JP2006054272A - 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器 - Google Patents

半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006054272A
JP2006054272A JP2004234014A JP2004234014A JP2006054272A JP 2006054272 A JP2006054272 A JP 2006054272A JP 2004234014 A JP2004234014 A JP 2004234014A JP 2004234014 A JP2004234014 A JP 2004234014A JP 2006054272 A JP2006054272 A JP 2006054272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor optical
optical device
laser
temperature
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004234014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4625661B2 (ja
Inventor
Noriko Sasada
紀子 笹田
Kazuhiko Naoe
和彦 直江
Kazuhisa Uomi
和久 魚見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Opnext Japan Inc
Original Assignee
Opnext Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Opnext Japan Inc filed Critical Opnext Japan Inc
Priority to JP2004234014A priority Critical patent/JP4625661B2/ja
Publication of JP2006054272A publication Critical patent/JP2006054272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4625661B2 publication Critical patent/JP4625661B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】特定の温度検知部品を使用せずに素子活性層部の温度を直接検知して、小型で低コストなレーザモジュールや光送受信器を提供すること。
【解決手段】たとえば電界吸収型変調器が集積された半導体レーザの場合、当該素子内で最も発熱するレーザ部近傍に電流−電圧特性を測定できる領域を設ける。電流−電圧特性は素子活性層部の温度によって変動するため、ある一定電流を注入したときの電圧値を読み取ることによって素子温度を検知する。このような半導体光素子を用いることで、特定の温度検知部品を必要としない小型で低コストなレーザモジュールや光送受信器を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続発振レーザや波長可変レーザ、伝送速度が2.5Gbit/s以上の半導体発光素子、光増幅器、及びそれらを搭載したレーザモジュールに関する技術であり、その技術分野は光送受信器に及ぶ。
一般に、半導体レーザ、電界吸収型変調器、または半導体光増幅器を駆動させると、局所的な発熱により素子活性層部の温度が上昇する。活性層部の温度が変動すると、活性層を形成している半導体のバンドギャップエネルギーが変動することによって半導体光素子の特性が変動する。
具体的には、半導体レーザの場合、活性層の温度が上昇すると発振閾値電流の増大、電流−光変換効率(スロープ効率)の低下、発振波長の増大等を引き起こす。特に、発振波長の増大は、活性層を形成する半導体材料がインジウム燐(InP)系化合物半導体で1.55μm波長帯の場合、約0.1nm/℃となる。
現在、幹線系において多く用いられている、複数チャンネルの波長の光信号を一つの光伝送線路で伝送する高密度波長多重(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)光通信においては、使用する各チャンネルの波長間隔は0.4nmまたは0.8nmという極めて狭い間隔に決められている。
したがって、DWDM光通信においてレーザの活性層温度の変動によって発振波長が変動することは、各波長の光信号が相互に影響しあう可能性があり、DWDMの提供が困難となりうる。
電界吸収型(EA:Electro−Absorption)変調器を集積した分布帰還型(DFB;Distributed FeedBack)レーザ(以下ではEA/DFBレーザという)の場合、レーザ部の活性層の温度上昇が変調器部に伝導することに加えて、変調器部に逆方向電圧を印加することによって変調器部の活性層も温度が上昇する。
