JP2007265352A - 火災報知設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電時の受信機と中継器及び中継器と火災感知器の伝送処理に伴う消費電力を低減して予備電源の小型化とコスト低減を図る。
【解決手段】 受信機10の火災監視部は、外部電源による動作時に正常時伝送同期コマンドK1を一定周期毎に中継器に送信し、停電時には予備電源動作を示す停電時伝送同期コマンドK2を一定周期毎に中継器に送信して火災を監視する。中継器12の中継処理部は、正常時伝送同期コマンドK1を受信した際には感知器回線に正常監視コマンドAと断線監視コマンドBを交互に、停電時伝送同期コマンドK2を受信した際には断線監視コマンドAを間引きして送信して消費電流を低減させる。、
【選択図】 図8

Description

本発明は、受信機から引出された伝送路に中継器を接続し、中継器から引出された感知器回線に複数の火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に関する。
従来、P型アドレッサブル火災感知器を中継器からの感知器回線に接続した火災報知設備にあっては、パルスカウント伝送方式により火災感知器に対するコマンド送信と感知器応答を処理している。
パルスカウント伝送方式にあっては、受信機からの伝送同期コマンドに基づいて中継器から火災感知器にコマンドと応答用パルスを含む下り信号を電圧変化で送信し、火災感知器から中継器にコマンド応答の上り信号を、応答用パルスの空きタイミングの電流変化で送信して火災を監視するようにしている。
火災感知器のアドレスは、応答用パルスのパルス数で決まる最大アドレスまで設定することができ、応答用パルスをカウントして自己アドレスに一致するタイミングで、その時のコマンドに対応した応答信号を中継器に上り信号として送信する。中継器は応答用パルスを計数しており、火災感知器からコマンド応答の上り信号を受信した時のカウンタ値から感知器アドレスを認識している。
このような火災報知設備にあっては、停電時の火災監視動作と火災警報動作を所定時間に亘り保証するため、受信機にバッテリーを用いた予備電源を設けている。予備電源の容量は、停電時に1時間の火災監視ができ、且つ、火災感知器が火災を検出した場合には、10分間の火災警報動作ができる容量とすることが規格上定められている。
予備電源として受信機内に設けたバッテリーを小型化してコスト低減を図るためには、停電による予備電源動作時の消費電流を低減する必要がある。この予備電源動作時の低消費電流化を図るため、従来の受信機では、地区音響装置を常用電源使用時に連続鳴動させ、予備電源装置の使用時には間欠鳴動させる方法等が採用されている。
特開2001−338359号公報
しかしながら、近年の火災報知設備にあっては、火災受信機や中継器におけるCPU回路の高速化と高機能化、液晶表示部のカラー化と大画面化等により停電時の消費電力が増大する傾向にあり、従来の予備電源動作時の低電流化を行ったとしても、予備電源の大容量化が必要となり、バッテリーが大型化して高コスト化するという問題がある。
本発明は、停電時の受信機と中継器及び中継器と火災感知器の伝送処理に伴う消費電力を低減して予備電源の小型化とコスト低減を図る火災報知設備を提供することを目的とする。
本発明は、予備電源を備えた受信機から引出された伝送路に中継器を接続すると共に、中継器から引出された感知器回線にアドレスを割り当てた複数の火災感知器を接続し、中継器から電圧を変化させることでコマンドと応答用パルスを含む下り信号を送信し、火災感知器から応答用パルスの空きタイミングで電流を変化させることで上り信号を送信する火災報知設備に於いて、
受信機に、外部電源による動作時に正常時伝送同期コマンドを一定周期毎に中継器に送信し、停電時には予備電源動作を示す停電時伝送同期コマンドを一定周期毎に中継器に送信して火災を監視する火災監視部を設け、
中継器に、正常時伝送同期コマンドを受信した際にはコマンド受信毎に感知器回線に監視コマンドの下り信号を送信し、停電時伝送同期コマンドを受信した際には所定回数間引きしたコマンド受信毎に感知器回線に監視コマンドの下り信号を間引き送信する中継処理部を設けたことを特徴とする。
中継処理部は、正常時伝送同期コマンドを受信する毎に断線監視コマンドの下り信号と正常監視コマンドの下り信号を交互に前記感知器回線に送信し、停電時伝送同期コマンドを受信した際には所定回数間引きしたコマンド受信毎に断線監視コマンドの下り信号のみを間引き送信する。
