JP2006056707A - 媒体搬送装置、案内部材及びその製造方法 - Google Patents

媒体搬送装置、案内部材及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 媒体搬送装置におけるリブの成形不良の発生を防止し、かつ金型の加工等の作業を簡単にすること。
【解決手段】 媒体搬送装置は、媒体が搬送される搬送路にリブを備えている。リブを成形するための金型は、型割面で分割可能な金型であり、その型割面はリブの先端部の近傍に対応する位置に形成されている。射出成形工程において、金型に樹脂を充填する際、型割面から空気その他のガスが抜けるため、金型のキャビティの先端部にまで十分に樹脂を充填することが可能になり、その結果、リブの成形不良の発生を防止することができる。また、金型を分割できることから、加工等の作業も簡単になる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、記録用紙等の媒体を搬送する媒体搬送装置に関し、より詳細には、媒体の搬送路にリブを備えた媒体搬送装置、そのリブが形成された案内部材、及び案内部材の製造方法に関する。
媒体搬送装置は、媒体の搬送路に、媒体を搬送案内するためのリブを備えている(例えば特許文献1参照)。このようなリブは、一般的なリブ付きのプラスチック製品と同様、射出成形により形成されることが多い。射出成形プロセスでは、放電加工によりキャビティが形成された金型が用いられ、その金型に溶融状態の樹脂が充填される。
特開平10−77149号公報(第3−4頁、図1)
しかしながら、リブの高さが高い場合には、金型のキャビティを深く加工しなければならないため加工に時間がかかる上、キャビティ内面の仕上げ加工や磨き加工も難しいという問題があった。また、射出成形プロセスにおいてキャビティに樹脂を充填する際、空気(あるいは金型内部で発生したガス)がキャビティの先端に滞留してしまう場合があり、このような場合にはキャビティの先端まで樹脂が充填されず、リブの成形不良が生じうるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、媒体搬送装置におけるリブの成形不良の発生を防止し、且つ金型の加工等を簡単にすることにある。
本発明に係る媒体搬送装置は、媒体が搬送される搬送路にリブを備え、前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に直交する断面において、前記媒体を案内する頂部と、前記頂部から傾斜した傾斜部とを有することを特徴とする。
本発明に係る媒体搬送装置は、また、媒体が搬送される搬送路にリブを備え、前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に直交する断面において、前記媒体を案内する頂部を有する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記頂部との間に段差を生じるように形成された段差部とを有することを特徴とする。
本発明に係る案内部材の製造方法は、媒体搬送装置において媒体が搬送される搬送路にリブを有する案内部材の製造方法であって、型割面で分割可能な金型であって、前記型割面が前記リブの一端部側の近傍に対応する位置に形成された金型を用意する工程と、前記金型に樹脂を注入し、前記案内部材を成形する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、射出成形プロセスにおいて、リブの一端部側の近傍に対応する位置に型割面を有する金型を用いることにより、空気その他のガスを型割面から排気することができ、金型内に樹脂を確実に充填することができる。その結果、高さの高いリブを形成する場合であっても、リブの成形不良の発生を防止することができる。また、金型を分割した状態で加工(仕上げ加工、磨き加工等を含む)を行うことができるため、加工作業を簡単化することができる。また、本発明によれば、リブの一端部側が頂部と傾斜部とを有し、または凸部と段差部とを有する構成を採用することにより、金型の型割面をリブの傾斜部の端部(又は段差部等)に一致させることが可能になる。その結果、リブの型割面に対応する箇所にバリが生じたとしても、そのバリの高さが搬送面に達しないようにすることができ、これにより、バリ取り作業を不要にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1の実施の形態
図1は、本実施の形態に係る媒体搬送装置が用いられる画像形成装置の側面図である。画像形成装置は、例えば電子写真法を利用して画像を形成するプリンタであり、ハウジング12内に、媒体34のスタックを収容したカセット1と、このカセット1から媒体34を1枚ずつ繰り出す給紙ローラ2と、繰り出された媒体34をさらに搬送する搬送ローラ3と、搬送される媒体34にトナー像を転写する画像形成ユニット5と、転写されたトナー像を媒体34に定着する定着ユニット6とを備えている。
