JP2006058837A - 光スイッチ及びマトリクス光スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル応答及び小型化が可能な全反射光スイッチであって、駆動電圧または駆動電流が低く且つクロストークが少ない光スイッチを提供する。
【解決手段】Y交差部30上には、制御電極としての上部電極26A、26B及び26Cが配置されている。上部電極26A、26B及び26Cの各々は、入射ポート18から入射された信号光44が、各電極のエッジに沿って形成された反射面で全反射され、出射ポート20または22に射出されるように、所定のレイアウトで配置されている。X交差では全反射補角は交差角の半分であるが、Y交差としているので、全反射補角40を交差角38の1/4にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光スイッチ及びマトリクス光スイッチに関し、特に、チャネル導波路を伝搬する光信号の経路を切り替える光スイッチと、この光スイッチがマトリクス状に多数配列されたマトリクス光スイッチとに関する。
光通信ネットワークは、個別にノード間を結ぶポイント間の光通信から、ポイント間でADM(Add-Drop Multiplexing)を行う光通信、さらに複数のノード間を電気信号に変換することなく光信号のままで結ぶ光通信へと発展しようとしている。このため、これに必要な光分岐結合器、光合波器、光分波器、光スイッチ等の各種光部品の開発が重要になっている。その中でもマトリクス光スイッチは、複数の光ファイバ間で需要に応じて光信号の経路を切り替えたり、ネットワークが故障した際に迂回路を確保するために光信号の経路を切り替えたりするのに用いられ、最も重要な部品の一つである。
光スイッチは、プリズム、ミラー、ファイバー等を機械的に可動させて光信号の経路を切り替えるバルク型と、光導波路型とに分類することができる。バルク型の光スイッチには、波長依存性が少なく、比較的低損失であるという利点があるが、スイッチング速度が遅い、小型化が難しくマトリクス化に不向きである、組立調整工程が煩雑であり量産には適さない、高価格である等、種々の問題点がある。一方、光導波路型の光スイッチは、スイッチング速度、小型化および集積化、量産性等の面で、バルク型と比較して非常に優れており、熱心に検討されている。
光導波路型のマトリクス光スイッチは、大きく2種類の形態に分けることができる。第一は、入力ポートと出力ポートとを分岐型チャネル導波路で接続し、分岐点の各々に所定原理で動作する光スイッチまたは光ゲートを配置して、伝搬する光信号の経路を切り替える形態である。第二は、入力ポートと出力ポートの間に光偏向器を設けて、入力ポートから入射された光を出力ポートへ向けて偏向する形態である。
これらの中では、第一の形態のマトリクス光スイッチが、設計に対する柔軟性が高く、光損失が少ないため、最も多く検討されている。第一の形態のマトリクス光スイッチでは、LiNbO、化合物半導体、石英、ポリマー等の薄膜にチャネル導波路を形成し、各経路の交差部などに、電気的に光の進行方向を制御する光スイッチまたは電気的に光の進行を開閉制御する光ゲートを設けるのが一般的である。
光スイッチの動作原理としては、二本の光導波路を近接配置した方向性結合器に電界を加えて光信号の経路を制御する方法、入力光を方向性結合器で二つに分離し、それぞれの経路を通る光の間に電界により生じさせた屈折率で位相差を与え出口側の方向性結合器での干渉状態を制御して出力端を切り替えるマッハ・ツェンダー型の方法、X交差部での光モード間の干渉を制御することで光信号の経路を切り替える方法、Y分岐部または非対称X交差部において、光モードの横方向界分布を電界により生じさせた屈折率で制卸して光信号の経路を切り替えるデジタル型と呼ばれる方法、X交差部に電極を設けて屈折率を制御することによって全反射またはブラッグ反射させて光信号の経路を切り替える方法などがある(特許文献1、2)。
これらの中でも、デジタル型光スイッチは、一定の電圧または電流で光信号の経路が切り替わった後は、それ以上の電圧または電流を印加してもその状態を保持することができ、複数の動作点が発生せず、動作トレランスに優れている。また、偏波無依存化が可能である、波長依存性が小さい等の利点があり、光スイッチの中でも特に注目されている。
特開平7−318986号公報 特公平6−5350号公報
しかしながら、従来のデジタル型光スイッチには、他の光スイッチと比較して駆動電圧が高くなる(または駆動電流が大きくなる)、電極長が長くなる、という問題があった。
また、デジタル型光スイッチとしては、図18に示すY分岐型の構造が一般的であるが、この構造の光スイッチでは、Y分岐型のチャネル導波路1の分岐部に、光制御部を構成する電極2が設けられる。チャネル導波路1の交差部の鋭角部は、1°未満の交差角度でチャネル間隔が次第に狭くなりゼロになる形状であるため、フォトリソグラフィによるパターンニング工程では、分解能の限界から理想形状を作製することは困難である。このため、通常は、図19の鋭角部3のように、チャネル間の距離が1.5μm以上と先端が鈍った形状とせざるを得なかった。このような理想形状からのずれは、光制御部が交差部の光伝搬方向下流側にある分岐部に位置するため、損失やクロストークに非常に大きく影響する。
例えば、Y分岐の開き角度を0.5°とし、分岐した一方の導波路の屈折率を電気光学効果などにより0.0008程度低下させた場合は、鋭角部が図18に示すような理想形状であれば、クロストークを低減すること、即ち、入射ポート20からの光が出射ポート21または22へ導かれる場合の出射ポート間の光量差を20dB以上と大きくすることが可能である。これに対して、図19の鈍った形状の場合には、出射ポート間の光量差は12dB程度まで悪化し、20dBとするためには、より大きな屈折率変化が必要になる。即ち、Y分岐型のデジタル型光スイッチでは、駆動電圧または駆動電流が大きくなるという問題があった。
また、数ミクロン幅のチャネル導波路上に電極を形成するため、フォトリソグラフィによる作製誤差が生じ易く、スイッチ特性の対称性が損なわれ易い。
一方、図20に示すX交差型の全反射光スイッチもデジタル型の動作が可能である。X交差型の全反射光スイッチは、電極長を他の方式よりも短くし易いために、高速応答に向いているほか、光制御部が交差部内に位置するために、Y分岐型とは異なり上記のような作製限界に鈍感である。全反射光スイッチでは、入射光4はチャネル導波路1の屈折率が一様な場合には直進するが、電極2に電圧が印加され、反射面5の屈折率が全反射に必要な屈折率へと低下すると反射面5で全反射される。チャネル導波路1の交差角6、入射光4と反射面5とが成す角度(反射補角)7は、反射面5の屈折率低下の程度によって決まり、屈折率低下の度合いが小さいほど、即ち、低駆動電圧または低駆動電流であるほど、交差角6や反射補角7も小さくなる。交差角6は、通常0.5°程度まで小さくすることができる。
