JP2006059740A - 組み込み式誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的に冷却風を取り入れることができ、また調理者に排気風が当たって不快感を生じさせることのない組み込み式誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】 本体3に、加熱を行う誘導コイル7と、該誘導コイル7に通電を行う電源部6と、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却する冷却ファン8と、該冷却ファン8が冷却風を吸引するための冷却風吸気口18と、冷却風を排気するための冷却風排気口40とを備え、冷却風吸気口18が、本体3の組み込まれた流し台1の上面と略同一平面上に配置され、冷却風排気口40が、本体3の組み込まれた流し台1の内部に配置されているものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組み込み式誘導加熱調理器に関し、特に一般家庭の流し台等に組み込まれる組み込み式誘導加熱調理器に関する。
従来の組込型誘導加熱調理器では、吸気孔、排気孔を共に流し台の上面に位置して配したものや(例えば、特許文献1参照)、組込型誘導加熱調理器本体の下面に吸気孔を設け、排気孔を流し台の上面に位置して配したものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−223250号公報(図1、図2) 特開平11−354263号公報(図1、図2)
しかし、従来の組込型誘導加熱調理器では(例えば、特許文献1)、吸気孔、排気孔を共に流し台の上面に位置して配しているため、吸気孔が十分な開口面積を得られず、冷却風として必要な比較的低い温度の空気を十分に得ることができないという問題点があった。また排気孔を流し台の上面に位置して配した場合には(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、調理中に組込型誘導加熱調理器本体の上面から上方に排出された排気風が調理者の顔や手に当たって不快感を生じるという問題点があった。
本発明は、効率的に冷却風を取り入れることができ、また調理者に排気風が当たって不快感を生じさせることのない組み込み式誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る組み込み式誘導加熱調理器は、本体に、加熱を行う誘導コイルと、該誘導コイルに通電を行う電源部と、少なくとも誘導コイル及び電源部のいずれか一方を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンが冷却風を吸引するための冷却風吸気口と、冷却風を排気するための冷却風排気口とを備え、冷却風吸気口が、本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、冷却風排気口が、本体の組み込まれた流し台の内部に配置されているものである。
本発明に係る組み込み式誘導加熱調理器は、冷却風吸気口が、本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、冷却風排気口が、本体の組み込まれた流し台の内部に配置されているため、冷却に必要な比較的冷たい空気を十分に得ることができ、また調理中に排気風が調理者に当たって不快感を生ずるのを防止することができる。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。また図2は、図1に示す組み込み式誘導加熱調理器の主要な構成部品を示す分解斜視図である。以下、図1及び図2を用いて本実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器について説明する。
一般家庭等で使用される流し台1には、上面開口部2が設けられており、この上面開口部2には、本実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器の調理器本体3が嵌め込まれている。調理器本体3は、流し台1の上面とほぼ同一平面となるように配置されたトッププレート4、本体外側筐体5、電源部6、誘導コイル7、冷却ファン8、操作パネル9、後方支持パネル10等から構成されている。
電源部6は例えば回路基板からなり、誘導コイル7に通電を行う。また誘導コイル7は、調理具指示円30に載せられた鍋等の調理具を加熱する。なお調理具指示円30は、例えばトッププレート4の裏面側から描かれており、誘導コイル7の配置位置を指示するために設けられている。冷却ファン8は、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却するようになっている。