画像形成ユニット5は、トナー像を担持する感光体ドラム51と、この感光体ドラム51の周囲に配置された帯電器、露光装置、現像装置(いずれも図示せず)及び転写ローラ52を備えており、感光体ドラム51と転写ローラ52との間を媒体34が通過するようになっている。定着ユニット6は、ヒートローラ61及びプレスローラ62を備えており、これらヒートローラ61とプレスローラ62との間を媒体34が通過するようになっている。また、搬送ローラ3の上流側には、媒体34の有無を検知する媒体センサ4が設けられている。
定着ユニット6の図中左側(下流側)には、揺動可能な排出トレイ8が取り付けられている。排出トレイ8は、支軸9を中心として、図中破線で示す位置(フェイスダウン位置)と、図中実線で示す位置(フェイスアップ位置)との間で揺動可能に支持されている。排出トレイ8は、フェイスアップ位置にあるときに、媒体34をハウジング12の図中左側面から外部に案内するものである。また、ハウジング12の図中左側面をなすように、第1搬送ガイド10が設けられている。この第1搬送ガイド10は、定着ユニット6を通過した媒体34を上方に向けて案内するものである。また、ハウジング12の上部にはトップカバー7が設けられており、このトップカバー7には、第1搬送ガイド10の上方に位置するように第2搬送ガイド11が設けられている。第2搬送ガイド11は、第1搬送ガイド10により案内された媒体34を、さらに上方に案内するものである。
この画像形成装置では、給紙ローラ2によりカセット1から媒体34が順次繰り出され、搬送ローラ3により画像形成ユニット5に搬送される。画像形成ユニット5では、感光体ドラム5上に担持されたトナー画像が、転写ローラ52により媒体34の表面に転写される。媒体34は、転写ローラ52の回転によりさらに定着ユニット6に搬送される。定着ユニット6では、ヒートローラ61及びプレスローラ62により媒体34が加熱及び加圧され、トナー画像が媒体34に定着される。排出トレイ8がフェイスダウン位置にある場合には、定着ユニット6を通過した媒体34は、第1搬送ガイド10及び第2搬送ガイド11により上方に案内され、図中矢印Aで示すように、トップカバー7の排出口(図示せず)から外部に排出される。一方、排出トレイ8がフェイスアップ位置にあるときには、定着ユニット6を通過した媒体34は、第1搬送ガイド10に形成された開口部10b(図2(B))を通過して、図中矢印Bで示すように排出トレイ8上に略水平に排出される。
図1に示した画像形成装置の構成例では、「媒体搬送装置」とは、搬送される媒体34を案内する各案内部材(排出トレイ8、第1搬送ガイド10及び第2搬送ガイド11)と、媒体を搬送するための各機構(給紙ローラ2、搬送ローラ3等)とを含むものとする。
図2(A)、(B)及び(C)は、それぞれ、第2搬送ガイド11、第1搬送ガイド10及び排出トレイ8を示す斜視図である。図2(A)に示すように、第2搬送ガイド11は、媒体34(図1)の幅方向に延在する基部11aと、この基部11aの延在方向両端に形成された一対の側板部11b,11cとを有している。側板部11b,11cは、トップカバー7(図1)の側壁に取り付けられるものである。基部11aには、多数のリブ16が立設されており、これらのリブ16は基部11aの延在方向に並ぶように形成されている。それぞれのリブ16は、基部11aの幅方向に延在している。
図2(B)に示すように、第1搬送ガイド10は、ハウジング12(図1)の一側面をなし、媒体34の幅方向に延在する基部10aを有している。この基部10aの中央よりやや下側には、媒体34の幅方向に広い開口部10bが形成されている。基部10aにおいて開口部10bより上側には、多数のリブ15が立設されており、これらのリブ15は基部10aの延在方向に並ぶように形成されている。それぞれのリブ15は、基部11aの幅方向に延在している。
図2(C)に示すように、排出トレイ8は、媒体34(図1)の幅方向に延在する基部8aと、この基部8aの延在方向両端に形成された一対の側板部8c,8dとを有している。側板部8c,8dは、上記支軸9(図1)に係合する係合部8bを有している。基部8aには、多数のリブ14が立設されており、これらのリブ14は基部8aの延在方向に並ぶように形成されている。それぞれのリブ14は、基部8aの幅方向に延在している。
図3は、媒体を案内するための構成を拡大して示す斜視図である。上述した排出トレイ8(図2(C))、第1搬送ガイド10(図2(B))及び第2搬送ガイド11(図2(A))は、以下の説明では、いずれも案内部材18として説明する。また、上述した各リブ14,15,16は、いずれもリブ20として説明する。また、上述した各基部8a,10a,11aは、いずれも基部25として説明する。
図3では、媒体34の搬送方向をY方向とし、媒体34の幅方向をX方向とする。また、リブ20の基部25からの突出方向をZ方向とする。各リブ20は、YZ面に平行に延在している。多数のリブ20の先端部(すなわち基部25から最も突出した部分)により、媒体34の搬送路が規定されている。
図4は、図3に示したリブ20の先端部(すなわち一端部側)を示すXZ断面図(すなわち媒体34の搬送方向に直交する面における断面図)であり、図3に示した面IVにおける断面図に相当するものである。本実施の形態におけるリブ20は、その先端部に凸部20aを有している。凸部20aは、XZ断面において上に凸となる曲面を有している。リブ20の幅方向(X方向)両側は、YZ面に略平行な側面部20bとなっている。媒体34(図3)は、凸部20aの頂部に接するようにしてY方向に搬送される。すなわち、凸部20aの頂部により、記録媒体の搬送面Gが形成される。