しかしながら、実際には、X交差部の交差角は1°〜2°程度であり、駆動電圧が高くなるか、またはクロストークが増加するという問題がある。
例えば、C.S. Tsai, et al., J. Quantum Electronics, (1978) 513には、LiNbOへチタン(Ti)拡散をすることによって交差角1.0°で幅4μmのチャネル導波路を形成したX交差型の全反射光スイッチが記載されている。この全反射光スイッチでは、交差部にクロストークなどを低減するために最大幅40μmのテーパ型チャネル導波路を設けると共に、4μmギャップの電極を設けることにより、5.9GHzの応答速度が得られると期待されているが、駆動電圧は50Vと大きくなる。
また、K. Wasa, et al., J. Lightwave Technology, (1984) 710には、絶縁体であるサファイア基板上にエピタキシャルPLZT薄膜導波路層を成長し、交差角2.0°、幅20μmのチャネル導波路を形成したX交差型の全反射光スイッチが記載されている。この全反射光スイッチでは、チャネル導波路上に4μmギャップの電極を設けることにより、X交差型の全反射光スイッチを形成し、4.7Vにて1GHzの応答が得られているが、クロストークはやはり12dB程度と極めて大きい。
なお、T. Ichigi et al. OFC 2002, 187には、ポリマー導波路を用いて形成した、交差角4.0°、幅14μmのX交差型の全反射光スイッチが記載されている。この全反射光スイッチでは、出射ポート間の光量差は30dB以上とクロストークは低減されているが、熱光学効果を用いているために100mWもの駆動電力を要し、応答速度もわずか1ms程度である。即ち、X交差部の交差角度が比較的大きいとクロストークは低減されるが、消費電力が大きくなる。また、ポリマーを用いた光スイッチでは、熱光学効果を利用するために、全反射型のメリットである高速性を生かすことができない。
以上の通り、屈折率制御による全反射光スイッチは、デジタル型の応答が可能で、高速応答に適しているが、低駆動電圧または低駆動電流で且つクロストークの少ない光スイッチを得ることは困難であった。
本発明は、上述した上記問題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、デジタル応答及び小型化が可能な全反射光スイッチであって、駆動電圧または駆動電流が低く且つクロストークが少ない光スイッチを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の光スイッチは、導電性または半導電性の基板と、前記基板上に形成され、光信号が入射する入射側チャネル導波路と該入射側チャネル導波路から分岐した複数の出射側チャネル導波路とを含む光導波路層と、前記光導波路層上に形成され、前記基板と共に前記光導波路層に電圧を印加して前記光導波路層の屈折率を制御することにより、入射した光信号を反射する反射面を前記複数の出射側チャネル導波路の交差部近傍に形成し、前記光信号の伝搬経路を切り替える制御電極と、を含んで構成したことを特徴としている。
本発明の光スイッチでは、制御電極と基板とにより光導波路層に電圧を印加して、入射側チャネル導波路から分岐した複数の出射側チャネル導波路の交差部近傍に反射面を形成するので、デジタル型全反射光スイッチを構成することができ、出射側チャネル導波路の中心線と反射面とが成す角度(反射補角)を小さくすることができる。例えば、Y分岐した出射側チャネル導波路の交差角が、X交差型の全反射光スイッチの交差角と同じでも、反射補角はX交差型の半分にすることができる。これにより、反射面での屈折率低下の度合いをより小さくすることができ、駆動電圧または駆動電流を低減することができる。交差角は、0.25°〜2.0°の範囲が好ましい。また、分岐部の光伝搬方向上流側に位置する交差部近傍に反射面を形成するので、チャネル導波路の分岐形状や電極の作製誤差による影響を受け難く、従来のY分岐型の光スイッチに比べてクロストークが少なくなる。
上記の制御電極は、入射側チャネル導波路の中心線と制御電極の導波路側のエッジとが成す角度と、出射側チャネル導波路の中心線と制御電極の導波路側のエッジとが成す角度とが等しくなり、入射した光信号が反射面で全反射するように、光導波路層上に形成することが好ましい。
また、入射側チャネル導波路の出射側には、光信号の伝搬方向に広がるテーパ部を形成すると共に、該テーパ部が連結部を介して出射側チャネル導波路の入射側に接続されることが好ましい。交差部をテーパ状に形成することで、クロストークを更に低減することができる。なお、出射側チャネル導波路の入射側に、光信号の伝搬方向に狭まる逆テーパ部を形成すると共に、連結部を入射側チャネル導波路の出射端と同じ幅の直線状チャネル導波路で構成することが好ましい。
また、光導波路層には、互いに隣接する出射側チャネル導波路の間に溝が形成されていてもよい。溝が形成されている場合には、制御電極は、光導波路層と溝との界面に連続する反射面を形成する。
以上説明したように本発明によれば、デジタル応答及び小型化が可能な全反射光スイッチにおいて、駆動電圧または駆動電流が低減される共にクロストークが低減される、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(光スイッチの構造)
図1は、本発明の実施の形態に係るY分岐型の光スイッチの平面図であり、図2は、そのA−A´線断面図である。
図1及び図2に示すように、この光スイッチ10は、下部電極となる導電性基板12、信号光が伝搬するチャネル導波路24及びクラッド部25が形成された光導波路層16、光導波路層16より屈折率が低く、光導波路層16を伝搬する光の導電性基板12への染み出しを防止するバッファ層14、及び下部電極と共に光導波路層16に電圧を印加する上部電極26を備えている。クラッド部25は、光導波路層16のチャネル導波路24の周囲に形成される。
導電性基板12上には、バッファ層14を介して光導波路層16が積層され、この光導波路層16上には上部電極26が形成されている。なお、光導波路層16と上部電極26との間に、光導波路層16より屈折率が低いクラッド層を設けることもできる。この光スイッチ10では、上下電極間に電圧を印加して光導波路層16の屈折率を部分的に低下させることで、光導波路層16内に上部電極26のエッジに沿った反射面が形成され、信号光の伝搬経路が切り替えられる。
また、光スイッチ10は、1つの入射ポート18と2つの出射ポート20、22とを備えた1×2型の光スイッチであり、光導波路層16にはY字状に分岐したチャネル導波路24が形成されている。Y字状のチャネル導波路24は、入射ポート18から光信号が入射するチャネル導波路24Aと、このチャネル導波路24Aから分岐し且つ出射ポート20、22の各々に光信号を射出するチャネル導波路24B、24Cとで構成されている。
