JP2006058605A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

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義孝 濱
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Abstract

【課題】基板とカバーガラスとを接着剤を用いて貼り合わせた際、基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出るのを防止した電気光学装置、及び電子機器を提供する。
【解決手段】TFT基板11と対向基板12との間に液晶50を挟持してなる電気光学装置であって、TFT基板11と対向基板12の少なくとも一方の基板に接着剤30によってカバーガラス31,32が貼り合わされており、TFT基板11と対向基板12との少なくとも一方の裏面11r,12rのカバーガラス31,32に対向する領域内と、カバーガラス31,32の接着面31s,32sの前記少なくとも一方の基板に対向する領域内との少なくとも一方に、溝31h,32hが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板に塵埃が付着するのを防止するカバーガラスが貼り合わされた電気光学装置、及び電子機器に関する。
周知のように、電気光学装置、例えば液晶表示装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶を封入して構成されており、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等のスイッチング素子及び画素電極をマトリクス状に配置し、他方の基板に共通電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能としている。
また、TFTを配置したTFT基板と、このTFT基板に相対して配置される対向基板とは、別々に製造される。TFT基板及び対向基板は、例えばガラス又は石英基板上に、所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって複数構成される。層毎に各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程を繰り返すことによって、形成されるのである。
このようにして形成されたTFT基板及び対向基板は、パネル組立工程において高精度に貼り合わされる。このパネル組立工程は、先ず、各基板の製造工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との液晶層と接する面上に、液晶分子を基板面に沿って配向させるための配向膜を形成し、該配向膜に、電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施す。
次いで、一方の基板上の周縁に接着剤となるシール部を設け、このシール部を用いてTFT基板と対向基板を貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化させ、その後シール部の一部に設けられた切り欠きを介して液晶を封入するといった手法が用いられている。このようにして液晶表示パネルは製造される。
その後、液晶表示パネルのTFT基板及び対向基板の対向面の裏面となる外表面に、TFT基板及び対向基板に塵埃が付着するのを防止する防塵用の基板(以下、カバーガラスと称す)が、ゲル状の接着剤を介してそれぞれ貼り合わされる。
詳しくは、先ず、例えばカバーガラスの中央に、貼り合わされたカバーガラスと、TFT基板または対向基板とから、溢れ出さない量の接着剤が、滴下装置または作業者により塗布される。その後、接着剤が塗布された2枚のカバーガラスが、TFT基板及び対向基板にそれぞれ貼り合わされる。
ここで、接着剤は、滴下装置または作業者によりカバーガラスに塗布されるため、装置誤差または作業者により塗布量にバラツキが生じるので、該塗布量を完全に一定量に制御することは難しい。よって、貼り合わされたカバーガラスと、TFT基板及び対向基板との対向領域から接着剤が溢れ出てしまう場合があった。
接着剤が溢れ出てしてしまうと、液晶表示パネルに、画ズレや不良表示等の製品不良が生じやすくなるため、従来は、作業者が溢れ出た接着剤を手作業により払拭していた。
しかし、作業者の人為的作業では、作業効率が悪いため、例えば特許文献1では、カバーガラスの端面のすべてが、TFT基板及び対向基板の端面よりも外側に配設されているよう、カバーガラスをTFT基板及び対向基板にそれぞれ貼り合わせ、該貼り合わせによりカバーガラスの端面とTFT基板または対向基板の端面との間に形成された段差に、溢れ出た接着剤を溜めて、接着剤の広がりを防止する技術が提案されている。
特開2000−227766号公報
ところで、カバーガラスが貼り合わされた液晶表示パネルは、保護ケース内に嵌入され、保護ケースの内周面に、例えばTFT基板及び該TFT基板に貼り合わされたカバーガラスの両端面をUV接着剤等により固定することで、保護ケース内に固定されて、プロジェクタ等に装着される場合がある。
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、カバーガラスの端面とTFT基板の端面との間の段差に、溢れ出た接着剤を溜めているため、溢れた接着剤の広がりは防止することができるが、UV接着剤との接触は防止することができない。