変調器部の活性層温度が上昇すると、変調器部の吸収端波長の増大が起こる。その増大量は、1.55μm波長帯InP系化合物半導体の場合、約0.5nm/℃である。したがって、同波長帯かつ同半導体材料の場合、レーザ部の発振波長と変調器部の吸収端波長の差で定義されるΔHは、単位温度あたり0.4nm減少することになる。活性層部の温度上昇に伴うΔHの減少は、光のオン・オフの比である消光比の増大、チャーピング特性を決定するαパラメータの低下などを引き起こし、EA/DFBレーザの伝送特性を一定に保つことができない。
これに対して、例えば特開2002−323685号においては、変調器部の近傍に設けた薄膜ヒータなどによって、レーザ部とは独立に変調器部の温度制御を行い、素子特性を一定に保つ手段が示されている。
半導体光増幅器(SOA;Semiconductor Optical Amplifier)の場合は、活性層の温度上昇に伴い、利得ピーク波長が増大するため増幅率が変動し、増幅後の出力パワーの低下を引き起こす。
これらの半導体光素子を組み込んだレーザモジュールには、素子の温度変動を検知し、半導体光素子の温度制御を行って特性を一定に保つタイプのcooledレーザモジュールと、半導体光素子の駆動条件を変えて特性を一定に保つタイプのuncooledレーザモジュールとがある。cooledレーザモジュールの例としては、DWDM光通信用のモジュールや波長可変レーザを搭載したモジュールなど波長制御が必要なモジュールが挙げられる。また、uncooledレーザモジュールとしては、低コスト化および低消費電力化が必要な直接変調型レーザやEA/DFBレーザを搭載したモジュールが多い。いずれの場合も、レーザモジュール内にサーミスタを配置し、その抵抗値を読み取ることで素子温度を検知する。
サーミスタの配置場所は、素子が搭載されたチップキャリア上であることが多い。サーミスタによって検知した素子温度を、cooledレーザモジュールの場合はチップキャリア直下のペルチエ基板に、uncooledレーザモジュールの場合は半導体レーザや変調器の駆動回路に、それぞれ帰還する。
特開2002−323685号公報
現在のレーザモジュールにおいては、上述したサーミスタを使用して素子温度を検知する場合がほとんどである。しかし、サーミスタで検知する温度は、チップキャリアやはんだの熱抵抗を介したものであって、素子の活性層部の温度を直接検知しているわけではない。また、サーミスタを使用している以上、チップキャリアもしくはレーザモジュールのサイズを縮小することは困難であるし、実装工程にも時間を要する。
本発明において解決しようとする課題は、サーミスタなどの特定の温度検知部品を使用することなく素子の活性層部の温度を直接検知し、また小型で低コストなレーザモジュールを提供することである。
前述した課題を解決するために、半導体光素子内に活性層部の温度を測定できる領域を設ける。具体的には、同一半導体基板内、特に最も発熱する素子構造の近傍に電流−電圧(I−V)特性を測定することができる領域を設ける。この領域は、p型半導体とn型半導体とで活性層を形成する真性(Intrinsic)半導体を挟んだPIN接合、あるいはp型半導体とn型半導体からなるPN接合にメサ構造が形成されている必要がある。
メサ構造がストライプ形状の場合、その幅、長さは、それぞれ数μm、50μm程度あれば十分である。また、メサ構造が円形状の場合、その直径は数μmあれば十分である。このような半導体構造にp電極とn電極を形成する。
以上のようにして形成されたI−V特性測定領域に、ある一定電流を注入したときの電圧値を読み取る。注入する電流については、I−V特性測定領域がPIN接合から構成される場合は特に、I−V特性測定領域でレーザ発振が起こらない程度に微小なDC電流であるか、I−V特性測定領域の発熱を極力抑えるためにパルス電流であることが望ましい。
I−V特性は活性層部の温度によって変動するため、読み取った電圧値で素子温度を検知することが可能である。これは、活性層部の温度が上昇した場合に結晶格子間隔の熱膨張によってバンドギャップエネルギーが低下する、という半導体の基本的な性質を利用したものである。
本発明を用いることによって、半導体光素子の特性に大きな影響を与える活性層部の温度をより直接的に検知することができ、レーザモジュールの温度制御機構や駆動回路に正確な情報を帰還することが可能となる。また、素子内で温度検知ができるため、従来使用していたサーミスタなどの温度検知部品が不要となり、レーザモジュールの低コスト化を実現できる。
さらに、温度検知部品を搭載するための面積を削減することも可能となるため、レーザモジュールの小型化へとつながるだけでなく、温度検知部品の搭載が不要となるため、レーザモジュールの実装時間の削減が可能となる。
以下に本発明に関する具体的な実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例である、EA/DFBレーザ(レーザ部101、電界吸収型変調器部102)にI−V特性測定部103を備えた半導体光素子の斜視図(図1(a))、及び点線A−A′の断面構造(図1(b))である。I−V特性測定部103は、最も発熱するレーザ部101の近傍であることが望ましい。104は、レーザ部101と変調器部102を電気的に分離させるために、抵抗値の小さなInGaAsなどで形成されているコンタクト層を除去した分離溝である。
図1(b)を詳細に説明する。ここでは、EA/DFBレーザとして一般的な構造である、n型InP半導体基板を用いたFeドープInP埋め込み構造を示す。105はn型InP、106はInGaAsPなどで構成される活性層、107はp型InP、108はコンタクト層、109はFeドープInP、110は半導体保護膜、111はp電極、112はn電極である。
