JP2006056379A - 空調装置 - Google Patents

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Tomohito Tsunoda
智史 角田
Minoru Hashimoto
稔 橋本
Yasuaki Sasaki
泰昭 佐々木
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Abstract

【課題】 エアミックス用スライド式ドア7の中間暖房状態において、ヒータコア3表面を這う流れによる風切音の発生を防止する。
【解決手段】 ヒータコア3とフィルムドア7との間に設けられ、ヒータコア3の通風方向Tと略並行に形成されて通風方向Tへの空気流通は許容すると共に、フィルムドア7の移動方向Sと略直交するように形成されて移動方向Sへの空気流通は遮る板状の整流ガイド19を設けている。
本発明は風切音の原因がヒータコア3の空気流入側面表面を這う風流れであることに着目し、この方向の風流れを抑制する整流ガイド19をヒータコア3とフィルムドア7との間に設けたものである。これによれば、フィルムドア7の中間暖房状態において、ヒータコア3表面を這う風流れを遮ることにより風切音の発生を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通風用開口部を有した可撓性膜状部材を加熱用熱交換器の上流側面近傍にて移動させることにより、加熱用熱交換器を通過する空気量の調節を行うようにした空調装置に関するものであり、特に加熱用熱交換器の空気流入側面での風切音防止に関するものである。
自動車などの車両において車室内空間の拡大は商品性を大きく向上するため、その手段として空調ユニットの小型化が強く求められる。空調ユニットは、各種ドアと熱交換器とこれらを連結する通風路とで構成される。熱交換器は必要な熱交換性能を確保するために所定の大きさが必要となるので、通風路部分の縮小が着目点となる。
空調ユニットの通風路部分を小型化する従来技術として、吹出口切替ドアやエアミックスドアなどを、プラスチックのような可撓性材料のフィルムや薄板などの膜状部材で形成してスライドさせるフィルムドアやスライドドアなどがあり、これにより構造の簡単化や全体の軽量化および小形化などが図られている。特許文献1は、本出願人が先に出願しているフィルムドアを用いた空調装置である。また、図3はフィルムドア7をエアミックスドアに適用した空調装置の構成例を示し、温風と冷風とをエアミックスしている状態を示している。
空調ユニット1は、空調用空気の通路を形成する空調ケース2と、空調ケース内に設けられエンジン冷却水が流通して空調用空気を加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)3と、空調ケース2内にてヒータコア3をバイパスして流れる冷風バイパス通路6と、ヒータコア3と冷風バイパス通路6との上流側位置に移動可能に配置され通風用開口部7aを有した可撓性膜状部材でありヒータコア3を通過する空気と冷風バイパス通路6を通過する空気との風量割合を調整するエアミックスドア(風量割合調整手段)7とを有している。
膜状部材であるエアミックス用フィルムドア7は、エバポレータ(冷却用熱交換器)4とヒータコア3・冷風バイパス通路6との間の通風路全面を車両前後方向に縦断するように配置され、図示しない駆動手段と連結されている。これにより、フィルムドア7は、駆動手段の作動に応じてヒータコア3と冷風バイパス通路6との上流側を往復移動可能な構成となっている。
フィルムドア7は通風用開口部7aを備えており、その開口部7a全体をヒータコア3の通風面に対応する位置に移動させた状態(開口部7aが図3に示す位置よりも車両前方側にある状態)が最大暖房状態となる。また、開口部7a全体を冷風バイパス通路6に対応する位置に移動させた状態(開口部7aが図3に示す位置よりも車両後方側にある状態)が全く暖房をしない状態となる。
この様なフィルムドア7の移動位置の調節は、例えば車両のインストルメントパネルに設けられた温度調節レバーを操作することにより行えるようになっており、その移動途中には、図3に示すように、開口部7aの前半部をヒータコア3後半の通風面に対応させつつ、開口部7aの後半部を冷風バイパス通路6前半に対応させた中間暖房(エアミックス)位置となる。尚、図3中の符号は後述する本発明の実施形態と同じであるため、ここでの説明は省略する。
特開平7−205635号公報
しかしながら、上記のような構成では、中間暖房位置においてヒータコア3の一部に偏って風が流入する。その結果、図3に示すようにヒータコア3とフィルムドア7との間の空間8では、ヒータコア3に流入しようとする風の一部がヒータコア3の空気流入側面表面を這う風流れが発生し、この風流れがヒータコア3のフィン部を横切ることによって風切音が発生する場合があるという問題点がある。
