JP2008216746A - プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008216746A
JP2008216746A JP2007055477A JP2007055477A JP2008216746A JP 2008216746 A JP2008216746 A JP 2008216746A JP 2007055477 A JP2007055477 A JP 2007055477A JP 2007055477 A JP2007055477 A JP 2007055477A JP 2008216746 A JP2008216746 A JP 2008216746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
synchronization
transfer
plastic optical
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007055477A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Hayashi
英一 林
Miki Aoki
幹 青木
Akihiro Iwamatsu
明宏 岩松
剛 ▲高▼橋
Takeshi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007055477A priority Critical patent/JP2008216746A/ja
Publication of JP2008216746A publication Critical patent/JP2008216746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】現状の光学性能を維持しつつ、光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させたプラスチック光学素子、該プラスチック光学素子を成形する入れ子及び金型、及び、該プラスチック光学素子を備えた光走査装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】第一走査レンズ1は光学素子本体7aと同期部7bとを備えている。光学素子本体7aの表面には光線有効部1aを備えた転写面1bが設けられ、同期部7bの表面には主走査方向の曲率半径が無限大に形成された同期面2aが設けられている。転写面1bと同期面2aとの副走査方向の曲率半径は互いに等しくなるように設けられているので、転写面1bと同期面2aとの境界8に段差がなくなり、入れ子3aの第一の鏡面3a1と入れ子4aの第二の鏡面4a1との境界にも段差がなくなって、溶解樹脂を射出充填する際のエアの巻き込みが低減され成形時の外観不良が低減される。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザ方式のデジタル複写機、レーザプリンタまたはファクシミリ装置等やビデオカメラ等の光学機器に用いられるプラスチック光学素子、該プラスチック光学素子を成形する際に用いられる入れ子及び金型、及び、該プラスチック光学素子を備えた光走査装置及び画像形成装置に関する。
従来、レーザ方式のデジタル複写機、レーザプリンタまたはファクシミリ装置等の光走査装置には、レーザビームの結像及び各補正機能を有する光学素子(レンズ、ミラー)が用いられることが知られている。近年、これら光学素子がガラス製からプラスチック製となることによって、非球面の採用による光学性能の向上や、複雑な形状が成形可能な射出成形法及び射出圧縮成形法等の採用によるコストダウン等が進んでいる。
一般に、射出成形法や射出圧縮成形法等によるプラスチック成形においては、金型のキャビティ(空隙)内の溶融樹脂を冷却固化させる工程でキャビティ内の樹脂圧力と金型温度を均一化することが、所望の形状に精度よく成形するのに望ましい。しかし、成形対象物が光学素子のように厚肉、偏肉である場合、樹脂温度が均一にならず金型に局所的な温度分布が生じることがあり、樹脂の冷却速度即ち熱収縮量が部位により異なって外観不良であるヒケが発生することがある。
樹脂温度を均一にするために、金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する際の溶融樹脂の射出圧力を大きくして射出充填量を多くすることが考えられるが、その場合、内部ひずみ、特に薄肉部での内部ひずみが大きくなり光学性能などに悪影響を及ぼす虞がある。加えて、プラスチック光学素子の場合、レンズ厚の違いによって部位による樹脂の熱収縮量が異なるためにヒケの発生率は高くなる。
この種の課題を解決するために、様々な提案がなされている(例えば、特許文献1ないし4参照)。プラスチック光学素子には、光学素子本体と、光学素子本体の長手方向の両端に連なり且つ同期信号が透過する同期部と、が設けられている。光学素子本体の表面には、光線有効部を備えた転写面が設けられている。同期部の表面には、転写面に連なり、且つ、主走査方向の曲率半径が無限大に形成された、同期面が設けられている。
光学素子を樹脂内圧や内部歪みが残存することなく薄肉成形品と同程度の生産コスト且つ高精度に成形するための一つの方法として、転写面及び同期面以外の面(非転写面)を形成する入れ子を可動式とする方法がある(特許文献1及び2参照)。樹脂を冷却固化する際に該入れ子を摺動させて樹脂と入れ子との間に空隙を画成することにより、非転写面に凹形状や凸形状の不完全転写部を形成して樹脂内圧や内部歪みを緩和する。
また、このような非転写面の一部に不完全転写部を形成する他の方法としては、非転写面を含む面を形成する入れ子に少なくとも一つ以上の通気口と、該通気口に連通して成形品に圧縮気体を付与する少なくとも一つ以上の連通口と、を設け、該連通口には金型外部に設けられた圧縮気体供給装置を連結し、転写面及び入れ子によって少なくとも一つ以上のキャビティが画成された一対の金型を準備する(特許文献2及び3参照)。
そして、金型を樹脂の軟化温度未満に加熱保持し、キャビティ内に軟化温度以上に加熱された溶融樹脂を射出充填して、転写面に樹脂圧力を発生させて樹脂を転写面に密着させる。樹脂を軟化温度以下に冷却する際に通気口からキャビティ内の樹脂に圧縮気体を付与して、樹脂と入れ子との間に強制的に空隙を画成することにより、凹形状の不完全転写部を形成して樹脂内圧や内部歪みを緩和する。
なお、レンズを積層する場合には、レンズの間に空隙を設けることによって、各レンズの肉厚を薄くして樹脂内圧や内部歪みを緩和することも可能である。(特許文献4参照)
ところで、長尺、偏肉形状の光学素子における特徴的なヒケの態様として、転写面の主走査方向の端部、即ち転写面を成形する入れ子と同期面を成形する入れ子との間隙付近において発生するヒケがある。該ヒケは、主に、通常の入れ子構成、つまり転写面を成形する入れ子と同期面を成形する入れ子とが別部材にて構成されている場合、入れ子の境界に生じる段差にて発生する。
このようなヒケの発生メカニズムとしては、キャビティへ溶融樹脂を射出充填する際の入れ子の間隙からのエアの巻き込みが、局所的な金型温度の低下或いは密着力の低下を生み、結果として局所的な熱収縮即ち外観不良であるヒケを発生させると推測される。また、ヒケ以外にも気泡といった外観不良が入れ子の間隙付近に発生するが、これもヒケ同様、間隙からのエアの巻き込みが原因と推測される。
前述した同期部の形状に関しては、成形後の温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することを目的に、主走査方向の曲率半径を無限大とする光学設計が提案されている。これにより、例えば、温度変動により光学素子の外形寸法が伸縮変化した場合においても光学性能に対する影響を低減できる。
