JP2006059740A - 組み込み式誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本体3に、加熱を行う誘導コイル7と、該誘導コイル7に通電を行う電源部6と、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却する冷却ファン8と、該冷却ファン8が冷却風を吸引するための冷却風吸気口18と、冷却風を排気するための冷却風排気口40とを備え、冷却風吸気口18が、本体3の組み込まれた流し台1の上面と略同一平面上に配置され、冷却風排気口40が、本体3の組み込まれた流し台1の内部に配置されているものである。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。また図2は、図1に示す組み込み式誘導加熱調理器の主要な構成部品を示す分解斜視図である。以下、図1及び図2を用いて本実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器について説明する。
一般家庭等で使用される流し台1には、上面開口部2が設けられており、この上面開口部2には、本実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器の調理器本体3が嵌め込まれている。調理器本体3は、流し台1の上面とほぼ同一平面となるように配置されたトッププレート4、本体外側筐体5、電源部6、誘導コイル7、冷却ファン8、操作パネル9、後方支持パネル10等から構成されている。
電源部6は例えば回路基板からなり、誘導コイル7に通電を行う。また誘導コイル7は、調理具指示円30に載せられた鍋等の調理具を加熱する。なお調理具指示円30は、例えばトッププレート4の裏面側から描かれており、誘導コイル7の配置位置を指示するために設けられている。冷却ファン8は、少なくとも誘導コイル7及び電源部6のいずれか一方を冷却するようになっている。
トッププレート4には冷却風吸気口18が設けられており、冷却風吸気口18には吸気口蓋19が設けられている。吸気口蓋19は、閉まった状態において、調理器本体3の組み込まれた流し台1の上面とほぼ同一平面上に位置するように配置され、冷却風吸気口18の内側に突設した蓋支持部21によって支持されている。この状態において吸気口蓋19は、トッププレート4の上面とほぼ同一平面となるようになっている。また吸気口蓋19の付近には蓋開閉駆動手段20が設けられており、吸気口蓋19は蓋開閉駆動手段20によって開閉されるようになっている。
またトッププレート4の側面部と流し台1に設けられた上面開口部2の内側壁面との隙間に設けられたゴムシール材17は、本体外側筐体5の側面支持部13とトッププレート4の間の緩衝材となるように略L字形状となるようにしてもよい。
さらにトッププレート4は、セラミック板等の非磁性体の材料から形成するようにしてもよい。またゴムシール材17は、経時変化により凝固するシリコン等の充填材から形成するようにしてもよい。
さらに、蓋開閉駆動手段20によって自動的に開閉する吸気口蓋19が、調理器本体3の組み込まれた流し台1の上面と略同一平面上に配置されているため、組み込み式誘導加熱調理器を使用していないときに、トッププレート4の上面全体を調理の下準備等に使用することができる。
図4は、本発明の実施形態2に係る組み込み式誘導加熱調理器の調理器本体を示す縦断面図である。なお、本実施形態2に係る組み込み式誘導加熱調理器は、調理器本体3に空気浄化装置22を備えている点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。また図4中の矢印は、冷却風の流れを示している。
図4に示す組み込み式誘導加熱調理器は、調理器本体3に空気浄化装置22を備えており、この空気浄化装置22には、凝縮器24、凝縮水受け25、油分除去フィルター26、脱臭フィルター27、風路ダクト29等が備えられている。
図5は、本発明の実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態3に係る組み込み式誘導加熱調理器では、吸気口蓋19の下側の表面に非接触温度検出手段32が設けられている。また冷却風吸気口18は、誘導コイル7の場所を示す調理具指示円30のほぼ後方に設けられている。なお本実施形態3では、各々の調理具指示円30に対して1つずつ冷却風吸気口18が設けられているものとする。さらに、冷却風吸気口18に設けられた吸気口蓋19は、図3に示すような蓋開閉駆動手段20(図5において図示せず)によって、蓋支持軸33(図5では後側の端辺)を中心に回動して開閉するようになっている。
赤外線センサ等からなる非接触温度検出手段32は、少なくとも1つ以上の吸気口蓋19の下側の表面に設けられており、開いた状態において、それぞれの冷却風吸気口18の前方にある調理具指示円30に載置された調理具31の表面温度を検出するようになっている。また非接触温度検出手段32は、吸気口蓋19の下側の表面に設けられているため、吸気口蓋19の開閉角度に合わせて検出角度を変更することができるようになっている。
制御部には、非接触温度検出手段32が接続されており、非接触温度検出手段32の検出信号は、制御部を介して蓋開閉駆動手段20に送られるようになっている。本実施形態3においては、蓋開閉駆動手段20によって非接触温度検出手段32の検出角度を変更するため、蓋開閉駆動手段20は非接触温度検出手段32の検出角度の角度調整手段としても機能する。
制御部は、例えば誘導コイル7に一定時間以上通電が行われて調理具31の温度がある程度安定した状態になったときに蓋開閉駆動手段20に信号を送り、非接触温度検出手段32の検出角度をある方向に一定範囲内で変化させる。このとき非接触温度検出手段32は、調理具31の温度をスキャンしてこの温度情報を制御部に送り、制御部は例えば温度勾配がプラスからマイナスに変わったところを最大温度を示す検出角度とみなす。このとき角度調整手段としての蓋開閉駆動手段20は、行き過ぎた検出角度を調整して非接触温度検出手段32が最高温度を示す検出角度で吸気口蓋19を保持する。
なお調理者が調理中に鍋等の調理具31を揺する場合等を考慮し、検出温度に急激な変化が生じた場合には「炒め物モード」として非接触温度検出手段32の検出角度の制御又は温度の検出自体を停止するようにしてもよい。また非接触温度検出手段32が最高温度を示す検出角度を見つける方法は、上記の方法以外の方法でもよい。
また、角度調整手段としての蓋開閉駆動手段20が、非接触温度検出手段32の検出角度を調整し、非接触温度検出手段32が最大温度を示す検出角度で吸気口蓋19を保持するため、調理具31の正確な温度を知ることができる。
