JP2006051758A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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洋治 荒
Kenji Kitahata
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隆宏 大出
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健彦 笠松
Koichi Osumi
孝一 大角
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直史 井上
Katsuaki Tsunamoto
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Yoshiyuki Imanaka
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Abstract

【課題】 省スペース、省資源及び高い環境保全性を実現した記録装置を提供する。
【解決手段】 インクを吐出して記録媒体に記録を行う記録手段を備えたインクジェット記録装置において、前記記録手段のインク吐出口から導き出されるインクを再利用するための記録モードを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録手段から記録媒体へインクを吐出して画像等の記録を行うインクジェット記録装置に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、或いはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて用紙やプラスチック薄板(例えば、OHP等に用いる)等の記録媒体に画像を記録していくように構成されている。前記記録装置は、使用する記録手段の記録方法により、インクジェット式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に分けられる。
そのうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である等の利点を有している。
従来、インクジェット記録ヘッドにおいては、特開昭55−132253号公報に記載されているように、シリコン基板上に形成された電気熱変換体と該シリコン基板上の記録用インク吐出口と、前記電気熱変換体による熱作用部を有するインク流路と、該インク流路にインクを供給する共通液室を構成するための凹部を有した天板とを接合することによって構成されている。
このインクジェット記録ヘッドにおいては、前記シリコン基板上に配された電気熱変換体を駆動するための駆動回路が該シリコン基板内に作り込まれている。前記シリコン基板の駆動回路からの配線を引き出す配線板を備え、前記駆動回路を作り込んだシリコン基板及び該配線基板は、放熱部材上に隣接して配置されている。
前記駆動回路を作り込み、電気熱変換体を備えたシリコン基板上に配された端子との間の電気的接続は、電気熱変換体より引き出された一方のアルミ配線は、シリコン基板内に作り込まれた駆動回路に接続され、もう一方のアルミ配線は、一括して2層配線により該シリコン基板の端部に引き出され、ワイヤーボンディングによって配線基板上の電源のコモン端子に接続されている。
また別のインクジェット記録ヘッドとしては、特開平5−169657号に記載されている構成が知られている。
上記インクジェット記録装置に於いては、インクタンクから記録ヘッドに至るインク供給系に塵埃や気泡が混入することがあり、記録ヘッドに設けられているインク吐出口やこれに連通する液路は一般的に、内径が数ミクロンから数十ミクロンの程度と微小のために、混入した塵埃や気泡が記録ヘッドの液路に導かれると、液路内に付着してインクの流れを阻害し、インク吐出効率を低下させたり、甚だしい場合には目詰まりを生じてインクの吐出不良を引き起こしたりする恐れがある。また、かかる記録装置にインクを充填したままで長時間インクの吐出を行わなかった場合には、インクを構成する成分が沈殿して同様にインクの吐出異常を生じさせる恐れがある。
そこで、これらの問題の解消を図るには、記録に際して、記録ヘッドからのインク吐出を良好な状態に維持させることが望ましく、そのための回復手段として、加圧回復手段や、吸引回復手段などが採用されてきた。これらのうち、吸引回復手段は、インク吐出口の周辺部をキャップで塞いだ状態で吸引ポンプなどを用いて吐出口からインクを吸引し、液路内に堆積するインクの固着物や気泡、塵埃などの障害物を液路内から除去するものである。
また、このようなインクジェット記録装置に於いては、吐出口面上に付着したインクや塵埃などのインク吐出の妨げとなる異物を除去するために、ゴム等の弾性体で形成されたブレードにより吐出口面を拭き取り清掃する処理、すなわちワイピング動作が行われている。
さらには、記録中に使用頻度の低いノズルの乾燥・固着を防ぐため一定間隔を以て回復動作としての吐出、すなわち予備吐出動作が行われる。これは吐出されないノズル内のインクが乾燥しない程度の間隔(例えば20秒毎)で、記録部以外の所定の位置に全ノズルからインクを吐出するものである。また、前記ブレードによる拭き取り処理後の吐出安定を目的として、ワイピング動作後にも予備吐出が行われることもある。
