JP2006208584A - ガイド装置及びそのガイド装置を備えた熱現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送物に傷をつけることなく、また、製造コストを低減できるガイド装置と、そのガイド装置を備える熱現像装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係るガイド装置は、所定の方向に沿って搬送されるシート状の搬送物と接触しつつ、搬送物を案内するガイド装置であって、樹脂成形によって得られる本体と、本体に形成された、少なくとも1つのガイド面と、ガイド面に沿って搬送される搬送物に、外周面が接触するように配置された少なくとも1つのガイドローラとを備え、搬送物の搬送時に、ガイドローラが、本体の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部の近傍であって、かつ、該搬送物が段差部に接触することを規制する位置に設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、所定の方向に搬送される搬送物を案内するガイド装置と、そのガイド装置を備え、熱現像記録材料を加熱することで画像形成層に記録された潜像を熱現像する熱現像装置とに関する。
従来、シート状の搬送物を搬送させ、搬送経路に沿って設けられた加工処理部によって、搬送物に加工処理を施す処理装置がある。
例えば、下記特許文献1に示すような、湿式処理を行うことがないドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置では、搬送物として、感光性および/または感熱性記録材料(感光感熱記録材料)や、熱現像感光材料を含むフイルム状の記録材料(以下、熱現像記録材料という)を装置内で搬送させて所定の処理を順次行っている。具体的には、ドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置では、露光部において熱現像記録材料にレーザービームを照射(走査)して潜像を形成し、その後、熱現像部において熱現像記録材料を加熱手段に接触させて熱現像を行った後、画像が形成された熱現像記録材料を装置の外に排出している。
この熱現像装置等のように、記録材料等の搬送物を搬送させつつ加工処理を行う構成においては、搬送物が搬送経路から外れることや停滞することなく、また、所定の搬送速度で搬送方向に搬送されるようにするため、搬送物に接触するとともにその搬送物の位置を規制して、搬送物が適正に搬送させるように案内するガイド部材が、搬送経路に沿って配置されている。
特開2004−136984号公報
ところで、上記のようなガイド部材は、一般的に、樹脂成形により製造される。そして、ガイド部材は、1つの処理装置において備えられる個数が多いため、成形金型によって多数個が製造されている。このとき、樹脂成形で製造する場合には、型同士の合わせ面であるパーティングラインに相当する部位に段差部が形成されてしまうことが避けられなかった。ここで、ガイド部材は、搬送物と接触しつつ案内する機能を有するため、パーティングラインの段差部に搬送物が擦れることに起因して該搬送物に傷や折れ曲がりが生じたりすることを回避する必要があった。特に、上記の熱現像装置では、搬送物である記録材料に傷や折れ曲がりがあると、熱現像を行うときに、記録材料に熱が均一に伝わらなくなり、形成される画像に影響を及ぼすことが懸念される。このため、従来は、ガイド部材における段差部をなくすため、樹脂成形後に、バフ研磨等の2次加工を施す必要があり、製造にかかるコストが嵩張る点で改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、搬送物に傷をつけることなく、また、製造コストを低減できるガイド装置と、そのガイド装置を備える熱現像装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、所定の方向に沿って搬送されるシート状の搬送物と接触しつつ、前記搬送物を案内するガイド装置であって、樹脂成形によって得られる本体と、前記本体に形成された、少なくとも1つのガイド面と、前記ガイド面に沿って搬送される搬送物に、外周面が接触するように配置された少なくとも1つのガイドローラとを備え、前記搬送物の搬送時に、前記ガイドローラが、前記本体の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部の近傍であって、かつ、該搬送物が前記段差部に接触することを規制する位置に設けられていることを特徴とするガイド装置によって達成される。
