JP2006056159A - ボールペン - Google Patents
ボールペン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006056159A JP2006056159A JP2004241115A JP2004241115A JP2006056159A JP 2006056159 A JP2006056159 A JP 2006056159A JP 2004241115 A JP2004241115 A JP 2004241115A JP 2004241115 A JP2004241115 A JP 2004241115A JP 2006056159 A JP2006056159 A JP 2006056159A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tapered portion
- ring
- groove
- reverse
- fitted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
【課題】 テーパー部の疲労が生ずる度合いが少なく、しかも製造段階におけるバリ、引けが生じた場合、又は寸法に多少の正確性が欠如した場合においても、テーパー部と逆テーパー部とによる気密性を維持できるようなボールペンの構成を提供すること。
【解決手段】 ペン先11の後側周囲に位置しているテーパー部12と、キャップ2内における内キャップ21の先端に設けられている逆テーパー部22とが嵌合し合うボールペンであって、該テーパー部12に円輪状の凹溝13を設け、当該凹溝13にOリング3を、当該凹溝13から突出した状態にて張設し、かつ当該Oリング3は、テーパー部12と逆テーパー部22とを嵌合自在とする程度の伸縮性、及び断面形状を有することに基づき、前記課題を達成することができるボールペン。
【選択図】 図3
【解決手段】 ペン先11の後側周囲に位置しているテーパー部12と、キャップ2内における内キャップ21の先端に設けられている逆テーパー部22とが嵌合し合うボールペンであって、該テーパー部12に円輪状の凹溝13を設け、当該凹溝13にOリング3を、当該凹溝13から突出した状態にて張設し、かつ当該Oリング3は、テーパー部12と逆テーパー部22とを嵌合自在とする程度の伸縮性、及び断面形状を有することに基づき、前記課題を達成することができるボールペン。
【選択図】 図3
Description
本発明は、水性インクなど蒸発し易いインクを使用しているボールペンに関するものである。
水性インクなどの流動性を有しているインクを使用しているボールペンにおいては、水性インクをペン先に誘導する際に、万年筆の場合と同じように、ボールペン本体に、鍔状の円輪を複数個ジャバラ状に併設してインクの粘性抵抗を利用して誘導する方式、及びボールペン本体のパイプに綿状の繊維性物質を充満させて毛細管現象によって誘導する方式などが存在する。
何れの方式においても、不使用時において、ペン先をキャップに挿入する際、ペン先の周囲において密閉状態を出現させるために、図4に示すように、ペン先11の後側周囲にテーパー部12を設け、かつキャップ2の内側に設けられている内キャップ21の先端部に、当該テーパー部12と密着した状態にて嵌合し得る逆テーパー部22を設けている。
従来、テーパー部は、金属又はプラスチックのような変形し難い素材を採用しているのに対し、内キャップ及びその先端部に設けられている逆テーパー部は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの変形可能なプラスチックを素材としており、テーパー部と嵌合した際、多少広がった状態の弾性変形を行いながら密閉状態を形成し、インクの蒸発を防止している。
従前の前記テーパー部と逆テーパー部との嵌合状態を形成する構成においては、
(1)逆テーパー部がやや弾性変形を行い、広がった状態を継続した場合、プラスチック素材が疲労変形し、弾性を維持できず、密閉状態に支障を来たすこと、
(2)成型段階において、テーパー部又は逆テーパー部の何れか一方又は双方に、バリ又は引けが生じた場合には、密閉状態を出現できないという不都合が生ずること、
(3)成型に際し、設計上の不十分性などを原因として、テーパー部及び逆テーパー部の寸法が十分合致しない場合にも、密閉状態を形成できないこと、
などの技術上の問題点が存在していた。
(1)逆テーパー部がやや弾性変形を行い、広がった状態を継続した場合、プラスチック素材が疲労変形し、弾性を維持できず、密閉状態に支障を来たすこと、
(2)成型段階において、テーパー部又は逆テーパー部の何れか一方又は双方に、バリ又は引けが生じた場合には、密閉状態を出現できないという不都合が生ずること、
(3)成型に際し、設計上の不十分性などを原因として、テーパー部及び逆テーパー部の寸法が十分合致しない場合にも、密閉状態を形成できないこと、
などの技術上の問題点が存在していた。
しかるに、前記(1)、(2)、(3)の問題点を解決するような構成は、これまで提唱されていなかった。
本発明は、逆テーパー部の疲労が生ずる度合いが少なく、しかも製造段階におけるバリ、引けが生じた場合、又は寸法における正確性の欠如が生じている場合においても、テーパー部と逆テーパー部とによる気密性を維持できるようなボールペンの構成を提供することと課題としている。