図3に示すように、チャネル導波路24Aの出射側は、光信号の伝搬方向に向って拡がるテーパ状に形成され、このテーパ部34Aに連続して直線部36Aが付加されている。同様に、チャネル導波路24B、24Cの入射側は、光信号の伝搬方向と逆方向に向って拡がる逆テーパ状に形成され、このテーパ部34B、34Cの各々に連続して直線部36B、36Cが付加されている。従って、これらのチャネル導波路が交差するY交差部30は、テーパ部34A、34B及び34Cと直線部36A、36B及び36Cとで幅広に形成され、クロストークが防止される。なお、テーパ部34A、34B及び34Cの重なり具合に応じて、直線部36A、36B及び36Cは適宜省略してもよい。
図4(A)にチャネル導波路24A、24B、24Cの各中心線を図示する。チャネル導波路24Bの中心線とチャネル導波路24Cの中心線とが、Y交差部30において互いに交差する角度が交差角38である。この交差角38は、X交差でもY交差でも同じ値である。駆動電圧(または駆動電流)を5V〜20V程度まで低減するためには、交差角38を0.25°〜2.0°の範囲とするのが好ましい。
図1に示すように、Y交差部30上には、制御電極としての上部電極26A、26B及び26Cが配置されている。上部電極26A、26B及び26Cの各々は、入射ポート18から入射された信号光44が、各電極のエッジに沿って形成された反射面で全反射され、出射ポート20または22に射出されるように、所定のレイアウトで配置されている。
例えば、信号光が出射ポート20に結合される場合には、図4(B)に示すように、導電性基板12と上部電極26B、26Cとの間に電圧が印加され、上部電極26B、26Cの導波路側のエッジに沿って反射面42Bが形成される。入射ポート18から入射した信号光44は、チャネル導波路24Aの中心線に沿って伝搬され、反射面42Bで全反射されて、チャネル導波路24Bの中心線に沿って出射ポート20に射出される。
チャネル導波路24Aの中心線と反射面42Bとが成す角度と、チャネル導波路24Bの中心線と反射面42Bとが成す角度とが等しくなることが全反射の条件であり、このときの角度が全反射補角40である。
同様に、信号光が出射ポート22に結合される場合には、図4(C)に示すように、導電性基板12と上部電極26A、26Cとの間に電圧が印加され、上部電極26A、26Cの導波路側のエッジに沿って反射面42Aが形成される。入射ポート18から入射した信号光44が、チャネル導波路24Aの中心線に沿って伝搬され、反射面42Aで全反射されて、チャネル導波路24Cの中心線に沿って出射ポート22に射出される。
上部電極26Cは、反射面42Aに沿ったエッジと反射面42Bに沿ったエッジとを二辺とする三角形状に形成されており、信号光44がいずれの出射ポートに結合される場合にも電圧が印加される共通電極として使用される。また、上部電極26Cを形成する代わりに、図10に示すように、上部電極26C対応する部分のチャネル導波路をエッチング等で取り除き、溝部(トレンチ)46を形成してもよい。この光スイッチ50では、2箇所に設けた上部電極に電圧を印加するだけでよく、屈折率の制御が容易になる。
X交差では全反射補角は交差角の半分であるが、上記構造の光スイッチではY交差としているので、全反射補角40を交差角38の1/4にすることができる。このため、反射面42Bでの屈折率低下の度合いは小さくて済み、駆動電圧または駆動電流を低減することができる。また、分岐したチャネル導波路24B、24C上ではなく、Y交差部30上に電極を設けて反射面を形成するので、分岐部の形状や上部電極26の作製誤差による影響を受け難く、従来のY分岐型の光スイッチに比べてクロストーク悪化が少なくなる。特に、本実施の形態では、面積の広いY交差部30上に上部電極26を形成するので、上部電極26の作製誤差によるスイッチング特性の劣化が生じ難い。
(テーパ部の構造)
次に、チャネル導波路24のテーパ部、直線部の好適な構造について説明する。
テーパ部の最大幅は、5μm〜50μmの範囲とすることが好ましく、光導波路層の屈折率、チャネル導波路とクラッド部との屈折率差、チャンネル導波路幅、交差角度などに応じて適宜最適化される。
図6に、本実施の形態に係る光スイッチに関し、下記条件の下でテーパ部の最大幅を種々変化させた場合に、20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す。
光導波路層の屈折率:2.43
チャネル導波路とクラッド部との屈折率差:0.3%または0.4%、
チャネル導波路幅:4μm
テーパ長(図3のL):700μm
Y交差角:0.5°
図6から分るように、テーパ部の最大幅が10μより狭い場合には、急激に大きな屈折率変化が必要となる。従って、スイッチング特性の劣化が発生しないように、テーパ部の最大幅を少なくとも10μm以上とすることが望ましく、18μm以上がより好ましい。また、テーパ部の最大幅が26μmを超える範囲でも大きな屈折率変化が必要となるため、テーパ部の最大幅を少なくとも26μm以下とすることが望ましく、24μm以下がより好ましい。
また、テーパ長は、200μm〜2000μmの範囲とすることが好ましく、光導波路層の屈折率、チャネル導波路とクラッド部との屈折率差、チャンネル導波路幅、交差角度などに応じて適宜最適化される。テーパ長が200μmより短いと、スイッチング特性の劣化や放射損失の増大が発生する。一方、テーパ長が2000μmより長い場合にも、スイッチング特性が次第に劣化する。また、テーパ長が長くなると、デバイスが大きくなる等の問題がある。
図7に、本実施の形態に係る光スイッチに関し、下記条件の下でテーパ長を種々変化させた場合に、20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す。
光導波路層の屈折率:2.43
チャネル導波路とクラッド部との屈折率差:0.3%または0.4%、
チャネル導波路幅:4μm
テーパ部の最大幅:22μm
Y交差角:0.5°
図7から分るように、テーパ長が600μmより短い場合には、急激に大きな屈折率変化が必要となる。従って、スイッチング特性の劣化が発生しないように、テーパ長を600μm以上とすることが望ましい。また、テーパ長が700μm〜800μmの範囲でも若干大きな屈折率変化が必要となるが、著しいスイッチング特性の劣化ではないため、デバイスをコンパクト化する観点から、テーパ長を1000μm以下とすることが望ましい。
また、入射側のチャネル導波路と出射側のチャネル導波路とで、テーパ長を異なる値とすることができる。異なる長さとすることで、スイッチング特性の最適化を図ることも可能である。
また、テーパ部に連結される直線部の長さ(図3のL)は、主にテーパ長との関係で決めることができるが、1600μm以下の範囲とすることが好ましく、光導波路層の屈折率、チャネル導波路とクラッド部との屈折率差、チャンネル導波路幅、交差角度などに応じて適宜最適化される。直線部の長さが200μmより短いと、スイッチング特性の劣化が発生する傾向が生じる。一方、直線部の長さが1600μmより長い場合にも、スイッチング特性が劣化する。また、デバイスが大きくなる等の問題がある。