本発明に係るガイド装置はガイドローラを備え、ガイドローラを本体の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部の近傍であって、かつ、該搬送物が段差部に接触することを規制する位置に設けている。このため、搬送物を所定の方向に搬送する際に、搬送物が、段差部近傍に設けられたガイドローラによって段差部に接触することなく、ガイドローラの外周面とガイド面における段差部以外の部位とに接触しつつ、案内されるようになる。
このため、搬送物が段差部に擦れることに起因して該搬送物に傷や折れ曲がりが生じたりすることを回避することができる。また、ガイド部材はガイドローラによって段差部に搬送物が接触することを回避できる構成であるため、樹脂成形後にバフ研磨等の2次加工を行うことなく製造することができるため製造コストを低減させることができる。
上記ガイド装置は、搬送物が第1の搬送方向で搬送された際に、該第1の搬送方向に沿って搬送物を案内する第1のガイド面と、搬送物が第2の搬送方向で搬送された際に、該第2の搬送方向に沿って搬送物を案内する第2のガイド面と、を有し、ガイドローラが、第1のガイド面と第2のガイド面における段差部に搬送物が接触しないように配置されていることが好ましい。こうすれば、複数の搬送路が合流する部位を含む搬送経路を備えた処理装置において、一方の搬送路に沿って搬送される搬送物を第1のガイド面で案内し、他方の搬送路に沿って搬送される搬送物を第2のガイド面で案内することができる。このとき、段差部が第1のガイド面と第2のガイド面とのうち両方又は一方に形成されていても、搬送物がいずれの搬送路で搬送される場合でも、ガイドローラによって段差部に接触することが回避され、搬送物に傷や折れ曲がりが生じたりすることがない。
また、本発明の上記目的は、上記ガイド装置を備え、前記搬送物である熱現像記録材料を搬送しつつ、熱現像する熱現像装置であって、熱現像記録材料を収容保持する複数の装填部と、複数の装填部から搬出された該熱現像記録材料を案内する搬出部と、を備え、搬出部には、複数の装填部のそれぞれから搬出された熱現像記録材料を単一の搬送経路に案内するように、複数の装填部の搬出口のそれぞれにガイド装置が配置されていることを特徴とする熱現像装置によって達成される。
本発明にかかる熱現像装置によれば、搬送物である記録材料に傷や折れ曲がりが生じたりすることを回避することができるため、熱現像を行うときに、記録材料に熱が均一に伝わらなくなることがなく、形成される画像に影響を及ぼすことを回避することができる。
本発明によれば、搬送物に傷をつけることなく、また、製造コストを低減できるガイド装置と、そのガイド装置を備える熱現像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。以下の実施形態では、本発明にかかるガイド装置の一例として、ガイド装置を備えた熱現像装置を用いて説明する。
図1は、本発明に係る熱現像装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の熱現像装置10は、画像記録材料として湿式の現像処理を必要としないシート状の熱現像記録材料(以下、記録材料とする。)Fを使用し、記録材料Fに入力される画像信号に基づいて変調されたレーザ光Lを照射して潜像を形成した後に、該記録材料Fを熱現像することで記録材料表面に可視像を得る構成である。なお、本発明はこのような構成に限らず、レーザ光Lによってシート状の記録材料に予め露光して画像を形成するとともに、記録材料に熱現像のみを行う構成に適用することができる。
熱現像装置10は、記録材料Fの搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部Bと、熱現像部Cと、冷却部Dとから概略構成されている。また、各部間の要所に設けられ記録材料Fを搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Eとを備えている。
熱現像装置10において、最下段に電源/制御部E、その上段に熱現像記録材料供給部A、更に、その上段に画像露光部Bと熱現像部Cと冷却部Dとが配置された構成となっており、また、画像露光部Bと熱現像部Cとが隣接するように配置された構成である。
この構成によれば、一枚の記録材料Fに対して露光工程と熱現像工程との両工程を同一の搬送経路において実施することができるとともに、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことで、記録材料Fの搬送パス長を最短化し、一枚の出力時間を短縮することができる。