次に、図3に示した案内部材18の製造方法について説明する。図5は、案内部材18の製造に使用する金型37を示す断面図である。金型37は、案内部材18の基部25(図3)を形成するためのキャビティ38aと、リブ20を形成するための複数のキャビティ38bとを有している。金型37は、型割面39において、複数の金型構成部分37a,37b,37cに分割可能に構成されている。型割面39は、リブ20の先端部(凸部20a)に対応する位置に形成されており、YZ面と平行に延在している。金型37は、さらに、キャビティ38a側にも金型構成部分36を有している。この金型構成部分36は、XY面と平行に延在する型割面35において、金型構成部分37a,37b,37cから分割可能に構成されている。
図6は、金型37の型割面39の近傍を拡大して示す断面図である。金型37の型割面39は、キャビティ38bにおいてリブ20の凸部20aに対応する位置に形成されている。なお、一例として、型割面39は、凸部20aの頂部(ここではX方向略中央部)に対応する位置に形成されている。型割面39における隙間は、例えば0.01mm〜0.02mmである。金型37の材質としては、例えば、アルミニウム、プリハードン鋼、焼入れ焼戻し鋼が使用される。
本実施の形態に係る案内部材18(図3)を製造する際には、図5に示すように金型構成部分36,37a,37b,37cにより金型37を組み立てる。さらに、金型37のキャビティ38a,38bに、図示しないノズルを介して、溶融状態の樹脂を注入する。樹脂としては、例えば、ザイロン(登録商標)(変性ポリフェニレンエーテル)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)、PS(ポリスチレン樹脂)、ABS/PS(ABSとPSとを含むもの)などのエンジニアリングプラスチック樹脂を使用する。樹脂は、キャビティ38a側からキャビティ38bの先端に向けて充填される。このとき、キャビティ38bの先端部では空気(あるいは金型37内で発生したガス)が型割面39を経由して外部に抜けるため、キャビティ38bの先端部まで樹脂を隙間無く充填することができる。その後、金型37を冷却し、さらに金型構成部分36と金型構成部分37a〜37cとを図5に矢印Cで示す方向に分割し、成形品を取り出す。
図7(A)及び(B)は、金型37から取り出した成形品におけるリブ20の先端部を示すXZ断面図及び側面図である。図7(A)及び(B)に示すように、リブ20の先端部(凸部20a)には、バリ40が形成される可能性がある。これは、樹脂が金型37の型割面39(図6)の隙間に入り込むことにより形成されるものである。また、図8に示すように、金型構成部分37a,37bの高さにずれがあった場合には、図9に示すようにリブ20の凸部20aに段部41が形成される可能性もある。そこで、リブ20の凸部20aを研磨して、バリ40(図7)又は段部41(図9)を除去し、媒体搬送の妨げとならないようにする。
以上説明したように、本実施の形態によれば、各リブ20の凸部20aに対応する位置に型割面39を有する金型37を用いて成形するようにしたので、金型37に樹脂を充填する際に、空気その他のガスを型割面39から排出し、キャビティ38bの先端まで確実に樹脂を充填することができる。その結果、リブ20の高さが高い場合であっても、成形不良の発生を防止することができる。
また、金型37を型割面39で分割した状態で、キャビティ38bの加工(仕上げ加工や磨き加工等を含む)を行うことが可能になるため、これらの作業を簡単に行うことができる。
第2の実施の形態
図10は、第2の実施の形態に係る案内部材のリブ20Aの先端部を拡大して示すXZ断面図であり、図3に示した面IVにおける断面図に相当するものである。第2の実施の形態に係る案内部材は、リブ20Aの先端部の形状において、第1の実施の形態に係る案内部材18(図3)と異なっている。
本実施の形態におけるリブ20Aは、その先端部(すなわち一端部側)に、媒体34(図1)を案内する搬送面Gを規定する頂部17と、頂部17から下方に傾斜した傾斜部19とを有している。頂部17は、平坦面である。頂部17と傾斜部19の終端部(頂部17からの最遠端)との間には、所定の高さ(Z方向寸法)の差Hが生じるようになっている。なお、リブ20Aの幅(X方向寸法)は、例えば1.2mmである。頂部17の幅は、例えば0.5mmである。リブ20Aの基部25(図3)からの高さは、例えば36mmである。傾斜面19の搬送面Gに対する傾斜角度Rは、45度以下であることが好ましい。
なお、図10に示した例では、頂部17を平坦面としたが、図11に示すリブ20Bの頂部17aのように上に凸となる曲面であってもよい。このリブ20Bにおいても、頂部17aに連続して、下方に傾斜する傾斜面19aが形成される。