本体外側筐体5は上面が開口した箱状になっており、底面に前側支持部11、後側支持部12、側面支持部13を具備し、前側支持部11は操作パネル係合部14と係合し、後側支持部12は後方支持パネル係合部15と係合している。上面開口部2の側壁には流し台支持部16が設けられ、調理器本体3は操作パネル9及び後方支持パネル10が上面開口部2の前後縁に係止されると共に、流し台支持部16に側面支持部13が係止されている。またトッププレート4と上面開口部2の内側との隙間はゴムシール材17で封止されている。さらに前側支持部11には、冷却風排気口40が設けられている。なおこの冷却風排気口40は、例えば本体外側筐体5の底面に設けてもよい。
トッププレート4には冷却風吸気口18が設けられており、冷却風吸気口18には吸気口蓋19が設けられている。吸気口蓋19は、閉まった状態において、調理器本体3の組み込まれた流し台1の上面とほぼ同一平面上に位置するように配置され、冷却風吸気口18の内側に突設した蓋支持部21によって支持されている。この状態において吸気口蓋19は、トッププレート4の上面とほぼ同一平面となるようになっている。また吸気口蓋19の付近には蓋開閉駆動手段20が設けられており、吸気口蓋19は蓋開閉駆動手段20によって開閉されるようになっている。
ここで図1及び図2に示す組み込み式誘導加熱調理器の動作について説明する。調理器本体3の内部に設けられた電源部6に外部から電力が供給されることで、誘導コイル7に高周波電流が通電される。誘導コイル7には、通電の有無を検知する通電検知手段(図1、図2において図示せず)が設けられており、通電があるときは通電検知手段は検知信号を制御部(図1、図2において図示せず)を介して蓋開閉駆動手段20に送り、蓋開閉駆動手段20はこの検知信号に基づいて吸気口蓋19を開く。また誘導コイル7の加熱が終了したときは、通電検知手段が誘導コイル7への通電がなくなったことを検知して、制御部を介して検知信号を蓋開閉駆動手段20に送り、蓋開閉駆動手段20はこの検知信号に基づいて吸気口蓋19を閉じる。従って、調理者が操作パネル9によって誘導コイル7の加熱を開始すると自動的に吸気口蓋19が開き、誘導コイル7の加熱を終了させると自動的に吸気口蓋19が閉じるようになっている。なお吸気口蓋19が開いているときは、冷却ファン8が回転して冷却風吸気口18から冷却風を吸気して、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却するようになっている。
図3は、本発明の実施形態1に係る蓋開閉駆動手段20の周辺部を示した拡大斜視図である。本実施形態1の蓋開閉駆動手段20は、駆動源としてステッピングモータ42を有し、このステッピングモータ42はその先端に取り付けられた減速用のギアヘッド43を回転する。ギアヘッド43は、吸気口蓋19に設けられた軸継手44と係合しており、吸気口蓋19は、ギアヘッド43が回転することにより吸気口蓋19の軸継手44が設けられている方の辺(図3において下辺)を中心として回動する。このようにして、蓋開閉駆動手段20によって、吸気口蓋19の開閉が行われるようになっている。なお、図3に示す蓋開閉駆動手段20は、吸気口蓋19を開閉させる手段の一例であり、図3に示す方法以外の方法で吸気口蓋19を開閉させるようにしてもよい。
なお冷却風吸気口18に設けられた吸気口蓋19は、トッププレート4の冷却風吸気口18の周辺部を形成する材料と同じ材料及び同じ色合いで形成するようにしてもよい。吸気口蓋19を形成する材料と、トッププレート4の冷却風吸気口18の周辺部を形成する材料を同じにすることにより、吸気口蓋19が閉じているときに冷却風吸気口18及び吸気口蓋19を目立たなくすることができ、トッププレート4の上面が広々とした印象となる。
またトッププレート4の側面部と流し台1に設けられた上面開口部2の内側壁面との隙間に設けられたゴムシール材17は、本体外側筐体5の側面支持部13とトッププレート4の間の緩衝材となるように略L字形状となるようにしてもよい。
さらにトッププレート4は、セラミック板等の非磁性体の材料から形成するようにしてもよい。またゴムシール材17は、経時変化により凝固するシリコン等の充填材から形成するようにしてもよい。
本実施形態1では、冷却風吸気口18が、調理器本体3の組み込まれた流し台1の上面と略同一平面上に配置され、冷却風排気口40が、調理器本体3の組み込まれた流し台1の内部に配置されているため、冷却に必要な比較的冷たい空気を十分に得ることができ、また排気風は、例えば流し台1の前壁に当たって流し台1の内部に排出されるため、調理中に排気風が調理者に当たって不快感を生ずることがない。
さらに、蓋開閉駆動手段20によって自動的に開閉する吸気口蓋19が、調理器本体3の組み込まれた流し台1の上面と略同一平面上に配置されているため、組み込み式誘導加熱調理器を使用していないときに、トッププレート4の上面全体を調理の下準備等に使用することができる。
実施形態2.
