JP3625444B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の炊飯器は、炊飯器本体内に炊飯鍋を収容し、その上方開口部を炊飯器本体に回動自在に設けた蓋体にて閉塞し、炊飯器本体内に配設された加熱手段(誘導加熱コイルや抵抗線ヒータ等)にて炊飯鍋を加熱することにより炊飯を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記炊飯器は、炊飯制御が終了すると約75℃の温度を維持するように保温制御を行うため、家庭において弁当を作る際の詰め込みや、余ったご飯の冷凍保存などの際に、常温まで低下するまで自然冷却する必要があり、利便性が悪いという問題がある。
【0004】
そこで、本発明では、ご飯を迅速に常温まで低下できるようにすることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、炊飯鍋を収容する保護枠を有する炊飯器本体と、該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する炊飯加熱手段および保温加熱手段と、これら加熱手段を制御して炊飯制御および保温制御を実行する制御手段を実装した制御基板とを備えた炊飯器において、前記制御基板とは別体の操作パネル基板の背部に配設され、前記制御基板を装着する基板ホルダーと、前記基板ホルダーの下部に装着され、前記制御基板および前記保護枠の周囲を冷却するファンと、前記炊飯制御の終了後または保温制御の実行状態において選択的に実行され、前記ファンを動作させて前記制御基板および炊飯鍋を冷却する冷却制御機能とを備え、前記基板ホルダーの開口した上部に、その突端が前記制御基板に形成した送風穴の上部に当接し、上方開口の所定領域を閉塞する閉塞部を設け、前記ファンから出力された冷却空気が、基板ホルダー内と保護枠の側とに分流され、前記基板ホルダー内に供給された冷却空気は、制御基板を冷却した後に上部に流れ、前記閉塞部によって閉塞されていない部分を通過した冷却空気は、前記操作パネル基板を冷却し、前記閉塞部によって閉塞された領域では、この閉塞部への当接により送風穴を通過して保護枠の側に供給されて炊飯鍋を冷却するように構成している。
【0006】
前記炊飯器によれば、冷却制御機能を実行させることにより、炊き上げたご飯または保温中のご飯を冷却することができる。そのため、弁当への詰め込みや冷凍保存する際の利便性の向上を図ることができる。
【0007】
また、前記ファンは、前記制御基板を冷却するものを利用しているため、構成部品を増加させることなく、炊飯鍋内のご飯を冷却することができるうえ、別体の操作パネル基板も冷却することができる
【0008】
また、前記蓋体における排気経路に排気ファンを更に設けることが好ましい。このようにすれば、炊飯鍋内のご飯の冷却効率の向上を図ることができる。
【0009】
さらに、前記保護枠は、樹脂製の保護枠本体と、該保護枠本体の上部に配設した内胴とを備え、また、前記保温加熱手段は、前記蓋体に配設した蓋ヒータと、前記内胴に配設した胴ヒータとを備え、前記制御手段は、前記冷却制御の実行時に、胴ヒータの動作を停止し、蓋ヒータのみを動作させることが好ましい。このようにすれば、炊飯鍋の開口部を臨む蓋体への結露水の付着を防止したうえで、確実にご飯の冷却を図ることができる。
【0010】
さらにまた、前記制御手段は、冷却制御機能の実行時に保温制御機能の実行が選択されると、炊飯鍋の温度に基づいて保温制御を実行するか否かを判断することが好ましい。即ち、所定温度まで低下したご飯を加熱することにより、ご飯に含まれる水分が蒸発することを防止し、炊き上げたご飯の味の低下を防止できるようにすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る炊飯器1を示す。この炊飯器1は、炊飯鍋2と、該炊飯鍋2を収容して誘導加熱する炊飯器本体3と、該炊飯器本体3に回動可能に取り付けられる蓋体24とからなる。
【0012】
前記炊飯鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等からなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱コイル10への高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加熱される強磁性材料をコーティングや接合等を施して設けたものである。
【0013】