図1(b)では、I−V特性測定部103はレーザ部101と同一半導体多層構造となっているが、変調器部102の多層構造や単なるPN接合であっても構わない。いずれにしても、I−V特性測定部103を作製する場合、従来のI−V特性測定部を有しないEA/DFBレーザに比べて、多層構造の形成、ストライプパターン形成、及び電極形成など、レーザ部や変調器部のそれらと同一工程で作製することが可能なため、製造コストが増えることはない。
図2に、レーザ部と同一多層構造に長さ400μm幅1.3μmのメサストライプ構造を形成したI−V特性測定部103に65mAの一定パルス電流を注入した場合の、電圧値の活性層温度依存性を示す。活性層部の温度が上昇すると、バンドギャップエネルギーが低下し電圧値が減少する。レーザ部101の活性層部で発生した熱は、周囲の半導体を通じてI−V特性測定部103の活性層部に伝導する。
したがって、I−V特性測定部103に一定電流を注入した際の電圧値を読み取ることによって、レーザ部101の活性層部の温度を直接検知することが可能となる。活性層部の温度を検知することで、たとえば素子の温度制御を行いΔHの安定化、すなわち特性の安定化を図ることができる。
図3(a)に直接変調型レーザ301にI−V特性測定部302を備えた素子構造を示す。図3(b)は、図3(a)中に示す点線B−B′の断面構造である。ここでは、直接変調型レーザとして一般的な構造である、n型InP基板を用いたリッジ構造を示す。303はn型InP、304はInAlAsPなどで形成される活性層、305はp型InP、306はコンタクト層、307は半導体保護膜、308はp電極、309はn電極である。
この場合も、実施例1のEA/DFBレーザ素子の場合と同様に、I−V特性測定部302は直接変調型レーザ301の近傍に配置させることが望ましい。ただし、レーザ部301とI−V特性測定部302とが同一活性層でつながっているリッジ構造においては、レーザ部301で発振したレーザ光がI−V特性測定部302へ伝播した場合でもレーザ光強度が十分弱くなる程度にまで離して配置するか、図3(b)に示すように、活性層304を貫くような深さの分離溝310が必要である。
I−V特性測定部302の半導体多層構造については、実施例1と同様に単なるPN接合であってもよい。いずれにしてもI−V特性測定部302を作製する際、新規な作製工程が増えることはない。
レーザ部301の活性層部で発生した熱は、活性層や周囲の半導体を通じてI−V特性測定部302の活性層部に伝導する。本実施例では、活性層を形成している半導体材料が異なるためバンドギャップエネルギーや温度によるその変動量は、実施例1のEA/DFBレーザの場合とは異なるが、I−V特性の活性層部温度依存性は図2と同様な傾向を示す。したがって、直接変調型レーザの場合においても、ある一定電流を注入したときの電圧値からレーザ部の活性層の温度を直接検知できることは言うまでもない。
図4は、実施例1で述べたEA/DFBレーザ内にI−V特性測定部を設けた素子を、素子の温度制御を必要とするcooledレーザモジュールに搭載した場合の構造を示す。ここで、404はEA/DFBレーザ(401:半導体レーザ部、402:電界吸収型変調器部、403:I−V特性測定部)、405は終端抵抗、406はペルチエ基板、407、408はそれぞれEA/DFBレーザからの前方、後方出力光、409は前方出力光407をファイバ結合させるための集光用レンズ、410は後方出力光408を受光するためのモニタ用フォトダイオード(以下ではモニタPDと呼ぶ)、411はcooledレーザモジュールのパッケージである。
このレーザモジュールでは、モニタPD410で受光した後方出力光パワーの変動をレーザ駆動電流源へ帰還して前方出力光パワーを常に一定に保つAPC(Auto Power Control)制御を行っている。また、実施例1で述べた方法を用いて、I−V特性測定部503で測定した電圧値を電圧/温度変換部を介して素子活性層部の温度を検知する。そして、この温度を素子が搭載されているチップキャリア(図4ではチップキャリアは省略している)の直下に配置したペルチエ基板に帰還し、素子活性層部の温度を常に一定に保つATC(Auto Temperature Control)制御を行う。
一般にレーザモジュールは、0℃〜70℃という広い周囲温度環境のもとで一定の特性を満足しなければならない。DWDM光通信用レーザモジュールの場合、周囲の環境がいかに変化しても波長変動は極力抑える必要がある。しかしながら、従来のレーザモジュールでは、その周囲温度が0℃から70℃まで変動したときの波長変動が±20pm程度生じてしまう。
この原因は、チップキャリア上に配置されたサーミスタによって検知した半導体光素子の温度が、チップキャリアの熱抵抗やはんだの不均一性などによるばらつきを含んだ温度であったためである。したがって、本実施例のATC制御方法を用いれば、素子温度を直接検知することができ、周囲の温度環境の変化による波長変動を従来の±20pmよりも低減することが可能となる。
