JP2006054967A - コイル巻線方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯状に並列した複数本のワイヤをよじれなく連続して一対の巻枠に巻き付ける。
【解決手段】 水平方向に移動可能な第1,第2の巻枠1,2の第1巻枠1の回転軸X1を回転母体3の回転軸Xに一致させた状態で、第1の巻枠1を回転させながら、下方向に移動するノズル7から帯状に並列した複数本のワイヤWを螺旋状に巻線して第1のコイルを形成した後、第1の巻枠1より下方に位置する第2の巻枠2を回転母体3の中心まで移動させて第1,第2の巻枠1,2を一体に回転し、第2の巻枠2に第2のコイルを連続して巻線し、下方から上昇するコイル挿入治具9に第1,第2のコイルを挿入する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、家庭用電気製品や自動車等に用いられる各種モータの固定子スロットに挿入可能なコイルの巻線方法に関する。
従来、回転するフライヤから帯状に並列した複数本のワイヤを上下方向に移動可能な巻枠に巻線し、巻線されたコイルを順次下方のコイル挿入治具を介してモータの固定子スロットに挿入するフライヤ回転型のコイル巻線方法があった。
しかし、この種のフライヤ回転型のコイル巻線方法にあっては、コイル巻線中にワイヤのよじれが発生し、巻枠に巻線されたコイルの半径方向の厚みがそのよじれ分だけ大きくなるため、コイル挿入治具の同一円周上に植設された多数対のブレード間へのコイル挿入に無理がかかってワイヤ切断のおそれがあると共に、ワイヤの整列巻きが損なわれてワイヤの占積率低下につながるおそれもあった。
このような点を解決するため、フライヤから供給される帯状に並列した複数本のワイヤを上下方向に移動する巻枠に巻線し、巻線されたコイルを順次下方のコイル挿入治具に挿入するコイル巻線装置において、上記フライヤに、それと同動して回転するダミーフライヤを一体に設けると共に、上記巻枠と同軸上にその平均周長とほぼ等しいダミードラムを回転自在に設け、ノズルから供給される複数本のワイヤをダミーフライヤによりダミードラムに巻き付けながら、上記フライヤから供給して巻枠に巻線することにより、複数本のワイヤのよじれを防止するようにしたよじれ防止装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
ところが、このようなワイヤのよじれ防止装置にあっては、複数本のワイヤのよじれ防止は可能であるが、ダミーフライヤやダミードラム等の追加部材と、それらを同期して駆動する駆動手段とが必要になり、巻線装置全体の大きさが大きくなって設置場所が制約され、構成が複雑化して生産コストが上昇すると共に、メンテナンスも面倒になるという問題点があった。
このような問題点を解決するため、回転する巻枠に、この巻枠の回転軸に平行に移動するノズルから帯状に並列した複数本のワイヤを螺旋状に巻き付けてコイルを巻線し、巻線したコイルをコイル挿入治具を介してモータの固定子スロットに挿入することにより、複数本のワイヤのよじれを防止し得るようにした巻枠回転型のコイル巻線装置が開発されている。このような巻枠回転型のコイル巻線装置では、第1極のコイルが巻き終わると、コイル挿入治具を巻枠方向に前進させ、上記巻枠に対向する対のブレードを上記コイルに挿入した後、コイル挿入治具を後退させ、第1極のコイルを巻枠側からコイル挿入治具側に移し換え、その終端の渡り線を巻枠に固定した後、コイル挿入治具をモータの極数に応じて所定角度回転させると共に、ノズルを元の位置に復帰させ、再び巻枠を回転させて第2極のコイルを巻線してコイル挿入治具の次対のブレード間に移し換え、同様にして、所定の極数のコイルをすべて巻線すると、ワイヤの最終端の端末線をカットして固定子1個分の巻線が完了する。