特開2000−84945号公報 特許第3512595号 特開2000−141413号公報 特開2002−337178号公報
当然ながら、ある曲率半径を有する転写面と同期面との境界には屈曲点が存在するが、同期面の主走査方向の曲率半径を無限大にすると、従来のように転写面を成形する入れ子と同期面を成形する入れ子とが別部材で構成され且つ入れ子の境界を構成する副走査方向の曲率半径が互いに異なる場合、入れ子の境界に生じる段差は従来と比較して拡大されることになる。これにより、ヒケ、気泡等の外観不良の発生頻度が更に高くなる。
また、前述した外観不良を改善すべく転写面を成形する入れ子と同期面を成形する入れ子とを同一部材で構成しようとすると、転写面と同期面との段差によって主走査方向の連続鏡面加工が不可能となる。即ち、転写面及び同期面の面形状の加工精度が低下してしまう。
したがって、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、現状の光学性能を維持しつつ、光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させたプラスチック光学素子、該プラスチック光学素子を成形する際に用いられる入れ子及び金型、及び、該プラスチック光学素子を備えた光走査装置及び画像形成装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のプラスチック光学素子は、
光源手段と、前記光源手段から射出された光束が入射する入射光学系と、前記入射光学系から射出された光束を偏向する偏向面を有する光偏向器と、前記偏向面に偏向された光束を被走査面に結像する結像光学系と、を備えた光走査装置における前記結像光学系を構成するプラスチック光学素子であって、
(イ)前記プラスチック光学素子には、光学素子本体と、同期信号が透過する同期部と、が設けられ、
(ロ)前記光学素子本体と前記同期部との境界が、前記光学素子本体の長手方向の両端に設けられ、
(ハ)前記光学素子本体の表面には、光線有効部を備えた転写面が設けられ、
(ニ)前記同期部の表面には、主走査方向の曲率半径が無限大に形成された同期面が設けられ、そして、
(ホ)前記転写面と前記同期面との境界が、前記転写面と前記同期面との副走査方向の曲率半径を互いに等しくするように設けられている
ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項1に記載のプラスチック光学素子において、
前記同期面の副走査方向の曲率半径が、一定に設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項1または請求項2に記載のプラスチック光学素子において、
前記同期面が、リブを備えていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項3に記載のプラスチック光学素子において、
前記リブが、入れ子の端部に設けられた凹部によって形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子において、
前記転写面が、第二のリブを備えていることを特徴としている。
請求項6に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項5に記載のプラスチック光学素子において、
前記第二のリブが、前記転写面から前記同期面に亘って設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子において、
前記光学素子本体と前記同期部とが、透明樹脂材料で成形されていることを特徴としている。
請求項8に記載の本発明のプラスチック光学素子は、請求項7に記載のプラスチック光学素子において、
前記プラスチック光学素子をfθレンズとしたことを特徴としている。
請求項9に記載の本発明の入れ子は、
前記転写面を成形する第一の鏡面と、前記同期面を成形する第二の鏡面と、が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子用の入れ子である。
請求項10に記載の本発明の入れ子は、請求項9に記載の入れ子において、
前記転写面と前記同期面とを、一つの部材によって成形することを特徴としている。
請求項11に記載の本発明の金型は、
請求項9または請求項10に記載の入れ子を備えていることを特徴としている。
請求項12に記載の本発明の光走査装置は、
前記結像光学系が、請求項1ないし請求項8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子を備えていることを特徴としている。
請求項13に記載の本発明の画像形成装置は、
電子写真の書き込み手段として、請求項12に記載の光走査装置を備えていることを特徴としている。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、プラスチック光学素子には、光学素子本体と、同期信号が透過する同期部と、が設けられ、光学素子本体と同期部との境界が、光学素子本体の長手方向の両端に設けられ、光学素子本体の表面には、光線有効部を備えた転写面が設けられ、同期部の表面には、主走査方向の曲率半径が無限大に形成された同期面が設けられ、そして、転写面と同期面との境界が、転写面と同期面との副走査方向の曲率半径を互いに等しくするように設けられているので、副走査方向において転写面と同期面との境界に段差がなくなり、転写面と同期面とを成形する入れ子の段差がなくなる。したがって、キャビティへ溶融樹脂を射出充填する際にエアの巻き込みを低減、つまり局所的な金型温度の低下或いは密着力の低下を防止し、結果として局所的な熱収縮、つまり光学的な外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。なお、このような改善の効果は、キャビティへ溶融樹脂が充填され、最もエアを巻き込み易いゲート側においてより大きいことが確認されている。
請求項2に記載の本発明は、同期面の副走査方向の曲率半径が一定に設けられているので、温度変動等によりプラスチック光学素子の外形寸法が伸縮変化した場合において、光束が同期面へ正規位置からずれて入射しても、ずれた位置の副走査方向の曲率半径と正規位置の副走査方向の曲率半径とが等しくなる。したがって、副走査方向において温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することができる。なお、主走査方向においては同期面の主走査方向の曲率半径が無限大(即ち一定)であるので、副走査方向と同様に温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することができる。
請求項3及び4に記載の本発明は、同期面がリブを備え、リブが入れ子の端部に設けられた凹部によって形成されているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、リブによって同期面の中心方向への流入が遮られる。したがって、リブによってエアの巻き込みをさらに低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。
請求項5に記載の本発明は、転写面が第二のリブを備えているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、第二のリブによって光線有効部への流入が遮られる。したがって、第二のリブによってエアの巻き込みをさらに低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。
