JP2006056013A - インクジェットプリンタ、およびそのインクカートリッジ交換時期監視方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、およびそのインクカートリッジ交換時期監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 各インクカートリッジの最適な交換時期を判別可能なインクジェットプリンタを提案すること。
【解決手段】 インクジェットプリンタ1は、各インクカートリッジのインク残量を監視し、インク切れの第1のインクカートリッジの有無の判別と、インク残量がS・(N−1)未満の第2のインクカートリッジの有無を判別する(N:装着されているインクカートリッジの個数、S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費されるインク消費量)。(ステップST4、5)双方が有る場合には、第1のインクカートリッジの交換を促すと同時に第2のインクカートリッジの交換を推奨する(ステップST8)。双方のインクカートリッジを同時に交換すると、インクカートリッジ交換によるインク消費量を抑制でき、全体としてインクの利用効率を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクカートリッジの交換毎に、インクジェットヘッドの適正なインク液適吐出動作を保証するために、各インクカートリッジからインク吸引、もしくは吐出を行うヘッドメンテナンス機能を備えたインクジェットプリンタに関するものである。さらに詳しくは、インクカートリッジ交換に伴う無駄なインク消費量を最小限に抑制できるように各インクカートリッジの交換時期を判別可能なインクカートリッジ交換時期監視方法に関するものである。
インクジェットプリンタとしては、各色インクを貯留したインクカートリッジをインク供給源として用いる形式のものが一般的に採用されている。各色のインクの消費量は同一ではないので、装着されている各インクカートリッジのインク残量を個別に監視し、インク切れのインクカートリッジが検出された場合にはその旨を出力して、当該インクカートリッジの交換を促すようになっている。
また、インクカートリッジの交換時には、インクカートリッジからインクジェットヘッドにインクを供給するためのインク供給経路が大気開放されるので、空気がインク供給経路に侵入して、インクカートリッジ交換後にインクジェットヘッドから適正な状態でインク液滴が吐出されず、印字不良が発生するおそれがある。そこで、インクカートリッジの交換毎に、各インクカートリッジから一律にインクを吸引したり、あるいは吐出して所定量のインクを廃棄して、インクジェットヘッドのノズルから気泡などを排出して、かかる弊害を未然に防止している。
このようなヘッドメンテナンス機能を備えたインクジェットプリンタにおいて、インク切れのインクカートリッジを交換する場合に、当該インクカートリッジ以外のインクカートリッジがインク切れに近い状態にあると、交換後に行われるインク吸引によってそのようなインクカートリッジのインク残量が減少し、僅かの印字動作の後に、再度、インクカートリッジの交換が必要になってしまう。インクカートリッジの交換回数が増加すると、交換毎に各インクカートリッジから吸引される印字に関与しない無駄なインク消費量が増加し、経済的でない。そこで、従来においては、下記の特許文献1に記載されているように、インク切れのインクカートリッジの交換時に、インク切れ間近のインクカートリッジがある場合には、それも同時にインク切れであると判断して、交換を促すようにしている。
特開2002−307719号公報
本発明の課題は、上記の公開公報に開示されている発明の改良に関するものであり、インクカートリッジの交換回数を最小限度に抑制してインクの利用効率を高めることのできる各インクカートリッジの交換時期を判別可能なインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法を提案することにある。
また、本発明の課題は、かかる新しいインクカートリッジ交換時期監視方法を用いて各インクカートリッジの交換を促す旨の出力を行うインクジェットプリンタを提案することある。
本発明は、インクカートリッジの交換毎に、インクジェットヘッドからの適正なインク液滴の吐出動作を保証するために各インクカートリッジから一律に所定量のインクを吸引、あるいは吐出してインクを廃棄するインク消費動作を行うインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法であって、装着されている各インクカートリッジのインク残量を監視し、インク残量が予め定めた第1の残量を下回ったインク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別すると共に、インク残量Mが少なくとも次式を満たす第2のインクカートリッジの有無を判別し、これらの判別結果を出力することを特徴としている。