図8に、本実施の形態に係る光スイッチに関し、下記条件の下で直線部の長さを種々変化させた場合に、20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す。
光導波路層の屈折率:2.43
チャネル導波路とクラッド部との屈折率差:0.4%、
チャネル導波路幅:4μm
テーパ部の最大幅:22μm
テーパ長L:700μm
Y交差角:0.5°
図8から分るように、直線部は200μm〜800μmの長さとすることが望ましい。
以上のテーパ部の構造は、チャネル導波路とクラッド部との屈折率差によって最適値が決まるものであり、以上の数値範囲を主とするが当然その前後範囲も含まれる。
(各層の構成材料)
次に、光スイッチを構成する各層について説明する。
一般に、基板上に設けられた光導波路層に光が導入されると、全光強度の一部が透明性が低い導電性基板へ染み出し、染みだした成分が基板に吸収され、光伝搬に伴い伝搬損失が発生する。しかしながら、図5のように、この染みだしている領域の厚さ分を吸収のないバッファ層14で置き換えれば、導電性基板12による吸収はなくなり、伝搬損失の低減が可能となる。バッファ層14がこのように光導波路層16と導電性基板12との隔離層として機能するためには、バッファ層14の材料の屈折率が光導波路層16の材料の屈折率よりも小さいことが必要である。
また、光導波路層16の表面や層内に存在する粒界による散乱に起因する光伝播損失を実用レベルまで低減するためには、バッファ層14の材料は、導電性基板や光導波路層の材料とのエピタキシ関係を保持できることが不可欠である。また、光導波路層16の材料は、高い電気光学係数を有することが望ましく、導電性基板12の材料は、低い抵抗率を有することが望ましい。バッファ層14と光導波路層16との膜厚比は、伝搬損失を1dB/cm以下に低減するためには、少なくとも0.1以上が必要である。また、TEのシングルモードでの動作を前提とする際には、0.5以上とすることが適切である。
次に、光導波路層16上に上部電極26が設けられるため、導電性基板12と光導波路層16との間にバッファ層14が存在すると、上下電極間に印加した電圧は光導波路層16とバッファ層14のそれぞれの容量に従って分配され、光導波路層16に印加できる実効電圧は低下する。しかしながら、一定の膜厚を有する高誘電率のバッファ層14を用いることにより、高い実効電圧を光導波路層16に印加することが可能となる。
上記構造の光スイッチには、導波路材料として、LiNbO、化合物半導体、石英、ポリマー等を適宜利用することができるが、高速応答、低消費電力、低光損失、小型化の観点から、特に以下の材料を用いることが望ましい。
下部電極である導電性基板12としては、導電性または半導電性の単結晶基板、あるいはエピタキシャルまたは単一配向性の導電性または半導電性の薄膜を表面に設けた基板を用いることができる。導電性または半導電性の材料としては、NbやLaなどをドープしたSrTiO、AlドープZnO、In、RuO、BaPbO、SrRuO、YBaCu7−x、SrVO、LaNiO、La0.5Sr0.5CoO、ZnGa、CdGa、CdGa、MgTiO、MgTiなどの酸化物、Si,Ge,ダイアモンドなどの単体半導体、AlAs,AlSb,AlP,GaAs,GaSb,InP,InAs,InSb,AlGaP,AlLnP,AlGaAs,AlInAs,AlAsSb,GaInAs,GaInSb,GaAsSb,InAsSbなどのIII−V系の化合物半導体、ZnS,ZnSe,ZnTe,CaSe,CdTe,HgSe,HgTe,CdSなどのII−VI系の化合物半導体、Pd、Pt、Al、Au、Agなどの金属などを用いることができる。
エピタキシャルまたは単一配向性の導電性または半導電性の薄膜を表面に設ける場合の基板材料としては、SrTiO、BaTiO、BaZrO、LaAlO、ZrO、Y8%−ZrO、MgO、MgAl、LiNbO、LiTaO、Al、ZnOなどの酸化物、Si,Ge,ダイアモンドなどの単体半導体、AlAs,AlSb,AlP,GaAs,GaSb,InP,InAs,InSb,AlGaP,AlLnP,AlGaAs,AlInAs,AlAsSb,GaInAs,GaInSb,GaAsSb,InAsSbなどのIII−V系の化合物半導体、ZnS,ZnSe,ZnTe,CaSe,Cdte,HgSe,HgTe,CdSなどのII−VI系の化合物半導体などを用いることができる。非酸化物基板へ導電性または半導電性の薄膜を設ける場合には、非酸化物基板表面へSrTiO、BaTiO、BaZrO、LaAlO、ZrO、Y8%−ZrO、MgO、MgAl、LiNbO、LiTaO、Al、ZnOなどの酸化物をバッファ層として形成した後、導電性または半導電性の薄膜を形成することが有効である。
バッファ層14には、光導波路層16の材料よりも屈折率が小さく且つ比誘電率が8以上の材料が用いられる。また、バッファ層14の比誘電率と光導波路層16の比誘電率との比は0.002以上が好ましく、0.006以上がより好ましい。また、バッファ層14の材料は、導電性基板12の材料及び光導波路層16の材料とのエピタキシ関係を保持できることが必要である。このエピタキシ関係を保持できる条件としては、結晶構造が類似で、格子定数の差が10%以下であることが挙げられるが、必ずしもこの条件に従わなくともエピタキシ関係を保持できれば良い。
具体的には、ABO型のペロブスカイト型酸化物では、正方晶、三方晶、斜方晶または擬立方晶系として、例えば、SrTiO、BaTiO、(Sr1−xBa)TiO(0<x<1.0)、PbTiO、Pb1−xLa(ZrTi1−y1−x/4(0<x<0.3、0<y<1.0、xおよびyの値によりPZT、PLT、PLZT)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O、KNbOなどが挙げられ、六方晶系として、例えば、LiNbO、LiTaOなどに代表される強誘電体が挙げられる。また、タングステンブロンズ型酸化物では、SrBa1−xNb、PbBa1−xNb、この他にはBiTi12、PbKNb15、KLiNb15、ZnO、又はこれらの置換誘導体が挙げられる。
バッファ層14の膜厚は、10nm以上であることが好ましい。また、上述した通り、バッファ層14の膜厚と光導波路層16の膜厚の比は0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。
光導波路層16には、バッファ層14の材料よりも屈折率が大きな酸化物が用いられる。具体的には、ABO型のペロブスカイト型では、正方晶、三方晶、斜方晶または擬立方晶系として、例えば、BaTiO、PbTiO、Pb1−x La(ZrTi1−y1−x/4(xおよびyの値によりPZT、PLT、PLZT)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O、KNbOなどが挙げられ、六方晶系として、例えば、LiNbO、LiTaOなどに代表される強誘電体が挙げられる。また、タングステンブロンズ型では、SrBa1−xNb、PbBa1−xNb、この他にはBiTi12、PbKNb15、KLiNb15、又はこれらの置換誘導体が挙げられる。
