JP2005250092A - 熱現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱現像記録材料に熱現像を行う加熱手段の立ち上がり時間や消費電力を低減させることができる熱現像装置を提供する。
【解決手段】 予め潜像が形成された熱現像記録材料Fを熱現像部Cにより熱現像する熱現像装置10であって、熱現像部Cに設けられた、熱現像記録材料Fの表面に当接又は摺接する加熱面54aを有する加熱部材における、加熱面54a以外の他の部位に肉ぬすみ部56aが形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、熱現像記録材料を加熱し、該熱現像記録材料の画像形成層に記録された潜像を現像する熱現像装置に関するものである。
近年、湿式処理を行うことがないドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置が提案されている。このような熱現像装置や熱現像記録装置では、記録媒体として、感光性および/または感熱性記録材料(感光感熱記録材料)や、熱現像感光材料を含むフイルム状の記録材料(以下、熱現像記録材料という)が用いられている。また、このドライシステムによる熱現像装置や熱現像記録装置では、露光部において熱現像記録材料にレーザービームを照射(走査)して潜像を形成し、その後、熱現像部において熱現像記録材料を加熱手段に接触させて熱現像を行い、その後、画像が形成された熱現像記録材料を装置外に排出している(特許文献1及び2参照)。
従来の熱現像装置において加熱手段として、ヒートドラムやヒートプレートが用いられ、装置内を搬送手段によって搬送される記録材料に加熱面を当接又は摺接させることで、記録材料を加熱処理して熱現像を行っている。
特開2003−131354号公報 特開2003−215770号公報
ところで、熱現像装置を起動させて熱現像を行う前に、ヒートドラムやヒートプレートを、記録材料に適正に熱現像を行える温度にするため加熱する必要がある。しかし、記録材料に熱現像を行う際に直接関与しない構成要素である、プレートの保持部やドラムの駆動軸なども同時に加熱することになるため、必要以上の立ち上がり時間や消費電力が必要になる点で改善の余地があった。
上記特許文献1は、装置を使用しない状態では消費電力を絞る制御を行う構成が提案されているが、装置の立ち上がりに必要となる消費電力が増大することを抑制することはできなかった。
上記特許文献2の熱現像装置では、加熱ドラムの支持部品に樹脂材料を用いているが、高温環境にある場合や荷重が大きい場合や駆動期間が長期になる場合を鑑みると、耐久性や強度が低いことが懸念される。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、その目的は、熱現像記録材料に熱現像を行う加熱手段の立ち上がり時間や消費電力を低減させることができる熱現像装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、予め潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、熱現像部には熱現像記録材料の表面に当接又は摺接する加熱面を有する加熱部材が設けられ、加熱部材における加熱面以外の他の部位に肉ぬすみ部が形成されていることを特徴とする熱現像装置によって達成される。
上記の熱現像装置は、加熱部材における加熱面以外の他の部位に肉ぬすみ部が設けられているため、立ち上がり時に加熱される加熱部材の容積が肉ぬすみ部に応じて小さくなり、この結果、加熱部材の熱容量が小さくなる。このため、熱現像装置を起動させて熱現像を行う前に、熱現像記録材料に適正に熱現像を行える温度にするため加熱部材を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
また、加熱面には肉ぬすみ部を設けないため、熱現像時に、熱現像記録材料の表面に加熱によるムラが生じることを防止できる。
上記熱現像装置は、加熱部材が加熱面を有する加熱板部と加熱板部の搬送方向両端部に設けられた鍔部とを有するヒートプレートであり、鍔部に肉ぬすみ部が設けられていることが好ましい。または、上記熱現像装置は、加熱部材が中空円筒形状を有する胴部と胴部の軸方向端面に設けられた軸部とを有するヒートドラムであり、胴部における軸方向端面に肉ぬすみ部が設けられていることが好ましい。こうすれば、熱現像部にヒートプレート又はヒートドラムを用いた熱現像装置において、熱現像記録材料に適正に熱現像を行える温度にするため加熱部材を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
