JP2003334972A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003334972A
JP2003334972A JP2002146145A JP2002146145A JP2003334972A JP 2003334972 A JP2003334972 A JP 2003334972A JP 2002146145 A JP2002146145 A JP 2002146145A JP 2002146145 A JP2002146145 A JP 2002146145A JP 2003334972 A JP2003334972 A JP 2003334972A
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ink
recording
ejection
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ejecting
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JP2002146145A
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English (en)
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Yasushi Koike
寧 小池
Yoji Ara
洋治 荒
Takahiro Oide
隆宏 大出
Kenji Kitahata
健二 北畠
Takehiko Kasamatsu
健彦 笠松
Koichi Osumi
孝一 大角
Tadashi Inoue
直史 井上
Katsuaki Tsunamoto
克章 綱本
Yoshiyuki Imanaka
良行 今仲
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのインク吐出口から導き出された
インクを回収し再利用する際、再利用インク吐出の吐出
不良発生を防止する。 【解決手段】 ヴァージンインク吐出時と再利用イン
ク吐出時で吐出制御を変える。 再利用インク吐出時はヴァージンインク吐出時より吐
出エネルギーを高く設定する。 再利用インク吐出時、ヒータの駆動電圧をヴァージン
インクの場合より高くする。 再利用インク吐出時、ヒータのヒートパルスをヴァー
ジンインクの場合より長くする。 BJ駆動、ピエゾ駆動で行う。 ヴァージンインクか再利用インクかの判別手段を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録手段から記録
媒体へインクを吐出して画像等の記録を行うインクジェ
ット記録装置に関するものであり、吐出回後装置により
吸引されたインクの再利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、或いはコンピューターやワードプ
ロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出力機
器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて用
紙やプラスチック薄板(例えば、OHP等に用いる)等
の記録媒体に画像を記録していくように構成されてい
る。前記記録装置は、使用する記録手段の記録方法によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、感熱式、熱転
写式、レーザービーム式等に分けられる。
【0003】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができ、ランニングコスト
が安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、
しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するの
が容易である等の利点を有している。
【0004】従来、インクジェット記録ヘッドにおいて
は、特開昭55−132253号公報に記載されている
ように、シリコン基板上に形成された電気熱変換体と該
シリコン基板上の記録用インク吐出口と、前記電気熱変
換体による熱作用部を有するインク流路と、該インク流
路にインクを供給する共通液室を構成するための凹部を
有した天板とを接合することによって構成されている。
【0005】このインクジェット記録ヘッドにおいて
は、前記シリコン基板上に配された電気熱変換体を駆動
するための駆動回路が該シリコン基板内に作り込まれて
いる。前記シリコン基板の駆動回路からの配線を引き出
す配線板を備え、前記駆動回路を作り込んだシリコン基
板及び該配線基板は、放熱部材上に隣接して配置されて
いる。
【0006】前記駆動回路を作り込み、電気熱変換体を
備えたシリコン基板上に配された端子との間の電気的接
続は、電気熱変換体より引き出された一方のアルミ配線
は、シリコン基板内に作り込まれた駆動回路に接続さ
れ、もう一方のアルミ配線は、一括して2層配線により
該シリコン基板の端部に引き出され、ワイヤーボンディ
ングによって配線基板上の電源のコモン端子に接続され
ている。
【0007】また別のインクジェット記録ヘッドとして
は、特開平5−169657号公報に記載されている構
成が知られている。
【0008】上記インクジェット記録装置においては、