図5は、実施例1で述べたEA/DFBレーザ内にI−V特性測定部を設けた素子を、素子の温度制御を行わないuncooledレーザモジュールに搭載した場合の構造を示す。ここで、504はEA/DFBレーザ(501:半導体レーザ部、502:電界吸収型変調器部、503:I−V特性測定部)、505は終端抵抗、506、507はそれぞれEA/DFBレーザからの前方、後方出力光、508は前方出力光506をファイバ結合させるための集光用レンズ、509は後方出力光507を受光するためのモニタPD、510はuncooledレーザモジュールのパッケージである。
前述したように、EA/DFBレーザでは温度制御しなければ素子活性層部の温度上昇に伴ってΔHが減少し、たとえば消光比の増大を引き起こす。素子活性層部の温度が変動しても特性を一定に保つためには、電界吸収型変調器502の駆動条件を変える必要がある。具体的には、素子温度が上昇した場合、変調器部に印加する高周波信号の振幅の低減、または高周波信号のオンレベルの電圧値(バイアス電圧値)を増大させればよい。
このように、uncooledレーザモジュールでは、I−V特性測定部503で検知した素子活性層部の温度を変調器部502に印加する高周波信号のバイアス・振幅制御部へ帰還することで素子特性を一定に保つ。
図6は実施例2で述べた直接変調型レーザ内にI−V特性測定部を設けた素子を、uncooledレーザモジュールに搭載した場合の構造を示す。ここで、603は直接変調型レーザ(601:レーザ部、602:I−V特性測定部)、604、605はそれぞれ直接変調型レーザ603からの前方、後方出力光、606は前方出力光604をファイバ結合させるための集光用レンズ、607は後方出力光605を受光するためのモニタPD、608はuncooledレーザモジュールのパッケージである。
前述したように、直接変調型レーザでは素子活性層部の温度上昇に伴って、発振閾値電流が増大し、かつスロープ効率が減少するため、光出力の低下、及び消光比の増大を引き起こす。実施例4と同様に、素子活性層部の温度が変動したときに特性を一定に保つためには、レーザ部601の駆動条件を変える必要がある。具体的には、後方出力光パワーの変動をモニタPD607で検知して、これをレーザ部601のバイアス制御部に帰還してAPC制御を行う。また、素子活性層部の温度変動をI−V特性測定部602で検知し、それをレーザ部601の変調電流制御部に帰還してATC制御を行う。
このようにして、直接変調型レーザを搭載したuncooledレーザモジュールの特性を一定に保つことが可能となる。
図7は、アレイ化された複数のDFBレーザ部701から構成される波長可変DFBレーザ、多モード干渉合波器702、SOA703とが集積されている半導体光素子に、I−V特性測定部704を設けた構造である。アレイ化された複数のDFBレーザ部701の各々には、互いに異なるピッチの回折格子が形成されている。
また、図8は、アレイ化された複数の、活性領域部801と分布ブラッグ反射器(DBR;Distributed Bragg Reflector)部802で構成される波長可変DBRレーザ、多モード干渉合波器803、SOA804とが集積されている半導体光素子に、I−V特性測定部805を設けた構造である。806は、活性領域部801とDBR部802とを電気的に分離するための分離溝である。アレイ化された複数のDBR部802の各々には、互いに異なるピッチの回折格子が形成されている。実施例1、2と同様、図7、8においても、I−V特性測定部704、805は最も発熱するレーザ部の近傍であることが望ましい。
図7、8はいずれも波長可変レーザであるが、両者で発振波長を変える手法が異なる。図7のアレイ化された波長可変DFBレーザでは、活性層部の温度を変えることでそれぞれのDFBレーザはある波長範囲で発振する。各DFBレーザで回折格子ピッチが異なるため、アレイ全体としては広範囲にわたって発振波長を可変にすることができる。
一方、図8のアレイ化された波長可変DBRレーザでは、光の増幅機能を有する活性領域部801に電流を注入することによってレーザ発振を起こし、DBR部に注入する電流値を変えることによって、ある波長に対する反射率を変えて発振波長を制御する。各DBR部で回折格子ピッチが異なるため、アレイ全体としては広範囲にわたって発振波長を可変にすることができる。
いずれの場合においても、素子活性層部の温度を直接検知することで発振波長を一定に保つことができる。また、SOAの利得を一定に保つことも可能であり、出力パワーの安定化にもつながる。
図9は図7で示した波長可変DFBレーザを、cooledレーザモジュールに搭載した場合の構造を示す。ここで、904は波長可変レーザ(901:DFBレーザ(アレイ化されたものの一つを示す)、902:SOA、903:I−V特性測定部)、905はペルチエ基板、906は前方出力光、907はビームスプリッタ、908はモニタPD、909は前方出力光906をファイバ結合させるための集光用レンズ、910はcooledレーザモジュールのパッケージである。
波長可変レーザモジュールでは、レーザ部に注入する電流値を一定に保つACC(Auto Current Control)制御を行う場合が多い。一方、APC制御については、モニタPD908で受光した前方出力光の変動をSOA駆動電流源へ帰還することで光出力を一定に保っている。また、I−V特性測定部903で測定した電圧値を電圧/温度変換部を介して、素子活性層部の温度を検知する。そして、この温度をペルチエ基板に帰還してATC制御を行う。