カバーガラスと、TFT基板との対向領域からはみ出た接着剤が、UV接着剤に混入すると、UV照射を行ってUV接着剤を硬化させたとき、該UV接着剤が十分に硬化せず、接着不良を起因する可能性がある。
また、作業時に、作業者が段差に溜められた接着剤に意図せず触れてしまう場合があるため、取り扱いが難しいといった問題は解消されていない。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、基板とカバーガラスとを接着剤を用いて貼り合わせた際、基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出るのを防止した電気光学装置、及び電子機器を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置は、第1基板と第2基板との間に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置であって、前記第1基板と前記第2基板の少なくとも一方の基板に接着剤によって第3基板が貼り合わされており、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の前記第3基板に対向する領域内と、前記第3基板の貼り合わせ面の前記少なくとも一方の基板に対向する領域内との少なくとも一方に、溝が形成されていることを特徴とする。
また、前記第1基板と第2基板とのうち一方の基板は、複数の画素と前記複数の画素に対応して各々設けられた複数のスイッチング素子とを有する素子基板であり、他方の基板は該素子基板にシール材を介して対向配置された対向基板であり、前記第3基板は防塵ガラスであることを特徴とする
本発明の電気光学装置によれば、電気光学パネルに用いる素子基板及び該素子基板に対向する対向基板との少なくとも一方の基板に、防塵ガラスを接着剤によりそれぞれ貼り合わせた際、該接着剤は、各基板の貼り合わせ面の防塵ガラスに対向する領域内と、防塵ガラスの貼り合わせ面の各基板に対向する領域内との少なくとも一方に形成された溝により堰き止められるため、貼り合わせた各基板と防塵ガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。
また、貼り合わせた各基板と防塵ガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことが出来ることから、溢れ出た接着剤が作業者に付着し、さらに作業者から電気光学パネルに付着することにより、該電気光学パネルが製品不良となることを防ぐことができる。
さらに、貼り合わせた各基板と防塵ガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことが出来ることから、貼り合わせた各基板と防塵ガラスとの位置ズレを防止することができるため、電気光学パネルの画ズレを防止することができ、電気光学装置が製品不良となることを防ぐことができる。
また、前記第1基板は複数の画素と前記複数の画素に対応して各々設けられた複数のスイッチング素子とを有する素子基板であり、前記第2基板はマイクロレンズアレイが形成された対向基板であり、前記第3基板はカバーガラスであることを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、電気光学パネルにおける対向基板に、マイクロレンズアレイが形成されていたとしても、貼り合わせた対向基板と防塵ガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。
さらに、前記第1基板、前記第2基板及び第3基板は矩形状であり、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の少なくとも1辺に沿って、少なくとも1本の溝で形成されていることを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、容易に、貼り合わせた基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。
また、前記第1基板、前記第2基板及び第3基板は矩形状であり、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の少なくとも1辺に沿って複数列形成されていることを特徴とする。さらに、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の各辺に沿った矩形状に形成されていることを特徴とする。本発明の電気光学装置によれば、より確実に、貼り合わせた基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。
また、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板における前記複数の画素が形成された表示領域の外に位置するように形成されていることを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、基板の光透過領域を確実に確保しながら、貼り合わせた基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。