これらの一連の回復手段は、一般には記録範囲以外に設けられたキャップ、吸引ポンプ、ブレード等を含む回復装置によって行われるものであり、前記予備吐出動作についても、回復装置に具えられた開口部である予備吐出受け部に行われるのが一般的である。この予備吐出受け部に吐出されたインクは、開口部から導かれた流路によって、回復装置下方に設けられた廃インク吸収体に伝達保持される。
特開昭55−132253号公報
インクジェット記録装置に限らず、記録装置は更なる印刷実行速度(スループット)の向上、高精細化、多機能化を目指した製品開発を進めている。これに加え、インクジェット記録装置はカラー化が容易なことも特徴の1つであり、これにより画像をより写真画質に近づけるべく技術開発が進められている。
これらの技術開発を進める手段としては、インク吐出ノズルの多ノズル化、インクの基本色の増加、モータを代表とする駆動制御の高精度化、インク吐出制御を代表とする画像形成技術の向上などが挙げられる。
一方、近年の環境保護意識の高まりとともに、製品のリサイクルや高寿命化(耐久性の向上)も避けては通れない状況になりつつある。
本発明の目的は、所謂“エコ”に対応した記録装置の提供にあり、
1.省スペース=吸引するインクの量が増えても製品本体サイズを大きくしない。
2.省資源=廃棄していたインクを再利用する。
3.環境保全性=廃棄する部品(本体、インク)の量を最小限に抑える。
ことにある。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、インクを吐出して記録媒体に記録を行う記録手段を備えたインクジェット記録装置において、前記記録手段のインク吐出口から導き出されるインクを再利用するための記録モードを備えることを特徴とする。
従来廃インクとして処理されていたインクを再利用することにより、廃インク吸収体の体積を削減することができ、製品本体の大きさを小さくすることができる。これにより、梱包材など製品に係る他の要素も削減が可能であり、省資源に寄与することができる。
また、再利用インクのための記録モードを備えることにより、未使用インクに対して物性的に何らかの劣化しているであろう再利用インクの特性を補うことができ、良好な記録特性を保つことができる。
以上説明したように本発明によれば、従来廃インクタンクに貯留するだけで製品とともに廃棄していた廃インクを再利用することができ、そのため、廃棄する廃インクの削減、結果としてのランニングコストの低減という経済性の向上、また、廃インク用吸収体の削減、結果としての装置のコンパクト化を達成することができる。
上述の本発明の構成において、前記記録手段は、未使用インクのための第1の記録部と、前記再利用インクのための第2の記録部とから構成されるとよい。
第1の記録部および第2の記録部は、記録手段を個別に2つ備える形態とか、あるいは1つの記録手段の内部を第1および第2の記録部に分割した形態とかで構成することができる。これにより未使用インク、再利用インクそれぞれのインクの吐出部の構成を最適化し、インクの特性に応じた制御を行うことができる。
更に、前記再利用インクの記録モードを有効にするための選択手段を備え、該選択手段により前記記録モードが有効に設定された場合、前記第2の記録部による記録が行われ、前記記録モードが選択されていない場合、前記第1の記録部による記録が行われるようにするとよい。
前記構成により機構的にインクの吐出を最適化しているのであるから、制御上何れのインクによる記録を行うかの選択手段を備えることにより、所望するインクでの実際の記録が可能になる。
あるいは、前記再利用インクの記録モードを有効にするための選択手段を備え、該選択手段により前記記録モードが有効に設定された場合、前記第1および第2の記録部による記録が行われ、前記記録モードが選択されていない場合、前記第1の記録部のみによる記録が行われるようにするとよい。
再利用インクによっては、特性上未使用インクと同等の印刷品位を選られる場合があり得る。この場合、前記記録モードを選択した場合でも再利用インクを未使用インクと同時に使用することにより、本発明の効果を更に高めることができる。
前記第1の記録部と第2の記録部は所定量のインクの吐出に必要なエネルギーの発生量が異なり、第2の記録部の吐出エネルギーが第1の記録部の吐出エネルギーより大きいとよい。
記録手段の第1の実施形態としては、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素子として、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有する記録手段がある。
この形態においては、一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の電気熱変換体の電気容量が前記第1の記録部の電気熱変換体の電気容量より大きくするか、または、一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の電気熱変換体は、前記第1の記録部と同一の電気熱変換体に加え更に別の電気熱変換体を備えるとよい。