請求項6に記載の本発明は、第二のリブが転写面から同期面に亘って設けられているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、第二のリブによって同期部の中心方向及び光線有効部への流入が遮られ、最も懸念されるエアの側面方向から光線有効部への流れが効果的に遮られる。したがって、第二のリブによってエアの側面方向からの巻き込みを効果的に低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生をより低減させることができる。
請求項7に記載の本発明は、光学素子本体と同期部とが透明樹脂材料で成形されているので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子を光走査装置の結像光学系を構成するレンズとして使用することができる。
請求項8に記載の本発明は、プラスチック光学素子をfθレンズとしたので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子を結像光学系のfθレンズとして使用することができる。
請求項9に記載の本発明は、転写面を成形する第一の鏡面と、同期面を成形する第二の鏡面と、が設けられた請求項1ないし請求項8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子用の入れ子であるので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子の量産性を向上させることができる。
請求項10に記載の本発明は、前記転写面と前記同期面とを、一つの部材によって成形する入れ子であるので、入れ子の間隙からのエアの巻き込みをなくし、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。さらに、転写面と同期面との境界における副走査方向の曲率半径が互いに等しいので、主走査方向の連続鏡面加工が可能となり、形状の加工精度の向上を図ることができる。
請求項11に記載の本発明は、請求項9または請求項10に記載の入れ子を備えている金型であるので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子の量産性を向上させることができる。
請求項12に記載の本発明は、結像光学系が、請求項1ないし8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子を備えている光走査装置であるので、現状の光学性能を維持しつつ光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させたプラスチック光学素子を使用することができ、光走査装置のコストダウンが可能になる。
請求項13に記載の本発明は、電子写真の書き込み手段として、請求項12記載に記載の光走査装置を備えている画像形成装置であるので、現状の光学性能を維持しつつ光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させたプラスチック光学素子を有した光走査装置を使用することができ、画像形成装置のコストダウンが可能になる。
以下、本発明の第一の実施形態にかかるプラスチック光学素子としての第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子3a、4a及び金型)、光走査装置11及び画像形成装置12を、図1ないし図5を参照して説明する。本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置12は、電子写真の書き込み手段として、図1に示すように、本発明の第一の実施形態にかかる光走査装置11をタンデム方式のカラーレーザープリンタに適用した例である。
また、本発明の第一走査レンズ1は、図2に示すように、光源手段としての半導体レーザ13と、半導体レーザ13から射出された光束が入射する入射光学系14と、入射光学系14から射出された光束を偏向する偏向面15aを有する光偏向器としての回転多面鏡15と、偏向面15aに偏向された光束を被走査面としての感光体ドラム31の外表面に結像する結像光学系16と、を備えた光走査装置11において結像光学系16を構成する。
画像形成装置12は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像則ちカラー画像を、一枚の記録材としての転写紙Sに形成する。なお、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の各色に対応する部材等を必要に応じて符号の末尾に各々Y、M、C、Kを付けて示す。
画像形成装置12は、図1に示すように、装置本体21と、給紙ユニット22と、レジストローラ対23と、転写ユニット24と、定着装置25と、光走査装置11と、複数のプロセス部材26Y、26M、26C、26K(以下、まとめてプロセス部材26と記す)と、排紙部27と、を少なくとも備えている。
装置本体21は、例えば箱状に形成され、フロア上等に設置される。装置本体21は、給紙ユニット22と、レジストローラ対23と、転写ユニット24と、定着装置25と、光走査装置11と、プロセス部材26と、を収容している。
給紙ユニット22は、給紙カセット22aと、給紙ローラ22bと、搬送ローラ22cと、を備えている。給紙カセット22aは、転写紙Sを重ねて収容し、装置本体21に出し入れ自在に装置本体21の水平方向に配設されている。給紙ローラ22bは、給紙カセット22a内の一番上の転写紙Sに押し当てられており、一番上の転写紙Sを搬送ローラ22cに送り出す。搬送ローラ22cは、給紙ローラ22bから送り出された転写紙Sをレジストローラ対23に送り出す。
レジストローラ対23は、給紙ユニット22から転写ユニット24に搬送される転写紙Sの搬送経路に設けられており、一対のローラを備えている。レジストローラ対23は、一対のローラ間に転写紙Sを挟み込み、挟み込んだ転写紙Sを、トナー像を重ね合わせ得るタイミング(図1中の左右方向の記録開始のタイミング)に合わせて転写ユニット24と各プロセス部材26との間に送り出す。
転写ユニット24は、給紙ユニット22の上方に設けられている。転写ユニット24は、搬送ベルト24aと、駆動ローラ24bと、従動ローラ24cと、を備えている。駆動ローラ24bと従動ローラ24cとは、それぞれ、装置本体21に回転自在に設けられている。搬送ベルト24aは、無端環状に形成されており、駆動ローラ24bと従動ローラ24cとに掛け渡されている。搬送ベルト24aは、駆動ローラ24bと従動ローラ24cとに掛け渡されることで、プロセス部材26の下方且つ近傍に位置付けられている。搬送ベルト24aは、モータ等によって駆動ローラ24bが回転駆動されることで、駆動ローラ24bと従動ローラ24cとの周りを図1中の矢印方向に循環(無端走行)する。
転写ユニット24は、更に、ベルト帯電チャージャ24dと、ベルト分離チャージャ25eと、ベルト除電チャージャ24fと、ベルトクリーニング装置24gと、を備えている。ベルト帯電チャージャ24dは、レジストローラ対23の近傍に設けられている。ベルト帯電チャージャ24dは、搬送ベルト24aを帯電させることにより、レジストローラ対23から搬送された転写紙Sを搬送ベルト24aに静電的に吸着させる。ベルト分離チャージャ25eは、搬送ベルト24aと定着装置25との間に設けられている。ベルト分離チャージャ25eは、転写ユニット24によってトナー像を転写された転写紙Sを、搬送ベルト24aから分離し定着装置25に搬送する。
