御回路508には、より一般的な論理回路や、さらに進んで小型コンピュータなど、各種の情報処理装置を採用することができる。制御回路508は、受信回路507と送信回路506とを制御して、隣り合う通信素子105と通信を行い、ネットワークを形成する。このような通信の制御手法については、上記[特許文献1]に開示されている技術を適用することができるほか、後述する技術を採用することができる。
図6は、本実施形態における通信素子の送信回路の概要構成を示す回路図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示す通り、送信回路506は、pMOSトランジスタ601、ダイオード602、nMOSトランジスタ603を備える。
制御回路508による制御は、pMOSトランジスタ601、nMOSトランジスタ603のゲート電圧を変化させることによって行う。
(1)制御回路508は、信号を発しない状態の場合、nMOSトランジスタ603のゲートをチップ内でのグラウンド(VSS)電位、pMOSトランジスタ601のゲートをVDD電位とする。この場合、両者において、ソース−ドレイン間のインピーダンスは十分高い値になっており、OUTはVDD電位にほぼ等しくなる。
(2)制御回路508によって、nMOSトランジスタ603およびpMOSトランジスタ601の両方のゲートにH(High)電位が印加されると、OUTはL(Low)電位となる。
(3)制御回路508によって、nMOSトランジスタ603およびpMOSトランジスタ601の両方のゲートにL電位が印加されると、OUTはH電位となる。
このように電位を変化させることによって、信号を伝達するのである。
なお、nMOSトランジスタ603とpMOSトランジスタ601にはさまれたダイオード602は、出力電圧の振幅を調整するために挿入されている。ダイオード602を設けずに、ここで両者を短絡すると、OUTのHレベルは電源電位、Lレベルはチップ内の接地電位となってしまうが、ダイオード602を挿入しておくと、その順方向電圧降下分、Lレベルの電位が高くなり、消費電力を節約できる。
図7は、本実施形態における通信素子の受信回路の概要構成を示す回路図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示す通り、受信回路507は、抵抗(r1)701、抵抗(r2)702、コンパレータ703を備える。受信回路507では、抵抗701と抵抗702の分圧比によって、受信された電位の変化がHかLかの閾値を設定する。
ある通信素子105の送信回路506が正端子501と負端子502との間に信号電圧V(t)を発生させると、これに接続されている導電体サイト103の電位は、およそ±V(t)/2だけ変化する。これよりもさらに隣りの導電体サイト103に伝達される電位の変化は、
R,r,ωL ≫ 1/jωC
という条件が満たされる状況下では、
V(t)/2(1+jωCR)
の程度であるから、閾値はこれよりも十分に大きな値に設定する必要がある。
また、抵抗701と抵抗702の合成抵抗、および、コンパレータ703の入力インピーダンスは、通信素子105の抵抗Rよりも十分大きいものにする。これによって、受信回路507が存在しても、信号電圧は変化しないように設定することができる。
ここで、正電位の導電体サイト103の電位をVH、負電位の導電体サイト103の電位をVLと表記するものとすると、送信回路506の出力OUTがハイインピーダンス状態にあるとき、正端子501は電位VHにある。
ここで高い周波数で通信素子105の出力OUTの電位を変動させると、高周波数信号に対してはインダクタ素子106のインピーダンスは大きいため、当該通信素子105に接続される2つの導電体サイト103がなすコンデンサの容量Cが、主要な負荷となる。
したがって、送信回路506がこれを駆動する能力を備えることでCの端子間に信号電圧を発生させることができる。通信素子105の端子間にV(t)の電圧を生じた場合、これに隣接する通信素子105の受信回路507においては±V(t)/2の電圧が観測される。これによって、隣接する通信素子105の信号が伝達されるのである。
なお、このとき、送信側の通信素子105が直接接続されている導電体サイト103に直接接続される他の通信素子105のすべてに、信号が届いてしまうことに注意が必要である。
以下では、この点を踏まえて、信号の送受信動作を詳細に説明する。図8は、本実施形態において、多数の通信素子が接続される回路の様子を示す説明図である。図9は、その場合の、通信素子、導電体サイト、インダクタ素子の接続の様子を示す説明図である。
