JP2006051746A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノズルカバーを設けることで構成が複雑になりコストが高くなるとともに、用紙送りの際にノズルカバーとノズル板の隙間に用紙が挟み込みまれ送紙不良が生じることがある。
【解決手段】 フレーム部材3は、開口部31を形成した箱蓋形状をなし、内部には各液室6に記録液を供給する共通液室18を形成し、フレーム部材3の開口部31の周縁部32を、流路板11のノズル板接合面側の周縁部に接着剤により接合することで、流路板11のノズル板接合面側の周縁部がフレーム部材3の開口周縁部32で覆われている構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機等の画像形成装置として、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド(画像形成手段)を用いて、用紙を搬送しながら、記録液の液滴(以下、インク滴ともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写も同義語で用いる。)を行なうインクジェット記録装置が知られている。
液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの電気機械変換素子を用いるピエゾ型のもの、吐出内に配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いてインクの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させるサーマル型のもの、吐出室の壁面を形成する振動板を静電力で変形させることでインク滴を吐出させる静電型のものなどが用いられる。
従来の圧電型液体吐出ヘッドとしては、例えば特許文献1に記載されているように、ベース部材上に積層型圧電素子を接合したアクチュエータユニットと、複数の個別液室を形成する流路板の両面に、個別液室の壁面を形成してアクチュエータユニットにより駆動される振動板、及び、各個別液室に連通する液体を吐出する吐出口が形成されたノズル板を接合した液室ユニットと、個別液室に記録液を供給する少なくとも1つ以上の共通液室を形成したフレーム部材とを備えたものなどがある。
特開2003−341079号公報
ところで、液体吐出ヘッドを用いる画像形成装置においては、ヘッドの性能を維持回復する維持回復動作の一環として、ヘッドのノズル面を、弾性部材を用いたワイパーブレードなどでワイピングすることで、ノズル面(吐出口が外部に開口する面)にメニスカスを形成し、余剰な記録液を除去してノズル面を清浄化することが行われる。
このワイパーブレードによるノズル面のワイピングによって、流路板に接合したノズル板が剥離したり、ノズル板の端部でワイパーブレードが損傷したりすることを防止するため、上記特許文献1に記載されているようにノズル板の周縁部を覆うノズルカバーを設けるようにしている。
しかしながら、上述した従来の液体吐出ヘッドのように、ノズル板表面の周縁部を覆うノズルカバーを装着しなければならないのでは、部品点数が多くなり、組み付け作業工程も増加することになって、ヘッドの構成が複雑になり、コストが高くなるという課題がある。
また、ノズル板にノズルカバーを設けた場合、ノズル面とノズルカバー表面との段差部分に余剰インク溜まりが発生し易くなり、これが画像面に付着すて画質が低下したり、あるいは、ノズル面とノズルカバーとの隙間に用紙が入り込んでジャムが発生したりするなどの課題もある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単なヘッド構成の液体吐出ヘッド及びこの液体吐出ヘッドを搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、個別液室に連通する共通液室を形成したフレーム部材を備え、流路板はノズル板を接合する面側の周縁部の少なくとも一部がフレーム部材で覆われている構成とした。
ここで、フレーム部材のノズル板との境界側端部は傾斜面となっていることが好ましい。また、フレーム部材の流路板の周縁部を覆う部分の外表面は撥水処理が施されていることが好ましい。さらに、フレーム部材の流路板の周縁部を覆う部分と流路板とは接着剤で接合されていることが好ましく、この接着剤がエポキシ系接着剤であることが好ましい。さらにまた、ノズル板の表面には撥水処理が施されていることが好ましい。
また、個別液室の少なくとも一部の壁面を形成する振動板と、この振動板を変位させる積層型圧電素子と、この積層型圧電素子を接合したベース部材とを備え、フレーム部材に形成したピン形状部とベース部材に形成した穴部とを嵌合して位置決めされていることが好ましく、フレーム部材に形成したピン形状部内に共通液室に連通する記録液供給路が形成されていることが好ましい。また、振動板の短手方向の端部と圧電素子の端部とは同列に形成されていることが好ましい。
さらに、個別液室の向きと吐出口の向きが異なることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えたものである。
本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、個別液室に連通する共通液室を形成したフレーム部材の一部が個別液室を形成する流路板のノズル板接合面の周縁部を覆っている構成としたので、ノズルカバーを廃止することができ、構成が簡単になり、生産性が向上し、ヘッドコストの低減を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えたので、コストの低減を図れる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る液体吐出ヘッドの分解斜視説明図、図2は同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路ユニット1とアクチュエータユニット2とを接合し、これらの流路ユニット1及びアクチュエータユニット2の外側を覆うフレーム部材3を設けたものである。
流路ユニット1は、流路板11と、この流路板11の下面に接合した振動板12と、流路板11の上面に接合したノズル板13とを接合して積層し、これらによって液滴を吐出するノズル14が連通する流路であるノズル連通路15及び個別液室16、液室16に共通液室18から記録液(ここでは、インク)を供給するための記録液供給路17などを形成している。