尚、ヒータコアなどの熱交換器で発生する風切音は、熱交換器通過時のフィンのルーバーでの風切音と、熱交換器表面を這う風流れによるフィン部での風切音に大別され、上記の構成においては熱交換器表面を這う流れによるフィン部での風切音の寄与率が圧倒的に大きい。
このような風切音が発生する場合、従来はヒータコアの空気流入側面に樹脂または金属製の整流網を設置したり、風の偏りが許容できるまでユニットサイズを大きくしたりして対応しているため、コストアップとなったり車両側スペースがやや犠牲になるなどの問題となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、エアミックス用スライド式ドアの中間暖房状態において、ヒータコア表面を這う流れによる風切音の発生を防止することのできる空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項3に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空調用空気の通路を形成する空調ケース(2)と、空調ケース(2)内に設けられて空調用空気を加熱する加熱用熱交換器(3)と、空調ケース(2)内にて加熱用熱交換器(3)をバイパスして流れる冷風バイパス通路(6)と、加熱用熱交換器(3)と冷風バイパス通路(6)との上流側位置に移動可能に配置され加熱用熱交換器(3)を通過する空気と冷風バイパス通路(6)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(7)とを有する空調装置において、
加熱用熱交換器(3)と風量割合調整手段(7)との間の空間(8)に設けられ、加熱用熱交換器(3)の通風方向(T)と略並行に形成されて通風方向(T)への空気流通は許容すると共に、風量割合調整手段(7)の移動方向(S)と略直交するように形成されて移動方向(S)への空気流通は遮る板状の整流ガイド(19)を設けたことを特徴としている。
本発明は上記風切音の原因が加熱用熱交換器(3)の空気流入側面表面を這う風流れであることに着目し、この方向の風流れを抑制する整流ガイド(19)を加熱用熱交換器(3)と風量割合調整手段(7)との間に設けたものである。この請求項1に記載の発明によれば、風量割合調整手段(7)の中間暖房状態において、加熱用熱交換器(3)表面を這う風流れを遮ることにより風切音の発生を防止することができる。
尚、背景技術で挙げた特許文献1においても、加熱手段と膜状部材との間に設けられ、加熱手段の通風方向と略並行に形成されて通風方向への空気流通は許容すると共に、膜状部材の移動方向と略直交するように形成された補助リブを有するが、特許文献1では加熱手段表面を這う風流れによる風切音の問題の記載は無く、本発明の発想とは逆に、補助リブを切り欠いて膜状部材の移動方向への通風部として加熱手段の熱交換能力を最大限に発揮させるようにしたものである。
また、請求項2に記載の発明では、整流ガイド(19)は、少なくとも空調ケース(2)の移動方向(S)と直交する側のケース内壁から突出するように一体として設けたことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、空調装置のコストを抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明では、整流ガイド(19)を加熱用熱交換器(3)の空気流入側面内で、移動方向(S)に略等間隔で複数設けたことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、風量割合調整手段(7)の位置を可変させて温度調節を行っても風切音の発生防止効果を保つことができる。
また、請求項4に記載の発明のように、風量割合調整手段(7)は、加熱用熱交換器(3)へ通風するための通風用開口部(7a)を有した可撓性膜状部材とすることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態における空調ユニット1の縦断面図であり、フェイス吹出モード時の状態を示している。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、空調ユニット1と図示しない送風機ユニットとの2つの部分に分かれている。送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。
送風機ユニットは、周知の如く内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切換導入する内外気切換箱と、この内外気切換箱から導入される空気を送風する送風機とから構成されている。この送風機は周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。空調ユニット1は、1つの共通の空調ケース2内にエバポレータ(冷却用熱交換器)4とヒータコア(加熱用熱交換器)3とを、両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
