JP2006062495A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】カーカスプライの巻き返し端に繰返し入力される応力を遮断してその部位のセパレーションを回避できる空気入りラジアルタイヤを提案する。
【解決手段】スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライ(2)を、トレッド部からサイドウオール部を経てビード部までトロイダルに延在させて、その各端部域をビード部に埋設したビードコア(1)の周りでタイヤの内側から外側へ巻き返した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカスプライ(2)の巻き返し端をビードコア(1)の外表面に沿わせて近接配置し、その巻き返し端を、該ビードコア(1)と第2のビードコア(3)にて挟持する。
【選択図】図1
【解決手段】スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライ(2)を、トレッド部からサイドウオール部を経てビード部までトロイダルに延在させて、その各端部域をビード部に埋設したビードコア(1)の周りでタイヤの内側から外側へ巻き返した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカスプライ(2)の巻き返し端をビードコア(1)の外表面に沿わせて近接配置し、その巻き返し端を、該ビードコア(1)と第2のビードコア(3)にて挟持する。
【選択図】図1
Description
本発明は空気入りラジアルタイヤに関し、カーカスプライの巻き返し部分において繰返し負荷される応力を緩和してその部分でのセパレレーションの発生を有利に回避しようとするものである。
車両に装着される空気入りラジアルタイヤは、図3にその断面を示すように、スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライ4を、トレッド部5からサイドウオール部6を経てビード部7までトロイダルに延在させて、その各端部域をビード部7に埋設したビードコア7aの周りで内側から外側へと巻き返してゴム質中に埋め込んで固定するのが一般的な構造になっている。
ところで、かかる構造のタイヤは、車両の走行中にカーカスプライの端部域において応力が繰返し入力されるためその部分でセパレーションを引き起し易くリムずれやへたり等のタイヤトラブルの原因になっており、また、タイヤの寿命にも悪影響を与えていた。
カーカスプライの端部域におけるセパレーションは、とくにトラック、バス、建設車両等の重車両においてとりわけ顕著であって、その解決を試みた従来技術としては、カーカスプライの端部域に塑性変形させた屈曲部を設けて、ビードコアとサブビードコアにてカーカスプライを挟み込むようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤが知られている(特許文献1参照)が、係るタイヤにおいては未だ十分なものとはなっていないのが現状であった。
特開2000−301917号公報
本発明の課題は、カーカスプライの端部域に繰返し入力される応力に起因したセパレーションを抑制しリムずれやへたり等のトラブルを解消するとともにタイヤ寿命を一層延長できる新規な空気入りラジアルタイヤを提案するところにある。
本発明は、スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライを、トレッド部からサイドウオール部を経てビード部までトロイダルに延在させて、その各端部域をビード部に埋設したビードコアの周りでタイヤの内側から外側へ巻き返してなる空気入りラジアルタイヤであって、
前記カーカスプライの巻き返し端をビードコアの外表面に沿って近接配置し、その巻き返し端を、該ビードコアと第2のビードコアにて挟持してなる、ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤである。
前記カーカスプライの巻き返し端をビードコアの外表面に沿って近接配置し、その巻き返し端を、該ビードコアと第2のビードコアにて挟持してなる、ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤである。
カーカスプライの端部をビードコアの外表面に近接配置するとともに、その巻き返し端の外側から第2のビードコアで挟み込むようにすることでカーカスプライの端部はビードコアの周りで包み込まれるようになりタイヤのサイド部から入力される繰返し応力が遮断される。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う空気入りラジアルタイヤの一方のビード部についてその断面を示したものである。
図1は本発明に従う空気入りラジアルタイヤの一方のビード部についてその断面を示したものである。
図における1は六角形断面をなすビードコア、2はスチールコードからなるカーカスプライである。このカーカスプライ2はトレッド部からサイドウオール部を経てビード部までトロイダルに延在するもので、その各端部域2aはビードコア1の周りでタイヤの内側から外側へ巻き返され、該ビードコア1の外表面に近接配置されている。
また、3はビードコア1と同等の断面形状を有し、カーカスプライ2の巻き返し端をビードコア1との相互間にて挟持する第2のビードコアである。
タイヤ走行中、タイヤのカーカスプライは繰返し屈曲(繰返し応力の元となる)し、とくにその巻き返し端にはカーカスプライをゴム層から引き剥がそうとする応力が繰返し入力され、これがセパレーションの主因となっているが、カーカスプライ2の巻き返し端をビードコア1と第2のビードコア3で挟持することでセパレーションを引き起こす応力が遮断されこととなり、これによりタイヤトラブルが回避され寿命が大幅に延長される。
