JP2006065552A - 火災報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受信機から複数の監視用中継器に監視動作を指示しても電源線における電圧降下の問題を起こすことなく且つ比較的短い時間で全感知器用中継器の監視動作を終了させる。
【解決手段】 受信機1から引き出された電源線4を含む伝送路3に複数の感知器用中継器2−1〜2−mを接続し、各感知器用中継器から引き出された感知器回線8−1〜8−mに複数の火災感知器9−11〜9−mnを接続し、回線単位に火災感知器からの共通の火災信号を感知器用中継器で受信した後に受信機に伝送して警報させる。火災感知器は、感知器用中継器からの下り信号に対し固有の上り信号を応答する。感知器用中継器は、受信機1から監視処理の伝送指示を受けた際に、感知器回線に下り信号を送出して火災感知器から固有の上り信号を応答させる。受信機1は、所定数の感知器用中継器単位に順次監視処理を指示して応答結果を受信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、R型の受信機に対し伝送路を介してP型の感知器用中継器を複数接続すると共に感知器用中継器に感知器回線を介して複数の火災感知器を接続して火災を監視する火災報知システムに関する。
従来、R型の受信機に伝送路を介してP型の感知器用中継器を接続した火災報知システムにあっては、図14のように、受信機101から引き出された電源線104、信号線105及びコモン線106からなる伝送線路に複数の感知器用中継器102−1〜102−mを接続し、更に、感知器用中継器102−1〜102−mから引き出された感知器回線108−1〜108−mに複数の火災感知器112、終端に終端抵抗113を接続している。
一方、従来のP型火災報知システムにあっては、受信機で火災発報を検出した際に、発報回線に検索用の下り信号を送出して発報した火災感知器を検索し、これに対応して火災感知器に受信機からの下り信号を判別してEEPROMの読出し動作により下り信号を返送し、受信機で火災を検出した火災感知器を特定できるようにしている(特許文献3)。
特開平5−108975号公報 特開平7−200957号公報 特開2001−184571号公報
ところで、図14のような火災報知システムの火災感知器112に、下り信号によるEEPROMの読出し動作で固有の上り信号を返送する固有信号応答部を設けた場合、火災時の火災を検出した火災感知器を特定する機能のみならず、通常の監視時に、定期的に下り信号を送って火災感知器から上り信号を応答させることで、火災感知器の故障や感知器回線の断線を監視することが望まれる。
このような監視処理を行うためには、感知器用中継器102−1〜102−mの各々に、受信機101からの伝送信号による監視処理の指示を受けて感知器回線108−1〜108−mに下り信号を送出する制御機能を設ければよい。

しかしながら、R型の受信機101から感知器用中継器102−1〜102−mに監視処理を指示して火災感知器112に対し下り信号を送出して固有上り信号を応答させる動作を行わせた場合、感知器用中継器1台につき例えば20mAの電流を必要とし、この電流は受信機101からの電源線104とコモン線106に電源電流として流れる。
ここで電源線104には、通常、最大で50Ωとなる線路抵抗Rzがある。このため、例えば感知器用中継器を100台とした場合、受信機101から100台の感知器用中継器102−1〜102−100に監視処理の指示を行って動作させると、電源線104の電圧降下は、
20mA×50Ω×100台=100ボルト
となり、電圧降下が100ボルトにもなると、感知器用中継器及び火災感知器に供給する電源電圧がその動作に要求される規定の電源電圧を下回り、システムとして成り立たなくなる。
これを回避するために、感知器用中継器102−1〜102−mにつき1台ずつ順次、監視処理の指示をする方法もあるが、全ての感知器用中継器についての監視処理を終了するまでの時間がかかりすぎる問題がある。
さらに、このような火災報知システムにあっては、監視区域に必要に応じて受信機101との間で通話連絡を行うための電話ジャック111を設置して電話線107により受信機101内の電話回路と接続しており、電話線107のコモン線は、近くにある例えば感知器用中継器102−mの感知器回線108−mのコモン線を共通に使用する。
このため、受信機101からの指示で感知器用中継器102−mが下り信号を火災感知器112に送って上り信号を応答させている監視動作中にあっては、感知器回線に下り信号としてEEPROMの読出し制御のために2値の信号レベルでビット0,1に応じて変化するパルス電圧が生じ、このとき電話ジャック111に電話器110を接続して通話中であったとすると、下り信号によるパルス電圧によって通話音に雑音が混入し、通話品質を著しく低下させる問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、受信機から複数の監視用中継器に監視動作を指示しても電源線における電圧降下の問題を起こすことなく且つ比較的短い時間で全ての感知器用中継器による火災感知器の監視動作を終了可能とする火災報知システムを提供することを目的とする。
また本発明は、受信機からの指示による感知器用中継器の監視動作によって生ずる通話雑音を確実に防止するようにした火災報知システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。
本発明は、受信機から引き出された電源線を含む伝送線路に複数の感知器用中継器を接続し、各感知器用中継器から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器からの共通の火災信号を感知器用中継器で受信した後に受信機に伝送して警報させる火災報知システムに於いて、火災感知器に、感知器用中継器からの下り信号に対し固有の上り信号を応答する固有信号応答部を設け、感知器用中継器に、受信機から監視処理の伝送指示を受けた際に、感知器回線に下り信号を送出して火災感知器から固有の上り信号を応答させ、応答結果を前記受信機に伝送する中継制御部を設け、受信機に、所定数の感知器用中継器単位に順次監視処理を指示して応答結果を受信する監視制御部を設けたことを特徴とする。