なお、図9では、図4や図8とは異なり、導電体サイト103の電位を表す符号「(+)」「(−)」や、通信素子105の端子の正負を表す符号「+」「−」については、図示を省略している。
以下、本図を参照して、この状況をさらに詳しく説明する。
なお、本図では、平面図における通信素子105の形状を楕円で、インダクタ素子106の形状を長方形で、それぞれ表示しているが、実際の形状は、これに限られない。
本例では、通信素子801と通信素子802、通信素子802と通信素子803、通信素子803と通信素子804がそれぞれ、導電体サイト103(図示せず)を介して接続されており、導電体サイト103とシート状導電体104との容量が、コンデンサCと等価となっている。また、信号が発せられていない場合を考えると、インダクタ素子106が接続される導電体サイト103には2種類の電位VH、VLのいずれかの電圧が印加されている。電位VHが正電位の導電体サイト103に相当し、電位VLが負電位の導電体サイト103に相当する。
さてここで、通信素子803が通信素子804に信号を送信しようとし、通信素子803の両端子間に電圧-V(t)をさらに印加したものと考える。すなわち、信号を送信していない場合の両端子間電圧がV0の場合に、これを、V0 - V(t)に変化させたものとする。
この場合、シート状導電体104を基準電位として見ると、通信素子803の正端子(通信素子804の正端子に等しい)はV(t)/2だけ電位が下降し、通信素子803の負端子(通信素子802の負端子に等しい)はV(t)/2だけ電位が上昇することになる。
これを通信素子802の側で考えると、通信素子801が電圧-V(t)をさらに印加したのか、通信素子803が電圧-V(t)をさらに印加したのか、は、物理的には区別することができない。
したがって、たとえば後述するようなプロトコルを採用して、このような区別を論理的に行う必要がある。そのような技術については、後述する。
(外部機器との接続)
本実施形態に係る通信装置101と外部の機器とを接続するには、以下のような手法が考えられる。
(1)いずれかの通信素子105のかわりに、これと同等のインターフェースを持つ外部機器を接続する。
(2)通信素子105の両端子に並列に外部機器の通信端子を接続して、信号を傍受することによって、信号の受信を行う。送信については、外部機器が並列接続された場合に、通信素子105にその旨を各種のコマンドを採用して伝え、通信素子105からの信号出力を停止して、上記(1)と同様の状況とする。
通信素子105や通信装置101と外部機器との接続は、各種のコネクタを用いて物理的に接触させることによっても良いし、外部機器に電極を設け、これと導電体サイト103を対向させることによって、導電体サイト103と電極とを容量結合させることによって行ってもよい。
通信素子105には、光センサや発光体を用意すれば、光結合ができるほか、各種の光処理を行うことができる。また、通信素子105にアクチュエータ等を用意しておけば、通信装置101を各種の動力源として用いることも可能である。
(パケット転送の手法)
以下では、上記のような通信装置101において、各通信素子105の間でパケット転送を行うための技術について説明する。
まず、本技術の理解を容易にするために、通信素子105同士の「距離」の概念を以下のように定義する。直接電位の変化が到達する通信素子105同士の距離は1とするのである。すなわち、通信素子105同士の間の経路を「導電体サイト103もしくは他の通信素子105」を経由して最短に結んだときに、通過する導電体サイト103の数が、当該通信素子105同士の「距離」となるのである。
さて、通信素子Aから距離1だけ離れた通信素子B、通信素子Cがある状況を考える。ここで、通信素子Bおよび通信素子Cが、同時に通信素子Aに対して信号を送信すると、その電位の変化が衝突して情報を読み取ることができなくなってしまう。そこで、本技術では、以下のようにして、このような状態を防止し、パケットが消滅しないようにする。
すなわち、本実施形態におけるように、通信素子105が隣り合うものと通信して2次元的に広がりを持つ通信網を形成する場合には、あらかじめ、異なる機能を有する通信素子105を特定の位置関係に配置しておくのである。
図10は、本実施形態における通信素子105の位置関係の様子を説明する説明図である。以下、本図を参照して説明する。