中継処理部は、断線監視コマンドの下り信号の間引き送信により断線を検出した場合、断線監視コマンドの間引き送信を停止して停電時伝送同期コマンドに同期して断線監視コマンドで送信し、所定回数連続して断線を検出した場合に断線を確定して受信機に通知する。
受信機の火災監視部は、中継器から火災確定通知を受けた場合、火災発生を示す火災時伝送同期コマンドを一定周期で送信し、
中継器の中継処理部は、火災時伝送同期コマンドを受信した場合、監視コマンドの下り信号の送信を停止して発報アドレス検索コマンドの下り信号のみを一定周期で送信して発報した火災感知器のアドレスを取得する。
中継器の中継処理部は、受信機に火災確定を通知していない状態で火災時伝送同期コマンドを受信した場合、火災時伝送同期コマンドに基づく処理動作を停止する。
中継器の中継処理部は、火災時伝送同期コマンドを受信した場合、火災を確定した感知器回線以外の感知器回線に対する火災時伝送同期コマンドに基づく処理動作を停止する。
本発明によれば、停電時には、受信機からの伝送同期コマンドを所定数間引きしたタイミングで感知器回線に監視コマンドを送信するため、中継器と火災感知器間のパルスカウント方式による伝送処理の消費電力を低減でき、消費電力を低減できる分だけ、予備電源に使用しているバッテリー容量を低減し、小型化と低コスト化を図ることができる。
また火災時には、発報した火災感知器を検索する発報アドレス検索コマンドは送信するが、受信機からの伝送同期コマンドに基づく監視コマンドの送信は一切停止され、また、火災を検出していない他の中継器での監視コマンドの送信も停止し、火災発生時に受信機から供給するピーク電流を抑えることにより、予備電源に使用するバッテリーの電圧を上げる必要がなくなり、バッテリー容量を低減し、小型化と低コスト化を図ることができる。
図1は本実施形態による火災報知設備の構成を示したブロック図である。図1において、受信機10から引き出された伝送線18及び中継器制御線19に対し複数の中継器12が接続されており、中継器12からは感知器回線20が引き出され、それぞれ複数の火災感知器14−1〜14−nを接続している。
図2は図1における受信機10の実施形態を示したブロック図である。図2において、受信機10には受信機CPU100が設けられ、受信機CPU100に対しては、伝送回路102、電源部104、バッテリーを使用した予備電源105、表示部106、操作部108、音響警報部110、移報部112、EEPROM114及びRAM116を設けている。
受信機CPU100にはプログラム制御により実現される機能として火災監視部94を設けている。火災監視部94は、伝送回路102に対する指示で伝送線18により図1の中継器12に対し一定周期T1、例えばT1=9秒間隔で伝送同期コマンドを送っており、この伝送同期コマンドの間に所定回数、ポーリングコマンドを送っている。
火災監視部94により受信機10から中継器12に送信する伝送同期コマンドは、
(1)正常時伝送同期コマンドK1
(2)停電時伝送同期コマンドK2
(3)火災時伝送同期コマンドK3
の3種類があり、それぞれコマンドコードE2h,E1h,E0hとしている。
火災監視部94は、外部電源による動作時に正常時伝送同期コマンドK1を一定周期T1、例えば9秒間隔で中継器12に送信し、停電時には予備電源105の動作を示す停電時伝送同期コマンドK2を一定周期T1で中継器12に送信し、更に、中継器12から火災確定通知を受けた場合、火災発生を示す火災時伝送同期コマンドK3を一定周期T1で送信する。
火災監視部94は中継器12からの火災割込信号を受信すると、表示部106を使用して火災警報表示を行い、音響警報部110から音響警報を出すと共に、必要に応じて移報部112から移報信号を出力して、連動機器としての防排煙扉や警報ベルなどを連動制御するようにしている。操作部108としては、表示部106に使用しているタッチパネル付きの操作画面を備え、それ以外に適宜の火災監視に必要なスイッチが設けられている。
本実施形態にあっては、不揮発メモリであるEEPROM114に火災感知器のデェフォルト接続データテーブル118を格納しており、火災受信機10の電源投入により設備を立ち上げた際に、EEPROM114のデェフォルト接続データテーブル118が受信機CPU100により読み出され、RAM116に接続データテーブル120として展開され、火災監視部94による火災監視に必要なデータとして使用される。