前記炊飯器本体3は、胴部材4と該胴部材4の底を閉鎖する底部材5とからなる外装体を備え、この外装体の内部に前記炊飯鍋2を収容する保護枠6が配設されている。そして、この外装体と保護枠6の間には、炊飯加熱手段である誘導加熱コイル10と、炊飯鍋用温度センサ12と、マイコンを実装した制御基板13と、冷却手段であるファン16とが配設されている。なお、前記制御基板13とファン16は、基板ホルダー17によって一体に取り付けられている。また、底部材5には、ファン16と対応する前部に吸気口が設けられるとともに、背部に排気口が設けられている。
【0014】
前記保護枠6は、樹脂製の保護枠本体7と、金属製の内胴8とからなる。保護枠本体7は受け皿形状をなし、その背部には炊飯鍋用温度センサ12の検出部を挿通させる挿通孔が設けられている。前記内胴8は円環状をなし、その外周部には保温加熱手段を構成する胴ヒータ9が配設されている。
【0015】
前記誘導加熱コイル10は、高周波電流が通電されることにより電磁波を発生し、前記保護枠本体7を介して炊飯鍋2を電磁誘導加熱するものである。この誘導加熱コイル10は、フェライトコア11のホルダーによって該ホルダーと保護枠本体7との間に位置決めされる。
【0016】
前記炊飯鍋用温度センサ12は、その先端の検出部を保護枠本体7の挿通孔に挿通させ、内部に収容した炊飯鍋2の外側面に接触させることにより、該炊飯鍋2の温度を検出し、マイコンに出力するものである。
【0017】
前記制御基板13は、電気回路を構成する多数の電子部品やヒートシンク14が実装され、基板ホルダー17によって炊飯器本体3の胴部材4に装着されるものである。この制御基板13には、図示しないマイコンが実装されている。また、この制御基板13の上部には、内胴8の側に貫通する送風穴15が設けられている。なお、前記ヒートシンク14は、基部から並列にフィンを突設した周知のものである。
【0018】
前記ファン16は、前記制御基板13および誘導加熱コイル10を配設した炊飯鍋2の下部領域を冷却するもので、後述する基板ホルダー17によって胴部材4に装着されている。本実施形態では、このファン16は、冷却制御処理において、炊飯鍋2を冷却する目的でも使用される。
【0019】
前記基板ホルダー17は、図1および図2に示すように、前記制御基板13を略垂直に装着するとともに、ファン16を制御基板13の側に若干傾斜した状態で装着し、これらを胴部材4に一体に固定する樹脂製のものである。この基板ホルダー17は、両側部に制御基板13を固定するための爪を備えた弾性係止部18と、胴部材4に固定するためのブラケット部19が設けられている。また、基板ホルダー17の底面は、制御基板13の側に若干傾くように傾斜され、その中央部に送風孔20が設けられている。さらに、この送風孔20の縁には、下向きに突出するファン取付部21が設けられている。さらにまた、基板ホルダー17の上部には、その突端が制御基板13における送風穴15の上部に当接し、上方開口の所定領域を閉塞する閉塞部22が設けられている。
【0020】
ここで、この基板ホルダー17によって装着されたファン16から出力される冷却空気は、電子部品が突出する方向である基板ホルダー17内と、保護枠6の側とに分流され、それぞれの領域に供給される。そして、基板ホルダー17内に供給された冷却空気は、制御基板13およびヒートシンク14に当たった後、閉塞部22が設けられた上部に流れる。そして、閉塞部22によって閉塞されていない部分を通過した冷却空気は、正面側に配設した操作パネル基板23を冷却するために供給される。また、閉塞部22によって閉塞された領域では、この閉塞部22への当接により送風穴15を通過して保護枠6の側に供給される。
【0021】
前記蓋体24は、前記炊飯器本体3の開口部を閉塞するもので、上板25および下板31と、下板31の底面に着脱可能に取り付けられ、炊飯鍋2の開口部を密閉する内蓋34とからなる。そして、この蓋体24の内部には、放熱板32と保温加熱手段である蓋ヒータ33が配設されている。
【0022】
前記上板25には、炊飯時に炊飯鍋2内で発生した蒸気を外部(大気)に排気する排出部26が設けられ、この排出部26の下側縁を囲むように、排気通路を構成するリブ状ダクト27が配設されている。また、このリブ状ダクト27の外周には後述するダクト部材36を収容する収容壁部28が設けられ、この収容壁部28の下端に内蓋34との間をシールするためのパッキン29が配設されている。本実施形態では、前記リブ状ダクト27の内部には、排気ファン30が更に設けられている。
【0023】
前記下板31は、前記上板25におけるダクトの部分を除き、該上板25の下部を閉塞するもので、その下端に放熱板32が配設されるとともに、この放熱板32の上面に蓋ヒータ33が配設されている。
【0024】
前記内蓋34には、炊飯鍋2の上端縁に圧接して該炊飯鍋2内を密閉するパッキン35が全周にかけて配設されている。また、この内蓋34には、前記リブ状ダクト27の対向位置に炊飯鍋2内と連通する流出口が設けられるとともに、該流出口を囲繞するように排出部26に連通させるためのダクト部材36が設けられている。