前記課題を解決するため、本発明の構成は、ペン先の後側周囲に位置しているテーパー部と、キャップ内における内キャップの先端に設けられている逆テーパー部とが嵌合し合うボールペンであって、該テーパー部に円輪状の凹溝を設け、当該凹溝にOリングを、当該凹溝から突出した状態にて張設し、かつ当該Oリングは、テーパー部と逆テーパー部とを嵌合自在とする程度の伸縮性、及び断面形状を有することに基づくボールペンからなる。
前記構成に基づき、本発明においては、逆テーパー部の疲労が生ずる度合いが少なく、しかも製造段階におけるバリ、引けが生じた場合、又は寸法における正確性の欠如が生じている場合においても、テーパー部と逆テーパー部とによる気密性を維持でき、ひいては、インクの蒸発を防止することができる。
本発明においては、テーパー部12にOリング3を張設したうえで、逆テーパー部22と嵌合可能な状態としたことを基本的な特徴としている。
図3(a)、(b)は、本発明の典型的な実施形態を示しているが、何れの場合においても、Oリング3は、テーパー部12の凹溝13内に張設されており、嵌合に際し、テーパー部12から外れることを防止している。
図3(a)は、逆テーパー部22を概略平坦形状としているのに対し、図3(b)は、嵌合に際し、Oリング3を内側に圧着し得るような他の凹溝13を設けている。
図3(a)の実施形態は、嵌合に際し、Oリング3が凹溝13内に圧縮される程度の伸縮性及び断面形状である場合に採用可能であり、図3(b)の実施形態は、嵌合に際し、Oリング3が完全にテーパー部12の凹溝13内に圧縮され得ないような伸縮性及び断面形状を有している場合(例えば、伸縮性が乏しい場合、又は断面形状が大きい場合)に好適である。
何れの実施形態においても、テーパー部12と逆テーパー部22とは、Oリング3と密着しており、当該Oリング3を介して、気密性を維持することができるので、従来技術の場合のように、テーパー部12と逆テーパー部22との嵌合に際し、逆テーパー部22がやや広がった状態となるような弾性変形を行う必要がなく、これによって、逆テーパー部22の弾性疲労を防止することができる。
他方、嵌合に際し、テーパー部12と逆テーパー部22との間に多少の隙間が存在したとしても、Oリング3とテーパー部12及び逆テーパー部22の間は、完全に密着しているので、当該隙間は、気密性維持の支障とはならない。
このため、製造段階におけるバリ、引けの発生、更には、寸法上の不正確性などのテーパー部12と逆テーパー部22との隙間の発生の原因となるような事態が存在したとしても、前記気密性を維持することによって、インクの蒸発を防止することが可能となる。
以下、実施例に従って説明する。
実施例1は、図1に示すように、Oリング3の内側端と外側端とによる幅の内、約2/3の幅を有する内側部分が、凹溝13中に埋設され、かつ約1/3の幅を有する外側部分が、凹溝13から突出していることを特徴としている。
Oリング3は、テーパー部12から外れないように凹溝13内に張設されているが、一方では、凹溝13から突出することによって、嵌合に際し、気密性の維持に寄与することが必要とされている。
このような凹溝13内における安定した張設状態と、前記気密性維持への寄与を調整するうえで、Oリング3において、半径方向の外側端と内側端とによる幅の内、どの程度の内側部分を凹溝13内に埋設させ、どの程度の外側部分を凹溝13から突出させるかは、設計上工夫が要求されるところである。
発明者の経験では、前記外側端と内側端とによる幅の内、約1/2程度の内側部分を凹溝13内に埋設し、残約1/2の外側部分を凹溝13から突出した場合には、Oリング3の凹溝13内における安定した張設状態に支障が生じる。
これに対し、Oリング3の前記外側端と内側端との幅の内、約3/4の内側部分を凹溝13内に埋設し、残約1/4の外側部分を凹溝13から突出した場合には、逆に、嵌合に際し、圧縮変形する部分が少なく、気密性維持の寄与に不十分である。
実施例1においては、約2/3の内側部分を凹溝13内に埋設し、残約1/3を凹溝13から突出させているが、このような設計が、凹溝13内における安定した張設状態、及び十分な気密性の維持に対する寄与を両立させることが可能となり、極めて好適である。
実施例2においては、図2に示すように、複数個(図2においては、2個)の凹溝13及びOリング3を設けており、このような複数個の設置によって、気密性維持を更に一層向上させている。
このように、Oリングの介在によって、固有の作用効果を発揮している本発明の構成は、ボールペン、特に水性インクを用いているボールペンにおいて採用可能である。
1 ボールペン本体
11 ペン先
12 テーパー部
13 凹溝
2 キャップ
21 内キャップ
22 逆テーパー部
23 他の溝
3 Oリング
11 ペン先
12 テーパー部
13 凹溝
2 キャップ
21 内キャップ
22 逆テーパー部
23 他の溝
3 Oリング
Claims (4)
- ペン先の後側周囲に位置しているテーパー部と、キャップ内における内キャップの先端に設けられている逆テーパー部とが嵌合し合うボールペンであって、該テーパー部に円輪状の凹溝を設け、当該凹溝にOリングを、当該凹溝から突出した状態にて張設し、かつ当該Oリングは、テーパー部と逆テーパー部とを嵌合自在とする程度の伸縮性、及び断面形状を有することに基づくボールペン。
- 逆テーパー部において嵌合する際、Oリングを圧縮した状態にて係合する他の凹溝を設けたことを特徴とする請求項1記載のボールペン。