図3は本実施形態における中継器の実施形態を示したブロック図である。図3において中継器12は、伝送回路22、中継器CPU24、電源部26、電流検出回路28、送信回路30、応答信号検出回路32を備えている。中継器CPU24にはプログラム制御により実現される機能として中継処理部34を設けている。
中継処理部34は、図4のタイムチャートのように、受信機10から正常時伝送同期コマンドK1を受信するごとに、正常監視コマンドAと断線監視コマンドBを、送信回路30を駆動して感知器回線20に送出する。
正常監視コマンドAの下り信号に対しては、全ての火災感知器14−1〜14−nがコマンド応答の上り信号を送信する。断線監視コマンドBの下り信号に対しては、終端設定された火災感知器14−nがコマンド応答の上り信号を送信する。
中継器12から感知器回線20に送信される下り信号は、感知器回線の電圧を変化させるいわゆる電圧モードの信号である。これに対し火災感知器14−1〜14−nから送信される上り信号は、感知器回線20に流れる電流を変化させるいわゆる電流モードの信号である。
中継処理部34は正常監視コマンドAに対するコマンド応答の上り信号が同じアドレスの火災感知器から4回連続して受信できなかった場合、火災感知器の外れを確定して受信機10に通知する。
また中継処理部34は終端設定された火災感知器14−nから断線監視コマンドBに対するコマンド応答の上り信号が4回連続して受信できなかった場合、感知器回線20の断線を確定して受信機10に通知する。
一方、受信機10が停電により予備電源105で動作している場合には停電用伝送同期コマンドK2が受信されるが、中継処理部34は停電用伝送同期コマンドK2を解読して停電を認識し、停電時には、正常監視コマンドAの送信は停止し、停電時伝送同期コマンドK2を所定回数の間引きした受信タイミング毎に、断線監視コマンドBの下り信号を間引き送信する。
例えばT1=9秒間隔で受信される停電用伝送同期コマンドK2を受信して断線監視コマンドBを送信したら、続いて受信される4回分の停電用伝送同期コマンドK2について間引きして断線監視コマンドBを送信せず、5回目の停電用伝送同期コマンドK2の受信で次の断線監視コマンドBを送信する。
この間引き処理により停電時には、断線監視コマンドBの送信間隔を正常時のT1=9秒からT2=T1×9秒=45秒に広げ、中継器12からの監視コマンドの送信に必要な消費電流を低減する。
更に、中継処理部34は、火災感知器14−1〜14−nのいずれかで火災を検出すると、感知器回線20に対し火災割込信号が送信されることから、この火災割込信号を受信して感知器アドレス検索コマンドを送信し、発報した火災感知器の感知器アドレスを取得する。
火災感知器による発報時の火災割込信号の送信は、例えば一定の時間間隔で例えば2回連続して行われ、中継処理部34にあっては、2回の火災割込信号の受信による感知器アドレス検索コマンドの検索結果である感知器アドレスが一致したら火災を確定し、受信機10に対し火災検出を火災割込信号により通知(火災確定通知)し、火災警報を行わせる。
中継器12から火災確定通知を受けた受信機10は、火災時伝送同期コマンドK3をT1=9秒間隔で送信してくる。中継処理部34は受信機10からの火災時伝送同期コマンドK3の受信を解読すると、火災発報している感知器回線に対する正常監視コマンドAと断線監視コマンドBの送信を停止し、発報アドレス検索コマンドを例えばT3=6秒間隔で送信して発報した火災感知器のアドレスを取得し、新たな感知器アドレスを取得すれば、次の発報を確定して受信機10に発報情報を通知する。
また中継処理部34は受信機10からの火災時伝送同期コマンドK3の受信を解読した際に、火災発報が行われていない感知器回線20に対する正常監視コマンドAと断線監視コマンドBの送信を停止する。このため火災発報を検出していない別の中継器にあっては、受信機10から火災時伝送同期コマンドK3を受信して正常監視コマンド及び断線監視コマンドの送信は行われず、火災感知器との間の伝送処理は全て停止することになる。
火災発生時の中継器12の動作は、外部電源により動作している正常時も、予備電源により動作している停電時も同じであり、いずれの場合にも火災発生に伴う受信機10からのピーク電流を必要最小限に抑えている。
図5は本実施形態における火災感知器14の実施形態を示したブロック図である。図5において、火災感知器14は、無極性ノイズ吸収回路37、9ボルト出力の定電圧回路38、3ボルト出力の定電圧回路40、リセット監視回路42、感知器CPU44、揮発メモリであるEEPROM46、パルス駆動回路48、サーミスタなどの温度検出素子50、温度検出回路52、伝送信号検出回路54及び応答信号送出回路56を備えている。