しかし、このようなコイル巻線方法では、巻枠からコイルを移し換えるコイル挿入治具が巻枠回転中は静止状態を保っているので、帯状に並列した複数本(例えば15本乃至20本)のワイヤを巻線すると、各コイル間の渡り線によじれが発生して線幅が増加する。そのため、コイルの固定子スロットへの挿入に無理がかかり、ワイヤの被膜が破れて絶縁不良が生じたり、テンション値が高くなってモータ特性が劣化したり、ワイヤの供給が困難になって稼働率が低下したりする問題点があった。そのため、多数のコイルを連続して巻線することができず、各コイル毎に端末線をカットしてコイルを分割しなければ次の巻線を行うことが不可能であり、コイルを固定子スロットに挿入した後の端末線の処理に多大の工数を必要とすると同時に、渡り線の長さも長くなるという問題点があった。
このような問題点を解決するため、ノズルを通って供給される帯状に並列した複数本のワイヤを、回転する巻枠に巻き付けてコイルを形成し、形成したコイルを1極分ずつ順次コイル挿入治具に移し換えるコイル巻線装置において、上記コイル挿入治具を上記巻枠に同期して同一方向に同一回転数で回転させるようにしたコイル巻線装置も開発されている(例えば特許文献2参照)。
特開平11−98779号公報 特開2000−134876号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されたコイル巻線装置によるコイル巻線方法にあっても、帯状に並列した複数本のワイヤのよじれは防止されるが、大形で重量の大きいコイル挿入治具を巻枠に同期して回転させているため、装置が大形化し、巻枠の回転速度が低下して巻線効率が劣化すると共に、渡り線の長さも長くなるという点に問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、巻枠の高速回転が可能で端末線の本数を減少させ渡り線の長さを短くし得て、且つ、帯状に並列した複数本のワイヤのよじれを防止することができるコイル巻線方法を提供することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、帯状に並列した複数本のワイヤを、そのワイヤに直交する方向に移動可能なノズルから供給し、そのノズルの移動方向にそれぞれ平行な回転軸の回りに回転する第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材に連続して巻線するコイル巻線方法であって、上記第2の被巻線部材を、少なくとも上記第2の被巻線部材の軸線方向に沿う巻線長だけ上記ノズルの移動方向にずらせ、上記第1の被巻線部材をその回転軸の回りに回転して第1のコイルを巻線した後、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材を、それぞれその回転軸に直交する方向に移動させて、上記第1の被巻線部材の移動前の回転軸の位置に、上記第2の被巻線部材の回転軸の位置を移行させ、上記第2の被巻線部材をその回転軸の回りに上記第1の被巻線部材と一体的に回転させて、上記第2の被巻線部材に第2のコイルを巻線するコイル巻線方法を提供するものである。
そして、上記のコイル巻線方法において、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材は、それぞれ第1の巻枠及び第2の巻枠であるようにするのがよく、上記第2の巻枠に重錘を付加して上記第1の巻枠と一体的に回転するときのバランスを保つようにするとさらによい。
また、帯状に並列した複数本のワイヤを、そのワイヤに直交する方向に移動可能なノズルから供給し、そのノズルの移動方向に平行な中心軸線方向にそれぞれ移動可能な第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材に順次連続して巻線するコイル巻線方法であって、上記第2の被巻線部材を、上記第1の被巻線部材への上記ワイヤの供給経路に干渉しない位置まで上記中心軸線方向へずらせ、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材を一体として共通の回転中心の回りに回転させて上記第1の被巻線部材に第1のコイルを巻線した後、上記第2の被巻線部材を、上記ワイヤの供給経由内へ進入する位置まで上記中心軸線方向へずらせ、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材を一体として上記共通の回転中心の回りに回転させて、上記第2の被巻線部材に第2のコイルを巻線するコイル巻線方法も提供する。
