JP2001154160A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001154160A
JP2001154160A JP33557099A JP33557099A JP2001154160A JP 2001154160 A JP2001154160 A JP 2001154160A JP 33557099 A JP33557099 A JP 33557099A JP 33557099 A JP33557099 A JP 33557099A JP 2001154160 A JP2001154160 A JP 2001154160A
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optical
circuit
optical switch
gate element
switch according
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JP33557099A
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Akio Tajima
章雄 田島
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度による入出力特性の変動を小さく抑えるこ
とにより、大容量化し、且つ、小型化する。 【解決手段】半導体光増幅器ゲート(SOAG)2、駆
動回路3、温度検出回路7から構成される。温度検出回
路7で検出された温度によって駆動回路3の駆動電流を
温度が高いときには大きく、温度が低いときは小さくな
るように制御し、光スイッチの信号利得をほぼ一定にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチに関
し、特に、光ネットワークに用いられる光ゲート素子が
駆動されて動作する光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】空間スイッチが用いられる光ネットワー
クは、光の大容量性が活用され、1ポート当たりのスル
ープットが数Gb/s〜10Gb/sにされることによっ
て、電気によるスイッチを用いた場合と比較して大容
量、小型、低レイテンシのネットワークを実現すること
ができる。このような光ネットワークに用いられる光空
間スイッチ素子として、高速に応答しスイッチングのた
めのガードタイムが短縮されることが可能で、ON/O
FF比が高くとられることができ、損失の補償が可能で
ある半導体光アンプゲート(SOAG)が用いられる。
【0003】SOAGの入出力特性は温度によって大き
く変動することが知られている。例えば、SOAGは温
度が上昇するに伴って信号利得が減少する。温度によっ
て入出力特性が変動すると、これらのデバイスを組み込
んだ装置を設置する場所によっては時々刻々と特性が変
動することになったり、装置内の熱分布によりデバイス
が装置に実装される位置によって特性が変動しそのまま
では安定した出力を得ることができない。
【0004】光ネットワークでは、光空間スイッチの入
出力特性の変動は、出力ポートの光受信器に入力する信
号光パワ−の変動となる。更に、複数の光空間スイッチ
が用いられる光ネットワークでは、複数のスイッチ素子
に温度差があれば入出力特性の違いが生じて、光空間ス
イッチにより経路を切り替えたときに、出力ポートの光
受信器で受信する信号のレベル差が生じることになる。
一般に用いられるAC結合光受信器ではAC結合やAG
Cの時定数が1タイムスロットの1×10の3乗〜1×
10の5乗倍程度であるために、光スイッチを切り替え
た際、切り替えの前後でその受信光の信号レベルが異な
る場合、光スイッチ切り替え後の光レベルに追従するま
でには1タイムスロットの1×10の3乗〜1×10の
5乗倍程度の時間、つまり、1000ビット以上を要す
るので、数タイムスロットで大きな光レベル差に追従し
て光信号を受信することが困難である。
【0005】従来の光ネットワーク(例示:特開平4−
72939「光スイッチを用いたパケット交換装置」)
の光受信器は、そのようなAC結合光受信器を用いてい
る。AC結合光受信器には、ダイナミックレンジが広
く、DUTY比の変動が少ないことなどの利点があり、
1000タイムスロット程度以上の緩やかなレベル変動
に追従できる。このような光受信器は、レベルが異なる
信号を受信するために自動利得制御(AGC)回路増幅
器を用いている。このAGCの時定数は、信号中に同符
号が連続しても直流レベルが変化しないように1タイム
スロットの1×10の3乗〜1×10の5乗倍程度に設
定している。
【0006】他の公知技術として、光空間スイッチモジ
ュール(例示:アルカテル社の「Alcatel 19
01 SOA」)が知られている。この公知技術は、ペ
ルチェ素子とサーミスタを内蔵し、そのサーミスタで検