ベルト除電チャージャ24fは、定着装置25よりベルトの循環方向の下流方向に設けられている。ベルト除電チャージャ24fは、転写紙Sが分離された搬送ベルト24aを除電する。ベルトクリーニング装置24gは、ベルト除電チャージャ24fよりベルトの循環方向の下流方向に設けられている。ベルトクリーニング装置24gは、転写紙Sが分離された搬送ベルト24aの外表面に残留した転写残トナーを除去する。
前述した構成の転写ユニット24は、給紙ユニット22から送り出された転写紙Sを搬送ベルト24aが各プロセス部材26の後述する感光体ドラム31の外表面に押し付けて、感光体ドラム31上のトナー像を転写紙Sに転写する。転写ユニット24は、トナー像を転写した転写紙Sを定着装置25に向けて送り出す。
定着装置25は、互いの間に転写紙Sを挟む加熱ローラ25aと、加圧ローラ25bと、を備えている。定着装置25は、加熱ローラ25aと加圧ローラ25bとの間に転写ユニット25から送り出されてきた転写紙Sを押圧加熱することで、感光体ドラム31から転写紙S上に転写されたトナー像を転写紙Sに定着させる。
光走査装置11は、装置本体21の上部即ち給紙ユニット22と転写ユニット24の上方に配置されている。光走査装置11は、各プロセス部材26の後述する帯電チャージャ30により一様に帯電された感光体ドラム31の外表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。光走査装置11は、後述する回転多面鏡15の回転による走査により、感光体ドラム31の外表面に画像記録を行う(静電潜像を形成する)。なお、この光走査装置11の詳細な構成は後述する。
プロセス部材26は、それぞれ、転写ユニット24と光走査装置11との間に設けられている。プロセス部材26は、装置本体21に着脱自在に設けられ、転写紙Sの搬送方向(図1中の左右方向)に沿って互いに等間隔に並設されている。プロセス部材26は、それぞれ、帯電チャージャ30と、感光体ドラム31と、転写チャージャ32と、クリーニング装置33と、現像装置34と、を備えている。
帯電チャージャ30は、感光体ドラム31の外表面を一様に帯電する。感光体ドラム31は、軸芯を中心として回転自在な円柱状又は円筒状に形成されている。感光体ドラム31には、光走査装置11によって外表面上に静電潜像が形成される。感光体ドラム31は、外表面上に形成され且つ担持する静電潜像にトナーが吸着して現像する。
転写チャージャ32は、前述のように得られたトナー像を搬送ベルト24aとの間に位置付けられた転写紙Sに転写する。クリーニング装置33は、転写紙Sにトナー像を転写した後に、感光体ドラム31の外表面に残留した転写残トナーを除去する。
現像装置34は、図示しないトナーカートリッジと、現像剤担持体としての現像ローラ35とを少なくとも備えている。トナーカートリッジは、所望の色のトナーを収容して、当該トナーを現像ローラ35の外表面に供給する。
現像ローラ35は、感光体ドラム31と平行且つ近接して配置されている。現像ローラ35と感光体ドラム31との間の空間は、トナーを感光体ドラム31に吸着させて、静電潜像を現像してトナー像を得る現像領域をなしている。
前述した構成の現像装置34は、トナーカートリッジ内のトナー等を十分に攪拌し、この攪拌したトナーを現像ローラ35の外表面に吸着する。そして、現像装置34は、現像ローラ35が回転してトナーを感光体ドラム31に吸着させる。こうして、現像装置34は、トナーを現像ローラ35に担持し現像領域に搬送して、感光体ドラム31上の静電潜像を現像してトナー像を形成する。
排紙部27は、装置本体21の上面に設けられた排紙トレー27aと、一対の排紙ローラ27bと、を備えている。一対の排紙ローラ27bの間には、定着装置25の加熱ローラ25aと加圧ローラ25bとの間に挟まれてトナー像が定着された転写紙Sが供給される。排紙ローラ27bは、トナー像が定着された転写紙Sを排紙トレー27a上に排出する。
前述した構成の画像形成装置12は、以下に示すように、転写紙Sに画像を形成する。まず、画像形成装置12は、プロセス部材26の感光体ドラム31を回転させ、この感光体ドラム31の外表面を一様に帯電チャージャ30により帯電する。光走査装置11は、感光体ドラム31の外表面にレーザ光を照射して、感光体ドラム31の外表面に静電潜像を形成する。そして、静電潜像が現像領域に位置付けられると、現像装置34の現像ローラ35の外表面に吸着したトナーが感光体ドラム31の外表面に吸着して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム31の外表面に形成する。
そして、画像形成装置12は、給紙ユニット22の給紙ローラ22b等により搬送されてきた転写紙Sを、各プロセス部材26の感光体ドラム31と転写ユニット24の搬送ベルト24aとの間に位置付けて、各プロセス部材26の感光体ドラム31の外表面上に形成されたトナー像を順次転写紙Sに転写する。画像形成装置12は、定着装置25で転写紙Sにトナー像を定着して、この転写紙Sを排紙部27の排紙トレー27a上に排出する。こうして、画像形成装置12は、転写紙Sにカラー画像を形成する。
以下、光走査装置11の詳細について説明する。光走査装置11は、各感光体ドラム31に対応した半導体レーザ13からの光束を回転多面鏡15で偏向し分離して、各感光体ドラム31に導いて感光体ドラム31の外表面に静電潜像を形成する。光走査装置11は、図2に示すように、前述した装置本体21に取り付けられる光走査装置本体(図示せず)と、該光走査装置本体内に収容され固定される光源装置19及び結像光学系16と、を備えている。
光源装置19は、偏平な箱状の光学ハウジング(図示せず)と、該光学ハウジング内に収容される光源部28、入射光学系14及び偏向ユニット29と、を備えている。
光源部28は、光学ハウジングに固定される一対の光源ユニットを備え、一方の光源ユニットは他方の光源ユニットよりも副走査方向に高い位置に配置される。光源ユニットは、それぞれ、表面に配線パターンが形成されたプリント基板と、該プリント基板に実装された一対の半導体レーザ13と、半導体レーザ13が取り付けられてプリント基板に取り付けられるホルダと、プリント基板に実装された駆動回路と、を備えている。
一対の半導体レーザ13は、副走査方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。半導体レーザ13は、それぞれ、各感光体ドラム31と一対一で対応している。即ち、光源ユニットは、4つのプロセス部材26分の半導体レーザ13を備えている。半導体レーザ13は、対応した感光体ドラム31に向かって光束を射出する。各光源ユニットは、半導体レーザ13からの光束が偏向ユニット29の後述する回転多面鏡15の偏向面15aの近傍又は該偏向面15a上で交差するように半導体レーザ13を配置している。
前述した構成の光源部28は、一対の光源ユニットが備えた合計四つの半導体レーザ13からの各光束を、回転多面鏡15の同一の偏向面15aに入射させる。光源部28は、光束を発する半導体レーザ13を複数有したマルチビーム光源となっている。
入射光学系14は、カップリングレンズ14aと、シリンドリカルレンズ14bと、を備えている。カップリングレンズ14aは、各半導体レーザ13と一対一で対応するように設けられている。カップリングレンズ14aは、その光軸が半導体レーザ13の光軸と一致するように光源部28のホルダに固定されている。カップリングレンズ14aは、半導体レーザ13から射出された発散性の光束を以後の光学系に適した平行光束に変換する。カップリングレンズ14aに入射した光束は、シリンドリカルレンズ14bに射出される。