M<S・(N−1)
但し、N:装着されているインクカートリッジの個数
S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費される
インク消費量
ここで、前記第1のインクカートリッジおよび第2のインクカートリッジが有る場合には、当該第1のインクカートリッジの交換を促す旨の出力と共に、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を行うことが望ましい。
インクジェットプリンタにおいて、インク切れのインクカートリッジの交換毎に、各インクカートリッジから吸引されて消費されるインク消費量の合計は(S・N)であり、交換対象のインクカートリッジ以外の(N−1)個のインクカートリッジから消費されるインク消費量の合計はS・(N−1)である。すなわち、インクカートリッジの交換毎にS・(N−1)の無駄なインク消費が行われる。
したがって、インク切れのインクカートリッジの交換時に、インク残量がS・(N−1)のインクカートリッジが存在する場合に、当該インクカートリッジも同時に交換すると、無駄となるインク量が当該インク残量分だけ増加する。しかるに、当該インクカートリッジを同時に交換せずに、インク切れになった後に交換した場合にも、他のインクカートリッジから同一量S(N−1)の無駄なインクが消費される。
よって、インク切れのインクカートリッジの交換時に、インク残量がS・(N−1)のインクカートリッジを同時に交換した場合と、しなかった場合における無駄となるインク量は同一である。また、インク切れのインクカートリッジの交換時に、インク残量がS・(N−1)未満のインクカートリッジが存在する場合には、当該インクカートリッジも同時に交換する方が、無駄になるインク消費量を少なくできる。
本発明の方法では、インク残量が少なくともS・(N−1)未満である第2のインクカートリッジの有無を判別し、そのような第2のインクカートリッジが存在する場合には、インク切れの第1のインクカートリッジの交換時に、同時に当該第2のインクカートリッジの交換も推奨している。なお、インク残量がS・(N−1)に等しい場合にも交換するようにしてもよい。これらのインクカートリッジを同時に交換することにより、インクカートリッジの交換に起因する無駄なインク消費量を抑制でき、全体としてインクの利用効率を高めることができる。また、インクカートリッジの交換回数が減るので作業効率も改善される。
ここで、前記第1のインクカートリッジが無い場合には、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を行わないことが望ましい。
すなわち、インク切れの第1のインクカートリッジの交換時に第2のインクカートリッジが交換されずに残った場合に、インク切れのインクカートリッジが発生する前に、当該第2のインクカートリッジが交換されると、却って、無駄なインク消費量が増加してしまう。そこで、この場合には、第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を止め、インク切れの第1のインクカートリッジが発生する前に、不必要にインクカートリッジの交換が行われないようにすることが望ましい。
次に、本発明は上記方法によりインクカートリッジ交換時期を監視するインクジェットプリンタに関するものであり、本発明によるインクジェットプリンタは、印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに供給される各色のインクが貯留されたインクカートリッジを着脱可能に装着するためのカートリッジ装着部と、カートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジの交換毎に、前記インクジェットヘッドからの適正なインク液滴の吐出動作を保証するために各インクカートリッジから一律に所定量のインクを吸引するインク消費動作を行うヘッドメンテナンス手段と、前記カートリッジ装着部に装着されている各インクカートリッジのインク消費量を演算して各インクカートリッジのインク残量を監視するインク残量監視手段と、インク残量が予め定めた第1の残量を下回ったインク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別する第1の判別手段と、インク残量Mが少なくとも次式を満たす第2のインクカートリッジの有無を判別する第2の判別手段と、これらの判別結果を出力する出力手段とを有していることを特徴としている。
M<S・(N−1)
但し、N:装着されているインクカートリッジの個数
S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費される
インク消費量
ここで、前記出力手段は、前記第1のインクカートリッジおよび第2のインクカートリッジが有る場合には、当該第1のインクカートリッジの交換を促す出力と共に、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する出力を行うことが望ましい。