記録材料Fとしては、厚みが約0.2mm程度(0.1mm〜0.3mm)の熱現像感光材料または感光感熱記録材料を使用することができる。熱現像感光材料としては、レーザ光Lによって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させるものである。また、感光感熱記録材料としては、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させる、若しくは、レーザ光Lのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させて、その後、光照射で定着するものである。
熱現像記録材料供給部Aは、記録材料Fを一枚ずつ取り出して、記録材料Fの搬送方向の下流に位置する画像露光部Bに供給する部分であり、複数(本実施形態においては2つ)の装填部11a,11bと、各装填部11a,11bにそれぞれ配置される供給ローラ対13a,13bと、不図示の搬送ローラ及び搬送ガイドとを有して構成される。また、二段構成となっている各装填部11a,11bの内部には、異なるサイズの記録材料Fが収容されたマガジン15a,15bが挿入され、各段に装填されたマガジン15a,15bが記録材料Fのサイズやその向きに応じて選択的に使用される。なお、装填部は、二段構成に限定されず、三段以上の構成としてもよく、単一の構成としてもよい。
画像露光部Bは、熱現像記録材料供給部Aから搬送されてきた記録材料Fに対してレーザ光Lを主走査方向に走査露光し、また、主走査方向に略直行する副走査方向(即ち、搬送方向)に搬送することで、所望の画像に応じた潜像を記録材料F表面における画像形成層に形成する。
熱現像記録材料供給部Aと画像露光部Bとの間の搬送路には、幅寄せ機構17が設けられており、熱現像記録材料供給部Aから搬入されてきた記録材料Fを、その幅方向端部を揃えた状態で画像露光部Bへ供給している。
熱現像部Cは、走査露光後の記録材料Fを搬送しながら昇温処理して、熱現像を行う。 そして、冷却部Dにおいて現像処理後の記録材料Fを冷却して、排出トレイ16に搬出する。
図1に示すように、排出トレイ16には、搬出された記録材料Fを保持するソータSが設けられていれもよい。ソータSは、熱現像装置10に着脱可能な本体65と、該本体65に設けられた複数の搬出ローラ66a,66b,66cと、該複数の搬出ローラ66a,66b,66cによって本体65から搬出された記録材料Fを保持するため、本体65の上下方向に仕切られた複数(本実施形態においては3つ)の供給部67a,67b,67cとを備えている。ソータSは、搬出ローラ66a,66b,66cのうちいずれかを選択して記録材料Fを搬出させることで、該搬出ローラ66a,66b,66cに対応する供給部67a,67b,67cのそれぞれに適宜仕分けて保持可能な構成である。なお、ソータSは、熱現像装置の上部に着脱自在な構成とすることができ、必要に応じて省略し、記録材料Fを排出トレイ16にのみ搬出する構成としてもよい。
画像露光部Bは、レーザ光を走査露光することによって記録材料Fを露光する走査露光装置40を備えている。この走査露光装置40は、記録材料Fの搬送面からのばたつきを防止しつつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部18と、走査露光部19とから構成されている。走査露光部19は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザ光Lを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録材料Fを副走査搬送部18によって副走査方向に移動させる。
副走査搬送部18は、走査するレーザ光Lの主走査ラインを挟んで、回転軸がこの走査ラインに対してそれぞれ略平行に配置された2本の駆動ローラ(搬送手段)21,22と、これら駆動ローラ21,22に対向して配置され、記録材料Fを支持するガイド板24とを備えている。ガイド板24は、各駆動ローラ21,22との間に挿入される記録材料Fを、並設されたこれら駆動ローラ21,22同士間の外側で駆動ローラ21,22の周面の一部に沿って撓ませていることで生じる該記録材料Fの弾性反発力によって、駆動ローラ21,22同士間の部位に当接せしめて支持する。
このように熱現像記録材料F自身の弾性反発力によって記録材料Fと駆動ローラ21,22との間に適宜な摩擦力が生じ、駆動ローラ21,22から記録材料Fへ確実に搬送駆動力が伝達され、記録材料Fが搬送される。駆動ローラ21,22は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を歯車やベルト等の伝達手段を介して受けることで、図1中時計回り方向へ回転するように構成されている。