そして、上記のコイル巻線方法において、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材は、それぞれ固定子の第1のコア及び第2のコアとするのが好ましい。
この発明によるコイル巻線方法によれば、第1のコイル巻線方法では、第1の被巻線部材を回転させて第1のコイルを巻線した後、ノズルの移動方向にずらせた第2の被巻線部材の回転軸を、第1の被巻線部材の回転軸の位置まで移行させ、その位置で第2の被巻線部材を回転させて第2のコイルを巻線するようにしたので、第1,第2のコイルの渡り線を切断することなく、一対のコイルを連続してよじれなく巻線することができる。そのため、端末線の本数が減少して巻線後の端末線の処理が容易になると共に、渡り線の長さも短くすることができる。
また、第2のコイル巻線方法では、第2の被巻線部材を、第1の被巻線部材へのワイヤ供給経路に干渉しない位置まで中心軸線方向へずらせて第1,第2の被巻線部材を共通の回転中心の回りに回転させ、第1の被巻線部材に第1のコイルを巻線した後、第2の被巻線部材をワイヤの供給経路内へ進入させて第2の被巻線部材に第2のコイルを巻線するようにしたので、さらに簡単な方法で第1,第2のコイルを連続してよじれなく巻線することが可能になる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
この発明によるコイル巻線方法を実施するためのコイル巻線装置は、帯状に並列した複数本のワイヤを供給しながら所定方向に移動するノズル、ノズルの移動方向にそれぞれ平行な軸線を有し、単独あるいは一体的に回転する第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材、第1,第2の被巻線部材をその回転軸線の回りに回転させたり、中心軸線方向に移動させたりする駆動手段等から構成されている。
〔実施例1〕
図1は、上記第1の被巻線部材及び上記第2の被巻線部材が第1の巻枠及び第2の巻枠からなる実施例1のコイル巻線装置と、巻線されたコイルを受け取ってモータの固定子スロットに挿入するコイル挿入装置との概略構成を模式的に示す正面図である。
基台10の上部に水平状態に設けられた基板11には、図で垂直方向の回転軸X1,X2を有する第1の巻枠1及び第2の巻枠2が水平方向(図で左右方向)に移動可能に設けられている。また、基板11の図で左側には移動した第1の巻枠1及び第2の巻枠2をそれぞれ回転させる回転母体3が回転自在に設けてあり、回転駆動モータ4によりタイミングベルト5を介して軸線Xの回りに往復回転可能に駆動されている。そして、第2の巻枠2の巻線部は第1の巻枠1の巻線部に対して、少なくとも第1のコイルの軸線X1に沿う巻線長だけ下方にずらせて配設されており、第1,第2の巻枠1,2は巻枠上下動モータ6により上下動する。
第1,第2の巻枠1,2の左方には、帯状に並列した複数本のワイヤWを上記第1,第2の巻枠1,2に供給するノズル7が設けてあり、ワイヤWに直交する方向(図で上下方向)にノズル駆動モータ8によりボールねじ機構等を介して往復駆動される。なお、ノズル7は、離散した複数本のワイヤをワイヤ投入口から挿入して帯状に並列した複数本のワイヤに整形し、適当なテンションを与えてワイヤ排出口から供給するようにした公知のワイヤ供給手段である。
このような構成からなるコイル巻線装置の図で下方には、基台10に設けられ図示しない駆動手段により、垂直方向に昇降可能であり、巻線しようとするモータの極数に応じてインデックス回転可能な周知のコイル挿入治具9が設けてある。
