JP2006052609A - 作業機械および作業機械の機器配設方法 - Google Patents

作業機械および作業機械の機器配設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 重量バランスを考慮しながら、主要駆動機器および運転席を上部旋回体に配置した作業機械および作業機械の機器配設方法を提供する。
【解決手段】 旋回体3の上部には、左右方向の中心に運転室4が設けられている。作動油ダンク45および燃料タンク46は、旋回体3の左右の側面近傍で、運転室4を挟んで旋回体3の幅方向に略対称となるように配設されている。第1コントロールバルブ群47aは、第1フロント作業腕Aの近傍に設けられ、第2コントロールバルブ群47bは、第2フロント作業腕Bの近傍に設けられている。第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bは、それぞれ複数のコントロールバルブの集合体であるため重量が大きいが、重量が略等しく、それぞれ旋回体3の幅方向に略対称となるように配設されているので、旋回体3における幅方向でその重量がバランスする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、2台の多関節構造の作業腕を備えた作業機械に関する。
多関節構造の作業腕を上部旋回体の左右にそれぞれ備えた双腕型の作業機械が知られている。この作業機械では、左右それぞれの作業腕に設けられたアクチュエータを駆動することで、左右の作業腕をそれぞれ独立して駆動できる(特許文献1参照)。
特開平11−181815号公報
作業機械には、エンジンやタンク類、コントロールバルブなどの主要駆動機器や運転席が上部旋回体に配設されている。しかし、従来の作業機械では、上部旋回体に2台の作業腕を取り付けるため、重量バランスを考慮しながら、これらの主要駆動機器および運転席を配置するのが困難である。
(1) 請求項1の発明による作業機械は、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体に設けられ、上部旋回体の左右方向の略中央に位置する運転席と、上部旋回体の右側に設けられた多関節構造の第1の作業腕と、第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータ手段と、上部旋回体の左側に設けられた多関節構造の第2の作業腕と、第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータ手段と、第1および第2のアクチュエータ手段に駆動源である圧油を供給する油圧ポンプと、第1の作業腕の近傍である上部旋回体の右側に設けられ、第1のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第1のコントロールバルブ群と、第2の作業腕の近傍である上部旋回体の左側に設けられ、第2のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第2のコントロールバルブ群とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明による作業機械は、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体に設けられ、上部旋回体の左右方向の略中央に位置する運転席と、上部旋回体の右側に設けられた多関節構造の第1の作業腕と、第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータ手段と、上部旋回体の左側に設けられた多関節構造の第2の作業腕と、第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータ手段と、第1および第2のアクチュエータ手段に駆動源である圧油を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動するエンジンと、上部旋回体の前後方向の中央近傍で、運転席の一方の側方に設けられ、油圧ポンプで加圧される作動油を貯留する作動油タンクと、上部旋回体の前後方向の中央近傍で、運転席の他方の側方に設けられ、エンジンの燃料を貯留する燃料タンクとを備えることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の作業機械において、第1の作業腕の近傍である上部旋回体の右側に設けられ、第1のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第1のコントロールバルブ群と、第2の作業腕の近傍である上部旋回体の左側に設けられ、第2のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第2のコントロールバルブ群とをさらに備え、油圧ポンプと、作動油タンクと、第1または第2のコントロールバルブ群とが上部旋回体の左右方向のいずれか一方側に配設されていることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