図12は、本実施の形態において案内部材の製造に使用する金型27を示す断面図である。この金型27は、各リブ20Aを形成するための複数のキャビティ42と、基部25(図3)を形成するためのキャビティ38a(図5)とを有している。また、金型27は、型割面23において複数の金型構成部分21,22に分割可能である。型割面23は、各キャビティ42において各リブ20Aの傾斜部19の終端部(頂部17からの最遠端)に対応する位置に形成されており、YZ面と平行に延在している。金型27の材質及び型割面23における隙間は、第1の実施の形態で説明したとおりである。金型27の他の構成は、第1の実施の形態で説明した金型37と同様である。
本実施の形態に係る案内部材を製造する際には、図12に示すように金型27を組み立て、その金型27内に、第1の実施の形態で説明した樹脂を注入する。このとき、キャビティ42の先端部では空気(あるいは金型47内で発生したガス)が型割面23から外部に抜けるため、キャビティ42の先端部まで樹脂を隙間無く充填することができる。その後、金型27を冷却したのち、第1の実施の形態で説明したように金型27を分割して成形品を取り出す。
図13は、金型27から取り出した成形品におけるリブ20Aの先端部を示すXZ断面図である。図13に示すように、リブ20Aの傾斜面19の終端部には、バリ24が形成される可能性がある。しかしながら、バリ24の高さが搬送面Gまで届かないレベルであれば、媒体搬送の妨げにならないため、バリ取り加工を行う必要がない。ここでは、バリ24の高さが所定値(0.2mm)を超えた場合にのみバリ取り加工を行うようにする。また、バリ24の高さは、金型27に注入する樹脂の粘度により変化するため、バリ24の高さが所定値よりも小さくなるよう、樹脂の粘度を調整してもよい。図11に示す形状のリブ20Bを成形した場合も同様である。
なお、頂部17(搬送面G)に対する傾斜面19の傾斜Rを45度以下としたので、図12に示すように、金型構成部分22において、型割面23と傾斜部19とに挟まれた鋭角部分22aの角度を比較的大きくすることができ、その結果、この鋭角部分22aの破損を防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、金型27に樹脂を充填する際に、空気その他のガスを型割面23から排出し、キャビティ42の先端まで確実に樹脂を充填することができるため、リブ20Aの高さが高い場合であっても、成形不良の発生を防止することができる。また、金型27を分割することにより、キャビティ内面の加工を簡単に行うことができる。
加えて、本実施の形態では、型割面23をリブ20Aの傾斜面19の終端部に設けたので、バリ24の高さが一定値以下であればバリ取り加工を不要にすることができ、製造工程をそれだけ簡単にすることができる。
第3の実施の形態
図14は、第3の実施の形態に係るリブ20Cの先端部を拡大して示すXZ断面図であり、図3に示した面IVにおける断面図に相当するものである。第3の実施の形態に係る案内部材は、リブ20Cの先端部の形状において、第1の実施の形態に係る案内部材18(図3)と異なっている。
本実施の形態におけるリブ20Cは、その先端部(すなわち一端部側)に、凸部26と、この凸部26の下端にX方向に連続して形成された水平な段差部28とを有している。凸部26は、上に凸となる曲面を有し、その頂部において媒体を案内する搬送面Gを規定している。段差部28は、搬送面Gに対して略平行な平坦面を有している。リブ20Cの幅(X方向寸法)は、例えば1.2mmであり、段差部28の幅は、例えば0.4mmである。凸部26は、例えば半径が0.4mmの半円形の断面を有する。また、凸部26の頂部と段差部28との間の段差Dは、例えば0.4mmである。
図15は、本実施の形態において案内部材の製造に使用する金型47を示す断面図である。金型47は、各リブ20Cを形成するためのキャビティ48と、基部25(図3)を形成するためのキャビティ38a(図5)とを有している。また、金型47は、型割面31において複数の金型構成部分29,30に分割可能である。型割面31は、各キャビティ48においてリブ20Cの段差部28に対応する位置に形成されている。金型47の材質及び型割面31における隙間は、第1の実施の形態で説明したとおりである。金型47の他の構成は、第1の実施の形態で説明した金型37と同様である。
図15に示した金型47では、金型構成部分29,30において型割面31を挟んで対向する部分29a,30aが略直角の角部を有する形状であるため、当該部分29a,39の強度が向上し、寿命が改善される。
なお、金型47は、図16に示すように、型割面31が、各キャビティ48においてリブ20Cの段差部28の終端部(凸部26からの最遠端)に対応するように構成してもよい。このようにすれば、金型構成部分29の型割面31側に段差がなくなり、また、金型構成部分30の上記部分30aの幅を広くすることができるため、金型構成部分29,30の強度が向上し、寿命がさらに改善される。
本実施の形態に係る案内部材を製造する際には、図15に示すように金型47を組み立て、その金型47内に、第1の実施の形態で説明した樹脂を注入する。このとき、キャビティ48の先端部では、空気(あるいは金型47内で発生したガス)が型割面31から外部に抜けるため、キャビティ48の先端部まで樹脂を隙間無く充填することができる。その後、金型47を冷却したのち、第1の実施の形態で説明したように金型47を分割して成形品を取り出す。