シリンドリカルレンズ14bは、光学ハウジング内に収容されている。シリンドリカルレンズ14bは、光源部28から射出された四つの光束が入射して、該四つの光束を回転多面鏡15の偏向面15aに向かって射出する。シリンドリカルレンズ14bは、回転多面鏡15の偏向面15a上で光束を副走査方向に収束させて結像させる。
偏向ユニット29は、回転多面鏡15と、回転多面鏡15を回転自在に支持し且つ回転を制御する回転制御手段(図示せず)と、を備えている。回転多面鏡15は六角柱状に形成され、六角柱の軸芯即ち回転軸を中心に回転制御手段によって等角速度回転する。回転軸は副走査方向と一致するように設けられ、回転多面鏡15の回転軸と平行な外面には偏向面15aが設けられている。偏向面15aは、シリンドリカルレンズ14bから射出された光束を偏向して結像光学系16へ向けて射出する。
前述した構成の偏向ユニット29は、光学ハウジング内に収容されて、シリンドリカルレンズ14bから四つの光束が偏向面15aに導かれる。そして、偏向ユニット29は、四つの光束を回転多面鏡15の等速回転とともに等角速度的に偏向して結像光学系16に向かって射出する。このとき、偏向面15aによって偏向された後の光束は、互いに分離するように間隔を拡げつつ結像光学系16に入射する。
結像光学系16は、偏向面15aによって偏向された光束が透過する第一走査レンズ1と、第一走査レンズ1から射出された光束が透過する四つの第二走査レンズ17Y、17M、17C、17K(以下、まとめて第二走査レンズ17、と記す)と、第二走査レンズ17から射出された光束が入射する複数の折り返しミラー18と、を備えている。
第一走査レンズ1には、回転多面鏡15によって変更された四つの光束が透過する。第一走査レンズ1の基準軸(光軸)は、回転多面鏡15の偏向面15aの法線を含む平面と平行に配置され且つ偏向面15aの法線を含む平面の両側から入射してくる四つの光束が該平面に対して互いに対称に入射するように配置されている。なお、この第一走査レンズ1の詳細な構成は後述する。
第二走査レンズ17は、長手方向が各感光体ドラム31の長手方向と平行な棒状に形成され、各第二走査レンズ17は互いに形状が等しく形成されている。第二走査レンズ17は、各感光体ドラム31と一対一で対応して設けられ、各第二走査レンズ17には対応する各感光体ドラム31の外表面上を走査する一つの光束のみが透過する。
複数の折り返しミラー18は、長手方向が、各感光体ドラム31の長手方向と平行な帯板状に形成されている。各折り返しミラー18は、第二走査レンズ17を透過した光束を各感光体ドラム31の外表面に導くように、適宜適所に設けられている。
前述した構成の結像光学系16には、回転多面鏡15の偏向面15aから四つの光束が入射する。第一走査レンズ1を透過した各光束はそれぞれ第二走査レンズ17を透過して、主走査方向に収束される。そして、折り返しミラー18によって分離されて各感光体ドラム31上にスポット状に結像し、画像情報に基づいた静電潜像を形成する。
以下、第一走査レンズ1の詳細について説明する。第一走査レンズ1は、透明樹脂材料、例えばポリメタアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式アクリル樹脂、環状ポリオレフィンコポリマ等から構成されている。第一走査レンズ1は、所謂fθレンズであり、回転多面鏡15の偏向面15aによって等角速度的に偏向された光束が透過して、該光束は各感光体ドラム31上を等速度的に走査する。第一走査レンズ1は、主走査方向(長手方向)が各感光体ドラム31の長手方向と平行な棒状に形成されている。第一走査レンズ1は、図3に示すように、光学素子本体7aと、同期信号が透過する同期部7bと、を備えている。光学素子本体7aと同期部7bとの境界8は、光学素子本体7aの長手方向の両端に設けられている。
光学素子本体7aは、主走査方向の中央部が穏やかに湾曲した棒状に形成されるとともに、両端に向かうにしたがって薄くなるような偏肉状に形成されている。光学素子本体7aの湾曲した内面は回転多面鏡15と相対するように配置され、回転多面鏡15に偏向された光束は該内面から湾曲した外面へと向かって光学素子本体7aを透過する。光学素子本体7aの前述した外面(表面)には、光線有効部1aを備えた転写面1bが設けられている。
転写面1bは、光学素子本体7aを透過する光束に所望の光学的補正を施すような形状に設けられている。転写面1bは、第一走査レンズ1を成形する際に後述する金型の入れ子3aの第一の鏡面3a1と接触し、第一の鏡面3a1に設けられた形状を転写して成形される。転写面1bの内側には光線有効部1aが設けられ、光線有効部1aを透過した光束は第二走査レンズ17に向けて射出される。
同期部7bは、光学素子本体7a主走査方向の両端から主走査方向に沿って延設されている。同期部7bの幅は、光学素子本体7aの両端の幅と略等しく設けられている。それぞれの同期部7bの表面には、転写面1bに連なった同期面2aが設けられている。同期面2aには同期信号が透過し、一方の同期部7bの同期面2aには走査開始を示す同期信号が透過して、他方の同期部7bの同期面2aには走査終了を示す同期信号が透過する。
同期面2aの主走査方向の曲率半径は無限大に形成されている。温度変動等により第一走査レンズ1の外形寸法が伸縮変化した場合、光束が同期面2aへ正規位置からずれて入射しても、ずれた位置の副走査方向の曲率半径と正規位置の副走査方向の曲率半径とはいずれも無限大、即ち一定である。これによって、温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することができる。
前述した構成の第一走査レンズ1は、図4に示すように、転写面1bと同期面2aとの境界8が、転写面1bと同期面2aとの副走査方向の曲率半径を互いに等しくするように設けられている。即ち、境界8において転写面1bと同期面2aとの間の段差をなくすことができる。これによって、後述するように、第一走査レンズ1を成形する金型の入れ子3a、4aも、転写面1bと同期面2aとの境界8と相対する部分の段差がなくなる。
前述した構成の第一走査レンズ1を成形する際には、金型を用いた射出成型法や射出圧縮成形法等が用いられる。ここでは、射出成形法について説明する。金型は、金型本体と、金型本体に固定された入れ子と、を備えている。
入れ子は、図5に示すように、転写面1bを成形する第一の鏡面3a1が設けられた入れ子3aと、同期面2aを成形する第二の鏡面4a1が設けられた入れ子4aと、非転写面を含む面を形成する入れ子(図示せず)と、を少なくとも備えている。非転写面を含む面を形成する入れ子は、通気口と、該通気口に連通して成形品に圧縮気体を付与する連通口と、を備えている。連通口には金型外部に設けられた圧縮気体供給装置が連結される。入れ子3a、4a及び非転写面を含む面を形成する入れ子は、一つのキャビティを画成する。キャビティには、熔解樹脂が充填されるゲートが設けられている。
前述した構成の金型を樹脂の軟化温度未満に加熱保持し、キャビティ内に軟化温度以上に加熱された溶融樹脂を射出充填して、第一及び第二の鏡面3a1、4a1に樹脂圧力を発生させて樹脂を第一及び第二の鏡面3a1、4a1に密着させる。前述したように、第一走査レンズ1は転写面1bと同期面2aとの境界8に段差がないので、金型も、境界8に対応する入れ子3aと入れ子4aとの境界の段差がなくなる。よって、溶解樹脂を充填する際に起こり得るエアの巻き込みによるヒケや気泡等の外観不良が低減される。