再利用インクは含まれている揮発成分や水分が蒸発することにより、未使用インクに比べ増粘している割合が高い。したがって、同じ量のインクを吐出させる場合のエネルギーはより多く必要になる。吐出口あたりの電気熱変換体の電気容量を増やすことにより吐出エネルギーを増やすことができ、増粘したインクの場合でも吐出が可能になる。
記録手段の第2の実施形態としては、インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素子として、インク吐出口に連通する圧力発生室を収縮させて前記インク吐出口からインクを吐出させる圧力発生素子を有するとよい。
この形態においては、一つのインク吐出口に対し、所定の電圧を印加した場合の前記第2の記録部の圧力発生素子の変位が前記第1の記録部の圧力発生素子の変位より大きくするか、または、一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の圧力発生素子は、前記第1の記録部と同一の圧力発生素子に加え更に別の圧力発生素子を備えるとよい。
前記記録手段の第1の実施形態と同様に、吐出口あたりのインク吐出エネルギーを増やすことにより、増粘したインクの吐出が可能になる。
なお、前記圧力発生素子は圧電素子を用いることにより、記録手段を容易に構成することができる。
上述の形態の記録ヘッドは、前記第1および第2の記録部がそれぞれ別個の記録ヘッドで構成するか、または、前記第1および第2の記録部が1個の記録ヘッド内で構成するとよい。
本発明の主旨はインク特性により記録部を複数持つ形態であり、記録ヘッドが複数である場合、1つの記録ヘッド内に構成する場合の何れにおいても目的を達成することができる。
上述の形態による記録ヘッドにおいて、吸引手段により前記記録手段に対し吐出回復処理を行う吐出回復装置を更に備え、前記再利用するインクは該吐出回復装置により記録手段より吸引されたものであるとよい。
インクジェット記録手段より吐出されるインクは、吐出時に熱履歴を受ける場合が多い。このため、吐出前のインクに比べ、吐出に用いられたインクは熱による物性劣化を起こしており、そのままで再利用するのには不向きである。
また、前記予備吐出動作と吐出回復吸引動作とで消費されるインク量の比は、例えばキヤノン(株)製BJ− F600の場合、予備吐出量:吐出回復吸引量=1:140程度でしかなく、再利用の効率・効果から考えると吐出回復で吸引されるインクを対象にした方が好ましい。
上述の実施形態において、前記記録手段に供給されるインクが未使用インクであるか再利用インクであるかを判別する判別手段を備えるとよい。
前記第1および第2の記録部は、それぞれ未使用インク、再利用インクの吐出に最適化された構成とされる。逆に、各記録部に供給されるインクが入れ替わった場合、エネルギー過剰によるミストの増加や、エネルギー不足による不吐出がおきる可能性がある。前記インク判別手段を備えることにより、各インクを最適化された記録部に供給することが可能になり、前記印字不良の要因を取り除くことができる。
上述の実施形態において、再利用されるインクは染料系インクである方が好ましい。顔料系インクの場合、大気中での水分の蒸発が染料系に比べ格段に早い。再利用のために記録装置内に顔料系インクを保持するには相応の機構が必要となり、再利用で得られるはずの省スペース、経済性が犠牲になるおそれがある。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の機械的構成を示す図で、フロントカバーを取り外し装置内部が見えるようにした状態を示す。
図1において、インク収容部であるインクタンクとインクを吐出する記録ヘッド部とから成るヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2に交換式に搭載される。キャリッジ2は、ガイド軸3およびガイド板4に沿って往復移動可能に案内支持されており、キャリッジモータ(不図示)により、タイミングベルト機構5を介して往復駆動される。このキャリッジ2の往復運動に同期して、フレキシブルケーブル9を介して送られる制御基板からの記録情報に応じて記録ヘッドを駆動することより、記録媒体(記録用紙等)に画像(文字や記号も含む)が記録される。
1行分の記録が終わると、紙送りローラ6および排紙ローラ7、拍車(不図示)によって記録媒体を1行分だけ紙送りし、停止している記録媒体に対してキャリッジ2を移動させながら次の行の記録を行う。以下、このような間欠的な送紙り動作と上記記録動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体の全域に対する記録が行われる。
記録ヘッドは、熱エネルギを利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギを発生するための電気熱変換体を備えたものである。また、記録ヘッド1は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うものである。