出した素子の温度に基づいて制御回路でペルチェ素子に
流れる電流を制御することにより、温度を一定に制御
し、その出力特性の変動を防止している。
【0007】このように、AC結合光受信器では、AC
結合やAGCの時定数が1タイムスロットの1×10の
3乗〜1×10の5乗倍程度であるために、光スイッチ
を切り替えた際、切り替えの前後でその受信光信号レベ
ルが異なる場合、光スイッチ切り替え後の光レベルに追
従するまでには、1タイムスロットの1×10の3乗〜
1×10の5乗倍程度の時間、つまり1000ビット以
上を要するので、数タイムスロットで大きな光レベル差
に追従して光信号を受信することは困難であるという問
題があった。既述の特開平4−72939号の「光スイ
ッチを用いたパケット交換装置」では、スイッチ切り替
え時間をAGCの時定数にすることによって、スイッチ
切り替え時のレベル変動に追従するようにしているが、
1000ビット以上の時間を要するので大容量、高効
率、低レイテンシのネットワークを実現することができ
ないという問題があった。また、AC結合やAGCの時
定数を1タイムスロットの10倍程度とすると、スイッ
チ切り替え時のレベル変動に10ビット程度の時間で追
従することはできるが、伝送可能な符号がごくわずかに
なってしまうという問題があった。
【0008】一方、ペルチェ素子によって光空間スイッ
チ素子の温度を一定に制御する既述の技術は、そのペル
チェ素子の消費電力がこれを無視することができる程度
に小さくはない。例えば、32個の光空間スイッチを用
いる装置の場合、1個あたり最大で1Aの電流を消費す
るので最大32Aの消費電流になる。このため、実際に
装置を製作する際、装置の冷却、ペルチェ素子駆動用の
大容量電源が必要になるといった問題があった。更に、
ペルチェ素子を用いることによって部品点数が増え、小
型低価格化を実現することが困難であるという問題があ
った。
【0009】このように、従来技術の光スイッチを用い
た光ネットワークでは、大規模、大容量、高効率であ
り、且つ、小型、低レイテンシの光ネットワークを実現
することが困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、温度
による入出力特性の変動を小さく抑えることにより大容
量化することができる光スイッチを提供することにあ
る。本発明の他の課題は、温度による入出力特性の変動
を小さく抑えることにより大容量化することができ、且
つ、小型であり低レイテンシである光スイッチを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による光スイッチ
は、光ゲート素子と、光ゲート素子の温度を検出する手
段と、光ゲート素子を駆動する駆動回路から構成され、
駆動回路の出力を温度検出手段によって検出した温度に
よって決定する。温度特性を考慮することにより利得の
制御が可能になり、温度による入出力特性の変動が小さ
く抑えられて、大容量化が可能である。
【0012】温度検出手段は、サーミスタにより実現す
ることが好ましい。温度検出手段は、駆動回路内に設け
られる温度検出回路であることが好ましく、温度検出手
段は、光ゲート素子と同一基板上に設けたダイオードで
ある。
【0013】光ゲート素子は、複数チャンネル化され
る。その光ゲート素子は、半導体光増幅器ゲート(SO
AG)であることが好ましい。複数チャネルの光ゲート
素子がアレイSOAGである。この場合、温度検出手段
は、複数チャネルSOAGの未使用チャネルの両端電圧
をモニタする。
【0014】光ゲート素子がSOAGであり、温度検出
手段が複数チャネルSOAGの未使用チャネルの増幅自
然放出光の出力をモニタする。この場合、SOAGがア
レイSOAGであることが好ましい。
【0015】本発明による光スイッチは、入力光を分波
する分波回路と、分波回路に接続する複数チャネルの光
ゲート素子と、複数チャネルの光ゲート素子を駆動する
駆動回路と、分波回路に接続するモニタチャネルの光ゲ
ート素子と、モニタチャネルの光ゲート素子の出力光を
光/電気変換する光/電気回路とを含み、駆動回路の出
力を前記光/電気回路出力によって決定する。
【0016】その複数チャネルの光ゲート素子は、SO
AGである。複数チャネルの光ゲート素子は、アレイS
OAGである。分波回路は、光ファイバカップラであ
る。分波回路は、平面光波回路として形成され得る。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1:図に一致対応し
て、本発明による光スイッチの実施の形態1は、その光
スイッチ1を形成する半導体光増幅器ゲート(以下、S
OAGと記される)2が、駆動回路3とともに設けられ
ている。波長1550nm帯の光信号4は、SOAG2
のON/OFF動作を受けてSOAG2から出力され
る。駆動回路3には、ゲート信号5が入力さる。ゲート