そして、樹脂を軟化温度以下に冷却する際に通気口からキャビティ内の樹脂に圧縮気体を付与して、樹脂と非転写面を含む面を形成する入れ子との間に強制的に空隙を画成することにより、凹形状の不完全転写部を形成して樹脂内圧や内部歪みを緩和する。溶融樹脂を軟化温度未満まで冷却した後に、金型から第一走査レンズ1を取り出す。
なお、使用される樹脂の具体例としては、本実施形態のように透明性が要求される光学素子を成形する場合には、軟化温度がそのガラス転移温度である非晶性樹脂、例えば、ポリメタアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式アクリル樹脂、環状ポリオレフィンコポリマ等が挙げられる。また、光学素子以外の用途であれば、軟化温度がその融解温度である結晶性樹脂を使用することも可能である。
本実施形態によれば、第一走査レンズ1には、光学素子本体7aと、同期信号が透過する同期部7bと、が設けられ、光学素子本体7aと同期部7bとの境界8が、光学素子本体7aの長手方向の両端に設けられ、光学素子本体7aの表面には、光線有効部1aを備えた転写面1bが設けられ、同期部7bの表面には、主走査方向の曲率半径が無限大に形成された同期面2aが設けられ、そして、転写面1bと同期面2aとの境界8が、転写面1bと同期面2aとの副走査方向の曲率半径を互いに等しくするように設けられているので、副走査方向において転写面1bと同期面2aとの境界8に段差がなくなり、転写面1bと同期面2aとを成形する入れ子3a、4aの段差がなくなる。したがって、キャビティへ溶融樹脂を射出充填する際にエアの巻き込みを低減、つまり局所的な金型温度の低下或いは密着力の低下を防止し、結果として局所的な熱収縮、つまり光学的な外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。なお、このような改善の効果は、キャビティへ溶融樹脂が充填され、最もエアを巻き込み易いゲート側においてより大きいことが確認されている。
光学素子本体7aと同期部7bとが透明樹脂材料で成形されているので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子を光走査装置11の結像光学系16を構成する第一走査レンズ1や第二走査レンズ17として使用することができる。
プラスチック光学素子をfθレンズとしたので、前述のように光学的な外観不良が低減されたプラスチック光学素子を結像光学系16の第一走査レンズ1として使用することができる。
転写面1bを成形する第一の鏡面3a1と、同期面2aを成形する第二の鏡面4a1と、が設けられた第一走査レンズ1用の入れ子3a、4aであるので、前述のように光学的な外観不良が低減された第一走査レンズ1の量産性を向上させることができる。
入れ子3a、4aを備えている金型であるので、前述のように光学的な外観不良が低減された第一走査レンズ1の量産性を向上させることができる。
結像光学系16が第一走査レンズ1を備えているので、現状の光学性能を維持しつつ光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させた第一走査レンズ1を使用することができ、光走査装置11のコストダウンが可能になる。
電子写真の書き込み手段として光走査装置11を備えている画像形成装置12であるので、現状の光学性能を維持しつつ光学的な外観不良を低減するとともに量産性を向上させた第一走査レンズ1を有した光走査装置11を使用することができ、画像形成装置12のコストダウンが可能になる。
本実施形態においては、入れ子3a、4aを別体で設けていた。しかしながら、本発明では、入れ子3a、4aを一体、即ち同一部材で設けてもよい。その場合、転写面1bと同期面2aとを、一つの部材によって成形する入れ子であるので、入れ子の間隙からのエアの巻き込みをなくし、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。さらに、転写面1bと同期面2aとの境界8における副走査方向の曲率半径が互いに等しいので、主走査方向の連続鏡面加工が可能となり、形状の加工精度の向上を図ることができる。
本実施形態においては、プラスチック光学素子はfθレンズであり、第一走査レンズ1に使用されていた。しかしながら、本発明では、プラスチック光学素子はfθレンズでなくともよく、その場合、第二走査レンズに使用することができる。
次に、本発明の第二の実施形態にかかる第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)、光走査装置11及び画像形成装置を、図6ないし図8を参照して説明する。なお、第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)以外は前述した第一の実施形態と同一であるので説明を省略する。また、前述した第一の実施形態と同一構成分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、図6に示す第一走査レンズ1の同期面2bは、主走査方向の曲率半径が無限大であることに加え、さらに図7に示すように、副走査方向の曲率半径が一定である。同期面2bは、図8に示すように、入れ子4bの第二の鏡面4b1によって成形される。
本実施形態によれば、同期面2bの副走査方向の曲率半径が一定に設けられているので、温度変動等により第一走査レンズ1の外形寸法が伸縮変化した場合において、光束が同期面2bへ正規位置からずれて入射しても、ずれた位置の副走査方向の曲率半径と正規位置の副走査方向の曲率半径とが等しくなる。したがって、副走査方向において温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することができる。なお、主走査方向においては同期面2bの主走査方向の曲率半径が無限大(即ち一定)であるので、副走査方向と同様に温度等の環境変動による光学性能への影響を低減することができる。
次に、本発明の第三の実施形態にかかる第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)、光走査装置11及び画像形成装置を、図9及び図10を参照して説明する。なお、第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)以外は前述した第一の実施形態と同一であるので説明を省略する。また、前述した第一の実施形態と同一構成分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、図9に示すように、第一走査レンズ1の同期面2aが、リブ5を備えている。リブ5は、それぞれの同期面2aから凸に設けられている。リブ5は、同期面2aの転写面1bから離れた端部に、副走査方向に沿って延在している。また、リブ5は、図10に示すように、入れ子4cの端部に設けられた凹部4c2によって形成される。凹部4c2は、入れ子4cの第二の鏡面4c1から凹に設けられている。凹部4c2は、リブ5に対応する位置に配置されている。
本実施形態によれば、同期面2aがリブ5を備え、リブ5が入れ子4cの端部に設けられた凹部4c2によって形成されるので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、リブ5によって同期面2aの中心方向への流入が遮られる。したがって、リブ5によってエアの巻き込みをさらに低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。