このため所定台数の感知器用中継器を1つの単位として監視動作を行わせることで、電源線に流れる電流による電圧降下をシステムに影響を及ぼすことのない程度に抑え、同時に、全感知器用中継器の処理を終了するまでの時間を短縮する。
また本発明の別の形態にあっては、受信機に、複数の感知器用中継器に対し所定数を越えない範囲で処理が重複するように順次監視処理を指示して応答結果を受信する監視制御部を設けたことを特徴とする。この場合にも、電源線に流れる電流による電圧降下をシステムに影響を及ぼすことのない程度に抑え、同時に、全感知器用中継器の処理を終了するまでの時間を短縮する。
また受信機の監視制御部は、電話回路による電話使用中の有無を判別し、電話使用中は感知器用中継器に対する監視処理の指示を禁止する。これによって通話中に監視動作によって混入する雑音を確実に防止する。
受信機の監視制御部により同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数は、電源線に流れる電源電流による電圧降下が感知器用中継器及び火災感知器の許容電源電圧を下回らない台数とする。
また受信機の監視制御部により同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数は、電源線に流れる電源電流による電圧降下が感知器用中継器及び火災感知器の許容電源電圧を下回らない台数で且つ所定時間以内に全感知器用中継器の監視処理が終了する台数とする。
感知器用中継器の中継制御部は、下り信号の送出により固有の上り信号の応答のない火災感知器を判断して受信機に感知器故障または感知器回線断線を判断して障害情報を伝送通知する。
受信機の監視制御部は、感知器用中継器から火災情報を受信した際に、火災情報を通知した感知器用中継器に検索処理を指示して火災を検出した火災感知器の特定情報を取得する。
火災感知器の固有信号応答部は、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、不揮発性メモリの所定のアドレスに特定位置の1ビットのみが他のビットと区別されたビットとなる固有の番号データを記憶し、感知器用中継器からの下り信号による所定アドレスを指定した番号データの読出し動作による感知器固有に定められた特定ビットの出力タイミングで固有の上り信号を送出する。
このためCPUを必要とせず、EEPROM等の不揮発性メモリとそのインタフェース回路を設けるという簡単な構成とメモリアクセスを伝送プロトコルとした簡単な通信制御で、火災感知器側から監視時および火災発報時に固有の上り信号を応答させることができ、感知器側の伝送につき大幅なコストダウンが実現でき、その普及を促進する。
火災感知器の固有信号応答部は、更に、火災信号の送出中は、感知器用中継器からの下り信号による所定アドレスを指定した不揮発性メモリの番号データの読出し動作による感知器固有に定められた特定ビットの出力タイミングで火災信号の送出を一時的に遮断する。
火災感知器の固有信号応答部は、不揮発性メモリからの読出応答信号と火災検出部からの火災信号を入力して発報回路を動作する排他的論理和回路(EX−OR回路)を備える。
このような本発明の火災報知システムによれば、監視時の感知器用中継器に対する監視処理の指示が、所定台数の感知器用中継器を1つの単位として又は同時に動作する感知器用中継器の台数を所定数とするように順次監視動作を行わせることで、受信機からの電源線に流れる電流による電圧降下をシステムに影響を及ぼすことのない程度に抑え、同時に、全感知器用中継器の処理を終了するまでの時間を短縮することができる。
また監視区域と受信機間での電話による通話中を検出した際には、感知器用中継器に対する監視処理の指示を禁止することで、監視処理による下り信号の送出で通話雑音が混入して通話品質を低下させることを未然に防止できる。
図1は本発明による火災報知システムの説明図である。図1において、R型の受信機1からは伝送路3が引き出され、伝送路3に対し感知器用中継器2−1〜2−mを接続している。受信機1からの伝送路3には電源線4、信号線5、コモン線6が含まれている。
感知器用中継器2−1〜2−mからは感知器回線8−1〜8−mが引き出され、それぞれn台の火災感知器9−11〜9−1n,9−21〜9−2n・・・・9−m1〜9−mnが接続されている。
またこの例では感知器用中継器2−mから引き出された感知器回線の8−mの警戒区域に電話ジャック11が設置されており、電話ジャック11は専用の電話線7と感知器回線8−mのコモン線を共通線として受信機1に接続され、通話の際には受話器10を電話ジャック11に接続することで、受信機側に設けている電話機の間で通話を行なうことができる。
また受信機1から引き出されている電源線4、信号線5、コモン線6及び電話線7のそれぞれは、通常、線路抵抗Rzをもっており、線路抵抗Rzは最大で50Ωとなる。
図2は図1の受信機及び感知器用中継器の回路ブロック図である。図2において、受信機1は電源部13、伝送回路部14、MPU12、電話回路15、操作部16、警報表示部17、地区表示部18及び移報出力部19を備えている。MPU12にはプログラム制御により実現される機能として、受信制御部20と監視制御部21が設けられている。
一方、感知器用中継器2−1〜2−mにあっては、感知器用中継器2−1に代表して示すように、定電圧回路23、伝送回路部24、MPU22、電圧制御回路25、出力バッファ回路26、電流検出回路27を備えている。
ここで図1の感知器回線8−1〜8−mに接続される火災感知器9−11〜9−mnとしては、光電式煙感知器、半導体式熱感知器、差動式熱感知器、定温式熱感知器などの各種の火災感知器を接続することができる。これらの火災感知器9−11〜9−mnは火災を検出した時に、感知器回線8−1〜8−mを短絡させて、感知器用中継器2−1〜2−mのそれぞれに共通の火災信号を送出する。