光導波路層16の膜厚は、通常、0.1μm〜10μmの間に設定されるが、これは目的に応じて適宜選択することができる。
クラッド層を設ける場合には、クラッド層には、バッファ層14と同様の材料を用いることができる。なお、クラッド層の材料については、光導波路層に対してエピタキシ関係を保持できることは必ずしも必要ではなく、多結晶薄膜でも良いが、均一な界面を得る必要がある場合には、光導波路層の材料とのエピタキシ関係を保持できることが必要である。このエピタキシ関係を保持できる条件としては、結晶構造が類似で、格子定数の差が10%以下であることが挙げられるが、必ずしもこの条件に従わなくともエピタキシ関係を保持できれば良い。
具体的には、ABO型のペロブスカイト型酸化物では、正方晶、三方晶、斜方晶または擬立方晶系として、例えば、SrTiO、BaTiO、(Sr1−xBa)TiO、PbTiO、Pb1−xLa(ZrTi1−y1−x/4、Pb(Mg1/3Nb2/3)O、KNbOなどが挙げられ、六方晶系として、例えば、LiNbO、LiTaOなどに代表される強誘電体が挙げられる。また、タングステンブロンズ型酸化物では、SrBa1−xNb、PbBa1−xNb、この他にはBiTi12、PbKNb15、KLiNb15、ZnO、又はこれらの置換誘導体が挙げられる。
クラッド層の膜厚は、10nm以上であることが好ましい。また、クラッド層の膜厚と光導波路層16の膜厚の比は0.1以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。
導電性基板、バッファ層、光導波路層、及びクラッド層の材料の組み合わせとしては、上記の条件を満たす各種のものが可能であるが、ドープしたSrTiO単結晶半導体基板またはドープしたSrTiO半導体薄膜を導電性基板として用いること、またはSi単結晶へMgOバッファ層を成長した後に導電性SrRuO薄膜を成長した基板を用いることが好ましく、この導電性基板を用いた場合には、バッファ層、光導波路層、及びクラッド層のそれぞれの層には、Pb1−xLa(ZrTi1−y1−x/4(PLZT)を用いることが最も有効である。PLZTは、上記の導電性基板に対して同様のペロブスカイト構造を有し、格子常数の差が小さく良好なエピタキシャル成長が可能であり、導電性基板の屈折率2.399よりも屈折率が大きく且つ高い電気光学係数を有している。また、組成、即ち、Pb,La,Zr,Tiの比を変化させるだけで、各層の屈折率を大きく変化させることが可能である。
上部電極26には、Al、Ti、Cr、Ni、Cu、Pd、Ag、In、Sn、Ta、W、Ir、Pt、Auなどの各種金属電極や合金、AlドープZnO、In、ITO、RuO、BaPbO、SrRuO、YBaCu7−x、SrVO、LaNiO、La0.5Sr0.5CoO、ZnGa、CdGa、CdGa、MgTiO、MgTiなどの酸化物を用いることが可能である。クラッド層を用いる場合には、微細加工が容易な金属電極を用いることが望ましく、クラッド層を用いない場合には酸化物電極、望ましくはITO等の透明酸化物電極を用いることが有効である。また、動作時間に伴って疲労やDCドリフトなどが生じる場合には、酸化物電極を用いることが有効である。
クラッド層、光導波路層、バッファ層の各々は、電子ビーム蒸着、フラッシュ蒸着、イオン・プレーティング、Rf−マグネトロン・スパッタリング、イオン・ビーム・スパッタリング、レーザ・アブレーション、MBE、CVD、プラズマCVD、MOCVDなどの気相エピタキシャル成長法、上記気相成長により形成されたアモルファス薄膜を加熱する固相エピタキシャル成長法、ゾルゲル法、MOD法などのウエット・プロセスにより作製されたアモルファス薄膜を加熱する固相エピタキシャル成長法の何れかにより作製することができる。
エピタキシャル成長法の中でも、固相エピタキシャル成長法が、導波路品質および導波路パターンニングの点より好ましい。また、ゾルゲル法やMOD法などのウエット・プロセスにより金属アルコキシドや有機金属塩などの金属有機化合物の溶液を基板に塗布する塗布工程と、加熱によるアモルファス化工程と、加熱による結晶化工程より構成される固相エピタキシャル成長は、各種気相成長法と比較して設備コストが低く、基板面内での均一性が良いだけでなく、バッファ層、光導波路層、およびクラッド層の構造制御にとって重要な屈折率の制御が容易であり、再現性良く光スイッチを製造することができる。これにより、光伝搬損失が低いバッファ層等を成長することが可能である。また、アモルファス薄膜を形成する工程を含むためにパターンニングにも最も適している。
また、上記の各層をエピタキシャル成長して光スイッチを作製するため、従来の材料および構造と比べて基板、バッファ層、薄膜光導波路、およびクラッド層の各屈折率と厚さの制御が容易になる。例えば、Pb(ZrTi1−x)O(0<x<1.0)をバッファ層、薄膜光導波路、及びクラッド層に用いた場合は、波長0.633μmの屈折率としては、2.45から2.70程度の広い範囲に渡って組成に応じた値を選択することが可能となると共に、相互の結晶整合性も良好である。さらに、各層を薄膜成長プロセスによって作製することにより、各種形状のチャネル導波路が容易に作製できる。これにより、チャネル光導波路の実効屈折率またはチャネル光導波路と外部の屈折率差を大きな範囲に渡って設計でき、曲がりチャンネルの曲率を必要に応じて放射損失を押えたまま大きくできるために、大規模なマトリックス光スイッチを作製することが容易である。
(変形例)
なお、上記の実施の形態では、光導波路層に凸部を設けたリッジ構造のチャネル光導波路を形成する例について説明したが、チャネル光導波路としては、一般的に適用される埋め込み型、リッジ型、リブ型のいずれかの方式を用いることができる。エピタキシャル成長により薄膜を積層する場合には、光導波路層に凸部を設けたリッジ構造、光導波路層に凸部を設けた後にクラッド層で被覆した埋め込み構造、バッファ層に凹部を設けた後に光導波路層を設けたリブ構造が容易に作製できる。
また、本発明者らは、下部電極となる導電性または半導電性の単結晶基板上にエピタキシャルまたは単一配向性のバッファ層を設け、その上にバッファ層よりも大きい屈折率を持ちエピタキシャルまたは単一配向性の電気光学効果を有する酸化物薄膜光導波路を設け、その上には必要に応じて光導波路よりも小さい屈折率を持つ高誘電率のクラッド層を設け、さらにその上に上部電極を設けた構造を先に発明し(特願平10-192709)、酸化物強誘電体材料でも光導波路を上下電極でサンドイッチ状に挟んだ構造を可能とし、低光伝搬損失特性を損なうことなく低電圧で大きな屈折率変化を誘起することを可能とした。