機械において、第1もしくは第2の作業腕の内、少なくとも一方は、上部旋回体の外側であり、かつ上部旋回体の左右方向の最大幅よりも内側に配設された揺動シリンダによって、上部旋回体に対して左右に揺動可能に構成されることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械において、上部旋回体の旋回の際に、上部旋回体の後端が走行体から左右方向外側へはみ出すはみ出し量は、走行体の左右方向の幅の10%以内であることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明による作業機械の機器配設方法は、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、圧油を供給する油圧ポンプとを備えた作業機械に対して、上部旋回体の左右方向の略中央に運転席を配設し、第1のアクチュエータ手段で駆動される多関節構造の第1の作業腕を上部旋回体の右側に配設し、第2のアクチュエータ手段で駆動される多関節構造の第2の作業腕を上部旋回体の左側に配設し、第1のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第1のコントロールバルブ群を第1の作業腕の近傍である上部旋回体の右側に配設し、第2のアクチュエータ手段に供給される圧油を制御する第2のコントロールバルブ群を第2の作業腕の近傍である上部旋回体の左側に配設することを特徴とする。
(7) 請求項7の発明による作業機械の機器配設方法は、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、圧油を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動するエンジンとを備えた作業機械に対して、上部旋回体の左右方向の略中央に運転席を配設し、多関節構造の第1の作業腕を上部旋回体の右側に配設し、多関節構造の第2の作業腕を上部旋回体の左側に配設し、油圧ポンプで加圧される作動油を貯留する作動油タンクを上部旋回体の前後方向の中央近傍であって運転席の一方の側方に配設し、エンジンの燃料を貯留する燃料タンクを上部旋回体の前後方向の中央近傍であって運転席の他方の側方に配設することを特徴とする。
本発明によれば、第1の作業腕の近傍である上部旋回体の右側に第1のコントロールバルブ群を設けるとともに、第2の作業腕の近傍である上部旋回体の左側に第2のコントロールバルブ群を設けるように構成した。これにより、旋回体における幅方向で、それらの重量がバランスするので、作業時の安定性が高まる。
図1〜4を参照して、本発明による作業機械の一実施の形態を説明する。図1に示すように、油圧ショベルをベースとした双腕型の作業機100は、左右一対の履帯1aを備える走行体1に旋回体3が旋回可能に取り付けられている。旋回体3の左右方向略中央の前方には運転室4が取り付けられている。運転室4の内部には、運転席5が設けられている。旋回体3の後方には、後述するエンジンおよび油圧ポンプを含む主要駆動装置等とカウンタウエイト8とが設けられている。なお、以下の説明では、各図に示すように前後左右および上下の方向を規定して、これらの方向に基づいて説明する。
図2は、作業機械100を上方から見たときの旋回体3に配設された各構成要素の配置を示す図であり、図3は、旋回体3の下部の構造を模式的に示した図である。旋回体3は、旋回中心C付近から後方の部分の左右方向の幅に比べて、旋回中心Cよりも前方の部分の左右方向の幅が狭くなっている。また、旋回中心C付近から後方部分は、旋回中心Cを中心とした略半円形状を呈する。
旋回体3を旋回させる旋回モータ48は、旋回中心Cの近傍で旋回体3の下方に固定されている。旋回体3の下面には旋回輪37が設けられ、旋回輪37の内側には、ベアリング38を介して旋回輪歯車39が設けられている。この旋回輪歯車39は走行体1のフレームに固定されており、旋回輪歯車39に噛合するピニオンギア49は旋回体3に固定された旋回モータ48により回動される。旋回モータ48によりピニオンギア49を回動すると、旋回体3の全体が走行体1に対して旋回する。
この作業機械100は、日本建設機械化協会が定める後方超小旋回機の定義に合致した作業機械である。すなわち作業機械100は、図4に示すように、旋回体3の旋回の際に、旋回体3の後端が走行体1から左右方向外側へはみ出すはみ出し量L2が走行体1の左右方向の幅L1の10%以内となっている。
図1および図2に示すように、旋回体3には、運転室4の右側前方に第1ブラケット6aが設けられ、第1ブラケット6aにはスイング式の第1フロント作業腕Aが取り付けられている。第1フロント作業腕Aは、第1ブラケット6aに設けられた揺動軸心30a(図2)を中心に左右方向に揺動自在に取り付けられた取付体7aと、取付体7aに上下方向に揺動自在に取り付けられたブーム10a(図1)と、ブーム10aに上下方向に揺動自在に取り付けられたアーム12aと、アーム12aの先端部分に上下方向に回動自在に取り付けられた第1作業具であるグラップル20aとを有する多関節構造の腕である。なお、第1作業具は、作業内容に応じて、カッタ、ブレーカ、バケット、またはその他の作業具のうち任意の1つと交換可能である。