次に、本発明の第四の実施形態にかかる第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)、光走査装置11及び画像形成装置を、図11及び図12を参照して説明する。なお、第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)以外は前述した第一の実施形態と同一であるので説明を省略する。また、前述した第一の実施形態と同一構成分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、図11に示すように、光学素子本体7aの転写面1bが、第二のリブ6を備えている。第二のリブ6は、転写面1bから同期面2aに亘って設けられ、転写面1b及び同期面2aから凸に設けられている。第二のリブ6は、転写面1bの副走査方向の両端全体に亘って設けられ、さらにそれぞれの同期面2aの副走査方向の両端に延設されている。また、第二のリブ6は、図12に示すように、入れ子3bに設けられた凹部3b2によって形成される。凹部3b2は、入れ子3bの第一の鏡面3b1から凹に設けられている。凹部3b2は、第二のリブ6に対応する位置に配置されている。
本実施形態によれば、転写面1bが第二のリブ6を備えているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、第二のリブ6によって光線有効部1aへの流入が遮られる。したがって、第二のリブ6によってエアの巻き込みをさらに低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。
第二のリブ6が転写面1bから同期面2aに亘って設けられているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、第二のリブ6によって同期面2aの中心方向及び光線有効部1aへの流入が遮られ、最も懸念される側面方向から光線有効部1aへのエアの流れが効果的に遮られる。したがって、第二のリブ6によってエアの側面方向からの巻き込みを効果的に低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生をより低減させることができる。
次に、本発明の第五の実施形態にかかる第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)、光走査装置11及び画像形成装置を、図13を参照して説明する。なお、第一走査レンズ1(及び第一走査レンズ1を成形する入れ子及び金型)以外は前述した第一の実施形態と同一であるので説明を省略する。また、前述した第一の実施形態と同一構成分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、同期面2aがリブ5を備え、さらに光学素子本体7aの転写面1bが第二のリブ6を備えている。リブ5と第二のリブ6とは、同期面2a及び転写面1bの外周全体を包囲するように設けられている。
本実施形態によれば、同期面2aがリブ5を備え且つ転写面1bが第二のリブ6を備えているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、リブ5及び第二のリブ6によって光線有効部1aへの流入が遮られる。したがって、リブ5及び第二のリブ6によってエアの巻き込みをさらに低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生を低減させることができる。
リブ5及び第二のリブ6が転写面1bから同期面2aに亘って設けられているので、キャビティ内に樹脂が充填された後に不完全転写部を形成するためにキャビティ内に付与される圧縮気体は、リブ5及び第二のリブ6によって同期部7bの中心方向及び光線有効部1aへの流入が遮られ、最も懸念される側面方向から光線有効部1aへのエアの流れが効果的に遮られる。したがって、リブ5及び第二のリブ6によってエアの側面方向からの巻き込みを効果的に低減し、外観不良であるヒケや気泡の発生をより低減させることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置の概略構成図である。 図1に示された光走査装置の概略構成図である。 図2中の第一走査レンズの概略斜視図である。 図3中の第一走査レンズの、副走査方向の曲率半径を示すグラフである。 図3中の第一走査レンズの概略断面図である。 本発明の第二の実施形態にかかる第一走査レンズの概略斜視図である。 図6中の第一走査レンズの、副走査方向の曲率半径を示すグラフである。 図6中の第一走査レンズの概略断面図である。 本発明の第三の実施形態にかかる第一走査レンズの概略斜視図である。 図9中の第一走査レンズの概略断面図である。 本発明の第四の実施形態にかかる第一走査レンズの概略斜視図である。 図11中の第一走査レンズの概略断面図である。 本発明の第五の実施形態にかかる第一走査レンズの概略斜視図である。
符号の説明
1 第一走査レンズ(プラスチック光学素子)
1a 光線有効部
1b 転写面
2a、2b 同期面
3a、3b 入れ子
3a1、3b1 第一の鏡面
3b2 凹部
4a、4b、4c 入れ子
4a1、4b1、4c1 第二の鏡面
4c2 凹部
5 リブ
6 第二のリブ
7a 光学素子本体
7b 同期部
8 境界
11 光走査装置
12 画像形成装置
13 半導体レーザ(光源手段)
14 入射光学系
15 回転多面鏡(光偏向器)
15a 偏向面
16 結像光学系

Claims (13)

  1. 光源手段と、前記光源手段から射出された光束が入射する入射光学系と、前記入射光学系から射出された光束を偏向する偏向面を有する光偏向器と、前記偏向面に偏向された光束を被走査面に結像する結像光学系と、を備えた光走査装置における前記結像光学系を構成するプラスチック光学素子であって、
    (イ)前記プラスチック光学素子には、光学素子本体と、同期信号が透過する同期部と、が設けられ、
    (ロ)前記光学素子本体と前記同期部との境界が、前記光学素子本体の長手方向の両端に設けられ、
    (ハ)前記光学素子本体の表面には、光線有効部を備えた転写面が設けられ、
    (ニ)前記同期部の表面には、主走査方向の曲率半径が無限大に形成された同期面が設けられ、そして、
    (ホ)前記転写面と前記同期面との境界が、前記転写面と前記同期面との副走査方向の曲率半径を互いに等しくするように設けられている
    ことを特徴とするプラスチック光学素子。
  2. 前記同期面の副走査方向の曲率半径が、一定に設けられていることを特徴とする請求項1記載のプラスチック光学素子。
  3. 前記同期面が、リブを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のプラスチック光学素子。
  4. 前記リブが、入れ子の端部に設けられた凹部によって形成されていることを特徴とする請求項3記載のプラスチック光学素子。
  5. 前記転写面が、第二のリブを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子。
  6. 前記第二のリブが、前記転写面から前記同期面に亘って設けられていることを特徴とする請求項5記載のプラスチック光学素子。
  7. 前記光学素子本体と前記同期部とが、透明樹脂材料で成形されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子。
  8. 前記プラスチック光学素子をfθレンズとしたことを特徴とする請求項7記載のプラスチック光学素子。
  9. 前記転写面を成形する第一の鏡面と、前記同期面を成形する第二の鏡面と、が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子用の入れ子。
  10. 前記転写面と前記同期面とを、一つの部材によって成形することを特徴とする請求項9記載の入れ子。