また本発明の火災感知器9−11〜9−mnは火災検出部に加え、感知器用中継器2−1〜2−mからの下り信号に対し、固有の上り信号を応答する固有信号応答部を備え、この上り信号によって監視時にあっては感知器故障及び断線の検出処理、また火災時にあっては火災を検出した火災感知器の特定処理を可能とする。
火災感知器9−11〜9mnの固有信号応答部には、EEPROMなどの不揮発性メモリが設けられ、不揮発性メモリの所定のアドレスに特定位置の1ビットのみがビット位置となる固有の番号データを記憶しており、感知器用中継器からの下り信号に基づく番号データの読出し動作によるビット位置の出力タイミングで上り信号を返送する。
このような火災検出部及び固有信号応答部を備えた火災感知器を接続した感知器用中継器2−1〜2−mは、図2の感知器用中継器2−1に代表して示すように、MPU22、そのプログラム制御により実現される中継制御部22aを備えており、監視時にあっては受信機1からの監視処理の指示を受けて感知器回線8−1に下り信号を送出して固有の上り信号の応答を受け、また火災時には受信機1からの指示を受けて感知器回線8−1に下り信号を送出して、火災を検出した火災感知器から上り信号を送出させ、これら下り信号の送出による上り信号の応答結果を受信機1に応答情報として伝送する。
例えば、監視時における感知器用中継器2−1から感知器回線8−1に対する下り信号の送出で火災感知器9−11のみから上り信号の応答が無かった場合には火災感知器9−11の故障と判断する。また火災感知器9−11のみから応答があり、残りの火災感知器9−12〜9−1nから応答が無かった場合には火災感知器9−11と火災感知器9−12との間で感知器回線8−1が断線したと判断できる。
感知器用中継器2−1の伝送回路部24は、受信機1の伝送回路部14との間でシステムの監視制御に必要な各種の情報のやりとりを行なっており、従って、この系統はいわゆるR型のシステムを構成している。
また感知器用中継器2−1の定電圧回路23は電源線4により受信機1の電源部13から電源供給を受けており、感知器用中継器2−1の内部回路に対する電源供給及び感知器回線8−1に対する電源供給を行ない、MPU22の中継制御部22aにより監視時に下り信号を送出して監視動作を行なった際には電源制御に、例えば20mAの電流が流れることになる。
感知器用中継器2−1の電圧制御回路25は火災感知器側のEEPROMの読出し動作に必要なクロック及びデータを2値の電圧レベルで変化する下り信号に変換し、出力バッファ回路26を介して感知器回線8−1に送出する。この下り信号の信号レベルは監視時は監視レベルの18ボルトとこれより高い信号レベルの24ボルトの間で変化する。
一方、火災時には火災を検出した火災感知器が感知器回線8−1に所定の抵抗で定まる発報電流Icを流すため、感知器回線の発報レベルは、例えば6ボルトに低下する。このため火災時にあっては電圧制御回路25が出力バッファ回路を介して送出する下り信号は発報レベルの6ボルトとこれより高い信号レベルの12ボルトの間で変化する。
このように感知器用中継器2−1から感知器回線8−1に送出する下り信号を2値の信号レベルで変化させるようにしたことに伴い、中継制御部22aによるデータビット0,1の下り信号への変換はパルス幅変調により行なう。このため火災感知器9−11〜9−1n側で受信した下り信号の18ボルトの監視レベル時間の長短からデータビット0,1を検出する。この点は他の感知器用中継器2−1〜2−mについても同様である。
受信機1のMPU12に設けた受信制御部20は、感知器用中継器2−1〜2−mのいずれかより伝送路3を介して火災信号を受信した際に火災警報の出力と表示を行い、続いて火災信号を送ってきた感知器用中継器2−1〜2−mに対し、火災を検出した火災感知器を特定するための検索処理を指示し、その応答結果に基づいて火災発生地区表示などを行なう。
監視制御部21は通常の監視時に感知器用中継器2−1〜2−mに対し監視処理を指示する。この監視制御部21による感知器用中継器2−1〜2−mに対する監視処理の指示は次のいずれかの処理とする。
(1)所定数の感知器用中継器単位に順次、監視処理を指示する。
(2)所定数を超えない範囲で処理が重複するように順次、監視処理を指示する。
この(1)及び(2)の監視処理のいずれについても、受信機1からの指示で同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数は電源線4に流れる電源電流による線路抵抗Rzによる電圧効果が感知器用中継器及び火災感知器の許容電源電圧を下回らない台数とする。更に感知器用中継器2−1〜2−mの監視動作を予め定めた時間内、例えば10分を超えない時間内に終了できるように同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数を定める。
図3は図1の火災感知器の実施形態を示した回路ブロック図である。火災感知器9は、感知器回線の接続端子L,Cに続いて、整流・ノイズ吸収回路31、発報回路32、電源回路34、信号処理回路35、検出回路36及び発報検出回路43を設けている。
検出回路36は火災による煙や熱に応じた検出信号を信号処理回路35に出力する。信号処理回路35は、例えば検出回路36からの検出信号が予め定めた火災判定の閾値を超えたときに発報回路32に火災信号E2を出力し、後の説明で明らかにするEX−OR回路42の出力によるトランジスタ33のスイッチングにより、感知器回線L,C間を抵抗Rで定まる発報電流Icを流し、これによって発報信号を感知器用中継器側に送出する。
また信号処理回路35は、検出回路36が例えば発光素子の間欠発光で煙による散乱光を検出する散乱光式煙検出回路の場合には、間欠発光で得られる火災検出信号の2カウントで発報回路32を動作して発報信号を送出させる。また半導体素子などによるの熱検出にあっては、コンパレータにより火災判断の閾値を超えたときに発報回路32を動作して発報電流Icを流すことによる発報信号の出力動作を行う。