従来は、ATC制御にはエタロンとPDを主部品として構成される波長ロッカモジュールを使用していた。つまり、前方出力光906の波長を波長ロッカモジュールでモニタし、波長変動量から素子活性層部の温度変動を読み取り、ペルチエ基板905に帰還していた。しかし、本実施例のモジュールを使用することによって、波長ロッカモジュールを使用することなくATC制御が可能となるため、モジュールのサイズ・コストを大幅に削減することが可能となる。
なお、以上説明した実施例3乃至5、及び実施例7で述べたレーザモジュールを光送受信器に組み込むことによって、特性の安定した、小型で低コストな光送受信器を実現できる。
本発明によって、従来のレーザモジュールに比べて、特性の安定した、小型・低コストなレーザモジュールや光送受信器を実現することが可能となり、産業上非常に有効な発明である。
電界吸収型変調器集積レーザにI−V特性測定領域を設けた素子構造と断面構造を示す図である。 I−V特性測定部に一定電流を注入したときの電圧値の活性層部温度依存性を示す図である。 直接変調型レーザにI−V特性測定領域を設けた素子構造と断面構造を示す図である。 電界吸収型変調器集積レーザを搭載したcooledレーザモジュールの構造を示す図である。 電界吸収型変調器集積レーザを搭載したuncooledレーザモジュールの構造を示す図である。 直接変調型レーザを搭載したuncooledレーザモジュールの構造。 波長可変DFBレーザにI−V特性測定領域を設けた素子構造を示す図である。 波長可変DBRレーザにI−V特性測定領域を設けた素子構造を示す図である。 波長可変DFBレーザを搭載したcooledレーザモジュールの構造を示す図である。
符号の説明
101、301、401、501、601・・・半導体レーザ部、102、402、502・・・電界吸収型変調器部、103、302、403、503、602、704、805、903・・・I−V特性測定部、104、310、806・・・分離溝、105、303・・・n型InP、106・・・InGaAsP活性層、107、305・・・p型InP、108、306・・・コンタクト層、109・・・FeドープInP、110、307・・・半導体保護膜、111、308・・・p電極、112、309・・・n電極、304・・・InAlAsP活性層、404、504・・・電界吸収型変調器集積レーザ、405、505・・・終端抵抗、406、905・・・ペルチエ基板、407、506、604、906・・・前方出力光、408、507、605・・・後方出力光、409、508、606、909・・・集光用レンズ、410、509、607、908・・・モニタ用フォトダイオード、411、910・・・cooledレーザモジュールのパッケージ、510、608・・・uncooledレーザモジュールのパッケージ、701、901・・・DFBレーザ、702、803・・・他モード干渉合波器、703、804、902・・・SOA、801・・・活性領域部、802・・・DBR部、904・・・波長可変DFBレーザ、907・・・ビームスプリッタ

Claims (12)

  1. 活性層を有する半導体光素子であって、
    前記活性層の温度を測定できる領域を、該半導体光素子と同一の半導体基板上にモノリシックに集積したことを特徴とする半導体光素子。
  2. 請求項1に記載の半導体光素子であって、
    前記活性層の温度を測定できる領域は、電流対電圧特性を測定することを特徴とする半導体光素子。
  3. 半導体基板上に形成された発光素子および光変調器および光増幅器の少なくとも一つ有する半導体光素子であって、前記半導体光素子とは独立に形成された電流対電圧特性を測定するための半導体素子領域を、前記半導体光素子とモノリシックに集積したことを特徴とする半導体光素子。
  4. 前記半導体光素子が電界吸収型変調器集積レーザであることを特徴とする、請求項3に記載の半導体光素子。
  5. 前記半導体光素子が直接変調型レーザであることを特徴とする、請求項3に記載の半導体光素子。
  6. 前記半導体光素子が一つ、あるいは複数のアレイ化された、分布帰還型レーザで構成される波長可変レーザであることを特徴とする、請求項3に記載の半導体光素子。
  7. 前記半導体光素子が一つ、あるいは複数のアレイ化された、活性領域部と分布ブラッグ反射器部で構成される波長可変レーザであることを特徴とする、請求項3に記載の半導体光素子。
  8. 前記半導体光素子が半導体光増幅器であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体光素子。
  9. 請求項4〜7に記載の半導体光素子を搭載し、前記半導体光素子の温度制御を行うレーザモジュールであって、前記半導体光素子内にモノリシック集積された電流−電圧特性測定領域に、ある一定電流を注入したときの電圧値を、半導体光素子の温度調節機構に帰還することを特徴とするレーザモジュール。
  10. 請求項8に記載の半導体光素子を搭載し、前記半導体光素子の温度制御を行う光増幅器モジュールであって、前記半導体光素子内にモノリシック集積された電流−電圧特性測定領域に、ある一定電流を注入したときの電圧値を、半導体光素子の温度調節機構に帰還することを特徴とする光増幅器モジュール。
  11. 請求項4〜5に記載の半導体光素子を搭載し、前記半導体光素子の温度制御を行わないレーザモジュールであって、前記半導体光素子内にモノリシック集積された電流−電圧特性測定領域に、ある一定電流を注入したときの電圧値を、電界吸収型変調器または直接変調型レーザの駆動回路に帰還することを特徴とするレーザモジュール。