通信素子105としては、1〜5の5種類の機能が用意されており、本図において点線で囲まれる1つのユニットには、1〜5のそれぞれの機能を有する通信素子105が必ず含まれるようにする。
ユニットの中央は機能5の通信素子105(以下適宜「中央素子」と呼ぶ。)であり、その周囲を機能1〜機能4の通信素子105(以下適宜「周辺素子」と呼ぶ。)が囲むように配置されている。
また、ユニット同士の接続については、機能1と機能3の通信素子105が接続され、機能2と機能4の通信素子105が接続されるように2次元上の広がりが形成されている。
5種類の機能は、あらかじめ各通信素子105がそれ専用の機能を果たすように製造しておいても良いし、どの種類の役割も担える1種類の通信素子を製造しておき、通信シートの形状を構成した上で、後から機能の種類を通信素子が有する回路に焼き込むこととしても良い。
図11は、図10と同じ構成をしている通信装置の導電体サイトと通信素子の具体的な配置を示す説明図である。インダクタ素子については、理解を容易にするため、図示を省略している。以下、本図を参照して説明する。
なお、本図では、平面図における通信素子105の形状を楕円で、インダクタ素子106の形状を長方形で、それぞれ表示しているが、実際の形状は、これに限られない。
また、本図では、正方形の形状で導電体サイト103を表示しているが、斜線を施した導電体サイト103が正電位、そうでない導電体サイト103が負電位である。
本図においても、点線で囲まれた部分が1つのユニットを形成している。また、通信素子105の中には、それが果たす機能の数字を書き込んである。
図12は、導電体サイトの形状を2種類とした場合の配置例を示す説明図である。
なお、本図では、平面図における通信素子105の形状を楕円で、インダクタ素子106の形状を長方形で、それぞれ表示しているが、実際の形状は、これに限られない。
図11に示す配置では、通信に参加しない導電体サイト103の割合が高くなっている。そこで、導電体サイト103を正方形状のものと長方形状の2種類とすることで、通信に参加する導電体サイト103の割合を高くすることができる。図12は、このような態様についての実施例を図示したものである。
なお、上記の配置例においては、面が導電体サイト103で隙間無く埋め尽くされた構成になっているが、これに限られるものではなく、導電体サイト103には離間したものがあっても良い。
以下、図10ないし図12に開示される配置例を前提に、パケット伝送の詳細について説明する。
前提として、周辺素子は、周囲からのコマンドに反応することによって送信を行う。すなわち、同じユニットの中央素子から送られたコマンド、もしくはほかのユニットから送られたコマンドに反応して、送信を行うのである。周囲からの信号がなければ、自発的に信号を送出することはない。このように、周辺素子は、ある種の「中継」のみを行うものと考えることができる。
ここでは、「コマンド」は実際に送られる「データのパケット」と区別がつくように、何らかの符号化がされているものとする。
本体系では、マンチェスター符号を用いている。そして、コマンド信号の1ビット長を、データのパケット信号の1ビット長の3倍に設定している。このため、データのパケット信号と、コマンド信号とは、確実に区別をすることができ、誤って解釈されることはない。データのパケット信号に他の信号が混信した場合であっても同様である。
以下、中央素子ならびに周辺素子の動作の様子を詳細に説明する。
(ステップ1「ユニット内へのパケットの呼び込み」)
中央素子は、ユニット内の周辺素子に対して定期的に許可通知を発行する。以下、機能nを有する周辺素子を「周辺素子n」と呼ぶ。許可通知には、1から4までの周辺素子の機能番号が含まれており、当該機能番号の周辺素子からのパケットの到来を待つことを表明するのである。
一方、後述するように、各周辺素子は、これが接続されている隣のユニットの周辺素子がパケットを持っているかをすでに知っている(ステップ2参照)。
たとえば、許可通知に指定された機能番号が「1」である場合、周辺素子1は、これに隣接するユニットの周辺素子3にパケットが控えているか否かを調べ、これがパケットを持っている場合には、当該周辺素子3にコマンド「送信トリガ」を送信して、周辺素子3にパケット送信を促す。
そして、周辺素子3から送信されたパケットを受信して、これを直ちに中央素子に転送する。
一方、中央素子には、周辺素子1が送信した「送信トリガ」も到来する。したがって、これを受信した場合には、周辺素子1からのパケットの到来を待ち構えることとなる。
これによって、パケットの衝突を防止して、受信することができるようになる。