また、この場合、前記出力手段は、前記第1のインクカートリッジが無い場合には、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する出力を行わないことが望ましい。
本発明においては、インク切れのインクカートリッジの交換時に、インク残量が少なくともS・(N−1)より少ないインクカートリッジの有無も判別している。そして、当該インクカートリッジも同時に交換するように推奨する旨の出力を行うようにしている。したがって、本発明によれば、インクカートリッジの交換に起因する無駄なインク消費量を最小限度に抑制でき、インクの利用効率を高めることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例を説明する。
(構成の説明)
図1は本例のインクジェットプリンタの基本構成を示す概略構成図であり、図2はそのインク供給系および制御系の概略ブロック図である。これらの図を参照して説明すると、本例のインクジェットプリンタ1はシリアルプリンティング方式のものであり、インクジェットヘッド2がキャリッジ3に搭載されている。キャリッジ3はキャリッジモータ4によって駆動されるタイミングベルト5によって、ガイド軸6に沿って主走査方向に往復移動する。キャリッジ3の下面に搭載されているインクジェットヘッド2のノズル面2aに対峙する状態で、紙送りローラ7が主走査方向に配置されている。紙送りローラ7によって副走査方向に搬送される記録紙8に、インクジェットヘッド2によって印字が行われる。
キャリッジ3の上面にはカートリッジ装着部9が形成されており、ここには、インクジェットヘッド2に対してそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアンおよびライドマゼンタを供給するインクカートリッジ10BK、10C、10M、10Y、10LCおよび10LMが着脱可能に装着されている。
インクジェットヘッド2の移動範囲における非印字領域(図1における右端部分)には、キャリッジ3が当該箇所に移動した時に上昇して、キャリッジ3に搭載されているインクジェットヘッド2のノズル面2aを封止することができるキャッピング機構11が配置されている。このキャッピング機構11は、インクジェットヘッド2から印字に関与しないインク液滴を吐出するフラッシング動作時には、一定の間隙をもってインクジェットヘッド2に対峙し、吐出されたインク液滴を受ける機能を果たす。プリンタ休止期間中にはインクジェットヘッド2のノズル面2aを封止する機能を果たす。さらに、キャッピング機構11は、ヘッドクリーニング時においては、ノズル面2aをキャッピングした状態において吸引ポンプ12からの負圧を受けてインクジェットヘッド2からインクを強制的に吸引して排出させることができるように構成されている。
キャッピング機構11に隣接する印刷領域側には、ゴムなどの弾性素材を短冊状に形成したワイピング部材13が配置されている。キャリッジ3がキャッピング機構11の側に往復移動する際に、インクジェットヘッド2のノズル面2aの移動軌跡に進入して、必要に応じてインクジェットヘッド2のノズル面2aを払拭するワイピング動作を行うように構成されている。
キャッピング機構11には、図2に示すように、その内部空間を負圧に吸引する吸引ポンプ(例えば、チューブポンプ)12におけるチューブの一端が接続されており、この吸引ポンプ12の排出側は廃液タンク14に接続されている。クリーニング動作等によってキャッピング機構11内に排出されたインク廃液は、廃液タンク14に収納された廃液吸収材15によって、吸収保持されるように構成されている。
インクジェットプリンタ1の制御系において、符号30はホストコンピュータであり、このホストコンピュータ30にはプリンタドライバ31が搭載されており、入力装置32からの指令によって、このプリンタドライバ31のユーティリティ上で、周知の用紙サイズ、モノクロ/カラー印刷の選択、記録モードの選択、フォント等のデータおよび印刷指令等が入力できるようになされている。
また、ホストコンピュータ30にはディスプレイ33が接続されており、周知のとおり、入力装置32による入力状況が確認できると共に、インクジェットプリンタ1の状態、例えば装着されている各インクカートリッジのインク残量等の情報も可視的に表示できるように構成されている。
符号34は印刷制御手段であり、ホストコンピュータ30の側から送られる印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、このデータに基づいてヘッド駆動手段35により駆動信号を発生させて、インクジェットヘッド2からインク液滴を吐出させることができるように構成されている。ヘッド駆動手段35は印刷データに基づくインク液滴の吐出作用の他に、フラッシング制御手段36からの指令を受けて、インク液滴を空吐出させるようにも作用する。