アクチュエータユニット2は、流路ユニット1の振動板12を変形させて液室16内の記録液を加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列の積層型圧電素子21と、この圧電素子21を接合固定するベース部材22とを備えている。なお、圧電素子21の間には支柱部が設けられ、この支柱部は圧電素子部材を分割加工することで圧電素子21と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
また、このアクチュエータユニット2では、圧電素子21に図示しない駆動回路(駆動IC)に接続するためのFPCなどの電装基板24を接続して、ユニットを構成している。
フレーム部材3は、図1に示すように、開口部31を形成した箱蓋形状をなし、内部には各液室6に記録液を供給する共通液室18を形成している。そして、このフレーム部材3の開口部31の周縁部32を、流路板11のノズル板接合面側の周縁部に接着剤により接合することで、流路板11のノズル板接合面側の周縁部がフレーム部材3の開口周縁部32で覆われている構成としている。なお、このフレーム部材3と流路板11とを接合する接着剤としてはエポキシ系接着剤を用いることで、耐液性(耐インク性)を確保でき耐久性の良いヘッドを形成することができる
ここで、流路板11の短手側端部11aは液室6の高さの段差を有しており、この段差部となっている端部11aとフレーム部材3の内側の流路を接合することでシール性を確保している。また、フレーム部材3の開口周縁部32の内周側はノズル板13の外周面に臨み、ノズル板13との境界面となる開口周縁部32の内周面33はノズル板側に傾斜した傾斜面に形成している。このように、フレーム部材とノズル板の境界部に傾斜面を備えることで、ワイピング時の記録液溜まりを防止し、良好な印字品質を確保することができる。
また、フレーム部材3にはピン形状をなす凸部34を形成し、この凸部34内に共通液室18に外部から記録液を供給する記録液供給路35を形成している。そして、このフレーム部材3のピン形状凸部34をベース部材22に設けた貫通穴34に嵌合させることで、フレーム部材3を位置決めしている。このように、フレーム部材とベースが嵌合する構成とすることにより、画像処理による位置決め等が不要となりヘッド製造工程を簡略化することができる。また、ピン形状凸部内に記録液供給路を形成することで、位置決め部材と供給路形成部材を兼用することができて、ヘッドを小型化することができる。
ここで、流路板11は、例えば結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路15、液室16となる凹部や穴部を形成したものであるが、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂などを用いることもできる。
振動板12は、ニッケルの金属プレートから形成したもので、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)で作製しているが、この他、金属板や金属と樹脂板との接合部材などを用いることもできる。この振動板12の短手方向端部と圧電素子21の端部とは図1に示すように同列に形成し、振動板をアクチュエータの必要領域のみ配置しているので、振動板が小さくなり、例えば電鋳で形成する場合には取り数が増加して生産性を向上することができる。
ノズル板13は各液室16に対応して直径10〜30μmのノズル14を形成し、流路板1に接着剤接合している。このノズル板13としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、金属とポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂との組み合せ、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。
圧電素子21は、圧電材料と内部電極とを交互に積層した積層型圧電素子(ここではPZT)である。この実施形態では、圧電素子21の圧電方向としてd33方向の変位を用いて液室16内インクを加圧する構成としているが、圧電素子21の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室16内インクを加圧する構成とすることもできる。また、1つのベース部材22に1列の圧電素子21が設けられる構造とすることもできる。
さらに、ノズル板12のノズル面12a及びフレーム部材3のノズル面12aと同方向の外表面3aには、図示しないが撥水処理を施している。フレーム部材のノズル面側の外表面に撥水処理を施すことにより、フレーム部材の表面に記録液が残留することを防止できて、良好な印字品質を確保することができる。また、ノズル面に撥水処理を施すことで、ノズル面の汚れ、吐出曲がり、不吐出等の吐出不良を防止することができる。
この撥水処理による撥水膜の形成は、真空下での蒸着であっても良いし、適当な溶媒に溶解させて塗布しても良い。前者について言えば、例えば、真空排気ポンプにて真空槽内を所定の真空度まで排気した後、撥水性材料を400℃で気化せしめて真空槽に導入し、真空雰囲気を調整するとともに、高周波電源から放電電極に電力を供給してRFグロー放電を起こさせ、プラズマ雰囲気下に前記液体吐出ヘッドのオリフィス面を表面処理して、ノズル面上に撥水膜を形成することができる。なお、材料及び真空槽内の真空度によっては、常温〜200℃程度の低温での撥水膜を形成することもできる。
また、後者について言えば、例えば、撥水性材料を有機溶剤に溶解させ、ワイヤーバーやドクターブレードなどの治具でコーティングすることができるし、スピンコーターによって回転塗布することもできるし、スプレーによって塗布することもできるし、塗工液を満たした容器に浸漬塗工(ディッピング)することもできる。
撥水性材料としては、フッ素原子を有する有機化合物、特にフルオロアルキル基を有する有機物、ジメチルシリキサン骨格を有する有機ケイ素化合物等が使用できる。
フッ素原子を有する有機化合物としては、フルオロアルキルシラン、フルオロアルキル基を有するアルカン、カンボン酸、アルコール、アミン等が望ましい。具体的には、フルオロアルキルシランとしては、ヘプタデカフルオロ−1、1、2、2−テトラハイドロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1、1、2、2−テトラハイドロトリクロオシラン;フルオロアルキル基を有するアルカンとしては、オクタフルオロシクロブタン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオローnーヘキサン、パーフルオローnーヘプタン、テトラデカフルオロー2ーメチルペンタン、パーフルオロドデカン、パーフルオロオイコサン;フルオロオアルキル基を有するカルボン酸としては、パーフルオロデカン酸、パーフルオロオクタン酸;フルオロアルキル基を有するアルコールとしては、3、3、4、4、5、5、5−ヘプタフルオロー2ーペンタノール;フルオロアルキル基を有するアミンとしては、ヘプタデカフルオロー1、1、2、2−テトラハイドロデシルアミン等が挙げられる。ジメチルシロキサン骨格を有する有機ケイ素化合物としては、α,w−ビス(3ーアミノプロピル)ポリジメチルシロキサン、α、w−ビス(3ーグリシドキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、α,w−ビス(ビニル)ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