また、ガイド板24の上面において、記録材料Fが自身の弾性反発力によって押し付けられて、記録材料Fの搬送面からのばたつき、即ち、図中上下方向のばたつきが抑制される。そして、この駆動ローラ21,22同士間の記録材料Fに向けてレーザ光Lを照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
熱現像部Cは、記録材料Fを加熱処理する加熱部材として、複数(本実施形態では3つ)のヒートプレート50,51,52が設けられ、これらヒートプレート50,51,52が記録材料Fの搬送経路に沿って円弧状に配置されている。ヒートプレート50,51,52は、搬送される熱現像記録材料Fに接触することによって熱現像を施す加熱手段として機能する。
冷却部Dにおいて、熱現像部Cの搬送方向の直ぐ下流側には、熱現像が施された記録材料Fを更に搬送方向下流へ移送する複数の植毛ローラ57が配設されている。複数の植毛ローラ57は熱現像記録材料の搬送経路に対して千鳥状に配列されている。熱現像部Cから排出された記録材料Fは、植毛ローラ57によって搬送されたながらガラス転移点以下の温度まで緩やかに冷却される。記録材料Fを緩やかに冷却する理由は、熱現像直後、記録材料を急速に冷却すると記録材料Fにおける搬送方向中央部と端部とで冷却の度合が異なってしまい、記録材料が例えば波形などに変形した状態で固まってしまうため、熱現像直後は、保温部などを設けてあえて冷却効率を下げて冷却の進行を緩やかにする必要があるためである。
記録材料Fは、植毛ローラ57によって緩やかに冷却された後、記録材料Fの搬送経路を介して対向する平面を有する一対の金属プレート61の該平面に接触するように搬送される。そして、該金属プレート61によって記録材料Fの熱が吸収され、シワが発生しないように、かつ、湾曲ぐせがつかないように適宜に冷却される。冷却部Dから排出された記録材料Fは、搬送ローラ64から下流側の搬出ローラ63に搬送され、搬出ローラ63(又は、66a,66b,66c)から排出トレイ16(又はソータSの各供給部67a,67b,67c)に搬出される。
熱現像装置10の熱現像記録材料供給部Aには、装填部11a,11bから搬出された記録材料Fを、搬送方向の下流側である画像露光部Bに向って案内する搬出部80が設けられている。
図2は、搬出部の構成を示す斜視図である。図2に示すように、搬出部80は、枠状のフレーム本体81を備えている。フレーム本体81の、記録材料Fの幅方向における両端に亘って掛け渡されるように、上方梁部材81aと、該上方梁部材81aと平行に取り付けられた下方梁部材81bと、上方梁部材81a及び下方梁部材81bに平行に取り付けられた板状の支持部材81cとが設けられている。
上方梁部材81aと、該上方梁部材81aの下方に位置する下方梁部材81bとが互いに対となるように配置され、これら上方梁部材81a,下方梁部材81b,及び,フレーム本体81によって搬出口82が区画される。記録材料Fの供給時には、各装填部11a,11bより供給された記録材料Fが、図2中矢印P1,P2で示すように、搬出口82から搬出され、搬送経路に沿って画像露光部B側へ搬送される。
支持部材81cには、補助ガイド部材84が取り付けられている。補助ガイド部材84は、略長方体形状の本体を有し、長手方向における一端部に補助ローラ84aが回転自在に取り付けられている。補助ローラ84aは、駆動機構を伴わないフリーローラである。 補助ガイド部材84は、上記補助ローラ84aが、搬出口82の上方に位置し、かつ、該搬出口82から搬送される記録材料Fの幅方向に対して補助ローラ84aの回転軸が略平行となる状態で、支持部材81cに固定されている。
下方梁部材81bには、上方梁部材81aの補助ガイド部材84と搬出口82を介して上下方向に対向する位置に、ガイド装置90が取り付けられている。
搬出部80において、補助ガイド部材84とガイド装置90とが搬出口82を介して上下に一対となり、補助ガイド部材84及びガイド装置90の対が各搬出口82の幅方向(記録材料Fの幅方向)に沿って複数(図2では2つ)設けられている。
また、搬出部80には、フレーム本体81の、記録材料Fの幅方向における両端に亘って中間ローラ83が設けられている。中間ローラ83は、補助ガイド部材84及びガイド装置90と幅方向に等しい部位に、該中間ローラ83より径の大きな拡径部83aが設けられている。拡径部83aは、下段の装填部11bから搬出された記録材料Fが図2中矢印P2で示す、搬送方向に沿って搬送される際に、該記録材料Fと接触するように形成されている。このとき、記録材料Fが、拡径部83aと接触することで、上段の装填部11aの搬出口82の近傍に設けられたガイド装置90に搬送を妨げられて搬送不良となることを回避することができる。
