JP2006162975A - 熱現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造であって、熱現像記録材料に濃度のムラが生じることなく冷却することができる熱現像記録装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る熱現像装置は、熱現像像部の搬送方向の下流側に、熱現像された熱現像記録材料を所定の温度に冷却する冷却部と、冷却部において、搬送方向に沿って千鳥状に配置された複数の植毛ローラとを備え、熱現像記録材料を搬送する際に、植毛ローラが、その周面に形成された毛状繊維の先端部を熱現像記録材料に押圧し、かつ、該熱現像記録材料の搬送に従動することで回転するように配置されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明に係る熱現像装置は、熱現像像部の搬送方向の下流側に、熱現像された熱現像記録材料を所定の温度に冷却する冷却部と、冷却部において、搬送方向に沿って千鳥状に配置された複数の植毛ローラとを備え、熱現像記録材料を搬送する際に、植毛ローラが、その周面に形成された毛状繊維の先端部を熱現像記録材料に押圧し、かつ、該熱現像記録材料の搬送に従動することで回転するように配置されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、熱現像記録材料を加熱し、該熱現像記録材料の画像形成層に記録された潜像を熱現像する熱現像装置に関する。
近年、湿式処理を行うことがないドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置が提案されている。このような熱現像装置や熱現像記録装置では、記録媒体として、感光性および/または感熱性記録材料(感光感熱記録材料)や、熱現像感光材料を含むフイルム状の記録材料(以下、熱現像記録材料という)が用いられている。また、このドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置では、露光部において熱現像記録材料にレーザービームを照射(走査)して潜像を形成し、その後、熱現像部において熱現像記録材料を加熱手段に接触させて熱現像を行い、その後、画像が形成された熱現像記録材料を装置の外に排出している。
熱現像装置では、熱現像が終了した熱現像記録材料を冷却するために、搬送経路における熱現像部の下流側に冷却部が設けられている。冷却部としては、熱現像記録材料の搬送方向に沿って千鳥状に植毛ローラを配置し、これら植毛ローラを搬送される熱現像記録材料に接触させることで、熱現像記録材料の熱を吸収して温度を低下させる構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
ところで、上記熱現像装置のように、冷却部に植毛ローラが配置された構成の場合、熱現像記録材料と植毛ローラとの接触具合が十分でないと、植毛ローラが熱現像記録材料の表面において空転して、十分に回転しない現象が生じてしまう。すると、植毛ローラの表面に温度分布差が生じ、この結果、該植毛ローラと接触する熱現像記録材料において濃度のムラが起こることが懸念される。そのため、植毛ローラの回転が不十分になることを回避するために、駆動機構を設け、植毛ローラを該駆動機構によって一定の速度で回転駆動させる構成としていた。
しかし、駆動機構によって植毛ローラを回転駆動させる構成では、駆動機構を設けるだけでなく、駆動機構に連結するための歯車等の被駆動要素を該植毛ローラ側に設ける必要があり、構造が複雑になる点で改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構造であって、熱現像記録材料に濃度のムラが生じることなく冷却することができる熱現像記録装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、前記熱現像像部の搬送方向の下流側に、熱現像された前記熱現像記録材料を所定の温度に冷却する冷却部と、前記冷却部において、搬送方向に沿って千鳥状に配置された複数の植毛ローラとを備え、前記熱現像記録材料を搬送する際に、前記植毛ローラが、その周面に形成された毛状繊維の先端部を前記熱現像記録材料に押圧し、かつ、該熱現像記録材料の搬送に従動することで回転するように配置されていることを特徴とする熱現像装置によって達成される。