信号5により動作する駆動回路3は、SOAG2の開閉
のための駆動信号6をSOAG2に供給する。温度検出
器7は、SOAG2の周辺の温度を検出して、その検出
温度に対応する温度対応信号8を駆動回路3に供給す
る。駆動回路3は、温度対応信号8に基づいて駆動信号
6を制御する。
【0018】SOAG2は、1550nm帯InGaA
sP/InPが用いられ、そのチップの構造が図2に示
されている。そのチップ構造は、n基板11の底面にn
電極9が形成されている。n基板11の上面側に、活性
層12、pクラッド層13が形成されている。活性層1
2の上面、下面、側面は、pクラッド層13に接合して
いる。活性層12とpクラッド層13のそれぞれの両端
面は、無反射端面14に形成されている。pクラッド層
13に、p電極15が形成されている。図3は、駆動電
流を変えたときに変化するSOAG2の利得の温度依存
性を示している。
【0019】図4は、駆動回路3の詳細を示している。
この例では、駆動回路3は、Si−Bipolar回路
によって構成されている。駆動回路3は、入力バッファ
16と出力バッファ17とを備えている。出力電流振幅
は、出力振幅制御端子18に入力する電圧により制御す
ることができる。出力バッファ17は、差動対19を備
えている。駆動回路3は、図5に示されるように出力振
幅制御端子18の電圧を変えることにより、出力電流振
幅を最大60mAまで調整することができる。そのスイ
ッチングの立ち上がり/立ち下がり時間は、100ps
である。
【0020】図6は、温度検出回路7の詳細を示してい
る。温度検出器7は、サーミスタ21と、抵抗22と、
定電圧源23とを備えている。サーミスタ21は、図7
に示されるように、10゜Cで4kΩ、50゜Cでは1
kΩである。定電圧源23の電圧が5Vであり、抵抗2
2が100Ωであれば、抵抗22の両端の電圧Vrは1
0゜Cで0.13 V、50゜Cで0.45Vになる。
図3に示す温度特性により、SOAG2の利得が0dB
になるためには、駆動電流は10゜Cでは18mA、5
0゜Cは42mAである。
【0021】また、図5に示されるように、駆動回路3
の駆動電流は出力振幅制御端子に加える電圧VEEが+
0.45Vであれば45 mA、VEEが+0.13V
であれば15mAになるので、抵抗22の両端の電圧V
rを駆動回路3の出力振幅制御端子に与えれば、光スイ
ッチ1の信号利得をほぼ0dBで一定にすることが可能
になる。
【0022】実施の形態2:図8〜図10は、本発明に
よる実施の形態2を示している。光スイッチ1は、SO
AG2、駆動回路3とから形成されている。駆動回路3
は、温度検出回路7と電流駆動部24とから形成されて
いる。温度検出回路7は、電流駆動部24に近接して駆
動回路3の中で電流駆動部24と同体に形成されてい
る。
【0023】図9は、実施の形態2の駆動回路3の詳細
を示している。駆動回路3は、トランジスタ25と、定
電流源26と、増幅回路27とから形成されている。駆
動回路3の電流駆動部24は、実施の形態1と同様に、
図4に示すような回路構造を有し、その特性は図5に示
されている。温度検出は、トランジスタ25のVBE電
圧の温度依存性を利用している。図10に示されるよう
に、VBE電圧の温度依存性は、10゜Cで0.72
V、50゜Cで0.65 Vである。VEE =−5Vで
あるので、図9中の電圧Viは10゜Cで4.28
V、50゜Cで4.35Vになり、増幅回路27の出力
電圧VOは、10゜CでVEE+0.13V、50゜C
VEEは+0.45Vになる。従って、増幅回路27の
出力電圧VOを出力振幅制御端子に与えればスイッチ1
の信号利得をほぼ0dBで一定にすることができる。
【0024】実施の形態3:図11〜図14は、本発明
による光スイッチの実施の形態3を示している。光スイ
ッチ1は、SOAG2と、駆動回路3と、温度検出用p
nダイオード28とから形成されている。温度検出用p
nダイオード28とSOAG2は、図12に示されるよ
うに、n基板11の同じ上面に同体に形成されている。
SOAG2と温度検出用pnダイオード28は、それら
の組成も同じであり、両者は一括して形成され得る。駆
動回路3は、温度検出回路7と電流駆動部2とから形成
されている。駆動回路3の電流駆動部24は、実施の形
態1と同じで、図4に示される回路構造を有し、その特
性は図5に示されている。
【0025】温度検出回路7は、図13に示されるよう
に、一定電流を供給する定電流源26と増幅回路(図示
されず)とから形成されている。温度検出ダイオード3
1の両端電圧は、温度によって図14に示されるように
変化するので、定電流源26の両端電圧によって温度を
検出し電流駆動部24のVcsの電圧を制御する。従っ
て、実施の形態3と同様に光スイッチ1の信号利得をほ
ぼ0dBで一定にすることができる。
【0026】実施の形態4:図15〜図17は、本発明
による光スイッチの実施の形態3を示している。光スイ