インクタンクから記録ヘッドに至るインク供給系に塵埃
や気泡が混入することがあり、記録ヘッドに設けられて
いるインク吐出口やこれに連通する液路は一般的に、内
径が数ミクロンから数十ミクロンの程度と微小のため
に、混入した塵埃や気泡が記録ヘッドの液路に導かれる
と、液路内に付着してインクの流れを阻害し、インク吐
出効率を低下させたり、甚だしい場合には目詰まりを生
じてインクの吐出不良を引き起こしたりする恐れがあ
る。また、かかる記録装置にインクを充填したままで長
時間インクの吐出を行わなかった場合には、インクを構
成する成分が沈殿して同様にインクの吐出異常を生じさ
せる恐れがある。
【0009】そこで、これらの問題の解消を図るには、
記録に際して、記録ヘッドからのインク吐出を良好な状
態に維持させることが望ましく、そのための回復手段と
して、加圧回復手段や、吸引回復手段などが採用されて
きた。これらのうち、吸引回復手段は、インク吐出口の
周辺部をキャップで塞いだ状態で吸引ポンプなどを用い
て吐出口からインクを吸引し、液路内に堆積するインク
の固着物や気泡、塵埃などの障害物を液路内から除去す
るものである。
【0010】また、このようなインクジェット記録装置
に於いては、吐出口面上に付着したインクや塵埃などの
インク吐出の妨げとなる異物を除去するために、ゴム等
の弾性体で形成されたブレードにより吐出口面を拭き取
り清掃する処理、すなわちワイピング動作が行われてい
る。
【0011】さらには、記録中に使用頻度の低いノズル
の乾燥・固着を防ぐため一定間隔を以て回復動作として
の吐出、すなわち予備吐出動作が行われる。これは吐出
されないノズル内のインクが乾燥しない程度の間隔(例
えば20秒毎)で、記録部以外の所定の位置に全ノズル
からインクを吐出するものである。また、前記ブレード
による拭き取り処理後の吐出安定を目的として、ワイピ
ング動作後にも予備吐出が行われることもある。
【0012】これらの一連の回復手段は、一般には記録
範囲以外に設けられたキャップ、吸引ポンプ、ブレード
等を含む回復装置によって行われるものであり、前記予
備吐出動作についても、回復装置に具えられた開口部で
ある予備吐出受け部に行われるのが一般的である。この
予備吐出受け部に吐出されたインクは、開口部から導か
れた流路によって、回復装置下方に設けられた廃インク
吸収体に伝達保持される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録装
置に限らず、記録装置は更なる印刷実行速度(スループ
ット)の向上、高精細化、多機能化を目指した製品開発
を進めている。これに加え、インクジェット記録装置は
カラー化が容易なことも特徴の1つであり、これにより
画像をより写真画質に近づけるべく技術開発が進められ
ている。
【0014】これらの技術開発を進める手段としては、
インク吐出ノズルの多ノズル化、インクの基本色の増
加、モータを代表とする駆動制御の高精度化、インク吐
出制御を代表とする画像形成技術の向上などが挙げられ
る。
【0015】一方、近年の環境保護意識の高まりととも
に、製品のリサイクルや高寿命化(耐久性の向上)も避
けては通れない状況になりつつある。
【0016】本発明の目的は、所謂“エコ”に対応した
記録装置の提供にあり、 1.省スペース=吸引するインクの量が増えても製品本
体サイズを大きくしない。
【0017】2.省資源=廃棄していたインクを再利用
する。
【0018】3.環境保全性=廃棄する部品(本体、イ
ンク)の量を最小限に抑える。ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、インクを吐出して記録
媒体に記録を行う記録手段を備えたインクジェット記録
装置において、前記記録手段のインク吐出口から導き出
されるインクを再利用するための記録モードを備えるこ
とを特徴とする。
【0020】従来廃インクとして処理されていたインク
を再利用することにより、廃インク吸収体の体積を削減
することができ、製品本体の大きさを小さくすることが
できる。これにより、梱包材など製品に係る他の要素も
削減が可能であり、省資源に寄与することができる。
【0021】また、再利用インクのための記録モードを
備えることにより、未使用インクに対して物性的に何ら
かの劣化しているであろう再利用インクの特性を補うこ
とができ、良好な記録特性を保つことができる。
【0022】上述の発明の構成において、インクを再利
用するための記録モードを再利用モード、未使用インク
を使用するモードをバージンモードとすると、再利用モ
ードとバージンモードとを選択可能な選択手段を備える
とよい。
【0023】再利用インクは含まれている揮発成分や水
分が蒸発することにより、未使用インクに比べ増粘して
いる割合が高い。そのため、未使用インクと同じ機構、
制御で同じようにインクを吐出させることは困難であ
る。再利用インク用に記録モードを備えることにより、
増粘したインクの場合でも安定した吐出を可能にするこ
とができる。
【0024】記録手段の第1の実施形態としては、イン
クを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素
子として、前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギ
を発生する電気熱変換体を有する記録手段がある。
【0025】記録手段の第2の実施形態としては、イン