さらに、前記溝は、前記基板の厚さ50%以下の深さに形成されていることを特徴とする。本発明の電気光学装置によれば、低コストかつ基板の強度を低下させることなく確実に、貼り合わせた基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができるという効果を有する。本発明に係る電子機器は、請求項1〜8のいずれかに記載の電気光学装置を用いて構成したことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、基板とカバーガラスとを接着剤により貼り合わせた際、該接着剤は、基板の貼り合わせ面のカバーガラスに対向する領域内と、カバーガラスの貼り合わせ面の基板に対向する領域内との少なくとも一方に形成された溝により堰き止められるため、貼り合わせた基板とカバーガラスとの対向領域から接着剤が溢れ出ることを防ぐことができ、取り扱いが容易となる電気光学装置を備えた電子機器を提供することができるという効果を有する。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態においては、電気光学装置は、液晶表示装置を例に挙げて説明する。よって、液晶表示装置に用いる一対の基板の内、一方の基板は、第1基板であるTFT基板を、また第2基板は、TFT基板に対向する基板(以下、対向基板と称す)を例に挙げて説明する。
先ず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の分解斜視図、図2は図1中の液晶表示パネルの平面図、図3は、図2中のIII−III線に沿って切断した断面図、図4は、図3のカバーガラスの正面図、図5は、図4中のV−V線に沿う断面図である。
図1に示すように、液晶表示装置1は、保持板60と、液晶表示パネル10と、保護ケース40とにより主要部が構成されている。
保持板60は、液晶表示パネル10が保護ケース40に嵌入固定された際、液晶表示パネル10の上面の外周を保護ケース40に対して押圧することにより、液晶表示パネル10の浮き上がりを防止する枠状部材である。
保持板60の長手方向の両端部に、図中下方に突出する嵌合片62が形成されており、該嵌合片62に、保護ケース40の後述する嵌合突起43に嵌合する嵌合孔部62aが形成されている。
図2、図3に示すように、液晶表示パネル10は、矩形状のTFT基板11の内面とそれに対向して設けられる矩形状の対向基板12の内面との間の内部空間に電気光学材料である液晶50を封入して構成される。TFT基板11の対向面上に画素を構成する図示しない画素電極等がマトリクス状に配置されている。
対向基板12の対向面に表示領域を区画する額縁としての遮光膜(BM)82が設けられている。遮光膜82は、例えば遮光性材料によって形成される。
遮光膜82の外側の領域に、液晶50を封入するシール材14がTFT基板11と対向基板12との間に形成されている。シール材14は、例えば対向基板12の輪郭形状に略一致するように配置され、TFT基板11と対向基板12とを相互に固着する。
また、シール材14は、TFT基板11の1辺の一部において欠落しており、貼り合わされたTFT基板11及び対向基板12の相互の間隙には、液晶50を注入するための液晶注入口78が形成されている。液晶注入口78より液晶50が注入された後、液晶注入口78を封止剤15で封止するようになっている。
TFT基板11のシール材14の外側の領域に、データ線駆動回路18、及び組立てられた液晶表示パネル10とプロジェクタ等の電子機器1100(図7参照)とを接続するFPC16の一端が接続される実装用端子部19がTFT基板11の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路17が設けられている。また、TFT基板11のシール材14の外側の領域に、画面表示領域の両側に設けられたデータ線駆動回路18間を接続するための複数の配線84が設けられている。
また、図3に示すように、TFT基板11の対向面の裏面11rに、矩形状の第3基板であるカバーガラス31が、例えば熱硬化型のゲル状の接着剤(以下、単に接着剤と称す)30を介して貼り合わされており、また、対向基板12の対向面の裏面12rにも、第3基板であるカバーガラス32が接着剤30を介して貼り合わされている。尚、カバーガラスは、TFT基板11と対向基板12のいずれかにのみ貼り合わされていてもよい。
カバーガラス31,32は、TFT基板11及び対向基板12の裏面11r,12rの画面表示領域に塵埃等が付着するのを防止する防塵ガラスであり、少なくともTFT基板11及び対向基板12の画面表示領域を覆う大きさに形成されている。尚、図中は、TFT基板11及び対向基板12と同じ大きさに記載されているが、TFT基板11及び対向基板12の画面表示領域を覆う大きさであれば、TFT基板11及び対向基板12よりも大きくとも小さくとも良い。
また、その結果、カバーガラス31,32の外表面に、塵埃等が付着することとなるが、液晶表示パネル10は、TFT基板11及び対向基板12に画像の焦点が合うようになっているため、塵埃等がカバーガラス31,32に付着しても、例えば液晶表示パネル10をプロジェクタに用いた場合、投写された画像にカバーガラス31,32に付着した塵埃等が写し出されてしまうことがない。
また、カバーガラス31,32の貼り合わせ面である接着面31s,32sの画面表示領域31g,32g外であって、TFT基板11、対向基板12に貼り合わせた際、該TFT基板11、対向基板12にそれぞれ対向する領域内に、略直線上の溝31h,32hが形成されている。