図2は第1の巻枠1及び第2の巻枠2の概略形状を示す平面図であり、コイル巻線開始時の位置を示している。第1の巻枠1は、巻枠本体1aと、ノズル7から供給される帯状に並列した複数本のワイヤW(図2では1本のみを示している)の巻き始め線W1を把持するグリッパ1bと、巻き始め線W1の長さを設定する巻き始め線ガイド1cと、これらを一体に固設する第1の巻枠基板1dとからなり、回転軸X1の回りに回転する。
また、第2の巻枠2は、巻枠本体2aとワイヤWの渡り線W2(図12参照)の長さを設定するガイドピン2bと、重錘2cと、これらを一体に固設する第2の巻枠基板2dとからなり、重錘2cは、第2の巻枠2が図2で左方に移動して第1の巻枠1と一体となってさらに同方向に移動し、第2の巻枠2の回転軸X2の位置が移動前の第1の巻枠1の回転軸X1の位置となり、第1,第2の巻枠1,2が一体となって回転軸X2の回りに回転するとき、その一対の巻枠の回転バランスをとるためのものである。また、巻枠本体1a,2aの平面図における長手方向の中心線CL1及びCL2は、コイル巻線が終了してコイル挿入治具9に挿入された状態で、図15に示すように、コイル挿入治具9の中心線上で交わるようにその交差角が設定されている。
次に、このような構成からなるコイル巻線装置を用いて第1,第2の巻枠1,2に連続して巻線するコイル巻線方法を図1及び図3〜図8に示す正面図と、図2及び図9〜図15に示す平面図を参照して詳細に説明する。これらの各図においては、図を簡略化して分かりやすくするため、図1及び図3〜図8においては、第1の巻枠1は巻枠本体1aとグリッパ1bのみを、第2の巻枠2は巻枠本体2aと重錘2cのみを示し、図9〜図15においては、第1,第2の巻線基板1d,2d及び重錘2cは省略し、特に図9〜図11では、離間して不作動状態にある第2の巻枠2も省略してある。
図1及び図9を参照して、第1の巻枠1の回転軸X1の位置が回転母体3の回転軸Xの位置にある状態で、図1において最上位に位置するノズル7から供給されるワイヤWの巻き始め線W1を第1の巻枠1のグリッパ1bに預け、第1の巻枠1を図9で矢示A1方向(時計方向)へ回転させながらノズル7を図1で下方へ移動させ、巻枠本体1aにワイヤWを螺旋状に巻線して第1のコイルC1を形成する(図3参照)。このとき、図10及び図11に示すように、ワイヤWの巻き始め線W1は巻き始め線ガイド1cによってその長さを所定の値に設定されてから巻枠本体1aにワイヤWが巻線される。
第1のコイルC1の巻線が終わると、第1の巻枠1の回転を停止させると共に、ノズル7をさらに僅かに下降させる。同時に、第2の巻枠2を図4の矢示A2方向(左方向)に搬送して第1の巻枠1に一体的に連結した状態でさらに矢示A2方向へ搬送し、第2の巻枠2の回転軸X2の位置を、第1の巻枠1の移動前の回転軸X1の位置、すなわち回転母体3の回転軸Xの位置に移行させて図4及び図12に示す状態とする。この状態で第2の巻枠2を回転軸X2(回転軸Xと同位置)の回りに矢示A3方向(反時計方向)に半回転させると、図5及び図13に示す状態となり、第1のコイルC1から第2のコイルC2(図6参照)への渡り線W2が、図13に示すように、第2の巻枠2の渡り線ガイドピン2bによって長さを設定される。
その後、第2の巻枠2を第1の巻枠1と一体のまま回転軸X2の回りに矢示A3方向に回転させながらノズル7を下降させると、第2の巻枠2の巻枠本体2aにワイヤWが螺旋状に巻線されて第2のコイルC2が形成され、図6及び図14に示す状態となる。これにより、第1のコイルC1から渡り線W2をカットすることなく連続して第2のコイルC2をよじれなく巻線することができる。
第1,第2のコイルC1,C2の巻線が終了すると、コイル挿入治具9を図7の矢示A4方向(上方向)に上昇させて第2のコイルC2をコイル挿入治具9に挿入し、次いで第1の巻枠1を図8の矢示A5方向(下方向)に下降させて第1のコイルC1をコイル挿入治具9に挿入する(図15参照)。第1,第2のコイルC1,C2のコイル挿入治具9への挿入が終わると、巻き終わり線W3を所定の長さに切断し、コイル挿入治具9を下降させた後、巻線しようとする固定子の極数に対応して所定角度インデックス回転させる。