クを吐出するために利用されるエネルギーを発生する素
子として、インク吐出口に連通する圧力発生室を収縮さ
せて前記インク吐出口からインクを吐出させる圧力発生
素子を有する記録手段がある。この場合、圧力発生素子
は圧電素子を用いることにより、記録手段を容易に構成
することができる。
【0026】前記再利用モードはインクの吐出エネルギ
ーが可変であるとよい。インクの吐出エネルギーを変化
させる方法としては、前記エネルギー発生素子への通電
時間を変化させるか、あるいは、前記エネルギー発生素
子の駆動電圧を変化させるとよい。
【0027】記録手段のインク吐出口から記録のための
吐出、あるいは吐出回復により導き出されたインクは、
塵埃等の不純物が混入したり、揮発成分の蒸発等により
増粘等の物性変化を起こしている場合がある。該インク
を吐出する場合、未使用インクに対して吐出エネルギー
を増やす必要が有る。未使用インク使用モードに対し再
利用インク使用モードにおいては、前記エネルギ発生素
子への通電時間を長くしたり、あるいは、駆動電圧を高
くすることにより、インクに対しより多くの吐出エネル
ギを付与することができ、良好な記録が可能になる。
【0028】上述の形態による記録ヘッドにおいて、吸
引手段により前記記録手段に対し吐出回復処理を行う吐
出回復装置を更に備え、前記再利用するインクは該吐出
回復装置により記録手段より吸引されたものであるとよ
い。
【0029】インクジェット記録手段より吐出されるイ
ンクは、吐出時に熱履歴を受ける場合が多い。このた
め、吐出前のインクに比べ、吐出に用いられたインクは
熱による物性劣化を起こしており、そのままで再利用す
るのには不向きである。
【0030】また、前記予備吐出動作と吐出回復吸引動
作とで消費されるインク量の比は、例えばキヤノン
(株)製BJ−F600の場合、予備吐出量:吐出回復
吸引量=1:140程度でしかなく、再利用の効率・効
果から考えると吐出回復で吸引されるインクを対象にし
た方が好ましい。
【0031】上述の実施形態において、前記記録手段に
供給されるインクが未使用インクであるか再利用インク
であるかを判別する判別手段を備えるとよい。
【0032】前記バージンモードおよび再利用モード
は、それぞれ未使用インク、再利用インクの吐出に最適
化された制御を行う。逆に、吐出すべきインクが入れ替
わった場合、エネルギー過剰によるミストの増加や、エ
ネルギー不足による不吐出がおきる可能性がある。前記
インク判別手段を備えることにより、各インクに最適な
制御を行うことができ、前記印字不良の要因を取り除く
ことができる。
【0033】上述の実施形態において、再利用されるイ
ンクは染料系インクである方が好ましい。顔料系インク
の場合、大気中での水分の蒸発が染料系に比べ格段に早
い。再利用のために記録装置内に顔料系インクを保持す
るには相応の機構が必要となり、再利用で得られるはず
の省スペース、経済性が犠牲になるおそれがある。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、図面を参
照して本発明の実施例を説明する。図1は本発明を適用
するのに好適なインクジェット記録装置の機械的構成を
示す図で、フロントカバーを取り外し装置内部が見える
ようにした状態を示す。
【0035】図1において、インク収容部であるインク
タンクとインクを吐出する記録ヘッド部とから成るヘッ
ドカートリッジ1は、キャリッジ2に交換式に搭載され
る。キャリッジ2は、ガイド軸3およびガイド板4に沿
って往復移動可能に案内支持されており、キャリッジモ
ータ(不図示)により、タイミングベルト機構5を介し
て往復駆動される。このキャリッジ2の往復運動に同期
して、フレキシブルケーブル9を介して送られる制御基
板からの記録情報に応じて記録ヘッドを駆動することよ
り、記録媒体(記録用紙等)に画像(文字や記号も含
む)が記録される。
【0036】1行分の記録が終わると、紙送りローラ6
および排紙ローラ7、拍車(不図示)によって記録媒体
を1行分だけ紙送りし、停止している記録媒体に対して
キャリッジ2を移動させながら次の行の記録を行う。以
下、このような間欠的な送紙り動作と上記記録動作を交
互に繰り返すことにより、記録媒体の全域に対する記録
が行われる。
【0037】記録ヘッドは、熱エネルギを利用してイン
クを吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネ
ルギを発生するための電気熱変換体を備えたものであ
る。また、記録ヘッド1は、前記電気熱変換体によって
印加される熱エネルギにより生じる膜沸騰による気泡の
成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口
よりインクを吐出させ、記録を行うものである。
【0038】図2は本発明の実施の形態で用いられるヘ
ッドカートリッジ1の詳細図である。図2において、1
5は交換式のインクタンクであり、151はインクタン
ク15と供給管を介して記録ヘッド部11とを連結する
ための連結口である。接点152は再利用インク用のイ
ンクタンクにのみ設けられており、未使用インク用のイ
ンクタンクには設けられていない。この接点152は後
述するヘッドカートリッジ1のタンクセンサ21とコン
タクトをとることにより、インクタンクの種別を判別す
る。12は電気信号の接点部であり、前述のフレキシブ
ルケーブル9(図1)から送られてくる駆動信号を記録
ヘッド部11に伝えるように構成されている。