無事パケットが受信された場合は、後述するステップ2に進む。
一方、周辺素子1は、これに隣接するユニットの周辺素子3がパケットを持っていない場合は、何も応答しない。
中央素子は一定時間待っても「送信トリガ」が検出されない場合、指定する機能番号を変更した「許可通知」をまた発行する。
(ステップ2「ユニットからのパケット送出準備」)
中央素子は、自身がパケットを生成して送出する場合、他からのパケットを中継する場合のいずれの場合も、当該パケットの宛先を知っている。パケットの宛先は、パケット中の座標値を指定しておいても良いし、パケット中に通信経路IDが埋め込まれており、その通信経路IDと、次に送り出す方向との関係をテーブルとして中央素子が所持することとしても良い。
そこで、次にパケットを送る方向に存在する周辺素子の機能番号(1〜4)を埋め込んだ「送信通知」を送信する。
自身の機能番号が指定された送信通知を受け取った周辺素子は、「受信通知」を発行する。「受信通知」が中央素子に到達した後、中央素子は、パケットの送信を開始し、周辺素子は、そのパケットを受信してパケットを持った状態になるのである。
なお、「受信通知」は、隣接ユニットの周辺素子のうち、「受信通知」を発行した周辺素子との距離が1であるものにも到達する。したがって、「受信通知」を検知することによって、周辺素子は隣接ユニットの隣接周辺素子にパケットが到着したことがわかるのである。
以上によってユニット内の周辺素子には、送信待ちのパケットが格納されたことになり、ステップ3に進む。
(ステップ3「送信待ち」)
さて、上記のようにしてあるユニットの中央素子がパケットを送信すると、それ以降は、当該中央素子は自発的にコマンドを発することは原則としてしなくなる。
すなわち、隣接ユニットからの許可通知を受けて、周辺素子が当該パケットを隣接ユニットに送信するまで待ち続けるのである。
周辺素子が、隣接ユニットにパケットを送信する際の送信の開始と終了は、その中央素子も知ることができる。そこで、パケットが隣接ユニットに送出されることを確認してから、ステップ1に戻るのである。
以上のようなプロセスを採用することによって、衝突なくパケットを転送していくことができる。
なお、中央素子は、外部から取り込んだパケットを転送するだけでなく、ステップ1の呼び込み動作を行わずに、自発的にブロードキャストを発行したり、センサ信号取り込みコマンドなどその他のコマンドを発行したりしても良い。前者の場合は、ステップ2からの手続きを採用することによって、ブロードキャストが転送されていくことになる。
また、各コマンドは極めて短いビット列で実現され、許可通知の巡回も高々4つであるため、転送のオーバーヘッドを低く抑えることが容易である。
(パケットがランダムな方向に流れる場合)
パケットが一方向に流れ続けている限り、上記の技術を用いればパケットの衝突は発生しない。以下では、パケットがランダムな方向に流れる場合に、パケットの衝突を防止する技術について説明する。
(1)まず、ステップ2で、周辺素子が受信通知を発行したとき、隣接ユニットの中央素子がパケット送信中であった場合には、隣接ユニットの周辺素子において、受信通知と(隣接ユニットの)中央素子からの信号が衝突する。このままでは隣接素子が受信通知の存在を認識できない。
そこで、受信通知を発行した周辺素子は、隣接素子からの(受信通知に対する)「確認通知」を検出し、それが検出された場合にそのことを「確認通知2」によって中央素子に連絡する。中央素子は「確認通知2」を検出してはじめてパケット送信を開始する。確認通知2が検出されない場合、一定時間待機後に再度送信通知を発行する。
(2)つぎに、対向するパケットの流れがある場合である。たとえば右向きに出て行こうとするパケットが周辺素子2に格納されて待機状態にあり、かつその右隣のユニットの周辺素子4に、左に出ようとするパケットが配置された場合、上記アルゴリズムのままではどちらもパケットの送出を待ち続けるだけで、送出が開始されることはない。
この場合は、周辺素子1から4のうち、2つに「優先ポート」を決めておき、優先ポート側にパケットを送信した中央素子は、しばらくしてもパケット送信が始まらない場合には、「入れ替え通知」を発行する。入れ替え通知を受信した周辺素子は、隣にパケットがある場合に「送信トリガ」を発行し、パケットを招き入れる。
また、中央素子は、次の「許可通知」を出す際、必ず最初に指定する周辺素子の機能番号を「パケットが送出されていったポート(周辺素子)」に設定する。