同様にして、第3,第4の一対のコイルを連続巻線してコイル挿入治具9に挿入し、所定極数の対のコイルがすべて巻線されてコイル挿入治具9に挿入された後、図示しない固定子のスロットに挿入される。
このように、この実施例1のコイル巻線方法によれば、第1,第2の巻枠1,2に一対のコイルをカットすることなく連続してよじれなく巻線することができるため、簡単な方法で各コイルの端末線の本数が半減してその処理が容易になると同時に、コイル巻線の稼働率も向上する。また、連続巻線した一対のコイル間の渡り線も短くなる。
さらに、第2の巻枠2に重錘2cを付加することにより、第2の巻枠2が第1の巻枠1と一体的に回転したときのバランスをとることができ、高速巻線が可能になる。なお、この実施例1において、第1,第2の巻枠1,2は随時交換することができ、第1,第2の巻枠1,2に代えて固定子のコアを形成する第1,第2のコアに直接巻線することも可能である。
〔実施例2〕
次に、図16〜図18は第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材が固定子の第1のコア及び第2のコアからなる実施例2の概略構成を示す正面図である。この実施例2の基本構成は前実施例1とほぼ同様であるので、以下、主として前実施例1と異なる部分について説明する。
まず、図16を参照して、第1のコア21及び第2のコア22は、互いに平行する中心線X3,X4を有して上下方向に移動可能な第1の保持部材23及び第2の保持部材24の下部に固定されている。そして、コイル巻き始めの状態では、第2の保持部材24及び第2のコア22は中心軸線X4に沿って上昇し、第1のコア21へのワイヤ供給経路に干渉しないように、段違いの状態に保持されている。この状態で第1,第2の保持部材23,24は一体に固設されており、共通の回転中心Xaの回りに回転バランスを保って回転し、上下動可能なノズル7から供給される帯状に並列した複数本のワイヤWを第1のコア21に直接巻線して第1のコイルC3を得ることができる。
第1のコイルC3が巻線されると、第2の保持部材24を中心軸線X4に沿って図17の矢示A6方向へ下降させ、渡り線W2をとって、第1の保持部材23と一体のまま共通の回転中心Xaの回りに回転し、第2のコア22へ第2のコイルC4を巻線することができる(図18参照)。
この実施例2のコイル巻線方法によれば、モータ固定子を構成する多数のコアのうち、任意の隣接する一対のコアに連続して一対のコイルを巻線することができ、コイル挿入治具を介することなく、モータ固定子に直接装着することが可能になる。そのとき、第1,第2のコア21,22及びそれらを保持する第1,第2の保持部材23,24はいずれも小形且つ軽量であり、その共通の回転中心Xaは回転バランスを良好に保つ位置に設けられているので、高速回転による高速巻線が可能である。
なお、上記の実施例2において、第1,第2の保持部材23,24に第1,第2のコア21,22に代えて第1,第2の巻枠を固定すれば、実施例1で示した重錘も不要になり、簡単な構成で一対のコイルを巻線することができる。
この発明によるコイル巻線方法は、家庭用電気製品や自動車等に用いられる各種モータの固定子スロットに挿入可能なコイルの巻線に適用できる。そして、複数のコイル間の渡り線を切断することなく、一対のコイルを連続してよじれなく巻線することができる。そのため、端末線の本数が減少して巻線後の端末線の処理が容易になると共に、渡り線の長さも短くすることができる。