  12. 請求項9〜11に記載のレーザモジュールまたは光増幅器モジュールを搭載したことを特徴とする光送受信器。
JP2004234014A 2004-08-11 2004-08-11 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器 Active JP4625661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004234014A JP4625661B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004234014A JP4625661B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006054272A true JP2006054272A (ja) 2006-02-23
JP4625661B2 JP4625661B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=36031561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004234014A Active JP4625661B2 (ja) 2004-08-11 2004-08-11 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4625661B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273735A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Eudyna Devices Inc 光半導体装置、およびその制御方法
JP2008078353A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Oki Electric Ind Co Ltd 光送信装置
WO2008126275A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Fujitsu Limited 波長可変レーザーの駆動方法および光送信器
JP2019110164A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 株式会社堀場製作所 半導体レーザ装置及びその製造方法並びにガス分析装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265886A (ja) * 1985-05-20 1986-11-25 Nec Corp 半導体レ−ザ及びその駆動方法
JPH09312441A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Nec Corp 光送信器
JPH11220213A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体光源装置、および、その制御方法
JP2001154160A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Nec Corp 光スイッチ
JP2001284711A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Hitachi Ltd 光伝送装置及びこれを用いた光システム
JP2002323685A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Hitachi Ltd 半導体レーザ素子および光送信モジュール
JP2004061556A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Fujitsu Ltd 電界吸収型光変調器を備えた半導体レーザモジュールの駆動回路および駆動方法
JP2004221267A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高速波長可変分布帰還型半導体レーザアレイ及び分布帰還型半導体レーザ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265886A (ja) * 1985-05-20 1986-11-25 Nec Corp 半導体レ−ザ及びその駆動方法
JPH09312441A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Nec Corp 光送信器
JPH11220213A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体光源装置、および、その制御方法
JP2001154160A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Nec Corp 光スイッチ
JP2001284711A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Hitachi Ltd 光伝送装置及びこれを用いた光システム