図4は、本発明の実施形態2に係る組み込み式誘導加熱調理器の調理器本体を示す縦断面図である。なお、本実施形態2に係る組み込み式誘導加熱調理器は、調理器本体3に空気浄化装置22を備えている点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。また図4中の矢印は、冷却風の流れを示している。
図4に示す組み込み式誘導加熱調理器は、調理器本体3に空気浄化装置22を備えており、この空気浄化装置22には、凝縮器24、凝縮水受け25、油分除去フィルター26、脱臭フィルター27、風路ダクト29等が備えられている。
ここで図4に示す組み込み式誘導加熱調理器の動作について説明する。誘導コイル7に通電が開始されると、上記のように通電検知手段が検知信号を制御部(図4において図示せず)を介して蓋開閉駆動手段20に送り、蓋開閉駆動手段20はこの検知信号に基づいて吸気口蓋19を開く。また冷却ファン8が回転して、冷却風吸気口18から冷却風の吸引を開始する。このとき吸引された冷却風は、トッププレート4の上面から吸入しているため、調理の際に鍋等の調理具から放出される水蒸気や油煙等を多く含むことがある。吸引された冷却風は、まず凝縮器24で水蒸気を除去され、除去された水蒸気は水となって凝縮水受けに貯蔵される。そして冷却風は、油分除去フィルター26を通過して油分を除去され、脱臭フィルター27によって脱臭される。その後、冷却ファン8、風路ダクト29を通過して調理器本体3の内部に向かい、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却する。それから冷却風は、冷却風排気口40から流し台1の内部に排出される。
本実施形態2では、調理器本体3に空気浄化装置22を備えているため、冷却風が浄化され、調理器本体3の内部の誘導コイル等の汚れを抑制することができ、調理器本体3の内部の清掃の回数を減らすことができる。また凝縮器24によって冷却風に含まれる水蒸気を除去するため、電源部6等に水分が付着せず、組み込み式誘導加熱調理器の故障等を防止することができる。
実施形態3.
図5は、本発明の実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器では、吸気口蓋19の下側の表面に非接触温度検出手段32が設けられている。また冷却風吸気口18は、誘導コイル7の場所を示す調理具指示円30のほぼ後方に設けられている。なお本実施形態3では、各々の調理具指示円30に対して1つずつ冷却風吸気口18が設けられているものとする。さらに、冷却風吸気口18に設けられた吸気口蓋19は、図3に示すような蓋開閉駆動手段20(図5において図示せず)によって、蓋支持軸33(図5では後側の端辺)を中心に回動して開閉するようになっている。
本実施形態3では、誘導コイル7に通電が行われていない場合には吸気口蓋19は閉じており、誘導コイル7に通電が行われたときは、通電検知手段からの検知信号によって誘導コイル7の調理具指示円30のほぼ後方に設けられた吸気口蓋19のみが蓋支持軸33を中心として開くようになっている。これにより、開いている吸気口蓋19の前方の誘導コイル7に通電が行われていることが分かり、誘導コイル7の通電状態を視覚的に確認することができる。
赤外線センサ等からなる非接触温度検出手段32は、少なくとも1つ以上の吸気口蓋19の下側の表面に設けられており、開いた状態において、それぞれの冷却風吸気口18の前方にある調理具指示円30に載置された調理具31の表面温度を検出するようになっている。また非接触温度検出手段32は、吸気口蓋19の下側の表面に設けられているため、吸気口蓋19の開閉角度に合わせて検出角度を変更することができるようになっている。
本実施形態3では、吸気口蓋19の開閉角度を調整することにより非接触温度検出手段32の検出角度を調整し、非接触温度検出手段32が最高温度を示す検出角度で吸気口蓋19を保持するようにしている。これは、非接触温度検出手段32として赤外線センサ等を使用した場合に、検出角度が正確でないと実際の調理具31の温度よりも低温を示すことが多く、測定温度のうち最高温度を表示させることで最も正確な検出結果が得られるからである。
図6は、本発明の実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器の電気回路を示すブロック図である。 図6に示すように、本実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器には商用電源から制御部を介して電力が供給されている。制御部には、電源部6及び操作パネル9が接続されており、調理者が操作パネル9操作することにより電源部6に電力が供給される。電源部6に通電が行われると、電源部6から誘導コイル7に高周波電流が送られ誘導コイル7が調理具31の加熱を行う。このとき通電検知手段は、誘導コイル7への通電の有無を判断し、制御部を介して蓋開閉駆動手段20に検知信号を送り、蓋開閉駆動手段20は吸気口蓋19の開閉を行う。
制御部には、非接触温度検出手段32が接続されており、非接触温度検出手段32の検出信号は、制御部を介して蓋開閉駆動手段20に送られるようになっている。本実施形態3においては、蓋開閉駆動手段20によって非接触温度検出手段32の検出角度を変更するため、蓋開閉駆動手段20は非接触温度検出手段32の検出角度の角度調整手段としても機能する。
図7は、本実施形態3において非接触温度検出手段の検出角度を制御する方法を示したブロック図である。
制御部は、例えば誘導コイル7に一定時間以上通電が行われて調理具31の温度がある程度安定した状態になったときに蓋開閉駆動手段20に信号を送り、非接触温度検出手段32の検出角度をある方向に一定範囲内で変化させる。このとき非接触温度検出手段32は、調理具31の温度をスキャンしてこの温度情報を制御部に送り、制御部は例えば温度勾配がプラスからマイナスに変わったところを最大温度を示す検出角度とみなす。このとき角度調整手段としての蓋開閉駆動手段20は、行き過ぎた検出角度を調整して非接触温度検出手段32が最高温度を示す検出角度で吸気口蓋19を保持する。
なお調理者が調理中に鍋等の調理具31を揺する場合等を考慮し、検出温度に急激な変化が生じた場合には「炒め物モード」として非接触温度検出手段32の検出角度の制御又は温度の検出自体を停止するようにしてもよい。また非接触温度検出手段32が最高温度を示す検出角度を見つける方法は、上記の方法以外の方法でもよい。
本実施形態3では、吸気口蓋19に非接触温度検出手段32が設けられており、吸気口蓋19が蓋支持軸33を中心として開閉し、非接触温度検出手段32が誘導コイル7で加熱されている調理具31の温度を検出する。このため、表示盤等にこの温度を表示させることにより調理具31の温度を知ることができる。
また、角度調整手段としての蓋開閉駆動手段20が、非接触温度検出手段32の検出角度を調整し、非接触温度検出手段32が最大温度を示す検出角度で吸気口蓋19を保持するため、調理具31の正確な温度を知ることができる。
実施形態4.