ッチ1は、そのチャネル数が4に増加している。光スイ
ッチ1は、4チャネルアレイ半導体光増幅器ゲート(4
チャンネルアレイSOAG)2’と、駆動回路3’と、
温度検出回路7とから形成されている。図16は、SO
AG2’の構造を示している。同一のn基板11’の上
面で4箇所にSOAG2’−1〜2’−4が形成されて
いる。SOAG2’−1〜2’−4のそれぞれの特性
は、実施の形態1のSOAG2と同じである。
【0027】駆動回路3’は、4チャネルの駆動回路で
ある。それらのそれぞれの構造と特性は、実施の形態1
の駆動回路3のそれらと同じである。温度検出回路7
も、実施の形態1の温度検出回路7に同じである。それ
ぞれのチャネルの動作は、チャンネル数が異なるのみ
で、実施の形態1のそれと同じであり、光スイッチ1の
各チャネルの信号利得をほぼ0dBで一定にすることが
できる。アレイ半導体光増幅器に代えられて、各チャネ
ルがディスクリートになっている半導体光増幅器が問題
なく用いられ得る。
【0028】実施の形態5:図18は、本発明による光
スイッチの実施の形態5を示している。実施の形態4と
同じく、光スイッチ1は、そのチャネル数が4である。
光スイッチ1は、4チャネルアレイSOAG2’と、駆
動回路3’と、温度検出回路7とから形成されている。
SOAG2’は、実施の形態4のそれと同じである。駆
動回路3’は、4チャネル電流駆動部24’と温度検出
回路7とから形成されている。
【0029】4チャネル電流駆動部24’は、実施の形
態4のそれに同じである。温度検出回路7は、実施の形
態2のそれに同じである。それぞれにのチャネルの動作
は、実施の形態2と同様であり、光スイッチ1の各チャ
ネルの信号利得をほぼ0dBで一定にすることができ
る。SOAG2’に代えられて、各チャネルがディスク
リートになっている半導体光増幅器が問題なく用いられ
得る。
【0030】実施の形態6:図19は、本発明による光
スイッチの実施の形態5を示している。光スイッチ1の
チャネル数は4である。光スイッチ1は、SOAG2’
と、駆動回路3’と、温度検出ダイオード7とから形成
されている。SOAG2’は、各チャネルがディスクリ
ートで、そのうちの少なくとも1チャネルは、図12に
示される温度検出ダイオード28が同一基板であるn基
板11の上面に集積されている。4チャネル駆動回路
3’は、温度検出回路7、4チャネル電流駆動部24’
とから形成されている。
【0031】4チャネル駆動回路3’の4チャネル電流
駆動部24’は、実施の形態4のそれに同じであり、図
17に示されている。温度検出回路7と温度検出ダイオ
ード28とは、それぞれに実施の形態2の温度検出回路
7、温度検出ダイオード25に同じである。それぞれの
チャネルの動作は、実施の形態3に同じであり、温度が
変わっても光スイッチ1の各チャネルの信号利得をほぼ
0dBで一定にすることができる。ディスクリートの半
導体光増幅器に代えられて、アレイになっている半導体
光増幅器が用いられ得る。
【0032】実施の形態7:図20は、本発明による光
スイッチの実施の形態7を示している。光スイッチ1
は、5チャネルアレイ半導体光増幅器ゲート2”、4チ
ャネル駆動回路3’とから形成されている。5チャネル
アレイSOAG2”の4チャネルは光信号のスイッチン
グに用いられ、残りの1チャネルは温度検出のダイオー
ドとして用いられる。4チャネル駆動回路3’は、実施
の形態6のそれに同じである。従って、光スイッチ1の
動作は、実施の形態と同様であり、温度が変わっても信
号利得はほぼ0dBで一定に維持される。
【0033】実施の形態8:図21は、本発明による光
スイッチの実施の形態8を示している。光スイッチ1
は、5チャネルアレイ半導体光増幅器ゲートSOAG
2”と4チャネル駆動回路3’とから形成されている。
光/電気変換回路32が付加されている。4チャネル駆
動回路3’は、4チャネル電流駆動部24’と検出回路
7とから形成されている。5チャンネルアレイSOAG
2”の4チャネルが光信号のスイッチングに用いられ、
残りの1チャネル33は自然放出光(ASE)の光源と
して用いられる。
【0034】光/電気変換回路32は、自然放出光光源
33からの自然放出光を受信しその受信パワーに比例し
た電流を出力する。温度検出回路7は、図22に示され
るように、一定電流を5チャネルアレイSOAG2”の
自然放出光光源チャネル33に流す定電流源34と、光
/電気変換回路32からの自然放出光受信出力電流を電
圧に変換し、電流の大きさに反比例した電圧を出力する
反転増幅器35とから形成されている。
【0035】図23に示されるように、自然放出光光源
チャネル33の自然放出光出力は温度上昇に従って小さ
くなる。従って、光/電気変換回路32の出力電流も温
度上昇に従って小さくなるので、反転増幅器35の出力
はこれを反転することによって出力電圧を温度上昇に従
って大きくし、10゜CでVEE+0.15V、50゜