空調ケース2はポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、図1の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する左右2分割の左右ケースと、図1の左右方向(車両水平方向)に分割面を有し左右ケースと嵌合する下ケースとからなる。これらのケースは、上記熱交換器3・4、後述のドアなどの機器を収納した後に、金属バネクリップやねじなどの締結手段により一体に結合されて空調ケース2を構成する。
空調ユニット1は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後および上下方向に対して図1に示す形態で配置されている。そして、空調ケース2の下方、且つ車両前方寄りの部位には、空気流入口5が配設されており、この空気流入口5には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。尚、この空気流入口5は助手席前方の部位に配置される送風機ユニットの空気出口部に接続するため、空調ケース2のうち助手席側の側面に開口している。
空調ケース2内において、空気流入口5直後(本実施形態では直上)の部位には、エバポレータ4が空気通路の全域を横切るように配置されている。このエバポレータ4は、周知の如く冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、空調用空気を冷却するものである。ここでエバポレータ4は、図1に示すように、車両上下方向には薄型で、車両左右方向に長手方向が向く形態で空調ケース2内に設置されている。
また、エバポレータ4は周知の積層型のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブ間にコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そして、エバポレータ4の空気流れ下流側(車両上方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア3が隣接配置されている。
このヒータコア3は、エバポレータ4を通過した冷風を再加熱するものであり、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱するものである。尚、本実施形態では車両走行用のエンジンが稼動している間は常に冷却水が流通するようになっている。このヒータコア3もエバポレータ4と同様に、車両上下方向には薄型で、車両左右方向に長手方向が向く形態で空調ケース2内に設置されている。
また、ヒータコア3は周知のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を溶接などにより断面偏平状に接合してなる偏平チューブ間にコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。また、空調ケース2内で、ヒータコア3の車両後方側部位には、このヒータコア3をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路6が形成されている。
また、空調ケース2内で、エバポレータ4とヒータコア3との間には、ヒータコア3で加熱される温風と、ヒータコア3をバイパスする冷風(すなわち、冷風バイパス通路6を流れる冷風)との風量割合を調整する風量割合調整手段を成す薄板状のエアミックス用フィルムドア(以下、フィルムドアと略す)7が配置されている。このフィルムドア7は、プラスチックのような可撓性材料のフィルムや薄板などの膜状部材で形成しており、ヒータコア3と冷風バイパス通路6との下面(上流側面)に沿って車両の前後方向にスライドするようになっている。
このフィルムドア7は、通風用開口部7aを有し、上記風量割合の調整により空気温度を調整する温度調整手段となっている。尚、フィルムドアの駆動機構については様々な方法があるため、ここでの具体的な説明は省略する。そして、図示しない空調装置の制御装置により、位置が制御されるようになっている。
また、空調ケース2内において、ヒータコア3の空気下流側(車両上方側の部位)には、ヒータコア3との間に所定間隔を開けて略並行して延び、冷風バイパス通路6側に開口するように壁面9が形成されている。この壁面9によりヒータコア3の直後から冷風バイパス通路6の下流側へ向かう温風通路10が形成され、この温風通路10の下流側(車両後方側)は冷風バイパス通路6の上方部において合流し、冷風と温風との混合を行う冷温風混合空間11を形成している。