更に、火災感知器9は、感知器用中継器2からの下り信号に対し固有の上り信号を応答するための固有信号応答部37を設けている。固有信号応答部37は、クロック検出回路38、データ検出回路39、チップセレクト検出回路40、不揮発性メモリとしてのEEPROM41、EX−OR回路(排他的論理和回路)32及び発報検出回路43で構成される。
クロック検出回路38は、監視時に18ボルトと24ボルト、火災発報時は6ボルトと12ボルトの間の電圧変化となる感知器用中継器1からの下り信号を入力して、下り信号のレベル変化に同期したクロックパルスを検出してEEPROM41に出力する。
データ検出回路39は、感知器用中継器1からの下り信号を入力し、監視時は18ボルトの監視レベル時間の判定、また火災発報時は6ボルトの発報レベル時間の判定により、データビット0,1を検出して、EEPROM41の読出動作のためのオペコード、アドレス、データ出力タイミングを示すデータビットを出力する。
チップセレクト回路40は感知器回線間の下り信号を入力し、下り信号が得られている時間に亘りチップセレクト検出信号を出力して、EEPROM41の読出動作のためのチップセレクトを行う。
発報検出回路43は、同一感知器回線の他の火災感知器で火災検出による発報信号の送出が行なわれたときに、このときの感知器回線間の電圧から発報状態を検出し、信号処理回路35の動作を抑止し、且つEEPROM41による感知器用中継器からの下り信号に対する上り信号応答のための読出動作を抑止するようにしている。
これによって同一感知器回線に接続されている複数の火災感知器のうち、最初に火災を検出して発報した火災感知器のみが火災信号の出力動作と、感知器用中継器からの検索のための下り信号に対する火災応答を行い、2番目以降に火災を検出した火災感知器における火災発報信号の出力と下り信号に対する火災応答を禁止させる。
図4は感知器回線間の電圧パルス信号に対する図3のデータ検出回路39及びチップセレクト検出回路40の検出動作のタイムチャートであり、監視時の下り信号を例にとっている。図4(A)は監視時に感知器用中継器から感知器回線間に送出される下り信号であり、監視レベルの18ボルトと信号レベルの24ボルトの間で変化する電圧パルスを送出する。
この下り信号は周期Tを持っているが、データビット1,0に応じて18ボルトとなる監視レベルの時間を変化させるパルス幅変調を行っている。例えば感知器用中継器からデータビット「10011」を送出する場合、ビット1については周期Tのうちの後半の18ボルトの監視レベルの時間をT1時間とし、一方、データビット0については後半の18ボルトの監視レベルの時間をそれより短いT0時間としている。
このため図3のデータ検出回路39にあっては、入力した下り信号のパルス周期Tごとに18ボルトの監視レベル時間を監視し、T1時間であればデータビット1を次のパルス周期で図4(C)のように出力し、T0時間であれば次の周期でデータビット0を出力する。
一方、図3のチップセレクト検出回路40にあっては、図4(A)のように感知器用中継器からの下り信号の送出により最初に感知器回線の電圧が監視レベルの18ボルトから信号レベルの24ボルトに増加したことを検出して、図4(B)のようにチップセレクト検出信号をHレベルにオンする。
その後は、感知器回線間の下り信号が監視レベルの18ボルトとなっている時間を監視し、データビット1の判定に使用しているT1時間より長いT2時間以上継続したときに、図4(B)のようにチップセレクト検出信号をHレベルからLレベルにオフする。これによって感知器用中継器から下り信号が得られている間、チップセレクト検出信号がHレベルとなることでオンし、EEPROM41のチップセレクト動作を行うことになる。
なお図4(A)の下り信号におけるT0,T1,T2時間の判定は、抵抗とコンデンサを用いた時定数回路の時定数をT0,T1,T2時間に対応させ、コンデンサの充電電圧をコンパレータなどで判定することにより検出するか、あるいは時間計測用のクロックパルスを電圧パルス信号のLレベル区間(18ボルト区間)に亘りカウンタで計数し、カウンタの計数値からT0時間であればデータビット0、T1時間であればデータビット1、更にT2時間であればチップセレクト検出信号のオフを行う。
次に図3の固有信号応答部37に設けているEEPROM41について説明する。EEPROM41は、そのアドレスごとに32ビットデータD0〜D31を記憶することができる。本発明のEEPROM41にあっては、特定のアドレス例えばアドレス38に、感知器用中継器からの下り信号に対し上り信号を応答するための番号データを格納している。このアドレス38の番号データとしては、32ビットのデータビットD0〜D31のうちの特定の1ビットにビット1を格納し、残りのビットは全てビット0としている。
図5は図1の感知器回線8−1〜8−mに接続している火災感知器9−11〜9−mnに設けたEEPROM41−11〜41−mnを示し、それぞれのアドレス38に格納した番号データのビット1の位置を斜線部で示している。
例えば感知器回線8−1に接続した火災感知器9−11〜9−1nのEEPROM41−11〜41−1nを例にとると、アドレス38格納した番号データおけるビット1となるデータビットは、データビットD31,D30・・・・・D0というように、感知器毎に順次ずらした位置としている。この点は残りの感知器回線8−2〜8−mに対応したEEPROM41−21〜41−mnについても同じである。
EEPROM41−11〜41−mnの読出動作にあっては、番号データのデータビットD0〜D31のうち、クロックに同期してデータビットD31〜D0の順番にビット出力が行われる(シリアルビット出力)。
このため図5のように感知器回線8−1〜8−m毎のEEPROM41−11〜41−mnのアドレス38について、ビット1の格納ビット位置を順次ずらした番号データを格納しておくことで、感知器用中継器1からのアドレス38の読出し動作を指定した下り信号に基づき、各感知器回線の火災感知器から上り信号を順番に応答させることができる。