また、本発明の上記目的は、予め潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、熱現像部には熱現像記録材料の表面に当接又は摺接する加熱面を有する加熱部材が設けられ、加熱部材における加熱面以外の他の部位が、加熱面より熱伝導率の低い材料から構成されていることを特徴とする熱現像装置によって達成される。
上記の熱現像装置は、加熱部材における加熱面以外の他の部位が加熱面の熱伝導率より低い材料から構成されているため、立ち上がり時に加熱部材に加えられる熱が、加熱面以外の、熱現像記録材料の加熱に直接関与しない部位に伝熱することが抑制される。このため、熱現像装置を起動させて熱現像を行う前に、熱現像記録材料に適正に熱現像を行える温度にするため、加熱部材を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。さらに、加熱面以外の他の部位の耐久性や強度の低下を防止できる。
上記熱現像装置において、加熱面の熱伝導率に対する加熱面以外の他の部位の熱伝導率を1%以下とすることが好ましい。
本発明によれば、記録材料に熱現像を行う加熱手段の立ち上がり時間や消費電力を低減させることができる熱現像装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明に係る熱現像装置の第1の実施形態を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の熱現像装置10は、画像記録材料として湿式の現像処理を必要としないシート状の熱現像記録材料(以下、記録材料Fとする。)を使用し、この記録材料Fに、入力される画像信号に基づいて変調されたレーザ光Lを照射して潜像を形成した後に、該記録材料Fを熱現像することで記録材料表面に可視像を得る構成である。なお、本発明はこのような構成に限らず、レーザ光Lによってシート状の記録材料に予め露光して画像を形成するとともに、その記録材料に熱現像を行う構成であれば適用することが可能である。
熱現像装置10は、記録材料Fの搬送方向順に、熱現像記録材料供給部Aと、画像露光部Bと、熱現像部Cと、冷却部Dとから概略構成されている。また、各部間の要所に設けられ画像記録材料Fを搬送するための搬送手段と、各部を駆動し制御する電源/制御部Eとを備えている。
熱現像装置10において、最下段に電源/制御部E、その上段に熱現像記録材料供給部A、更に、その上段に画像露光部Bと熱現像部Cと冷却部Dとが配置された構成となっており、また、画像露光部Bと熱現像部Cとが隣接するように配置された構成である。
この構成によれば、一枚の記録材料Fに対して露光工程と熱現像工程との両工程を同一の搬送経路において実施することができるとともに、露光工程と熱現像工程を短い搬送距離内で行うことで、記録材料Fの搬送パス長を最短化し、一枚の出力時間を短縮することができる。
記録材料Fとしては、厚みが約0.2mm程度(0.1mm〜0.3mm)の熱現像感光材料または感光感熱記録材料を使用することができる。熱現像感光材料としては、レーザ光Lによって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させるものである。また、感光感熱記録材料としては、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させる、若しくは、レーザ光Lのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させて、その後、光照射で定着するものである。
熱現像記録材料供給部Aは、記録材料Fを一枚ずつ取り出して、記録材料Fの搬送方向の下流に位置する画像露光部Bに供給する部分であり、複数(本実施形態においては3つ)の装填部11a、11b、11cと、各装填部11a、11b、11cにそれぞれ配置される供給ローラ対13a、13b、13cと、不図示の搬送ローラ及び搬送ガイドとを有して構成される。また、三段構成となっている各装填部11a、11b、11cの内部には、異なるサイズの記録材料Fが収容されたマガジン15a、15b、15cが挿入され、各段に装填されたサイズや向きのいずれかを選択的に使用できるようにしている。
画像露光部Bは、熱現像記録材料供給部Aから搬送されてきた記録材料Fに対してレーザ光Lを主走査方向に走査露光し、また、主走査方向に略直行する副走査方向(即ち、搬送方向)に搬送することで、所望の画像に応じた潜像を記録材料F表面における画像形成層に形成する。
熱現像部Cは、走査露光後の記録材料Fを搬送しながら昇温処理して、熱現像を行う。そして、冷却部Dにおいて現像処理後の記録材料Fを冷却して、排出トレイ16に搬出する。
ここで、熱現像記録材料供給部Aと画像露光部Bとの間の搬送路には、幅寄せ機構17が設けられており、熱現像記録材料供給部Aから搬入されてきた記録材料Fを、その幅方向端部を揃えた状態で画像露光部Bへ供給している。