また、空調ケース2内の冷温風混合空間11および冷風バイパス通路6の下流側(車両上方側)には第1入口孔12と第2入口孔13とが形成され、フットドア14によって選択的に開閉される。そしてまず、第2入口孔13の下流車両後方側には、フット開口部15が開口している。このフット開口部15は、冷温風混合空間11から温度制御された空調空気が第2入口孔13を通って流入するものであり、図示しないフットダクトを介してフット吹出口に接続され、このフット吹出口から乗員足元に温風を吹き出す。
また、第1入口孔12の下流側の空調ケース2上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部16が開口し、そのデフロスタ開口部16と隣接して車両後方側にはフェイス開口部17が開口しており、デフロスタ開口部16とフェイス開口部17とはデフロスタ・フェイス切換用ドア18によって選択的に開閉される。
デフロスタ開口部16は、冷温風混合空間11から温度制御された空調空気が第1入口孔12を通って流入するものであり、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、この吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。また、フェイス開口部17は、同じく冷温風混合空間11から温度制御された空調用空気が第1入口孔12を通って流入するものであって、図示しないフェイスダクトを介してフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内の乗員上半身に向けて風を吹き出す。
そして、これらのフットドア14とデフロスタ・フェイス切換用ドア18は、空調ケース2に回動可能に支持された各回転軸14a・18aと、この各回転軸14a・18aと一体に形成された円弧状の板部14b・18bとから構成された、いわゆるロータリードアとなっており、各ドア14・18の周縁のシール部分には、弾力性のあるエラストマ樹脂で形成されたシールリップ部が形成されている。
また、各回転軸14a・18aの長さは略同一となっている。そして、フットドア14とデフロスタ・フェイス切換用ドア18は、吹出モード切換用のドア手段であり、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切換機構(サーボモータのようなアクチュエータ)により連動操作されるようになっている。
最後に、本発明に関する要部構成として、ヒータコア3とフィルムドア7との間の空間8に、ヒータコア3の通風方向Tと略並行に形成されて通風方向Tへの空気流通は許容すると共に、フィルムドア7の移動方向Sと略直交するように形成されて移動方向Sへの空気流通は遮る板状の整流ガイド19を、ヒータコア3の上流側面内で、移動方向Sに略等間隔で複数枚設けている。
図2は、図1の空調ユニット1における右側空調ケース2aの斜視図である。整流ガイド19は、図2に示すように、フィルムドア7側方のケース内壁から突出するように一体として設けられており、より具体的には、空調ケース2に一体的に形成されたフィルムドア7を支持するための枠体6に突出するように形成されており、その枠体6と整流ガイド19との間に通風用開口部2dが形成されている。
次に、上記構成における本実施形態の作動の概略を説明する。車両用空調装置は、周知のように、図示しない空調操作パネルに設けられた各種操作スイッチからの操作信号、および空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される図示しない空調制御装置を備えており、この空調制御装置の出力信号により各ドア14・18の位置が制御される。
図1は、フェイス吹出モードが設定された状態を示している。フットドア14は、フェイス開口部20への第1入口孔12を開放してフット開口部15への第2入口孔13を閉塞する。また、デフロスタ・フェイス切換用ドア18は、フェイス開口部17を開放してデフロスタ開口部16を閉塞する。よって送風空気はフェイス開口部17を通ってフェイス吹出口から乗員の上半身に向かって吹き出される。尚、図1のフェイス吹出モードでフィルムドア7は中間暖房位置に操作された状態が示されているが、フィルムドア7を図1左方の最大冷房位置から図1右方の最大暖房側へスライド操作することにより、吹出空気温度は任意に調整できる。
以後の吹出モードは図示しないが、次に、図1のフェイス吹出モードの状態からフットドア14を所定量だけ反時計方向に回動操作して、第1入口孔12と第2入口孔13との中間位置とする。更に、フィルムドア7は図1のように最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置へ操作するとバイレベル吹出モードの状態となる。