図8は、本発明の実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器には、冷却風吸気口18に内接する吸気口土手34が備えられており、吸気口蓋19は吸気口土手34に取り付けられている。吸気口土手34は、通電検知手段が誘導コイル7への通電が行われていることを検知すると、通電検知手段からの検知信号に基づいてトッププレート4の上面よりも突出するようになっている。またこれと同時に吸気口蓋19も開くようになっている。
一方誘導コイル7への通電がなくなると、吸気口土手34はトッププレート4の上面よりも低い位置まで埋没し、これと同時に吸気口蓋19も閉まるようになっている。
また図8に示す組み込み式誘導加熱調理器は、吸気口蓋19の下面に、表示盤35、ゼロリセットボタン36、表示切り替えボタン37が設けられている。本実施形態4では、吸気口蓋19が通電検知手段からの検出信号によって開口するのに合わせて誘導コイル7の加熱時間の計測が開始され、表示盤35に経過時間が表示されるようになっている。これにより、加熱時間の長さを正確に計測することができ、調理をスムーズに行うことができる。またゼロリセットボタン36を押すことで、押した時点からの加熱時間測定が可能であり、特に沸騰後の経過時間を知りたい調理等において有用である。さらに表示切り替えボタン37により、経過時間のみならず現在時刻等も選択的に表示できるようになっている。
図9は、吸気口土手34を上下に移動させ、同時に吸気口蓋19の開閉を行う駆動手段を示す拡大斜視図である。この駆動手段は、モータ50、巻き取りリール51、ワイヤ52、バネ53等からなり、一本のワイヤ52が吸気口土手34と吸気口蓋19の両方に取り付けられている。バネ53は、下端を例えば本体外側筐体13に取り付けられており、上端は吸気口土手34に取り付けられて吸気口土手34を上方へ押し上げるようになっている。また吸気口蓋19は、ツルマキバネ(図示せず)等で開く方向への力がかかっている。
モータ50が回転して巻き取りリール51がワイヤ52を緩めると、バネ53等のバネ力によって吸気口土手34がトッププレート4の上面よりも突出し、吸気口蓋19が開く。逆にモータ50が回転して巻き取りリール51がワイヤ52を巻き取ると、バネ53等が縮んで吸気口土手34はトッププレート4の上面よりも低い位置まで埋没し、吸気口蓋19も閉まるようになっている。
本実施形態4では、冷却風吸気口18に内接し、上下に移動可能な吸気口土手34を備え、吸気口土手34は、吸気口蓋19が開くときにトッププレート4の上面よりも突出するため、調理中に鍋等の調理具から液体等をこぼした場合でも、液体等が冷却風吸気口18の内部に浸入することがなく高い清掃性を得ることができる。
実施形態5.