【0039】図3は、本発明を適用したヘッドカートリ
ッジ1の記録ヘッド部11の構造を模式的に示す部分斜
視図である。図3において、記録媒体と所定の隙間(例
えば、約0.5〜2.0mm程度)をおいて対面する吐
出口面111には、所定のピッチで複数の吐出口112
が形成され、共通液室113と各吐出口112とを連通
する各液路114の壁面に沿ってインク吐出用のエネル
ギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)
115が配設されている。本実施例においては、記録ヘ
ッド部11は、吐出口112がキャリッジ2の走査方向
と交叉する方向に並ぶような位置関係で、キャリッジ2
に搭載されている。こうして、画像信号または吐出信号
に基づいて対応する電気熱変換体115を駆動(通電)
して、液路114内のインクを膜沸騰させ、その時に発
生する圧力によって吐出口112からインクを吐出させ
る記録ヘッド部11が構成されている。
【0040】図1において、ヘッドカートリッジ1の移
動範囲であって記録領域を外れた所定位置には、ヘッド
カートリッジ1のインク吐出不良(不吐出を含む)を解
消したり、正常なインク吐出を維持するための回復装置
8が設けられている。図4は、この回復装置8の構成を
説明するための斜視図である。
【0041】図4において、回復装置8の内部にはピス
トンロッド88を往復動することによって吸引負圧を発
生させるポンプ87が設けられている。このポンプ87
に設けられた吸引口871は、キャップチューブ872
によってキャップ81に接続されている。また、ポンプ
87に設けられた廃インクロ875は、廃インクチュー
ブ876を経て、廃インクタンク15に接続されてい
る。この廃インクタンク15はヘッドカートリッジ1の
インクタンク15と同形状、同機能を持っており、廃イ
ンク処理位置より取り外してそのままヘッドカートリッ
ジ1に装着することが可能である。
【0042】キャップ81はキャップホルダ82に支持
されており、記録ヘッド部11の吐出口面111に対し
て密接/離間可能に構成されている。すなわち、キャッ
プ81を吐出口面111に密着させた状態でポンプ87
を作動させて吐出口112に負圧を作用させることによ
り、増粘したインク、気泡、塵埃等の異物をインクとと
もに吸出してこれを排出するように構成されている。
【0043】83はゴムなどの材質で構成されたブレー
ドであり、吐出口面111に付着したインクや塵埃等の
異物を拭き取り除去する。ブレード83はブレードホル
ダ84に支持されており、吐出口面111に対して当接
/離間するように構成されている。すなわち、ブレード
83が吐出口面111に押付けられる位置にまでブレー
ドホルダ84を前進させ、この状態においてキャリッジ
2を移動させることにより吐出口面111に付着したイ
ンクや不純物を除去することができる。
【0044】また、85は回復動作として吐出(予備吐
出)されたインクを受けるための予備吐出受け部であ
り、吐出されたインクは内部に設けられた予備吐出吸収
体86により保持される。
【0045】図5は、本発明を適用するのに好適なイン
クジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図
である。
【0046】制御基板1000はプリント回路基板の形
態を成している。1001は装置全体に関するデータ処
理を実行するMPU、1004はこの処理手順等を格納
するマスクROM、1003は上記データ処理の際のワ
ークエリアとして用いられるダイナミックRAM(DR
AM)、1002はMPU1001の処理に係る種々の
回路が形成されているゲートアレイ(GA)である。
【0047】MPU1001はI/F1005を介して
ホスト装置から転送されてくる記録データをヘッドカー
トリッジ1で用いる吐出データに変換し、ヘッドカート
リッジ1における吐出タイミングに応じてこのデータを
ヘッドカートリッジ1のドライバへ転送する作業を行
う。
【0048】制御基板1000には各モータの駆動回路
すなわちキャリッジ2を主走査方向に往復動させるCR
モータ31を駆動するためのCRモータドライバ101
1、搬送ローラ5等を駆動するLFモータ32を駆動す
るためのLFモータドライバ1012、回復装置8のピ
ストンロッド88を動作させるPGモータ33を駆動す
るPGモータドライバ1013も設けられている。キャ
リッジ2にはホームポジションを検出するためのHPセ
ンサ22、再利用インク用のタンクの装着を検知するタ
ンクセンサ21も設けられている。
【0049】フロントパネル40はキー入力や情報表示
のための機能を有するほか、再利用インクを使用するか
否かを選択するEcoモード選択SW41を備えてい
る。選択SW41がON状態の場合、再利用インクを用
いての記録が可能になる。すなわち、インクタンクの接
点152(図2)が検出されると後述する再利用インク
用の吐出を行う。
【0050】一方、選択SW41がOFF状態の場合、
再利用インクを用いての記録を不能とし未使用インクを
用いて記録のみ可能とする。すなわち、インクタンクの
接点152(図2)が検出されるとフロントパネル40
のLED42を点滅させ、再利用インク用のインクタン
クが装着されていることを知らせるとともに、未使用イ
ンクの使用を促す。
【0051】これらインク吐出制御はMPU1001に
よって行われる。
【0052】その他、ホームポジションセンサ22、用