本発明に係る熱現像装置は、冷却部に千鳥状に配置された複数の植毛ローラを備えており、これら植毛ローラの毛状繊維の先端部が熱現像記録材料に押圧され、かつ、搬送される熱現像記録材料に従動して回転するように配置されている。こうすれば、植毛ローラは、冷却部において熱現像記録材料が搬送される間、該熱現像記録材料に従動して回転するため、植毛ローラを回転させるために駆動機構等の別の機構を設ける必要がない。したがって、熱現像装置は、冷却部の駆動機構を省略することができ、構造が簡単である。
また、熱現像記録材料の搬送時には、該熱現像記録材料に植毛ローラの毛状繊維の先端部が押圧されているため、植毛ローラが該熱現像記録材料の表面で滑って回転が不十分になることや、該熱現像記録材料から離間して空転することを防止でき、熱現像記録材料に濃度のムラが生じることを防止することができる。
また、熱現像記録材料の搬送時には、該熱現像記録材料に植毛ローラの毛状繊維の先端部が押圧されているため、植毛ローラが該熱現像記録材料の表面で滑って回転が不十分になることや、該熱現像記録材料から離間して空転することを防止でき、熱現像記録材料に濃度のムラが生じることを防止することができる。
上記熱現像装置は、植毛ローラの表面に形成された各毛状繊維の太さが1〜100デニールの範囲であることが好ましい。
こうすれば、植毛ローラは、冷却部のおける搬送時に記録材料に押圧されることで、毛状繊維の先端部が記録材料と適宜に当接するようになり、該記録材料の搬送に従動してより確実に回転する。
こうすれば、植毛ローラは、冷却部のおける搬送時に記録材料に押圧されることで、毛状繊維の先端部が記録材料と適宜に当接するようになり、該記録材料の搬送に従動してより確実に回転する。
本発明によれば、簡単な構造であって、熱現像記録材料に濃度のムラが生じることなく冷却することができる熱現像記録装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明に係る熱現像装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の熱現像装置10は、画像記録材料として湿式の現像処理を必要としないシート状の熱現像記録材料(以下、記録材料Fとする。)を使用し、この記録材料Fに、入力される画像信号に基づいて変調されたレーザ光Lを照射して潜像を形成した後に、該記録材料Fを熱現像することで記録材料表面に可視像を得る構成である。なお、本発明はこのような構成に限らず、レーザ光Lによってシート状の記録材料に予め露光して画像を形成するとともに、記録材料に熱現像のみを行う構成に適用することができる。
図1は、本発明に係る熱現像装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の熱現像装置10は、画像記録材料として湿式の現像処理を必要としないシート状の熱現像記録材料(以下、記録材料Fとする。)を使用し、この記録材料Fに、入力される画像信号に基づいて変調されたレーザ光Lを照射して潜像を形成した後に、該記録材料Fを熱現像することで記録材料表面に可視像を得る構成である。なお、本発明はこのような構成に限らず、レーザ光Lによってシート状の記録材料に予め露光して画像を形成するとともに、記録材料に熱現像のみを行う構成に適用することができる。
熱現像装置10は、記録材料Fの搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部Bと、熱現像部Cと、冷却部Dとから概略構成されている。また、各部間の要所に設けられ記録材料Fを搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Eとを備えている。
熱現像装置10において、最下段に電源/制御部E、その上段に熱現像記録材料供給部A、更に、その上段に画像露光部Bと熱現像部Cと冷却部Dとが配置された構成となっており、また、画像露光部Bと熱現像部Cとが隣接するように配置された構成である。
この構成によれば、一枚の記録材料Fに対して露光工程と熱現像工程との両工程を同一の搬送経路において実施することができるとともに、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことで、記録材料Fの搬送パス長を最短化し、一枚の出力時間を短縮することができる。
記録材料Fとしては、厚みが約0.2mm程度(0.1mm〜0.3mm)の熱現像感光材料または感光感熱記録材料を使用することができる。熱現像感光材料としては、レーザ光Lによって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させるものである。また、感光感熱記録材料としては、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させる、若しくは、レーザ光Lのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させて、その後、光照射で定着するものである。