図6は図3のEX−OR回路42による応答信号E1と火災信号E2の入力に対する出力と、EX−OR回路42の出力に基づく発報回路32による上り信号を一覧で示している。図6において、まず監視時の感知器用中継器1より下り信号が出力されていない状態では、応答信号E1及び火災信号E2が共にLレベルであり、EX−OR回路42の出力もLレベルとなっており、上り信号としての電流は0となっている。
監視時に感知器用中継器からの下り信号を受けて、EEPROM41がアドレス38の特定のデータビット1の読出出力により応答信号E1をHレベルとすると、このとき火災信号E2はLレベルにあることから、EX−OR回路42の出力はHレベルとなる。EX−OR回路42の出力がHレベルとなると、発報回路32のトランジスタ33をスイッチングし、感知器回線L−C間に抵抗Rで定まる発報電流Icを流し、これが火災感知器9からの上り信号として感知器用中継器1に送られる。
一方、火災時にあっては、火災信号E2がHレベルとなり、応答信号E1がLレベルの場合には、EX−OR回路42の出力がHレベルとなり、発報回路32のトランジスタ23をスイッチングし、抵抗Rで決まる発報電流Icを上り信号として感知器回線に流し、感知器用中継器に火災発報信号を送出する。
この火災発報中に感知器用中継器から下り信号が送出されると、EEPROM41から出力される応答信号E1がデータビット1の読出タイミングでHレベルとなり、このためEX−OR回路42の出力は応答信号E1が出力されている区間のあいだLレベルとなり、発報回路32のトランジスタ33をオフに復旧して一時的に発報電流を0とする上り信号なしの状態とする。
このため感知器用中継器にあっては、火災発報信号の受信中にあっても、その間に一時的に発報信号が断たれることで、火災感知器9からの下り信号に対する上り信号の応答であることを認識することができる。
図7は図2の感知器用中継器2−1からの監視時の下り信号に対する上り信号の応答動作を示したタイミングチャートであり、終端に設けた火災感知器9−1nが応答する場合を例にとっている。
図7(A)は、図2の感知器用中継器2−1のMPU22に設けている中継制御部22aの指示により電圧制御回路25から感知器回線8−1に出力された下り信号であり、18ボルトの監視レベルと24ボルトの信号レベルの2値で変化させ、その周期Tにつき、図4(A)に示したようにデータビット1については18ボルトの監視レベル時間をT1時間、データビット0については18ボルトの監視レベル時間をそれより短いT0時間としたパルス幅変調を行って、下り信号を送出している。
このような感知器回線8−1の下り信号は、図3の火災感知器9のクロック検出回路38に入力され、図7(B)のような下り信号の変化に同期したクロック信号を検出し、EEPROM41に対しクロックとして供給する。ここで図7(B)のクロック信号は、一定のクロック周期となっていないが、その立ち上がりタイミングを有効として動作することから、クロック周期の相違は特に問題にはならない。
また下り信号の前半は、図7(D)に示すように、ダミークロック、スタートビット、読出オペコード、アドレスビットであることから、これを表わすデータビット0,1に対応したパルス幅変調が行われているが、後半のEEPROM41の32ビットデータのシリアル読出出力に使用するデータビットについては単なるクロックタイミングのみを与えることから、その部分についてはデューティ50%の通常のクロックを持つ下り信号としており、これに同期して図7(B)のクロックもデューティ50%のクロックパルスを検出している。
また図7(C)のように、チップセレクト検出回路40は、図7(A)における下り信号の最初の18ボルトから24ボルトへの電圧増加を検出してチップセレクト検出信号をHレベルにオンし、このチップセレクト検出信号は下り信号が断たれて18ボルトの監視レベル時間が図3のT2時間に達するとLレベルにオフする。
図7(D)はデータ検出回路39で検出されたデータであり、先頭からダミークロック「00」、スタートビット「1」、読出オペコード「10」、アドレスビット「100110」(アドレス38)、更に32ビットのデータビットD31〜D0に対応した読出タイミングを出力する。
この32ビットのデータビットD31〜D0のうち、例えば終端に位置する火災感知器9−1nを例にとると、図5のEEPROM41−1nのように、データビットD31に、斜線のようにデータビット1を予め格納しており、残りデータビットD30〜D0はデータビット0が格納されており、データビット1を格納しているデータビットD31の読出ビット出力がEEPROM41−1から出力される応答信号E1となる。
このため監視時にあっては、図7(E)のように、ビット1を格納している先頭のデータビットD31の読出ビット出力が応答信号E1をHレベルとしてEX−OR回路42に入力し、その出力をHレベルとし、発報回路32のトランジスタ33をスイッチングし、
よって抵抗Rで定まる発報電流Icを図7(E)のように監視時の応答電流として感知器回線L−C間に流し、感知器用中継器からの下り信号に対し火災感知器9−1nは上り信号を応答することになる。
終端の火災感知器9−1nから上り信号が受信されない場合、つまりデータビットD31の位置においてビット1の上り信号が受信できなかった場合には、終端の火災感知器9−1nの異常もしくは、感知器回線8−1の断線であるため、異常警報を出力する。
他の火災感知器9も同様にして、感知器用中継器2−1からの下り信号に対する応答信号として火災感知器毎に定められた特定データビットの位置でビット1を返送する。よって、図7(E)に示すようにデータビットD31からD0のタイミングで火災感知器9から順次返送される。感知器用中継器2−1は各感知器からのビット1による上り信号を受信して記憶し、その結果を受信機に送信する。
受信機1は感知器用中継器2−1に接続されている火災感知器9それぞれの固有データビット位置を記憶しておくことで、接続されている火災感知器の全てから上り信号を受信すれぱ感知器が正常であると判断し、記憶したデータビット位置において上り信号を受信しない揚合は、そのデータビット位置に対応する火災感知器9が故障であると判断し、異常表示を行う。