(3)最後に受信通知の衝突の場合、すなわち、隣接素子同士が、同時に「受信通知」を発行した場合である。この場合、どちらも受信通知を認識せず、確認通知は発行しない。
そこで、中央素子が次回の送信通知を発行するまでの待ち時間を、周辺素子ごとに変えておけば、次回の受信通知の時刻は必ず異なるため、次の回でお互いが正しく認識される。
上記までの機能が確立していれば、経路がすでに決定されている2点間での通信が可能となる。
経路情報(パケットを受け取った中央素子が、つぎに1から4のうちどちらのポートにパケットを送り出したらよいかを記したテーブル)は、ホップ数が小さい場合はパケットに書き込んでおいてもよい。
また、中央素子の2次元配列に対し2次元座標を割り当てておき、送信先の座標値に近付くよう、次の送出先を中央素子が判断することも可能である。
あるいは2つの機器を通信層に接続し、2者間で通信を行う場合であれば、一方の素子が全素子に対して(別の手段によって設定されている)「通信ペアID」を含んだブロードキャストを行い最短経路を設定してもよい。すなわち、ブロードキャストを受信した相手の素子が、最短ホップ数で到達したブロードキャストパケットが到来してきた方向に対し、そのことを知らせるコマンドを返す。
それを受け取った一つ手前の素子は、順次それを送信元に近付くように伝達していく。その過程で「通信ペアID」に対する次の送信先(コマンドを返送してきた送信元の、1〜4のローカルID)を自身のテーブルに記録しておけば、次回以降、その通信ペアIDをもったパケットが自身に到達したときそれをどの方向に転送すれば目的地に近付くかが分っていることになる。
これらのプロトコルは、通信シートの具体的アプリケーションに応じて決定される。
また、上記以外の通信プロトコルを採用して、通信ネットワークを形成することもでき、そのような場合も、本発明の範囲に含まれる。
(ユニットのその他の配置例)
図13は、その他のユニットの配置例を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
上記実施形態では、1つのユニットについて、1つの中央素子、4つの周辺素子が配置されていたが、本配置例では、1つのユニットについて、1つの中央素子、3つの周辺素子が配置されている。
そして、本配置例では、通信網は、ハチノス状の形状となる。すなわち、導電体サイト103の形状として略正六角形や略正三角形等を採用した場合に好適な配置といえる。
上記実施例では、各導電体サイト103は、1つの略平面上に配置されていたが、本実施例は、各導電体サイト103が2つの略平面上に配置されるものである。
図14は、本実施形態に係る通信装置の導電体サイトと通信素子もしくはインダクタ素子の位置関係を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
本図に示すように、各導電体サイト103は略円の形状をしており、2層構造となっていて、上の層と下の層の導電体サイト103は、通信素子もしくはインダクタ素子(以下「接続素子901」という。)によって接続されている。本例も、接続素子901は、2つの導電体サイト103を2つの端子によって接続しているのであり、そのトポロジー的配置は上記実施形態と同様である。
この場合、第1の略平面に配置される導電体サイト103のなすコンデンサの容量C1と、第2の略平面に配置される導電体サイト103のなすコンデンサの容量C2と、は、互いに異なることとなるが、これらのうちの小さい方を上記の容量Cと考えれば、同様の技術によって、適切な通信が可能となる。
上記のように、本発明によれば、複数の通信素子が埋め込まれたシート状の通信装置であって、当該複数の通信素子は自身の近傍の通信素子と通信してネットワークを形成することによって情報を伝達する通信装置を提供することができ、各種の通信技術分野に適用することができる。
本発明の実施形態に係る通信装置の概要構成を示す模式図である。 導電体サイトが通信素子によって接続されている様子を示す説明図である。 本実施例に係るインダクタ素子の概要構成を示す説明図である。 各導電体サイトが正電位となっているか、負電位となっているか、を示す説明図である。 本実施形態における通信素子の概要構成を示す説明図である。 本実施形態における通信素子の送信回路の概要構成を示す回路図である。 本実施形態における通信素子の受信回路の概要構成を示す回路図である。 本実施形態において、多数の通信素子が接続される回路の様子を示す説明図である。 導電体サイトと通信素子の具体的な配置を示す説明図である。 本実施形態における通信素子の位置関係の様子を説明する説明図である。 導電体サイトと通信素子の具体的な配置を示す説明図である。 導電体サイトと通信素子の具体的な配置を示す説明図である。 ユニットの配置例を示す説明図である。 通信装置の導電体サイトと通信素子もしくはインダクタ素子の位置関係を示す説明図である。