感知器CPU44に設けたEEPROM46にはアドレス47が記憶され、更に火災感知器14が熱感知器であることを示す種別データも記憶され、感知器回線20の電源投入に伴うリセット監視回路42による感知器CPU44のリセットスタートによる初期化処理で、EEPROM46よりアドレス47を含む各種設定情報を内部のRAMに展開し、感知器制御を行う。
感知器CPU44にはプログラム制御により実現される機能として感知器応答部64が設けられている。感知器応答部64は中継器12からのコマンドと応答用パルスからなる下り信号を受信し、応答用パルスをカウントした値が自己アドレスに一致した際の応答用パルスの空きタイミングで、このとき受信しているコマンドに対応した応答信号としての上り信号を送信する。
例えば中継器12からの正常監視コマンドを含む下り信号は、伝送信号検出回路54で検出されて感知器CPU44に入力され、コマンド内容を解読した後、火災感知器14に異常がなければ、感知器応答部64が応答用パルスのカウント値が自己アドレスに一致した直後の空きタイミングで応答信号を応答信号送出回路56に出力し、感知器回線の電流変化によりコマンド応答の上り信号を送信する。火災感知器14に異常がある場合には、コマンド応答の上り信号は送信されない。
また火災感知器14に終端設定が行われている場合、感知器応答部64は断線監視コマンドを解読した際に、応答用パルスのカウント値が自己アドレスに一致した直後の空きタイミングで応答信号を応答信号送出回路56に出力し、感知器回線の電流変化によりコマンド応答の上り信号を送信する。
ここで火災感知器14のパルス駆動回路48は、感知器CPU44からの一定時間間隔の駆動パルスを受けて温度検出素子50であるサーミスタを駆動しており、検出タイミングごとに温度検出回路52で温度を検出して感知器CPU44に読み込み、予め設定した火災温度を超えたことで火災発報を検出し、伝送信号検出回路54を使用して火災割込信号を感知器回線20に送信する。
本実施形態にあって、感知器CPU44は火災発報を検出すると、中継器12からの正常監視コマンドの送信間隔内で連続して例えば2回、火災割込信号を送信する。正常監視コマンドが例えば9秒間隔で送信されているとすると、火災発報時に火災感知器14は3秒間隔で連続して火災割込信号を送信する。
このような火災感知器14からの火災割込信号につき、中継器12は感知器番号の検索コマンドを発行して感知器番号を取得し、例えば2回目の火災割込信号の受信で感知器番号の検索結果が一致することを条件に火災を確定して、受信機10に火災発生を通報する。
中継器12で2回の火災割込信号について火災が確定されると、中継器12は発報表示灯制御コマンドを送信し、これを受けて火災感知器14は作動表示灯(図示せず)を点灯する。
中継器12にあっては、第1報目で火災を確定すると、その後、例えばT3=6秒間隔で連続して感知器アドレス検索コマンドを発行しており、したがって2報目の火災感知器が発報すると、感知器アドレス検索コマンドに対し感知器アドレス応答信号を送信することで、中継器12側において2報目、更に3報目といった同一感知器回線20における火災発報を認識することができる。
なお図5の火災感知器14にあっては、サーミスタなどの温度検出素子50による熱感知器を例に取るものであったが、発光素子と受光素子を備えた散乱光式煙感知器であってもよいことはもちろんである。
図6は本実施形態の中継器12と火災感知器14の間のコマンド送信の下り信号とコマンド応答の上り信号のタイムチャートである。図6(A)はコマンド送信の下り信号であり、感知器回線の定常電圧を例えば19ボルトとすると、19ボルトから31ボルトに変化させている。
電圧変化で行うコマンド送信用の下り信号は、スタートパルス71、基準パルス72、コマンド74,76及び応答用パルス78で構成される。本実施形態において、感知器回線20に接続可能な火災感知器の最大数は例えば32台であり、このためコマンド76に続いて38個の応答用パルス78を送信している。またコマンド74,76は同じコマンドであり、2連送することで信頼性を上げている。