CでVEE+0.45V程度にすることができる。図3
と図4に示される通り、温度が変わっても、光スイッチ
1の各チャネルの信号利得はほぼ0dBで一定にするこ
とができる。
【0036】実施の形態9:図24と図25は、本発明
による光スイッチの実施の形態9を示している。光スイ
ッチ1は、1:2分波回路36と、2チャネルのディス
クリート半導体光増幅器ゲート(SOAG)2−1,2
−2、駆動回路3と、光/電気変換回路32とから形成
されている。駆動回路3は電流駆動部24と温度検出回
路7とから形成されている。1:2分波回路36は、平
面光波回路(PLC)であり、その分岐比は1:1であ
る。
【0037】2チャネルSOAG2の1チャネル2−1
は光信号のスイッチングに用いられ、残りの1チャネル
2−2は出力信号光強度のモニタに用いられる。光/電
気変換回路32は、SOAG2−2からの信号光を受信
してその受信パワーに比例した電流を出力する。温度検
出回路7は、図25に示されるように、一定電流20m
AをSOAG2−1に流す定電流源37、光/電気変換
回路32からの自然放出光受信出力電流を電圧に変換
し、その電流の大きさに反比例した電圧を出力する反転
増幅器38とから形成されている。
【0038】図3からわかるように半導体光増幅器の利
得は10゜Cのとき0dB、50゜Cで−10dBとい
うように温度上昇にしたがって小さくなる。即ち、光/
電気変換回路32の出力電流は、温度上昇に従って小さ
くなるので、光スイッチ1に+3dBmの光が入力した
場合、SOAG2−1からは、10゜Cのとき0dB
m、50゜Cで−10dBmの光が出力される。
【0039】実施の形態8と同様に、反転増幅器38の
出力はこれを反転することによって出力電圧を温度上昇
に従って大きくし、10゜Cで0.25V、50゜Cで
0.55V程度にすることができる。このことと図3,
4とから、温度が変わってもSOAG2−1の信号利得
はほぼ3dBとし、光スイッチ1の利得を0dBで一定
にすることができる。
【0040】分波回路37は平面光波回路(PLC)で
形成したが、これを光ファイバカップラに代えることが
できる。ディスクリート半導体光増幅器ゲート(SOA
G)に代えてアレイ半導体光増幅器ゲートを用いること
ができる。
【0041】既述の実施の形態では、半導体光増幅器は
1550nm帯InGaAsP/InPが用いられてい
るが1310m帯InGaAsP/InPが問題なく用
いられ得る。駆動回路は、Si−Bipolar回路と
して形成されているが、これはGaAs MES−FE
T、GaAs HBTに代えられるCMOSプロセスで
あって問題はない。温度検出回路にバンドギャップリフ
ァレンスが用いられて問題はない。このように既述の実
施の形態の機能を満たす限り、使用するプロセス、デバ
イス、速度は自由に採択され得る。
【0042】
【発明の効果】本発明による光スイッチは、温度による
入出力特性の変動が小さい小型低価格の光スイッチを実
現し、大規模、大容量、小型、低レイテンシの光ネット
ワークを実現することができる。特には、消費電力が大
きく部品点数が増え小型低価格化に適さないペルチェ素
子を用いなくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による光スイッチの実施の形態
を示す回路ブロック図である。
【図2】図2は、半導体光増幅器ゲートの構成を示す射
軸投影図である。
【図3】図3は、半導体光増幅器ゲートの特性を示すグ
ラフである。
【図4】図4は、駆動回路を示す回路図である。
【図5】図5は、駆動回路の特性を示すグラフである。
【図6】図6は、温度検出回路を示す回路図である。
【図7】図7は、サーミスタの特性を示すグラフであ
る。
【図8】図8は、本発明による光スイッチの実施の他の
形態を示す回路ブロック図である。
【図9】図9は、その検出回路を示す回路図である。
【図10】図10は、トランジスタの特性を示すグラフ
である。
【図11】図11は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図12】図12は、その半導体光増幅器ゲートを示す
射軸投影図である。
【図13】図13は、その検出回路の回路図である。
【図14】図14は、そのダイオードの特性を示す図で
ある。
【図15】図15は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図16】図16は、そのアレイ半導体光増幅器ゲート
を示す射軸投影図である。
【図17】図17は、その駆動回路を示す回路ブロック
図である。
【図18】図18は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図19】図19は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図20】図20は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図21】図21は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図22】図22は、その検出回路を示す回路図であ