本発明者らの検討によれば、上記のように下部電極となる導電性または半導電性の単結晶基板上に、エピタキシャルまたは単一配向性のバッファ層を設け、その上にバッファ層よりも大きい屈折率を持ちエピタキシャルまたは単一配向性の電気光学効果を有する酸化物薄膜光導波路を設け、さらにその上に上部電極を設けることにより、電圧印加による屈折率変化が効率的に行なわれ、全反射型スイッチに必要な明瞭な屈折率コントラストを得ることができる。従って、駆動電圧を低減するのに極めて有効であり、各電極の長さを大幅に短縮することが可能である。
また、上記の各層をエピタキシャル成長して光スイッチを作製するため、従来の材料および構造と比べて基板、バッファ層、薄膜光導波路、およびクラッド層の各屈折率と厚さの制御が容易になる。例えば、Pb(ZrTi1−x)O(0<x<1.0)をバッファ層、薄膜光導波路、及びクラッド層に用いた場合は、波長0.633μmの屈折率としては、2.45から2.70程度の広い範囲に渡って組成に応じた値を選択することが可能となると共に、相互の結晶整合性も良好である。さらに、各層を薄膜成長プロセスによって作製することにより、各種形状のチャネル導波路が容易に作製できる。これにより、チャネル光導波路の実効屈折率またはチャネル光導波路と外部の屈折率差を大きな範囲に渡って設計でき、曲がりチャンネルの曲率を必要に応じて放射損失を押えたまま大きくできるために、大規模なマトリックス光スイッチを作製することが容易である。
さらに、N×Mマトリクス光スイッチの各種構成を鋭意検討した結果、該単結晶基板の両端にN本の光ファイバーからの入射用の端面および光ファイバーへの出射用の端面を設け、入射用端面と出射用端面との間を全反射型スイッチを構成するチャンネル光導波路と曲がり光導波路で配線し、各光ファイバーから入射用端面を介して入射した光ビームを、全反射型スイッチの交差部上へ設けた上部電極と下部電極との間に電圧を印加することにより全反射型スイッチとして機能させることができる。これによって、所望のM本の光ファイバーへ光経路を切り替えることができ、適切な間隔のポート間の切り替えを低駆動電圧で実現でき、電極長や曲がりチャンネル光導波路長も必要に応じて短縮できるため、従来と同様のサイズの基板ウエハにより多数の光スイッチを集積でき、大規模なマトリックス光スイッチを得ることができる。
以下、本発明を実施例につき詳細に説明する。
(実施例1)
上述したY分岐型の1×2光スイッチの具体的な実施例について説明する。
図5に示すように、NbドープSrTiO(100)単結晶半導体からなる導電性基板12上に、波長1.55μmでの屈折率が2.410の組成のPLZTバッファ層14を2000nmの膜厚で固相エピタキシャル成長した後、屈折率が2.446の組成のPLZT光導波路層16を2500nmの膜厚で固相エピタキシャル成長した。
固相エピタキシャル成長の詳細は次の通りである。無水酢酸鉛Pb(CHCOO)、ジルコニウム・イソプロポキシド Zr(O−i−C、ランタン・イソプロポキシドLa(O−i−Cおよびチタン・イソプロポキシドTi(O−i−Cを出発原料として、2−メトキシエタノールに溶解し、蒸留と還流とを行い、最終的にPb濃度で0.6MのPLZTバッファ層用前駆体溶液を得た。
次いで、この前駆体溶液を、洗浄、エッチング、乾燥を行ったNbドープSrTiO(100)単結晶基板上にスピンコーティングした。O雰囲気中で昇温して350℃にて保持し、さらに750℃にて保持の後、冷却する。これを繰り返すことによりPLZTバッファ層14を固相エピタキシャル成長した。同様にして、PLZT光導波路層16を固相エピタキシャル成長した。
次に、フォトリソグラフィによって電極パターンを形成し、PLZT光導波路層16上に、膜厚300nmのITO薄膜と膜厚200nmのAu薄膜とを積層した積層薄膜を成膜した後、リフト・オフ法によって図1に示す上部電極26A、26B、26Cのパターンを形成した。
更に、フォトリソグラフィによって同じく図1に示すチャネル導波路24のパターンを形成し、ICPドライエッチングによってリッジ構造のチャネル導波路24を形成した。チャネル導波路幅は4μm、テーパ長は700μm、テーパ部の最大幅は20μm、直線部の長さは400μm、Y交差角は1.0°である。チャネル導波路24とクラッド部25との屈折率差は0.4%である。
最後に、ダイシングによって全長約6mmの光スイッチチップに切り分け、入射端面および出射端面を研磨によって形成した。
得られた光スイッチ10の各層の結晶学的関係は、単一配向のPLZT(100)薄膜光導波路//PLZT(100)バッファ層//Nb−SrTiO(100)導電性基板、面内方位PLZT[001]光導波路層//PLZT[001]バッファ層//Nb−SrTiO[001]導電性基板である。
PLZT光導波路層の電気光学係数rとしては、下部NbドープSrTiO基板電極と上部電極との間に初期化電圧、すなわちポーリング電圧として50Vを印加した後、85pm/Vが得られた。
本実施例の1×2光スイッチの入射端面および出射端面にシングル・モード光ファイバを配置し、光ファイバから波長1.55μmのレーザ光を入射ポート18へ導入し、導電性基板12と上部電極26B、26Cとの間に電圧を印加することにより、電極間の光導波路層16の屈折率が低下し、入射ポート18から導入されたレーザ光はY交差部30で全反射され、出射ポート20を選択し、デジタル型スイッチとして光ファイバー経路のスイッチングがなされた。また、導電性基板12と上部電極26A、26Cとの間に電圧を印加した場合には、出射ポート22を選択し、同様のデジタル型スイッチとして光ファイバー経路のスイッチングがなされた。
図9に、この光スイッチで得られた駆動電圧とクロストーク(出射ポート間の光量差)との関係を示す。図9から分るように、電圧8Vで20dBのクロストークとなり、8V以上の電圧を印加する限り20dB以上のクロストークが保たれる、というデジタル特性が得られた。
以上の通り、作製された1×2光スイッチ10は、全長6mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は8Vと、従来の方法でLiNbOを用いて1×2光スイッチを構成した場合と比べて数分の1程度の大きさである。また、スイッチング速度は3ns、クロストークは20dB以下、挿入損失は3dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の1×2光スイッチが得られた。
(実施例2)
実施例2では、チャネル導波路24とクラッド部25との屈折率差を0.3%とし、チャネル導波路幅を4μm、テーパ長を900μm、テーパ部の最大幅を24μm、直線部の長さを400μm、Y交差角を0.5°とした。また、図11に示すように、上部電極26Cを形成する代わりに溝部46を形成すると共に、チャネル導波路24を略覆うように上部電極26D、26Eのパターンを形成した。これら以外は、実施例1と同様にして、1×2光スイッチ60を作製した。