詳しくは、図4に示すように、溝31h,32hは、カバーガラス31,32の長手方向の2辺、さらに詳しくは、液晶表示パネル10を保護ケース40に嵌入固定する際、UV接着剤90(図6参照)に接触する2辺の近傍に、該2辺に沿って形成されている。
また、図5に示すように、溝31h,32hは、カバーガラス31,32の板厚t1,t2の50%以下の深さ、例えば0.3mmの深さ、溝巾0.1〜1.0mmに形成されている。尚、溝31h,32hは、ダイシング等により形成され、該溝の深さはカバーガラス31,32の板厚t1,t2の50%以内に形成されていることにより、溝31h,32hを形成した後、カバーガラス31,32の強度が低下してしまうのを確実に防止する。また、溝の深さ、溝巾は上述した値に限定されないことは勿論である。
さらに、カバーガラス32に形成する溝32hは省略し、TFT基板11に貼り合わされるカバーガラス31に形成する溝31hのみとしても良い。また、溝31h,32hは、カバーガラス31,32の接着面31s,32sの画面表示領域31g,32g外に形成されることにより、TFT基板11及び対向基板12の光透過領域を確実に確保することができる。
図1に戻って、保護ケース40は、液晶表示パネル10を収納するものであり、任意の一側面のみに切り欠き40Aを有する形状に形成されている。また、保護ケース40の長手方向の両側面に、嵌合突起43が形成されている。さらに、保護ケース40に、液晶表示パネル10が嵌入される開口である収納部41が形成されている。
収納部41の内周の下部に、周状の底面42Aが形成されている。収納部41に液晶表示パネル10が嵌入された際、底面42Aに、カバーガラス31の外表面の外周が当接され、液晶表示パネル10が収納部41において位置決めされる。また、嵌合突起43が形成された側の内周面に、後述するUV接着剤90(図6参照)を介して液晶表示パネル10が固定される。
切り欠き40Aの底面に、外側支持面48が形成されている。外側支持面48は、フレキシブル配線基板16の表面に対し、該フレキシブル配線基板16の不要な変形を防止する。外側支持面48に凹溝48aが形成されている。凹溝48aは、接着剤が充填されることにより、フレキシブル配線基板16を外側支持面48に固定するものである。
次にこのように構成された本実施の形態における液晶表示装置1の作用について上述した図1〜図5及び図6〜図8を用いて説明する。図6は、図1の保護ケースの収納部に液晶表示パネルを嵌入固定した状態を示す断面図、図7は、図1の液晶表示装置を用いた光投写型表示装置の構成の概略を示す図である。
先ず、カバーガラス31,32がセットされ、接着面31s,32sの略中央に、熱硬化型の接着剤30が、規定量、即ちカバーガラス31,32とTFT基板11,対向基板12との対向領域から溢れ出ない量、滴下装置または作業者等により塗布される。
次いで、TFT基板11の貼り合わせ面である裏面11rに、TFT基板の画素表示領域を覆うよう、接着剤30が塗布されたカバーガラス31が貼り合わされる。また、対向基板12の貼り合わせ面である裏面12rに、対向基板の画素表示領域を覆うよう、接着剤30が塗布されたカバーガラス32が貼り合わされる。
この際、接着剤30は、長手方向の2辺の近傍に、該2辺に沿って形成されている溝31h,32hによって堰き止められているため、カバーガラス31,32とTFT基板11,対向基板12との対向領域から接着剤30が、長手方向側に溢れ出ることはない。
その後、熱硬化型接着剤30を硬化させるため、液晶表示パネル10を、例えば6時間放置して仮硬化させた後、60℃の環境下において90分放置される。このことにより接着剤30は硬化する。尚、接着剤30を硬化させる条件は上述した例に限定されない。
次いで、液晶表示パネル10を保護ケース40の収納部41に、カバーガラス31の外表面の周部が、収納部41の底面42Aに当接するよう嵌入される。次いで、収納部41に嵌入されたTFT基板11とカバーガラス31との長手方向の両側面、詳しくは、溝31hが形成された側の両側面と、収納部41の内周面との間に、UV接着剤90が塗布される。この際、カバーガラス31とTFT基板11と間の接着剤30は、溝31h,32hによって堰き止められているため、対向領域から溢れ出ておらず、UV接着剤90が、接着剤30と接触することはない。
次いで、UV接着剤90にUV光を照射し、UV接着剤90を硬化させることで、液晶表示パネル10を、保護ケース40の収納部41内に固定する。尚、この状態においては、外側支持面48は、フレキシブル配線基板16の表面に当接し、さらに、凹溝48aに接着剤が充填されることにより、フレキシブル配線基板16は外側支持面48に固定されている。
最後に、保持板60の嵌合片62の嵌合孔部62aを嵌合突起43に嵌合させ、カバーガラス32の上面の外周を保護ケース40に対して押圧することにより、液晶表示パネル10の浮き上がりを防止する。
このように、製造された液晶表示装置1は、例えば電子機器である光投写型表示装置、具体的には、プロジェクタ1100等に用いられる。
図7に示すように、プロジェクタ1100に、液晶表示装置1は、各々RGB用のライトバルブとして、例えば3つ(1R,1G,1B)配設されている。
プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投写光が発せされると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ1R,1G,1Bに各々導かれる。