フラッシング制御手段36は、印刷タイマ37の計時により印刷動作が一定時間継続した時点で、フラッシング動作(定期フラッシング)が実行されるように構成されており、この場合、キャリッジ3はフラッシング位置、例えばキャッピング機構11の配置位置に移送される。そして、ノズル開口の目詰まりの防止や目詰まり解消のために、インクジェットヘッド2の全てのノズル開口から所定数のインク滴が空吐出されるように制御される。
クリーニング制御手段38は、例えばホストコンピュータ30からの指令を受けて印刷制御手段34を介して制御信号を受けた場合、或いはインクジェットプリンタ1の操作パネルに配置されたクリーニングスイッチ41が操作された場合に起動されるように構成されている。そして、インクジェットヘッド2のノズル面2aをキャッピング機構11によって封鎖した状態で、ポンプ駆動手段39に制御信号を出力し、吸引タイマ40にセットされた時間において吸引ポンプ10を駆動し、これによりインクジェットヘッド2のノズル開口からインクを吸引排出させるマニュアルクリーニング動作がなされるように作用する。また、クリーニング制御手段38は、インクジェットプリンンタ1の動作電源のオン時においてなされる電源オンクリーニング動作、所定時間毎に実行されるタイマークリーニング動作、およびインクカートリッジが交換された時においてなされる交換クリーニング動作等も実行されるように機能する。
インク消費量演算手段42は、各インクカートリッジに貯留されたインクの消費量をそれぞれ演算する機能を有しており、このインク消費量演算手段42は印刷動作やフラッシング動作により吐出されたインク滴の数をカウントし、これに係数設定手段43に格納されている1液滴当たりのインク量を乗算して消費インク量を算出するように作用する。また、クリーニング動作時においては、ポンプ駆動手段39に吸引指令が出力された段階で、インクジェットヘッド2から排出されるインク量も演算するように構成されている。
このインク消費量演算手段42によって演算したインク消費量に関する計数値は、インク残量監視手段を構成するインク消費カウンタ44に送られ、このインク消費カウンタ44において、装着されている各インクカートリッジのインク残量が監視される。このインク消費カウンタ44は演算制御手段45との間で、双方向にデータの交信ができるように構成されている。演算制御手段45には、インクカートリッジ着脱検出手段46からの制御信号が供給されるように構成されている。
インクカートリッジ着脱検出手段46は、キャリッジ3上に各インクカートリッジが装着されているか否かを検出するものであり、例えばインクカートリッジの交換に伴い、インクカートリッジが取り外されたことを感知した場合においては、インクカートリッジ交換フラグをセットする動作がなされる。
演算制御手段45にはインク消費カウンタ44からのインク消費計数値にかかるデータ、およびカートリッジ着脱検出手段46からのデータ(フラグ)が供給され、インクカートリッジの交換に伴い、当該カートリッジに対応するインク消費計数値をゼロリセットさせる。
また、演算制御手段45を介してインク消費カウンタ44からのデータが、検証手段47に供給されるように構成されている。検証手段47には閾値設定手段48からの閾値情報が供給されるように構成されており、検証手段47は閾値設定手段48からの閾値情報と、インク消費カウンタ44からのデータとを比較して、各インクカートリッジの状態を表示手段49に表示させるようにも機能する。
閾値設定手段48には、インク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別する基準となるインク残量および、インク切れの第1のインクカートリッジと同時に交換を推奨する第2のインクカートリッジの有無を判別する基準となるインク残量の値が保持されている。検証手段47は、これらの値に基づき、インク切れの第1のインクカートリッジおよび同時交換が推奨される第2のインクカートリッジの有無を判別する第1および第2の判別手段として機能する。また、検証手段47および表示手段49は、判別結果を出力表示するための手段として機能する。
(交換時期監視動作の説明)
図3は、上記構成のインクジェットプリンタ1によってなされるインクカートリッジの交換時期監視動作を示す概略フローチャートである。また、図4は表示手段49に表示される各インクカートリッジの残量表示例を示す説明図である。
まず、図3のステップST1において、各インクカートリッジ9の装着の有無が判定される。これは、インクカートリッジ着脱検出手段46からのフラグデータが利用され、演算制御手段45によって判定される。装着されていないインクカートリッジが存在する場合には、ステップST2において、表示手段49においてインクカートリッジの装着を促す表示を行う。
全てのインクカートリッジが装着されている場合には、ステップST3において、演算制御手段45が、インク消費カウンタ44における各インクカートリッジのインク消費計数値のデータを取り込んで、各インクカートリッジのインク残量を演算し、演算結果を検証手段47に送る動作を実行する。