  11. 請求項9または請求項10に記載の入れ子を備えていることを特徴とする金型。
  12. 前記結像光学系が、請求項1ないし請求項8のうちいずれか一項に記載のプラスチック光学素子を備えていることを特徴とする光走査装置。
  13. 電子写真の書き込み手段として、請求項12に記載の光走査装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2007055477A 2007-03-06 2007-03-06 プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置 Pending JP2008216746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007055477A JP2008216746A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007055477A JP2008216746A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008216746A true JP2008216746A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39836843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007055477A Pending JP2008216746A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008216746A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8749863B2 (en) 2010-07-15 2014-06-10 Ricoh Company, Ltd. Plastic article, method of shaping plastic article, and optical scanning device having plastic article

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010445A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Ricoh Co Ltd 同期検知光学系
JP3512595B2 (ja) * 1996-11-07 2004-03-29 株式会社リコー プラスチック成形品の成形方法およびプラスチック成形品の成形用金型

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010445A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Ricoh Co Ltd 同期検知光学系
JP3512595B2 (ja) * 1996-11-07 2004-03-29 株式会社リコー プラスチック成形品の成形方法およびプラスチック成形品の成形用金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8749863B2 (en) 2010-07-15 2014-06-10 Ricoh Company, Ltd. Plastic article, method of shaping plastic article, and optical scanning device having plastic article

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5111809B2 (ja) 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置
US9151930B2 (en) Plastic optical element, mold for forming the plastic optical element, light scanning device and image forming apparatus having the light scanning device
JP5761655B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置、走査レンズ及び走査レンズの成形方法
JP5899964B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP2009069672A (ja) プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置および画像形成装置
JP5709680B2 (ja) レンズアレイ、レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置、及び読取装置
JP2009222934A (ja) 光走査装置・プラスチック光学素子・画像形成装置
US9547152B2 (en) Plastic optical element and optical scanner and imaging forming device including the same
JP5026371B2 (ja) プラスチック光学素子、光走査装置、画像形成装置
JP2008216746A (ja) プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置
EP1892647A2 (en) Beam scanning lens, beam scanning apparatus having the same, and image forming apparatus and method
EP2428346A2 (en) Resin casting mold, molded resin product, optical element, optical scanning device, and image forming apparatus
US8457530B2 (en) Plastic optical element, optical scanning device, and image forming apparatus
JP5246054B2 (ja) プリントヘッドの製造方法
JP2009020195A (ja) 光操作装置、及びそれを搭載した画像形成装置
JP5488802B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2010060962A (ja) プラスチック光学素子、光走査装置及び画像形成装置
JP5549138B2 (ja) 射出成形用金型、プラスチック光学素子、光走査装置及び画像形成装置
JP6520198B2 (ja) 走査光学装置
JP5915289B2 (ja) 光走査用レンズおよびその製造方法および画像形成装置
JP2013011814A (ja) 画像形成装置
JP2010256843A (ja) 集合プラスチックレンズ、走査光学装置および画像形成装置
JP2006126333A (ja) プラスチック光学素子、該素子を備えた光走査装置及び画像形成装置
JP2014156023A (ja) 成形用金型及び光学素子
JP2004213029A (ja) 画像形成装置及び走査光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110823