紙検出(PE)センサ34からの検出情報に応じて、M
PU1001は各種処理を実行する。
【0053】次に記録ヘッドの駆動制御について、図5
および図6を用いて説明する。
【0054】図5は本実施例に係るPWM吐出量制御方
法を説明するための模式図である。図5において、V
OPは駆動電圧、P1は複数の分割されたヒートパルス
の最初のパルス(以下、プレパルスという)のパルス
幅、P2はインターバルタイム、P3は2番目のパルス
(以下、メインパルスという)のパルス幅である。T
1、T2、T3はP1、P2、P3を決めるための時間
である。駆動電圧V OPは、この電圧を印加される電
気熱変換体がインク液路内のインクに熱エネルギを発生
させるために必要な電気エネルギーを示すものの一つで
ある。
【0055】駆動電圧V OP、メインパルス幅P3を
所定の値に固定し、プレパルス幅P1を0〜3[μS]
の範囲で変化させた場合、図6に示す吐出量Vd[p1
/液滴]とプレパルス幅Pl[μS]との関係が得られ
る。すなわち、プレパルス幅P1=通電時間により、吐
出エネルギーが変化するのがわかる。
【0056】(第2の実施例)第1の実施例はインクの
吐出手段として、電気熱変換体によりインクに膜沸騰を
生じさせ、その力によりインクを吐出するものとして説
明した。
【0057】本発明は、圧力発生素子の伸縮作用により
インク吐出口に連通する圧力発生室を収縮させてインク
吐出口からインクを吐出させるインク吐出手段に対して
も有効である。
【0058】図8は本発明を適用したインクジェットヘ
ッドの第2の実施例を示す断面図である。図8におい
て、インク吐出口212は吐出口形成部材211に所定
ピッチで形成されている。圧力室214は圧力室形成部
材217と蓋部材218より成り、インク液路形成部材
215、インク供給路形成部材216により、インク吐
出口212へのインク供給を可能にする。インク供給路
形成部材216にはインク供給路213が設けてあり、
インクタンク(不図示)へと接続されている。
【0059】圧電素子220で発生した機械的エネルギ
ーは突起219、蓋部材218を介して圧力室214内
のインクに伝えられる。圧電素子220は圧電体222
を積層し、各層間に内部電極221を形成し、側面で外
部電極223に接続されている構成をとっている。24
0は記録信号に応じて圧電素子への印加を制御するスイ
ッチング素子である。
【0060】圧電素子は、電圧を加えると微小に伸縮す
る素子の総称であり、例えばチタン酸バリウムの結晶に
1,000,000[V/m]の電界を与えると、全長
に対して、0.001[mm]程度の歪みが生じる。こ
の原理を用いた上記構成のインクジェットヘッドにおい
て、圧電素子220の圧電体222に印加する印加電圧
を変化させると、それに応じて圧電素子220の収縮量
も変化する。すなわち、圧力室214内のインクに与え
る吐出エネルギーが変化する。再利用インクを用いる場
合、付与する印加電圧を大きくすることにより、増粘な
どで落ちた飛翔性を補うことができる。
【0061】また、印加電圧に関する制御に関しては、
特開平10−202875号公報に記載されている技術
により、より詳細な吐出エネルギー制御を行うことがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来廃インクタンクに貯留するだけで製品とともに廃棄し
ていた廃インクを再利用することができ、そのため、廃
棄する廃インクの削減、結果としてのランニングコスト
の低減という経済性の向上、また、廃インク用吸収体の
削減、結果としての装置のコンパクト化を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適なインクジェット記
録装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示すヘッドカートリッジの構成を示す斜
視図である。
【図3】図2のヘッドカートリッジのインク吐出部の構
造を模式的に示す分解斜視図である。
【図4】図1に示す回復装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図1に示すインクジェット記録装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例1である分割パルス幅変調駆動
法の説明図である。
【図7】図6の駆動法におけるインク吐出量のプレパル
ス依存性を示す線図である。
【図8】本発明の実施例2の記録ヘッドの構成を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 ガイド軸 4 ガイド板 5 タイミングベルト機構 6 搬送ローラ 7 排紙ローラ 8 回復装置 9 フレキシブルケーブル 11 記録ヘッド部 12 電気信号接点部 15 インクタンク 21 タンクセンサ 22 HPセンサ 31 CRモータ 32 LFモータ 33 PGモータ 34 PEセンサ 35 電源 40 フロントパネル 41 Ecoモード選択SW 42 LED 81 キャップ 82 キャップホルダ 83 ブレード 84 ブレードホルダ 85 予備吐出受け部 86 予備吐出吸収体 87 ポンプ 88 ピストンロッド 111 吐出口面 112 吐出口 113 液室 114 液路 115 電気熱変換体 151 連通口 152 接点 211 吐出口形成部材 212 インク吐出口 213 インク供給路 214 