符号の説明
101 通信装置
102 絶縁体
103 導電体サイト
104 シート状導電体
105 通信素子
106 インダクタ素子
107 正電位帯
108 負電位帯
109 電源
501 正端子
502 負端子
503 抵抗
504 ダイオード
505 コンデンサ
506 送信回路
507 受信回路
508 制御回路
601 pMOSトランジスタ
602 ダイオード
603 nMOSトランジスタ
701 抵抗
702 抵抗
703 コンパレータ
801 通信素子
802 通信素子
803 通信素子
804 通信素子
901 接続素子

Claims (9)

  1. 略平面上に配置され、良導体である複数のサイト部、
    前記複数のサイト部のいずれか2つに接続される複数の通信素子部であって、そのそれぞれは、当該2つのサイト部の電位を変化させて、当該2つのサイト部に接続される他の通信素子と通信する複数の通信素子部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 第1の略平面上、もしくは、第2の略平面上のいずれかに配置され、良導体である複数のサイト部、
    前記複数のサイト部のうち、当該第1の略平面上に配置されるものと当該第2の略平面上に配置されるものとに接続される複数の通信素子部であって、そのそれぞれは、当該2つのサイト部の電位を変化させて、当該2つのサイト部に接続される他の通信素子と通信する複数の通信素子部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信装置であって、
    前記複数のサイト部は、シート状絶縁体の一方の面上に配置される
    ことを特徴とするもの。
  4. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記複数のサイト部のそれぞれは、板状もしくは箔状の良導体であり、シート状絶縁体の一方の面上に貼付、塗布、印刷、蒸着、もしくは、エッチング成形される
    ことを特徴とするもの。
  5. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記複数のサイト部は、線状の良導体であり、シート状絶縁体の一方の面上に配置される
    ことを特徴とするもの。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記シート状絶縁体の他方の面上には、少なくとも前記複数のサイト部に対向する領域を覆う形状のシート状良導体が配置される
    ことを特徴とするもの。
  7. 請求項6に記載の通信装置であって、
    前記複数のサイト部のそれぞれと、前記シート状良導体と、の間の容量の最小値Cと、前記複数の通信素子部による通信が行われない場合の前記複数の通信素子部のそれぞれに接続される2つのサイト部の間における当該通信素子部の抵抗Rと、前記複数の通信素子部による通信の帯域周波数ω/2πと、は、
    1 ≪ RCω
    を満たす
    ことを特徴とするもの。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記複数のサイト部のいずれか2つに接続される複数のインダクタ素子部であって、そのそれぞれは、前記複数の通信素子部による通信が行われない場合、当該2つのサイト部の電位を等しくする複数のインダクタ素子部
    をさらに備え、
    前記複数のサイト部と、前記複数の通信素子部と、前記複数のインダクタ素子部と、は、当該複数の通信素子部のそれぞれについて、当該通信素子部による通信が行われない場合、当該通信素子部が接続される2つのサイト部が、当該2つのサイト部に接続されるインダクタ素子部によって、異なる電位となるように、接続される
    ことを特徴とするもの。
  9. 請求項8に記載の通信装置であって、
    前記インダクタ素子部は、インダクタLと抵抗rを並列に接続したもの、もしくは、その等価回路であり、
    r < Lω;
    r ≒ R
    を満たす
    ことを特徴とするもの。
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