この状態では、送風機ユニットからの送風空気が空気流入口5より空調ユニット1内に流入し、エバポレータ4にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がフィルムドア7により冷風バイパス通路6を流れる部分とヒータコア3で再加熱される部分とに振り分けられる。
そして、ヒータコア3をバイパスした冷風は冷風バイパス通路6を上昇して冷温風混合空間11へ向かう。冷温風混合空間11では、冷風バイパス通路6からの冷風とヒータコア3を通過して再加熱された温風とが混合され、バイレベル吹出モードとしてフェイス開口部17から乗員の頭部とフット開口部15から乗員の足元との両方に吹き出しが行われる。
次に、図1のフェイス吹出モードの状態からフットドア14をほぼ全量反時計方向に回動操作して、第1入口孔12を僅かに開けると共に第2入口孔13をほぼ開放する。また、デフロスタ・フェイス切換用ドア18は、デフロスタ開口部16を開放してフェイス開口部17は閉塞する。更に、フィルムドア7は最大暖房位置側へ操作するとフット吹出モードの状態となる。これにより、窓ガラスの曇り止めを行いながら、乗員足元への温風吹き出しによる暖房作動が行われる。
また、上記したフット吹出モードの状態から、フットドア14を所定量だけ時計方向に回動操作して、デフロスタ開口部16への第1入口孔12の開度を大きくすると共に、フット開口部15への第2入口孔13の開度を小さくすることにより、デフロスタ開口部16への吹出風量を増加させてフット開口部25への吹出風量を減少させることができ、フットデフロスタ吹出モードが得られる。
更に、上記したフットデフロスタ吹出モードの状態から、フットドア14を全量だけ時計方向に回動操作して、デフロスタ開口部16への第1入口孔12を開放すると共に、フット開口部15への第2入口孔13を閉塞する。これによりデフロスタ吹出モードとして、送風機ユニットからの送風空気は全量デフロスタ開口部16を通って車両前面窓ガラスに向かって吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行うことができる。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、ヒータコア3とフィルムドア7との間の空間8に設けられ、ヒータコア3の通風方向Tと略並行に形成されて通風方向Tへの空気流通は許容すると共に、フィルムドア7の移動方向Sと略直交するように形成されて移動方向Sへの空気流通は遮る板状の整流ガイド19を設けている。
本発明の前提となる空調装置は、ヒータコア3に対してフィルムドア7が近接して配置されている。そして、フィルムドア7によってヒータコア3への流入通路が絞られている時、ヒータコア3への流入風に偏りが発生し、その結果、風の主流域から非主流域に向かってヒータコア3の空気流入側面表面を這う風流れが生じ、この表面を這う風流れがフィン端部を横切るときに風切音が発生することに着目して、移動方向Sへの風流れを抑制する整流ガイド19をヒータコア3とフィルムドア7との間の空間8に設けたものである。
これによれば、フィルムドア7の中間暖房状態において、ヒータコア3表面を這う風流れを遮ることにより風切音の発生を防止することができる。尚、この整流ガイド19とヒータコア3とは、接触による不具合を避けるために、空気流入側面との間に3mm以内の隙間が有っても良く、問題とはならない。
また、整流ガイド19は、少なくとも空調ケース2の移動方向Sと直交する側のケース内壁から突出するように一体として設けている。これによれば、空調装置のコストを抑えることができる。尚、整流ガイド19は必ずしも空調ケース2との一体成型である必要は無く、別体構造としても同様の効果が得られる。また、整流ガイド19をヒータコア3の空気流入側面内で、移動方向Sに略等間隔で複数設けている。これによれば、フィルムドア7の位置を可変させて温度調節を行っても風切音の発生防止効果を保つことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、車両用空調装置に本発明を適用した例を示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、定置式の空調装置であっても良い。また、上述の実施形態では風量割合調整手段をなすエアミックスドア7として通風用開口部7aを有した可撓性膜状部材であるフィルムドアを用いているが、例えば通風用開口部を持たず襖のように移動して風量割合を調整する非可撓性部材であるスライドドアであっても良い。また、冷却用熱交換器の有無や、ヒータコア3と冷風バイパス通路6との下流側の通風路構成・ドア手段の有無やその種類や構成・吹出口の構成などは本発明を限定的に解する根拠となるものではない。