JP2002323685A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Hitachi Ltd 半導体レーザ素子および光送信モジュール
JP2004061556A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Fujitsu Ltd 電界吸収型光変調器を備えた半導体レーザモジュールの駆動回路および駆動方法
JP2004221267A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高速波長可変分布帰還型半導体レーザアレイ及び分布帰還型半導体レーザ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273735A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Eudyna Devices Inc 光半導体装置、およびその制御方法
JP2008078353A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Oki Electric Ind Co Ltd 光送信装置
WO2008126275A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Fujitsu Limited 波長可変レーザーの駆動方法および光送信器
JP2019110164A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 株式会社堀場製作所 半導体レーザ装置及びその製造方法並びにガス分析装置
JP7049820B2 (ja) 2017-12-15 2022-04-07 株式会社堀場製作所 半導体レーザ装置及びその製造方法並びにガス分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4625661B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6757499B1 (en) Optical transmitter and optical signal transmitter
US7733929B2 (en) Wavelength tunable optical transmitter and optical transceiver
US6516017B1 (en) Multiwavelength semiconductor laser device with single modulator and drive method therefor
KR100411871B1 (ko) 발광 장치
US20130094527A1 (en) Wavelength monitor, wavelength lockable laser diode and method for locking emission wavelength of laser diode
US20110292960A1 (en) Wavelength tunable semiconductor laser
JP2001320124A (ja) 変調器集積化光源及び光通信用モジュール
CN111033918B (zh) 半导体光学集成元件
US6826212B2 (en) Module for optical communications
US7733933B2 (en) Wavelength tunable laser apparatus and wavelength control method
US20080144682A1 (en) Semiconductor laser diode and optical module employing the same
JP4625661B2 (ja) 半導体光素子、レーザモジュール、及び光送受信器
US6760352B2 (en) Semiconductor laser device with a diffraction grating and semiconductor laser module
US9698566B1 (en) Optical module
JP2010123643A (ja) 半導体アレイ素子、レーザモジュール、光送信モジュール、および光伝送装置
KR100300239B1 (ko) 반도체 발광 소자 및 광섬유를 이용한 통신장치
JP2616206B2 (ja) 集積化光源装置
JP3293968B2 (ja) 半導体レーザ装置
KR100319775B1 (ko) 흡수 파장 대역이 다른 다수개의 모니터 광검출기가집적된 단일파장 반도체 레이저
JP6761390B2 (ja) 半導体光集積素子
JP5395235B2 (ja) 波長可変光送信器および光送受信器
JP2009296020A (ja) 光モジュール
JP2019057541A (ja) 半導体光集積素子
JPH07202324A (ja) 半導体レーザ装置
JPH09312441A (ja) 光送信器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4625661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250