熱現像記録材料供給部Aは、記録材料Fを一枚ずつ取り出して、記録材料Fの搬送方向の下流に位置する画像露光部Bに供給する部分であり、複数(本実施形態においては2つ)の装填部11a,11bと、各装填部11a,11bにそれぞれ配置される供給ローラ対13a,13bと、不図示の搬送ローラ及び搬送ガイドとを有して構成される。また、二段構成となっている各装填部11a,11bの内部には、異なるサイズの記録材料Fが収容されたマガジン15a,15bが挿入され、各段に装填されたサイズや向きのいずれかを選択的に使用できるようにしている。なお、装填部は、二段構成に限定されず、三段以上の構成としてもよく、単一の構成としてもよい。
画像露光部Bは、熱現像記録材料供給部Aから搬送されてきた記録材料Fに対してレーザ光Lを主走査方向に走査露光し、また、主走査方向に略直行する副走査方向(即ち、搬送方向)に搬送することで、所望の画像に応じた潜像を記録材料F表面における画像形成層に形成する。
熱現像部Cは、走査露光後の記録材料Fを搬送しながら昇温処理して、熱現像を行う。そして、冷却部Dにおいて現像処理後の記録材料Fを冷却して、排出トレイ16に搬出する。
図1に示すように、排出トレイ16には、搬出された記録材料Fを保持するソータSが設けられていれもよい。ソータSは、熱現像装置10に着脱可能な本体65と、該本体65に設けられた複数の搬出ローラ66a,66b,66cと、該複数の搬出ローラ66a,66b,66cによって本体65から搬出された記録材料Fを保持するため、本体65の上下方向に仕切られた複数の供給部67a,67b,67cとを備えている。ソータSは、搬出ローラ66a,66b,66cのうちいずれかを選択して記録材料Fを搬出させることで、該搬出ローラ66a,66b,66cに対応する供給部67a,67b,67cのそれぞれに適宜仕分けて保持可能な構成である。なお、熱現像装置10は、ソータSを該熱現像装置10の上部に着脱自在な構成とすることができ、必要に応じて省略し、記録材料Fを排出トレイ16にのみ搬出する構成としてもよい。
熱現像記録材料供給部Aと画像露光部Bとの間の搬送路には、幅寄せ機構17が設けられており、熱現像記録材料供給部Aから搬入されてきた記録材料Fを、その幅方向端部を揃えた状態で画像露光部Bへ供給している。
画像露光部Bは、レーザ光を走査露光することによって記録材料Fを露光する走査露光装置40を備えている。この走査露光装置40は、記録材料Fの搬送面からのばたつきを防止しつつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部18と、走査露光部19とから構成されている。走査露光部19は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザ光Lを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録材料Fを副走査搬送部18によって副走査方向に移動させる。
副走査搬送部18は、走査するレーザ光Lの主走査ラインを挟んで、回転軸がこの走査ラインに対してそれぞれ略平行に配置された2本の駆動ローラ(搬送手段)21、22と、これら駆動ローラ21、22に対向して配置され、記録材料Fを支持するガイド板24とを備えている。ガイド板24は、各駆動ローラ21、22との間に挿入される記録材料Fを、並設されたこれら駆動ローラ21、22同士間の外側で駆動ローラ21、22の周面の一部に沿って撓ませてることで生じる該記録材料Fの弾性反発力によって、駆動ローラ21、22同士間の部位に当接せしめて支持する。
このように熱現像記録材料F自身の弾性反発力によって記録材料Fと駆動ローラ21、22との間に適宜な摩擦力が生じ、駆動ローラ21、22から記録材料Fへ確実に搬送駆動力が伝達され、記録材料Fが搬送される。駆動ローラ21、22は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を歯車やベルト等の伝達手段を介して受けることで、図1中時計回り方向へ回転するように構成されている。
また、ガイド板24の上面において、記録材料Fが自身の弾性反発力によって押し付けられて、記録材料Fの搬送面からのばたつき、即ち、図中上下方向のばたつきが抑制される。そして、この駆動ローラ21、22同士間の記録材料Fに向けてレーザ光Lを照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