上述の実施形態では、複数のチューブとコルゲートフィンとを積層配置するなどして厚さ方向に通風されることを意図して構成され、その一方でそれら複数のチューブやコルゲートフィン等の板状部材等に起因して、通風方向の入口側開口面と平行な空気流れによって風切音を生じ易い加熱用熱交換器3を用いている。そして、風量割合調整手段7は、加熱用熱交換器3の上流側の直近に配置される。風量割合調整手段7と空調ケース2とは、加熱用熱交換器3の入口側開口面の上流側に、その入口側開口面と平行に広がり、しかも加熱用熱交換器3の通風方向に関して高さが低い薄型空間8を区画する。
風量割合調整手段7は、加熱用熱交換器3の入口側開口面と平行に移動するように配置、構成されている。風量割合調整手段7は、その移動に従って、上記薄型空間8への開口を、上記薄型空間の一端側から徐々に増大させてゆく。この結果、上記薄型空間8への開口が比較的小さい状態では、薄型空間8の一端から絞られた高速の空気流が流れ込む。薄型空間8には、整流ガイド19が配置されている。整流ガイド19は、加熱用熱交換器3の通風方向と略平行に広がる平面をもつ薄い板状である。整流ガイド19は、風量割合調整手段7によって提供される上記薄型空間8への開口が比較的小さい時に上記薄型空間8へ流れ込む空気流と略直交するように立設されている。
整流ガイド19は、風量割合調整手段7によって提供される上記薄型空間8への開口の略全幅にわたって延びている。整流ガイド19の加熱用熱交換器3側の後縁は加熱用熱交換器3の入口側開口の直近にまで達している。整流ガイド19の風量割合調整手段7側の前縁は風量調整手段7の直近にまで達している。整流ガイド19は、風量割合調整手段7によって提供される開口が比較的小さいときに薄型空間8内を一端から他端へ向けて流れようとする空気流の障壁となり、空気流を加熱用熱交換器3の通風方向へ向けて案内する。
加熱用熱交換器3の入口側タンクと出口側タンクとのうち、いずれかに近い部分のほぼ全幅にわたる部位に集中的に通風することができる。実施形態では、複数の整流ガイド19が風量割合調整手段7の移動方向すなわち開口の増減方向に関して所定の間隔をあけて互いに平行に配置されている。風量割合調整手段7によって提供される開口の開口面積が大きくなるにつれて、3つの整流ガイド19は順に開口に露出する。
複数の整流ガイド19は、空調ケース2に一体成形されている。複数の整流ガイド19は、風量割合調整手段7を保持し、案内するための枠状部分と一体成形されている。複数の整流ガイド19は、風量割合調整手段7を保持し、案内するために空調ケース2に一体成形された枠状部分と、加熱用熱交換器3を保持するために空調ケース2に一体成形された枠状部分との間に位置する。
本発明の一実施形態における空調ユニット1の縦断面図である。 図1の空調ユニット1における右側空調ケース2aの斜視図である。 従来の空調ユニット1の縦断面図である。
符号の説明
2…空調ケース
3…ヒータコア(加熱用熱交換器)
6…冷風バイパス通路
7…エアミックス用フィルムドア(風量割合調整手段)
8…空間
7a…通風用開口部
19…整流ガイド
S…移動方向
T…通風方向

Claims (4)

  1. 空調用空気の通路を形成する空調ケース(2)と、
    前記空調ケース(2)内に設けられて空調用空気を加熱する加熱用熱交換器(3)と、
    前記空調ケース(2)内にて前記加熱用熱交換器(3)をバイパスして流れる冷風バイパス通路(6)と、
    前記加熱用熱交換器(3)と前記冷風バイパス通路(6)との上流側位置に移動可能に配置され前記加熱用熱交換器(3)を通過する空気と前記冷風バイパス通路(6)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(7)とを有する空調装置において、
    前記加熱用熱交換器(3)と前記風量割合調整手段(7)との間の空間(8)に設けられ、前記加熱用熱交換器(3)の通風方向(T)と略並行に形成されて前記通風方向(T)への空気流通は許容すると共に、前記風量割合調整手段(7)の移動方向(S)と略直交するように形成されて前記移動方向(S)への空気流通は遮る板状の整流ガイド(19)を設けたことを特徴とする空調装置。
  2. 前記整流ガイド(19)は、少なくとも前記空調ケース(2)の前記移動方向(S)と直交する側のケース内壁から突出するように一体として設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記整流ガイド(19)を前記加熱用熱交換器(3)の上流側面内で、前記移動方向(S)に略等間隔で複数設けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の空調装置。
  4. 前記風量割合調整手段(7)は、前記加熱用熱交換器(3)へ通風するための通風用開口部(7a)を有した可撓性膜状部材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空調装置。
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