【0025】
前記炊飯器本体3の正面には、図3に示す操作パネル37が配設されている。この操作パネル37は、中央に配設された液晶表示方式の表示パネル38の周りに、炊飯条件を入力するための複数のスイッチ46〜55が配設されている。
【0026】
前記表示パネル38は、後述するマイコンが内蔵したドライバによって表示されるセグメント表示方式のもので、ユーザがスイッチ46〜55を操作することによる設定状態等を意味する表示部を備えている。本実施形態の表示パネル38には、中央に、24時間の時刻表示を可能とした数値表示部39、保温時間等の単位を表す時間表示部40、および、炊飯に要する残時間等の単位を表す分表示部41が設けられている。また、これらの両側には、炊飯メニューのメニュー表示部42が設けられている。さらに、数値表示部39の下方には、記憶された時間帯を意味するマークを有する2組の予約設定表示部43A,43Bが設けられている。さらにまた、前記数値表示部39の上方には、冷却制御が実行されていることを示す冷却中表示部44、および、再加熱中であることを示す再加熱表示部45が設けられている。
【0027】
表示パネル38の周囲に配設したスイッチとしては、炊飯スイッチ46、メニュースイッチ47、保温スイッチ48、おやすみ保温スイッチ49、とりけしスイッチ50、予約1スイッチ51、予約2スイッチ52、△スイッチ53、▽スイッチ54が設けられ、本実施形態では、冷却制御機能を実行させるための専用の冷却選択スイッチ55が更に設けられている。なお、これら各スイッチ46〜55の背部には、図示しないLEDが配設され、これらスイッチ46〜55の操作による選択(設定)状態を点灯または点滅により表示できるようにしている。
【0028】
ここで、炊飯スイッチ46は、予約炊飯機能を含む炊飯設定を確定して実行するとともに、保温機能の実行中には再加熱機能を実行するものである。メニュースイッチ47は、炊飯メニューや予約炊飯メニューを希望の設定に選択するものである。保温スイッチ48は、時計機能を除く各負荷部品が動作していない待機状態、または、冷却制御機能の実行状態で操作されると、保温機能を実行させるものである。おやすみ保温スイッチ49は、保温制御機能の実行状態で操作されると、保温温度を低くして保温制御を実行するものである。とりけしスイッチ50は、炊飯、予約、保温、冷却などの全ての機能を終了させて待機状態とするものである。予約1スイッチ51は、予約1設定状態に直接移行させるものである。予約2スイッチ52は、予約2設定状態に直接移行させるものである。△スイッチ53は、現在時刻や予約時刻を10分単位または1分単位で増加させるものである。▽スイッチ54は、現在時刻や予約時刻を10分単位または1分単位で減少させるものである。冷却選択スイッチ55は、炊飯開始前または保温中に、保温制御に切り換えて炊飯鍋2内の冷却制御機能を実行させるものである。
【0029】
なお、本実施形態では、前記底部材5の底面に前記各スイッチ46〜55の操作による設定要領を記載したガイドパネルを引き出し可能に設け、取扱説明書を読まないユーザや該取扱説明書を紛失したユーザでも、設定操作要領の確認を行えるようにしている。このガイドパネルには、エラー表示の意味を記載してもよい。
【0030】
また、前記表示パネル38には、その表面に拡大鏡を固定し、または、着脱可能に配設し、手元から離れた位置に炊飯器1を配置した場合や、視力が低下したユーザでもその表示を簡単に確認できるようにしている。なお、近年の炊飯器1では、高級感を持たせるためのデザインにより、液晶を表面から若干の距離を有する構成としているため、拡大鏡の機能を充分に確保できる。
【0031】
前記制御基板13に実装したマイコンは、前記ファン16や誘導加熱コイル10を含む負荷部品を記憶されたプログラムに従って制御し、ユーザが希望する炊飯制御および保温制御を実行するものである。本実施形態では、前記炊飯制御および保温制御に加え、前記ファン16,30を動作させて炊飯鍋2内のご飯を冷却する冷却制御機能が更に設けられている。
【0032】
次に、前記マイコンによる制御について具体的に説明する。
ユーザが電源コードを商用電源に接続すると、マイコンは、図4に示すように、まず、ステップS1で、いずれかのスイッチ46〜55が操作されたか否かを検出する。そして、いずれのスイッチ46〜55も操作されていない場合にはステップS2に進み、いずれかのスイッチ46〜55が操作された場合にはステップS4に進む。
【0033】
ステップS2では、現在の状態で冷却制御機能が実行されているか否かを検出する。そして、冷却制御機能が実行されている場合にはステップS12に進み、冷却制御機能が実行されていない場合にはステップS3に進む。