図17は、金型47から取り出した成形品におけるリブ20Cの先端部を示すXZ断面図である。図17に示すように、リブ20Cの段差部28には、バリ32が形成される可能性がある。しかしながら、バリ32の高さが搬送面Gまで届かないレベルであれば、媒体搬送の妨げにならないため、バリ取り加工を行う必要がない。ここでは、バリ32の高さが所定値以上の場合にのみバリ取り加工を行うようにする。また、バリ32の高さは樹脂の粘度により変化するため、バリ32の高さが所定値よりも小さくなるよう、樹脂の粘度を調整してもよい。図16に示す金型を用いた場合も同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、金型47に樹脂を充填する際に、空気その他のガスを型割面31から排出し、キャビティ48の先端まで確実に樹脂を充填することができるため、リブ20Cの高さが高い場合であっても、成形不良の発生を防止することができる。また、金型47を分割することにより、キャビティ内面の加工を簡単に行うことができる。
加えて、本実施の形態では、型割面23をリブ20Cの段差部28(又はその終端部)に対応する位置に設けたので、バリ24の高さが一定値以下であればバリ取り加工を不要にすることができ、製造工程をそれだけ簡単にすることができる。
さらに、本実施の形態では、金型構成部分29,30の型合せ部31を挟んで対向し合う部分29a,30aが略直角の角部を有する形状であるため、当該部分29a,30aの強度を向上し、金型47の寿命を改善することができる。
また、本実施の形態では、凸部26の頂部により搬送面Gを規定しているため、媒体との接触面積が小さく、その結果、接触摩擦を抑制することができる。
なお、上記の第1乃至第3の実施の形態で説明した案内部材及び媒体搬送装置は、図1に示した画像形成装置に限らず、スキャナ、ファクシミリ、複写機など、媒体を搬送する種々の装置において利用することができる。また、媒体搬送装置は、図1に示した構成にように搬送ローラ3等により媒体を搬送するものに限定されるものではなく、搬送路にリブを有するものであればよい。
また、図3に示した案内部材18は、基部25に複数のリブ20を形成したものであるが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、基部25を有さない構成も可能である。また、リブ20は、必ずしも複数である必要はなく、単一のリブ20で媒体34を案内する構成であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る媒体搬送装置が用いられる画像形成装置の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る媒体搬送装置の第2搬送ガイド(A)、第1搬送ガイド(B)及び排出トレイ(C)示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る搬送路を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る案内部材のリブの先端部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る製造工程で使用する金型を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る製造工程において金型に樹脂を充填した状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る製造工程において生じうるバリの一例を示す断面図(A)及び側面図(B)である。 金型の型合わせ位置がずれた状態を模式的に示す断面図である。 図8の状態で製造されたことにより生じるバリの一例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る媒体搬送装置のリブを拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る媒体搬送装置のリブの他の構成例を拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る製造工程において金型に樹脂を充填した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る製造工程において生じうるバリの一例を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る媒体搬送装置のリブを拡大して示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る製造工程において金型に樹脂を充填した状態を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る製造工程で用いる金型の他の例を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る製造工程において生じうるバリの一例を示す断面図である。