この際、特にB光は、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。
そして、ライトバルブ1R,1G,1Bにより各々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投写レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投写される。
このように、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置1においては、TFT基板11及び対向基板12の裏面11r,12rにそれぞれ接着剤30を介して貼り合わされるカバーガラス31,32の接着面31s,32sのUV接着剤90(図6参照)に接触する2辺の近傍に、該2辺に沿って略直線状の溝31h,32hが形成されていると示した。
このことにより、カバーガラス31に塗布された接着剤30の量が規定量に対しバラツキがあったとしても、カバーガラス31をTFT基板11の裏面11rに貼り合わせた際、溝31hが接着剤30を堰き止める。そのため、カバーガラス31とTFT基板11との対向領域から接着剤30が溢れ出ることがないので、液晶表示装置1を保護ケース40の収納部41に嵌入させた際、固定に用いるUV接着剤90に、接着剤30が接触することがない。
よって、接着剤30とUV接着剤90と混入せず、UV接着剤90の硬化力を低下させることがなく、液晶表示装置の製品不良を有効に回避することができる。
また、接着剤30が、TFT基板11とカバーガラス31との対向領域及び対向基板12とカバーガラス32との対向領域から溢れ出ることがないことから、液晶表示装置1の取り扱いが容易となり、溢れ出た接着剤が作業者に付着し、さらに作業者から基板に付着することにより、該基板が製品不良となることを防ぐことができる。
また、カバーガラス31とTFT基板11との及びカバーガラス32と対向基板12との位置ズレを防止することができることから液晶表示パネルの画ズレを防止することができるため、液晶表示装置1が製品不良となることを防ぐことができる。
さらに、溝31h,32hは、UV接着剤90に接触する2辺の近傍に、該2辺に沿ってのみ形成されることから、製造が容易で低コストにて、貼り合わせたTFT基板11とカバーガラス31との対向領域から接着剤30が溢れ出ることを防ぐことができる。
また、溝31h,32hは、カバーガラス31,32の板厚t1,t2の50%以下の深さであることから、低コストかつ基板を損傷させることなく確実に、貼り合わせた基板11,12とカバーガラス31,32との対向領域から接着剤30が溢れ出ることを防ぐことができる。
さらには、このような液晶表示装置1をプロジェクタ1100に用いることにより、製造組立時や修理時において、誤って接着剤30がカバーガラス31,32の画像表示領域に付着したり、プロジェクタ1100内のダイクロイックプリズム1112等に付着したりして画質が低下したり、製品不良が生じることを防止することができる。
以下、変形例を示す。本実施の形態においては、溝31h,32hは、TFT基板11及び対向基板12の裏面11r,12rにそれぞれ接着剤30を介して貼り合わされるカバーガラス31,32の接着面31s,32sのUV接着剤90(図6参照)に接触する2辺の近傍に、該2辺に沿って略直線状に形成されると示した。
これに限らず、コスト等を気にしないのであれば、TFT基板11、対向基板12の各辺に対応する本数の溝31h,32hを形成しても良い。具体的には、図8に示すように、裏面31s,32sのUV接着剤90(図6参照)に接触する2辺以外の2辺の近傍に、該該2辺に沿って溝31h,32hを略直線状に形成しても良い。さらには、TFT基板11、対向基板12の各辺に対応する本数以上の溝31h,32hを形成しても良いし、図9に示すように、1本で矩形状にTFT基板11、対向基板12の各辺を囲むように形成しても良い。
また、溝31h,32hは、1列に限らず、TFT基板11,対向基板12の各辺に沿って複数列形成されていてもより効果的に、貼り合わせたTFT基板11,対向基板12とカバーガラス31,32との対向領域から接着剤30が溢れ出ることを防ぐことができる
さらに、溝31h,32hは、カバーガラス31,32の接着面31s、32sに限らず、TFT基板11,対向基板12の貼り合わせ面である裏面11r,12rのカバーガラス31,32にそれぞれ対向する領域内に形成しても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらには、略直線状でなくとも良く、どのような形状に形成しても良い。
また、本発明の他の実施の形態として、本発明をマイクロレンズが形成される電気光学装置に用いても良い。
すなわち、対向基板には光の出射面側にマイクロレンズアレイとして複数の窪みが形成されている。そして、該対向基板には出射面側に、接着材を用いてカバーガラスが貼り付けられて設けられている。当該接着材の屈折率を、対向基板の屈折率よりも高くすることで、入射光は、画素電極に集光される。
この際、カバーガラス、あるいは対向基板に上述したような溝を設けることで、接着剤が基板の外側に溢れ出ることを防ぐことができる。
さらに、電気光学装置は、液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管または液晶シャッター等を用いた小型テレビを用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