【0034】
ステップS3では、現在の状態で保温制御機能が実行されているか否かを検出する。そして、保温制御機能が実行されている場合にはステップS11に進み、保温制御機能が実行されていない場合にはステップS1に戻る。なお、前記ステップS1からステップS3を経てステップS1に戻る状態が時計機能を除く全ての負荷部品が動作していない待機状態である。
【0035】
ステップS1でいずれかのスイッチ46〜55の操作を検出した場合には、ステップS4で、スイッチ受付処理を実行してステップS5に進む。ここで、このスイッチ受付処理とは、操作されたスイッチに基づいた入力処理を行うものである。
【0036】
ここで、操作されたスイッチが炊飯スイッチ46である場合には、現状で選択されているメニューを炊飯メニューとして確定し、予約を含む炊飯制御を実行する。メニュースイッチ47である場合には、選択する炊飯メニューを変更する。保温スイッチである場合には、保温制御処理を実行する。おやすみ保温スイッチ49である場合には、おやすみ保温制御処理を実行する。とりけしスイッチ50である場合には、全ての制御を停止して待機状態とする。予約1スイッチ51である場合には、予約1の設定画面を表示する。予約2スイッチ52である場合には予約2の設定画面を表示する。△スイッチ53である場合には、現在時刻または予約時刻を10分単位または1分単位でインクリメントする。▽スイッチ54である場合には、現在時刻または予約時刻を10分単位または1分単位でデクリメントする。冷却選択スイッチ55である場合には、現状が待機状態の時は炊飯制御が完了すると保温制御を実行せずに冷却制御を実行する設定とし、保温状態の時は直ちに冷却制御を実行する。
【0037】
また、このスイッチ受付処理において、冷却選択スイッチ55は勿論、その他、炊飯に関するスイッチを操作した場合には、そのスイッチの背部のLEDが点灯または点滅する。そのため、ユーザは、そのスイッチの表示形態により、自身が行った設定状態や、炊飯器1の動作状態を確実に把握できる。
【0038】
前記スイッチ受付処理が終了すると、ステップS5では、炊飯スイッチ46の操作による炊飯制御処理の実行操作がなされたか否かを検出する。そして、炊飯制御の実行操作がなされた場合にはステップS6に進み、実行操作がなされていない場合にはステップS1に戻る。
【0039】
ステップS6では、ユーザの設定が予約炊飯であるか否かを検出する。そして、予約炊飯である場合にはステップS7に進み、炊飯開始までのタイマをスタートした後、ステップS8で、タイマがカウントアップするまで待機し、タイマがカウントアップするとステップS9に進む。一方、予約炊飯でない場合にはそのままステップS9に進む。
【0040】
ステップS9では、ユーザが設定した炊飯メニューに応じた炊飯制御処理を実行する。なお、この炊飯制御処理は、従来と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0041】
そして、炊飯制御処理が終了すると、ステップS10で、炊飯開始前のユーザの選択により冷却制御の実行操作がなされているか否かを検出する。そして、冷却制御の実行操作がなされていない場合にはステップS11に進み、保温制御処理を実行してステップS1に戻る。一方、冷却制御の実行操作がなされている場合にはステップS12に進み、冷却制御処理を実行してステップS1に戻る。
【0042】
次に、マイコンによる保温制御処理について説明する。
この保温制御処理では、マイコンは、図5に示すように、まず、ステップS11−1で、冷却制御処理を実行中であることを意味するフラグfに1(実行中)が入力されているか否かを検出する。そして、fが1である場合にはステップS11−2に進み、fが1でない場合にはステップS11−6に進む。
【0043】
ステップS11−2では、fを0とした後、ステップS11−3で、炊飯鍋用温度センサ12によって炊飯鍋2の温度が45℃以上であるか否かを検出する。そして、45℃以上でない場合にはステップS11−4に進み、とりけし処理を実行した後、ステップS11−5で、制御基板13に実装した圧電ブザーによって報知音を出力してリターンする。一方、炊飯鍋2の温度が45℃以上である場合にはステップS11−6に進む。
【0044】
ステップS11−6では、炊飯鍋用温度センサ12によって炊飯鍋2の温度が75℃以下であるか否かを検出する。そして、75℃以下である場合にはステップS11−7に進み、胴ヒータ9をオンした後、ステップS11−8で、蓋ヒータ33をオンしてステップS11−11に進む。一方、75℃以下でない場合にはステップS11−9に進み、胴ヒータ9をオフした後、ステップS11−10で、蓋ヒータ33をオフしてステップS11−11に進む。