また、別の撥水性材料として、シリコン原子を有する有機化合物、特にアルキルシロキサン基を有する有機化合物が使用できる。
アルキルシロキサン基を有する有機化合物としては、含アルキルシロキサンエポキシ樹脂組成物を構成する分子中にアルキルシロキサン基、及び環状脂肪族エポキシ基を2個以上有する含アルキルシロキサンエポキシ樹脂としては、例えば、下記の一般式(a)及び(b)で表される構造単位を含む高分子化合物(A)が挙げられる。
Figure 2006051746
上記のような構造を有する化合物は他の撥水性化合物と併用する際にバインダーとしての機能も果たす。つまり、撥インク性の組成物の塗布適性を高め、溶剤蒸発後の乾燥性を高める乾燥塗膜としての作業性を向上させる機能も与える。
撥水膜の膜厚は、5μm以下が好ましく、より好ましくは2μm以下である。膜厚が5μmを超える場合、塗膜の乾燥が遅くなり生産性が悪くなったり、機械的耐久性が損なわれたりする場合があり、ワイピングしたときに剥がれが生じるおそれがある。
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、圧電素子21に対して選択的に20〜50Vの駆動パルス電圧を印加することによって、パルス電圧が印加された圧電素子21が積層方向に伸長して振動板12をノズル14方向に変形させ、液室16の容積/体積変化によって液室16内のインクが加圧され、ノズル14から液滴が吐出される。
そして、液滴の吐出に伴って液室16内の液圧力が低下し、このときの記録液の流れの慣性によって液室16内には若干の負圧が発生する。この状態の下において、圧電素子21への電圧の印加をオフ状態にすることによって、振動板12が元の位置に戻って液室16が元の形状になるため、さらに負圧が発生する。このとき、共通液室18から液室16内に記録液が充填される。そこで、ノズル14のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のために圧電素子21にパルス電圧を印加しインク滴を吐出させる。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや引き−押し打ちを行うこともできる。
このように、この液体吐出ヘッドにおいては、流路板のノズル板を接合する面側の周縁部の少なくとも一部が、共通液室を形成したフレーム部材で覆われているので、ノズル板のエッジ部がフレーム部材で保護されて、従前のノズルカバーが不要になり、構成が簡単になって、組立て性も向上し、コストの低減を図ることができる。
ここで、液室の向きと吐出口(ノズル)の向きが異なるサイドシュータ型ヘッドについて図3を参照して説明する。
このヘッドは、流路(液室)36を形成した基板31上に吐出口34を形成した天板32を設け、流路36に記録液に対して吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生体37を配置し、一点鎖線38で示すように流路36内の吐出エネルギー発生体37による吐出エネルギー作用部への記録液の流れ方向と吐出口34の開口中心軸とを直角となした構成としたものである。
このような構成とすることによって、吐出エネルギー発生体37からのエネルギーをより効率良く液滴の形成とその飛行の運動エネルギーへと変換でき、また、記録液の供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有し、吐出エネルギー発生体37として発熱素子を用いた場合に特に効果的である。
また、エッジシューターにおいて問題となる気泡が消滅する際の衝撃により吐出エネルギー発生体37を徐々に破壊する、いわゆるキャビテーション現象をサイドシュータ方式であれば回避することができる。つまり、サイドシュータ方式においては、気泡が成長し、その気泡が吐出口34に達すれば、気泡が大気に通じることになり、温度低下による気泡の収縮が起こらない。そのため、記録ヘッドの寿命が長いという長所を有している。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを搭載した画像形成装置であるインクジェット記録装置の一例について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は同記録装置の斜視説明図、図5は同記録装置の機構部の側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部112等を収納し、装置本体111の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙113を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カセット114或いは手差しトレイ115から給送される用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ116に排紙する。
印字機構部112は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液体吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなるヘッド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。また、キャリッジ123にはヘッド124に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ125を交換可能に装着している。
インクカートリッジ125は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ123は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド122に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動プーリ129との間にタイミングベルト130を張装し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に固定しており、主走査モータ127の正逆回転によりキャリッジ123が往復駆動される。