火災感知器14−1〜14−32にあっては、下り信号のコマンド76に続く応答用パルス78をカウントし、カウント値が予め設定した自己アドレスに一致すると、その直後の応答用パルス78の空きタイミングで電流変化によるコマンド応答の上り信号を送信する。図6(B)は感知器回線に接続している32台の火災感知器が一括コマンドである正常監視コマンドを受信してコマンド応答の上り信号を送出した場合である。
コマンド応答の上り信号は、図6(C)のアドレス1〜32の火災感知器14−1〜14−32に示すように、応答用パルス78をカウントして各アドレスに一致するタイミングで、それぞれの火災感知器がコマンド応答上り信号82−1〜82−32を送信しており、その合成信号が図6(B)の上り信号として感知器回線に送信されることになる。
図7は本実施形態における外部電源により動作している正常時の監視動作のタイムチャートである。図7において、受信機10はT1=9秒間隔で正常時伝送同期コマンドK1を繰り返し送信している。
中継器12は正常時伝送同期コマンドK1を受信すると、まず正常監視コマンドAを火災感知器14に送信し、火災感知器14は正常であれば応答パルスXを送信する。中継器12は次の正常時伝送同期コマンドK1を受信すると断線監視コマンドBを火災感知器14に送信する。火災感知器14が終端設定されていたとすると応答パルスYを送信する。
この状態で回線断線122と感知器外れ124が同時に発生したとする。感知器はずれ124が発生した後の最初の正常時伝送同期コマンドK1の受信に基づき中継器12が正常監視コマンドAを送信すると、感知器外れ124が起こしている火災感知器の応答パルスが受信されないことで、感知器外れ1回目検出124−1が中継器12で行われる。
次の正常時伝送同期コマンドK1を受信すると中継器12は断線監視コマンドBを送信する。このとき回線断線122が発生していることから、終端設定されている火災感知器14からは応答パルスなし126−1となり、中継器12は断線1回目検出122−1を行う。
このように中継器12で断線が検出されると、断線監視コマンドBの間引き送信を停止し、その後に得られる受信機10からの正常時伝送同期コマンドK1の受信毎に、本実施形態にあっては4回断線監視コマンドBを連続して火災感知器14側に送信する。
この4回の断線監視コマンドBの送信に対し、火災感知器14側にあっては回線断線122により応答パルスなし126−2〜126−4の応答なし状態が得られ、それぞれに対し断線2回検出122−2、断線3回検出122−3、更に断線4回検出については断線確定122−4とし、確定した感知器回線断線を受信機10に通知して断線障害を警報表示させることになる。
断線確定122−4が済むと次の正常時伝送同期コマンドK1の受信に同期して正常監視コマンドAと断線監視コマンドBを交互に送信するようになる。このため感知器外れ124が発生してから感知器外れ2回検出124−2、感知器外れ3回検出124−3、更に感知器外れ4回目検出について外れ確定124−4とし、確定した感知器外れを受信機10に通知して障害表示させる。
図8は本実施形態における停電時の監視動作のタイムチャートである。図8において、外部電源により正常に動作している場合には、受信機10から正常時伝送同期コマンドK1が中継器12に送信され、例えば中継器12は正常監視コマンドAを火災感知器14に送出し応答パルスXを得ている。
この状態で停電発生128となると、予備電源による動作状態に切り替わり、停電発生128に基づき受信機10はその後T1=9秒間隔で停電時伝送同期コマンドK2の送信を行うようになる。
中継器12は停電時伝送同期コマンドK2を受信すると、正常監視コマンドAの送信は停止し、断線監視コマンドBの送信のみに切り替わる。更に断線監視コマンドBの送信につき間引き処理を行う。本実施形態にあっては最初に停電時伝送同期コマンドK2が受信した後得られる4回分の停電時伝送同期コマンドK2の受信に対し断線監視コマンドの送信を行わない断線監視間引き処理130を行っており、間引きした後に得られる停電時伝送同期コマンドK2の受信で停電発生128に対し2回目の断線監視コマンドBを送信している。
このため停電発生時には受信機10からの伝送同期コマンドの周期がそれぞれT1=9秒からT2=45秒に広がり、受信機10と中継器12の間の伝送同期コマンドに必要な消費電流を低減することができる。
続いて停電発生128の状態で火災感知器14側に回線断線132が発生したとする。この回線断線132が発生すると、断線監視コマンドBに対する応答パルスが終端設定された火災感知器14から受信できなくなることで、断線1回検出136−1が行われる。