符号の説明
1 カセット、 2 給紙ローラ、 3 搬送ローラ、 5 画像形成ユニット、 6 定着ユニット、 7 トップカバー、 8 排出トレイ、 8a,10a,11a 基部、 10 第1搬送ガイド、 11 第2搬送ガイド、 12 ハウジング、 14,15,16,20,20A,20B,20C リブ、 17 頂部、 18 案内部材、 19 傾斜部、 20a 凸部、 20b 側面部、 21,22,29,30,36,37a,37b 金型構成部分、 26 凸部、 27,37,47 金型、 28 段差部、 23,31,35,39 型割面、 38a,38b,42,48 キャビティ、 24,32,40 バリ、 41 段部。



Claims (13)

  1. 媒体が搬送される搬送路にリブを備え、
    前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に直交する断面において、前記媒体を案内する頂部と、前記頂部から傾斜した傾斜部とを有すること
    を特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記傾斜部の搬送面に対する傾斜角度が、45度以下であることを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記頂部が、平坦面又は凸面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記リブが、型割面で分割可能な金型により成形されたものであり、
    前記金型の前記型割面が、前記傾斜部における前記頂部からの最遠端に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の媒体搬送装置。
  5. 媒体が搬送される搬送路にリブを備え、
    前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に直交する断面において、前記媒体を案内する頂部を有する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記頂部との間に段差を生じるように形成された段差部とを有すること
    を特徴とする媒体搬送装置。
  6. 前記段差部が、平坦面を有することを特徴とする請求項5に記載の媒体搬送装置。
  7. 前記リブが、型割面で分割可能な金型により成形されたものであり、
    前記金型の前記型割面が、前記段差部又は前記段差部における前記頂部からの最遠端に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の媒体搬送装置。
  8. 媒体搬送装置に設けられ、媒体が搬送される搬送路にリブを備えた案内部材であって、
    前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に対して直交する断面において、前記媒体を案内する頂部と、前記頂部から傾斜した傾斜部とを有すること
    を特徴とする案内部材。
  9. 媒体搬送装置に設けられ、媒体が搬送される搬送路にリブを備えた案内部材であって、
    前記リブの一端部側が、前記搬送の方向に対して直交する断面において、前記媒体を案内する頂部を有する凸部と、前記頂部との間に段差を生じるように形成された段差部とを有すること
    を特徴とする案内部材。
  10. 媒体搬送装置において、媒体が搬送される搬送路にリブを有する案内部材の製造方法であって、
    型割面で分割可能な金型であって、前記型割面が前記リブの一端部側の近傍に対応する位置に形成された金型を用意する工程と、
    前記金型に樹脂を注入し、前記案内部材を成形する工程と
    を含むことを特徴とする案内部材の製造方法。
  11. 前記リブの前記一端部側が、前記搬送の方向に対して直交する断面において、前記媒体を案内する頂部を有する凸部を有しており、
    前記金型の前記型割面が、前記凸部に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の案内部材の製造方法。
  12. 前記リブの前記一端部側が、前記搬送の方向に対して直交する断面において、前記媒体を案内する頂部と、前記頂部から傾斜した傾斜部とを有しており、
    前記金型の前記型割面が、前記傾斜部における前記頂部からの最遠端に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の案内部材の製造方法。
  13. 前記リブの前記一端部側が、前記搬送の方向に対して直交する断面において、前記媒体を案内する頂部を有する凸部と、前記頂部との間に段差を生じるように形成された段差部とを有しており、
    前記金型の前記型割面が、前記段差部又は前記段差部における前記凸部からの最遠端に対応する位置に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の案内部材の製造方法。
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