また、受信機1又は感知器用中継器2は、感知器回線8に接続された火災感知器9の個数を記憶しておき、上り信号のビット数を計数して、記憶している感知器接続個数と同じかどうかを比較して、全ての火災感知器の正常異常を判断するようにしてもよい。
さらに、複数の火災感知器から応答がない場合に火災感知器の接続順序が予めわかっていれば、感知器回線8のどの場所で断線しているかを判断することができ、より詳細な異常表示を行うことができる。
図8は、火災発報時に、図1の感知器用中継器2−1からの下り信号に対する上り信号の応答動作を図7と同じ火災感知器9−1nを例にとって示したタイミングチャートである。
火災感知器9−1nで火災を検出した場合、信号処理回路35から出力される火災信号E2がHレベルとなり、このとき応答信号E1はLレベルであることから、EX−OR回路42の出力がHレベルとなり、発報回路32のトランジスタ33をスイッチングし、抵抗Rで定まる発報電流Icを例えば図8(F)のように火災発生時から継続的に感知器回線8−1に流し、感知器用中継器2−1に対し火災信号を送出する。
このような火災信号を感知器用中継器2−1が受信すると、受信機1に伝送通知して火災警報動作を行わせた後に、受信機1からの検索指示を受け、中継制御部22aが火災を検出した感知器を検索するための下り信号を送出し、図8(A)のように、6ボルトの発報レベルと12ボルトの信号レベルとの間で変化し、発報レベルの時間長がデータビット0でT0時間、データビット1でT1時間にパルス幅変調された下り信号として受信される。
このため図7と同様にして図8(B)〜(D)のように、クロック信号、チップセレクト検出信号およびデータが検出され、EEPROM41−1nのアドレス38からの読出動作が行われる。
そして、火災感知器9−1nにあっては、図8(D)のデータビットD31のビット出力のタイミングで応答信号E1がHレベルとなり、このとき火災信号E2もHレベルであることから、EX−OR回路42の出力はデータビットD31の読出期間の間、Lレベルとなってトランジスタ33をオフし、図8(E)のように一時的に発報電流Icが断たれ、これによって感知器用中継器2−1にあっては火災を検出している火災感知器9−1nからの上り信号の応答を認識し、受信機1に伝送通知して火災発生地区を表示させることができる。
一方、火災感知器9−1nの火災検出中に、同一感知器回線8−1に接続している他の火災感知器で火災が検出された場合には、その発報検出回路43により他の火災感知器による発報が検出されて、EEPROMの読出動作が抑止されているため、2番目以降に火災を検出した火災感知器からの火災信号の送出および下り信号に対する上り信号の応答は行なわれない。
図9は、感知器用中継器から送出する下り信号の他の実施形態である。図4、図7の実施形態においては、感知器用中継器からの下り信号は一定周期毎に18ボルトの監視レベル時間をデータビット0,1に応じて変化させて、これに限らず、例えば図9に示すように、一定周期でなく、18ボルトの監視レベル時問が共通で、その後につづく24ボルトの信号レベル時間を変えたパル幅変調による下り信号として感知器回線に出力するようにしても良い。更に、データビット0,1に応じた時間の長短を、監視レベル時間とするか信号レベル時間とするかも必要に応じて任意に決めることができる。
なお、図5のEEPROMのアドレス38の格納データについては、データサイズである32ビットに対応して各回線に設けている火災感知器の台数nをn=32台とした場合を例にとっているが、これは1回線に接続できる火災感知器の数を最大構成とした場合であり、最大構成以内の数であれば各感知器回線に必要な数だけの火災感知器を設けることができる。
また、EEPROMが出力する感知器固有のビットは1に限定されるものではなく、逆の特定ビット0で他ビットはすべて1に設定されてあってもよく、感知器用中継器において特定ビットを検出できるようになっていれば良い。
また、上記の実施形態にあっては、下り信号を2値の信号レベル間で変化させることにより、送信側および受信側の回路構成を簡単にするようにしているが、3値で信号レベルを変化させるようにしても良い。
図10は図2の受信機1に設けた監視制御部21による処理動作のフローチャートであり所定数の感知器用中継器単位に監視処理を指示する場合を例にとっている。
図10において受信機1の電源を投入してシステムを立ち上げるとステップS1で必要な所定の初期設定を行なった後システムが運用状態となり、ステップS2で火災発報受信の有無を監視している。通常の監視時には火災発報受信は無いことからステップS3に進み、予め定めた監視周期に到達したか否かをチェックしている。この監視周期は例えば10分に1回と適宜に時間間隔を定める。ステップS3で監視周期に到達したことが判別されるとステップS4に進み電話回路15の状態を監視し、電話使用中か否かチェックする。もし電話ジャック11に電話機10を接続して図示内受信機1側の電話機との間で通話中であった場合には通話使用中が検出されなくなるまで処理を保留する。
ステップS4で電話使用中でなければステップS5に進み、感知器用中継器2−1〜2−mにつき所定台数単位に監視処理を行なうように指示する。このステップS5による指示を受けて、例えば図13のタイムチャートのように感知器用中継器2−1〜2−mの動作が行なわれる。図11のタイムチャートは2台の感知器用中継器単位に順次監視処理を指示した場合である。即ち時刻T1にあっては感知器用中継器2−1,2−2の2台に対する監視処理の指示が行なわれ、感知器用中継器2−1,2−2のそれぞれが感知器回線8−1,8−2に下り信号を送出して、それぞれの火災感知器からの上り信号の応答を受ける。
次に時刻T2で次の2台の感知器用中継器2−3,2−4に対し同時に監視処理が行なわれ以下同様に2台単位で監視処理の指示が行なわれる。