図3は、本発明にかかるガイド装置の構成の一例を示す斜視図である。図3に示すように、ガイド装置90は、樹脂成形によって得られる本体91と、該本体91に取り付けられた第1のガイドローラ93と、第2のガイドローラ94とを備えている。
本体91は、互いに平行に配置された一対の側壁部92を有し、これら側壁部92の間に、第1のガイドローラ93及び第2のガイドローラ94を配置し、それらの軸方向端部を回転自在な状態で側壁部92に保持する構成である。
一対の側壁部92の外側側面には、下方梁部材81b(図2参照)にボルト等の締結部材で固定するための固定部95が形成されている。固定部95には、締結部材を挿通させるための開口が形成されている。また、本体91の図中奥側から手前側に向って貫通する開口が形成されており、この開口に締結部材を挿通させて同様に下方梁部材81bに固定させることができる。
本体91には、側壁部92の手前側から奥側の上端部に向って斜めに形成された第1のガイド面91aと、本体91の奥側の面に相当する第2のガイド面91bとが形成されている。
また、本体91の側壁部92の外側側面には、本体91の樹脂成形時に、成形金型同士のパーティングラインに相当する位置に段差部PLが形成されている。図3に示すように、本実施形態の段差部PLは、第1のガイド面91aの下方端部から第2のガイド面91bの近傍に至る水平部分と、該水平部分の端部から第1のガイド面91aの上方端部に向って上下に延びる鉛直部分とからなる。そして、第1のガイド面91aにおける下方端部と上方端部には、段差部PLの一部が達して微小な段差が形成される。
ガイド装置90において、第1のガイドローラ93及び第2のガイローラ94は、図中の上下方向に対して互いの回転軸がそれぞれオフセットした位置に設けられている。記録材料Fが図3の手前側から奥側へ向って搬出される場合には、該記録材料Fを第1のガイドローラ93と第2のガイローラ94との両方に接触させた状態で、該記録材料Fにおける接触面が第1のガイド面91aと略平行になる。
また、第2のガイド面91bは、図中の上下方向に対して僅かに傾いた角度となるように形成され、側壁部92の手前側から奥側にわたる奥行き寸法が、下側に行くほど僅かに小さくなるように形成されている。これは、図3において下側から上側に向って搬送されてくる記録材料Fが本体91の下側端面に突き当たって折れ曲がることを防止し、第2のガイド面91bと円滑に接触するようにするためである。
本発明にかかるガイド装置90は、搬送時に、ガイドローラ93,94が本体91の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部PLの近傍であって、かつ、該搬送物が段差部PLに接触することを規制する位置に設けられている。
本実施形態においては、第1のガイドローラ93が、第1のガイド面91aの上方端部に設けられ、搬送される記録材料Fを第1のガイド面91aに沿って案内する場合に、第1のガイドローラ93の外周面が記録材料Fに接触し、該記録材料Fが第1のガイド面91aの上方端部の段差部PLに接触することが回避される。また、第2のガイドローラ94が、第1のガイド面91aの下方端部に設けられ、搬送される記録材料Fを第1のガイド面91aに沿って案内する場合に、第2のガイドローラ94の外周面が記録材料Fに接触し、該記録材料Fが第1のガイド面91aの下方端部の段差部PLに接触することが回避される。
次に、図面を参照して搬出部において記録材料を搬送させるときの状態を説明する。図4は、搬出部で記録材料を搬送する状態を示す図である。なお、図4は、図3の搬出部80を、搬送される記録材料Fの幅方向から見た状態を示す図である。図4に示すように、搬出部80には、フレーム本体81を覆うようにカバー部材71が取り付けられ、記録材料Fの搬送時に、搬出口82や該搬出口82がから搬出される記録材料Fを熱現像装置10の外部から遮蔽している。
カバー部材71には、複数の対向ローラ72,73が設けられている。対抗ローラ72,73の一部のローラ(図4ではローラ72)が、その外周面をフレーム本体81側の中間ローラ83の拡径部83aの外周面と接触又は近接させた状態で配置されている。
本実施形態では、熱現像記録材料供給部Aにおける上段の装填部11aから搬出された記録材料Fは、図4中矢印P1で示す第1の搬送方向で搬送され、下段の装填部11bから搬出された記録材料Fは、図4中矢印P2で示す第2の搬送方向で搬送される。