- Oリングの内側端と外側端とによる幅の内、約2/3の幅を有する内側部分が、凹溝中に埋設され、かつ約1/3の幅を有する外側部分が、凹溝から突出していることを特徴とする請求項1記載のボールペン。
- テーパー部又は逆テーパー部の何れか一方に、凹溝及びOリングを複数個設けたことを特徴とする請求項1記載のボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004241115A JP2006056159A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004241115A JP2006056159A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | ボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006056159A true JP2006056159A (ja) | 2006-03-02 |
Family
ID=36104035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004241115A Pending JP2006056159A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006056159A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2024962A2 (en) * | 2006-05-22 | 2009-02-18 | Adapx | Durable digital writing and sketching instrument |
JP2011137668A (ja) * | 2009-12-27 | 2011-07-14 | Terumo Corp | 電子体温計 |
-
2004
- 2004-08-20 JP JP2004241115A patent/JP2006056159A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2024962A2 (en) * | 2006-05-22 | 2009-02-18 | Adapx | Durable digital writing and sketching instrument |
EP2024962A4 (en) * | 2006-05-22 | 2013-01-30 | Adapx | DURABLE DIGITAL WRITING AND SKETCH INSTRUMENT |
JP2011137668A (ja) * | 2009-12-27 | 2011-07-14 | Terumo Corp | 電子体温計 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6655137B2 (ja) | 消去部材を備えた筆記具 | |
JP2006056159A (ja) | ボールペン | |
JP2006056209A (ja) | 筆記具 | |
JP2006123337A (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2006205639A (ja) | 塗布具 | |
JP3137996U (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2011079205A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2005074922A (ja) | ボールペン | |
JP3132776U (ja) | 筆記用具 | |
JP4260596B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2007118468A (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP5042204B2 (ja) | シッピングプラグ | |
JP6781573B2 (ja) | 筆記具用リフィール | |
JP2008055834A (ja) | ボールペン | |
JP2007144701A (ja) | 筆記具の軸筒 | |
JP2008194955A (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP5340010B2 (ja) | 筆記具及びその製造方法 | |
JP5024874B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP4981555B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP2010125641A (ja) | ボールペンのキャップ | |
JP3918081B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2006062252A (ja) | 筆記具のペン先保護部材 | |
JP3894123B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP2010125642A (ja) | ボールペンのキャップ | |
JP3146562U (ja) | 筆記具 |