圧力室 215 インク液路形成部材 216 インク供給路形成部材 217 圧力室形成部材 218 蓋部材 219 突起 220 圧電素子 221 内部電極 222 圧電体 223 外部電極 240 スイッチング素子 871 吸引口 872 キャップチューブ 875 廃インクロ 876 廃インクチューブ 1000 制御基板 1001 MPU 1002 GA 1003 DRAM 1004 マスクROM 1005 I/F 1011 CRモータドライバ 1012 LFモータドライバ 1013 PGモータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大出 隆宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 北畠 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 笠松 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 大角 孝一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 井上 直史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 綱本 克章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 今仲 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA19 EA27 EC07 EC22 EC23 EC24 EC38 FA03 FA04 JA03 JA13 JB04 JC13 KC23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録媒体に記録を行う
    記録手段を備えたインクジェット記録装置において、前
    記記録手段のインク吐出口から導き出されるインクを再
    利用するための記録モードを備えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記インクを再利用するための記録モード
    を再利用モード、未使用インクを使用するモードをバー
    ジンモードとすると、再利用モードとバージンモードと
    を選択可能な選択手段を備えることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、前記インクを吐出する
    ために利用されるエネルギーを発生する素子として、前
    記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電
    気熱変換体を有することを特徴とする請求項1から請求
    項2の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段は、前記インクを吐出する
    ために利用されるエネルギーを発生する素子として、イ
    ンク吐出口に連通する圧力発生室を収縮させて前記イン
    ク吐出口からインクを吐出させる圧力発生素子を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項2の何れかに記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力発生素子が圧電素子であること
    を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記再利用モードはインクの吐出エネル
    ギーが可変であることを特徴とする請求項1から5の何
    れかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記エネルギー発生素子への通電時間を
    変化させることにより、前記インクの吐出エネルギーを
    変化させることを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記エネルギー発生素子の駆動電圧を変
    化させることにより、前記インクの吐出エネルギーを変
    化させることを特徴とする請求項6から請求項7の何れ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 吸引手段により前記記録手段に対し吐出
    回復処理を行う吐出回復装置を更に備え、前記再利用す
    るインクは該吐出回復装置により記録手段より吸引され
    たものであることを特徴とする請求項1から請求項8の
    何れかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段に供給されるインクが未
    使用インクであるか再利用インクであるかを判別する判
    別手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項9
    の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記再利用されるインクは染料系イン
    クであることを特徴とする請求項1から請求項10の何
    れかに記載のインクジェット記録装置。
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