第1の搬送方向P1で搬送された記録材料Fは、ガイド装置90のガイドローラ93,93に接触しつつ、第1のガイド面91aに沿って案内され、搬出部80の上方に搬送される。このとき、記録材料Fが補助ガイド部材84の補助ローラ84aとも接触することにより、第1の搬送方向P1の上方に外れてしまうことが規制される。
第2の搬送方向P2で搬送された記録材料Fは、ガイド装置90のガイドローラ93,93に接触しつつ、第1のガイド面91aに沿って案内され、搬出部80の上方に搬送される点で、第1の搬送方向P1で搬送された記録材料Fと共通である。また、記録材料Fが補助ガイド部材84の補助ローラ84aとも接触することにより、第2の搬送方向P2の上方に外れてしまうことが規制される点においても第1の搬送方向P1で搬送された記録材料Fと共通である。
第2の搬送方向P2で搬送された記録材料Fは、第1のガイド面91aに沿って案内された後、カバー部材71の対向ローラ73に案内され、中間ローラ83及び対向ローラ72によって、上方のガイド装置90の第2のガイド面91bに接触するように案内される。そして、記録材料Fは、ガイド装置90の第1のガイドローラ93に接触し、搬出部80の更に上方へ搬送される。
記録材料Fは、第1の搬送方向P1又は第2の搬送方向P2で搬送されるいずれの場合にも、図4中上方のガイド装置90の上方においては、共通する単一の搬送経路に合流するように案内され、下流側の画像露光部Bへ搬送される。
本実施形態のガイド装置90は、第1のガイドローラ93と第2のガイドローラ94とを備え、これらガイドローラ93,94を本体91の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部PLの近傍であって、かつ、記録材料Fが段差部PLに接触することを規制する位置に設けている。このため、記録材料Fを所定の方向に搬送する際に、該記録材料Fが、段差部PL近傍に設けられたガイドローラ93,94に接触することによって段差部PLには接触することがなく、ガイドローラ93,94の外周面やガイド面91a,91bにおける段差部PL以外の部位に接触しつつ、案内されるようになる。
このため、記録材料Fが段差部PLに擦れることに起因して該記録材料Fに傷や折れ曲がりが生じたりすることを回避することができる。また、ガイド装置90はガイドローラ93,94によって段差部PLに記録材料Fが接触することを回避できる構成であるため、樹脂成形後に本体91にバフ研磨等の2次加工を行うことなくガイド装置90を製造することができるため製造コストを低減させることができる。
また、本実施形態のように、記録材料Fが第1の搬送方向P1で搬送された際に、該第1の搬送方向P1に沿って記録材料Fを案内する第1のガイド面P1と、記録材料Fが第2の搬送方向P2で搬送された際に、該第2の搬送方向P2に沿って記録材料Fを案内する第2のガイド面91bと、を有し、ガイドローラ93,94が、第1のガイド面91aと第2のガイド面91bにおける段差部PLに記録材料Fが接触しないように配置されていることが好ましい。
こうすれば、本実施形態の熱現像装置10における搬出部80のように、シート状の搬送物を搬送するため、複数の搬送路が合流する部位を含む搬送経路を備えた処理装置において、一方の搬送路に沿って搬送される搬送物を第1のガイド面91aで案内し、他方の搬送路に沿って搬送される搬送物を第2のガイド面91bで案内することができる。このとき、段差部PLが第1のガイド面91aと第2のガイド面91bとのうち両方又は一方に形成されていても、搬送物がいずれの搬送路で搬送される場合でも、ガイドローラ93,94によって段差部PLに接触することが回避され、搬送物に傷や折れ曲がりが生じたりすることがない。
また、本実施形態の熱現像装置10によれば、ガイド装置90において、段差部PLに記録材料Fが擦れてしまうことがないため、記録材料Fに傷や折れ曲がりが生じたりすることを回避することができる。このため、熱現像を行うときに、記録材料Fに熱が均一に伝えることができ、形成される画像に影響を及ぼすことを回避することができる。
図4において、本実施形態においては、搬出部80のいずれのガイド装置も同じ構成のものを使用したが、ガイド装置90を設けた位置における記録材料Fの搬送方向によっては、異なる構成のものを用いてもよい。例えば、図4において、第2の搬送方向P2に搬送される記録材料Fを案内するガイド装置90は、第2のガイド面91bは記録材料Fと接触することがないため、上方のガイド装置90の構成と同じようにする必要がない。このように、ガイド装置90は、記録材料Fが搬送される側にのみ第1のガイド面91aだけが形成されていてもよい。