画像露光部Bは、レーザ光を走査露光することによって記録材料Fを露光する走査露光装置40を備えている。この走査露光装置40は、記録材料Fの搬送面からのばたつきを防止しつつ搬送するばたつき防止機構を有した副走査搬送部18と、走査露光部19とから構成されている。走査露光部19は、別途用意された画像データに従ってレーザの出力を制御しつつ、このレーザ光Lを走査(主走査)させる。このとき熱現像記録材料Fを副走査搬送部18によって副走査方向に移動させる。
副走査搬送部18は、走査するレーザ光Lの主走査ラインを挟んで、回転軸がこの走査ラインに対してそれぞれ略平行に配置された2本の駆動ローラ(搬送手段)21、22と、これら駆動ローラ21、22に対向して配置され、記録材料Fを支持するガイド板24とを備えている。ガイド板24は、各駆動ローラ21、22との間に挿入される記録材料Fを、並設されたこれら駆動ローラ21、22同士間の外側で駆動ローラ21、22の周面の一部に沿って撓ませてることで生じる該記録材料Fの弾性反発力によって、駆動ローラ21、22同士間の部位に当接せしめて支持する。
このように熱現像記録材料F自身の弾性反発力によって記録材料Fと駆動ローラ21、22との間に適宜な摩擦力が生じ、駆動ローラ21、22から記録材料Fへ確実に搬送駆動力が伝達され、記録材料Fが搬送される。駆動ローラ21、22は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を歯車やベルト等の伝達手段を介して受けることで、図1中時計回り方向へ回転するように構成されている。
また、ガイド板24の上面において、記録材料Fが自身の弾性反発力によって押し付けられて、記録材料Fの搬送面からのばたつき、即ち、図中上下方向のばたつきが抑制される。そして、この駆動ローラ21、22同士間の記録材料Fに向けてレーザ光Lを照射することで、露光位置ずれのない良好な記録が行えることになる。
熱現像部Cは、記録材料Fを加熱処理する加熱部材として、記録材料Fの搬送方向に沿って並ぶ複数(本実施形態では3つ)のヒートプレート51が設けられ、これらヒートプレート51が搬送経路に沿って円弧状に配置されている。
各ヒートプレート51には湾曲した加熱面が設けられ、記録材料Fを各加熱面に対して接触させるとともに、各加熱面に沿って滑らせて相対的に移動させることで熱現像する。また、熱現像部Cには、記録材料Fの移送手段として、供給ローラ53と、各ヒートプレート51に記録材料Fを押し付ける複数の押さえローラ55とが配設されている。
押さえローラ55は、中空円筒状の回転体52の周面に当接して、回転体52の回転に従動して回転駆動される。これらの押さえローラ55としては、金属ローラ、樹脂ローラ、ゴムローラ等が利用できる。そして、熱現像部Cには、熱現像が施された記録材料Fを更に搬送方向下流へ移送する排出ローラ57が配設されている。
熱現像部Cは、上記のヒートプレート51に限定されず、他の平坦なヒートプレートや加熱ドラムを用いてエンドレスベルトと剥離爪とを備える構成のものであってもよい。
そして、熱現像部Cから搬出された記録材料Fは、冷却部Dによってシワが発生しないように、かつ湾曲ぐせがつかないように適宜に冷却される。冷却部Dから排出された記録材料Fは、搬送路途中に設けられた冷却ローラ対59によりガイドプレート61内に案内され、さらに、排出ローラ63から排出トレイ16に排出される。
このように冷却部D内には、複数の冷却ローラ対59が記録材料Fの搬送経路に所望の一定曲率Rを与えるように配置されている。こうすれば、記録材料Fがその材料のガラス転移点以下に冷却されるまで一定の曲率Rにより搬送され、記録材料Fに積極的に曲率をつけることで、ガラス転移点以下に冷却される前に余計なカールがつくことを防止している。
図2は、図1に示す熱現像装置の熱現像部におけるヒートプレートを説明する斜視図である。
図2に示すように、ヒートプレート51は、SUSやアルミニウム等の材料から構成され、過熱面54aを有する加熱板部54と、該加熱板部54において、搬送方向(図2において左右の方向)の両端部から回転体52(図1参照)側とは反対側に延設された鍔部56とを備えている。
加熱板部54の加熱面54aに対する反対側の面と、鍔部56同士とによって区画される部位には図2中破線で示すラバーヒータ58が固定されている。熱現像時には、ラバーヒータ58が図示しない駆動源によって発熱し、ヒートプレート51に熱を伝導させることで、ヒートプレートが加熱する構成である。
本実施形態において、ヒートプレート51の鍔部56のそれぞれには外側面から内側面に連通する複数(本実施形態において3個)の開孔56aが形成されている。開孔56aの数は特に限定されず、各鍔部に1個や2個でもよいし、4個以上形成してもよい。
ヒートプレート51は、鍔部56に開孔56aを設けることで、従来の鍔部に開孔を設けない構成のヒートプレートに比べて、立ち上がり時に加熱されるヒートプレートの全体の容積が小さくなるように構成されている。すると、開孔56aを設けたことに応じて、ヒートプレート51を所定の温度まで加熱する際に必要となる熱容量がより小さくなる。言い換えると、開孔56aがヒートプレートの容積を小さくするための肉ぬすみ部として機能することでヒートプレートの熱容量を小さくしている。