このような感知器用中継器に対する2台単位の監視処理の指示によれば感知器用中継器の台数が100台であった場合、1台あたりの動作における消費電流を20mAとすると合計40mAの電流が流れ線路抵抗Rzが50Ωであるとすると電源線4の電圧効果は2ボルトと十分に低く感知器用中継器側に設けている定電圧回路23は十分な電源電圧の供給を受けることで感知器用中継器及び火災感知器の動作を保証できる。また1回の監視処理で2台の感知器用中継器が同時に動作するため1台づつ処理した場合に比べ半分の時間で監視処理を終了することができる。もちろん1回の監視処理の指示で同時に動作する感知器用中継器の台数は図11の場合の2台に限定されず3台、4台あるいは5台であっても良い。例えば5台とした場合には同時動作による電流は100mAで電源線4の電圧効果は5ボルトであり、この程度であればシステム機能を損なうことなく監視処理ができる。また5台とした場合には全ての感知器用中継器を順次動作された場合に対し5分の1の時間で監視処理を終了することができる。
再び図10を参照するにステップS5で所定数単位に監視を感知器用中継器に指示したならばステップS6で感知用中継器で得られた監視情報を受信して処理する。この感知器用中継器からの監視情報の受信処理については、図11のように例えば2台単位の感知器用中継器の監視処理が終了するごとにコード結果を受信して処理することになる。具体的には感知器用中継器の応答結果から上り信号の応答がなかった火災感知器をチェックすることで火災感知器の故障と判断した場合には障害警報を出し、また特定の感知器回線位置から終端側の全ての火災感知器から応答がなかったような場合にはその位置で感知器回線が断線したことを判断して障害表示を行う。
一方、ステップS2で火災発報受信があった場合にはステップS7で火災警報及び火災代表表示などの火災警報処理を実行した後、ステップS8で火災発報信号を送ってきた感知器用中継器に対し火災感知器の検索処理を指示する。これを受けて火災発報を検出した感知器用中継器にあっては感知器回線に下り信号を送出して火災を検出した火災感知器から上り信号の応答を受け、この応答結果を受信機に伝送通知する。この伝送通知による検索情報をステップS9で受信し、火災発生地区を表示する。その後ステップS10で火災復旧の有無をチェックしており火災復旧があれば再びステップS2に戻り通常の監視に入る。
図12は図2の受信機に設けた監視制御部21による処理動作の他の実施形態のフローチャートである。この実施形態にあっては通常監視時において所定数の感知器用中継器が重複するように順次監視処理を指示するようにしたことを特徴とする。図12において、ステップS5以外の処理は図10のフローチャートと同じになる。ステップS5は所定の監視周期に対し、且つ電話使用中でない場合に感知器用中継器に対し監視処理を指示する。この場合には所定台数の感知器用中継器の監視処理が重複するように監視処理を順次指示している。
図13は図12のステップS5による監視処理の指示に基づく感知器用中継の動作を示したタイムチャートである。このタイムチャートにあっては同時に3台の感知器用中継器の動作が重複するように順次監視処理を指示している。即ち時刻T1で感知器用中継器2−1の監視処理を指示した後、その処理時間の3分の1を経過した時刻T2で次の感知器用中継器2−2の監視処理を指示し、さらに時刻T1から処理時間の3分の2を経過した時刻T3の時点で感知器用中継器2−3の監視処理を指示する。それ以降同じ時間間隔となる時刻T4,T5,T6・・・というように順位感知器用中継器2−4,2−5,2−6・・・の監視処理を指示している。このため時刻T3以降にあっては同時刻で3台の感知経中継器が同時に動作した状態となる。このため3台の感知器用中継器の動作で電源線4に生ずる電圧効果は3ボルトであり、感知器用中継器及び火災感知器の動作に必要な電源電圧を保証することができる。
もちろん図13の処理動作についても監視処理が重複する感知器用中継器の台数は3台以外に2台、4台あるいは5台というように変えてもよく、重複する感知器台数による電源線4の電圧効果がシステム機能を損なわない範囲内であれば重複する台数を増やすことができる。
また、本実施形態においては、終端用の火災感知器の返信信号の有無により感知器回線の断線を判断するが、従来の図14に示したように、断線監視は感知器回線の終端に接続した終端抵抗113による監視を行い、感知器の正常判断及び火災発報端末の特定を図2の火災感知器などの構成で行うようにしても良い。
また、本実施例の火災感知器においては、EEPROMのアドレスビットの読み込み動作により、感知器機能監視と火災を検出した火災感知器の特定を行っているが、これに限らず、火災感知器にCPUを設けて同様の動作を行うようにしても良い。
例えば、通常監視時の感知器用中継器からの確認用の下り信号に対しては、感知器毎に固有に決まったタイミングで一時的に感知器回線を短絡状態にさせ、火災検出時には感知器回線を継続して短絡状態にさせ、そして火災発報時の感知器特定時には、短絡状態の感知器回線を固有のタイミングで一時的に短絡を解除するなど、前述の実施形態と同様の動作を行うことができる。この場合にはEX−OR回路やEEPROM等を排除して達成することもできる。
本発明の火災報知システムの説明図 図1の受信機および感知器用中継器の回路ブロック図 図1の火災感知器のブロック図 本発明における下り信号と図2のデータ検出回路によるデータ検出処理のタイムチャート 図1の火災感知器におけるEEPROMのアドレスと記憶データの説明図 図3のEX−OR回路による固有の上り信号応答と火災発報の論理表の説明図 図3の火災感知器における監視時のEEPROMの読出しによる固有の上り信号応答動作のタイミングチャート 図3の火災感知器における火災時のEEPROMの読出しによる固有の上り信号応答動作のタイミングチャート EEPROMの読出クロックが不揃いとなる場合の図2のデータ検出回路による他のデータ検出処理のタイムチャート 所定数の感知器用中継器単位に監視処理を指示する図1の受信機に設けた監視制御部による処理動作のフローチャート 図10の監視処理による感知器用中継器の動作を示したタイムチャート 所定数の感知器用中継器が重複するように順次監視処理を指示する図1の受信機に設けた監視制御部による処理動作のフローチャート 図12の監視処理による感知器用中継器の動作を示したタイムチャート 従来の火災報知システムの説明図