図2は本発明の実施の形態で用いられるヘッドカートリッジ1の詳細図である。図2において、15は交換式の未使用インク用タンクであり、16は同じく交換式の再利用インク用タンクである。151、161はインクタンク15、16とそれぞれ供給管を介して記録ヘッド部11とを連結するための連結口である。再利用インク用タンク16には、未使用インク用タンク15には無い接点162が設けられており、ヘッドカートリッジ1の接点(不図示)とコンタクトをとることにより、インクタンクの種別を判別する。12は電気信号の接点部であり、前述のフレキシブルケーブル9(図1)から送られてくる駆動信号を記録ヘッド部12に伝えるように構成されている。
図3は、本発明を適用したヘッドカートリッジ1の記録ヘッド部11の構造を模式的に示す部分斜視図である。図3において、記録媒体と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0mm程度)をおいて対面する吐出口面111には、所定のピッチで複数の吐出口112が形成され、共通液室113と各吐出口112とを連通する各液路114の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)115が配設されている。本実施例においては、記録ヘッド部11は、吐出口112がキャリッジ2の走査方向と交叉する方向に並ぶような位置関係で、キャリッジ2に搭載されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体115を駆動(通電)して、液路114内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口112からインクを吐出させる記録ヘッド部11が構成されている。
図4は、図3の電気熱変換体について説明するための図である。(A)は未使用インク用の吐出口、(B)は再利用インク用の吐出口を示しており、一つの記録ヘッド部11内で吐出口列を分割して(A)、(B)の吐出口を配置している。
図4の(A)、(B)に示すように、電気熱変換体は未使用インク用の115(a)に比べ再利用インク用の115(b)の方を大きくしている。これにより再利用インクにはより多くの吐出エネルギーを付与することができ、増粘などで落ちた飛翔性を補うことができる。
図1において、ヘッドカートリッジ1の移動範囲であって記録領域を外れた所定位置には、ヘッドカートリッジ1のインク吐出不良(不吐出を含む)を解消したり、正常なインク吐出を維持したりするための回復装置8が設けられている。図5は、この回復装置8の構成を説明するための斜視図である。
図5において、回復装置8の内部にはピストンロッド88を往復動することによって吸引負圧を発生させるポンプ87が設けられている。このポンプ87に設けられた吸引口871は、キャップチューブ872によってキャップ81に接続されている。また、ポンプ87に設けられた廃インク口875は、廃インクチューブ876を経て、廃インクタンク16に接続されている。この廃インクタンク16はヘッドカートリッジ1の再利用インク用タンク16と同形状、同機能を持っており、廃インク処理位置より取り外してそのままヘッドカートリッジ1に装着することが可能である。
キャップ81はキャップホルダ82に支持されており、記録ヘッド部11の吐出口面111に対して密接/離間可能に構成されている。すなわち、キャップ81を吐出口面111に密着させた状態でポンプ87を作動させて吐出口112に負圧を作用させることにより、増粘したインク、気泡、塵埃等の異物をインクとともに吸出してこれを排出するように構成されている。
83はゴムなどの材質で構成されたブレードであり、吐出口面111に付着したインクや塵埃等の異物を拭き取り除去する。
ブレード83はブレードホルダ84に支持されており、吐出口面111に対して当接/離間するように構成されている。すなわち、ブレード83が吐出口面111に押付けられる位置にまでブレードホルダ84を前進させ、この状態においてキャリッジ2を移動させることにより吐出口面111に付着したインクや不純物を除去することができる。
また、85は回復動作として吐出(予備吐出)されたインクを受けるための予備吐出受け部であり、吐出されたインクは内部に設けられた予備吐出吸収体86により保持される。
図6は、本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
制御基板1000はプリント回路基板の形態を成している。1001は装置全体に関するデータ処理を実行するMPU、1004はこの処理手順等を格納するマスクROM、1003は上記データ処理の際のワークエリアとして用いられるダイナミックRAM(DRAM)、1002はMPU1001の処理に係る種々の回路が形成されているゲートアレイ(GA)である。
MPU1001はI/F1005を介してホスト装置から転送されてくる記録データをヘッドカートリッジ1で用いる吐出データに変換し、ヘッドカートリッジ1における吐出タイミングに応じてこのデータをヘッドカートリッジ1のドライバへ転送する作業を行う。
制御基板1000には各モータの駆動回路すなわちキャリッジ2を主走査方向に往復走査させるCRモータ31を駆動するためのCRモータドライバ1011、搬送ローラ5等を駆動するLFモータ32を駆動するためのLFモータドライバ1012、回復装置8を動作させるPGモータ33を駆動するPGモータドライバ1013も設けられている。キャリッジ2にはホームポジションを検出するためのHPセンサ22、再利用インク用のタンクの装着を検知するタンクセンサ21も設けられている。