一方、給紙カセット114にセットした用紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ローラ131及びフリクションパッド132と、用紙113を案内するガイド部材133と、給紙された用紙113を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ134は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ123の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材139を設けている。この印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車144と、排紙経路を形成するガイド部材145,146とを配設している。
記録時には、キャリッジ123を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動することにより、停止している用紙113にインクを吐出して1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙113を排紙する。
また、キャリッジ123の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良を回復するための回復装置147を配置している。回復装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段(前述したワイパーブレード51)により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明に係る液体吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを搭載しているので、コストの低減を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、本発明に係る液体吐出ヘッドをインクジェットヘッドに適用したが、インク以外の液体の滴、例えば、パターニング用の液体レジストを吐出する液体吐出ヘッド、遺伝子分析試料を吐出する液体吐出ヘッドなどにも適用することできる。また、上記実施形態では、振動板を有する電気機械変換素子を駆動手段に用いたヘッドで説明したが、その他の静電型ヘッド、サーマル型ヘッド(ただし、振動板はない。)にも適用することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す分解斜視説明図である。 同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。 サイドシュータ方式のヘッドの説明に供する断面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドを搭載した画像形成装置の一例を示す斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部の側面説明図である。
符号の説明
1…流路ユニット
2…アクチュエータユニット
3…フレーム部材
11…流路板
12…振動板
13…ノズル板
14…ノズル
16…液室
124…記録ヘッド。

Claims (11)

  1. 液滴を吐出する吐出口が形成されたノズル板を、前記吐出口が連通する個別液室を形成した流路板に接合した液体吐出ヘッドにおいて、前記個別液室に連通する共通液室を形成したフレーム部材を有し、前記流路板は前記ノズル板を接合する面側の周縁部の少なくとも一部が前記フレーム部材で覆われていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記フレーム部材の前記ノズル板との境界側端部は傾斜面となっていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記フレーム部材の前記流路板の周縁部を覆う部分の外表面は撥水処理が施されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記フレーム部材の前記流路板の周縁部を覆う部分と前記流路板とは接着剤で接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 請求項4に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記接着剤がエポキシ系接着剤であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記ノズル板の表面には撥水処理が施されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記個別液室の少なくとも一部の壁面を形成する振動板と、この振動板を変位させる積層型圧電素子と、この積層型圧電素子を接合したベース部材とを備え、前記フレーム部材に形成したピン形状部と前記ベース部材に形成した穴部とを嵌合して位置決めされていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 請求項7に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記フレーム部材に形成したピン形状部内に前記共通液室に連通する記録液供給路が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  9. 請求項7又は8に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記振動板の短手方向の端部と前記圧電素子の端部とは同列に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記個別液室の向きと吐出口の向きが異なることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  11. 液体吐出ヘッドを備えて画像を形成する画像形成装置において、前記液体吐出ヘッドが請求項1ないし10のいずれかに記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする画像形成装置。
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