中継器12で回線断線が検出されると、それまで行っていた停電時の回線断線間引き処理130が中断され、受信機10よりT1=9秒間隔で送られてくる停電時伝送同期コマンドK2の受信に同期して断線監視コマンドBを繰り返し送信する。
本実施形態にあっては、断線1回検出136−1で断線を認識した後、連続して3回断線監視コマンドBを停電時伝送同期コマンドK2の送信に同期して送信しており、それぞれ断線2回検出136−2、断線3回検出136−3及び断線4回検出となるが、4回目については断線確定136−4として、確定した感知器回線の断線を受信機10に通知する。
このように停電時にあっては、中継器12から火災感知器14に対する正常監視コマンドの送信は停止され、停電時伝送同期コマンドK2の受信を4回間引きしたT2=45秒間隔で断線監視コマンドBを火災感知器14側に送信しているが、万一、回線断線が検出されるた場合には、間引き処理を中断して停電時伝送同期コマンドK2の送信間隔であるT1=9秒間隔で断線監視コマンドを送信し、速やかに感知器回線の断線を確定して受信機に通知することになる。
尚、一度感知器回線の断線を確定した後は断線監視間引き処理130を再開し、T2=45秒間隔で断線監視コマンドを送信して感知器回線の断線の復旧を待つことになる。
図9は本実施形態における火災発生時の監視動作のタイムチャートである。図9において、受信機10は例えば外部電源の供給により動作している正常時にあっては、受信機10から正常時伝送同期コマンドK1がT1=9秒間隔で送信され、これを受けて中継器12は例えば正常監視コマンドAを火災感知器14側に送信し応答パルスXを受信している。
この状態で警戒区域で火災が発生して火災感知器14が火災発報138になると、火災割込パルスF1を中継器12に送信してくる。火災割込パルスF1を受けて中継器12は発報番号検索(発報アドレス検索)Cを火災感知器14側に行い、これを受けて火災発報138となった火災感知器が応答パルスXを出力し、発報した火災感知器のアドレスを中継器12で検出する。
続いて火災割込パルスF2が出力されるとアドレス一致を条件に火災確定140となる。火災確定140が中継器12で行われると、その後の受信機10からのポーリングコマンドP2による応答として火災割込Iが行われ、火災確定が受信機10に通知され、受信機10において火災警報表示が行われる。
このため受信機10にあっては火災発生を認識してその後T1=9秒間隔で火災時伝送同期コマンドK3を中継器12に繰り返し送信することになる。
中継器12は受信機10から火災時伝送同期コマンドK3を受信すると、T3=6秒間隔で発報番号検索コマンドCを繰り返し送信する。この発報番号検索コマンドCの送信に対し同じ感知器回線で別の火災感知器の火災発報142が行われると、その応答パルスXから追加発報となった新たな感知器アドレスが認識され、受信機10からのポーリングコマンドP2に対し割込Iにより新たに発報した火災感知器のアドレスを受信機10に通知し、受信機10において2報目の火災発報表示が行われる。
尚、図9は正常時伝送同期コマンドK1の送信状態で火災発報138がおきた場合の動作を説明しているが、停電により予備電源が動作した停電時伝送同期コマンドK2の送信状態にあっても、同じ火災検出動作が行われることになる。
また、本実施形態にあっては正常時の中継器から火災感知器に対する正常監視コマンド及び断線監視コマンドの送信間隔をT1=9秒とし、停電時には正常監視コマンドの送信を停止し、断線監視コマンドを間引き処理によりT2=45秒と送信間隔を広げて消費電力を少なくしているが、間引き数および間引きによるコマンド送信間隔は本実施形態に限定されず、必要に応じて更に間引き数を増減することもできる。
また本実施形態は中継器からコマンド及び応答用パルスを下り信号として送信し、火災感知器側でコマンドを解読するとともに応答用パルスをカウントして自己アドレスに一致した空きタイミングで上り信号を応答送信するパルスカウント伝送方式を例にとるものであったが、中継器と火災感知器の間でコマンドアドレスデータ入力を含む伝聞による双方向伝送機能を備えたデータ伝送方式を採用する火災報知設備についても同様に適用する事が出来る。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、さらに上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本実施形態の火災報知設備の実施形態を示したブロック図 受信機の実施形態を示したブロック図 中継器の実施形態を示したブロック図 受信機の伝送同期コマンドと中継器からの断線監視コマンドと正常監視コマンドのタイムチャート 火災感知器の実施形態を示したブロック図 中継器と火災感知器の間のコマンド送信の下り信号とコマンド応答の上り信号のタイムチャート 本実施形態における正常時の監視動作のタイムチャート 本実施形態における停電時の監視動作のタイムチャート 本実施形態における火災発生時の監視動作のタイムチャート