フロントパネル40はキー入力や情報表示のための機能を有するほか、再利用インクを使用するか否かを選択するEcoモード選択SW41を備えている。選択SW41がOFF状態の場合、未使用インクを用いて記録を行う。一方選択SW41がON状態の場合、再利用インクを用いて記録を行う。これらインク吐出制御はMPU1001によって行われる。その他、ホームポジションセンサ22、用紙検出(PE)センサ34からの検出情報に応じて、MPU1001は各種処理を実行する。
次に図3に示す電気熱変換体の別の配置構成例について、図7を用いて説明する。上述の実施例と同様に、(A)は未使用インク用の吐出口、(B)は再利用インク用の吐出口を示しており、一つの記録ヘッド部11内で吐出口列を分割して(A)、(B)の吐出口を配置している。
図7の(A)に示すように、電気熱変換体は未使用インク用の吐出口に115(a)が備えられている。また(B)に示すように、再利用インク用の吐出口には115(b)と115(c)の2つの電気熱変換体が備えられている。ここで、電気容量を115(a)=115(b)とした場合、115(c)が設けられている分再利用インクにはより多くの吐出エネルギーを付与することができ、第1の実施例と同様、増粘などで落ちた飛翔性を補うことができる。
第1の実施例はインクの吐出手段として、電気熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ、その力によりインクを吐出するものとして説明した。
本発明は、圧力発生素子の伸縮作用によりインク吐出口に連通する圧力発生室を収縮させてインク吐出口からインクを吐出させるインク吐出手段に対しても有効である。
図8は本発明を適用したインクジェットヘッドの第2の実施例を示す断面図であり、 (A)は未使用インク用のヘッド構成を示し、(B)は再利用インク用のヘッド構成を示す。
図8において、インク吐出口212は吐出口形成部材211に所定ピッチで形成されている。圧力室214は圧力室形成部材217と蓋部材218より成り、インク液路形成部材215、インク供給路形成部材216により、インク吐出口212へのインク供給を可能にする。インク供給路形成部材216にはインク供給路213が設けてあり、インクタンク(不図示)へと接続されている。
圧電素子220で発生した機械的エネルギーは突起219、蓋部材218を介して圧力室214内のインクに伝えられる。圧電素子220は圧電体222を積層し、各層間に内部電極221を形成し、側面で外部電極223に接続されている構成をとっている。240は記録信号に応じて圧電素子への印加を制御するスイッチング素子である。
本実施例において、圧電素子220(b)の圧電体222(b)は圧電素子220(a)の圧電体222(a)に比べ伸縮方向への変位量が大きくなるように構成されている。この状態でそれぞれの圧電素子に電圧を印加すると(図9)、圧電素子220(a)、(b)はそれぞれ矢印250方向へ収縮するが、その収縮量は圧電素子220(b)の方が大きい。すなわち、圧力室214(b)内の再利用インクにはより多くの吐出エネルギーを付与することができ、増粘などで落ちた飛翔性を補うことができる。
本発明を適用したインクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。 図1に示すヘッドカートリッジの構成を示す斜視図である。 図2のヘッドカートリッジのインク吐出部の構造を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の実施例1の記録ヘッドの構成を示す模式図である。 図1に示す回復装置の構成を示す斜視図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の記録ヘッドの別の構成を示す模式図である。 本発明の実施例2の記録ヘッドの構成を示す模式図である。 図8に示す圧電素子が変形(圧縮)した状態を示す模式図である。
符号の説明
1 ヘッドカートリッジ
2 キャリッジ
3 ガイド軸
4 ガイド板
5 タイミングベルト機構
6 搬送ローラ
7 排紙ローラ
8 回復装置
9 フレキシブルケーブル
11 記録ヘッド部
12 電気信号接点部
15 未使用インク用タンク
16 再利用インク用タンク
21 タンクセンサ
22 HPセンサ
31 CRモータ
32 LFモータ
33 PGモータ
34 PEセンサ
35 電源
40 フロントパネル
41 Ecoモード選択SW
81 キャップ
82 キャップホルダ
83 ブレード
84 ブレードホルダ
85 予備吐出受け部
86 予備吐出吸収体
87 ポンプ
88 ピストンロッド
111 吐出口面
112 吐出口
113 液室
114 液路
115 電気熱変換体
151 連通口
161 連通口
162 接点
211 吐出口形成部材
212 インク吐出口
213 インク供給路
214 圧力室
215 インク液路形成部材
216 インク供給路形成部材
217 圧力室形成部材
218 蓋部材
219 突起
220 圧電素子
221 内部電極
222 圧電体