第1フロント作業腕Aは、取付体7aを左右揺動させる揺動シリンダ9a(図2)と、ブーム10aを上下揺動させるブームシリンダ11a(図1)と、アーム12aを上下揺動させるアームシリンダ13aと、グラップル20aを上下回動させる作業具シリンダ15aとを有する。グラップル20aはグラップル20aを開閉駆動するグラップルシリンダ(不図示)を有する。
揺動シリンダ9aは、上下および左右方向とも、旋回中心C付近から後方の部分よりも幅が狭くなっている旋回体3の前方部分の外側に露出した状態で配設され、ボトム側がピン31aによって旋回体3の右側外縁部分に設けられたブラケット33aと結合され、ロッド側がピン32aによって取付体7aの右側(外側)に設けられたブラケット34aと結合されている。旋回体3の左右方向の幅は、旋回中心Cの近傍で最大となる。ブラケット33a,34aは、旋回中心Cの近傍で最大となる旋回体3の左右方向の幅よりも内側に配設されている。したがって、ブラケット33a,34aと結合される揺動シリンダ9aの位置は、旋回中心Cの近傍で最大となる旋回体3の左右方向の幅よりも内側となる。また、上述のように、旋回中心C付近から後方部分は、旋回中心Cを中心とした略半円形状を呈するので、ブラケット33a,34aと結合される揺動シリンダ9aの位置は、旋回体3の旋回時に旋回中心Cよりも後方の部分が描く軌跡の左右方向の最大幅よりも内側となる。なお、この軌跡は、旋回時に旋回体3の後端部が描く軌跡と略等しい。
旋回体3には、運転室4を挟んで第1ブラケット6aと対称に第2ブラケット6bが設けられ、第2ブラケット6bにはスイング式の第2フロント作業腕Bが取り付けられている。すなわち、第2フロント作業腕Bは、運転室4を挟んで第1フロント作業腕Aと左右対称に設けられている。第2フロント作業腕Bは、第1フロント作業腕Aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。以下の説明では、第2フロント作業腕Bの各構成要素について、上述した第1フロント作業腕Aの各構成要素に対応する符号末尾のaをbに代えて記載する。図1および図2では、第2フロント作業腕Bの第2作業具はグラップル20bである。
−−−旋回体3における各構成機器の配置−−−
上述のように、旋回体3の上部には、左右方向の中心に運転室4が設けられている。運転室4は、その前後左右がピラーおよびガラス窓などで囲われた、いわゆるキャブタイプの運転室である。運転室4の内部に設けられた運転席5は、旋回体3の旋回中心Cの近傍に配設されている。運転室4の前面は、作業機械100の前方の視界を確保するためにフロントガラスで覆われている。なお、運転室4の前面は、オペレータが昇降するため、ドア状に構成されて、開閉可能である。
運転室4の後方にはエンジン40と、油圧ポンプ41と、ラジエータ42と、マフラ43と、バッテリ44とが配設されている。油圧ポンプ41を駆動するエンジン40は、旋回体3の左右方向(幅方向)の略中心に配設されている。油圧ポンプ41は、エンジン40の右側に取り付けられて、エンジン40の駆動力で駆動される。
エンジン40を挟んで、油圧ポンプ41とは反対側、すなわちエンジン40の左側には、エンジン冷却用のラジエータ42が配設されている。また、エンジン40の上部には、エンジン40の排気用のマフラ43が配設されている。ラジエータ42の左側には、バッテリ44が配設されている。このように、エンジン40と、油圧ポンプ41と、ラジエータ42と、マフラ43と、バッテリ44とは、運転室4の後方で、旋回体3の幅方向に直線的に配設されている。このような配置をとることにより、これらの機器による旋回体3の幅方向の重量分布の偏りが防止される。
油圧ポンプ41の前方、すなわち、旋回体3の前後方向中央付近であり、かつ運転室4の右側には、油圧ポンプ41で加圧される作動油を貯留する作動油タンク45が配設されている。旋回体3の前後方向中央付近であり、かつ運転室4の左側には、エンジン40の燃料を貯留する燃料タンク46が配設されている。すなわち、作動油ダンク45および燃料タンク46は、旋回体3の左右の側面近傍で、運転室4を挟んで旋回体3の幅方向に略対称となるように配設されている。作動油ダンク45と燃料タンク46とは、容積が略等しく、貯留する作動油および燃料の比重もさほど変わらない。そのため、作動油を満たした作動油タンク45と、燃料を満たした燃料タンク46とは、旋回体3における幅方向でその重量がバランスする。また、作動油タンク45は、油圧ポンプ41の近傍に配設されているので、作動油タンク45と油圧ポンプ41との間の油圧配管の距離を短くできる。