【0045】
ステップS11−11では、表示パネル38に保温時間の表示処理を実行してリターンする。
【0046】
このように、本実施形態では、マイコンは、冷却制御機能の実行状態で保温制御機能の実行が選択されると、炊飯鍋2の温度に基づいて保温制御を実行するか否かを判断するように構成されている。
【0047】
次に、マイコンによる冷却制御処理について説明する。
この冷却制御処理では、マイコンは、図6に示すように、ステップS12−1で、この冷却制御処理の実行中であることを意味するフラグfに1が既に入力されているか否かを検出する。そして、fに1が入力されていない場合にはステップS12−2に進み、fに1が入力されている場合にはステップS12−5に進む。
【0048】
ステップS12−2では、fに1を入力し、ステップS12−3で、ファン16,30をオンした後、ステップS12−4で、蓋ヒータ33をオンしてステップS12−5に進む。
【0049】
ステップS12−5では、炊飯鍋用温度センサ12によって炊飯鍋2の温度を検出した後、ステップS12−6で、炊飯鍋温度が20℃以下まで降温したか否かを検出する。そして、20℃以下まで降温していない場合にはステップS12−7に進み、液晶表示処理を行ってリターンする。一方、20℃以下まで降温した場合にはステップS12−8に進む。
【0050】
ここで、前記液晶表示処理では、温度の降下率から演算した冷却制御が終了するまでに要する時間と、冷却中表示部44とを表示させる。そのため、ユーザは、炊飯器1の動作状態を確実に把握できる。なお、冷却制御が終了するまでに要する時間の代わりに、現状の炊飯鍋2内の温度を表示してもよい。
【0051】
ステップS12−8では、ファン16,30の動作をオフした後、ステップS12−9で、蓋ヒータ33をオフする。その後、ステップS12−10で、冷却完了を意味する報知音を出力した後、ステップS12−11で、fに0を入力してリターンする。
【0052】
このように、本発明の炊飯器1では、ファン16,30を動作させることにより炊飯鍋2を介して内部のご飯を冷却する冷却制御機能を設けているため、弁当を作る際や冷凍保存に強制的な冷却を行うことができ、利便性の向上を図ることができる。また、前記冷却機能は、専用の冷却選択スイッチ55の操作により炊飯終了直後、または、保温制御中から選択的に実行できる。そのため、設定し忘れによる不都合を防止できる。しかも、この冷却制御機能は、弁当を作る際や冷凍保存のみに限られず、ご飯の中に腐敗の可能性がある具を入れる炊きこみ、おこわなどの炊飯メニューにも有効であるうえ、常温まで低下した状態で酢を加えるすしめしを炊飯する場合にも有効である。
【0053】
また、冷却制御機能は、制御基板13を冷却する既存のファン16と、排気経路に配設した排気ファン30により構成しており、新たに負荷する部品としては排気ファン30のみであるため、製造コストの増大を抑え、効率的な冷却効果を得ることができる。
【0054】
さらに、本実施形態の冷却制御では、胴ヒータ9の動作を停止し、蓋ヒータ33のみを動作させている。そのため、炊飯鍋2の開口部を閉塞する蓋体24への結露水の付着を防止したうえで、確実にご飯の冷却を図ることができる。
【0055】
また、冷却制御の実行状態で保温制御の実行が選択されると、炊飯鍋2の温度に基づいて保温制御を実行するか否かを判断するように構成している。そのため、所定温度まで低下したご飯を加熱することにより、ご飯に含まれる水分が蒸発することを防止し、炊き上げたご飯の味の低下を防止できる。
【0056】
ここで、本実施形態では、冷却制御により所定温度まで低下すると、この冷却制御状態からは保温制御は実行できないが、とりけしスイッチ50の操作により冷却制御を停止し、待機状態からは保温制御を実行することは可能である。
【0057】
なお、本発明の炊飯器1は前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、冷却制御処理中には、胴ヒータ9は動作させず、蓋ヒータ33のみを動作させたが、蓋ヒータ33をも動作させない構成としてもよい。また、結露が発生し難い所定温度まで低下すると、蓋ヒータ33をオフするように構成してもよい。このようにすれば、ご飯の冷却効率を更に向上できる。
【0058】
また、前記実施形態では、冷却制御を実行中であることを示す表示を表示パネル38に文字表示したが、LEDによる表示としてもよい。
【0059】
さらに、前記ファン16は、その回転速度を可変可能なものを適用してもよい。そして、前記冷却制御の実行時には、モータによるファン16の回転速度を、炊飯制御の実行中における制御基板13の冷却時より速くすることにより、冷却効率の向上を図るようにしてもよい。逆に、ファン16の回転速度を炊飯制御の実行中より遅くすることにより、ファン16による風切り音を低減するようにしてもよい。