光スイッチ60を実施例1と同様に評価したところ、図12に示す駆動電圧とクロストークとの関係が得られた。図12から分るように、電圧5Vで20dBのクロストークとなり、5V以上の電圧を印加する限り20dB以上のクロストークが保たれる、というデジタル特性が得られた。
以上の通り、作製された1×2光スイッチ60は、全長6mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は5VとCMOS駆動可能な範囲であり、従来の方法でLiNbOを用いて1×2光スイッチを構成した場合と比べて10分の1程度の大きさである。また、スイッチング速度は4ns、クロストークは20dB以下、挿入損失は3dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の1×2光スイッチが得られた。
なお、InGaPなどの半導体導波路材料を用いた場合にも、図11と略同様の平面構造の光スイッチを作製することができる。また、LiNbO単結晶ウエハにTi拡散によりチャンネル導波路が形成された基板を用いる場合には、コプレーナ型電極パターンとして、図17の上部電極26H、26Iのパターンを形成することができる。
(実施例3)
実施例3では、チャネル導波路24とクラッド部25との屈折率差を0.2%とし、チャネル導波路幅を4μm、テーパ長を700μm、テーパ部の最大幅を24μm、直線部の長さを400μm、Y交差角を0.5°とした以外は、実施例2と同様にして、上部電極26D、26Eのパターンが形成された1×2光スイッチ60を作製した。
光スイッチ60を実施例1と同様に評価したところ、図13に示す駆動電圧とクロストークとの関係が得られた。図13から分るように、電圧9Vで20dBのクロストークとなり、9V以上の電圧を印加する限り20dB以上のクロストークが保たれる、というデジタル特性が得られた。
以上の通り、作製された1×2光スイッチ60は、全長6mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は9Vと、従来の方法でLiNbOを用いて1×2光スイッチを構成した場合と比べて数分の1程度の大きさである。また、スイッチング速度は3ns、クロストークは20dB以下、挿入損失は3dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の1×2光スイッチが得られた。
(実施例4)
実施例4では、図14に示すように、同一基板52上に実施例2の1×2光スイッチを複数組合わせて配列し、複数分岐のチャネル導波路54が形成された1×8光スイッチ70を構成した。光スイッチ70の入射端面には1本のシングル・モード光ファイバを配置すると共に、出射端面には254μm間隔で8本のシングル・モード光ファイバ・アレイを配置した。
光ファイバから波長1.55μmのレーザ光を本実施例の1×8光スイッチの入射ポートへ導入し、導電性基板12と上部電極26Dとの間に8Vの電圧を印加することにより、入射ポートから導入されたレーザ光はデジタル型スイッチとして光ファイバ経路のスイッチングがなされた。
実施例1と同様に評価したところ、作製された1×8光スイッチ70は、全長20mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は5VとCMOS駆動可能な範囲であり、従来の方法でLiNbOを用いて1×8光スイッチを構成した場合と比べて10分の1程度の大きさである。また、スイッチング速度は4ns、クロストークは20dB以下、挿入損失は5dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の1×8光スイッチが得られた。
(実施例5)
実施例5では、同一基板上に実施例2の1×2光スイッチを112個組合わせて配列し、デジタル型で完全非閉塞型の8×8光スイッチ80を構成した。本発明の他の実施例として、実施例2と同様の構成の1×2光スイッチを112個組み合わせて、デジタル型で完全非閉塞型の8×8光スイッチを構成した。入射端面、出射端面、1×2光スイッチはS字型、直線型、およびX交差型のチャンネル光導波路で接続される。入射端面および出射端面には、それぞれ8本のファイバーを127μm間隔で設けたシングル・モード光ファイバ・アレイを配置した。
実施例1と同様に評価したところ、作製された8×8光スイッチは、全長30mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は5Vと、従来の方法でLiNbOを用いて8×8光スイッチを構成した場合と比べて10分の1程度の大きさである。また、スイッチング速度は4ns、クロストークはスイッチが2段構成となったことによって40dB以下となり、挿入損失は7dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の8×8光スイッチが得られた。
(実施例6)
実施例6では、Si(100)単結晶半導体からなる導電性基板上にエピタキシャルMgO(100)膜17を成長し、更に導電性薄膜のSrRuO(100)19を下部電極として成長した後に、PLZTバッファ層14とPLZT光導波路層16とを設け、チャネル導波路24とクラッド部25との屈折率差を0.2%とし、チャネル導波路幅を4μm、テーパ長を600μm、テーパ部の最大幅を24μm、直線部の長さを400μm、Y交差角を0.5°とした。また、図15及び図16に示すように、上部電極26Cを形成する代わりに溝部46を形成すると共に、高速化のために電極長を短縮した上部電極26F、26Gのパターンを形成した。また、光導波路層16上にはクラッド層としてポリマー層56を形成した。これら以外は、実施例2と同様にして、1×2光スイッチ80を作製した。
実施例1と同様に評価したところ、作製された1×2光スイッチ80は、全長6mm程度と小型であるにもかかわらず、その駆動電圧は電圧12Vでクロストーク20dBのデジタル特性が得られ、スイッチング速度は2ns、挿入損失3dB以下であり、偏波依存性が無く良好な特性の1×2光スイッチが得られた。