作動油タンク45の前方、すなわち、旋回体3の前後方向中央より前方であり、かつ運転室4の右側には、第1コントロールバルブ群47aが配設されている。同様に、燃料タンク46の前方には、第2コントロールバルブ群47bが配設されている。第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bの配設位置は、運転室4を挟んで旋回体3の幅方向に略対称となる。第1コントロールバルブ群47aは、第1フロント作業腕Aの各アクチュエータへ、第2コントロールバルブ群47bは、第2フロント作業腕Bの各アクチュエータへそれぞれ供給される圧油を制御するコントロールバルブが集合したものである。第1フロント作業腕Aおよび第2フロント作業腕Bは、それぞれ同様に構成されているので、第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bも同様の構成である。したがって、第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bの重量は略等しい。
第1コントロールバルブ群47aは、第1フロント作業腕Aの近傍に設けられているので、オペレータの操作に対する第1フロント作業腕Aの各アクチュエータ9a,11a,13a,15aの応答性が向上する。第1コントロールバルブ群47aと左右対称に設けられた第2コントロールバルブ群47bについても、第1コントロールバルブ群47aと同様の作用をもたらす。第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bは、それぞれ複数のコントロールバルブの集合体であるため重量が大きいが、重量が略等しく、それぞれ旋回体3の幅方向に略対称となるように配設されているので、旋回体3における幅方向でその重量がバランスする。
旋回体3の下方に固定された旋回モータ48は、ピニオンギヤ49を旋回輪歯車39に内接させるため、旋回輪歯車39の内側に配設する必要がある。また、本実施の形態の作業機械100はいわゆる後方超小旋回機であるため、旋回体3の大きさが比較的小さく、運転室4の平面上の配設位置が旋回モータ48の平面上の配設位置と重なる。そこで、本実施の形態の作業機械100では、図4に示すように、運転室4と旋回モータ48とが干渉しないように、運転室4の後方下部に旋回モータ48の逃げ4aを設けている。なお、旋回モータ48の平面上の配設位置は、運転席5の平面上の配設位置と一部重なっている(図2)。なお、運転室4の高さを低く抑えるため、運転席5の配設位置は、旋回モータ48と干渉しないように可能な限り下方に下げられている。
本実施の形態の作業機械100では、次の作用効果を奏する。
(1) 第1コントロールバルブ群47aを、旋回体3の右側前方に配設された第1フロント作業腕Aの近傍に設け、第2コントロールバルブ群47bを、旋回体3の左側前方に配設された第2フロント作業腕Bの近傍に設けるように構成した。これにより、各アクチュエータとコントロールバルブ群47a,47bとを結ぶ配管の距離が短くなり、オペレータの操作に対する各アクチュエータの応答性が向上して、作業機械100の操作性が向上する。
(2) 第1コントロールバルブ群47aおよび第2コントロールバルブ群47bを、それぞれ旋回体3の幅方向に略対称となるように配設した。これにより、旋回体3における幅方向でその重量がバランスするので、作業時の安定性が高まる。また、旋回輪37やベアリング38、旋回輪歯車39、ピニオンギア49など、走行体1に対して旋回体3を旋回可能に構成する各要素の片減りを防止できるので、これら各要素を延命化できる。
(3) 揺動シリンダ9a,9bは、旋回体3の外側に露出した状態で配設されているので、給脂や修理等が容易にでき、メンテナンス性が向上する。また、揺動シリンダ9a,9bは、旋回中心Cの近傍で最大となる旋回体3の左右方向の幅よりも内側となるように配設されているので、旋回体3が旋回しても、旋回体3の幅より揺動シリンダが突出することがなく、作業機械100の小型化に寄与する。さらに、揺動シリンダ9a,9bを取付体7a,7bの内側に配設した場合と比べると、旋回体3に揺動シリンダ9a,9bを通すための穴などを設ける必要がないので、旋回体3の強度が向上できる。
(4) 旋回体3の前後方向中央付近で、運転室4の右側に作動油タンク45を配設し、運転室4の左側に燃料タンク46が配設するよう構成した。これにより、旋回体3における幅方向でその重量がバランスするので、作業時の安定性向上と、走行体1に対して旋回体3を旋回可能に構成する各要素の延命化を図れる。また、作動油タンク45および燃料タンク46が旋回体3の左右の側面近傍に配設されているので、給油や作動油の交換などが容易となって、メンテナンス性が向上する。
(5) 油圧ポンプ41と作動油タンク45とが、ともに旋回体3の右側に近接した状態で配設されているので、油圧ポンプ41と作動油タンク45との間の油圧配管の距離を短くでき、効率的に油圧配管を配設できる。
(6) 油圧ポンプ41と、作動油タンク45と、第1コントロールバルブ群47aとが、ともに旋回体3の右側に近接した状態で配設されているので、狭いスペースにこれらの構成要素を効率よく配設でき、旋回体3の小型化が可能となる。
(7) 各アクチュエータを制御するコントロールバルを、第1フロント作業腕Aの近傍に設けた第1コントロールバルブ群47aと、第2フロント作業腕Bの近傍に設けた第2コントロールバルブ群47bとに分けて配設している。これにより、従来の1フロントタイプの作業機械で用いたコントロールバルブ群と同様のものをそのまま使用できるので、コスト増を抑制できる。