【0060】
さらにまた、前記冷却制御機能は、すしめしなどの特定の炊飯メニューの場合には保温制御を実行せずに、直接的に冷却制御を実行するように構成してもよい。このようにすれば、ユーザの操作性をより向上できる。
【0061】
しかも、保温制御を実行して所定時間以上経過すると、冷却機能を実行する構成としてもよい。このようにすれば、保温制御処理を実行し続けることによるご飯の腐敗を防止できる。
【0062】
また、前記実施形態では、図4のステップS1でいずれかのスイッチ46〜55の操作を検出し、その操作されたスイッチが冷却選択スイッチ55であった場合には、現状が保温状態の時にのみ冷却制御を実行するようにしたが、待機状態からでも直接冷却制御を実行できるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の炊飯器では、炊飯鍋内を冷却する冷却制御機能を設け、前記炊飯制御の終了後または保温制御の実行状態において、前記冷却制御を選択的に実行可能に構成しているため、炊飯鍋内のご飯を強制冷却し、迅速に常温まで低下させることができる。そのため、弁当への詰め込みや冷凍保存する際の利便性の向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る炊飯器の断面図である。
【図2】制御基板およびファンを装着するための基板ホルダーを示す斜視図である。
【図3】操作パネルを示す正面図である。
【図4】制御手段による制御を示すフローチャートである。
【図5】図4の保温制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図4の冷却制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯鍋、3…炊飯器本体、6…保護枠、7…保護枠本体、8…内胴、9…胴ヒータ(保温加熱手段)、10…誘導加熱コイル(炊飯加熱手段)、12…炊飯鍋用温度センサ、13…制御基板、16…ファン、24…蓋体、30…排気ファン、33…蓋ヒータ(保温加熱手段)、34…内蓋、37…操作パネル、44…冷却中表示部、55…冷却選択スイッチ。

Claims (4)

  1. 炊飯鍋を収容する保護枠を有する炊飯器本体と、該炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する炊飯加熱手段および保温加熱手段と、これら加熱手段を制御して炊飯制御および保温制御を実行する制御手段を実装した制御基板とを備えた炊飯器において、
    前記制御基板とは別体の操作パネル基板の背部に配設され、前記制御基板を装着する基板ホルダーと、
    前記基板ホルダーの下部に装着され、前記制御基板および前記保護枠の周囲を冷却するファンと、
    前記炊飯制御の終了後または保温制御の実行状態において選択的に実行され、前記ファンを動作させて前記制御基板および炊飯鍋を冷却する冷却制御機能とを備え、
    前記基板ホルダーの開口した上部に、その突端が前記制御基板に形成した送風穴の上部に当接し、上方開口の所定領域を閉塞する閉塞部を設け、
    前記ファンから出力された冷却空気が、基板ホルダー内と保護枠の側とに分流され、前記基板ホルダー内に供給された冷却空気は、制御基板を冷却した後に上部に流れ、前記閉塞部によって閉塞されていない部分を通過した冷却空気は、前記操作パネル基板を冷却し、前記閉塞部によって閉塞された領域では、この閉塞部への当接により送風穴を通過して保護枠の側に供給されて炊飯鍋を冷却するようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蓋体における排気経路に排気ファンを更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記保護枠は、樹脂製の保護枠本体と、該保護枠本体の上部に配設した内胴とを備え、また、前記保温加熱手段は、前記蓋体に配設した蓋ヒータと、前記内胴に配設した胴ヒータとを備え、
    前記制御手段は、前記冷却制御の実行時に、胴ヒータの動作を停止し、蓋ヒータのみを動作させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記制御手段は、冷却制御機能の実行時に保温制御機能の実行が選択されると、炊飯鍋の温度に基づいて保温制御を実行するか否かを判断するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の炊飯器。
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