る。
【図23】図23は、半導体光増幅器ゲートと検出回路
の特性を示すグラフである。
【図24】図24は、本発明による光スイッチの実施の
更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図25】図25は、その検出回路の回路図である。
【符号の説明】
2…SOAG 3…駆動回路 6…駆動信号 7…温度検出器 8…温度対応信号 9n…電極 11n…基板 12…活性層 13p…クラッド層 14…無反射端面 15…p電極 16…入力バッファ 17…出力バッファ 18…出力振幅制御端子 21…サーミスタ 22…抵抗 23…定電圧源 24…電流駆動部 25…トランジスタ 26…定電流源 27…増幅回路 28…温度検出用pnダイオード 31…温度検出ダイオード 32…光/電気変換回路 33…自然放出光光源 34…定電流源 35…反転増幅器 36…1:2分波回路 37…分波回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ゲート素子と、 前記光ゲート素子の温度を検出する検出手段と、 前記光ゲート素子を駆動する駆動回路とを含み、 前記駆動回路の出力が前記温度に対応して決定される光
    スイッチ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記検出手段はサーミスタを備えている光スイッチ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記検出手段は前記駆動回路内に設けられている光スイ
    ッチ。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記検出手段は前記光ゲート素子と同一基板上に配置さ
    れ、前記光ゲート素子はダイオードである光スイッチ。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記光ゲート素子は、複数チャネル分が設けられている
    光スイッチ。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記検出手段はサーミスタを備えている光スイッチ。
  7. 【請求項7】請求項5において、 前記検出手段は前記駆動回路内に設けられている光スイ
    ッチ。
  8. 【請求項8】請求項5において、 前記検出手段は前記光ゲート素子と同一基板上に配置さ
    れ、前記光ゲート素子はダイオードである光スイッチ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8から選択される1請求項にお
    いて、 前記光ゲート素子は半導体光増幅器ゲート(SOAG)
    である光スイッチ。
  10. 【請求項10】請求項5〜8から選択される1請求項に
    おいて、 前記複数チャネルの光ゲート素子はアレイSOAGであ
    る光スイッチ。
  11. 【請求項11】請求項5において、 前記光ゲート素子はSOAGであり、前記温度検出手段
    は前記複数チャネルSOAGの未使用チャネルの両端電
    圧をモニタする光スイッチ。
  12. 【請求項12】請求項5において、 前記光ゲート素子はSOAGであり、前記検出手段は前
    記複数チャネルSOAGの未使用チャネルの増幅自然放
    出光をモニタする光スイッチ。
  13. 【請求項13】請求項11又は12において、 前記複数チャネルのSOAGがアレイSOAGである光
    スイッチ。
  14. 【請求項14】入力光を分波する分波回路と、 前記分波回路に接続する複数チャネルの光ゲート素子
    と、 前記光ゲート素子を駆動する駆動回路と、 前記分波回路に接続するモニタチャネルの光ゲート素子
    と、 前記モニタチャネルの光ゲート素子の出力光を光/電気
    変換する光/電気回路とを含み、 前記駆動回路の出力は前記光/電気回路の出力に基づい
    て決定される光スイッチ。
  15. 【請求項15】請求項14において、 光ゲート素子はSOAGである光スイッチ。
  16. 【請求項16】請求項14において、 前記光ゲート素子はアレイSOAGである光スイッチ。
  17. 【請求項17】請求項14〜16から選択される1請求
    項において、 前記分波回路は光ファイバカップラである光スイッチ。
  18. 【請求項18】請求項14〜16から選択される1請求
    項において、 前記分波回路は平面光波回路である光スイッチ。
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