(8) 第1フロント作業腕Aおよび第2フロント作業腕Bを左右方向に揺動可能に構成した。これにより、各作業腕A,Bによる作業範囲が拡大するとともに、各作業腕A,Bによる協調作業が可能となるので、作業機械100の利便性が向上する。
(9) 作業機械100は後方超小旋回機であるので、狭隘な作業場所でも旋回可能であり、作業性が向上する。
(10) 運転室4と旋回モータ48とが干渉しないように、運転室4の後方下部に旋回モータ48の逃げ4aを設けるように構成した。これにより、狭い旋回体3の上に十分な運転席4のスペースを確保できるとともに、運転室4の高さを低く抑えることができる。したがって運転室4の居住性を向上できるとともに、地下の構内作業など、高さ制限のあるような場所でも作業可能となり、利便性が向上する。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、走行体1は、左右一対の履帯を備えたクローラ式の走行体であるが、本発明はこれに限定されない。たとえばタイヤが取り付けられたホイールを有する走行体や、レール上を走行可能な車輪を備えた走行体であってもよい。
(2) 上述の説明では、エンジン40を挟んで、右側に油圧ポンプ41が配設され、左側にラジエータ42が配設されているが、本発明はこれに限定されず、右側にラジエータ42を配設し、左側に油圧ポンプ41を配設してもよい。また運転室4を挟んだ作動油タンク45および燃料タンク46の左右方向の配設位置が逆であってもよい。なお、油圧配管を短くするために、油圧ポンプ41と作動油タンク45とは、左右いずれか一方へ一緒に配設することが望ましい。
(3) 上述の説明では、第1フロント作業腕Aおよび第2フロント作業腕Bの双方が左右方向に揺動可能に構成されているが、本発明はこれに限定されない。たとえが、第1もしくは第2のフロント作業腕のうち、いずれか一方が左右方向に揺動可能に構成され、他方が左右方向に揺動できないように構成されていてもよい。
(4) 上述の説明では、運転室4はいわゆるキャブタイプの運転室であるが、キャノピータイプのものであってもよい。
(5) 上述の説明では、旋回体3の旋回中心Cよりも後方の部分の形状は、旋回中心Cを中心とした略半円形状を呈しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、旋回体3の旋回中心Cよりも後方の部分の形状は、半円形でなく方形に近い形状であってもよい。また、旋回体3の旋回中心Cよりも後方の部分の前後方向の長さを長く、もしくは短くしてもよい。いずれの場合であっても、旋回体3の左右方向の幅が最大となる部分よりも揺動シリンダ9a,9bの位置が内側となることが望ましい。
(6) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態および変形例において、たとえば、上部旋回体は旋回体3に、第1の作業腕は第1フロント作業腕Aに、第1のアクチュエータ手段は、各アクチュエータ9a,11a,13a,15aに、第2の作業腕は第2フロント作業腕Bに、第2のアクチュエータ手段は各アクチュエータ9b,11b,13b,15bにそれぞれ対応する。第1のコントロールバルブ群は第1コントロールバルブ群47aに、第2のコントロールバルブ群は第2コントロールバルブ群47bにそれぞれ対応する。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
本発明による作業機械100の斜視図である。 作業機械100を上方から見たときの旋回体3に配設された各構成要素の配置を示す図である。 旋回体3の下部の構造を模式的に示した図である。 図2における旋回体3のIV−IV断面を上から見て時計方向に90度旋回させて、走行体1の左右方向の幅L1との関係で比較できるようにした背面図である。
符号の説明
1 走行体 3 旋回体
4 運転室 5 運転席
8 カウンタウエイト 9a,9b 揺動シリンダ
10a,10b ブーム 11a,11b ブームシリンダ
12a,12b アーム 13a,13b アームシリンダ
15a,15b 作業具シリンダ 20a,20b グラップル
40 エンジン 41 油圧ポンプ
45 作動油タンク 46 燃料タンク
47a 第1コントロールバルブ群 47b 第2コントロールバルブ群
48 旋回モータ 100 作業機
A 第1フロント作業腕 B 第2フロント作業腕
C 旋回中心

Claims (7)

  1. 走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体に設けられ、前記上部旋回体の左右方向の略中央に位置する運転席と、
    前記上部旋回体の右側に設けられた多関節構造の第1の作業腕と、
    前記第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータ手段と、
    前記上部旋回体の左側に設けられた多関節構造の第2の作業腕と、
    前記第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータ手段と、
    前記第1および第2のアクチュエータ手段に駆動源である圧油を供給する油圧ポンプと、