図8は、本発明の実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態4に係る組み込み式誘導加熱調理器には、冷却風吸気口18に内接する吸気口土手34が備えられており、吸気口蓋19は吸気口土手34に取り付けられている。吸気口土手34は、通電検知手段が誘導コイル7への通電が行われていることを検知すると、通電検知手段からの検知信号に基づいてトッププレート4の上面よりも突出するようになっている。またこれと同時に吸気口蓋19も開くようになっている。
一方誘導コイル7への通電がなくなると、吸気口土手34はトッププレート4の上面よりも低い位置まで埋没し、これと同時に吸気口蓋19も閉まるようになっている。
モータ50が回転して巻き取りリール51がワイヤ52を緩めると、バネ53等のバネ力によって吸気口土手34がトッププレート4の上面よりも突出し、吸気口蓋19が開く。逆にモータ50が回転して巻き取りリール51がワイヤ52を巻き取ると、バネ53等が縮んで吸気口土手34はトッププレート4の上面よりも低い位置まで埋没し、吸気口蓋19も閉まるようになっている。
図10は、本発明の実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器を上面側から見た斜視図である。なお、本実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る組み込み式誘導加熱調理器と同様であり、実施形態1に示す組み込み式誘導加熱調理器と同一の構成要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態5に係る組み込み式誘導加熱調理器は、トッププレート4ではなく後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55が設けられている。例えば、トッププレート4の上面を広く使いたい場合や、トッププレート4への穴開け加工が難しい場合は、図10のように後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55を設けるのが望ましい。
後方支持パネル10の上面に冷却風吸気口55を設けることで、トッププレート4への穴開け加工の必要がなくなり、製造コストの低減が可能となる。
Claims (12)
- 本体に、加熱を行う誘導コイルと、該誘導コイルに通電を行う電源部と、少なくとも前記誘導コイル及び前記電源部のいずれか一方を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンが冷却風を吸引するための冷却風吸気口と、前記冷却風を排気するための冷却風排気口とを備え、
前記冷却風吸気口は、前記本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、前記冷却風排気口は、前記本体の組み込まれた流し台の内部に配置されていることを特徴とする組み込み式誘導加熱調理器。 - 前記冷却風吸気口に、開閉自在な吸気口蓋が設けられていることを特徴とする請求項1記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 本体に、加熱を行う誘導コイルと、該誘導コイルに通電を行う電源部と、少なくとも前記誘導コイル及び前記電源部のいずれか一方を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンが冷却風を吸引するための冷却風吸気口とを備え、
前記冷却風吸気口は、前記本体の組み込まれた流し台の上面と略同一平面上に配置され、前記冷却風吸気口に、開閉自在な吸気口蓋が設けられていることを特徴とする組み込み式誘導加熱調理器。 - 前記電源部から前記誘導コイルへの通電の有無を検知する通電検知手段と、前記吸気口蓋を開閉させる蓋開閉手段を備え、該蓋開閉手段は、前記通電検知手段からの検知信号に基づいて前記吸気口蓋を開閉することを特徴とする請求項2又は3記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記誘導コイル、前記冷却風吸気口及び前記吸気口蓋を複数備え、前記冷却風吸気口及び前記吸気口蓋は、前記誘導コイルの略後方に配置され、前記蓋開閉手段は、前記通電検知手段の検知信号に基づいて、通電の行われている誘導コイルの略後方に配置された吸気口蓋を開くことを特徴とする請求項4記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記吸気口蓋に非接触温度検出手段が設けられ、前記吸気口蓋はその一辺を軸として開閉し、前記非接触温度検出手段は、前記吸気口蓋が開いているときに前記誘導コイルで加熱されている調理具の温度を検出することを特徴とする請求項4又は5記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記吸気口蓋の開閉角度を調整する角度調整手段を備え、該角度調整手段は、前記非接触温度検出手段の検出角度を調整し、前記非接触温度検出手段が最大温度を示す検出角度で前記吸気口蓋を保持することを特徴とする請求項6記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記冷却風吸気口に内接し、上下に移動可能な土手を備え、該土手は、前記吸気口蓋の開閉と連動して上下に移動することを特徴とする請求項6又は7記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記吸気口蓋の表面に、通電時間を表示する表示盤を備えたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 空気浄化装置を備え、該空気浄化装置は、前記冷却風吸気口から吸引された冷却風を浄化することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記空気浄化装置は、凝縮器を備え、該凝縮器は、前記冷却風に含まれる水蒸気を除去することを特徴とする請求項10記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 前記本体の上面を形成するトッププレートを備え、前記吸気口蓋は、前記トッププレートと略同一平面となるように配置され、前記トッププレートの吸気口蓋の周辺部を形成する材料と、前記吸気口蓋を形成する材料が同じであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
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