本発明の実施の形態に係るY分岐型の1×2光スイッチの構造を示す平面図である。 図1の1×2光スイッチのA−A´線断面図である。 図1の1×2光スイッチの導波路構造を示す平面図である。 (A)〜(C)は、図1の1×2光スイッチの動作を説明するための平面図である。 図1の1×2光スイッチの光伝搬方向に沿った断面図である。 テーパ部の最大幅を変化させた場合に20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す線図である。 テーパ長を変化させた場合に20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す線図である。 直線部の長さを変化させた場合に20dBのクロストークを得るために必要な屈折率変化の計算結果を示す線図である。 実施例1の1×2光スイッチでの駆動電圧とクロストークとの関係を示す線図である。 本発明のY分岐型の1×2光スイッチの他の構造を示す平面図である。 実施例2の1×2光スイッチの構造を示す平面図である。 実施例2の1×2光スイッチでの駆動電圧とクロストークとの関係を示す線図である。 実施例3の1×2光スイッチでの駆動電圧とクロストークとの関係を示す線図である。 実施例4の1×8光スイッチの概略構成を示す平面図である。 実施例6の1×2光スイッチの構造を示す平面図である。 図15の1×2光スイッチのB−B´線断面図である。 LiNbO導波路によるY分岐型1×2光スイッチの構造を示す平面図である。 従来のY分岐型1×2光スイッチの概略構成を示す平面図である。 図18の光スイッチの分岐部の構造を拡大して示す部分拡大図である。 従来のX交差型の全反射型光スイッチの概略構成を示す平面図である。
符号の説明
10 光スイッチ
12 導電性基板
14 バッファ層
16 光導波路層
24 チャネル導波路
26 上部電極
18 入射ポート
20,22 出射ポート
30 Y交差部
34A,34B,34C テーパ部
36A,36B,36C 直線部
38 交差角
40 全反射補角
42A,42B 反射面
44 信号光

Claims (21)

  1. 導電性または半導電性の基板と、
    前記基板上に形成され、光信号が入射する入射側チャネル導波路と該入射側チャネル導波路から分岐した複数の出射側チャネル導波路とを含む光導波路層と、
    前記光導波路層上に形成され、前記基板と共に前記光導波路層に電圧を印加して前記光導波路層の屈折率を制御することにより、入射した光信号を反射する反射面を前記複数の出射側チャネル導波路の交差部近傍に形成し、前記光信号の伝搬経路を切り替える制御電極と、
    を含む光スイッチ。
  2. 導電性または半導電性の基板と、
    前記基板上に形成され、光信号が入射する入射側チャネル導波路と該入射側チャネル導波路から分岐した複数の出射側チャネル導波路とを含み、互いに隣接する出射側チャネル導波路の間に溝が形成された光導波路層と、
    前記光導波路層上に形成され、前記基板と共に前記光導波路層に電圧を印加して前記光導波路層の屈折率を制御することにより、前記光導波路層と前記溝との界面に連続し且つ入射した光信号を反射する反射面を前記複数の出射側チャネル導波路の交差部近傍に形成し、前記光信号の伝搬経路を切り替える制御電極と、
    を含む光スイッチ。
  3. 前記制御電極は、前記入射側チャネル導波路の中心線と前記制御電極の導波路側のエッジとが成す角度と、前記出射側チャネル導波路の中心線と前記制御電極の導波路側のエッジとが成す角度とが等しくなるように、前記光導波路層上に形成される請求項1または2に記載の光スイッチ。
  4. 互いに隣接する前記出射側チャネル導波路の2本の中心線が交差する角度が、0.5°〜2.0°である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  5. 前記入射側チャネル導波路の出射側に、光信号の伝搬方向に広がるテーパ部が形成されると共に、該テーパ部が連結部を介して前記出射側チャネル導波路の入射側に接続された請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  6. 前記出射側チャネル導波路の入射側に、光信号の伝搬方向に狭まる逆テーパ部が形成された請求項5に記載の光スイッチ。
  7. 前記連結部が、前記入射側チャネル導波路の出射端と同じ幅の直線状チャネル導波路で構成された請求項5または6に記載の光スイッチ。
  8. 前記テーパ部のテーパ長が、200μm〜2000μmである請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  9. 前記テーパ部の最大幅が、5μm〜50μmである請求項5乃至8のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  10. 前記逆テーパ部のテーパ長が、200μm〜2000μmである請求項5乃至9のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  11. 前記逆テーパ部の最大幅が、5μm〜50μmである請求項5乃至10のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  12. 前記基板が、導電性または半導電性の単結晶基板、または表面に導電性または半導電性の薄膜が設けられた単結晶基板であり、前記光導波路層が、エピタキシャルまたは単一配向性の酸化物強誘電体からなる請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  13. 前記基板と前記光導波路層との間に、エピタキシャルまたは単一配向性の酸化物からなり、前記光導波路層より小さい屈折率を有するバッファ層を設けた請求項12に記載の光スイッチ。
  14. 前記光導波路層と前記制御電極との間に、酸化物からなり、前記光導波路層よりも小さい屈折率を有するクラッド層を設けた請求項12または13に記載の光スイッチ。
  15. 前記エピタキシャルまたは単一配向性の酸化物が、Pb1−x La(ZrTi1−y1−x/4(0<x<0.3、0<y<1.0)である請求項12乃至14のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  16. 前記導電性または半導電性の単結晶基板が、不純物元素をドープしたSrTiOである請求項12乃至15のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  17. 前記単結晶基板上に設けられた導電性または半導電性の薄膜が、エピタキシャルまたは単一配向性の薄膜である請求項12乃至16のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  18. 前記チャネル導波路が、埋め込み型チャネル導波路である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  19. 前記チャネル導波路が、リッジ型チャネル導波路である請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  20. 前記基板が、表面に酸化物強誘電体からなる薄膜が設けられたシリコン基板である請求項1乃至19のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  21. 請求項1乃至20のいずれか1項に記載の光スイッチが、同一基板上にマトリクス状に多数配列されたマトリクス光スイッチ。
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