    前記第1の作業腕の近傍である前記上部旋回体の右側に設けられ、前記第1のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第1のコントロールバルブ群と、
    前記第2の作業腕の近傍である前記上部旋回体の左側に設けられ、前記第2のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第2のコントロールバルブ群とを備えることを特徴とする作業機械。
  2. 走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体に設けられ、前記上部旋回体の左右方向の略中央に位置する運転席と、
    前記上部旋回体の右側に設けられた多関節構造の第1の作業腕と、
    前記第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータ手段と、
    前記上部旋回体の左側に設けられた多関節構造の第2の作業腕と、
    前記第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータ手段と、
    前記第1および第2のアクチュエータ手段に駆動源である圧油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動するエンジンと、
    前記上部旋回体の前後方向の中央近傍で、前記運転席の一方の側方に設けられ、前記油圧ポンプで加圧される作動油を貯留する作動油タンクと、
    前記上部旋回体の前後方向の中央近傍で、前記運転席の他方の側方に設けられ、前記エンジンの燃料を貯留する燃料タンクとを備えることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記第1の作業腕の近傍である前記上部旋回体の右側に設けられ、前記第1のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第1のコントロールバルブ群と、
    前記第2の作業腕の近傍である前記上部旋回体の左側に設けられ、前記第2のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第2のコントロールバルブ群とをさらに備え、
    前記油圧ポンプと、前記作動油タンクと、前記第1または第2のコントロールバルブ群とが前記上部旋回体の左右方向のいずれか一方側に配設されていることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機械において、
    前記第1もしくは第2の作業腕の内、少なくとも一方は、前記上部旋回体の外側であり、かつ前記上部旋回体の左右方向の最大幅よりも内側に配設された揺動シリンダによって、前記上部旋回体に対して左右に揺動可能に構成されることを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械において、
    前記上部旋回体の旋回の際に、前記上部旋回体の後端が前記走行体から左右方向外側へはみ出すはみ出し量は、前記走行体の左右方向の幅の10%以内であることを特徴とする作業機械。
  6. 走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    圧油を供給する油圧ポンプとを備えた作業機械に対して、
    前記上部旋回体の左右方向の略中央に運転席を配設し、
    第1のアクチュエータ手段で駆動される多関節構造の第1の作業腕を前記上部旋回体の右側に配設し、
    第2のアクチュエータ手段で駆動される多関節構造の第2の作業腕を前記上部旋回体の左側に配設し、
    前記第1のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第1のコントロールバルブ群を前記第1の作業腕の近傍である前記上部旋回体の右側に配設し、
    前記第2のアクチュエータ手段に供給される前記圧油を制御する第2のコントロールバルブ群を前記第2の作業腕の近傍である前記上部旋回体の左側に配設することを特徴とする作業機械の機器配設方法。
  7. 走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    圧油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動するエンジンとを備えた作業機械に対して、
    前記上部旋回体の左右方向の略中央に運転席を配設し、
    多関節構造の第1の作業腕を前記上部旋回体の右側に配設し、
    多関節構造の第2の作業腕を前記上部旋回体の左側に配設し、
    前記油圧ポンプで加圧される作動油を貯留する作動油タンクを前記上部旋回体の前後方向の中央近傍であって前記運転席の一方の側方に配設し、
    前記エンジンの燃料を貯留する燃料タンクを前記上部旋回体の前後方向の中央近傍であって前記運転席の他方の側方に配設することを特徴とする作業機械の機器配設方法。
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