符号の説明
10:受信機
12,12−1,12−2:中継器
14−1〜14−n:火災感知器
18:伝送線
19:中継器制御線
20,20−1,20−2:感知器回線
22,102:伝送回路
24:中継器CPU
26,104:電源部
28:電流検出回路
30:送信回路
32:応答信号検出回路
34::中継処理部
37:無極性ノイズ吸収回路
38,40:定電圧回路
42:リセット監視回路
44:感知器CPU
46:EEPROM
47:アドレス
48:パルス駆動回路
50:温度検出素子
52:温度検出回路
70:正常監視コマンド
71:スタートパルス
72:基準パルス
74,76:コマンド
78:応答用パルス
82−1〜82−32:コマンド応答上り信号
94:火災監視部
100:受信機CPU
106:表示部
108:操作部
110:音響警報部
112:移報部
114:EEPROM
116:RAM
118:デェフォルト感知器接続データテーブル
120:感知器接続データテーブル

Claims (6)

  1. 予備電源を備えた受信機から引出された伝送路に中継器を接続すると共に、前記中継器から引出された感知器回線にアドレスを割り当てた複数の火災感知器を接続し、前記中継器から電圧を変化させることでコマンドと応答用パルスを含む下り信号を送信し、前記火災感知器から前記応答用パルスの空きタイミングで電流を変化させることで上り信号を送信する火災報知設備に於いて、
    前記受信機に、外部電源による動作時に正常時伝送同期コマンドを一定周期毎に前記中継器に送信し、停電時には予備電源動作を示す停電時伝送同期コマンドを一定周期毎に前記中継器に送信して火災を監視する火災監視部を設け、
    前記中継器に、前記正常時伝送同期コマンドを受信した際にはコマンド受信毎に前記感知器回線に監視コマンドの下り信号を送信し、前記停電時伝送同期コマンドを受信した際には所定回数間引きしたコマンド受信毎に前記感知器回線に監視コマンドの下り信号を間引き送信する中継処理部を設けたことを特徴とする火災報知設備。
  2. 請求項1記載の火災報知設備に於いて、前記中継処理部は、前記正常時伝送同期コマンドを受信する毎に断線監視コマンドの下り信号と正常監視コマンドの下り信号を交互に前記感知器回線に送信し、前記停電時伝送同期コマンドを受信した際には所定回数間引きしたコマンド受信毎に前記断線監視コマンドの下り信号のみを間引き送信することを特徴とする火災報知設備。
  3. 請求項2記載の火災報知設備に於いて、前記中継処理部は、前記断線監視コマンドの下り信号の間引き送信により断線を検出した場合、前記断線監視コマンドの間引き送信を停止して前記停電時伝送同期コマンドに同期して前記断線監視コマンドで送信し、所定回数連続して断線を検出した場合に断線を確定して前記受信機に通知することを特徴とする火災報知設備。
  4. 請求項1記載の火災報知設備に於いて、
    前記受信機の火災監視部は、前記中継器から火災確定通知を受けた場合、火災発生を示す火災時伝送同期コマンドを一定周期で送信し、
    前記中継器の中継処理部は、前記火災時伝送同期コマンドを受信した場合、前記監視コマンドの下り信号の送信を停止して発報アドレス検索コマンドの下り信号のみを一定周期で送信して発報した火災感知器のアドレスを取得すること特徴とする火災報知設備。
  5. 請求項4記載の火災報知設備に於いて、前記中継器の中継処理部は、前記受信機に火災確定を通知していない状態で前記火災時伝送同期コマンドを受信した場合、前記火災時伝送同期コマンドに基づく処理動作を停止することを特徴とする火災報知設備。
  6. 請求項4記載の火災報知設備に於いて、前記中継器の中継処理部は、前記火災時伝送同期コマンドを受信した場合、火災を確定した感知器回線以外の感知器回線に対する前記火災時伝送同期コマンドに基づく処理動作を停止することを特徴とする火災報知設備。
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