この発明によるコイル巻線方法を実施するための実施例1の概略構成を模式的に示す正面図である。 同じくその第1,第2の巻枠のみの形状を巻き線開始前の状態で示す平面図である。 第1の巻枠に第1のコイルを巻線する状態を示す正面図である。 第2の巻枠を巻線位置へ移動させる状態を示す正面図である。 第2の巻枠へ渡り線を移動させる状態を示す正面図である。 第2の巻枠に巻線する状態を示す正面図である。 コイル挿入治具を上昇させて第2の巻枠を挿入する状態を示す正面図である。 第1の巻枠を下降させてコイル挿入治具に挿入する状態を示す正面図である。
第1の巻枠にワイヤを巻き始める状態を示す平面図である。 第1の巻枠を半回転させた状態を示す平面図である。 第1の巻枠を1回転させた状態を示す平面図である。 第2の巻枠を回転中心へ移動させた状態を示す平面図である。 第1,第2の巻枠を一体的に半回転させた状態を示す平面図である。 第2の巻枠の巻線を終了した状態を示す平面図である。 第1,第2の巻枠に巻線した第1,第2のコイルをコイル挿入治具に挿入した状態を示す平面図である。
この発明によるコイル巻線方法を実施するための実施例2の第1のコアに第1のコイルを巻線する状態を示す正面図である。 第2のコアが下降して渡り線をとった状態を示す正面図である。 第2のコアに第2のコイルを巻線した状態を示す正面図である。
符号の説明
1:第1の巻枠(第1の被巻線部材) 1a:巻枠本体 1b:グリッパ
2:第2の巻枠(第2の被巻線部材) 2a:巻枠本体 2c:重錘
3:回転母体 7:ノズル 9:コイル挿入治具 10:基台 11:基板
21:第1のコア(第1の被巻線部材) 22:第2のコア(第2の被巻線部材)
23:第1の保持部材 24:第2の保持部材
W:ワイヤ W1:巻き始め線 W2:渡り線 W3:巻き終わり線

Claims (5)

  1. 帯状に並列した複数本のワイヤを、該ワイヤに直交する方向に移動可能なノズルから供給し、該ノズルの移動方向に平行な回転軸の回りに回転する第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材に順次連続して巻線するコイル巻線方法であって、
    前記第2の被巻線部材を、少なくとも前記第1の被巻線部材の軸線方向に沿う巻線長だけ前記ノズルの移動方向にずらせ、前記第1の被巻線部材をその回転軸の回りに回転して第1のコイルを巻線した後、前記第1の被巻線部材及び前記第2の被巻線部材を、それぞれその回転軸に直交する方向に移動させて、前記第1の被巻線部材の移動前の回転軸の位置に、前記第2の被巻線部材の回転軸の位置を移行させ、前記第2の被巻線部材をその回転軸の回りに前記第1の被巻線部材と一体的に回転させて、前記第2の被巻線部材に第2のコイルを巻線することを特徴とするコイル巻線方法。
  2. 前記第1の被巻線部材及び前記第2の被巻線部材は、それぞれ、第1の巻枠及び第2の巻枠である請求項1記載のコイル巻線方法。
  3. 請求項2記載のコイル巻線方法において、前記第2の巻枠に重錘を付加して前記第1の巻枠と一体的に回転するときのバランスを保つようにしたコイル巻線方法。
  4. 帯状に並列した複数本のワイヤを、該ワイヤに直交する方向に移動可能なノズルから供給し、該ノズルの移動方向に平行な中心軸線方向にそれぞれ移動可能な第1の被巻線部材及び第2の被巻線部材に順次連続して巻線するコイル巻線方法であって、
    前記第2の被巻線部材を、前記第1の被巻線部材への前記ワイヤの供給経路に干渉しない位置まで前記中心軸線方向へずらせ、前記第1の被巻線部材及び前記第2の被巻線部材を一体として共通の回転中心の回りに回転させて前記第1の被巻線部材に第1のコイルを巻線した後、前記第2の被巻線部材を前記ワイヤの供給経路内へ進入する位置まで前記中心軸線方向へ移動させ、前記第1の被巻線部材及び前記第2の被巻線部材を一体として前記共通の回転中心の回りに回転させて、前記第2の被巻線部材に第2のコイルを巻線することを特徴とするコイル巻線方法。
  5. 前記第1の被巻線部材及び前記第2の被巻線部材は、それぞれ固定子の第1のコア及び第2のコアである請求項4記載のコイル巻線方法。
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