本実施形態では、鍔部56に肉ぬすみ部として開孔56aが設けられているため、熱現像装置10を起動させて熱現像を行う前に、熱現像記録材料Fに適正に熱現像を行える温度にするためヒートプレート51を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
また、ヒートプレート51において、加熱面54aには開孔56aが形成されていないため、熱現像時に、熱現像記録材料Fの表面に加熱によるムラが生じることを防止できる。
ここで、開孔56aの形状は特に限定されず、上記のような円形の孔でもよいし、楕円形や矩形の孔としてもよい。また、肉ぬすみ部としては、鍔部の端部から切り欠いてなるスリットとしてもよいし、鍔部自体を薄肉に形成してもよい。
加熱部材に肉ぬすみ部を設ける構成としては、上記の熱現像装置に限定されない。例えば、熱現像装置の加熱部に用いる加熱部材としては上記のようなヒートプレートに限定されず、ヒートドラムを用いて、このヒートドラムに肉ぬすみ部を設けることで同様の効果をえることができる。
図3は、本実施形態において加熱部材としてヒートドラムを用いた構成を説明する図である。
図3に示すように、ヒートドラム71は、中空円筒形状を有する胴部72と、該胴部72の両端面(図3中左右両側の端面)75に設けれ、胴部72をその周方向に軸回転可能に支持する軸部73a,74aとを備えている。
胴部72の外周面74には周方向に所定の間隔で複数の押さえローラ76が配置されている。押さえローラ76は、ヒートドラム71が回転する際に、胴部72に従動して回動するようにそれぞれ支持されている。
ヒートドラム71の胴部76の内部には、図示しないヒータが設けられ、熱現像時には、このヒータを起動し、ヒータの熱をヒートドラム71に伝導することで加熱し、胴部75の外周面74を加熱面として熱現像記録材料Fに熱現像を行う。
熱現像装置10(図1参照)において搬送経路に沿って熱現像部Cに搬送された熱現像記録材料Fは、ヒートドラム71の外周面74と押さえローラ76とに狭持されつつ、外周面74上を搬送方向に移動するとともに、胴部71の外周面74の熱によって画像形成層の潜像が顕像化される。
ヒートドラム71の胴部76における各端面75には、肉ぬすむ部として複数の開孔75aがそれぞれ形成されている。開孔75aの数は特に限定されない。また、開孔75aの形状は特に限定されず、加熱面である外周面74に加熱ムラが生じない範囲で自由に形成することができ、上記のような軸方向視において円形の孔でもよいし、楕円形や矩形の孔としてもよい。
ヒートドラム71は、胴部72の両端面75に開孔75aを設けることで、従来の胴部の端面に開孔を設けない構成のヒートドラムに比べて、立ち上がり時に加熱されるヒートドラムの全体の容積が小さくなるように構成されている。すると、開孔75aを設けたことに応じて、ヒートドラム71を所定の温度まで加熱する際に必要となる熱容量がより小さくなる。
胴部72の両端面に肉ぬすみ部として開孔75aが設けられているため、熱現像装置10を起動させて熱現像を行う前に、熱現像記録材料Fに適正に熱現像を行える温度にするためヒートドラム71を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
また、ヒートドラム71において、胴部72の外周面74には開孔75aが形成されていないため、熱現像時に、熱現像記録材料Fの表面に加熱によるムラが生じることを防止できる。
次に、図1から図3を参照して、本発明に係る熱現像装置の第2の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態において、図2に示すヒートプレート51は、鍔部56が加熱板部54を構成する材料より熱伝導率が低い材料から構成されている。このとき、鍔部56には、上記第1の実施形態のように開孔56aを設けてもよいし、設けなくてもよい。
また、熱現像記録材料Fの加熱に直接接触しない部位であれば鍔部56に限らず、他の部位も加熱板部54の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料で構成してもよい。
本実施形態によれば、ヒートプレート51における加熱面54a以外の他の部位が加熱面54aより熱伝導率の低い材料から構成されているため、立ち上がり時にヒートプレート51に加えられる熱が、加熱面54a以外の、熱現像記録材料Fの加熱に直接関与しない部位に伝熱することが抑制される。このため、熱現像装置10を起動させて熱現像を行う前に、熱現像記録材料Fに適正に熱現像が行える温度になるように、ヒートプレート51の立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