ステップST4では、検証手段47において、各インクカートリッジのインク残量Mを、閾値設定手段48において設定されたインク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別するための基準となる閾値A1と、インク切れの第1のインクカートリッジと同時に交換を推奨すべき第2のインクカートリッジの有無を判別するための基準となる閾値A2と比較する操作を実行する。
本例の閾値A2は次式で表される値であり、閾値A1よりも小さい値である。
A2=S・(N−1)
但し、N:装着されているインクカートリッジの個数
S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費される
インク消費量
かかる比較によって、インク切れの第1のインクカートリッジの有無の判別(ステップST4)と、インク切れの第1のインクカートリッジと同時に交換を推奨すべき第2のインクカートリッジの有無の判別(ステップST5)を行う。
インク切れのインクカートリッジが存在しない場合には、プリンタドライバ31を介してホストコンピュータ側の表示手段33の画面において各インクカートリッジのインク残量を確認可能となる(ステップST6)。図4(a)は、各インクカートリッジのインク残量の表示例を示してあり、各インクカートリッジのインク残量を表すイメージ50BK、50Y、50C、50M、50LC、50LMがそれぞれ表示される。
インク切れの第1のインクカートリッジが存在する場合には、割り込み処理が発生し、表示手段49にその旨が表示されると共に、プリンタドライバ31を介してホストコンピュータ側の表示手段33の画面上に、各インクカートリッジのインク残量の表示と共に、インク切れの第1のインクカートリッジの表示部分にクオーテイションマークの付いた三角の警告マークを表示し、インクカートリッジの交換が必要である旨を表示する(ステップST7)。図4(b)には表示例を示してあり、この図では、ライトシアンインクのインクカートリッジ10LCの表示部分に、インク切れであることを示す警告マーク51が表示されている。
次に、インク切れの第1のインクカートリッジが存在する場合において、同時交換を推奨すべき第2のインクカートリッジが存在する場合には、表示手段33の画面上に、各インクカートリッジのインク残量の表示および、インク切れの第1のインクカートリッジに対する警告マーク51の表示と共に、第2のインクカートリッジの位置に、同時交換を推奨することを表す推奨マークを表示する(ステップST8)。図4(c)にはその表示例を示してあり、この図では、ライトシアンインクのインクカートリッジ50LCにインク切れの警告マーク51が表示され、同時交換の推奨対象であるマゼンタインクのインクカートリッジ50Mに推奨マーク52が表示される。
インク切れの第1のインクカートリッジが新たしいものと交換されると、警告マーク表示の割り込み制御が解除される。この場合、第1のインクカートリッジと同時に、同時交換が推奨されている第2のインクカートリッジが交換される場合と、当該第2のインクカートリッジが交換されなかった場合とがある。本例では、いずれの場合においても、インク切れのインクカートリッジが交換された場合には、警告マークの表示解除と同時に、推奨マークの表示も解除するようにしている(ステップST4→ステップST6)。
以上説明したように、本例のインクジェットプリンタ1ではインク残量がS・(N−1)未満である第2のインクカートリッジの有無を判別し、そのような第2のインクカートリッジが存在する場合には、インク切れの第1のインクカートリッジの交換時に、同時に当該第2のインクカートリッジの交換も推奨している。これらのインクカートリッジを同時に交換することにより、インクカートリッジの交換に起因する無駄なインク消費量を抑制で、全体としてインクの利用効率を高めることができる。また、インクカートリッジの交換回数が減るので作業効率も改善される。
また、インク切れの第1のインクカートリッジの交換時に第2のインクカートリッジが交換されずに残った場合に、インク切れのインクカートリッジが発生する前に、当該第2のインクカートリッジが交換されると、却って、無駄なインク消費量が増加してしまう。そこで、本例では、この場合に、第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を止め、インク切れの第1のインクカートリッジが発生する前に、不必要にインクカートリッジの交換が行われないようにしている。よって、不必要なインク交換を防止して、無駄なインク消費を抑制できる。