また、本発明の電気光学装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述した液晶表示装置は、TFT(薄膜トランジスタ)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールを例に挙げて説明したが、これに限らず、TFD(薄膜ダイオード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールにも適用することができる。
さらに、本発明に係る液晶表示装置が用いられる電子機器としては、光投写型表示装置である、プロジェクタ1100を例に挙げて示したが、これに限らず、他の光投写型表示装置や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器や携帯型パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機等、電気光学装置である液晶表示モジュールを用いる機器が挙げられる。したがって、これらの電子機器においても、本発明が適用可能であることはいうまでもない。
本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の分解斜視図。 図1中の液晶表示パネルの平面図。 図2中のIII−III線に沿って切断した断面図。 図3のカバーガラスの正面図。 図4中のV−V線に沿う断面図。 図1の保護ケースの収納部に液晶表示パネルを嵌入固定した状態を示す断面図。 図1の液晶表示装置を用いた光投写型表示装置の構成の概略を示す図。 図3中の溝の変形例を示すカバーガラスの正面図。 図3中の溝のさらに別の変形例を示すカバーガラスの正面図。
符号の説明
1…液晶表示装置、10…液晶表示パネル、11…TFT基板、11r…裏面、12…対向基板、12r…裏面、50…液晶、31…カバーガラス、31g…画面表示領域、31h…溝、31s…接着面、32…カバーガラス、32g…画面表示領域、32h…溝、32s…接着面、1100…プロジェクタ。

Claims (9)

  1. 第1基板と第2基板との間に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置であって、
    前記第1基板と前記第2基板の少なくとも一方の基板に接着剤によって第3基板が貼り合わされており、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の貼り合わせ面の前記第3基板に対向する領域内と、前記第3基板の貼り合わせ面の前記少なくとも一方の基板に対向する領域内との少なくとも一方に、溝が形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1基板と第2基板とのうち一方の基板は、複数の画素と前記複数の画素に対応して各々設けられた複数のスイッチング素子とを有する素子基板であり、他方の基板は該素子基板にシール材を介して対向配置された対向基板であり、前記第3基板は防塵ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1基板は複数の画素と前記複数の画素に対応して各々設けられた複数のスイッチング素子とを有する素子基板であり、前記第2基板はマイクロレンズアレイが形成された対向基板であり、前記第3基板はカバーガラスであることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記第1基板、前記第2基板及び第3基板は矩形状であり、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の少なくとも1辺に沿って、少なくとも1本の溝で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電気光学装置。
  5. 前記第1基板、前記第2基板及び第3基板は矩形状であり、前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の少なくとも1辺に沿って複数列形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学装置。
  6. 前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板の各辺に沿った矩形状に形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の電気光学装置。
  7. 前記溝は、前記第1基板と前記第2基板との少なくとも一方の基板における前記複数の画素が形成された表示領域の外に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気光学装置。
  8. 前記溝は、前記基板の厚さ50%以下の深さに形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気光学装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の電気光学装置を用いて構成したことを特徴とする電子機器。
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