熱現像部Cは、記録材料Fを加熱処理する加熱部材として、記録材料Fの搬送方向に沿って並ぶ複数(本実施形態では3つ)のヒートプレート51が設けられ、これらヒートプレート51が搬送経路に沿って円弧状に配置されている。
各ヒートプレート51には湾曲した加熱面が設けられ、記録材料Fを各加熱面に対して接触させるとともに、各加熱面に沿って滑らせて相対的に移動させることで熱現像する。また、熱現像部Cには、記録材料Fの移送手段として、供給ローラ53と、各ヒートプレート51に記録材料Fを押し付ける複数の押さえローラ55とが配設されている。
押さえローラ55は、中空円筒状の回転体52の周面に当接して、回転体52の回転に従動して回転駆動される。これらの押さえローラ55としては、金属ローラ,樹脂ローラ,ゴムローラ等が利用できる。
熱現像部Cは、上記のヒートプレート51に限定されず、他の平坦なヒートプレートや加熱ドラムを用いてエンドレスベルトと剥離爪とを備える構成のものであってもよい。
冷却部Dにおいて、熱現像部Cの搬送方向の直ぐ下流側には、熱現像が施された記録材料Fを更に搬送方向下流へ移送する複数の植毛ローラ57が配設されている。複数の植毛ローラ57は熱現像記録材料の搬送経路に対して千鳥状に配列されている。熱現像部Cから排出された記録材料Fは、植毛ローラ57によって搬送されたながらガラス転移点以下の温度まで緩やかに冷却される。記録材料Fを緩やかに冷却する理由は、熱現像直後、記録材料を急速に冷却すると記録材料Fにおける搬送方向中央部と端部とで冷却の度合が異なってしまい、記録材料が例えば波形などに変形した状態で固まってしまうため、熱現像直後は、保温部などを設けてあえて冷却効率を下げて冷却の進行を緩やかにする必要があるためである。
記録材料Fは、植毛ローラ57によって緩やかに冷却された後、記録材料Fの搬送経路を介して対向する平面を有する一対の金属プレート61の該平面に接触するように搬送される。そして、該金属プレート61によって記録材料Fの熱が吸収され、シワが発生しないように、かつ、湾曲ぐせがつかないように適宜に冷却される。冷却部Dから排出された記録材料Fは、搬送ローラ64から下流側の搬出ローラ63に搬送し、搬出ローラ63から排出トレイ16に搬出される。
次に、本実施形態の熱現像装置における冷却部の要部について説明する。図2は、本実施形態の冷却部の植毛ローラの配置を説明する図である。図3は、植毛ローラと記録材料との接触部位の拡大図である。
本実施形態において、植毛ローラ57は、アルミニウム製の円筒部と、該円筒部の外周面に形成された毛状繊維からなる植毛部とを備えている。植毛ローラ57は、円筒部の軸方向が、記録材料Fの幅方向に対して平行になるように配置され、円周方向に回転自在となるように軸支されている。
本実施形態において、植毛ローラ57は、アルミニウム製の円筒部と、該円筒部の外周面に形成された毛状繊維からなる植毛部とを備えている。植毛ローラ57は、円筒部の軸方向が、記録材料Fの幅方向に対して平行になるように配置され、円周方向に回転自在となるように軸支されている。
本実施形態では、植毛部の毛状繊維は、弾性を有する繊維であって、例えば、ナイロン,レイヨンである。また、植毛ローラ57の円筒部の直径を、10mmから30mmの範囲とし、植毛部の各毛状繊維の長さを、0.1mmから3mmの範囲とする。
図2に示すように、冷却部Dにおける各植毛ローラ57をその軸方向に見た状態において、各植毛ローラ57は、軸Oと搬送される記録材料Fの基準となる搬送経路(図2において一点鎖線で示す経路)との距離rが、各植毛ローラ57の半径寸法Rより小さくなるように、配置されている。ここで、距離rとは、植毛ローラ57の軸Oから搬送経路までの最短距離とする。本実施形態においては、植毛ローラ57の半径寸法Rと距離rとの差、つまり、植毛ローラ57の軸を記録材料Fの搬送経路側に接近させた距離を0.1mmから5mmの範囲(本実施形態では1mm)とすることができる。
こうして、複数の植毛ローラ57のそれぞれが、記録材料Fの搬送方向に対して垂直方向に接近した状態で配置されるため、冷却部Dに記録材料Fを搬送させる際に、植毛ローラ57の周面における搬送方向に接近した側の一部が、搬送される記録材料Fに押圧されるようになる。
すると、図3に示すように、記録材料Fの搬送時には、植毛ローラ57の周面を構成する毛状繊維Hが記録材料Fの表面に押圧されて変形し、各毛状繊維Hの先端部Haが記録材料Fの搬送方向に向って湾曲又は折れ曲がった状態となる。このとき、記録材料Fに押圧されて変形した各毛状繊維Hと該記録材料Fとの間には摩擦力が生じる。そして、記録材料Fの搬送に伴い、該毛状繊維Hを介して、植毛ローラ57の外周面57aに周方向に、摩擦力に応じた力が加わることで植毛ローラ57が図中矢印で示すように回転する。