223 外部電極
240 スイッチング素子
871 吸引口
872 キャップチューブ
875 廃インク口
876 廃インクチューブ
1000制御基板
1001 MPU
1002 GA
1003 DRAM
1004 マスクROM
1005 I/F
1011 CRモータドライバ
1012 LFモータドライバ
1013 PGモータドライバ

Claims (17)

  1. インクを吐出して記録媒体に記録を行う記録手段を備えたインクジェット記録装置において、前記記録手段のインク吐出口から導き出されるインクを再利用するための記録モードを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録手段は、未使用インクのための第1の記録部と、前記再利用インクのための第2の記録部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記再利用インクの記録モードを有効にするための選択手段を備え、該選択手段により前記記録モードが有効に設定された場合、前記第2の記録部による記録が行われ、前記記録モードが選択されていない場合、前記第1の記録部による記録が行われることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記再利用インクの記録モードを有効にするための選択手段を備え、該選択手段により前記記録モードが有効に設定された場合、前記第1および第2の記録部による記録が行われ、前記記録モードが選択されていない場合、前記第1の記録部のみによる記録が行われることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1の記録部と第2の記録部は所定量のインクの吐出に必要なエネルギーの発生量が異なり、第2の記録部の吐出エネルギーが第1の記録部の吐出エネルギーより大きいことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録手段は、前記インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素子として、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の電気熱変換体の電気容量が前記第1の記録部の電気熱変換体の電気容量より大きいことを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の電気熱変換体は、前記第1の記録部と同一の電気熱変換体に加え更に別の電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記記録手段は、前記インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素子として、インク吐出口に連通する圧力発生室を収縮させて前記インク吐出口からインクを吐出させる圧力発生素子を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 一つのインク吐出口に対し、所定の電圧を印加した場合の前記第2の記録部の圧力発生素子の変位が前記第1の記録部の圧力発生素子の変位より大きいことを特徴とする請求項5または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 一つのインク吐出口に対し、前記第2の記録部の圧力発生素子は、前記第1の記録部と同一の圧力発生素子に加え更に別の圧力発生素子を備えることを特徴とする請求項5または9に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記圧力発生素子が圧電素子であることを特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記第1および第2の記録部がそれぞれ別個の記録ヘッドで構成されることを特徴とする請求項1から12の何れかに1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記第1および第2の記録部が1個の記録ヘッド内で構成されることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  15. 吸引手段により前記記録手段に対し吐出回復処理を行う吐出回復装置を更に備え、前記再利用するインクは該吐出回復装置により記録手段より吸引されたものであることを特徴とする請求項1から14の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記記録手段に供給されるインクが未使用インクであるか再利用インクであるかを判別する判別手段を備えることを特徴とする請求項1から15の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記再利用されるインクは染料系インクであることを特徴とする請求項1から16の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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