図2は本発明にしたがう空気入りラジアルタイヤの他の実施の形態を示した図である。
かかる構造のタイヤは、ビードコア1及び第2のビードコア3のそれぞれの外表面を変形させてカーカスプライ2の巻き返し端を緊密に挟持する構造のものである。
カーカスプライ2の巻き返し端を緊密に挟持することでタイヤ走行中に入力される繰返し応力はより確実に遮断される。
本発明にしたがう空気入りラジアルタイヤは、ビード部の構造以外は通常の空気入りラジアルタイヤと基本構造は共通するものであり、乗用車用タイヤ(PSR)、トラック、バス用タイヤ(TBR)、建設車両用タイヤ(ORR)その他のラジアルタイヤに適用し得る。
図1、図2及び図3に示した構造になる、サイズ275/80R22.5の供試タイヤをそれぞれ用意し、これを8.25(リム幅の呼び)のリムに組み込み、内圧を784kPa(8.0kgf/cm2)に保持して3000kgの荷重を負荷した状態でドラムによる走行試験を実施して、各供試タイヤのビード部においてセパレーションが発生し走行が不可能となるまでの距離について調査した。
図3に示した従来タイヤの走行距離を指数表示で100とした場合に、図1に示した構造のタイヤではその1.8倍であり、図2に示した構造のタイヤでは同じく1.8倍であり、本発明にしたがうタイヤにおいてはビード部の耐久性が著しく改善されることが確認された。
カーカスプライの巻き返し端でのセパレーションの発生を皆無とした走行寿命の延長された空気入りラジアルタイヤを安定供給できる。
1 ビードコア
2 カーカスプライ
3 第2のビードコア
2 カーカスプライ
3 第2のビードコア
Claims (1)
- スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライを、トレッド部からサイドウオール部を経てビード部までトロイダルに延在させて、その各端部域をビード部に埋設したビードコアの周りでタイヤの内側から外側へ巻き返してなる空気入りラジアルタイヤであって、
前記カーカスプライの巻き返し端をビードコアの外表面に沿わせて近接配置し、その巻き返し端を、該ビードコアと第2のビードコアにて挟持してなる、ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004246518A JP2006062495A (ja) | 2004-08-26 | 2004-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004246518A JP2006062495A (ja) | 2004-08-26 | 2004-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006062495A true JP2006062495A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=36109349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004246518A Withdrawn JP2006062495A (ja) | 2004-08-26 | 2004-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006062495A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008062840A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ及びタイヤ製造方法 |
WO2008062601A1 (fr) | 2006-11-20 | 2008-05-29 | Bridgestone Corporation | Procédé de fabrication de pneu cru, dispositif de flexion de bande de carcasse destiné à être utilisé dans la fabrication et appareil de fabrication de pneu cru |
-
2004
- 2004-08-26 JP JP2004246518A patent/JP2006062495A/ja not_active Withdrawn
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JP2008062840A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ及びタイヤ製造方法 |
WO2008062601A1 (fr) | 2006-11-20 | 2008-05-29 | Bridgestone Corporation | Procédé de fabrication de pneu cru, dispositif de flexion de bande de carcasse destiné à être utilisé dans la fabrication et appareil de fabrication de pneu cru |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060602 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070629 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20091028 |