図10は、本発明の実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器は、トッププレート4ではなく後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55が設けられている。例えば、トッププレート4の上面を広く使いたい場合や、トッププレート4への穴開け加工が難しい場合は、図10のように後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55を設けるのが望ましい。
後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55を設けることで、トッププレート4への穴開け加工の必要がなくなり、製造コストの低減が可能となる。
なお本発明に係る組み込み式誘導加熱調理器は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において変形することができる。例えば、蓋開閉駆動手段20や吸気口土手34を駆動させる手段は、他の形式のものであってもよい。
実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図。 図1に示す組み込み式誘導加熱調理器の主要な構成部品を示す分解斜視図。 実施形態1に係る蓋開閉駆動手段20の周辺部を示した拡大斜視図。 実施形態2に係る組み込み式誘導加熱調理器の調理器本体を示す縦断面図。 実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図。 実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器の電気回路を示すブロック図。 本実施形態3において非接触温度検出手段の検出角度を制御する方法を示したブロック図。 実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図。 吸気口土手を上下に移動させ、同時に吸気口蓋の開閉を行う駆動手段を示す拡大斜視図。 実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図。
符号の説明
1 流し台、2 上面開口部、3 調理器本体、4 トッププレート、5 本体外側筐体、6 電源部、7 誘導コイル、8 冷却ファン、9 操作パネル、10 後方支持パネル、11 前側支持部、12 後側支持部、13 側面支持部、14 操作パネル係合部、15 後方支持パネル係合部、16 流し台支持部、17 ゴムシール材、18 冷却風吸気口、19 吸気口蓋、20 蓋開閉駆動手段、21 蓋支持部、22 空気浄化装置、24 凝縮器、26 油分除去フィルター、27 脱臭フィルター、29 風路ダクト、30 調理具指示円、31 調理具、32 非接触温度検出手段、33 蓋支持軸、34 吸気口土手、35 表示盤、36 ゼロリセットボタン、37 表示切り替えボタン、40 冷却風排気口、42 ステッピングモータ、43 ギアヘッド、44 軸継手、50 モータ、51 巻き取りリール、52 ワイヤ、53 バネ、55 冷却風吸気口。

Claims (12)

  1. 本体に、加熱を行う誘導コイルと、該誘導コイルに通電を行う電源部と、少なくとも前記誘導コイル及び前記電源部のいずれか一方を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンが冷却風を吸引するための冷却風吸気口と、前記冷却風を排気するための冷却風排気口とを備え、
    前記冷却風吸気口は、前記本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、前記冷却風排気口は、前記本体の組み込まれた流し台の内部に配置されていることを特徴とする組み込み式誘導加熱調理器。
  2. 前記冷却風吸気口に、開閉自在な吸気口蓋が設けられていることを特徴とする請求項1記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  3. 本体に、加熱を行う誘導コイルと、該誘導コイルに通電を行う電源部と、少なくとも前記誘導コイル及び前記電源部のいずれか一方を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンが冷却風を吸引するための冷却風吸気口とを備え、
    前記冷却風吸気口は、前記本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、前記冷却風吸気口に、開閉自在な吸気口蓋が設けられていることを特徴とする組み込み式誘導加熱調理器。
  4. 前記電源部から前記誘導コイルへの通電の有無を検知する通電検知手段と、前記吸気口蓋を開閉させる蓋開閉手段を備え、該蓋開閉手段は、前記通電検知手段からの検知信号に基づいて前記吸気口蓋を開閉することを特徴とする請求項2又は3記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  5. 前記誘導コイル、前記冷却風吸気口及び前記吸気口蓋を複数備え、前記冷却風吸気口及び前記吸気口蓋は、前記誘導コイルの略後方に配置され、前記蓋開閉手段は、前記通電検知手段の検知信号に基づいて、通電の行われている誘導コイルの略後方に配置された吸気口蓋を開くことを特徴とする請求項4記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  6. 前記吸気口蓋に非接触温度検出手段が設けられ、前記吸気口蓋はその一辺を軸として開閉し、前記非接触温度検出手段は、前記吸気口蓋が開いているときに前記誘導コイルで加熱されている調理具の温度を検出することを特徴とする請求項4又は5記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  7. 前記吸気口蓋の開閉角度を調整する角度調整手段を備え、該角度調整手段は、前記非接触温度検出手段の検出角度を調整し、前記非接触温度検出手段が最大温度を示す検出角度で前記吸気口蓋を保持することを特徴とする請求項6記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  8. 前記冷却風吸気口に内接し、上下に移動可能な土手を備え、該土手は、前記吸気口蓋の開閉と連動して上下に移動することを特徴とする請求項6又は7記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  9. 前記吸気口蓋の表面に、通電時間を表示する表示盤を備えたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  10. 空気浄化装置を備え、該空気浄化装置は、前記冷却風吸気口から吸引された冷却風を浄化することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  11. 前記空気浄化装置は、凝縮器を備え、該凝縮器は、前記冷却風に含まれる水蒸気を除去することを特徴とする請求項10記載の組み込み式誘導加熱調理器。
  12. 前記本体の上面を形成するトッププレートを備え、前記吸気口蓋は、前記トッププレートと略同一平面となるように配置され、前記トッププレートの吸気口蓋の周辺部を形成する材料と、前記吸気口蓋を形成する材料が同じであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
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