また、ガイド装置90のガイドローラの数やその位置は、段差部PLに記録材料Fが接触することを回避することができる範囲で適宜変更することができる。
図5(a),5(b)及び5(c)は、本発明にかかるガイド装置の変形例を示す図である。なお、以下に説明する変形例において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図5(a)に示すガイド装置190は、第1のガイド面91aの上方端部に位置する第1のガイドローラ93と、第2のガイド面91aの下方端部に位置する第2のガイドローラ94とを有する点で上記実施形態と共通する。一方、ガイド装置190は、第2のガイド面91b側に第3のガイドローラ95が設けられている点で上記実施形態と相違する。
ガイド装置190の構成によれば、上記実施形態と同様に、第1の搬送方向P1及び第2の搬送方向P2で搬送される記録材料Fが、段差部PLに接触することを回避することができ、また、記録材料Fが第2の搬送方向P2で搬送される場合には、第3のガイドローラ95によって、記録材料Fが第2のガイド面91bに接触しにくくなり、より円滑に上方へ案内されるようになる。また、このようにガイドローラの数を増やすことで、例えば、段差部PLが他の部位に形成されている場合にも記録材料Fが接触して擦れることを回避することができる。
図5(b)に示すガイド装置290は、第1のガイド面91aの下方端部に第2のガイドローラ94が設けられている点で上記実施形態と共通するが、第1のガイド面91aの上方端部にガイドローラが設けられないで、第2のガイド面91bの搬送方向における中央部にガイドローラ96が設けられている点で上記実施形態と相違する。このように、ガイドローラの位置は、ガイドローラが段差部の近傍であってかつ、記録材料Fが段差部PLに接触することを回避することができる範囲において、適宜変更してもよい。
図5(c)に示すガイド装置390は、第1のガイド面91aの下方端部にのみ第2のガイドローラ94が設けられている構成である。このとき、第2のガイド面91bにはガイドローラが設けられていないので、例えば、図4に示す搬出部80における下方のガイド装置90のように、第2のガイド面91bによって記録材料Fを搬送する必要がない場合に適用することができる。
本発明に係る熱現像装置の一実施形態を示す構成図である。 搬出部の構成を示す斜視図である。 ガイド装置の構成の一例を示す斜視図である。 搬出部で記録材料を搬送する状態を示す図である。 本発明にかかるガイド装置の変形例を示す図である。
符号の説明
10 熱現像装置
80 搬出部
90 ガイド装置
91a 第1のガイド面
91b 第2のガイド面
93 第1のガイドローラ
94 第2のガイドローラ
A 熱現像記録材料供給部
F 記録材料(搬送物)
PL 段差部

Claims (3)

  1. 所定の方向に沿って搬送されるシート状の搬送物と接触しつつ、前記搬送物を案内するガイド装置であって、
    樹脂成形によって得られる本体と、
    前記本体に形成された、少なくとも1つのガイド面と、
    前記ガイド面に沿って搬送される搬送物に、外周面が接触するように配置された少なくとも1つのガイドローラとを備え、
    前記搬送物の搬送時に、前記ガイドローラが、前記本体の樹脂成形時のパーティングラインに相当する位置に形成された段差部の近傍であって、かつ、該搬送物が前記段差部に接触することを規制する位置に設けられていることを特徴とするガイド装置。
  2. 前記搬送物が第1の搬送方向で搬送された際に、該第1の搬送方向に沿って前記搬送物を案内する第1のガイド面と、
    前記搬送物が第2の搬送方向で搬送された際に、該第2の搬送方向に沿って前記搬送物を案内する第2のガイド面と、を有し、
    前記ガイドローラが、前記第1のガイド面と前記第2のガイド面における前記段差部に前記搬送物が接触しないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガイド装置。
  3. 上記請求項1又は2に記載のガイド装置を備え、前記搬送物である熱現像記録材料を搬送しつつ、熱現像する熱現像装置であって、
    前記熱現像記録材料を収容保持する複数の装填部と、
    前記複数の装填部から搬出された該熱現像記録材料を案内する搬出部と、を備え、
    前記搬出部には、前記複数の装填部のそれぞれから搬出された熱現像記録材料を単一の搬送経路に案内するように、前記複数の装填部の搬出口のそれぞれに前記ガイド装置が配置されていることを特徴とする熱現像装置。
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