本発明を適用したインクジェットプリンタの概略構成図である。 図1のプリンタにおける制御系とインク供給系の概略ブロック図である。 図1のインクジェットプリンタの動作を示す概略フローチャートである。 各インクカートリッジのインク残量の表示例を示す説明図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 インクジェットヘッド、3 キャリッジ、9 カートリッジ装着部、10BK、10Y、10M、10C、10LC、10LM インクカートリッジ、11 キャッピング機構、12 吸引ポンプ、30 ホストコンピュータ、31 プリンタドライバ、33 表示手段、38 クリーニング制御手段、39 ポンプ駆動手段、40 吸引タイマ、42 インク消費量演算手段、44 インク消費カウンタ、45 演算制御手段、46 インクカートリッジ着脱検出手段、47 検証手段、48 閾値設定手段、49 表示手段

Claims (6)

  1. インクカートリッジの交換毎に、インクジェットヘッドからの適正なインク液滴の吐出動作を保証するために各インクカートリッジから一律に所定量のインクを吸引もしくは吐出により廃棄するインク消費動作を行うインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法であって、
    装着されている各インクカートリッジのインク残量を監視し、
    インク残量が予め定めた第1の残量を下回ったインク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別し、
    インク残量Mが、少なくとも次式を満足する第2のインクカートリッジの有無を判別し、
    M<S×(N−1)
    但し、N:装着されているインクカートリッジの個数
    S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費される
    インク消費量
    これらの判別結果を出力することを特徴とするインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1のインクカートリッジおよび第2のインクカートリッジが有る場合には、当該第1のインクカートリッジの交換を促す旨の出力と共に、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を行うことを特徴とするインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法。
  3. 請求項2において、
    前記第1のインクカートリッジが無い場合には、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する旨の出力を行わないことを特徴とするインクジェットプリンタのインクカートリッジ交換時期監視方法。
  4. 印刷データに対応してインク液滴を吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに供給される各色インクが貯留された各インクカートリッジを着脱可能に装着するためのカートリッジ装着部と、
    カートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジの交換毎に、前記インクジェットヘッドからの適正なインク液滴の吐出動作を保証するために各インクカートリッジから一律に所定量のインクを吸引するインク消費動作を行うヘッドメンテナンス手段と、
    前記カートリッジ装着部に装着されている各インクカートリッジのインク消費量を演算して各インクカートリッジのインク残量を監視するインク残量監視手段と、
    インク残量が予め定めた第1の残量を下回ったインク切れの第1のインクカートリッジの有無を判別する第1の判別手段と、
    インク残量Mが、少なくとも次式を満たす第2のインクカートリッジの有無を判別する第2の判別手段と、
    M<S×(N−1)
    但し、N:装着されているインクカートリッジの個数
    S:インクカートリッジの交換毎に各インクカートリッジで消費される
    インク消費量
    これらの判別結果を出力する出力手段とを有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項4において、
    前記出力手段は、前記第1のインクカートリッジおよび第2のインクカートリッジが有る場合には、当該第1のインクカートリッジの交換を促す出力と共に、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する出力を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項5において、
    前記出力手段は、前記第1のインクカートリッジが無い場合には、前記第2のインクカートリッジの交換を推奨する出力を行わないことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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