毛状繊維Hの先端部Haにおける、記録材料Fの搬送方向に向って湾曲又は折れ曲がる部位の長さは、図2に示すように、植毛ローラ57と該植毛ローラ57が押圧する記録材料Fとの距離によって決まる。本実施形態では、植毛ローラ57の軸を記録材料Fの搬送経路に植毛ローラ57の直径より1mm接近させているため、毛状繊維Hの先端部Haにおける、記録材料Fの搬送方向に向って湾曲又は折れ曲がる部位の長さがほぼ1mmとなる。
本実施形態の熱現像装置10は、冷却部Dに千鳥状に配置された複数の植毛ローラ57を備えており、これら植毛ローラ57の毛状繊維の先端部Haが記録材料Fに押圧され、かつ、搬送される記録材料Fに従動して回転するように配置されている。こうすれば、植毛ローラ57は、冷却部Dにおいて記録材料Dが搬送される間、該記録材料Fに従動して回転するため、駆動機構のように植毛ローラ57を回転させるための別の機構を必要としない。したがって、熱現像装置10は、冷却部Dの駆動機構を省略することができ、構造が簡単である。
また、記録材料Fの搬送時には、記録材料Fに植毛ローラ57の毛状繊維Hの先端部Haが押圧されているため、植毛ローラ57が記録材料Fの表面で滑って回転が不十分になることや、記録材料Fから離間して空転することを防止でき、記録材料Fに濃度のムラが生じることを防止することができる。
また、本実施形態の熱現像装置10は、植毛ローラ57の表面に形成された各毛状繊維Hの太さが1〜100デニールの範囲であることが好ましい。
こうすれば、植毛ローラ57は、冷却部Dのおける搬送時に記録材料Fに押圧されることで、毛状繊維Hの先端部Haが記録材料Fと適宜に当接するようになり、該記録材料Fの搬送に従動してより確実に回転する。
こうすれば、植毛ローラ57は、冷却部Dのおける搬送時に記録材料Fに押圧されることで、毛状繊維Hの先端部Haが記録材料Fと適宜に当接するようになり、該記録材料Fの搬送に従動してより確実に回転する。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、図2に示すように、本実施形態の熱現像装置10においては、冷却部Dにおける記録材料Fの搬送経路をほぼ直線状としたが、記録材料F自身に生じたカール(湾曲)を矯正するため、所定の曲率を有する搬送経路としてもよい。
また、植毛ローラ57の各毛状繊維の長さを長く(又は短く)することで、記録材料Fに押圧された際に受ける摩擦力を大きく(又は小さく)してもよい。
さらに、植毛ローラ57に熱がこもることにより冷却能力が低下してしまうことを回避するため、植毛ローラ57の毛状繊維Hの長さを短くすること、又は、毛状繊維Hの植毛される密度を低くすることによって、毛状繊維Hにおける放熱を促進させて、良好な冷却能力を確保することができる。
例えば、図2に示すように、本実施形態の熱現像装置10においては、冷却部Dにおける記録材料Fの搬送経路をほぼ直線状としたが、記録材料F自身に生じたカール(湾曲)を矯正するため、所定の曲率を有する搬送経路としてもよい。
また、植毛ローラ57の各毛状繊維の長さを長く(又は短く)することで、記録材料Fに押圧された際に受ける摩擦力を大きく(又は小さく)してもよい。
さらに、植毛ローラ57に熱がこもることにより冷却能力が低下してしまうことを回避するため、植毛ローラ57の毛状繊維Hの長さを短くすること、又は、毛状繊維Hの植毛される密度を低くすることによって、毛状繊維Hにおける放熱を促進させて、良好な冷却能力を確保することができる。
10 熱現像装置
57 植毛ローラ
C 熱現像部
D 冷却部
F 熱現像記録材料
H 毛状繊維
57 植毛ローラ
C 熱現像部
D 冷却部
F 熱現像記録材料
H 毛状繊維
Claims (2)
- 潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、
前記熱現像像部の搬送方向の下流側に、熱現像された前記熱現像記録材料を所定の温度に冷却する冷却部と、
前記冷却部において、搬送方向に沿って千鳥状に配置された複数の植毛ローラとを備え、
前記熱現像記録材料を搬送する際に、前記植毛ローラが、その周面に形成された毛状繊維の先端部を前記熱現像記録材料に押圧し、かつ、該熱現像記録材料の搬送に従動することで回転するように配置されていることを特徴とする熱現像装置。 - 前記植毛ローラの表面に形成された各毛状繊維の太さが1〜100デニールの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の熱現像装置。
Priority Applications (1)
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