符号の説明
1:受信機
2−1〜2−m:感知器用中継器
3:伝送路
4:電源線
5:信号線
6:コモン線
7:電話線
8−1〜8−m:感知器回線
9−11〜9−mn:火災感知器
10:電話器
11:電話ジャック
12,22:MPU
13:電源部
14,24:伝送回路部
15:電話回路
16:操作部
17:警報表示部
18:地区表示部
19:移報出力部
20:受信制御部
21:監視制御部
22a:中継制御部
23:定電圧回路
25:電圧制御回路
26:出力バッファ回路
27:電流検出回路
31:整流・ノイズ吸収回路
32:発報回路
33:トランジスタ
34:電源回路
35:信号処理回路
36:検出回路
37:固有信号応答部
38:クロック検出回路
39:データ検出回路
40:チップセレクト検出回路
41:EEPROM(不揮発性メモリ)
42:EX−OR回路
43:発報検出回路

Claims (10)

  1. 受信機から引き出された電源線を含む伝送路に複数の感知器用中継器を接続し、各感知器用中継器から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器からの共通の火災信号を感知器用中継器で受信した後に受信機に伝送して警報させる火災報知システムに於いて、
    前記火災感知器に、前記感知器用中継器からの下り信号に対し固有の上り信号を応答する固有信号応答部を設け、
    前記感知器用中継器に、
    前記受信機から監視処理の伝送指示を受けた際に、感知器回線に下り信号を送出して前記火災感知器から固有の上り信号を応答させ、応答結果を前記受信機に伝送する中継制御部を設け、
    前記受信機に、所定数の感知器用中継器単位に順次監視処理を指示して応答結果を受信する監視制御部を設けたことを特徴とする火災報知システム。
  2. 受信機から引き出された伝送線に複数の感知器用中継器を接続し、各感知器用中継器から引き出された感知器回線に複数の火災感知器を接続し、回線単位に火災感知器からの共通の火災信号を感知器用中継器で受信した後に受信機に伝送して警報させる火災報知システムに於いて、
    前記火災感知器に、前記感知器用中継器からの下り信号に対し固有の上り信号を応答する固有信号応答部を設け、
    前記感知器用中継器に、
    前記受信機から監視処理の伝送指示を受けた際に、感知器回線に下り信号を送出して前記火災感知器から固有の上り信号を応答させ、応答結果を前記受信機に伝送する中継制御部を設け、
    前記受信機に、前記複数の感知器用中継器に対し所定数を越えない範囲で処理が重複するように順次監視処理を指示して応答結果を受信する監視制御部を設けたことを特徴とする火災報知システム。
  3. 請求項1又は2記載の火災報知システムに於いて、前記受信機の監視制御部は、電話回路による電話使用中の有無を判別し、電話使用中は前記感知器用中継器に対する監視処理の指示を禁止することを特徴とする火災報知システム。
  4. 請求項1又は2記載の火災報知システムに於いて、前記受信機の監視制御部により同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数は、前記電源線に流れる電源電流による電圧降下が前記感知器用中継器及び火災感知器の許容電源電圧を下回らない台数であることを特徴とする火災報知システム。
  5. 請求項1又は2記載の火災報知システムに於いて、前記受信機の監視制御部により同時に監視処理を実行する感知器用中継器の台数は、前記電源線に流れる電源電流による電圧降下が前記感知器用中継器及び火災感知器の許容電源電圧を下回らない台数で且つ所定時間以内に全感知器用中継器の監視処理が終了する台数であることを特徴とする火災報知システム。
  6. 請求項1又は2記載の火災報知システムに於いて、前記感知器用中継器は、下り信号の送出により固有の上り信号の応答のない火災感知器を判断して前記受信機に感知器故障または感知器回線断線を判断して障害情報を伝送通知することを特徴とする火災報知システム。
  7. 請求項1又は2記載の火災報知システムに於いて、前記受信機の監視制御部は、感知器用中継器から火災情報を受信した際に、火災情報を通知した感知器用中継器に検索処理を指示して火災を検出した火災感知器の特定情報を取得することを特徴とする火災報知システム。
  8. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記火災感知器の固有信号応答部は、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、該不揮発性メモリの所定のアドレスに特定位置の1ビットのみが他のビットと区別されたビットとなる固有の番号データを記憶し、前記感知器用中継器からの下り信号による前記所定アドレスを指定した前記番号データの読出し動作による感知器固有に定められた特定ビットの出力タイミングで固有の上り信号を送出することを特徴とする火災報知システム。
  9. 請求項8記載の火災報知システムに於いて、前記火災感知器の固有信号応答部は、更に、火災信号の送出中は、前記感知器用中継器からの下り信号による前記所定アドレスを指定した前記該不揮発性メモリの前記番号データの読出し動作による感知器固有に定められた特定ビットの出力タイミングで前記火災信号の送出を一時的に遮断することを特徴とする火災報知システム。
  10. 請求項8記載の火災報知システムに於いて、前記火災感知器の固有信号応答部は、前記不揮発性メモリからの読出応答信号と火災検出部からの火災信号を入力して発報回路を動作する排他的論理和回路(EX−OR回路)を備えたことを特徴とする火災報知システム。
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