本実施形態の変形例として、図3に示すヒートドラム71は、胴部74の両端面75が胴部72の加熱面として機能する外周面74を構成する材料より熱伝導率が低い材料から構成されている。このとき、端面75には、上記第1の実施形態のように開孔75aを設けてもよいし、設けなくてもよい。
また、熱現像記録材料Fの加熱に直接接触しない部位であれば端面75に限らず、他の部位も胴部72の外周面74の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料で構成してもよい。
こうすれば、ヒートドラム71における端面75以外の他の部位が胴部72の外周面74の熱伝導率より低い材料から構成されているため、立ち上がり時にヒートドラム71に加えられる熱が、外周面74a以外の、熱現像記録材料Fの加熱に直接関与しない部位に伝熱することが抑制され、熱現像時にヒートドラム71を加熱するのに必要な立ち上がり時間を短縮でき、また、そのときに費やす消費電力を低減させることができる。
加熱面の熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料としては、例えば、耐熱性を有する樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂)を使用することができる。
アルミニウムの熱伝導率が200W/m・Kであるのに対し、耐熱樹脂は、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂は0.3W/m・Kである。言い換えると、本実施形態において、加熱面の熱伝導率に対する加熱面以外の他の部位の熱伝導率を1%以下とすることが好ましい。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
一般的に、熱現像記録材料を熱現像する際には、常温の熱現像記録材料を120℃程度まで加熱する必要があるが、熱現像記録材料に現像される画像の画質を保ちながら急速に加熱するためにはヒートドラムやヒートプレートなどの加熱手段により熱現像記録材料に与える温度をより細かく制御する必要がある。すると、加熱手段のすべての部分について肉抜きなどの処理を施すと細かな制御を行う必要があり、熱現像工程が困難になる可能性がある。
そこで、加熱部の全てを肉抜きするのではなく、常温の熱現像記録材料が所定の熱現像温度にあがるまでの搬送経路に関わる部分以外のみを肉抜きしてもよい。または、加熱手段のすべてを肉抜きしたうえで、過熱手段を断熱部材で完全に覆い、熱的な外乱(電源の変動や記録材料の通過に伴う加熱面の変化)を防止してもよい。
本発明に係る熱現像装置の第1の実施形態を示す構成図である。 図1に示す熱現像装置の熱現像部におけるヒートプレートを説明する斜視図である。 本実施形態において加熱部材としてヒートドラムを用いた構成を説明する図である。
符号の説明
10 熱現像装置
51 ヒートプレート
54 加熱板部
54a 加熱面
56 鍔部
56a 開孔(肉ぬすみ部)
71 ヒートドラム
72 胴部
74 外周面(加熱面)
75 端面
75a 開孔(肉ぬすみ部)
C 熱現像部
F 熱現像記録材料

Claims (5)

  1. 予め潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、
    前記熱現像部には前記熱現像記録材料の表面に当接又は摺接する加熱面を有する加熱部材が設けられ、前記加熱部材における前記加熱面以外の他の部位に肉ぬすみ部が形成されていることを特徴とする熱現像装置。
  2. 前記加熱部材が前記加熱面を有する加熱板部と前記加熱板部の搬送方向両端部に設けられた鍔部とを有するヒートプレートであり、前記鍔部に前記肉ぬすみ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱現像装置。
  3. 前記加熱部材が中空円筒形状を有する胴部と前記胴部の軸方向端面に設けられた軸部とを有するヒートドラムであり、前記胴部における軸方向端面に肉ぬすみ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱現像装置。
  4. 予め潜像が形成された熱現像記録材料を熱現像部により熱現像する熱現像装置であって、
    前記熱現像部には前記熱現像記録材料の表面に当接又は摺接する加熱面を有する加熱部材が設けられ、前記加熱部材における前記加熱面以外の他の部位が、前記加熱面より熱伝導率の低い材料から構成されていることを特徴とする熱現像装置。
  5. 前記加熱面の熱伝導率に対する前記加熱面以外の他の部位の熱伝導率を1%以下とすることを特徴とする請求項4に記載の熱現像装置。
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